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2011/05/30

北米興行成績May27-29

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【May27-29 weekend 推計

01 The Hangover 2  $86.5M
02 Kung Fu Panda 2 $48.0M
03 Pirates of the Caribbean 4  $39.3M
 
04 Bridesmaids $16.4M
05 Thor $9.4M
06 Fast Five $6.6M
07 Midnight in Paris $1.9M
08 Jumping the Broom $1.9M
09 Something Borrowed $1.8M
10 Rio 
$1.78M

■アメリカは月曜日がメモリアル・デイ(戦没者追悼記念日)で休日。そのためこのホリデー・ウィークエンドには毎年かなり強力なタイトルが照準を合わせて投下されることで知られている。そしていつもは金~日の3日間分の集計で報じられているBoxoffice Weekendも、このような場合には月曜日を含む4日間分集計を併記する場合が多い。だがここは日本なので、とりあえずはいつも通りの3日分集計を概観していくこととしよう。

Imagescaema714 ■今年のメモリアル・デイの頂点を制したのは世界中で大ヒットを記録したコメディの続編『ハングオーバー2』だ。金~日の3日間興収では8650万ドルを記録。この数値はコメディ作品のオープニング週末興収としては史上最高となる。また本作は通常よりも1日早い木曜より封切られており、その初日~日曜の4日間興収はすでに1億1810万ドルに達している。いずれにしても前作を遥かに凌駕する大ヒット。これを観客層別にみると、51%が女性客、54%が25歳以下とのこと。製作費は8000万ドル。

*『ハングオーバー』のアメリカでのオープニング興収は4500万ドル、累計興収は2億7732万ドル。本作のオープニング・ウィークエンドの観客層は52%が男性客、53パーセントが25歳以下だった。『2』ではなぜか女性層が若干増えたということですね。

■さて、もうひとつの木曜公開作『カンフー・パンダ2』は2位に落ち着いた。こちらはやや『ハングオーバー2』の勢いに押され、前作よりも規模を下回る興行ペース。金~日の3日間興収は4800万ドル、これに初日を加えた木~日の4日間興収は5380万ドル。その内訳は54%が男性客、53パーセントが25歳以下とのこと。製作費は1億5000万ドル。

また本作は3D仕様にも関わらず、3Dスクリーンからの興収は全体の45%に留まるという。これまで3D作品はその売り上げの55%~60%を3Dスクリーンから得ていたが、先週の『パイレーツ・オブ・カリビアン4』あたりからシェアの4割台への落ち込みが顕著になってきた。専門家の間では米観客の3D離れが加速しているのではないかという意見が相次いでいる。対する米国外では依然として3D興行が好調な模様。

*『カンフー・パンダ』のアメリカでのオープニング興収は6024万ドル、累計興収は2億1543万ドル。

■先週の覇者『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』は3位へ。あれだけのヒット(しかしスタジオの期待するレベルには届かなかったわけだが)を記録しておきながら、今週末の興収は56%落ちというある程度の下げ止まりの強さ。10日間の興収は1億5290万ドルを超えた。世界興収は6億2370万ドルほど。製作費は2億5000万ドル。

■さて、『ハングオーバー2』と観客を食い合う恐れのある高評価のコメディ"Bridesmaids"は4位に踏みとどまった。製作費3250万ドルながら累計興収は8500万ドルに達している。本年を代表するダークホース作と言えそうだ。

■『マイティ・ソー』は5位。米興収だけで製作費を1000万ドルほど越え、累計1億5970万ドルに達している。公開から1カ月が経過したワイルド・スピード MEGA MAX』は6位。累計興収1億9600万ドルを突破し、2011年最高興収の座をキープしている。このまま2億ドルを越えてどこまで爆走距離を伸ばせるか。

■先週、1館あたりのアベレージで驚愕の数字を叩き出したウディ・アレンの最新作"Midnight in Paris"は劇場数を増やし(6館→58館)7位に食い込んできた。また、TOP10圏外には今年のカンヌ映画祭パルムドール受賞作『ツリー・オブ・ライフ』が登場。全米4館での限定公開。先週のウディには敵わないまでも1館あたりのアベレージ88000ドルを越える高数値を叩き出している。製作費は3200万ドル。

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2011/05/27

ウルヴァリン2監督候補リスト?

Varietyによると、ダーレン・アロノフスキー監督離脱後の「ウルヴァリン2」の監督選びが少しずつ進展しているようだ。同記事によると20世紀フォックスはこれまでに監督候補を8人にまで絞り込んだ模様。その中身を見ると、

●ダグ・リーマン…『Mr&Mrsスミス』『ボーン・アイデンティティー』『ジャンパー』

●ジョゼ・パジーリャ…新「ロボコップ」の監督に抜擢されたばかり。彼の"Elite Squad"シリーズはブラジルで『アバター』を越える大ヒットを記録している。

●マーク・ロマネク・・・『ストーカー』『わたしを離さないで』

●ジャスティン・リン・・・『ワイルド・スピード MEGA MAX』。「ターミネーター5」を監督するはずが、シュワルツェネッガーの私生活のゴタゴタで先行き不透明な状態に。

●アントワン・フークア・・・『トレーニング・デイ』『クロッシング』

●ジェームズ・マンゴールド・・・『ナイト&デイ』『3時10分、決断のとき』

●ギャビン・オコナー・・・「ミラクル」「プライド&グローリー」(両作とも日本未公開)

●ゲイリー・ショア・・・アディダス、ノキアなどのCM、ミュージック・ビデオの演出

ここからが勝負どころ。思い通りの人選が叶いますかどうか。

6月に公開される『X-Men:ファースト・ジェネレーション』の評判がかなりいいだけに、「ウルヴァリン」陣営にもかなりプレッシャーがかかりそうな気配だ。

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米版AKIRAから監督離脱?

