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2011/01/19

スパイ(MyFFF)

1月14~29日開催のオンライン映画祭「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」のコンペティション部門にてギョーム・カネ主演「スパイ(ESPIONS)」を観た。もちろん日本未公開。

Espions_2空港の手荷物検査所。職員が乗客のバッグの物品に手を触れた瞬間、辺りは大きな炎に包まれ惨事が巻き起こる謎の荷物はシリア外交官の所有物に属したものだった。なぜこのような危険物が運び込まれたのか?かの国を通してなにが起きようとしているのか?

事件に居合わせた職員ヴァンサン(ギョーム・カネ)はこの一件で日頃の違法行為がバレて解雇処分に。警察からも逮捕の二文字が突きつけられる。「助かりたければ、捜査に協力しろ」。どうやら事態はフランスDTSと英国MI5の合同捜査として動き始めているようだった。ヴァンサンはロンドンへと飛び、現地の捜査官と共に謎の経営者でもある被疑者バートンの裏の顔を探ることに。真実を解明するには彼の妻の協力が不可欠だ。さっそくヴァンサンは身分を偽り、美しい彼女に接近するのだが―。

ひょんなことから空港職員が諜報員に!?やや強引な事の顛末には疑問符が残るものの、映画監督としても活躍目覚ましいギョーム・カネがロンドンにて苦悩を抱えつつ暗躍を繰り広げる、ただそれだけで視覚的にはリッチで満たされるものがある。本作はフランス映画ながら、街角から地下鉄に至るまでその大部分にて贅沢なロンドン・ロケーションを展開している。

ガラス張り建築に居を構えるフランス諜報部に比べて英国MI5は未だにジョン・ル・カレの世界から寸分変わらないアナログなイメージ。また、この街でヴァンサンとパートナーを組むのは『クライング・ゲーム』などニール・ジョーダン作品でお馴染みの名優スティーヴン・レイだ。ところどころ顔を出しては「やれやれ」とまるでヴァンサンの親代わりでもあるかのように連携していく。

筋の荒さは気になるが、名優らが互いに醸成しあう空気感には目を見張る点が多い。

●本作はmy French Film Festival開催期間中、こちらのページより有料視聴できます。

●<ギョーム・カネ>関連レビュー
フェアウェル/さらば哀しみのスパイ

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