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2011/04/10

シドニー・ルメット逝去

Sidneylumet_2社会派映画の巨匠としてひと時代を築いた才能が、86歳の人生に幕を下ろした。その男、シドニー・ルメット。多くの映画ファンはヘンリー・フォンダ主演の『十二人の怒れる男』(1957)でその恐るべき演出力を目の当たりにし、本作はのちに三谷幸喜がこれを元ネタに舞台「十二人の優しい日本人」を著したことでも再評価され、さらには日本で裁判員制度が始まる際にも幾度となく引き合いに出されてきた。

また60年代には『質屋』(1964)、『未知への飛行』(1964)、70年代には『セルピコ』(1973)、『狼たちの午後』(1975)、『ネットワーク』(1976)などの骨太の作品群を手掛け、観客を圧倒的な状況の渦に巻き込んできた。

最期の作品となった『その土曜日、7時58分』(2007)は、規模は小さいながらその確固たる領域の中で名優たちが人間臭くうごめき、実に職人的な、見ごたえのある犯罪ドラマに仕上がっていた。

これほどの長い年月、映画界に変わらぬ緊張感を提示しつづけてきた監督は他にそういまい。手掛けた作品は50本以上。彼はこんな言葉を残している。

「私が願うのは“より巧く”なっていくこと。そのためには多くの作品で経験を積むしかありませんよ。もし自分の惚れ込んだ脚本がなければ、まあまあ良さそうなものをひとつをやる。もしそれさえもなければ、好きな俳優の出る作品か、あるいは技術的にチャレンジングなものをやる」

今さらながらとてつもなくハングリー精神旺盛な人だったことが伺える。たくさんの素晴らしい作品をありがとう。心よりご冥福をお祈り致します。そして願わくば、先に旅立った名優らと共に、天国でも相変わらずの“ルメット節”で数多くの社会派ドラマを作り続けていってくれますように。

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