ブレードランナーが再起動
『しあわせの隠れ場所』などを製作してきたアルコン・エンタテインメントが1982年のSFカルト作『ブレード・ランナー』の再起動に向けて動き始めたことが分かった。
アルコンは現在、『ブレード・ランナー』の権利を保有するバッド・ヨーキン(彼は82年版で製作総指揮を担っている)と最終交渉に入っており、取引される内容には映画化、テレビドラマ化、プリークエルやシリーズ化などの権利も含まれ、これから展開されていくであろう新機軸にはアルコンを率いるアンドリュー・コソヴ&ブロデリック・ジョンソンのほかにヨーキン自身、その妻であり女優・プロデューサーでもあるシンシア・サイクスらもプロデューサーとして名を連ねる構えのようだ。
『ブレードランナー』(82年)はフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(Do Androids Dream of Electric Sheep)」(68年)が原作。2019年、人間が自分のクローン(レプリカント)を創造して久しいその時代、スペースコロニーより6体の最新型レプリカントが逃亡し、地球に潜伏。その始末を元専任捜査官リック・デッカード(ハリソン・フォード)が請け負うという物語。今や映像派の巨匠として名をはせるリドリー・スコットによる暗欝たる未来都市の造型も大きな見どころ。
煌びやかな未来への希望が語られた時代に大きなカウンターパンチを食らわせたオリジナル版の存在がある一方で、これから起動するニューバージョンはこの物語に果たしてどのような時代的解釈を付与することができるだろうか。
そして、いつの間にか僕らも、遠い遠い未来とばかり思っていたこの物語の舞台(2019年)まで、あと8年足らず。映画の再起動よりもまずその事実に、愕然とさせられるわけである。
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