Deadline Hollywoodのマイク・フレミング記者が関係者情報として伝えるところによると、ワーナー・ブラザーズとレオナルド・ディカプリオの製作会社Appian Wayが長らく推し進めるハリウッド版「AKIRA」からアルバート・ヒューズ監督が離脱する決意を固めたようだ。

これまでにもキャスティングの難航が報じられてきた同プロジェクトだが、今回の離脱の原因は案の定"creative differences"とのこと。しかし深刻な仲たがいなどではなく、極めて友好的な物別れなのだとか。ヒューズ監督はワーナーのトップ、ジェフ・ロビンノフと近しい間柄ということもあり、近々また別のワーナー作品に携わっていく可能性が強い。一方の懸案の「AKIRA」は今後もスタジオの最優先課題として存続。ただし俳優探しから一歩後退し、新たな監督探しを展開していくことになる。

本作をめぐっては長らく製作者たちの格闘が続いてきたが、最近になってスティーヴ・クローヴの手掛けた脚本がスタジオ首脳部をかなり満足させる仕上がりを見せ、一気にキャスティング作業が本格化していた。これまでリストアップされてきた俳優陣はロバート・パティンソン、アンドリュー・ガーフィールド、ジェームズ・マカヴォイ、ギャレット・ヘドランド、マイケル・ファスベンダー、クリスパイン、ジャスティン・ティンバーレイク、ホアキン・フェニックスなどなど。これに加え、つい先日にはキアヌ・リーヴスが交渉入りしているとの情報もあったが、その後、コミットメントしないことを発表している。

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2011/05/25

ビンラディン追跡映画の米配給先決定

Biglow 『ハート・ロッカー』の監督&脚本家コンビが準備中のビンラディン追跡映画の米配給権を、ソニー・ピクチャーズが獲得することが明らかとなった。

まさにこのひと月の間で風向きはガラリと変わった。そもそもキャスリン・ビグロー監督とマーク・ボール(脚本家)はずいぶん前より『ハート・ロッカー』に続く題材に“ビンラディン追跡”を据えて綿密なリサーチを続けてきた。それは過去に遂行され失敗に終わったネイビーシールズによるミッションを描いたもの。そこにきての今回の「ビンラディン殺害」ニュースである。歴史の転換期に居合わせた格好となった彼らは、すぐさまこの映画プロジェクトをどうすべきか協議に入る。そして本作を撤回するどころか、今まさに手元にもたらされた「シールズ・チーム6によるビンラディン殺害」をも盛り込んで進めていくことに決定した。マーク・ボールはすでにこの改稿作業を完成させているという。

製作を担うのはミーガン・エリソン(弱冠25歳の彼女は、ポール・トーマス・アンダーソンの新作のバックアップや「ターミネーター5」の製作権を獲得するなど、映画界での存在感を増し続けている)率いるアナプルナ・ピクチャーズ。恐らく彼らとしても最初は『ハート・ロッカー』並みの小規模な展開を覚悟していたに違いない。しかし「ビンラディン殺害」のニュースがもたらされたその日から大手スタジオによる配給権の争奪戦がスタート。それらはカンヌ映画祭のフィルムマーケットにまでもつれ込み、ここにきてようやくソニー・ピクチャーズによる獲得が成立したという状況だ。

本作の撮影開始は晩夏、アメリカでの劇場公開は2012年の秋以降になる模様。つまり各社がアカデミー賞狙いの作品をいっせいに揃える時期にこの作品を投下することになる。キャスリン・ビグロー&マーク・ボール、果たして『ハート・ロッカー』に続くオスカーを狙えるか?

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『ハングオーバー2』訴訟の行方

昨日お伝えした、マイク・タイソンのタトゥー・アーティストによる『ハングオーバー2』公開差し止め訴訟は、原告の訴えが退けられる形でいちおうの収束を迎えた。映画はスケジュール通り、木曜よりアメリカをはじめ世界の多くで封切られる(ただし日本公開は7月)。ただし、本編に登場するタトゥーの著作権に関しては今後も継続して審議が行われていく模様だ。つまりは「解決すべき問題はあるが、公開を差し止めるほどの大規模な措置は必要なし」ということか。

2009年の大ヒットコメディ『ハングオーバー!』の続編にあたる本作では、ラスベガスに代わってタイ・バンコクの夜の喧騒が大口を開いて、酔いどれたちを呑みこんでいく。もちろんMR.チョウなどの闖入もあり。コメディという枠には収まりきらない、よりパワーアップしたジェットコースター・ムービーに仕上がっている。

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2011/05/24

『ハングオーバー2』の訴訟問題

アメリカでの公開を間近に控えた『ハングオーバー2』に思わぬ訴訟問題が持ち上がっている。訴えを起こしているのはマイク・タイソンのあの目元に燃え上がるかのようなタトゥーを施した“タトゥー・アーティスト”のS.ヴィクター・ウィットミル氏。彼はかつて自分がタイソンに施したのと全く同じタトゥー・デザインが『ハングオーバー2』の本編中、他の登場人物の顔面にも用いられたことが著作権侵害にあたるとして「映画の公開差し止め」を求めているのだ。

これに対してワーナー側がどのような対応を施すのか注視されていたが、月曜日にセントルイス連邦裁判所で行われた公聴会には、社からマーケティング部門&配給部門の最高責任者が乗り込み、自ら証言を行ったという。

同社は本作の公開に向けておよそ8000万ドルのマーケティング費を投じており、万が一にも差し止めが認められたり、公開が延期を余儀なくされると大損害をこうむることとなる。裁判長による判決は火曜日中にも出される予定。

2009年に公開された前作は製作費3500万ドルにして米国内だけで2億7700万ドルを売り上げ、世界全体の興収をすべてあわせると4億6700万ドルを超える大ヒットを記録。ゴールデン・グローブ賞コメディ&ミュージカル部門の作品賞を獲得するなど各方面で絶賛された。

木曜日から公開開始となる『ハングオーバー2』もすでに大ヒットが確実視されており、『パイレーツ・オブ・カリビアン4』を越えて2011年最大のオープニング興収が叩き出させるかどうかに注目が集まっている。

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キングの息子に映画界から熱い注目

スティーヴン・キングの息子にして、新時代におけるホラー文芸の旗手ジョー・ヒルに映画界から熱い注目が集まっている。

Dadandson
すでにキングの名を出さずともその存在は多くのファンたちを虜にして久しいが(彼は父の七光りを避けるために、素性を隠して別名で文壇に登場し、自らのちからで名声を獲得した)、今回新たにマンダレイ・ピクチャーズが彼の短編"Twittering from the Circus of the Dead"の権利をお買い上げ。同社はすぐにクリス・ボレリに脚色を依頼し、トッド・リンカーンに監督就任を要請しているという。またジョー・ヒル自身も製作総指揮として関わる。

10代の少女のつぶやきによって構成された本作は、車で旅を続ける家族が次第に恐ろしい事態へと巻き込まれていくという物語。今年のはじめに出版された数々の著者によるゾンビ物アンソロジー"The New Dead"に収録されている。

