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2011/03/31

「大聖堂」第2部、監督決定

リドリー&トニー・スコット率いるプロダクション「スコット・フリー」は、ゴールデン・グローブ賞候補となり先日NHKハイビジョンでも最終回を迎えたTVドラマシリーズ「大聖堂」(原題"The Pillars of the Earth")の続編「大聖堂 果てしなき世界」"World Without End"の製作を進めている。

Pillarsoftheearth
これは1989年に「大聖堂」を著して大絶賛を浴びたケン・フォレットが18年ぶりとなる2007年に執筆した続編で、前作から150年後の14世紀のキングスブリッジを舞台に、百年戦争の火縄くすぶり黒死病が猛威をふるう中を生きる4人の主人公たちの運命が描かれていく。全8話にて構成される予定で、製作費は4300万ドル。7月4日よりハンガリーのブタペストで撮影開始を迎える。

前作で監督を務めたセルジオ・ミミカ・ゲッザンは、これまでにも『ヒーローズ」や「ギャラクティカ」などTVドラマ畑で数々の人気作を手がけてきた人だったが、第2部では『ボーイズ・ライフ』『ロブ・ロイ』『ジャッカル』『ルワンダの涙』などの映画作品でも知られたマイケル・ケイトン=ジョーンズが監督を務める(唯一『氷の微笑2』という珍作を残しているのがとても心配なのだが)。

製作総指揮のリドリー・スコット曰く、「マイケルはこの歴史巨編に信頼と経験を兼ね備えた監督手腕を発揮してくれることだろう」とのこと。ドラマ版「大聖堂」と同じくジョン・ピールマイアーが脚色を担う。

Mcshaneちなみに、「大聖堂」第1部をご覧になった方の中にはイアン・マクシェーン演じるウェイルラン司教の執拗なやり口に毎週ごとに辟易させられ、それでもシリーズが終わってみるとなんだかさびしい気持ちすら抱いてしまっている人も多いのではないだろうか。

ご心配なく。近いうちに我々はこのイアン・マクシェーンに大スクリーンで出逢える。5月29日公開の『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』(シリーズ第4弾)にて本当に実在した海賊“黒ひげ”として登場する。これはもう、ウェイルランがフィリップに対して行ったような執拗さでもってジャック・スパロウを翻弄してくれることを大いに期待したいものだ。

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リドリー・スコットが女性冒険家の伝記映画に興味

Deadline Hollywoodによると、『グラディエーター』のリドリー・スコットがガートルード・ベルの伝記映画に興味を示しているそうだ。すでに『ナイロビの蜂』の脚色を務めたジェフリー・ケインに執筆を依頼しており、リドリー自らが監督を担う可能性も大きい。

このガートルード・ベルとは何者か?

Mde37 1868年、裕福な家庭に生まれたこのヒロインは、当時としては極めて珍しかった女性による大学進学を果たし、20歳でオックスフォード大学を卒業。ペルシャ公使だった伯父を頼り中東世界に知己を得るのと同時に、世界一周やアルプス登頂などの数々の大冒険で名を馳せる。その後、写真家、文筆家、考古学者としても中東研究に務めたものの、世界はやがて第一次大戦へとなだれ込み、彼女は中東エキスパートとして英国政府のために諜報活動に携わることになり、『アラビアのロレンス』のT.E.ロレンスとも行動を共にしている。しかしオスマン帝国の崩壊に端を発する各国の石油利権の絡みあう新たな国境策定などで、自身のこの地への愛情と英国政府の思惑とに挟まれ、晩年には苦しい決断に迫られることも多く、1926年、謎の死を遂げている。

つまり、『アラビアのロレンス』と『アデル/ファラオと復活の秘薬』を足して2で割ったようなキャラクターになるのだろうか。

リドリー・スコットは現在、20世紀フォックスと共に「プロメテウス」と呼ばれる新作を製作中。当初は『エイリアン』のプリークエル(前日譚)として着想した本作だったが、その後、予想外に構想が膨らみ、そのままシリーズ物の縛りなく、独立したSF映画として製作されることが決まった。主演には『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』のノーミ・ラパス。

その後の企画として"The Color of Lightning"や"The Wolf of Wall Street"というタイトルも挙がっており、果たしてこの伝記映画が本当に製作に至るのかどうかは未確定と見た方がよさそうだ。

またこのガートルード・ベルについては、ヴェルナーヘルツォーク監督も映画化の道を模索しており、ナオミ・ワッツに主演オファーを送っているとの情報もある。

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「ミス・マープル」は未決定?

ディズニーがアガサ・クリスティーの代表作「ミス・マープル」シリーズの映画化を企画、その主演に30代のジェニファー・ガーナーを起用するというニュースが一気に拡がる中、クリスティーのお膝元である英国にとってみれば今回の事態こそが精査&解決の必要な大事件であることは間違いない。

各紙やファンサイトの反感は相当なものだ。デイリー・テレグラフ紙は「これはジュディ・デンチがシンデレラを、ジャスティン・ビーバーがモース警視を演じるようなものだ」と綴っている。

またBBCラジオではアガサ・クリスティの伝記作家や、若き頃のジェームズ・ボンドを描いた"Young Bond"の著者らが出演し。「今回のことには驚かされた。なぜならアガサ・クリスティの版権管理社はとても力が強く、彼女が遺したキャラクターの使われ方を厳格にコントロールすることで知られているからだ」「かつてMGM映画でマーガレット・ラザフォードがミス・マープル役を演じたとき、アガサ・クリスティはその出来に不快感を示し、『私と私のキャラクターたちをそっとしておいてほしい』との言葉を残した。今回のことでも仮にアガサが生きていたとして承諾するとは思えない」などと語っている。

その後、事態が少しだけ動いた。Deadlineによるとアガサ・クリスティの権利管理会社はBBCの取材に対して「まだ交渉締結には至っていない」と回答したという。これを受けて他メディアもこぞって当管理会社に詳細を求めているが、現時点では何らコメントは返ってきていないようだ。

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2011/03/30

ビル・マーレイがF.ルーズベルト大統領に?

ニューヨーク・マガジンのブログVultureによると、ビル・マーレイがイギリスのラジオ劇をもとにした映画版"Hyde Park on the Hudson"でニューディール政策や太平洋戦争中の米大統領として名高いフランクリン・ルーズベルト役を演じることに同意したという。

だがひとつ気になるのはこのスクープに対して、他メディアの追随が少ないことだ。きっと他でもないビル・マーレイのことなので、正式な発表が行われるまで、あるいは撮影現場に彼が実際に現れるまでは、何ひとつ確かなことなど言えないのかもしれない。

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本作はフランクリンと遠い従妹との隠された愛を描きつつ、それと並行して、英国のジョージ6世とその妻エリザベスが英国王として初めてアメリカを表敬訪問するという一大イベントをも取り上げる(もうこの時点でビル・マーレイの疲れ果てた表情が目に浮かんできそうだ)。

『ノッティング・ヒルの恋人』や『恋とニュースの作りかた』のロジャー・ミッチェルが監督を務め、原作のラジオ劇を執筆したリチャード・ネルソンが自ら脚色を担当。

このオリジナルのラジオ劇は、国王夫妻の訪米からちょうど70年目にあたる2009年に放送されたもの。ここで描かれるジョージ6世とはもちろん、英国王のスピーチ』で脚光を浴びたあの国王のことである。

製作にはフォーカス・フィーチャーズとフィルム4が参加する。実はフィルム4は以前『英国王のスピーチ』への製作参加を持ちかけられた際、その頃すでに"Hyde Park on the Hudson"へと取りかかっていたため、「ジョージ6世モノは2つも要らない」とばかりに前者を断ってしまったという経緯がある。

はたしてビル・マーレイは本当に「YES」と答えたのか。そして彼はいつになったら『ゴースト・バスターズ3』に対して首をタテに振ってくれるのか。このハリウッド史上稀に見る獲得難易度の高い俳優とキャスティング担当者との駆け引きは尚も続きそうだ。

ちなみにDeadline Hollywoodによると、彼が『ゾンビランド』へのカメオ出演(しかも本人役で)を承諾した際には、マーレイの親友でもあり本作に主演するウディ・ハレルソンが自ら説得にあたってくれたのだとか。なるほど、先に友人を引き込んでおくことも一つの方法なのかもしれない。

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ワーナー首脳の「ジャスティス・リーグ」構想

ワーナー・ピクチャーズ映画製作部門を司るジェフ・ロビノフ氏がLAタイムズにて今後のDCコミック映画製作の見通しについて語っている。

ご存じの通り、現在の有名ヒーロー物にはDCコミック系(スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、グリーン・ランタン、ザ・フラッシュなど)とマーヴェル・コミック系(スパイダーマン、X-Men、アイアンマン、ハルク、マイティ・ソー、キャプテン・アメリカなど)というふたつの勢力があるわけだが、すでにパラマウントからディズニーへと製作母体が移行しているマーベル・コミック映画では、2012年公開予定の"The Avengers"にてアイアンマンからハルク、マイティ・ソー、キャプテン・アメリカをはじめマーベル・ヒーローを大集結させることが決定している。

これに対抗してか、ロビノフ氏も「ジャスティス・リーグ」と呼ばれるDCコミック・ヒーロー大集合モノの本格起動を目論んでいるそうだ。理想としてはこれを2013年頃に公開したいとのこと。

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そもそも「ジャスティス・リーグ」は2008年にも製作の話が持ち上がっていたが、脚本家組合のストライキや大ヒット作『ダーク・ナイト』との兼ね合いなどによって企画自体がいったん消滅していた。

今年の6月にはアメリカで『グリーン・ランタン』が封切られる。来年にはバットマン最終章"The Dark Knight Rises"と新生「スーパーマン」が公開予定。ロビノフ氏の構想ではこれらに連なるかたちで2013年に「ジャスティス・リーグ」を解き放ち、そこでの活躍をもとに「ワンダー・ウーマン」や「ザ・フラッシュ」などのDCコミック・ヒーローたちを映画版へとスピン・オフさせていきたい構えのようだ。とくに「ワンダー・ウーマン」に関しては現在ワーナー製作のTVシリーズが起動中とのことで、若かりし日のスーパーマンを描いた"Smallville"の人気がのちの『スーパーマン・リターンズ』へと繋がったのと同じ展開を期待しているとのこと。

また、これと並行して、ロビノフ氏によると次回作で最終章を迎える「バットマン」をそれ以降も新シリーズとして引き続き構築していく方向性を模索しているそうだ(これは『スパイダーマン』が"Amazing Spider-Man"へと生まれ変わるようなものだろうか)。これらにはクリストファー・ノーラン&エマ・トーマス(ノーランの妻であり製作パートナー)も何らかの形で加わっていくことになるだろうとの見通しを示している。

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『トゥルー・グリット』少女が眠れる森の美女に

『トゥルー・グリット』の終盤で少女が滑り落ちる洞穴は、不思議の世界への入り口だったのかもしれない。

Steinferd 映画初出演となった本作の成功で映画界の階段を一気に駆け上がり、今年のアカデミー賞の助演女優賞候補にまでなったヘイリー・スタインフェルド、14歳。Deadline Hollywoodによると、現在、彼女を主演に「眠れる森の美女」の映画化が進んでいるという。リンゼイ・デヴリンが脚本を執筆。美しいお姫様が魔女の呪いによって眠りの世界に落ちていくという誰もが知るストーリーラインを、彼女自身の視点でもって真正面から描いた作品になるとのこと。

『アリス・イン・ワンダーランド』の世界的ヒットのせいか、ハリウッドではグリム童話をはじめとするファンタジー物が大流行。ディズニーでは「眠れる森の美女」を魔女マレフィセントを主軸に再構築した新作をあたためており(ティム・バートンが監督を務め、アンジェリーナ・ジョリーが主演するという可能性も今なお消えてはいないようだが)、サム・ライミ監督がジェームズ・フランコを主演に描く「オズの魔法使い」の前日譚も進行中。ほかにも「ヘンゼルとグレーテル」の世界を過激にグレート・アップさせた"Hansel & Gretel: Witch Hunter"や「白雪姫」にまつわる作品が2本(別々のスタジオでそれぞれの企画が進行中)、それにチャニング・テイタム主演で「ピーターパン」を再映画化しようとする動きもある。

ヒーロー物のリブートが相次ぐ映画業界だが、これらのファンタジー熱もやや過剰になりつつある。ここにきて2000年代の映画界に立ち並んだ重苦しいテーマの作品群とは明らかに違った流れが生まれている。現実世界から浮揚した特殊な世界。それでいて誰もが説明要らずで親しめるオーソドックスな物語。数十年後、これも時代の流れを象徴する潮流として恰好の検証材料となるのだろうか。

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【レビュー】アリス・クリードの失踪

昨夏、成田-ロンドン間のフライトではじめてその存在を知った。機内上映の「イチオシ作品」として掲げられていた本作の原題は"Disappearance of Alice Creed"。今やハリウッドで引っ張りだこのジェマ・アタートンが、その知名度からは考えられないほどのカラダを張った演技で、度胸の良さを見せつけてくれる。

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驚いたのはそのコンパクトさだった。ここに集いし登場人物はたったの3人。しかもストーリーの大部分はさびれたアパートの一室で巻き起こる。

冒頭、言葉もなく、ただ黙々と下準備に没頭する2人の男たち。一人はモッサリとしたヒゲの中年男で、もう一人は不安気な表情を浮かべた痩せた男性だ。しばらくして「よし」と頷きあった彼らはついに仕事へと舵を切る。ターゲットとなる女性“アリス・クリード”は、予定通りの時間にその場にあらわれた。ふたりは彼女を手際よく拉致し、アジトに急行してベッドに縛り付ける。やがてビデオカメラを回しては彼女に刃物を突きつけ、次のセリフを言えと指示を出す。

「パパ、私は誘拐された。身代金を支払わなければ殺される。お願い、助けて!」

かくしてこのミステリアスな誘拐劇の1日目が幕を開けた―。

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とまあ、ここまではよく見かけるパターンだろう。だが細かく見ていくと、この誘拐がいかに計算されつくしたものかが伝わってくる。アリスは誘拐されて間もなく衣服を全て剥ぎ取られる。無防備にむき出しになる彼女の肢体。しかし犯人たちはその姿に欲情することなく、ただ淡々と、彼女の身体に事前に用意しておいたジャージ上下を着せつけていく(監禁中も動きやすいようにだろうか)。時間がくると迅速に、一定量の水分補給させ、また、トイレに行きたいと言われれば、尿瓶を持ってきて「これにしろ」と言う。ちがう、大の方だ、と答えると、今度はバケツを持ってきて「これにしろ」と・・・。

忘れないでほしい。僕はこれを機内で観ている。それぞれの座席に備え付けの小画面で。つまり観てる映像は隣席の乗客に筒抜けなのだ。まったく…この部分だけを抽出してみれば、なんとアブノーマルな映画、アブノーマルな乗客なことか!

だが、ここでスイッチを切らなくて本当に良かった。この誘拐事件は本当に予測不能。いや、予測不能を突き詰めると逆に作話上の意図があからさまになってしまうものだが、たとえそうであったとしても、ここにはあるべき方向へ流麗にプロットを転がしていく巧さと、閉鎖空間に拡がりゆく研ぎ澄まされたビジュアル、そして役者たちの足腰の確かな演技が共存する。それらが互いにあいまって緊張感をキープし、一瞬たりとも飽きさせないドラマのうねりを巻き起こしていく。

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そもそも“2人”という安定感に、もうひとりを掛け合わすことで原子核には不安定性が生じる。サスペンスにおける不安定とは、これすなわち“御馳走”。それぞれの立ち位置は一箇所に固まることなく、いつでも、誰しもが下剋上可能となる。この3すくみの関係性がいかなる姿へと変貌を遂げていくのか。最終的にゲームを支配するのは誰なのか。そしてラストで立ち残っているのは?

