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2011/04/27

2011年、利益率最大の作品

そもそも『パラノーマル・アクティビティ』の衝撃とは、その作品内容以上に、超低予算ながら全米で興収1億ドル越えの大ヒットを記録した事実に尽きる。これは単なるビギナーズ・ラックだったのか。ほんとうに奇跡は2度はつづかないのか。

The Hollywood Reporterによると、『パラノーマル・アクティビティ』チーム(オーレン・ペリ、ジェイソン・ブラム、スティーヴン・シュナイダー)が製作する新たな低予算ホラー"Insidious"は、その予算、たった150万ドルほどにも関わらず、現在までのところ北米だけで4500万ドル、公開の始まっているロシアなどで450万ドルを売り上げている。今後そのほかの国での公開が進むと、最終的にその世界興収は9000万ドルほどに達する見込みだ。

Insidious
これは原価と利益の比率から言って、早くも2011年における利益率最大の作品ということになりそうだ。もちろんこの数字も彼らの『パラノーマル・アクティビティ』からみれば大したことはないのだが、それでも成功は成功。

●パラノーマル・アクティビティ
製作費1万5千ドル/北米興収1億800万ドル/世界興収1億9300万ドル

●パラノーマル・アクティビティ2
製作費300万ドル/北米興収8475万ドル/世界興収1億7600万ドル

同記事によると、現在、ハリウッドのスタジオではこの種のマイクロ・バジェット(低予算)・ムービーの開発に心血を注ぎこんでいるところもあるようだ。たとえば『パラノーマル~』シリーズのお膝元パラマウントでは、この成功を機にインサージ・ピクチャーズなるプロダクションを立ち上げ、今年はすでに3Dドキュメンタリー『ジャスティン・ビーバー/ネヴァー・セイ・ネヴァー』が1300万ドルの製作費ながら世界興収9500万ドル相当を記録しているという。これもひとつのマイクロ・バジェット型の成功の形。

これらのマイクロ・バジェットの成功例は、製作費よりもむしろマーケティング費のほうにある程度の金額が費やされているのが特徴かもしれない。

また"Insidious"に限っていえば、ジェームズ・ワン&リー・ワネルという『SAW』シリーズのクリエーター・コンビが監督&脚本を務めている点も、まるでライバル同士が手を結んだかのようで、ホラー・ファンとしてはかなり気になるところだ。

"Insidious"をはじめ、オーレン・ペリ率いる製作会社Haunted Moviesの世界セールスを手掛けるIM Globalのスチュワート・フォードによる言葉が興味深い。

「製作費やキャストや特殊効果なんかじゃない。大事なのは研ぎ澄まされたホラー・コンセプトなんだ」

これはなにも映画に限らず、すべてのビジネスにおいて共通性がありそうな言葉だ。そしてことホラーに代表されるジャンル・ムービー、そして超低予算というキーワードが絡まり合った時、最大の効果を発揮してくれる呪文のようにも聞こえてくる。

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