ジョー・ヒルについては、初の長編「ハートシェイプド・ボックス」がワーナーブラザーズにより映画化される予定で、また彼がグラフィック・ノベルに進出した"Locke & Key"は『わたしを離さないで』のマーク・ロマネク監督らによりTVシリーズとして起動している。またマンダレイ・ピクチャーズは昨年、彼の"The Horns"という作品の権利も取得している。

父スティーヴン・キングの「ダーク・タワー」がこれまでにない映画&テレビ巨編として起動する中、その遺伝子を継いだ息子の語り口がいかに映像との親和性を高めていくのかにも期待したい。

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2011/05/23

カンヌ授賞式後の発言録

(何か情報が入れば随時更新していきます)

●受賞者たちは授賞式の壇上を降りたあと再びメディアの前で質問に答えたが、キルステン・ダンストだけは現れなかった。ラース・フォン・トリアーに関する質問を浴びることが不可避と考えたからだろう。

●授賞式後の記者会見で審査員のジュード・ロウはいくつかの受賞に漏れた作品を挙げた。"Sleeping Beauty""Le Havre""Pater""Habemus Papam"など。同じく審査員のリン・ウルマンはこれにペドロ・アルモドバル監督作"The Sking I Live In"を加える。ウルマンは「今年はとりわけ子供たちの素晴らしい演技が多かった」と語った。そして審査員長のデ・ニーロの仕事ぶりに対して「とても民主主義的で、皆の発言によく耳を傾けてくれた」。

●賞をめぐって審査員間で票が割れたり白熱した議論が起こったりといったことはなかった。すべてがあるべき場所(賞)へと着地していったということか。デ・ニーロ曰く「ドラマはスクリーンの中だけで十分だ」。これはトリアーをめぐる一連の騒動とも関係のあるコメントかもしれない。デ・ニーロは本当にゴタゴタした騒動が嫌いなようだ。しかしながらトリアーの『メランコリア』に関しては「映画祭側は本作を受け入れた。それは決定事項であり、それで万事OKだ」。

●審査員の間では一作品につき一つの賞を贈るとする認識があったようだ。ゆえに「ダブル受賞!」的なことはありえなかった。

●カンヌでパルムドールを受賞した『ツリー・オブ・ライフ』。壇上でトロフィを手にしたプロデューサーによると、テレンス・マリック監督はもう自宅のあるオースティンへ帰っちゃったとのこと。受賞を伝えるとたいへん興奮した様子だったという。「彼は普段からとても良い人で、単にプライベートに閉じこもるのが好きなだけ。決して無礼な人なんかじゃないんです。それが彼のやり方ってわけで」

●カンヌ映画祭で"The Artist"の米配給権をお買い上げしたハーヴェイ・ワインスタイン曰く「ここ25年のうち最高の年だった。異例の年、異例の審査員、そして彼らは素晴らしい選択をした」

●カンヌ審査員長を務めたロバート・デ・ニーロ曰く、「(『ツリー・オブ・ライフ』に決めた理由は)そのスケール、貫録、そしてテンションだった」。審査員の中でも全会一致というわけではなかったようだが、「我々のほとんどが素晴らしいと感じていた」

●キルスティン・ダンストによる女優賞受賞時のコメント「ほんと、なんて一週間だったんでしょう・・・。これは一生に一度あるかないかの栄誉です。本作をコンペティション部門に残してくれたカンヌ映画祭に心からお礼を申し上げます。そしてラース、私にこの映画の中で勇気を振り絞る機会を与えてくれて本当にありがとう」

●今回デ・ニーロの下で審査を務めたフランスの映画監督オリヴィエ・アサイヤスは、ラース・フォン・トリアー作"Melancholia"が受賞を果たしたことについて「間違いなく、本映画祭における最も優れた作品のひとつ。トリアー監督が記者会見で口にした内容については審査員全員が批難することで一致したが、映画自体は俳優たちの演技もよく、脚本も優れていて、ほんとうに素晴らしかった」

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北米興行成績May20-22

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【May20-22 weekend 推計

01 Pirates of the Caribbean4  $90.1M
02 Bridesmaids $21.0M
03 Thor  $15.5M
 
04 Fast Five $10.6M
05 Rio $4.65M
06 Priest $4.6M
07 Jumping the Broom $3.7M
08 Something Borrowed $3.4M
09 Water for Elephants $2.1M
10 Madea's Big Happy Family 
$0.99M

Pirates ■お馴染みジョニー・デップ主演のキャプテン・ジャック・スパロウが大活躍する海賊アドベンチャー第4弾『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』が初登場1位を獲得。すでに世界中の多くの国でも封切られており、そのオープニング記録は世界合わせて3億4640万ドルに昇る(北米9010万ドル+そのほか2億5630万ドル)。

世界興行収入の面では『ハリー・ポッターと謎のプリンス』、『スパイダーマン3』、『パイレーツ・オブ・カリビアン3』などに匹敵する爆発的ヒットと言える。一方の北米興収に関して言うと、スタジオ側は正直、1億ドル突破を狙いたかった、というのが本音のようだ。本作は『ワイルド・スピード メガマックス』の8620万ドルを抜き去り、とりあえずのところ2011年における北米NO.1オープニング興収を樹立。が、『パイレーツ』シリーズを通してみると、前作『パイレーツ3』の1億1470万ドルには及ばなかったことになる。

初日となる金曜日に劇場へと足を運んだ観客層の詳細をみると、25歳以上が54%にのぼり、男性客が54パーセントを占める。ちなみに本作の製作費は2億5000万ドル。

■2位には先週と変わらずR指定コメディ"Bridesmaids"が踏みとどまった。本作の興収は先週末に比べてわずか21パーセントしか減少しておらず、これは口コミによる驚異的な下げ止まり効果が働いていることを意味する。10日間の累計興収は5890万ドルを超えた。製作費は3250万ドル。

■『マイティ・ソー』は3位へダウン。累計興収を1億4540万ドルとし、ようやく国内だけで製作費1億5000万ドルをカバーできそうだ。

■4週目の『ワイルド・スピード MEGA MAX』は4位でコーナーを回った。累計興収は1億8580万ドルに到達し、今週末に向けて2億ドル越えへの期待が高まる。ところで本作のジャスティン・リン監督は『ターミネーター5』へのコミットメントでも知られているが、例のシュワルツェネッガーの隠し子騒動によって製作がストップする見込みとなり、彼はまたしばらくは"Fast Six"へと力を注ぐことになるのでは、とも見られている。