観客それぞれが、これまで自分の培ってきたサスペンス文法を駆使してこの展開を読み解こうとするだろう。でも恐らく、もう一枚だけ、『アリス・クリード』のほうが上手のような気がする。

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2011/03/29

ディズニー版「ミス・マープル」は30代へ若返り

Garnerディズニーが“ミステリーの女王”アガサ・クリスティの人気シリーズ「ミス・マープル」の映画権を取得した。

といっても今度のマープルは一味違う。時代は現代にリニューアルされ、マープル自身も30代へ若返り。

そしてたったいま飛び込んできた情報によると、マープル役をジェニファー・ガーナーが演じることが決まったと言う。また彼女自身が本作のプロデュースも務め、TVシリーズ「ツイン・ピークス」などを手掛けたマーク・フロストが脚本執筆を担当する。

update 2011.03.30.
その後、版権管理会社が「交渉はまだ締結に至っていない」とコメントしているという。

Marple1927年に初登場したこのキャラクターは、見た目は穏やかなおばあちゃんだが、人生の酸いも甘いも知り尽くした経験、鋭い洞察力、明晰な頭脳により次々と難事件を解決に導くことで知られてきた。

1961年にはマーガレット・ラザフォード主演の映画版『ミス・マープル/夜行特急の殺人』が公開。1980年にはアンジェラ・ランズベリーが『クリスタル殺人事件』の中でこの役を演じ、テレビシリーズではジョーン・ヒックソン、ジェラルディン・マキューアンらが主演。

シャーロック・ホームズが映画版、テレビ版(こちらも現代モノ)と新展開を続ける中、新たなライバルが出現することになりそうだ。

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2011/03/28

フェイスブック&ワーナーの映画ストリーミング配信

アメリカにおけるインターネット映画配信といえばNetflix(ネットフリックス)がその代表格だったわけだが、その聖域にいよいよ今月初めからフェイスブックとワーナーブラザーズが参戦をはじめたことは既報の通り(現在のところアメリカ本国でのみの利用となる)。その記念すべき第一作目は『ダークナイト』だった。

その登録者数、世界で5億人以上と言われるソーシャル・ネットワーク・サービスの雄をプラットフォームに、利用者はフェイスブック上の通貨を利用して3ドル程度で映画を視聴することができる。視聴期限は1回につき48時間。もちろん途中で一時停止したり、また再生しなおすことも可能だ。SNS機能を生かして、レビューやコメントを書いたり、他のユーザーにおススメすることもできる。

そしてこのたび、これらのコンテンツに『ハリー・ポッターと賢者の石』『ハリー・ポッターあと秘密の部屋』『インセプション』『かぞくはじめました』『ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦』の5作品が追加されることになった。

もはや好きな映画だからカタチとして手元に置いておくなどといった時代は終幕を迎えつつあるのだろうか。今のところアメリカのみでのサービスにとどまっているが、この変革が日本を大きく包み込んでいく日もそう遠くないように思える。

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【レビュー】わたしを離さないで

とある病院の手術室。そこにはベッドに横たわる青年トミーと、彼を見守る女性キャシーの姿があった。いまキャシーの脳裏に蘇るのは、二人がまだ幼かった頃の記憶。人里離れたヘールシャムの寄宿学校で共に出逢い、はじめて目線を、そして言葉を交わした日の記憶。あの頃、寄宿舎生活が世界の全てだった。彼らに与えられた蜻蛉のように短い人生についても、それが当たり前なのだと受けとめていた。キャシーとトミーと、それにもう一人の親友、ルース。この物語は彼ら3人の幼なじみたちの、生きた証。その傍らにはいつしか、"Never Let Me Go"のけだるくも甘美な調べが流れている―。

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原作を読まずして映画に直接的に飛び込んだ人は多少なりとも驚くかもしれない。本作が秘めた“秘密”にではなく、むしろ主人公らがこの世界から決して逃げ出さないことに。その意味で本作はマイケル・ベイ監督のあのSF映画のような世界観を持ちながら、向かう意識のベクトルはむしろその真逆と言っていい。

原作者は、長崎で生まれ、5歳より英国で育ったカズオイシグロ。そのふたつのアイデンティティの拮抗のせいか、彼の作品では「当たり前だと思っていたこと」と「そうではないこと」によって主人公の意識の中にゆるやかな断層が生じていくことが多い。

また彼の作品のトレードマークといえば、主人公による一人称形語りである。一人称形式の物語は時として読者に嘘をつく。これは読者のミス・ディレクションを容易にする手法とも言える。昨夏お話を伺った英文学の先生によると、「ゆえにイシグロ作品において読者は“陪審員”になったような気持で主人公の言葉を精査していかなければならない」とのこと。

もしもあなたが既に映画をご覧になっているならば、ぜひイシグロ氏の来日会見の模様にも目を通してもらいたい。彼自身が何を考え、どのようなメッセージを込めて本作を執筆し、また自らが映画製作を企画してエグゼクティブ・プロデューサーまで務めあげたのか、その想いが理解できるはずだ。

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キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイの三すくみがマーク・ロマネクによる静謐感あふれる映像で包み込まれた時、そこで感じるのは原作そのままの空気であり、色彩であり、温度だった。これらを目にすると、スタッフやキャストがいかに根底部分を共有してこの作品世界のレンガをひとつずつ積み上げてきたか、その齟齬のなさに感銘を受ける。

そうして気づかされるのは、ここで描かれる彼らの「短い人生」と、我々の生きる「あるがままの人生」にさほど違いはないということだ。そのうえ彼らがフィクションだからこそ、僕らはより多くのものを彼らの人生に投影して、その照り返してくる光の中に自分自身を見出さずにはいられない。人生は短いのだ。愛する人と共に歩める時間だって限られている。その中で自分にとっていちばん大事なものとは何かを常に問い続けることが求められる。

…と、ここまでを3.11以前に書いていて、もはやこれ以降言葉が続かない。

これまで生や死を抽象的に眺めやることしかできなかった我々が、いま、あまりに膨大な悲劇と危機に直面し、誰もが心の中で恐怖におののき、寝ても覚めてもカタチにならない嗚咽を繰り返している。そんな時にこの映画に何が語れるだろうか?何の役に立つだろうか?

もはや「本作を通して生きることを実感する」などといった文言は全く縮尺の合わない定規と化してしまった。この無力感は映画に限らずあらゆる人たちがいま感じていることだろう。

ただ、そう思いながらも、僕は本作で主人公らに微かな希望と絶望をもたらした“芸術”について考えずにはいられない。

主人公らは死を恐れるだろう。愛する人と離れ離れになるさだめから逃れようと、第三の道を求めるだろう。そのときに唯一、彼らが救いを見出すツールが芸術だった。懸命に描いた絵画をようやく提出した時、大人たちが口にする答えはあまりに残酷であり、それはそのまま我々の棲む現実世界における芸術の役割をリアルに代弁するものでもあることにハッとさせられた。

芸術が無くたって生きていける。無価値と宣言することだっていとも簡単だ。でも僕はすべての芸術はこの“無価値”から出発しているのではないかと想像する。無価値だと知っているからこそ、僕らはそのゼロの線上におぼろげに姿を現す、胸を突き動かす“なけなしの何か”を受けとめ、そのちからを信じたいと願うのだろう。これはもはや信仰に近い所業かもしれない。

恐らくカズオイシグロも、マーク・ロマネクも、英国を代表するキャスト陣も、普段からまったく同じ思いで芸術に、自己表現に真向かっているはずなのだ。

そして我々も、いつしか、必ず。

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北米興行成績Mar.25-27

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Mar.25-27 weekend 推計

01 Diary of a Wimpy Kid:Rodrick Rules $24.4M
02 Sucker Punch  $19.0M
03 Limitless $15.2M
 
04 The Lincoln Lawyer  $11.0M
05 Rango $9.8M
06 Battle: Los Angeles $7.6M
07 Paul $7.5M
08 Red Riding Hood $4.3M
09 The Adjustment Bureau $4.2M
10 Mars Needs Moms
  $2.1M

■人気児童書の映画版として手堅いヒットを記録した"Diary of Wimpy Kid"(日本では原作本と同じ「グレッグのダメ日記」というタイトルでDVDスルー)の第2弾が首位を獲得。対するザック・スナイダー監督作『エンジェル・ウォーズ』(原題"Sucker Punch")は予想を下回る売り上げとなり、いくつかの業界紙はこの状況を"Punched(パンチを打つんじゃなくて、打たれた)"と表現している。

Wimpysucker
■製作費2000万ドルほどの"Wimpy Kid 2"のオープニング3日間の売り上げは2440万ドルに昇った。観客の60パーセントが18歳以下。やはり若年層が動くと興収の伸びが違う。1年前に公開された前作がオープニング興収2210万ドルだったことを考えても(最終的な累計興収は6500万ドルほど)、このシリーズはスタジオ側にとって低予算で高リターンを確保できる素晴らしい鉱脈。正式なアナウンスはないものの、これは第3弾の製作もほぼ間違いない。

■『エンジェル・ウォーズ』の製作費は7500万ドル~8000万ドルほど。『300 スリーハンドレッド』や『ウォッチメン』、『ガフールの伝説』などでその確固たるビジュアリティが高く評価されてきたザック・スナイダーだが、彼のダークな作風はメインストリームの観客を巻き込むという1点において苦慮しているようだ。現状、観客の65パーセントが男性。年齢層も18歳~35歳が大多数を占める。ただし、全米229館のImaxにおいては3日間で400万ドルを売り上げ、これは全興収の20%にあたる。この割合はImaxで上映された2D作品としては史上最高。

■先週のNO.1作品"Limitless"は3位へ。興収は先週に比べ19%減という驚異の下げ止まりを発揮している(新作の興行収入は2週目で平均50%ほど下落する)。10日間の累計興収は4130万ドル。製作費が2700万ドルだったことを考えてもなかなかの成功作と言える域に達してきた。4位は先週と変わらず"The Lincoln Lawyer"。こちらも興収17%減と強さを見せている。製作費は4000万ドルほど。回収するまでにはあと1000万ドルほど頑張らねばならない。

■で、どうしてこれら2作の下げ幅が低いかと言うと、これは観客の年齢層が高めだから。行動力があって流行に敏感な若年層は公開日に合わせて劇場に足を運び、その分2週目以降の下げ幅も大きくなる。逆にその年齢層が上がるに従って、瞬間的かつ爆発的な数字の伸びはなくなるものの、分散型でより息の長い興行展開が見込まれるようになるわけだ。

■先の大地震を想起させるとして日本での公開が秋ごろへと延期された"Battle :Los Angels"は、累計興収がようやく製作費の7000万ドルを超えたあたり。世界興収でみると、2週連続で本作がNO.1に君臨している。マット・デイモン主演の『アジャストメント』もようやくその累計興収が製作費の5000万ドルを突破した。

■■ミニシアター系を見ると、ワインスタイン・カンパニー配給の"Miral"が全米4館で封切られ、ユダヤ人団体を中心に論争が巻き起こしながらも1館あたりの興収アベレージ1万6千ドルという高稼働ぶり。さらには公開2週目のレスリング・コメディ"Win Win"は劇場数を5館→23館へと増やしながらも、いまだアベレージ2万ドル越えの強さを見せている。監督は『扉をたたく人』のトム・マッカーシー。主演は『サイドウェイズ』のポール・ジアマッティ。

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新「スーパーマン」ヒロイン役が決定

Adams_2キャスティング作業の続くザック・スナイダー監督版の新「スーパーマン」。そのヒロイン、新聞記者“ロイス・レイン”役が新たに招集された。

演じるのは今年のアカデミー賞において『ザ・ファイター』で助演女優賞候補にもなったエイミー・アダムス。どちらかというと遅咲きのイメージがある彼女は、『魔法にかけられて』のお姫様役で一気にブレイクを果たし、その後は『ダウト』『サンシャイン・クリーニング』『ジュリー&ジュリア』などで気骨のある役を重ねてきた。フィリス・コーツ、マーゴット・キッダー、ケイト・ボスワースらが代々演じてきたレイン像を担うにふさわしい女優と言えるだろう。

アダムスはアダム・シャンクマン監督が起動中の"Rock of Ages"に出演するほか、『ブラインドネス』『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス監督が温めているジャニス・ジョップリンに関する映画でも主演を務める予定。

新「スーパーマン」はヘンリー・カヴィルがタイトルロールを、ケビン・コスナ―&ダイアン・レインが地球上での彼の育ての親を演じる。ヒロイン役も決まったことだし、次はいよいよ悪役のキャスティングか―。

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2011/03/27

ターセム版「白雪姫」の王子役はアーミー・ハマー

現在、ハリウッドではグリム童話「白雪姫」にまつわる2本の映画が企画されている。

1本はユニバーサルが母体となり、クリステン・スチュワート、シャーリーズ・セロンが出演する(ヴィゴ・モーテンセンの出演も噂されているが、交渉が思うように進んでいないというウワサも)"Snow White and the Huntsman"。そしてもう1本はリラティビティ・メディアが製作し、『ザ・セル』や『ザ・フォール/落下の王国』のターセム・シンが監督を務めるもの(こちらはタイトル未決定)。

Armieこの後者には悪い魔女役でジュリア・ロバーツの出演が決定しているのだが、このたび新たなキャストとして王子様役にアーミー・ハマーが参戦することになった。そう、あの『ソーシャル・ネットワーク』で双子のウィンクルボス兄弟を(ひとりで)演じた彼である。

彼は候補に挙がっていた「スーパーマン」を惜しくも逃したものの、まもなく製作開始と言われるクリント・イーストウッド監督作"J.Edgar"への出演が予定されている。

また、『つぐない』や『ラブリー・ボーン』に主演し、4月には初のアクション"Hanna"(監督は『つぐない』のジョー・ライト)が封切られるシアーシャ・ローナンが、本作の要となる「白雪姫」役として初期段階の交渉中との情報も入ってきている。Update その後、白雪姫役にはシアーシャではなく、リリー・コリンズが抜擢されました。

彼女は同時に、ピーター・ジャクソン監督が撮影を開始した『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚、『ザ・ホビット』への出演もウワサされている。

これら二つの「白雪姫」はどちらも2012年に封切られる。米公開日はユニバーサル版"Snow White and the Huntsman"が12月21日。リラティビティ版が6月29日。

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2011/03/26

ヘルツォークが3Dで描く古代洞窟

ドイツの巨匠ヴェルナ―・ヘルツォークが古代絵画で有名な南フランスのショーヴェ洞窟の内部を3Dカメラで写し撮ったドキュメンタリー"Cave of Fogotten Dreams"。拙ブログでも何度かご紹介したことがあったこの作品がついにイギリスの劇場で封切られ、話題を呼んでいる。

Cave

流行の手法としてではなく、むしろ古代人の意匠に寄り添うための手段としてヘルツォークが選びとった3D技術。まさに2万5千年ごしのコラボレーションともいうべき邂逅が我々の視覚にもたらす驚きとは?以下の予告編からその片鱗が伺えるだろうか。

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スナイダー版「スーパーマン」は"リアル"が合言葉

Zack_2 ザック・スナイダー監督による最新作『エンジェル・ウォーズ』(原題"Sucher Punch")がアメリカで公開を迎えた。これまで『ゾンビ』のリメイク『ドーン・オブ・ザ・デッド』、『300 スリー・ハンドレッド』、『ウォッチメン』、『ガフールの伝説』などの、いわゆる原作モノを独自のビジュアルで脚色する手腕を高く評価されてきたスナイダー監督だが、『エンジェル・ウォーズ』はこれまでと違って完全オリジナル作品となる。

精神病院に収容されたガールズが飛び込んだのは、そこは巨大なサムライやら世界大戦のナチス・ドイツ兵のゾンビやら戦闘ロボットやらドラゴンなどが迫りくる波乱万丈の空想世界。もうまさに何でもアリのビジュアリティを炸裂する作品となっている。と、ここで誰もが気がかりなのは、ザック・スナイダーがすでに取りかかっている次作品『スーパーマン』もこんな奇想天外なビジュアルになってしまうんじゃないかってことだろう。

Suckerpunch_2
ハリウッド・レポーターが伝える範囲においてはその心配はなさそうだ。

「僕の中に巣食った悪魔は追い払った。もしもこの映画(エンジェル・ウォーズ)を作らなかったら、僕は『スーパーマン』の中にゾンビを投入しかねなかっただろうね。僕にはそれらを追い出す必要があったんだ」

ザック・スナイダーと彼の妻であり製作パートナーでもあるデボラ・スナイダーは同誌の取材に対して「リアル」という言葉を口にしている。製作陣の間でこれはひとつの合言葉みたいなものなのだそうだ。

「恐らく今度の『スーパーマン』は、これまでの僕のどの作品よりも“リアル”な作品になるよ。『ドーン・オブ・ザ・デッド』よりもね」

そしてこの、宇宙で生まれ、鋼の身体を持ち、鳥のように空を飛ぶスーパーマンが、ファンタジーの世界ではない現実世界に息づいているという設定こそ、本作の面白さだとも分析する。

スーパーマンという圧倒的非現実な存在を、いかにしてこの現実世界と関連させていけるのか。この“リアル”の整合性の調和こそ新たにザック・スナイダーが挑むテーマであり、また『エンジェル・ウォーズ』でいったん圧倒的非現実に振りきれてしまった彼だからこそ着目できるポイントなのだろう。

現在までのところ、スーパーマン=クラークケント役にはヘンリー・カヴィル、そして彼の地球上での父母にはケビン・コスナ―とダイアン・レインが決定してる。残すは誰が悪役を演じるかだが、長らく候補に上がっているヴィゴ・モーテンセンは本作と「白雪姫」をベースにしたダーク・ファンタジー"Snow White and Huntsman"へのオファーもあり、彼がどういう決断を下すのか注目が集まっている(本日になって、"Snow White"製作側との溝が深まっているとの情報も)。また悪役候補に新たにマイケル・シャノンの名が浮上しているとの情報もある。

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2011/03/25

クストリッツァがカンヌ“ある視点”審査員長に

旧ユーゴスラヴィア出身の映画監督エミール・クストリッツァが5月に開催される第64回カンヌ国際映画祭にて“ある視点”部門の審査委員長を務めることが発表された。

Kusturica
クストリッツァの偉業についてはカンヌ抜きでは語れない。1985年に『パパは、出張中!』でパルムドール(最高賞)を受賞し、その10年後には『アンダーグラウンド』で再びパルムドールを獲得

彼と同様の2度受賞の栄誉に輝いた映画監督には、フランシス・フォード・コッポラ、今村昌平、ビレ・アウグスト、リュック&ジャン・ピエール・ダルテンヌ兄弟らがいる。

またクストリッツァは2005年にコンペティション部門の審査委員長も経験している(このときのパルムドール受賞作はダルテンヌ兄弟の『ある子供』だった)。

今年のカンヌ映画祭コンペティション部門の審査委員長にはロバート・デ・ニーロが決定済み。短編部門&シネフォンダシオン(学生映画)部門の審査委員長をミシェル・ゴンドリーが務める。

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テレンス・マリック新作、カンヌへ

『地獄の逃避行』、『天国の日々』、『シン・レッド・ライン』、『ニュー・ワールド』・・・。70年代に監督デビューしながら長編歴はたった4本。そのあまりの寡作ぶりと、しかし一たびカメラを回しはじめると、祈りとも交響詩ともつかない、まさに息を呑む静謐な映像世界で観客を圧倒することで知られる伝説の監督、テレンス・マリック。

彼の待望の新作"The Tree of Lie"がカンヌ映画祭でお披露目されることになりそうだ。本作は1年前にも「カンヌ出品か?」とのニュースが流れたものの、映画の完成の遅れによりカンヌでもヴェネツィアでも披露されることは叶わなかった。アメリカではフォックス・サーチライトの配給で5月27日に封切られることが決まっている(日本では夏ごろ公開か)。

なお、本作がカンヌのどの部門に出品されるかについてはまだ定かではない。映画祭による正式な発表は4月14日に行われる。

今年のコンペティション部門にはウォン・カーワイ、やスティーヴン・ソダーバーグ、デヴィッド・リンチといった強力な布陣が凌ぎを削るものとも見られており、テレンス・マリック監督の性格上、映画同士の競い合いのような場に現れるとは到底考えられず、コンペは避けるのではないかとの見方も強い。

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『英国王』監督の次作が決定か?

LesmiserablesVarietyやDeadline Hollywoodなどによると、『英国王のスピーチ』のトム・フーパー監督がビクトル・ユーゴー原作の「レ・ミゼラブル」の再映画化に向けて動き出したそうだ。フーパーはすでに本作に関する交渉段階に入っているという。

この企画自体はワーキング・タイトル社と「キャッツ」「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪人」などのミュージカルをヒットさせてきた製作者キャメロン・マッキントッシュによって長らく温められてきた(となると、トム・フーパー版もミュージカルになるのだろうか?)。脚本は『エリザベス:ゴールデン・エイジ』のウィリアム・ニコルソンが手掛けている。

トム・フーパーの次作品をめぐってはいくつかの候補があがっていた。"Tulip Fever"や「マクベス」などのタイトルもささやかれていたが、それらの実現には至らなかったようだ。

ちなみに『英国王のスピーチ』は本編中に連発される"F-word"の影響によりアメリカでは「R指定(17歳以下は保護者の同伴が必要)」で公開されてきた。が、4月1日からは全米1000館程度でこれらの言葉を取り除いた「PG-13(13未満は保護者の同意が必要)」版へと差し替えられる。

本作はオスカーレースでの注目度の上昇などにより多くの教育者などから「子供たちに教材として見せたい」といった相談や要望が寄せられていた。ひとりの人間が苦難を乗り越えようとする力強い物語は思春期の悩める小学生や中学生への訴求力もすこぶる高いと言われながら、R指定のままではその彼らが全く映画にアクセスできないという弱点を抱えていた。

この差し替えについては主演のコリン・ファースが反意を表明するなど、映画サイドでも意見が割れていた。

『英国王のスピーチ』の製作費は1500万ドルほど。アカデミー賞によって世界的な注目を獲得したこともあり、現時点での世界興収は4億5000万ドルに昇ると言われる。

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「レ・ミゼラブル」は98年にもリーアム・ニーソン主演で映画化されている。この時の“追う側”ジャベール役は『英国王のスピーチ』で言語療法士を演じたジェフリー・ラッシュだった。

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2011/03/24

エド・ハリスがマケイン役に決定

2008年の米大統領選における共和党陣営の内幕を描くHBO製作のテレビ映画"Game Change"。この要となるジョン・マケイン役をエド・ハリスが演じることになった。

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本作は同名のベストセラー本(翻訳本のタイトルは「大統領オバマは、こうしてつくられた」)を原作としており、『オースティン・パワーズ』や『ミート・ザ・ペアレンツ』のジェイ・ローチが監督を務める。こと劇場映画ではバカバカしい笑いを追究することが多いローチだが、ときに"Recount"などの政治ドラマなどを手堅く描いてみせたりもする。"Game Change"には"Recount"と同じ脚本家ダニー・ストロングの参加も決定している。

なお、マケインの“女房役”ともいえるサラ・ペイリンにはジュリアン・ムーアが決定済み。『めぐりあう時間たち』でも変則的共演を果たしているムーア&ハリス。果たしてこの芸達者のふたり、どう演じる?

update 03.26.2011

マケイン陣営の選挙対策本部長スティーヴ・シュミット役にウディ・ハレルソンが決定した。

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2011/03/23

エリザベス・テイラー逝去

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20世紀を代表する映画女優エリザベス・テイラーが、うっ血性心不全のためロサンゼルスにて亡くなった。享年79歳。心よりご冥福をお祈り致します。

『愛情の花咲く樹』(1957)、『熱いトタン屋根の猫』(1958)、『去年の夏、突然に』(1959)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたのち、4度目の候補作『バタフィールド8』(1960)でついに受賞。その後、66年の『バージニア・ウルフなんかこわくない』でも2度目の同賞に輝いている。

英国生まれの彼女は7歳のときに家族そろって渡米。10歳で映画出演を果たしたのをきっかけに、その後ずっとスポットライトを浴び続ける存在としてハリウッドの映画界に君臨してきた。女優としての偉業もさることながら、エイズ問題にもいち早く目を向け、精力的にチャリティ事業を推し進めてきた。

先月にはエイズ研究を目的としたNPO、"amfAR"よりその長年に渡る貢献に対して賞が送られた。セレモニーには彼女自身も参列する予定だったが、病状の悪化により断念。代わりにエルトン・ジョンが賞を受け取り、壇上で彼女からのメッセージを読み上げた。

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Gambitにアラン・リックマンが参加

1966年にロナルド・ニーム監督によって映画化された『泥棒貴族』(原題"Gambit")のリメイクが進んでいる。

Gambit
オリジナルはマイケル・ケイン&シャーリー・マクレーンが主演。ひとりの泥棒(ケイン)が中東の石油王のもとに忍び込み高価な像を盗み出そうとプランを画策する。それにはひとりの美しい踊り子(マクレーン)の助けが必要で、なんとか彼女を口説き落とすものの、いざ作戦決行となると度々のトラブル続き。はたして彼らは無事に盗み出すことができるのか?

現在までのところ、『英国王のスピーチ』(レビュー)で今年の主演男優賞オスカーを獲得したコリン・ファースと『ナイト&デイ』(レビュー)のキャメロン・ディアズが主演に決定済み。また監督には『終着駅 トルストイ 最後の旅』(レビュー)のマイケル・ホフマン、脚本はジョエル&イーサン・コーエンが担当している。

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また“盗まれる側”の億万長者役を演じるべくアラン・リックマンが交渉入りしているとのこと。『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ先生や『スウィーニー・トッド』などでも怪演つづきのリックマンだが、このドタバタと楽しいコメディでまた違った表情を披露してくれるのを期待したいところだ。撮影は5月からロンドンで行われる。

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『ブンミおじさん』のアピチャッポン監督に関するあれこれ

22日付のハリウッド・レポーターに掲載された記事からのメモ。

Api カンヌ映画祭にて最高賞(パルムドール)を受賞し、先日のアジア・フィルム・アワードでも作品賞を受賞した『ブンミおじさんの森』(レビュー)。本作を手掛けたアピチャッポン・ウィーラセタクン監督は、この輝ける1年間の軌跡を振り返り「多くの人々が自信を与えてくれた」と語る。

カンヌでの受賞発表の折には「なぜこの作品が?」との声が聞かれ、ヨーロッパで劇場公開時には批判的な声も多数寄せられた。だが彼の映画作りのスタンスは変わらないようだ。

「映画をつくってるときはタイや西欧の観客のことなど考えません。私は自身の個人的な想いを伝えようとしているだけで、低予算の映画を作るにはそれが最善の方法だと考えます。観客に対して誠実であることが重要なのです」

『ブンミおじさん』に見られるようなエキゾチックかつ自然光を多用した実験的な作風を讃えながら、彼自身はハリウッド映画も大好きなのだと言う。なぜなら「それらはテクノロジーと未来について語っているから」。最近には『インセプション』を観たという。またジョン・ウーの『男たちの挽歌』(1986)が大のお気に入りでもある。

ただいま準備中の新作"Mekong Hotel"は、中国とタイ、ラオスを繋ぐ巨大な流れ=メコン河についての映画になる模様。

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『ナルニア国物語』や『フィクサー』などで知られるイギリス人女優ティルダ・スウィントンが主演を務める。彼女はアピチャッポンの『トロピカル・マラディ』(04)にも出演しており、彼はティルダについて「我が人生における最高に素晴らしい2人の女性のうちの1人」と語っている。

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2011/03/22

『AKIRA』の主演候補リスト?

ワーナーブラザーズとレジェンダリー・ピクチャーズ、それにレオナルド・ディカプリオの製作会社Appian Wayなども組んで鋭意開発中のハリウッド実写版『AKIRA』。Deadline Hollywoodによると、これまで大勢の脚本家が関わっては消えていった脚色作業に最終ランナーとして出走中のスティーヴ・クローヴス(『ハリー・ポッター』シリーズ、新スパイダーマンなど)がなかなかのものを書きあげ、製作陣を満足させているという。

これを受けてアルバート・ヒューズ監督(ザ・ウォーカー)らは8月ごろの撮影スタートに向けてキャスティング作業を本格化させている。

現在のところ各候補者たちにこの新たな脚本が届けられている段階だとか。その受け取り手の顔ぶれはというと・・・。

同記事によると、まず鉄雄役にはアンドリュー・ガーフィールド、ロバート・パティンソン、ジェームズ・マカヴォイら。金田役にはギャレット・ヘドランド、マイケル・ファスベンダー、クリス・パイン、ジャスティン・ティンバーレイク、ホアキン・フェニックスら。果たしてこの中でキャスティングが決まるのか、それとも更にリストは拡大されていくのか、引き続き注目したいところだ。

「AKIRA」は原作コミック6冊分から成っている。ハリウッド版は2部作となり、それぞれで3冊分のストーリーが織りなされる予定。原作の舞台となったネオ東京は、ニューマンハッタンとして再構築を図られるという。また、「鉄雄」「金田」などの名前がそのまま使用されるのかどうかについては定かではない。

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Submarine

本国イギリスで3月18日に封切られたばかりの映画"Submarine"が話題になっている。

Submarine
ノスタルジック&アーティスティックな映像に載せて15歳の少年の心象を瑞々しく描いたカミング・エイジ・コメディ。その感触たるや、どこかウェス・アンダーソンっぽいというか、ノア・バウムバックっぽいというか。製作総指揮はベン・スティラー。

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アジア・フィルム・アワード発表

3月の恒例行事、香港国際映画祭にて発表されるアジア映画の祭典“アジアン・フィルム・アワード”。第5回となる今回の頂点に輝いたのはタイ映画『ブンミおじさんの森』(レビュー)だった。本作は死期の近まったブンミおじさんが、死者の魂や精霊の棲む深い森へと入っていく物語。昨年のカンヌ映画祭でも最高賞を受賞している。

受賞スピーチに立ったアピチャッポン・ウィーラセタクン監督は、お膝元のアジアの地で受賞できた喜びを表明しつつ、「この映画が評価を受けた背景には欧米の商業映画への反動があるのではないか。私たちはもっと趣きを異にし、多様性のあるものを求めているのかもしれません」と語った。

監督賞と脚本賞には『詩』のイ・チャンドンが輝いた。主演男優賞には"The Yellow Sea"のハ・ジョンウ、主演女優賞には『唐山大地震』のシェイ・ファン。助演男優賞には『イップ・マン』のサモ・ハン、助演女優賞には"The Housemaid"のユン・ヨジョンが受賞している。

各部門候補には役所広司、菊地凛子、松たか子、三池崇史など日本人も数多く含まれたが、震災の影響で誰も出席することが叶わなかった。その中で唯一『十三人の刺客』(レビュー)の林田裕至が美術賞を獲得している。その他の受章者一覧はこちら

この日、壇上に立ったプレゼンターからは口々に日本で被災された方々へのお見舞いの言葉が寄せられた。映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインは「日本の皆さんがご無事で、そしていち早く復興へと向かわれますことをお祈りします」と語っている。

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2011/03/21

ジャスティン・ビーバー映画がマイケルを抜く

Neversayジャスティーン・ビーバー主演のジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー』の米国内興収がマイケル・ジャクソン『This Is It』(レビュー)の7210万ドルを越えて、歴代コンサート・ムービーNO.1の座を奪取した。製作費1300万ドルの本作は日曜日までに興収7220万ドルを売り上げており、まだまだ記録更新していくものと見られる。

しかしながら、世界興収で見るとやはりマイケルの偉大さはより堅固なものに。『This Is It』の興行収入は2億6120万ドル(そのうち米国外は1億8910万ドル)にまで膨れ上がる。

対する『ジャスティン・ビーバー~』の世界興収は8200万ドル程度。つまり米国外では1000万ドルほどの興収しか上げられてていないことになるが、それでもこれは“コンサート・ムービー”というジャンルで見ればかなり堅実な数字(その他の米国外興収では"Jonas Brothers"が400万ドル、"Hannah Montana/Miley Cyrus"が500万ドル)。本作の米国外の興収は最終的には2000万ドルほどになるだろうと見られている。

アメリカのティーンに大人気のジャスティン・ビーバーはYouTubeをきっかけにメインストリームに躍り出たことでも知られる。いまや映画業界に与える影響も大きく、昨年『ベスト・キッド』が予想外のヒットを記録した裏側にもジャスティン・ビーバーがエンディングに楽曲提供していたり、その楽曲のミュージック・クリップなどを通じて多くのティーンが本作に興味を持った経緯などが指摘されている。また、ジョニー・デップも子連れでジャスティンのコンサートに行ったことがあるようで、自身を“ビリーバー(ジャスティン・ビーバーのファン)”と公言しているとか。

本作のヒットはパラマウント社のジョン・チョウ監督への信任をも厚くしたようだ。彼は最近になって同じパラマウント製作の『G.I.ジョー2』の監督就任が決まった。『ジャスティン~』に加え、『ステップ・アップ』シリーズなどのダンスムービーでも知られる彼だけに、1作目が酷評されたこのブロックバスター・アクションに画期的なビートとステップをもたらしてくれることが期待されている。

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ホビットの冒険、撮影スタート

Thehobit
数々の困難に見舞われてきた『ホビットの冒険3D』の撮影がついにニュージーランドで始まった
。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの前日譚にあたる本作は、前作でイアン・ホルムが演じた“ビルボ・バギンズ”の若かりし頃の大冒険を描く(『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前が舞台のようだ)。

主演には『宇宙ヒッチハイク・ガイド』やBBCの現代版「シャーロック・ホームズ」のワトソン役で知られるマーティン・フリーマン。そのほか、ガンダルフ役のイアン・マッケランをはじめ、ケイト・ブランシェット、イライジャ・ウッド、オーランド・ブルーム、アンディ・サーキスらも出演する。

製作母体であるMGMの経営難により企画推進がままならなくなり、監督に決まっていたギレルモ・デル・トロがシビレを切らして降板。その後、俳優組合によるボイコット運動が拡大し、ニュージーランド政府が慌てて調停に乗り出し、なおかつ新たに監督を務めることになったピーター・ジャクソンが手術入院するなど、とにかく苦難続きだった本作。マーティン・フリーマンをして「呪い」と言わしめたこれらの負の連鎖をようやく脱し、ついにプロジェクトにも光が射し始めた。撮影はウェリントンにあるストーン・ストリートスタジオをはじめ、ニュージ-ランドの数多くの場所にて行われる。

前後篇の全2作に費やされる予算は5億ドル。まずは前篇が2012年12月ごろに公開され、その1年後に後篇が向かい撃つカタチとなる。

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北米興行成績Mar.18-20

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Mar.18-20 weekend 推計

01 Limitless  $19.0M
02 Rango  $15.3M
03 Battle: Los Angels $14.6M
 
04 The Lincoln Lawyer  $13.4M
05 Paul $13.1M
06 Red Riding Hood $7.2M
07 The Adjustment Bureau $5.9M
08 Mars Needs Moms $5.3M
09 Beastly $3.2M
10 Hall Pass
  $2.6M

■売り上げダウンが顕著なボックスオフィス。今タームは昨年に比べて10%近く低い結果となった。新たな封切作の観客層を見ても、ボックスオフィスを活気づける存在=若年層が劇場から大幅に遠のいていることは否めない。

■ブラッドリー・クーパー&ロバート・デ・ニーロ出演の"Limitless"が首位を獲得。とある薬物を手に入れた売れない作家が驚異的な思考力を発揮し、次第にトラブルに巻き込まれていくサスペンス。

Limitless
観客層は多岐に渡る人種に平均的に分布しており、男女比もほぼ半々。ただし年齢層は若干高めで、60パーセントが25歳以上だという。『幻影師アイゼンハイム』(レビュー)のニール・バーガーが監督を、『ヘア・スプレー』のレスリー・ディクソンが脚本を務める。製作費は3000万ドル。

■ジョニー・デップが主人公の声のみならず動きや表情まで演じる『ランゴ』は先週と変わらず2位を維持。累計興収は9260万ドルに達した。製作費は1億3500万ドル。

■先週NO.1だった"Battle :Los Angels"は3位にダウン。興収は先週末に比べて58パーセント減とのこと。累計は6060万ドルに達しており、製作費7000万ドル突破まであと少し。本作は日本で4月1日に封切られる予定だったが、宇宙人との闘いにより街が荒廃する光景が多大に含まれることから大地震の影響を鑑み公開が延期された。

■"The Lincoln Lawyer"と"Paul"は僅差。月曜日以降の興収確定によって順位変動があるかもしれない。グルーポンとタッグを組みチケットの低価格販売をおこなった"The Lincoln Lawyer"は結局のところ期間中に20万枚を売り、そのうち今週末には4万枚が使用されたという。年齢層はこちらも高めで、観客の85パーセントが25歳以上。

■対する"Paul"は58パーセントがその客層にあたる。『ホット・ファズ』のサイモン・ペッグ&ニック・フロスト主演で、セス・ローゲンが宇宙人役で声の出演を果たしている。製作費は3000万ドル。

■単館系では"Win Win"と"Jane Eyre"が客足を伸ばしている。

Win
"Win Win"は拙ブログでも何度かご紹介しているが、『扉をたたく人』(レビュー)で一躍脚光を浴びたトム・マッカーシー監督による最新作。『扉をたたく人』公開時の1館あたりのアベレージ興収が2万ドルほどだったのに対して、今回は3万ドルを記録しているという。

■先週より公開中の"Jene Eyre"は『闇の列車、光の旅』(レビュー)の俊英キャリー・フクナガ監督が挑む文芸作。先週末は全米4館でアベレージ興収4万ドルを越える高稼働率を見せた本作だが、26館に増加した2週目もアベレージ興収1万8千ドルと依然として順調ぶりを発揮している。

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ジョゼフ・ゴードン=レヴィットの『バットマン3』役名が判明

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ひとつの注目どころは「バットマン」とは何ら関係のないノーランの前作『インセプション』(レビューからの続投キャストがあまりに多いことなのだが、米Varietyが関係者情報として伝えるところによると、先月頃からウワサに上がっていた『(500)日のサマー』(レビュー)のジョゼフ・ゴードン=レヴィットの出演が本決まりとなったようだ。

Albertofalcone_2同記事は気になる役どころについても触れている。一部で「リドラーなのでは?」との推測も勢いを増していたが、実際に彼が演じるのはアルベルト・ファルコーネとのこと。これは『バットマン・ビギンズ』でトム・ウィルキンソンが演じたマフィアのボス、カーマイン・ファルコーネの息子にあたる。彼は"The Holiday Killer"という裏の顔も持つとのこと。→update:後に公式発表されたところによると、ゴードン・レヴィットの役はゴッサム・シティの警官の役だそうです。