Midnight ■トップ10圏外ではウディ・アレンの最新作"Midnight in Paris"が全米6館にて封切られた。これを1館あたりのアベレージ興収でみると、『パイレーツ4』の2万1700ドルを遥かに越える9万6500ドルという破格の数値が叩き出されている。これは滅多にお目にかかれない怒涛の高稼働ぶり。ウディ・アレン、75歳にして、まったく衰えを知らぬ人気ぶりだ。

出演者はオーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス、カリオン・コティヤール、エイドリアン・ブロディ、キャシー・ベイツ、マイケル・シーン、そしてサルコジ仏大統領夫人でもあるカーラ・ブルーニ。本作はカンヌ国際映画祭のオープニング作品としても脚光を浴びた。製作費は3000万ドル。

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たずねびと

Cannes2011wantedposter001
英ガーディアンに掲載されていた画像。「この人を見かけませんでしたか?」

カンヌ期間中ずっと続いてた各紙のテレンス・マリック捜索は、『ツリー・オブ・ライフ』のパルムドール受賞でより過熱化しそうです。

もしもあなたがお住まいの街でこの人を見かけたら、ぜひ教えてあげてください。

マジック・アワーによく出没するそうです。

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【決定】カンヌ映画祭授賞式

【パルムドール】プレゼンターとしてジェーン・フォンダが登場し、いよいよ受賞作が発表の瞬間を迎える

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パルムドールは『ツリー・オブ・ライフ』に。会場から「ブラボー!」の声。しかし伝説の監督、テレンス・マリックは会場に現れず。代理で受賞したのはプロデューサーのビル・ポーラッドとデード・ガードナーだった。

「テレンス・マリックはひどく内気な人ですが、これを受賞出来て喜んでいると思う。長い月日を経てできあがった作品です。本当に努力をして良かったと思う。私たちを選んでくれてありがとうございます」

テレンス・マリック監督歴37年にして5作目。『天国の日々』でカンヌ監督賞の受賞歴あり。もともと昨年のカンヌに出品されることが噂されていた本作だが、結局完成が間に合わず、断念。今回満を持してのエントリーとなった。メディアへの登場を嫌う彼は近くの街に滞在して、本作のカンヌ上映の前後には出演者やスタッフらと食事を共にしていたという。しかし会期を通じてマスコミの前で口を開くことはなかった(上映には一度だけ顔を出し、自分の映画を観賞したという)。

主演のブラッド・ピットはそんなマリックを擁護して「だって彫刻家がセールスマンも兼ねてたらおかしいだろ?」「たとえばお気に入りの曲があったとして、そのバンドがその曲や歌詞についてペラペラ解説してるのを聞いたら一瞬にして興ざめしちゃうよね」とも語っている。『ツリー・オブ・ライフ』の日本公開は8月。ディズニー配給。

【審査員特別賞/グランプリ】エミール・クストリッツァがプレゼンター。受賞作は2作品に。まずはダルデンヌ兄弟の監督作"The Kid with a bike"。(このあたりで筆者のパソコン接続がいちど切断。書き記していた文言が消失し、軽い呻き声が夜のしじまを貫きました)ダルテンヌ兄弟は『ロゼッタ』『ある子供』で2度のパルムドールに輝く、カンヌ常連監督。本作はすでに日本公開が決定している。

Dartenne

そしてもう一作は、トルコの名匠。ヌリ・ビルゲ・ジュイラン監督作"Once Upon a time in Anatolia"。ジュイランもまた"Uzak""Three Monkeys"などで複数のカンヌ受賞歴を持つ。「私の映画は最終日に上映されたのでみなさん疲れて楽しんでくれないのではないかと思っていた」。彼の作品はいまだ日本で劇場公開されたことがないので、ぜひとも今回は祈願したいところです。

Onceupon

【男優賞】プレゼンターはカトリーヌ・ドヌーヴ。受賞したのは"The Artist"ジャン・ドゥジャルダン。「この賞を(主演女優でもある)ベレニスベジョーと分かち合いたい。ミシェル・アザナヴィシウス監督は素晴らしい才能を持っています。彼と、そして愛すべき妻にも心から感謝したい」。本作に出演の名犬Uggyはパルムドッグ賞を受賞。サイレント&モノクロの本作は、サイレントからトーキーへと移り変わるハリウッドで没落する映画スター、そして興隆する新星スターの姿を描いたもの。公式上映での絶賛は凄まじいものがあり、パルムドール最有力とも言われていた。ミシェル・アザナヴィシウス監督&主演ジャン・ドゥジャルダンは東京国際映画祭にて「OSS117 カイロ、スパイの巣窟』でグランプリ受賞の経歴を持つ。

Theartist

【監督賞】ニコラス・ウィンディング・レフン"Drive"

Drive

「映画は監督にとって表現手段です。母に感謝。彼女は私が幼いころから何をしても、私のことを天才だと信じ続けてくれた。そして主演のライアン・ゴスリングに感謝。僕を監督に選んでくれてありがとう」。昼はスタントマン、夜はマフィアの運び屋に従事する男の追跡劇。デンマーク出身の監督。アメリカで映画を勉強した。

【女優賞】エドガー・ラミレスがプレゼンター。「映画は欲望。それは監督にとって女優を撮りたいとする欲望。観客にとっては女優を見たいという欲望。」。受賞者は"Melancholia"キルスティン・ダンスト。

Melancholia

「なんて一週間なんでしょう。。。女優としては一回しか与えられない機会だと思う。この作品をコンペティションに残してくれたことに対しお礼を申し上げます。そして私をこの映画で起用してくれたラースにも心から感謝したい」。記者会見での「私はナチだ。ヒトラーにも少しは共感できる」発言で映画祭から追放処分を受けたラース・フォン・トリアーによる監督作。キルスティン・ダンストは結婚を控えたヒロイン役。楽しい宴のさなか、宇宙からは謎の惑星が地球に接近していた…。

【脚本賞】プレゼンターはロザリオ・ドーソン。「脚本家はスーパーヒーローです。いろんな夢を見させてくれる。精神の力を持っている。命を奪い、与えもする。ペンを持ったヒーロー」。受賞者は"Footnote"ヨセフ・シダー。彼は現在テルアビブにいるとのこと。イスラエル。ヨセフ・シダーによる監督作。4作目。