このキャラクターは原作コミック「ロング・ハロウィーン」と「ダークビクトリー」に登場する(これらは翻訳版も出されている)。

また、『つぐない』(レビュー)で知られる(屋敷に遊びにやってくるクインシー姉弟の姉役)ジュノ・テンプルが何らかの役で出演する可能性も浮上しているという。

上記についてワーナー側は今のところコメントを差し控えている。

このスクープの発表が土日にかかっているためか、他の米有名媒体はこの後追い記事を掲載することなく、事態を静観しているものが多い。恐らく各紙ともにそれぞれのルートでワーナー側の裏を取っている段階なのではないだろうか。

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2011/03/20

映画業界にもグルーポン

Lincoln昨年に比べて低迷ぶりが顕著となっている米ボックスオフィス。観客動員数を増やすべく各社が知恵を絞る中、金曜日に米公開を迎えたマシュー・マコノヘー主演の"The Lincoln Lawyer"に注目が集まっている。

というのも、本作を手掛けるライオンズゲートは、あのクーポン購入サイト“グル―ポン”とチケット購入サイト“ファンダンゴ”とタッグを組み、封切前の期間限定で「本作を6ドルで観れるクーポン」の販売をはじめたのだ。

これまでのところ全米で20万枚ものクーポンが売れたという。これはこれで成功と言えるのかもしれないが、一方、これを利用した場合の興行収入をいかにカウントするかが早くも問題になっている。

一部では興収はあくまで観客数マターで算出されるとの報道もあるのだが、仮にそうだとすると実際よりも高めの興収が打ち出されることとなり、ライバル作品陣営からの反発を浴びそうだ。

まあ、ここまで必死にセールス展開しても、どうやら現時点ではNO.1に程遠いというのがちょっと哀しいのだが・・・(週末興行成績では4位になる見通し)。

"The Lincoln Lawyer"は、クリント・イーストウッド主演&監督作『ブラッド・ワーク』の原作者としても有名なマイケル・コナリーによる「リンカーン弁護士」(刑事弁護士ミッキー・ハラーの闘いを描く)をベースにしたサスペンス。マリッサ・トメイ、ライアン・フィリップ、ウィリアム・H・メイシーらが共演し、"The Take"で注目を集めたブラッド・ファーマンが監督を務めている。

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デヴィッド・フィンチャー製作&監督によるドラマのプラットフォーム決定

『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャーがドラマ界に参戦。この話題の政治ドラマ"House of Cards"(英国ドラマのリメイク)については先日ご紹介したとおりだが、フィンチャーが製作のみならず複数話で監督を手掛け、ケビン・スペイシーが製作&主演を担うことが決定している。

Fincherspacy
そして次なる関心ごとは本作がどのような形態で視聴者のもとに届けられるかということだろう。いつもならばそれはチャンネル名の違いで事足りるのだろうが、今回は業界再編のうねりをダイレクトに感じさせられる決定がなされた。

Netflix今回、放送権を獲得したのはなんとNETFLIX(ネットフリックス)。アメリカにおいて最初期にDVDコンテンツの郵送サービスに打って出て、いまやパソコンやテレビ画面を通じての映像ストリーミング・サービスをも展開する業界NO.1企業である。これは全米2000万もの加入世帯を誇る当社にとってオリジナル・コンテンツ放送への参入は初めて。

今回はさしあたっての26エピソード分が締結された。フィンチャーは現在ハリウッド版『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』の製作まっただ中ゆえ、本作への本格的なコミットメントまではもう少し時間がかかる。ネットフリックスでの放送開始は2012年末頃を予定。フィンチャーは本作の第1話を監督し、TVドラマでいえばまさに“パイロット版”ともいうべきシリーズ製作のポテンシャルを探る試金石を担うことになる。

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2011/03/19

マジック・キングダムにピューリッツァ-賞作家が参戦か?

世界で最も有名なテーマパークを舞台にしたアドベンチャーとして開発中の映画"Magic Kingdom"。いったいどんな作品になるのか見当もつかないこの前代未聞のプロジェクトなのだが、今のところ『アイアンマン』のジョン・ファヴローが監督を務める予定で、その熱意のほどは彼が『アイアンマン3』の監督続投を放棄してまで本作に専念する意向を示したことからもよ~く伝わってくる。

それに関連して、新たにハリウッド・レポーターが報じるところによると、現在このプロジェクトに関してジョン・ファヴローとピュリッツァー賞作家マイケル・シェイボンが密に連絡を取り合っているとのこと。順調にいけばシェイボンが本作の脚本家として正式起用されるかもしれない。"Magic Kingdom"はもともとTVシリーズ「ギャラクティカ」を手掛けたロン・ムーアが草稿を執筆しているものの、ファヴロー体勢下ではまた新たな方向性が求められており、そこでシェイボンに白羽の矢が向けられているわけだ。

マイケル・シェイボンといえば、「カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険」でピュリッツァー賞を受賞。カーティス・ハンソン監督によって映画化された『ワンダーボーイズ』の原作者でもある。また、小説家としてのみならず、脚本家としても幾つかの有名作で名を連ねる。たとえば『スパイダーマン2』の草稿を手掛けたことも知られており、ディズニー絡みでは「白雪姫」をベースにした"Snow and the Seven"や、『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』のアンドリュー・スタントン監督によるピクサー待機作"John Carter of Mars"などでも見かける。現在はブロードウェイ・ミュージカル「ダンボ」をも執筆中らしい。

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ヘイリー・スタインフェルド

「共通点はかなりあると思う。マティも私は何にでも必死にぶつかっていくし、他人に何を言われようとも手に入れたいと思ったものを懸命に手に入れようとする。でもひとつだけ違うのは、彼女は頭がいいってこと。よく考えて行動する。私はよく何も考えないで行動しちゃうんです」

『トゥルー・グリット』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた14歳の少女、ヘイリー・スタインフェルドは、劇中で自分が演じた“マティ”と自身とを比較してこう語る。あらかじめ頭の中で練り込まれた数百通りの質疑応答シミュレーションを繰り返すかのように、発言には一切の澱みがない。

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『トゥルー・グリット』は彼女が放つ強力な磁場によって牽引されていく物語だ。少女はファーストカットから鋭い目線で運命を引き寄せていく。とにかく貫録たっぷりなのだ。てっきりアビゲイル・ブレスリン顔負けの凄い経歴の持ち主なのかと思っていた。が、実際には本作が映画初出演。実に1500人の応募者の中からオーディションで選ばれたのだと言う。

「アカデミー賞ノミネートについてはとにかく信じられない。だって1年前にはこの映画のオーディションを受ける立場だったんですから。この役を得られただけで受賞に値すること。そう考えれば、あとはオマケみたいなものですよね(笑)」

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そんな初めて参加する映画の現場が、よりによって“一筋縄ではいかない”コーエン兄弟作品だったなんて。彼らの映画作りは少女の目にどのように映ったのだろうか。面白いエピソードを語ってくれた。

「ふたりは私がマティをどう演じるべきか、彼女がどういうキャラクターなのかは説明してくれませんでした。むしろ『じゃあ、こういうふうに動いてみよう』といった提案が多かったですね。

ほかの現場を経験したことがないので一概には比較はできないのだけれど、あまり話をしない静かな人、といった印象でした。

それでも兄弟の意志疎通は徹底されているようで、ひとりが話しはじめたら途中からもうひとりがそれを繋ぐみたいな、ジョエルが『イーサン、どう思う?』と尋ねると、イーサンが『うん、そうだな』と続けるみたいな感じでした」

その様子はもしかすると、ひとりの人間が自問自答するみたいにも見えたかもしれない。

『トゥルー・グリット』は西部劇というジャンルとしては『ダンス・ウィズ・ウルブス』に続く史上第2位の興収を記録している。

Truegrit
同じ原作小説をもとにジョン・ウェイン主演の『勇気ある追跡』という映画が製作されたこともあるが、コーエン兄弟には“リメイク”という意識はないどころか、僕が読んだ情報によると彼らは「このジョン・ウェイン作品を観たことすらない」とのこと。あくまで原作(今回の映画版のヒットによりアメリカでは再ベストセラー化しているようだ)のストーリーに惹かれ、この普遍的なテーマを忠実に映像化しようと試みたようだ。

ヘイリーにとってはこんなに若い世代ながらにして、ハリウッドの起源を担うようなピリオド・ドラマの領域でデビューを果たしてしまったというわけだ。この運命を受けてか、彼女はこう将来への決意を固めている。

「この映画への出演が決まるまでは西部劇について意識したこともありませんでした。これからはどんなジャンルも関係なく、それを見極めて素晴らしい作品にできるように全力を尽くしていきたい」

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そんな彼女に「憧れの女優は?」との質問が飛んだ。

「ダイアン・レイン!とても憧れていて、いつか共演したい。目標とするのもダイアン・レインですね」

なぜダイアンなのか。ダイアン・レイン自身も子役出身だからだろうか。とにかくシブい選択だった。

先日のアカデミー賞受賞式では惜しくも受賞できなかったものの、ヘイリー・スタインフェルドには既に幾つもの映画出演オファーが寄せられている。『トゥルー・グリット』で信頼関係の築かれたパラマウントとも交渉が持たれ、キャット・パトリック著"Forgotten"への主演も視野に入れて検討が進められている。

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2011/03/18

新スーパーマンにケビン・コスナ―が参加

以前より拡がっていたうウワサが現実に。『300』や『エンジェルズ・ウォーズ』のザック・スナイダー監督が『バットマン』シリーズのクリストファー・ノーラン(製作)と共に進める新生「スーパーマン」にキャスト陣にケビン・コスナ―が追加されることになった

スタジオ側からの正式発表はまだ行われていないもののコスナ―は既に交渉を終了させており、彼はヘンリー・カヴィル演じる主人公クラーク・ケントの地球上での育ての父ジョナサン・ケントを演じることになる。彼の妻(クラーク・ケントの育ての母親)役には既にダイアン・レインが決定している。

悪役キャスティングも気になるところだ。

本作には『スーパーマン2』に登場した“ゾッド将軍”(オリジナルではテレンス・スタンプがこの役を演じている)が悪役として登場するものと見られている。その候補にはヴィゴ・モーテンセンの名も挙がっているが、実際問題としてモーテンセンはクリステン・スチュワート&シャーリーズ・セロン主演の"Snow White and the Huntsman"への出演も取りざたされており、果たして彼がどちらの作品を選ぶのか注目が集まっている。

新「スーパーマン」は2012年12月公開予定。

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『ウルヴァリン2』から監督が離脱

X_men_origins『X-Men』の登場人物のひとりウルヴァリンにスポットをあてたスピンオフ作品『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』。その第2弾として調整が進んでいた"The Wolverine"(タイトルに2という数字を付けたくないとの考えから、この仮題が示されている)から監督に決まっていたダーレン・アロノフスキー(『レスラー』、『ブラック・スワン』など)が離脱することが発表された。

その理由としてアロノフスキーは「企画を進めるに従って、この映画の製作のために米国を1年ほど離れなきゃならないことが分かってきた。それほどの長期間を家族と離れて過ごすことは私にとって耐えがたいこと」と明かしている。

"The Wolverine"は舞台の多くを日本が占めるわけだが、Deadline Hollywoodによると今回の決定は日本の災害とは何ら関係ないとのこと。前妻レイチェル・ワイズとの間の息子の親権をめぐる取り決めにより、長期間の留守が不可能、ということのようだ。

アロノフスキー離脱後も20世紀フォックスと主演ヒュー・ジャックマンは引き続きこの企画を進めていく意向を固めている。まさに一進一退。アロノフスキー以上のとびきりの才能が監督起用されることを祈るばかりだ。

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2011/03/17

『96時間』続編が起動

リュック・ベッソン製作×リーアム・ニーソン主演で大ヒットを記録したサスペンス・アクション『96時間』(レビュー)が続編に向けて動き出した。

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製作側は今年中か来年初めにも撮影を開始したい構えだが、ニーソンはジョー・カーナハン監督作"The Grey"、ピーター・バーグ監督作"Battleship"を経て、現在ロンドンで『タイタンの戦い』続編に従事している真っただ中。これだけの仕事量をこなした後、今年の残りはオフにあてたい意向を示しているとか。だが彼自身もこの当たり役の続投は絶対に逃したくないようで、両者のスケジュール調整が続いている。

Deadline Hollywoodによると、リュック・ベッソンは『96時間』をはじめ『トランスポーター』シリーズや『キス・オブ・ザ・ドラゴン』『フィフス・エレメント』などでもチームを組んだロバート・マーク・ケイメンと共に脚本を温め、『トランスポーター3』のオリバー・メガトンを監督に起用する方向で検討を進めているという。

『96時間』はかつてCIAの工作員だった男がパリ旅行中に拉致された娘を奪還すべく着の身着のまま現地へ乗り込んでいく物語。前半のやるせない父親ぶりが豹変し、怒涛の勢いで特殊能力を駆使して敵を粉砕していく様が同世代の観客の大きな共感を生んだ。

米国内で興収1億4600万ドルを記録。世界でも2億2700万ドルを売り上げた。製作費が2500万ドルだったことを考えると、利益率も非常に大きなヒット作だったことが伺える。

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2011/03/16

ドリュー監督作第2弾!

ドリュー・バリモアが再びディレクターズ・チェアに戻ってくる。

『ローラーガールズ・ダイアリー』(レビュー)で監督デビューを果たしたドリューの監督第2弾が動き出した。そのタイトルは"How to Be Single"。ニューヨークに暮らす女性たちの10年間に及ぶ恋愛と別れを描いたロマンティック・コメディとのこと。ハリウッド・レポーターによると、『そんな彼なら捨てちゃえば?』や『バレンタインデー』に続く、ニューラインシネマお得意の“ロマ・コメ群像劇”の系譜を辿ることになりそうだ。

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原作は『そんな彼なら捨てちゃえば』の共著者リッツ・タシーロによる同名小説(和訳本のタイトルは「ひとりな理由はきかないで」)。もともと「セックス・アンド・ザ・シティ」の脚本などにも関わっていたこともあり、女性たちのリアルな生活をコメディタッチで描くその才能は実証済み。マーク・シルヴァースタイン&アビー・コーンが脚色を進め、ドリューの製作会社フラワー・フィルムのナンシー・ジュヴォネンとドリュー・バリモア自身がプロデューサーとしても参加する。

つまり、この原作、脚色、製作の組み合わせは『そんな彼なら捨てちゃえば?』のチーム再集結ということになる。『ローラーガールズ・ダイアリー』のイキの良さに大感動してしまった筆者としては、続く新作でドリューがどんな一手に打って出るのか大いに期待したいところだ。

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こんな予告編はいかがですか?

リマインダーとしての予告編。
もしもつらくなった時には、我々の頭の中に刻まれた映画の感動を呼び起こそう。
そして勇気、元気、希望、愛情、創造力を取り戻そう。

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今度はデアデビル

マーベル・コミックの『デアデビル』の戦線復帰が本格化してきた。

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ベン・アフレックが赤いタイトスーツを着込んだことでも記憶に新しいこの盲目のヒーローだが、新作はこの03年版のストーリーを受け継ぐかたちで織りなされていく予定。ハリウッド・レポーターによるとフランク・ミラー&デヴィッド・マッツェーリが描いた"Born Again"をベースにする方向性もあるという。

今のところベン・アフレックが出演する気配は微塵も伝わってこない。監督には『30デイズ・ナイト』『トワイライト/エクリプス』でヒットを飛ばしたデヴィッド・スレードが強力な候補に挙がっているという。

デアデビル、日本の現状も救ってくれ!

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2011/03/15

論争を呼ぶ"Miral"

『英国王のスピーチ』を今年のオスカーへと導いたワインスタイン・カンパニーが配給する新作映画が論争を呼んでいる。そのタイトルは"Miral"。アラブとイスラエル間の緊張高まる中、ひとりのパレスチナ人孤児の少女がエルサレムの地で成長していく姿を描いた物語だ。『スラムドッグ・ミリオネア』のヒロイン役を演じたフリーダ・ピントが主演を務める。

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この作品をめぐって一部の団体から「反ユダヤ的、反イスラエル的」として抗議の声が挙がる一方、ハーヴェイ・ワインスタインはその批判は当たらないとし「あくまで平和を模索するための作品だ」と主張している。ちなみに本作は『潜水服は蝶の夢を見る』のジュリアン・シュナーベルが監督を務めており、監督も、それからハーヴェイ・ワインスタインも共にユダヤ系アメリカ人である。

そうした中、国連総会はこの映画を意義深いものとして本作のニューヨーク・プレミアの後援となることを決定。ユダヤ系の団体はこれを不服としてジョセフ・ダイス国連総会議長あてにこの上映の中止を求める要望書を送るなど抗議活動を続けてきたが、議長側はこの中止要請を断固として拒否している。

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元気になれる予告編

予告編は単なる「予告」であるだけでなく、僕らの頭の中に刻まれた名作映画の手軽な「リマインダー」としても効果を発揮してくれる。つらい時にはこれらに触れて、かつてこの映画を観たときに生じた高揚感や創造力がふつふつと蘇ってくるのを感じてほしい。たとえば、こんな予告編はどうですか?

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「イエロー・サブマリン」3Dリメイクの製作中止

Yellow_4  ハリウッド・リポーターによると、ディズニーはロバート・ゼメキスと組んでの製作を予定していた「イエロー・サブマリン」の3Dリメイク企画をもはや前に進めないことを決めたという。

同誌はこの要因として、先週よりアメリカで封切られた3Dアニメ『少年マイロの火星冒険記』(ゼメキスが製作総指揮を務める)の興行不調を挙げているが、一方でDeadline Hollywoodは関係者情報として「製作中止は数か月前に決まっていた」との報を伝えている。

今後、ゼメキスがこの企画を推し進める場合、ディズニー以外の提携先を探すことになる。

また、このニュースとはまったく関係ないが、大地震が発生した金曜日、我が家は電気が消え、ラジオに頼りきりの時間帯が長らく続いた。そんな中、「ここで一曲お届けします」と聴こえてきたのは、ビートルズのナンバー「ブラックバード」。このやさしい曲調が深く胸に沁み、真っ暗闇の中で思わず涙してしまった。こういうとき、ほんとうに音楽の持つ底知れぬパワーに圧倒されずにいられない。

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元気が出る予告編

多くの観客が元気を貰った映画の予告編をもう一度。

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ソダーバーグが引退を示唆

BBCによると、『オーシャンズ11』や『トラフィック』などで有名なスティーヴン・ソダーバーグ監督が、企画中の2作品の完成を機に引退することをラジオ番組で示唆したそうだ。

といっても、現在ソダーバーグは2作品を公開待機させている。ひとつはアントニオ・バンデラス&ユアン・マクレガー主演の"Haywire"、もうひとつはケイト・ウィンスレット&ジュード・ロウ主演の"Contagion"。

「企画中の2作」とはマイケル・ダグラス&マット・デイモン主演で送るリベラ―チェの伝記映画、ジョージ・クルーニー主演で企画中の映画版「0011ナポレオン・ソロ」(The Man from U.N.C.L.)。

つまり引退まであと4作あるということになる。映画の大ヒットによって心変わりする可能性もまだ否めないのでは?

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元気が出る予告編"Jig"

こういう時だからこそ、元気が込み上げる予告編を。
アイリッシュ・ダンスの世界大会へ挑む若者たちのドキュメンタリー"Jig"です。

このステップにあわせて節電がんばりましょう!

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カズオイシグロ来日記者会見

映画『わたしを離さないで』の原作者にしてエグゼクティブ・プロデューサーでもあるカズオ・イシグロ氏が1月に10年ぶりの来日を果たしました。長崎で生まれ、5歳の頃に父親の仕事の関係で渡英。その後、「日の名残り」(こちらも映画化されましたね)ブッカー賞を受賞するなど世界的に賞賛されるに至る彼の業績については今さら説明するまでもないでしょう。

会見の内容については既に各媒体において報道済みですが、イシグロ作品のコアなファンの方も大勢いらっしゃるかと思いますので、ここに会見での発言内容をあらためて全文そのまま掲載しておきます。ストーリー中の重要な秘密に言及する場面もありますので、もしも原作をご覧になってらっしゃらないかたは、ぜひ映画か原作に触れられた後にご覧くださいね。

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Q:まずは一言ご挨拶をお願いします。

カズオイシグロ(以下K.I.):

「日本のプレスの皆さん、お集まりいただきありがとうございます。そして英国大使館の方々にも御礼申し上げます。本日はこちらへ侵略"invade"させていただきありがとうございます。大勢の方がお集まりいただき本当に感謝しております」

*******

続きを読む "カズオイシグロ来日記者会見"

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2011/03/14

北米興行成績Mar.11-13

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Mar.11-13 weekend 推計

01 Battle: Los Angels $36.0M
02 Rango  $23.0M
03 Red Riding Hood $14.1M
 
04 The Adjustment Bureau $11.4M
05 Mars Needs Moms $6.8M
06 Hall Pass $5.1M
07 Beastly $5.09M
08 Just Go With It $4.0M
09 The King's Speech $5.7M
10 Gnomeo and Juliet
  $3.54M

■アーロン・エッカート主演の『世界侵略:ロサンゼルス攻略』が3600万ドルを売り上げ首位。製作費は7000万ドル。68パーセントが男性客。『第9地区』(オープニング興収3740万ドル)と似た興収傾向。

■先週の覇者『ランゴ』は2位へ。累計興収は6870万ドル。製作費は1億3500万ドル。3位にはアマンダ・セイフライド主演、『トワイライト』第1弾のキャサリン・ハードウィック監督による"Red Riding Hood"。製作費は4200万ドル。2週目の『アジャストメント』は4位。累計3845万ドル。5位の『少年マイロの火星冒険記』は5位。製作費1億5000万ドルながら出遅れた感が強い。

■今タームにおけるボックスオフィスの総計はやはり昨年よりも低く、2011年の興収ペースを昨年と比較すると、21.5パーセント減ということになる。以上。

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2011/03/12

ようやく通電

北海道、東北、関東、東海地区にお住まいの皆さま、ご無事でしたでしょうか?
被害に遭われました方々に、本当に、心からお見舞い申し上げます。
私のオフィスもようやく午前2時ごろに通電しました。
多くの方々から無事確認のお電話を頂いておりました。
本当にありがたいです。感謝でございます。

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2011/03/11

『ロボコップ』の脚本家、決定

Robocop Deadline Hollywoodによると、MGMが再起動を進める『ロボコップ』の脚本家が決定したようだ。その人物の名はジョシュ・ゼトゥマー。

あまり聞き慣れないかもしれないが、彼の執筆した"Infiltrator"というスパイ・スリラー作品はブラックリスト入り(スタジオ首脳陣が太鼓判を押す話題の脚本ベスト10)を果たすほどの注目株で、現在もワーナー傘下でレオナルド・ディカプリオ主演も視野に入れて可能性が模索されているとか。

また彼は『ハンコック』のピーター・バーグが監督を務めるはずだったリメイク版『デューン/砂の惑星』のドラフト(草稿)や、“ジェイソン・ボーン”第4弾が現段階のようなスピンオフ企画(ボーンは出演せず、彼に代わる新キャラが主役を担う)になる以前の脚本も手がけていた。つまり才能は高く評価されていながら、なかなかそれが作品として結実していない脚本家ということになる。

つい先日には新『ロボコップ』の監督に、ブラジル人監督ジョゼ・パジーリャ(ホセ・パディーヤ)が決定したばかり。"Elite Squad"でベルリン映画祭金熊賞受賞、その続編は本国で『アバター』を超える歴史的ヒットを飛ばすなど国際的評価が高い彼は、一時期ハリウッドのスタジオで“ジェイソン・ボーン”シリーズの原作者ロバート・ラドラム著"The Sigma Protocol"の製作を進めていたこともある。

同じロバート・ラドラム絡みの映画に一度は携わりながら挫折した者たちが、いまどういうわけか『ロボコップ』で密にタッグを組もうとしている。これだから人生は何が起こるかわからない。

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僕はこの『ロボコップ』、小学生のときに観て、その年代としてはかなりのトラウマになったんですが・・・今回の監督&脚本家の顔触れを見た限りでは再起動版は“ジェイソン・ボーン”的なアクションを期待していいのかな?という想いが強まっています。

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ベニチオ・デル・トロが監督に挑む

『チェ』2部作のチェ・ゲバラ役でもお馴染みのベニチオ・デル・トロが商業映画の監督デビューを飾る。95年に1本のショートムービーを残している彼だが、本格的な商業映画を手掛けるのはこれが初。

Beniciodeltoro
彼が挑むのは"7 Days In Havana"という競作集の中の1篇"Monday"。7日間のそれぞれを別の監督が担い、この地ハバナの情景を各々の感性で切り取っていく。また各話に共通して登場する人物がそれぞれの物語を繋いでいくことになるという。

現在までに決定している参加監督は、デル・トロのほかに以下の通り。

ローラン・カンテ(『パリ20区、僕たちのクラス』/フランス)、ギャスパー・ノエ(『エンター・ザ・ボイド』/フランス)、エリア・スレイマン(『D.I.』「時の彼方へ」/イスラエル)、パブロ・トラペロ("Carancho"がアカデミー賞外国語映画賞のアルゼンチン代表に)、フリオ・メデム(『アナとオットー』/スペイン)、ホアン・カルロス・タビオ(『バスを待ちながら』/キューバ)。

デル・トロの担当するパートはドキュメンタリーになる。『キッズ・オールライト』や『センター・オブ・ジ・アース』などで知られるジョシュ・ハッチャーソンを主演に、彼がはじめてハバナを訪れ、想い想いにその地を巡る、という内容になりそう。

Buenavista
「ハバナの街並み」と言われてもいまいちピンとこないのだけれど、よくよく考えてみたら、映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』なんてハバナの風景の宝庫でした。あの懐かしき街並み、オレンジ色の陽光にまたどっぷりと浸かれそうです。

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2011/03/10

【レビュー】ブンミおじさんの森

その名前をようやく覚えられた。なおかつ一息で言えるようになった。アピチャッポン・ウィーラセタクン。このタイの映像作家の最新作『ブンミおじさんの森』がカンヌ映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した瞬間、世界は真っ二つに割れた。なぜこんな作品に?と激高する人々。至極当然のとして頷く人。これから本作に真向かうことになるであろう観客たちも、大方この二者へと分類されていくのだろう。その反応を事前に察知していたかのように、審査員長のティム・バートンは記者団に対してこう語った。

「世の中が西欧的、ハリウッド的に染まる中、自分とはものの見方がまるで違う世界もあるんだということを、この映画は教えてくれた」

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本作に触れたとき、正直、面食らった。この作品をどのように言葉で説明すればよいのか。物語的な流れがあるようでいて、その過程や結末は緩やかに連なっていくのみ。作り手の側から「こう感じてほしい」という願望もあまり聞こえてこない。この映像の冒険はまさに自分の感覚だけを頼りに体感していくものなのだろう。

僕らはまるで冒頭に登場する水牛にでもなったかのように深い煙か霧の中にいざなわれ、ふと気付くと、ブンミおじさんがゆっくりと死期を迎えていく様子に寄り添っている。タイの森は人間の預かり知らない精霊の世界へと続いているという。夜になるとこの森の奥から目を赤く光らせた猿人が訪れる。「やあ、父さん、僕だよ」と猿は言う。「ああ、お前なのか」とブンミおじさん。長らく離れ離れになっていた親子が、いま、人間と猿というかたちで再会している。それでいいのか?いいのである。続いて死んだ妻が食卓に浮かび上がってくる。「ひゃあ」と誰かが声をあげる。「こんばんは」。「ああ、お前だったのか」「ええ、そうです、私です」。そう、これもまた一つの再会のかたち。

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こんな不可思議なやり取りを経て、いつしか僕らはこの森で何が起きてもそれを自然と受けとめるようになっている。ブンミおじさんは森をぐんぐんと突き進む。まるで魂が吸い寄せられるかのように。その終着地でもまた、なにか特別に神秘的なことが起こるわけでもなく、人間の生命はごく当たり前のように、より大きな存在へと還元されていく。その境界線は実に曖昧だ。西洋ならばこの森一帯を含めて“リンボ”とか呼んでしまうのかもしれない。これらのあっけない生命の休符を間のあたりにしながらあらためて気づくのは、ブンミおじさんを死へと導くこの森が、光の照らし出す緑とその影のもたらすコントラストによってあまりに美しく彩られていたことだった。

なぜ、アピチャッポンはこれほど世界的な評価を受けているのか。たとえば、この森をひとつを取ってみても、生者が死の間際にそこへ戻ってくる理由、あるいは死してなおそこに留まりつづける理由が自ずと感じられる。アピチャッポンの描く映像にはそれがそのままの状態であってすでに磁場を帯びている。言葉や説明を持ちいなくとも誰もが納得し、どこか穏やかな気持ちになって陶酔してしまう幽玄性がある。おそらくこの『ブンミおじさん』に魅せられた観客は、あらゆる生命が森へと導かれるように、また再び彼の映像を求めて自ずと劇場の扉を押し開くことになるのだろう。

観客が何度となく劇場の扉を開き新たな映画へと身を投じる感覚を、これすなわち“輪廻”と結び付けて考えるのは、いささか乱暴すぎるだろうか。

また、さきのティム・バートンは「自分とはものの見方がまるで違う世界」と語ったが、実は彼に近しい映画業界、とくに俳優の仕事などをしている人にとっては、この輪廻感覚は非常にリアルなものなのではないかと思ったりもする。

ひとつの役に取り組んでその役目を終えると、今度はまるっきり設定を変え、過去の記憶をほんのり引きずりながらも別の人生(作品)へと踏み出す。その繰り返し。前の作品で共演した誰かと次の作品では全く違う立場で再会することもあるだろう。今ではゴリラの恰好をした役者が、以前の家族役で共演したことのある俳優と遭遇し、うっかり「お父さん…」と呟いてしまうことだってあるかもしれない。たとえばそれが渥見清ならば彼がどんな役に徹しようとも、誰もがやっぱり口をそろえて「寅さん」と呼びかけてしまうように。あるいは「おいちゃん」が「おいちゃん」でしかないように。。。

森と精霊とが不可思議な和音を奏でるこの森で、そんな想いがふとよぎったりもした。

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舞台版スパイダーマン、演出家が事実上の降板

Spidermanたびたびお届けしているブロードウェイ版「スパイダーマン」に関する続報。3月15日の初日を目前にプロデューサーはようやく公式発表を行い、いくつかの決定事項をマスコミ陣に伝えた。

まず、初日は当分の間、延期になるという。脚本やパフォーマンスに大幅な改訂を加え、その作業に徹する2~3週間はプレヴュー公演も取りやめになる。そして新たに設定される初日は具体的な日取りこそ未定だが、初夏ごろになる予定だ。

そして肝心のジュリー・テイモアの去就問題。これまで演出家、脚本家として本作を導いてきた彼女だが、プロデューサー陣は彼女がこれまで同様に本作を率いていては続行不可能として、新たに演出家フィリップ・ウィリアム・マッキンリーと劇作家ロベルト・アギーレ・サカサをはじめ、そのほか新たな音楽監修、サウンドデザイナーらをプロジェクト・チームに招聘することを発表した。

プロデューサーはこれに加え、「ジュリー・テイモアはクリエイティブ・チームから去るわけではない。彼女のビジョンはこれまで同様、本作の核心となりつづける」と強調してはいるものの、この報を受けた各紙はもちろん「テイモア降板」と銘打って速報を掲げている。

これまでにも本作の動向をつぶさにレポートしてきたニューヨークタイムズは、今回の公式発表にテイモア自身のコメントが含まれていなかったことを受けて、今回の結論が双方の合意ではない可能性を指摘している。

同紙が紹介する関係者の証言によると、テイモアはこれまでのプロデューサーとの協議の中で改善に向けて具体的な行動を取らず、新たなクリエイティブ・チームとも逢おうとしなかったとのこと。友人によると彼女は「苦悩に満ち、いささか取り乱したような感じだった」という。

一方で、友人のひとりはこうも語る。

「ジュリーはとてもセンシティブで、自身の脚本やキャラクターに対してまるで母親のような感覚で接する人。今回のことはまるで母親が愛する家族から引き離されるようなものだよ」

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ジュリアン・ムーアがサラ・ペイリン役に

HBO製作のテレビ映画でジュリアン・ムーアがサラ・ペイリン役に挑む。そのタイトルは"Game Change"。マーク・ハルぺリン&ジョン・ハイルマンの著作「大統領オバマは、こうしてつくられた」をベースにしており、映画版ではアラスカ州知事のペイリンが2008年の大統領選の副大統領候補として共和党マケイン陣営へと招聘され、結局のところ彼女の発言などがきっかけでマケインが敗北を喫するまでを描くことになりそうだ。

Juliannepalin
監督を務めるのはジェイ・ローチ。ローチといえば『オースティン・パワーズ』や『ミート・ザ・ペアレンツ』といった破天荒なコメディで名高いが、一方で2000年の大統領選におけるフロリダ州での再集計を題材に描いたケヴィン・スペイシー主演の政治ドラマ『リカウント/アメリカが揺れた36日間』など見事な社会派作品も残している。またこの作品でローチとタッグを組んだダニー・ストロングが"Game Change"でも脚本を務める。

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『エクスペンダブルズ2』でスタローンは監督せず?

update:サイモン・ウェスト監督に決まりました。詳しくはこちら

昨夏ヒットを飛ばしたシルベスタ・スタローン監督・主演・脚本作『エクスペンダブルズ』の続編企画が始動していることは周知の通りだが、このたびLAタイムズが関係者から入手した情報によると、その続編は現時点で「スタローンが監督を務めない」方向で製作が進んでいるという。

また、スタローンは現在、何人かの監督候補と逢って誰にこの任を引き継ぐのがベストかを検討している状況だとか。(検討した結果、やっぱり自分で撮る可能性もなきにしもあらずなのだが)

Theexpendables
また、前作ではデヴィッド・カラハムと共同で自身も脚本を手がけたスタローンだが、続編ではデヴィッド・アゴスト&ケン・カウフマンのふたりに執筆を任せているようだ。

これら2点について、製作を務めるミレニアム・フィルムズの広報担当者はコメントを差し控えている。

製作費8000万ドルの『エクスペンダブルズ』は世界興収2億7500万ドル(そのうち米国内興収は1億300万ドルのヒットを記録。続編製作についてはスタローン自身が前作公開前から幾度となく話題にしており、「すでにアイディアはある」「すごくラディカルなことをやってみたい」「老いたキャラを減らして若いパワーを注入したい」とも漏らしていた。一度は「続編ではブルース・ウィリスを悪役に起用したい」などとツイットしたこともある。

だが、今となっては業界関係者の注目どころはやはりシュワルツェネッガーがどう関わってくるかという部分に尽きるだろう。カリフォルニア知事室を去り時間的余裕もできて、さらには俳優復帰に向けていくつかの脚本選びを行っているという彼。一部では『エクスペンダブルズ2』で大役を担う可能性さえウワサされている。さて、どうなる?

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2011/03/09

オスカー像の受難

英国のデイリー・テレグラフが動画にて衝撃の映像を紹介している。それはなんとあのオスカー像が負傷する瞬間だった。それも生後15カ月の赤ちゃんの手によって!

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舞台スパイダーマン初日は3カ月遅れか?

Spidey昨日もお伝えしたブロードウェイ版「スパイダーマン」ニュースの続報が入ってきた。

ニューヨークタイムズによると、3月15日に予定されていた初日(現在行われているのはプレビュー公演)の延期はやはり避けられない模様。関係者によると、新たな初日は3か月後くらいになる見込みだと言う。主催者側は今週中にも正式発表を行う構えだ。

"Spider-Man: Turn Off the Dark"は火曜日までに99回のプレビューを実施しており、これはブロードウェイ史上もっとも多い回数となる。なおかつ製作費6500万ドルもブロードウェイ史上において最高額。これは続く"Shrek the Musical"の約2倍にあたるという。

なお、監督を務めるジュリー・テイモアの去就についてはまだ分かっていないものの、ニューヨークタイムズはプロデューサーがクリストファー・アシュレイ("Menphis"、"The Rocky Horror Show"など)やフィリップ・ウィリアム・マッキンリー("The Boy From Oz")といったブロードウェイ・ミュージカルの演出家たちと連絡を取り合っているといった情報も添えている。

とにもかくにも、プロデューサー陣はこのプロジェクトに新しい視点を導入しなければ先がないと考えている。

現在、ジュリー・テイモアに新スタッフ(テイモアと共同監督という立場になる可能性も大)の参加を認めさせるか、あるいは彼女自身が演出家の立場から退くことも視野に入れ、音楽を担当するU2のボノやジ・エッジらを交えた話し合いが行われている。

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マーク・フォースター監督、近未来SFに挑む?