【審査員賞】キアラ・マストロヤンニがプレゼンター。マイウェン・ル・ベスコ監督作"Police"が受賞。

Police

「(息を切らせながら)ありがとうございます。泣かずに話ができるかわからないが。編集、撮影のスタッフに感謝。とても困難な撮影だった。パリ市警の未成年保護課にもお礼を。人間の悲惨さを観察することを手伝ってくれた。」テレビのドキュメンタリーに触発されて製作。フランスでは10月に公開。マイウェン監督の前作『女優たちの宴』は今年のマイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルでも上映。拙レビューはこちら。

審査委員長ロバート・デ・ニーロ登壇。彼の紹介で審査員団入場。中国の製作者ナンサン・シー、フランス映画監督オリヴィエ・アサイヤス、ノルウェーの映画作家リン・ウルマン、中国の映画監督ジョニー・トー、女優マルティナ・グスマン、俳優ジュード・ロウ、チャドの映画監督マハマット・サレー・ハルーン、女優ユマ・サーマン。「わたくしの仲間たちと共に素晴らしい11日間を過ごしました。なるべく素晴らしい作品を選びたいと努力しました。すべてが素晴らしかった・満足のいく結果になっていることを望む」

【カメラドール/新人監督賞】ポン・ジュノ、マリサ・バルデス入場。「第一作目がたくさんあった。非常に難しい作業でした」パブロ・ジオルジェリ"Las Acacias"。アルゼンチンの監督。パラグアイからブエノスアイレスへ向かうロードムービー。

【短編部門】ミシェル・ゴンドリー「短編についてジャック・タチは短編の中にはチャップリンはいない」と語った。巨匠のことを知るのはいいが、巨匠のことは忘れたほうがいい」。短編部門のパルムドールは"Cross Country"。ウクライナのマリーナ・ヴロダの作品。もうひとつのスペシャルメンション"Swimsuit46"にはゴンドリーお手製トロフィーを授与。

クロージング作品"Beloved"のクリストフ・オノレ監督によると、「ペドロ・アルモドバルも、テレンス・マリックも、ナンニ・モレッティもいないようだね。そもそもテレンス・マリックにおいては受賞しても会場には来ないだろうが」

"police"のマイウェン監督が来場。彼女はその昔リュック・ベッソンの妻でもあった人で、『フィフス・エレメント』の宇宙人ディーバ役をはじめ幾つかのベッソン作品に出演している。最近では女優業のほかに監督業にも進出しており、今回は3作目。

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2:11am 審査員団が会場入り。審査員長のロバート・デ・ニーロ「あまりドラマが起こりすぎる映画はどうかと思う。私たちは静かな映画に魅了された」とコメント。

Cannes

5月11日よりはじまったカンヌ国際映画祭もいよいよ閉会式。そこで発表されるコンペティション部門の審査結果はいかに。はたして審査員長ロバート・デ・ニーロをはじめ、ジュード・ロウ、ユマ・サーマンら審査員団は、どの作品にパルムドール(最高賞)を授けるのでしょうか?

ムービープラスの生中継を観ながら、ブログ随時更新していきます。

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カンヌ受賞作の興行収入

仮にカンヌ映画祭で最高賞(パルムドール)を受賞したとして、それはビジネス的な成功に直結すると言い切れるのだろうか。アート系、難解とも言われがちな作品群とより多くの観客を結びつける連結部として、カンヌはどれだけの効力を発揮しているのだろうか。

ハリウッド・リポーターによると、過去のパルムドール受賞作のうち、最も商業的成功を収めたのは2004年のマイケル・ムーア監督作『華氏911』だという。本作はアメリカをはじめ世界で2億2250万ドル(米国1億1900万ドル+そのほか1億325万ドル)を売り上げた。もちろんこの数字は受賞作のうちで過去最高のものだ。

対する昨年の受賞作『ブンミおじさんの森』は世界で100万ドル(米国15万9千ドル+そのほか94万6千ドル)しか売り上げていない。以下、最近の主要作における興行成績を概観してみると、

・2000年のラース・フォン・トリアー監督作『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は北米で420万ドル、そのほかでは3800万ドル。

・2001年のナンニ・モレッティ監督作『息子の部屋』は北米にて100万ドル、そのほかで1500万ドル。

・2006年のケン・ローチ監督作『麦を揺らす風』は北米で180万ドル、そのほかで2000万ドル。

・2008年の『僕たちのクラス』は北米で370万ドル、そのほかでは2330万ドル。

・2009年の『白いリボン』は北米で220万ドル、そのほかでは2040万ドル。

また『華氏911』に続くビッグヒットを記録しているのは、2002年の『戦場のピアニスト』だという。世界で1億2000万ドル(米国3250万ドル+そのほか8700万ドル)を売り上げ、本作は2003年アカデミー賞でもオスカー3部門に輝いている。

というわけで、ごく一部の大ヒット作をのぞくと、米国内の興行収入の約10倍にあたる数字がそのほかの地域での興収になるという定理がなりたつようだ。

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2011/05/22

パルム・ドッグ決定!

カンヌ映画祭の公式な賞ではないものの、すでに毎年恒例として定着した感のある"Palm Dog Award"。イギリス人記者のトビー・ローズによって2001年に開設されたこの賞は、あらゆるカンヌ出品作の中で「最も輝いていた犬」に対して贈られるものだ。

そして2011年の栄えあるパルムドッグに輝いたのは…

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コンペティション作品"The Artist"に出演したUggyでした。サイレント&モノクロで撮られた本作におけるUggyの存在感ときたら、パルムドッグ史上稀に見る素晴らしさのようです。

また、審査員特別賞にはアキ・カウリスマキ監督作"Le Havre"に出演したLaikaが輝きました。

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両作は人間側のコンペティションでもパルムドール(最高賞)の最有力と言われています。果たしてUggyやLaikaの快挙に続くことはできるのか?期待が募ります。

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過去のパルムドッグ受賞作にはこのような作品があります。なお、今回のカンヌで大騒動を巻き起こしたラース・フォン・トリアー監督による怪作『ドッグヴィル』では肝心の犬の姿は一切登場せず、鳴き声や出演者のリアクションだけその存在が表現されています。

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カンヌ映画祭「ある視点」受賞結果ほか

いよいよカンヌ映画祭も最終日を迎えた。日本時間の23日午前に行われる閉会式を前に、すでにいくつかの賞が発表されているので、それらをおさらいしておこう(随時更新)。