ネバーランド』、『君のためなら千回でも』、『主人公は僕だった』、007/慰めの報酬』と幅広いジャンルにまたがり多くの名作を残してきたマーク・フォースター監督が、今度はディズニーのもとで近未来SFを手掛けるかもしれない。そのタイトルは"The Runner"。

Marc
時は2027年、地球は戦争によって荒廃し、ほとんど人の住めない状態へと成り果てていた。そんな中、ロッキー山脈に暮らす生存者たちはタイムスリップする術を発見。ひとり歩みでた志願者はこの荒廃の原因となった攻撃を阻止すべく過去に送り出されるのだが、そんな彼には自分の愛をめぐるもうひとつの目的があった―。

この原案の権利を獲得したディズニー側は、映画のみならず、ドラマ、ゲーム、グラフィック・ノベル、携帯コンテンツなども含めて可能性を拡げていきたい構えのようだ。

マーク・フォースターは現在、"Machine Gun Preacher"の編集作業中。こちらは元ドラッグ売人だった男が信仰に目覚め、スーダンで少年兵に身を投じるこどもたちを救うべく立ち上がるという物語。実在の人物、“マシンガン・プリーチャー”ことサム・チルダーをジェラード・バトラーが演じる。

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2011/03/08

崖っぷちのジュリー・テイモア

ブロードウェイ版「スパイダーマン」が正念場を迎えている。3月15日に予定されている初日公演を目前に控え、現在もなおプレビュー公演を続ける本作だが、このたびニューヨーク・タイムズが報じるところによると、プロデューサー陣から演出家ジュリー・テイモアへの深刻な提案が行われたようだ。

関係者の証言によると、その内容とは、外部の新たなスタッフを注入し、大幅なプラン見直しを行う。さもなくば、テイモア自身がこの現場から退く、というものだそうだ。

Spiderman_turn_off_the_dark
というわけで、通常のブロードウェイ作品の約2倍の製作費(6500万ドル)をかけて進められてきた本作は現在、音楽を担当するU2のボノやジ・エッジも加えての話し合いの真っただ中。その範囲は音楽、脚本、そしてこれらの大改造を施すにあたってどの程度の時間的余裕が必要かといった事柄にまで及んでいると見られる。

なお、これらの事柄は部外者には口外禁止とされているはずなのに、こうやってマスコミを通じて外にまで筒抜けの状態になっているわけだ。広報担当者は「推測に対してコメントすることはできない」と発言するにとどまっている。

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ジェームズ・ボンドも応援しています

3月8日は国際女性デー 。ジェームズ・ボンドも応援しています。
製作バーバラ・ブロッコリ(007シリーズ)、監督サム・テイラー=ウッド(ノーウェア・ボーイ)、脚本ジェーン・ゴールドマン(キック・アス!)。声の出演は“M”ことデイム・ジュディ・デンチ。ボンド・フィルムが女性の手によって演出されたのは史上初めてのことです。

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『トゥーム・レイダー』再起動

グラハム・キング率いるGKフィルムズが新たに『トゥーム・レイダー』の映画化権を獲得。過去2作に渡りパラマウントによって描かれてきた映画シリーズを再起動へ導くことになった。

GKフィルムズは新生第1弾の公開を2013年に据えて準備をはじめる模様だ。キングはアンジェリーナ・ジョリー主演『ツーリスト』の製作も務めており、この符号性からアンジーのララ・クロフトとしての再登板の可能性をささやく声も聞かれるのだが、詳しいことは監督、脚本家、主演も含めて何ら決まっていない。

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デル・トロ監督の新作、暗礁に

『パンズ・ラビリンス』などのダーク・ファンタジーで名高いギレルモ・デル・トロ監督。彼が『ホビットの冒険』離脱後にユニバーサルの旗印のもとで準備中だったH.P.ラブクラフト原作の3D映画"At the Mountains of Madness"が、製作費の都合により暗礁に乗り上げる可能性がでてきた。

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トム・クルーズ主演、ジェームズ・キャメロン製作という強力布陣で進められたきた"Mountains"だが、予定している製作費が1億5000万ドルとも言われ、これにデル・トロお得意のR指定級のホラー・ギミックを付与するとなってはスタジオ側も慎重な姿勢にならざるを得ず、ネームバリューがデフレに陥っているトム・クルーズの名もその担保としては“不足”、と見積もられてしまったようだ。

とはいえ、"Mountains"はデル・トロが長らく愛しつづけた古典SFホラーであり、彼の情熱は決してこのままでは終わらないものと見られている。今後、規模を見直して再びユニバーサルで挑む可能性もあるが、大方の見方としてはジェームズ・キャメロンとも気心の知れたフォックスにこの企画を持ち込むことも考えられると言う。

またその間にもデル・トロはいったん"Mountains"から離れ、そのほかの監督予定作"Pacific Rim"に移行する可能性も示唆されている。現に同作を製作するレジェンダリー・ピクチャーズではこれに対応すべく急ピッチで調整をはじめたとの情報も。

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「狂気の山脈」はラヴクラフト全集第4巻に収録されています。

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スコセッシ&ルーディンがシナトラ映画で再タッグ

Deadline Hollywoodによると、『ソーシャル・ネットワーク』と『トゥルー・グリット』を手掛けたスコット・ルーディン(プロデューサー)が、新たにユニバーサルと組んでマーティン・スコセッシによるフランク・シナトラの伝記映画を製作することになった模様。

企画自体は2年前から存在したが、スコセッシとは『救命士』(99年)でもタッグを組んだ経験のあるルーディンの加入によりこの企画も本格化するものとみられる。まずは既存の脚本をいったん放棄して、新たな骨格を作っていきたい構えのようだ。

スコセッシは昔からシナトラと“ラットパック”と呼ばれる仲間たちに魅せられており、一度はトム・ハンクスを主演(といってもシナトラの近しい友人、ディーン・マーティン役だが)にディック・トシス著"Dino"を映画化しようとしたこともある。

さて、遠藤周作の「沈黙」を愛読書のひとつとして掲げる自分としては、スコセッシが長年あたため続けるこの作品の映画化を含め、彼の今後のスケジュールがどうしても気になってしまうところ。

現在、スコセッシは初の3Dファンタジー"Hugo Cabret"のポスト・プロダクションに入っており、米公開日も11月23日と発表されたばかり。「沈黙」は目下、それにつづく待機作として据えられているようだが、これまでにも幾度となく後回しにされてきた経験上(それだけスコセッシ自身がこの作品を大事に思っている証しなのだろうが)、過度な期待は禁物だ。とくにその後に控えるのがディカプリオとの5度目のタッグ作となる"The Wolf of Wall Street"とみられるだけに、スケジュール調整と資金繰りによってはまたもや大幅な変更が起こりうることだろう。

一方のスコット・ルーディンは、現在デヴィッド・フィンチャーによる『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』のハリウッド・リメイクに携わっており、同時に『リトル・ダンサー』『愛を読む人』のスティーヴン・ダルドリー監督が手掛ける"Extremely Loud and Incredibly Close"(主演はトム・ハンクス&サンドラ・ブロック)が控える。また、『ボラット』『ブルーノ』で名高いお騒がせコメディアン、サシャ・バロン・コーエンによる"The Dictator"(イラクのフセイン元大統領による原作小説をベースにしているとか)、“ジェイソン・ボーン”シリーズのポール・グリーングラス監督によるキング牧師暗殺にまつわるドラマ"Memphis"も準備中。

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リーアム・ニーソンはバットマン3に出演せず?

クリストファー・ノーランが準備中の「バットマン3」こと"The Dark Knight Rises"にリーアム・ニーソンは出演するのか?『ダークナイト』でとっくにフェイドアウトしたはずの彼だが、その役どころゆえファンの間では依然として復活論が渦巻いている。徐々に最新作のキャスティングが発表されるさなか、Empireがニーソン本人に直接尋ねたところによると・・・

「それはないな。原作コミックでラース・アル・グールはなにか風呂みたいなのに漬かって自分を不老不死にするよね。だからそんなウワサが立つんじゃないかな。実際には、誰も私のもとにオファーなんかよこしちゃこない。もしあれば喜んで応じるけどね」

"The Dark Knight Rises"をめぐってはマリオン・コティヤールがブルース・ウェイン(バットマン)の新たな恋愛対象として出演交渉を受けているとも伝えられている。しかもそれは第1作目の宿敵ラース・アル・グールの娘、タリアの役だとの情報も。

もしそれが真実だとしたら、彼女がラース・アル・グールの娘だと観客に紹介するにあたってセリフだけではない何らかの映像があってもしかるべきだ。はたまたそれは一作目からのインサートとなるのかどうか・・・ファンの憶測はとことん続く。

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2011/03/07

ワインスタインの後悔

英国王のスピーチ』のアカデミー賞作品賞受賞で久しぶりに映画界の頂点へと返り咲いた映画製作者にして配給会社経営者、ハーヴェイ・ワインスタイン。そんな彼が英語版Newsweekの次号にて人生における「失敗」の幾つかを披露していのだとか。発売日を前にニューヨークポストがその断片をすこしだけ紹介している。

Weinstein
ひとつめの失敗は飛行機の中。ケイト・モスとリンダ・エヴェンジェリスタにいざなわれて機内トレイで喫煙を決め込んだことがあったらしい。それで後に調子に乗ってひとりで喫ってたら、案の定すぐにフライトアテンダントが飛んできて現場で取り押さえられてしまったそうな。「オデ、捕まっちゃったんだ(←ごめんなさい、顔をみてこんな喋り方かなと思って・・・)!で、アテンダントに言ったよ。『ケイトと一緒のときは捕まえなかったじゃんか!』って。すると彼は魔法の言葉を口にしたんだ。『あなたはケイト・モスじゃないでしょ』って・・・」。

もうひとつはもっと真面目なビジネス領域での失敗談。というより悔悟と言った方が正しいか。彼はスウェーデン映画『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』の米配給権を自分の手で買い付けられなかったことを未だに悔んでいるのだそうだ。

「オデの中のあらゆる直感が『買え!』と叫んでた。でもオデ周辺のスタッフから『ダメです。もっとデカイ映画にターゲットを絞りましょう」と止められたんだ。オデは何よりも重要な自分の直感に耳を貸さなかった・・・マジで大きなあやまちだったよ」

世界的に大ヒットとなった『ドラゴン・タトゥー』。でも、仮に本作がワインスタイン・カンパニーからの出走馬となっていたら、戦い方次第ではオスカー・レースへの参戦も充分可能だったかもしれない。

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北米興行成績Mar.04-06

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Mar.04-06 weekend 推計

01 Rango $38.0M
02 The Adjustment Bureau $20.9M
03 Beastly $10.1M

04 Hall Pass $9.0M
05 Gnomeo & Juliet $6.9M
06 Unknown $6.6M
07 The King's Speech $6.5M
08 Just Go With It $6.5M
09 I Am Number Four $5.7M
10 Justin Bieber; Never Say Never
  $4.3M

■アカデミー賞が終わり、また新たなシーズンが幕を開ける。ジョニー・デップが声の出演のみならず顔の表情やからだの動きにまで生命を吹き込んだアニメーション『ランゴ』が、ボックスオフィス初登場1位を獲得。ジョニーとは気心の知れた『パイレーツ・オブ・カリビアン』のゴア・ヴァービスキー監督がこの3Dばかりがのさばるアニメーション界に放つ、全く新しいカメレオン・ウェスタンだ。『トゥルー・グリット』といい、公開を控える『カウボーイズ&エイリアンズ』といい、ヴァービンスキーとデップがディズニーにて企画中の"The Lone Ranger"といい、この機に及んで西部劇というジャンルが息を吹き返してきたように思える。この時代なりのやり方で。

なお本作はジョージ・ルーカス率いるILMが1975年の創設以降はじめて手掛けたアニメーション作品としても注目を集めている。

子供が楽しむにはちょっとキャラにディフォルメが足りない気もするのだが、そんなネックは何のその。ファミリー層にも充分に訴求力のある興行展開が見られている模様。アメリカでの観客は46%が25歳以下。製作費は1億3500万ドルと言われている。日本での公開は9月23日。

Rango

さて、実はちょうど1年前にもジョニー・デップ主演の映画がボックスオフィスNO.1を獲得している。それがなんの映画だったか覚えていますか?忘れた人はこちらでご確認を。

■2位にはマット・デイモン主演の『アジャストメント』(レビュー)。フィリップ・K・ディックの原作だけに年齢層は30代以上が73パーセントとこちらは順当なのだが、女性客が53パーセントという結果には驚かされる。製作費は公表されていないが、配給のユニバーサルは本作をメディア・ライツ・キャピタルより6200万ドルで買い取ったとそう。デイモン主演作としては『グリーン・ゾーン』の1400万ドル、『ヒア アフター』の1200万ドルを超えるオープニング興収となった。

■"Beastly"は「美女と野獣」のストーリーをモチーフに描くラブストーリー。アレックス・ぺティファー主演。73パーセントが女性客で、12歳~17歳の観客が36パーセントを占めると言う。製作費は1700万ドルほど。なお、ぺティファーは9位の"I Am Number Four"にも主演している。

■先週、一時は推計にてNO.1を獲得したものの、その後の興収確定で2位へと追いやられた"Gnomeo and Juliet"は、ランクを3つ落としたものの累計興収は8370万ドルと、4週目もまだ息の長い伸びを見せている。

■リーアム・ニーソン主演のサスペンス『身元不明 Unknown』(レビュー)は6位に後退。製作費3000万ドルにして、現在までに累計5313万ドルを売り上げている。

■オスカー受賞作『英国王のスピーチ』(レビュー)はその累計興収を1億2380万ドルとした。これはワインスタイン・カンパニー作品の国内興収としては『イングロリアス・バスターズ』(レビュー)を抜いて史上最高額。

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マイケル・ベイ「TF」を語る

イギリスの映画誌"Empire magazine"にてマイケル・ベイが自作『トランスフォーマー』シリーズについて赤裸々な想いを語っている。曰く、「(第2弾の)トランスフォーマー/リベンジ』はクソ(crap)だ」。そして、世間的にあれほど酷評を買ってしまった多くの要因は脚本家協会のストライキに負うところが多いのだという。

「ストライキは予想よりも早く、ガツンと襲ってきた。たった3週間でストーリーをこしらえなけきゃならないなんて、ほんとおぞましい事態だったよ」

「(ストの間の)数か月、私はたった14ページのアイディア概要を手掛かりにこの映画を準備しつづけていたんだ」

Michaelbay
『トランスフォーマー/リベンジ』に関しては、主演のシャイア・ラブ―フもインタビューなどで悔悟の想いを口にしている。

「この映画を観たとき、自分たちの仕事ぶりになにひとつ感動できなかった。危険なアクションはふんだんに盛り込まれているけど、肝心の魂が消えてしまってたんだ」

ヒロイン役だったミーガン・フォックスはマイケル・ベイへの不満を口にしてシリーズを降板した。しかしラブ―フは「2」への不満は口にすれど、結果的にそこにとどまりベイと共にシリーズを大きく立て直す決断をした。

また、同誌では最新作『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』の3Dに関して大きくふたつの言葉を残している。ひとつはジェームズ・キャメロンについて。今回の3D製作を決断するには彼の言葉が大きく影響しているという。

「キャメロンはこう言ったよ。『マイク、君みたいな監督が3Dと取り組むべきだよ。でなきゃあの技術は死んでしまう』とね」

当時、映画業界は『アバター』につづけとコンバージョンによる3D映画をいくつも送り出し、その表現レベルの低下をキャメロンが大いに嘆いていたことは記憶に新しい。ベイは『アバター』を支えたキャメロンの3D撮影機材とそれを使いこなすチームを招聘し、共に次元の壁を超える挑戦に踏み出した。

もうひとつはリドリー・スコットに関する言葉だ。曰く

「リドリー・スコットはかつてこう言った。『マイケル・ベイや私のような人間は、これまでも常に3Dにて映画を撮りつづけてきた』。彼の言わんとしたのは、私がいつも背景、中景、前景を意識してカットを構築しているということなんだ」

『トランスフォーマー』レビュー
『トランスフォーマー/リベンジ』レビュー

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2011/03/06

ゲバラの旅の同伴者が死去

これは偉業の物語ではない
同じ大志を、夢を持った二つの人生が
しばし並走した物語である
(『モーターサイクル・ダイアリーズ』より)

1952年、若き日のチェ・ゲバラと共に南米大陸をバイクでめぐる旅に繰り出し、後の書籍&映画化によって世界中の人々に知られることとなったアルベルト・グラナード氏が、老衰のために土曜の朝に息を引き取った。88歳だった。訃報はキューバの国営放送によっていち早く国民のもとへもたらされた。

Motorcyclediaries
52年のバイク旅行は当時の南米大陸の置かれた状況を若き日のふたりの目にしっかりと刻み込み、その経験は後にゲバラが革命に向けて動き出すにあたり大きな原動力になったと言われている。

書籍「モーターサイクル・ダイアリーズ」はゲバラ自身によって執筆されたものだが、2004年にウォルター・サレス監督が手掛けた映画版では、語り手ゲバラと共に、彼を見つめる同伴者の視線にも力点が置かれ、とくにラストでは、去りゆく小型機をいつまでも見つめ続けるグラナード本人の姿が映し出される。

(この旅の後)2人が再会を果たすまでに8年の歳月が流れた
1960年、グラナードは旧友ゲバラに招かれキューバを訪れた
彼はキューバ革命の名高き指導者となっていた
(中略)
ゲバラは1967年、CIAによって殺された

グラナードは旧友に永遠の忠誠を誓い
キューバに医大を設立、
妻と子供、孫と共にハバナで暮らしている
(『モーターサイクル・ダイアリーズ』より)