●フィンランドのアキ・カウリスマキ監督最新作"Le Havre"は国際批評家連盟賞を受賞。

●19カ国から21作品が集まったカンヌ映画祭「ある視点」部門。エミール・クストリッツァが座長を務める審査員団は以下の作品群に栄誉を与えた。

最高賞は2作品に贈られた。ひとつは韓国の奇才キム・ギドクが監督、脚本、撮影、音響、編集、出演と何役もこなした"Arirang"。ギドク作品としては『悲夢』以来3年ぶりの新作。様々な要因により一時はかなり精神的に落ち込んでいたとも伝えられる彼だが、まさに待望の復活。ほぼひとつの部屋内で撮られ、ギドク自身のセルフ・ポートレイト的作品に仕上がっているという。

Arirang(キム・ギドク監督作"Arirang"より)

そしてもうひとつの受賞作はドイツのアンドレアス・ドレッセン監督による"Halt auf Freier Strecke(Stopped on Track)"。脳腫瘍を患った患者が自らの運命を受け入れていく物語。

審査員特別賞にはロシアのアンドレイ・ズビャギンツェフ監督の"Elena"。監督賞にはイランで懲役6年、映画製作禁止20年の判決を受けているムハンマド・ラスロフ監督が輝いた。

Rasoulof(ムハンマド・ラスロフ監督作"Be Omid E Didar"より)


●一方、カンヌ映画祭と並行して開催されていた「監督週間」ではベルギー作品"The Giants"がSACD(Society of Auteurs and Dramatic Coposers)賞とArt Cinema賞を獲得。「批評家週間」ではアメリカ作品"Take Shelter"が作品賞を受賞。本作は新「スーパーマン」の敵役ゾッド将軍に決定したマイケル・シャノンが主演している。

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2011/05/21

バットマン3のファーストフォト披露

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いよいよ撮影開始が宣言されたクリストファー・ノーランが監督を務める「バットマン」第3弾、"Dark Knight Rises"のファースト・フォトが披露された。それは今回新たに登場する怪人ベインを映したもの。『インセプション』でノーラン組に参加済みのトム・ハーディがこの役を演じている。

Baneまるでプロレスラーのような強靭な身体を誇るベインは、原作上で薬物の大量摂取により爆発的な力を発揮し、バットマンに致命傷を負わせることでも知られている。

とはいえ、ジョーカーやリドラーに比べて知名度で圧倒的な差をつけられているベイン。2012年の全米公開に向けて今から少しずつ観客側との親密度を上げていくべく、ワーナーブラザーズは速攻で手を打ち始めた。

まずはツイッター上に@TheFireRisesなるアカウントを登場させ、ここでユーザーがアプリ登録を行うと、その登録者のアイコンを用いて描きだされたベインの写真が自動生成されてくる仕掛けとなっている。

クリスチャン・ベイルがブルース・ウェイン=バットマンを演じる本作は、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマンの常連組に加え、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、セレーナ・カイル、マリオン・コティヤール、ジョシュ・ペンスらが出演する。全米公開は2012年7月20日。

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2011/05/20

追放処分のトリアー語る

Trier ツイッターでも再三にわたりお伝えしてきたカンヌでの大事件。

コンペティション部門に新作『メランコリア』を出品したデンマークの奇才ラース・フォン・トリアー監督が、公式記者会見中に「監督自身のドイツ系のルーツについてどう思われますか?」という質問にジョークまじりで「僕はナチだ、ヒトラーにも少しは共感できる」などと発言してこれが大問題化。

後になってトリアー側から謝罪のコメントが発表されたものの、プレミア上映後のパーティーは中止となり、すでに取引を結んでいた企業にも配給契約をキャンセルする動きさえ現れた。

事態を重く見た映画祭首脳陣は緊急会議を招集。投票の末、トリアー監督に"persona non grata"(招かれざる者)の烙印を押すことを正式発表した。

各メディア共に最初はこれが何を意味するのか、映画祭側がどの程度の意味を込めてこのラテン語を用いたのか掴みかねていたが、少しずつこれが事実上の映画祭からの「追放」を意味するものと気づき、騒ぎは一段とおおきくなった。今のところこの処分が今回だけのものなのか、それとも永久に効力を発揮するものなのかは分かっていない。

さて、こんな大問題を引き起こした当のトリアー監督なのだから、さぞやショゲかえっているだろうと思いきや・・・

Melancholia ハリウッド・リポーターの取材に対し彼は、「僕が言ったことは愚かだったと思ってる、がしかし、僕は(以前、反ユダヤ的発言をした)メル・ギブソンとは違うんだ…」と口にした挙句、しまいには「実を言うと"persona non grata"と名指しされたことがちょっと誇らしくもあるんだ」などと、またもや本音ともジョークともつかない発言を繰り広げている。

一方、トリアーの追放は決まったとして、彼の作品『メランコリア』はどうなるのか?本作もコンペ参加権をはく奪されてしまうのだろうか?

これについてトリアーは「そうであってほしくない」と言い、こう続ける。

「仮に僕がヒトラーだとして、実際にはヒトラーではないと言っておくけれど、万が一にそうだとして、そんな僕が素晴らしい作品を作り上げたのだとしたら、カンヌはその作品を選考すべきだよ」

また、カンヌにまさかこのような混沌が待ち受けていようとは誰も予想だにしない頃、トリアーは巨匠マーティン・スコセッシと共に進める興味深いプロジェクト"The Five Obstructions"についておおやけにしいてた。今回の一連の発言がこの企画にとっても大きな足かせとなることはまず間違いないが、そもそものスコセッシの反応はどうだったのだろうか?それについて問われると、彼は、

「マーティンとはまだ話してない。でも彼はとても心の広い人だから」

いや、問題はスコセッシじゃない。

この広い広い映画界を取り巻くあらゆるところにユダヤ系の有力者が存在し、彼らにとってトリアーのキャリアを地に落とすことなど赤子の手を捻るより簡単だ。はたして彼の映画人としての未来はどうなってしまうのか。その代償は彼がいま感じているよりもかなり高くつきそうだ。

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2011/05/18

「ギャッツビー」、トム・ブキャナン役決定

Edgerton バズ・ラーマン監督が3D映画化を進めるF.スコット・フィッツジェラルドの名作「グレート・ギャッツビー」。このトム・ブキャナン役にオーストラリア出身の俳優ジョエル・エジャートンが決定した。エジャートンをめぐっては昨年のオージー映画"Animal Kingdom"以来、ハリウッドでも注目度が急上昇中。先ごろ話題になったキャスリン・ビグローによるオサマ・ビンラディン追跡映画でも主演の特殊部隊メンバーを演じる予定になっている。

ラーマン版「ギャッツビー」、これで主要キャストは揃った。おさらいをしておくと、ジェイ・ギャッツビー役にレオナルド・ディカプリオ、物語の語り部役でもあるニック・キャラウェイにはディカプリオの親友でもあるトビー・マグワイア、そしてヒロイン役にしてギャッツビーが恋い焦がれ続けるデイジーにはキャリー・マリガンという強力布陣となる。

原作でのトム・ブキャナン役は、デイジーという妻がありながら家の外で愛人と密会を重ねる(しかも誰もがそのことを知っているという)かなりふてぶてしい役柄だ。もともとはベン・アフレックに話がいっていたものの、彼は次の監督作"Argo"の撮影時期と重なり、これを辞退。続いてエジャートンとルーク・エヴァンスのふたりに候補が絞られていた。

「ギャッツビー」は8月より、オーストラリアにて撮影開始となる。

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2011/05/17

ティム・バートンが「マレフィセント」から離脱

Burton_2 『アリス・イン・ワンダーランド』の大成功をきっかけに、現在ハリウッドでは名作ファンタジーの開発ラッシュが続いている。その中で最重要作としてそびえたつのはやはりこれ、"Maleficent(マレフィセント)"だろう。

「眠れる森の美女」のストーリーを魔女の視点で描き直す新趣向の本作は、長らく主演にアンジェリーナ・ジョリー、そして監督に『アリス・イン・ワンダーランド』のティム・バートンという当代随一のブランドを掲げて進められてきた。しかし本日付のハリウッド・リポーターによると、どうやら肝心のバートンがこの企画から離脱することを決めたようだ。

そもそも彼はこの企画の監督に正式就任していたわけではなかったが、彼の名前がもたらす求心力は絶大だっただけに、バートン離脱後、アンジェリーナ・ジョリーや『アリス~』でも組んだ脚本家リンダ・ウールバートンらがそのまま続投するのか否かも気になるところだ。

なお、ディズニーは本作の新監督探しをすでに始めており、現在までのところ『ハリー・ポッター』シリーズを7月に完結させるデヴィッド・イェーツ監督らが候補に挙がっているという。

またバートンはディズニーと袂を分かったわけではなく、現在もなお、自身の1984年の名作『フランケンウィニー』をストップモーション・アニメとして生まれ変わらせたリメイク版を同スタジオのもとで製作中だ。この作品は2012年の10月5日に米公開予定。また、バートンがジョニー・デップと共に進めるワーナー作品『ダーク・シャドウズ』は2012年の5月11日に米公開される。

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2011/05/16

北米興行成績May13-15

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【May13-15 weekend 推計

01 Thor  $34.5M
02 Bridesmaids $24.4M
03 Fast Five  $19.5M
 
04 Priest $14.5M
05 Rio $8.0M
06 Jumping the Bloom $7.3M
07 Something Borrowed $7.0M
08 Water for Elephants $4.1M
09 Tyler Perry's Madea's Big Happy Family $2.2M
10 Soul Surfer 
$1.8M

■先週に引き続き『マイティ・ソー』が首位キープ。通常これくらいのビッグ・タイトルとなると初週末に盛り上がった分だけ2週目の週末の下落率は50%後半から60%ほどになるのだが、本作は48%ダウンにとどまった。これはある程度の口コミ効果が働いている表れとなる。10日間の累積は1億1900万ドルほど。世界興収では3億4450万ドルに達している。製作費は1億5000万ドル。

Bridesmaids ■2位には初登場"Bridesmaids"がランクイン。『40歳の童貞男』を大ヒットさせたジャド・アパトー製作によるR指定コメディが予想を上回る高稼働ぶりを発揮した。男性客と女性客の対比は3対7で、本作はまさに『マイティ・ソー』のカウンター・プログラムとなった格好となる。年齢層は30代以上が63%に及ぶという。

■3週目の『ワイルド・スピード MEGA MAX』は3位にダウン。累計興収は1億6860万ドルに達し、現在までのところ2011年NO.1ヒット作品の座を維持している。世界興収は4億4050万ドル。

■ソニーとスクリーン・ジェムがによる3Dアクション『プリースト』は4位発進となった。韓国のグラフィック・ノベルを原作とする本作の客層は男性客がやや多く57%、また25歳以上の客層もこれと同等程度とのこと。主演はポール・ベタニー、カール・アーバン。

■今回のタームにおける全興収は『アイアンマン2』2週目にあたる昨年の同時期に比べてわずか3%の下落となった。2011年前半は散々だった映画興行だが、夏興行の到来と共に少しずつ持ち直しの兆しが見え始めている。今週末には『パイレーツ・オブ・カリビアン4』が封切られ、その翌週のメモリアル・デイ直前には『カンフー・パンダ2』がやってくる。『トランスフォーマー3』に向けてどれだけ挽回していけるのか注目したいところだ。

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『ブラック・スワン』世界興収が3億ドルを突破

ナタリー・ポートマンがアカデミー賞主演女優賞を獲得したことで世界的知名度も急上昇した『ブラック・スワン』。その世界興行のラストを飾る主要国でありながら震災の影響などが(とくにアメリカ本国から)強く懸念されていた日本なのだが、フタを開けてみると予想以上のお客さんが劇場に詰めかけ、興収610万ドル(海外メディア経由の情報にてドル換算です。申し訳ない)を記録。これは過去に日本で公開されたフォックス・サーチライト作品として歴代最高のオープニング成績にあたる。

この日本からの強力な後押しの結果、『ブラック・スワン』の米国外での興収は日曜日までに1億9800万ドルに到達。これに米国の興収1億700万ドルと合わせると、待望の世界興収3億ドルを達成したことになる。ちなみに本作の製作費は1200万ドル。その利益率、いくばくたるや…。

インディペンデント映画が世界興収3億ドルを上回る例は極めて稀で、過去には『スラムドッグ・ミリオネア』が3億7790万ドル、『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』が3億6870万ドル、『パッション』になるとややレベルの違い過ぎる6億1190万ドルという数字を叩き出している。

『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督は、次回作で日本がメイン舞台となる『X-Men』のスピンオフ「ウルヴァリン2」を手掛ける予定だったのだが、この企画に伴う長期間の単身赴任が親権問題に影響するとかで、あえなく撤退を表明。その後の「ウルヴァリン2」は日本の状況を鑑みながらの様子見状態となっている。