そして2011年3月5日、アルベルト・グラナード、永眠―。

それぞれの長い長い旅路の果て、ようやく再会を遂げたゲバラとグラナードは、いまごろ天国でどのような言葉を交わしているだろうか。

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スラムドッグ出演少女の住居が火災に

映画は終わっても現実は続いていくという証明なのだろう。AFPによると『スラムドッグ・ミリオネア』でヒロインの少女時代を演じたルビナ・アリ(12才)の住む住居の密集したスラム地区で火災が発生し、家族そろって焼け出されてしまったというのだ。彼女自身は"Press Trust of India"に対して「すべて失ってしまった。映画にまつわる受賞の品々も、写真も、新聞記事の切り抜き、それに記念品も」と語っている。

火災の状況については、「家族でテレビを観ていたら、突然近所の人が駆けこんできて火事だと知らせてくれ、みんな急いで逃げた。一晩中ずっと駅の構内で過ごしたけど、誰も助けに来てくれない」とのこと。

ムンバイのバンドラ郊外で金曜日の夜に発生した火災は瞬く間にスラム一帯に燃え広がり、当局の発表によると21人が負傷し、2000人あまりが住居を失ったという。

彼女が8歳のときに出演した『スラムドッグ・ミリオネア』は商業的ヒットに加え、2009年の作品賞オスカーをも受賞。ムンバイのスラム街からハリウッドのレッドカーペットへといざなわれた彼女は世界的な注目を集めた。

本作をめぐっては、主人公の少年役を演じたアザルディン・モハメド・イスマイルとその家族が暮らすスラム地区一帯が当局により強制立ち退きを命じられたことなどをきっかけに、ダニー・ボイルをはじめとする製作チームが「Jai Ho Trust」なるものを立ち上げ、映画出演後に貧しい暮らしを強いられている子供たちにアパートメントの提供などを行ってきた。ルビナ・アリの家族は火災時まだそこには引っ越していなかったという。

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エレン・ペイジが珍ヒーローの相棒役で登場

毎年オスカー戦線に食い込む秀作を数多く紹介し、賞レースの下地を作ることでも名高いトロント映画祭。『スラムドッグ・ミリオネア』や『英国王のスピーチ』などがこの地で煌びやかなスタートを切る中、昨年の深夜上映では密やかにこんな素っ頓狂なヒーロー映画がお披露目され、観客の温かい歓声を受けていた。

それがジェームズ・ガン監督の"Super"という作品。まさに『キック・アス!』の意志をインディーズ・レベルで受け継いだお手製ヒーローの最たるもの。しかし今回のヒーローは本当にやばい。コスチュームもダサいし、戦い方も作業用レンチをブンブン振り回すという・・・。

もはや昨今のヒーローは、正体を隠すためにコスチュームを着るのではない。むしろ着ることによってハートを素っ裸にすのである。

そして気になるのは、隣に控えし相棒。なんと彼女、我らがエレン・ペイジではありませんか!インセプション』をきっかけに今後はどんどんハリウッド大作へと進出していくかに思えたエレンが、いまだこんなところで、珍妙な役に取り組んでいる感動。怖いものなしのスーパー女優とは、まさに彼女のことだ。

というわけで、アメリカで4月1日より封切られる"Super"の予告編が到着した。エレンの楽しげな雄姿もとくとご覧ください。

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2011/03/05

「預言者」に有名アニメーター集結か

正直、こんな書物があるとは知りませんでした。レバノン系アメリカ人のカリール・ジブランが1923年に著した「預言者(The Prophet)」(イスラム教の開祖マホメットとは関係なし)。現在までの40以上の言語に翻訳&1億冊以上が売られ、世界の名著とも言われ知識人のお宅の棚には必ず並んでいるのだとか。ちなみにこのジブランは、シェイクスピア、老子に次いで3番目によく読まれている詩人と言われています。ビートルズなどのアーティストの中にも彼の言葉に影響されてる人は多いそう。

Prophet_2
うーん、こうして見ると、なんとも不思議な作品世界のようですね。

さて、現在この作品がアニメーションとして製作されようとしているそうです。ひとりの預言者が長らく留守した故郷に帰ろうと舟を待ちながら、人々に自分の想いや哲学を伝える―。そんな28篇から成り立つ詩集を、作家性あふれるアニメーション作家たちがひとつずつ担当して、その作品世界を互いに織りなしていく。そんな企画が進行中なのだとか。

参加予定のアーティスト(あえてこう呼ばせていただきたい)は以下の通り。『イリュージョニスト』のシルヴァン・ショメ、『カンフー・パンダ』のジョン・スティーヴンソン、『ペルセポリス』のマルジャン・サトラピ、アニメ部門オスカー候補作"The Secret of Kells"のトム・ムーア、"Ryan"で短編アニメ部門オスカー受賞のクリス・ランドレス。そして日本からも『つみきのいえ』で短編アニメ部門オスカーを受賞した加藤久仁生監督の参加がウワサされています。これが実現すると、かなり独創的な1本の映画となり、難解とも言われた原作がより身近になって読者の胸に響いてくることでしょう。

ちなみに本作のプロデュースには、サルマ・ハエックと彼女の製作会社が関わるそうです。彼女もまた、幼いころよりこの物語に触れ、ずっと魅了され続けてきた人間のひとり。現在、参加監督との交渉や資金集めも行われており、今後の動向が注目されます。

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【レビュー】神々と男たち

舞台は90年代のアルジェリア。とある村の丘の上にフランス系の修道院があった。かつてはフランスの植民地だったこの国である。それに住民の多くはイスラム教徒。時代をさかのぼれば少しは対立もあったかもしれない。しかしいま、修道士たちは彼らと我をぶつけ合うあうわけでもなく、困ったときには互いに救いの手を差しのべあい、その暮らしはいつも互いの存在への尊敬と感謝と共にあった。

だが、この国の政情が不安定になるにつれ、過激派組織が動きをみせはじめる。不穏な空気は村にも伝わり、周辺では外国人の生命が脅かされる事件が多発。「これ以上この国に滞在しては生命が危ない」。本国からの帰還命令を受けて修道士たちは自らの活動の、信仰の源泉についてもう一度おのれに問いかける。かつては恋もした。神を疑ったこともあった。しかしいま私はこの地を選び、職務を全うすることに己の人生を賭けている―。

食卓を囲んだ修道士たちは、その日、一人ひとりの意見にじっくりと耳をかたむけあい、やがてひとつの結論に達する。何が起ころうとも運命を受け入れ、この国、この村のために祈りをささげつづけるのだ、と―。

Ofgodsandmen

カンヌ映画祭にて本命と言われ(最高賞に輝いたのは奇しくも日本で同日公開の『ブンミおじさんの森』だった)、審査員特別賞(事実上の次点だが、カンヌではこれを“グランプリ”という名称でよぶ)を受賞、先日開催されたフランスのアカデミー賞と言うべき「セザール賞」でもすべての頂点たる作品賞に輝いている。が、この祈りと決断の物語はアメリカのアカデミー会員には届かず、アカデミー賞外国語映画部門ではギリギリのラインで候補入りが叶わなかった(『告白』と共に最終選考で落ちた、というわけだ)。

96年に起こった極めて凄惨な、そして謎の多いこの実話の結末を知る者にとっては、クライマックスで森の中に消えていく彼らの姿に断腸の思いを禁じ得ないだろう。おそらくここで交わされる言葉の数々も、かろうじて生命を救われた修道士たちの証言によって再現されている部分も多いのだろう。神につかえて生きてきた彼らの慎ましいばかりの人生が暴力によって脅かされるとき、彼らは無力であり、神はただ無言だ。しかし彼らの表情を見ていると俄かに恐怖が遠のいていくのを感じる。それぞれの葛藤を乗り越え、いまではしっかりと前を向き、以前にも増して自らの信仰に真向かおうと努力しているかに思える。そんな彼らを慈しむかのように窓からは神々しい光が差し込んでいる。それらはカタチとしては見えない何か崇高な存在を指し示しているのだろうか。

なるほど、グザヴィエ・ボーヴォワ監督は宗教上の対立によって世界の平穏が失われた2000年代を総括するかのように『神々と男たち』を奏でたのかもしれない。

Ofgods_2 
だが、一方で翻って言うなれば、これは宗教や国境、政治や肌の色など何も関係のない“私たちの物語”ということもできるのだろう。本作とは直接的には関係ないものの、先日来日したカズオイシグロ氏が自作「わたしを離さないで」についてこんなことを語っていたのを想いだす。

「人生とは考えているよりも短いもの。だからこそ、限られた時間の中で自分がいったいなにをすべきかを一生懸命に考え、行動してほしい。そういう願いをこめてこの作品を執筆しました」

もちろん『神々と男たち』と『わたしを離さないで』とはテーマも題材も作者も違うし、片や実話であり、もう片方はSFである。だが、修道士たちが与えられた極限状況に、僕は『わたしを離さないで』でキャシーたちの置かれた本当に短い人生のタイムリミットがシンクロして深く重なっていくのを感じたのだった。

そのうえでやはり本作も我々観客に問いかけてくるのだ。あなたはどう生きてますか?と。なにか人生を賭けて懸命に貫けるものはありますか?と。

なにも作り手は観客に対して“原理主義”的に貫けと言っているわけではない。ここに描かれる修道士たちはむしろ他者と価値を共有し、手を取り合って進んでいくことにこそ喜びを見出している。自分が傷つけられようとも、他人を傷つけることは決してない。そのような素朴でささやかな存在だからこそ、我々の目には彼らの生き方が逆に、圧倒的なまでの強靭さとして映るのだろう。

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2011/03/04

【レビュー】アジャストメント

『ブレードランナー』や『マイノリティ・リポート』をはじめ、今なお原作小説が次々と映画としてリニューアルを遂げ、時代と共にその価値を更新していくフィリップ・K・ディック。彼の「ユービック」がミシェル・ゴンドリーにより映画化されるとの情報が流れ、また一方で『ブレードランナー』が30年越しに再起動されることも明らかにされた今、54年に発表されたほんの小さな物語「調整班」のもつインパクトはそれほど強くないように思われていた。

実際、マット・デイモン主演で完成した本作を紐解いてみてもディック特有の未来世界の風景はひとつも登場しない。なにしろ舞台は現代なのだ。いまそのままのニューヨークやブルックリンの街並みが映し出され、なんら“先駆け的ビジョン”は描かれない。

だが、今思うとこれそのものが大きな仕掛けだったことに気づくのだ。ありのままのロケーションを生かしつつ、使用されるVFXもごく最小限。そんな中でいかに独創的なSFストーリーが機能し得るか。その命題に答えた本作が充分過ぎるほどの驚きと付加価値を伴ってスクリーンに現前化した時、僕は思わず目頭が熱くなった。3Dだとか技術力だとか映画館はもう古いだとか、まことしやかに語られるそれらの戯言を全部すっ飛ばして、『アジャストメント』はディックの残した原作のごとく50年先も100年先も変わらぬ存在感を行使できる普遍的物語としてしなやかな身体を獲得している。

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『扉をたたく人』監督の最新作

日常に湧きおこるささやかな勇気を温かく描いた『扉をたたく人』に心動かされた人も多いだろう。役者として長らく端役に甘んじてきたトム・マッカーシーはこの映画で思わぬ具合に“監督”としてブレイクポイントを迎えてしまった。その後にも『カールじいさんの空飛ぶ家』の原案を務めるなど作り手としてのキャリアを着実に積み上げてきたが、そんな彼の待望の最新監督作"Win Win"が3月18日よりアメリカで封切られる。

Win_win
一作ごとに新境地を切り開いてきたマッカーシーにふさわしく、本作はなんとあのポール・ジアマッティを起用したスポーツ・ドラマに仕上がっているという。昼は冴えない弁護士、夜は冴えない高校レスリング部のコーチとして家族を養うマイク(ジアマッティほどこの“冴えない”という言葉が似合う役者は他にいるだろうか?)はある日、ひょんなことからひとりの若者の世話を託され、その子が類稀なる才能に恵まれていることを知る。これは我が部最高のチャンス!とばかり息巻いていたところ、今度はリハビリ施設から退院したばかりのその子の荒れた母親が現れ・・・。

スポーツ・コメディでもイケるんだということも証明したトム・マッカーシーは、その才能をディズニーに買われ、次回作ではインドのオーディション番組で発掘された二人の若者がやがてインド人初の大リーガーへと成長していく実話を脚色化することになりそうだ。今のところ誰が監督を務めるのかは発表されておらず、彼が兼任する可能性もなきにしもあらず、といったところか。

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ジョージ・クルーニー監督作の米公開日が決定

ソニー・ピクチャーズはジョージ・クルーニーの最新監督作"The Ides of March"の米公開日を10月14日に決定した。ボー・ウィリモンによる戯曲"Farragut North"をクルーニーと『ヤギと男と男と壁と』で監督デビューを飾ったグラント・ヘスロヴが脚色した本作は、選挙事務所の若き広報担当者が次第にその情報操作の並みに揉まれその闇にはまっていくポリティカル・サスペンスだ。

主演はライアン・ゴスリング、その上司役にポール・ジアマッティ、そのほかマリッサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド、そしてクルーニー自身も立候補者の役で出演する。ソニーは当初この作品を12月に限定公開したうえで1月に拡大公開するとのスケジュールを示唆していたが、撮影が順調なせいか、あるいはソニーなりのオスカー戦略があってか、この期待作は予定よりもやや前倒しされることになった。

また、ソニー・ピクチャーズは『バイオハザード』シリーズ第5弾の米公開日を2012年の9月14日に定めたことを明かしている(THR)。

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フィンチャー監督&ケビン・スペイシー主演のTVドラマ

『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャーがテレビドラマに進出することで話題になっているポ政界ドラマ"House of Cards"(フィンチャーは製作総指揮とパイロット=シリーズ最初の“お試し版”版の監督を務める)。この作品にどうやらケビン・スペイシーが主演&製作総指揮として参加することになりそうだ。

Fincherspacy
"House of Cards"といえば、もともとはイギリスが舞台だった。かつて大きな求心力を持ったマーガレット・サッチャーが任期を迎える政党混乱期に、ひとりの男があの手この手で他者を出し抜き、いざ後釜を目指そうとする物語だ。原作は政治の裏側を知り尽くしたマイケル・ドッブスによって書かれ、本作は90年代にBBCでミニシリーズ化されるや大人気を博し、英国アカデミー賞やエミー賞に輝いた。

Houseofcards
今回のテレビドラマでは舞台がアメリカへと移され、ケビン・スペイシーは覇権争いに台頭する野心あふれる政治家を演じる予定だ。

脚色を手掛けるのは、ジョージ・クルーニー監督による選挙ドラマ"The Ides of March"の原作戯曲"Farragut North"で知られるボー・ウィリモン。彼もまた政治の懐に深く入り込んで自身のその後のキャリアを築いてきた人だけに、こちらも非常に濃厚なアメリカ版政治ドラマに仕上がることが期待できる。

フィンチャーとスペイシーといえば言わずと知れた『セブン』の衝撃にはじまり、『ソーシャル・ネットワーク』ではスペイシーがプロデューサーとして名前を連ねていたのも記憶に新しい。

それはそうと、最近では映画監督がテレビドラマへ進出するケースが目立つ。これは何も「映画監督が食えないから」ではなく、テレビシリーズ"Boardwalk Empire"のパイロット版の監督を務めたマーティン・スコセッシに言わせれば「ひとつのキャラクターを、映画の2、3時間ではなくもっともっと長い時間をかけて、はたして物語の中で彼がいったいどのように変わっていくのか、じっくりと見つめてみたかった」とのこと。

テレビドラマだからこそ描けることがある。テレビドラマでないと描けないこともある。

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3D版SWの公開日が決定

Swe13D版『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の公開日は「2012年2月10日」―。ルーカスフィルムと米FOXが共同でついに正式発表を行った。

ただし今回の発表には「世界同時公開」といった文言は盛り込まれておらず(いまだ調整中か?)、ファンとしては引き続き世界中が同じタイミングでこの作品を享受できるよう求めていきたいものだ。製作サイドからのコメントとしては「ルーカス率いるILMによる監修のもと、オリジナル作品への最大限の敬意をもって、技術力と芸術性の両方を鑑みながら作業を進めていきたい」としている。

さて、この2012年2月10日。一見、何気ない月日の並びだが、いくつかの興行的な情報が読み取れる。

まずはこの日は金曜日にあたる。アメリカでは大方の新作映画が金曜日に封切られるが、時として超大作などで水曜日という選択肢をとるものもある(他作品を“出し抜く”意味合いがほとんどだが)。少なくとも3D「SWE1」は逃げも隠れもしない王道路線をとることになる。

さらにはアメリカの2月といえばもともと映画興行が低迷する時期。スーパーボール(第一日曜)とアカデミー賞授賞式(最終日曜)によりテレビ中継に観客を奪われることから、各スタジオがビッグタイトルを出し惜しみするのである。つまり、2012年2月10日という位置取りはスーパーボールの直後の週にあたり(ゲームの影響を受けずに済む)、オスカー授賞式からもかろうじて2週ほど離れている。2月の映画興行における起爆剤となりつつ、なおかつ各テレビ中継とバッティングしない日付が選ばれているわけである。

いまのところ『エピソード2』以降もそれぞれ製作期間に1年を費やし、おなじ「2月初頭」に毎年1作ずつ公開していく予定だが、まずは第1弾のインパクトを見てから今後の詳細が詰めていかれるものと思われる。

仮にこの2月興行へのテコ入れが6年間続くとなると、シリーズが完結する頃、もしかすると2月は最も映画業界が恩恵を受ける月として生まれ変わっているかもしれない。希望的観測であはるが。

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2011/03/03

ブレードランナーが再起動

『しあわせの隠れ場所』などを製作してきたアルコン・エンタテインメントが1982年のSFカルト作『ブレード・ランナー』の再起動に向けて動き始めたことが分かった。

アルコンは現在、『ブレード・ランナー』の権利を保有するバッド・ヨーキン(彼は82年版で製作総指揮を担っている)と最終交渉に入っており、取引される内容には映画化、テレビドラマ化、プリークエルやシリーズ化などの権利も含まれ、これから展開されていくであろう新機軸にはアルコンを率いるアンドリュー・コソヴ&ブロデリック・ジョンソンのほかにヨーキン自身、その妻であり女優・プロデューサーでもあるシンシア・サイクスらもプロデューサーとして名を連ねる構えのようだ。

『ブレードランナー』(82年)はフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(Do Androids Dream of Electric Sheep)」(68年)が原作。2019年、人間が自分のクローン(レプリカント)を創造して久しいその時代、スペースコロニーより6体の最新型レプリカントが逃亡し、地球に潜伏。その始末を元専任捜査官リック・デッカード(ハリソン・フォード)が請け負うという物語。今や映像派の巨匠として名をはせるリドリー・スコットによる暗欝たる未来都市の造型も大きな見どころ。

煌びやかな未来への希望が語られた時代に大きなカウンターパンチを食らわせたオリジナル版の存在がある一方で、これから起動するニューバージョンはこの物語に果たしてどのような時代的解釈を付与することができるだろうか。

そして、いつの間にか僕らも、遠い遠い未来とばかり思っていたこの物語の舞台(2019年)まで、あと8年足らず。映画の再起動よりもまずその事実に、愕然とさせられるわけである。

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MIB3にベテラン脚本家を招聘

Deadline Hollywoodによると、現在製作中の『メン・イン・ブラック3』にベテラン脚本家デヴィッド・コープが招聘されて数週間にわたり改良作業を行っている模様。『ミッション:インポッシブル』や『宇宙戦争』など大ヒット映画を手掛けてきた彼はMIB同様のソニー作品、『スパイダーマン』や『天使と悪魔』などでも実績を持ち、スタジオ側からの信頼は極めて厚い。

目下、MIB3は撮影が一時中断している状況だ。本作で大きな要素を担うのは「タイムスリップ」。ウィル・スミス演じるエージェントJが1969年にタイムスリップし、トミー・リー・ジョーンズ演じるエージェントKの若き頃(ジョシュ・ブローリン)や現代でMIB組織を統括するエマ・トンプソンの若き頃(アリス・イブ)に出逢うという筋書きとなっており、3月末からの撮影再開ではこれらのシーンが中心に具現化されていく模様だ。つまりはデヴィッド・コープもこの部分の改良に専念しているものと考えられる。

監督は前2作同様、バリー・ソネンフェルド。2012年5月25日公開予定。

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ジャングルクルーズが映画に!

ディズニーがいよいよこの企画の実現に向けて動き出した。『トイ・ストーリー』シリーズでウッディ&バズのヴォイスキャストを演じたトム・ハンクスとティム・アレンを主演に、ディズニーランドの名物アトラクション「ジャングル・クルーズ」を実写映画化するというのだ。製作会社マンデヴィルのデヴィッド・ホーバーマンとトッド・リーバーマンが製作を担う。現在のところ監督は決まっておらず、製作陣はまず、ディズニーで長らく「ムーラン2」や「ジャングル・ブック2」といったDVDスル―作品や『シュレック』などにも関わったロジャー・S.H.シュルマンに脚本を依頼し、この題材を単なるボートムービーではなく、ユニークな視点を伴った手に汗握るアクション・アドベンチャーへと仕立てていきたい構えのようだ。詳細はまだ明らかにされていないものの、一部の噂ではハンクスが家族を率いるお父さん役で、アレンがツアーボートのキャプテン役とも言われている。ディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」から生まれた『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのような大ヒットを遂げられるか?

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2011/03/02

【レビュー】アンノウン

今度のリーアム・ニーソンは身元不明だ。渡航先のベルリンでふと目覚めた彼は何者でもなくなっていた。身元を証明できるものを何も持たず、妻であったはずの女性からは「あんた誰?」と言われてしまう。妻の真横には全く見知らぬ男が親しげに寄り添っており、インターネットで自分の名前を検索すると、まさにその男の顔写真がデカデカと表示される始末。俺があいつで!?あいつが俺で!?何かがおかしい。いや、おかしいのは俺の頭の中か?リーアムおじさん、眉毛を八の字しながら、必死に真相を探ろうと奔走する。で、やっぱり俺のほうがおかしいんだな、うん・・・と納得しかかったその矢先、驚愕の展開が彼に、観客に襲い来る!

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『GOAL!2』というどうしようもない作品を残しつつも、ハウメ・コジェ=セラ監督という名前を聴いただけで僕らがいやがおうにも身構えてしまうのは、ひとえに『エスター』という怪作が存在するからだ。すぐに難癖つけたがる評論家の心さえもくすぐり、彼らの多くに「びっくりした!」と言わしめた男である。資料を紐解くと彼の出身はスペインのバルセロナ。10代後半でロスに移り住み、映画製作を学んだとのこと。彼の映像から醸し出される異様な透明感は、あたかも漂白剤かなにかで大切なものを意図的に拭い去ったかのような心地がする。その空気に触れただけで観客の生存本能が無条件にゾワゾワと警戒心を起動させるというか。

本作に限って言えば、そこがベルリンの街だから、というのもあるのだろう。その光景を観ているだけで観光気分に浸れる。と同時に、なにかこの街に刻まれてきた歴史、その上に塗り固められた記憶、というものが暗喩として組み込まれているのも感じる。そう僕らは記憶の上に記憶を塗り重ねて、そうやって生きている。

街を彷徨うリーアム・ニーソンは、いつしかひとりの女性と、そしてひとりの老人に巡りあう。ひとりはハリウッド映画でもお馴染みのダイアン・クルーガー。もうひとりはあの名優、ブルーノ・ガンツ。

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かつてヴィム・ベンダースの『ベルリン 天使の詩』の天使役で、まだ壁が東西を隔てていた頃の街並みを優しく包み込み、また『ヒトラー/最期の7日間』では誰もが恐怖してやまないタイトルロールを体現した彼が、壁が崩れてかなりの年月が経過した今、本作では旧東独の元凄腕スパイという役どころで飄々と登場する。酸いも甘いも嗅ぎ分けた経験と知識、そしてアナログなネットワークを駆使して、迷える子羊たつ主人公を穴から救い出そうとする。それほど出番は多くないものの、彼がただそこに存在するだけでこの「ベルリンの物語」の意味合いは大きく変わる。ブルーノ・ガンツという人間は、この街の記憶でもある。

そして主演のリーアム・ニーソン。つねづね彼は「人を導く役」の王者と言われてきた。が、『アンノウン』ではこの特性を全くの逆手にとり、この人間を無造作に路上へと放り出してみせる。本当に彼が「導く」に足る人間であるかを再びゼロから検証するかのように。

そして我々はこのミステリアスな物語が、彼の持ち味をもっと的確に浮き上がらせてくれるのをありがたく享受することだろう。つまり、この俳優の最大の武器は「導き」を突きつめたところにある、「説得力」なのである。

人間としての説得力。ゆえに我々は路上でオロオロと情けなく途方に暮れるこの男を「どうしたものか」と見つめながらも、どこかで彼の演技に素直に説得させられている自分を感じる。

『身元不明』はある意味、そういうリーアム・ニーソンの唯一無二の特質を濃厚に引き出し、なおかつ絶妙に使いこなした作品といえるだろう。

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チリ鉱山の英雄、代理店に所属

チリのサンホセ鉱山の落盤事故により地下700メートルに閉じ込められ、それから69日後、奇跡的に救出されるまでを世界中に見守られた33人の鉱夫たち。いまやチリの英雄、あるいは事実上の親善大使(?)として、メンバーのひとりは東京マラソンにまでやってきてしまうほどの人気ぶりだが、そんな彼らが33人揃って米大手エージェンシーWME(ウィリアム・モリス・エンデバー)に所属することが決まった。

WMEは33人に関するテレビ、映画、書籍、CM、舞台、公演などに関する代理業務を行い、メンバーのひとりが救出を待ちながらしたため続けてきた日記などの取り扱いもこれに含まれる。つまり今後、彼らやそのストーリーを起用したい場合にはこの代理店を通すことで正式な「お墨付き」が得られるということになる。

また、こうした今回の締結に至る前にすでに「お墨付きなし」でスタートしているプロジェクトもある。救出劇の裏側に迫ったルポルタージュも本年中の出版が予定されており、また最速で製作開始されたスペイン映画の存在も確認されている(この作品のラッシュ映像がAFMのマーケットにてお披露目されたことも話題になった)。

それにしても世の中の速さにも、そして33人の鉱夫たちの時流を読む目にも驚かされる(彼らを商業利用しようとする者たちの動きに対して決して受け身にならないのだ)。長らく鉱山内部の状況を読み続け、あわや大惨事の事態から見事に生還しえた彼らだからこその成せる業か。

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ロボコップ再起動

破産法の適応を受けて徐々に再建に向けて動きを見せ始めたMGM。このスタジオ主導で進められている「ロボコップ」の再起動プロジェクトに進展がみられた。現在、この映画の監督候補としてMGMと交渉中なのはブラジル人監督ジョゼ・パジーリャ。

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誰?とお思いの方も多いだろうが、この人、ラテン・アメリカでは"Elite Squad"シリーズでよく知られた監督で、この第一弾は2008年のベルリン映画祭で金熊賞(最高賞)を受賞している。

Imagesその後2010年に公開された第二弾はブラジル国内で『アバター』の興行収入を抜き去り、ブラジル映画史上1位の座を獲得しているとか(残念ながらこれらは日本では未公開)。日本では唯一『バス174』というドキュメンタリーのみ公開されているが、こちらは2000年にリオデジャネイロで発生したバスジャック事件を題材に、その背後に隠された社会問題さえも深く掘り下げた作品に仕上がっている。

かくも彼の特徴としては物語と共に社会の暗部にかなり鋭く切り込んでいく手法が挙げられる。ちょうど“ジェイソン・ボーン”シリーズのポール・グリーングラスあたりと似た視座をもった監督なのかもしれない。

ここ数年、ジョゼ・パジーリャはハリウッドのスタジオから熱烈なラブコールを受け続けており、一旦はユニバーサルのもとでロバート・ラドラム(“ジェイソン・ボーン”シリーズ)原作"The Sigma Protocol"の映画化を進めていたこともあった。

また彼は、ベルリン映画祭にて"Elite Squad2"を上映した際に、この大人気シリーズの第3弾をも予定していることを明らかにしている。

1987年にポール・バーホーベン監督によって起動した『ロボコップ』。ちょっと前には『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキーを監督に据えて再起動計画が進められてたが、MGMの経営難により急停止。

その後、アロノフスキーは『ブラック・スワン』に携わることになり、何の因果かこれにより一気にメインストリームの賞賛をあびることになった。現在彼はFOXのもとで、ヒュー・ジャックマンと共に『ウルヴァリン2』の製作にいそしんでいる。

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2011/03/01

オスカー監督トム・フーパー、次回作は?

Tulip 『英国王のスピーチ』で映画界の頂点に立ったトム―・フーパー監督。

Deadline Hollywoodの記事によると、世界中の映画関係者&ファンが彼の次回作へと期待を募らせる中、自身はまずデボラ・モガー著「チューリップ熱(Tulip Fever)」の映画化の可能性を慎重に詰めているようだ。

舞台は17世紀のアムステルダム。世の中のチューリップ球根への投機熱が高まる中、豪商の妻は自分の肖像画を描かせるために雇った画家との関係を燃え上がらせ、この愛を成就させるべくこの機を利用した一計を案じるが…。

これまでにもピーター・チェルソム、ジョン・マッデンといった大物監督たちが映画化に取り組み、挫折していった映画人泣かせの魔性の、あるいは鬼門とも言うべきこの企画。原作に惚れ込んだ面々の中にはスピルバーグの名前も。ほかにキーラ・ナイトレイやジュード・ロウ主演の話が取りざたされたことも。

また同記事によると、フーパー監督はこのほかにも幾つかの企画を温めており、その中には「レ・ミゼラブル」の再映画化のアイディアもあるのだとか。

アカデミー賞の影響で、ある意味、彼自身のネームバリューも投機の対象のごとく跳ねあがっている今だからこそ、これまでにないチャレンジングな一手で見事な華を咲かせてほしいものだ。

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ティム・バートンがノートルダムの鐘?

ティム・バートンとジョシュ・ブローリンがワーナー・ブラザーズと組んでヴィクトル・ユゴー原作「ノートルダム・ド・パリ」の映画化を検討しているという。ワーナー側は『シャーロック・ホームズ2』を手掛けたキーラン&ミッツェル・マルルーニーを脚本候補に立て、今すぐにでも執筆にあたらせたい構えのようだ。

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『アリス・イン・ワンダーランド』(美術賞オスカー受賞)で古典ファンタジーを見事にヒットさせ、自身のデビュー作『フランケンウィニー』のリメイク作品、60年代ソープドラマ"Dark Shadow"の映画版(主演ジョニー・デップ)、そして「眠れる森の美女」の悪い魔女マレフィセントを主役にしたディズニー映画でもメガホンを取るかもしれないティム・バートン監督。彼にとってこの「ノートルダム」のダークなパリ世界&異形の主人公はまさに打ってつけに思えるし、誰もが彼の目線で描かれる壮大な物語をこの目で観てみたいと考えるだろう。ただ、彼が企画を抱え過ぎてパンクしなければ、の話だが。

現在のところ中心で動いているのはジョシュ・ブローリンのほうらしい。製作のみならず主演も彼が担うのか?この題材に興味を示しているティム・バートンはあくまで脚本の出来を見てから参加の可否を決めることになりそうだ。

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オスカー視聴者数、下降

現地時間で2月27日に開催された第83回アカデミー賞授賞式。アメリカ映画業界最大のエンタテインメント祭典ともいうべきこの生中継イベントに対して視聴者側が下せる唯一の評価指標=視聴者数、および視聴率が発表された。(アメリカではパーセンテージよりも視聴者数で比較される場合が多い)

その数、3760万人。2010年の視聴者数4130万人に比べて9パーセントの下落となった。"household rating"とよばれる「全世帯における番組視聴世帯数」を示した指標では、2011年は「24.5」。2010年の「26.5」に比べて7パーセントの下落。

このratingを世代別にみると、視聴率の中核を成すといわれる「18歳~49歳」では昨年に比べて12パーセント減。ジェームズ・フランコ&アン・ハサウェイのターゲットともいうべき「18歳~34歳」の括りでは昨年に比べて5パーセント減という結果になった。

2000年代に入ってからの視聴者数/作品賞/司会者は以下の通り。

2011年―3760万人/英国王のスピーチ/ジェームズ・フランコ&アン・ハサウェイ
2010年―4130万人/ハート・ロッカー/スティーヴ・マーティン&アレック・ボールドウィン
2009年―3630万人/スラムドッグ・ミリオネア/ヒュー・ジャックマン
2008年―3200万人/ノーカントリー/ジョン・スチュワート
2007年―4020万人/ディパーテッド/エレン・デジェネレス
2006年―3890万人/クラッシュ/ジョン・スチュワート
2005年―4210万人/ミリオンダラー・ベイビー/クリス・ロック
2004年―4350万人/ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還/ビリー・クリスタル
2003年―3300万人/シカゴ/スティーヴ・マーティン
2002年―4180万人/ビューティフル・マインド/ウーピー・ゴールドバーグ
2001年―4290万人/グラディエーター/スティーヴ・マーティン

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オスカーの疑問&回答

次々と湧きあがってくる今年のオスカーに関する疑問に業界紙ハリウッド・レポーターが回答を寄せている。

Q.昨年の助演女優賞受賞者モニークは本当にプレゼンターを固辞したの?

A.ノー。彼女の夫シドニー・ヒックスによると、モニークは月曜日にアトランタでトークショーの撮影があり、今回の授賞式に参加することは叶わなかったそう。例年、受賞者は翌年のプレゼンターを任されるものだが、彼女はこれに代わるかたちで1月末のノミネート発表への登板を請け負ったとのこと。ファンも大事だし、オスカーも大事。どちらも裏切らない。これが彼女なりの義の見せ方ということらしい。

Q.授賞式後パーティーに出ずに忽然と姿を消したジェームズ・フランコ。彼の司会ぶりに対する各紙の酷評に恐れを成して逃げた?

A.これもノー。彼は月曜の早朝からニューヨーク大学で授業を受けねばならなかったのだ。筆者(私)も昨日すでに確認済みだが、彼は授賞式の間ずっとツイッターを更新し続け、動画やフォトなどで舞台裏の様子を伝えてくれた。そして式後は間髪入れる間もなくパーティー会場ではなく飛行場の様子がアップされている。そこに添えられている言葉は、"It Was Fun!""Have to get Back to Class."。お疲れ様、フランコ。

Q.決して正体を明かさぬ神出鬼没の覆面アーティスト、バンクシーによる初監督作"Exit Through the Gift Shop"が長編ドキュメンタリー部門にノミネート。彼は授賞式の会場にいた?

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A.本作の出演者ティエリー・グエッタがレッドカーペットにて語ったところによると、「バンクシーも今日この場に来てるよ!」とのこと。「でもみんな(どれが彼なのか)分からないと思うよ」とも。結局、この部門のオスカーは"Inside Job"にもたらされた。それにしてもこの作品、すごく面白そうだ。

Q.毎年恒例となっている「追悼」のコーナーで、ベティ・ギャレット、コリー・ハイムをはじめとする大勢が除外されたのはなぜ?

A.総監督のブルース・デイヴィスによると、これはもう時間制限のあるものとして仕様のないことのようだ。例年このコーナーではその年に亡くなった26、27人ほどの映画人を追悼することになっている。今年はひとりにつき4秒間のトリビュートを添え、5分間の映像に仕上がったとのこと。日本の映画ファンにとってはヌーヴェル・ヴァーグの重要人物のひとりエリック・ロメール(彼がフランス人だからと言ってしまえばそれまでだが)がオミットされてしまったのも大きな衝撃だった。コリー・ハイムが薬物中毒で死去したからオミットされた、というわけではなさそうだ。

Q.授賞式のお約束とも言うべき、敗北者へのギフトバッグ、今年の中身は?

A.元来このバッグには通常では考えられないような品物が混入されることが多く、その額、多い時には10万ドルに昇る場合もあるとか(みんな自社の商品やサービスを一流スターに使ってもらいたいのだ)。で、今年の話題となっているのはヴァージン・ギャラクティック社提供の宇宙旅行(大気圏と宇宙空間の境界のところまで到達するやつだろうか)。

Virgin
ほかにもモルディヴにあるリゾート“フヴァフェンフシ”への宿泊券、スワロフスキーをあしらった電子タバコなどなど。あと、キラキラ輝くトイレットペーパーが入っているという噂も。

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