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アンジー監督作、タイトル&米公開日発表

Angelinajolie アンジェリーナ・ジョリー初監督作"In the Land of Blood and Honey"が2011年の12月23日より米公開される運びとなった。本作の製作会社GKフィルムズ傘下のFilmDistrictが配給を司る。この時期を選んだということは、まさかアカデミー賞狙いということだろうか。

本作は1990年代のボスニア内戦を舞台にした男女のラブストーリー。監督のみならず脚本も執筆したアンジーは、発表されたコメントの中で「これはボスニア紛争を扱ったものですが、同時に世界共通の普遍的な作品でもあります」と語っている。

特徴的な面として、本作は英語と現地語の2バージョンで撮影。これはそれぞれの上映国における観客の観賞傾向によってどちらかを選択できるということなのだろう。出演者は子供時代にこの紛争を体験した地元出身者ばかりで構成され、アンジーはカメラの背後に徹し、出演はないそうだ。

本作をめぐっては、「セルビア人兵士がボスニア人女性をレイプし、それから愛が生まれるというストーリーなのでは?」との噂が拡がり、予定されていたボスニアでの撮影が一時取り消される事態となったが、その後、アンジーと製作者の「事実無根である」との弁明がボスニア政府によって認められ再び許可が下された。

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2011/05/14

「ダーク・タワー」映画化プランに若干の変更

Dark 大手映画スタジオ、ユニバーサルは、スティーヴン・キングの長編小説「ダーク・タワー」映画化の撮影入りを、もともとの予定の今夏から来年の2月へ先送りすることを決めた。

『アポロ13』や『ビューティフル・マインド』、『ダ・ヴィンチ・コード』などで知られるロン・ハワードが監督し、『ノーカントリー』『ビューティフル』のハビエル・バルデムを主演に据えることで進んでいた本作。最近ではこの「映画3部作、その合間にTVシリーズ2本」という前例のない巨大構想に伴う製作費についてユニバーサル首脳陣がなかなか首を縦に振らず、このままでは「企画自体が中止になるのでは」との噂が拡がっていた。

今回、とりあえず製作中止という憂き目は避けられたものの、一連のプロジェクトは予算を縮小する方向で進められ、ユニバーサルによる最終的なゴーサインを待つカタチとなる模様。また、権利の関係上、ユニバーサルはこの最終結論を7月までに下す必要があるという。

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トリアーとスコセッシのコラボ企画が始動

デンマークの奇才ラース・フォン・トリアーと、巨匠マーティン・スコセッシがコラボ企画を始動させる。

ハリウッド・レポーターによると、それは2003年にトリアーが撮ったドキュメンタリー映画"The Five Obstructions"に着想を得たものらしいのだが―。

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まずオリジナル版"The Five~"の説明から始めよう。

Five_2 日本ではシネフィル・イマジカにて「ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦」というタイトルで放送されたことのある本作は、トリアーが「映画の世界に足を踏み入れるきっかけになった」と尊敬してやまないヨルゲン・レス監督に数々の無理難題を注文するというものだ。

まずはレス監督の短編作品"The Perfect Human"をふたりで観賞し、「じゃあ、これを5本分、リメイクしてください」ということになる。それも5本ともトリアーが提示した驚愕のアプローチに従う格好で。

編集の制限、ボンベイのスラム街で撮影、アニメーション…最初は荒唐無稽に思えるものの、次々とカタチを変えていく"The Perfect Human"と、トリアーによるサディスティックな無理難題を見事にクリアしていくレス監督のイマジネーションには感動さえ覚える。尊敬する巨匠に限界の壁を突きつけて、それを見事に超越させる。こんな芸当、トリアーにしか成しえないようがない。

さて、話を元に戻すと、つまり、そういうことだ。今度はトリアーとスコセッシと共にこれをやる、ということのようだ。

今のところスコセッシのどの作品をリメイクすることになるのかは分かっていないが、ハリウッド・リポーターの記事によると、彼が残した数々の短編映画のみならず、長編映画の名シーンを部分的に取り扱う可能性もありそうだ。撮影開始は来年になるものと見られている。

現在、マーティン・スコセッシは11月に公開の3Dファンタジー「ユゴーの不思議な発明」を仕上げ中。その後、長年にわたり取り組んでいる遠藤周作原作の「沈黙」"Silence"を2012年初頭、ダニエル・デイ=ルイス主演で撮影する予定だ。

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ターミネーター製作権、ミーガン・エリソンが取得

やはり台風の目はこの人だった。ミーガン・エリソン。

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Deadlineによると、映画界に突如現れた新勢力、弱冠25歳のミーガン・エリソン率いるアナプルナ・フィルムズが、複数の大手映画スタジオを差し置いて、木曜日までに「ターミネーター」続編の製作権を競り落としたそうだ。詳しい落札額は分かっていないが、同記事によると2000万ドル台にまで到達している可能性もあるという。

これにより、そう遠くない未来、エリソンの名の下に、『ワイルド・スピード』のジャスティン・リン監督、そして主演アーノルド・シュワルツェネッガーが集結し、いよいよ『ターミネーター5』が本格的に動き始めることとなる。

データベース・ソフトなどで知られるオラクル・コーポレーションの創始者ラリー・エリソン(世界長者番付6位)の娘にして、パラマウント所属の製作会社スカイダンスを経営するデヴィッド・エリソンの妹でもあるミーガンは、現在、『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグローが監督するビンラディン追跡映画"Kill Bin Laden"や、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソンによる監督作"The Master"(現時点ではタイトル変更)と"Inherent Vice"、さらには『ザ・ロード』のジョン・ヒルコート監督の新作"The Wettest Country in the World"などのインディペンデント系作品の庇護者としても名前を連ねている。

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2011/05/13

シアーシャ・ローナン主演の「ホスト」、監督決定

Nicole 「トワイライト」シリーズのステファニー・メイヤーによる原作シリーズを、『つぐない』『ラブリー・ボーン』『ハンナ』のシアーシャ・ローナンの主演で映画化する"The Host"。この監督にアンドリュー・ニコルが決定した。

これまでに『ガタカ』や『シモーヌ』、『ロード・オブ・ウォー』を監督し、『トゥルーマン・ショー』の脚本、また『ターミナル』のストーリーを手掛けたきたニコル。

ステファニー・メイヤー自身も『ガタカ』や『トゥルーマン・ショー』が大ファンであることから、"The Host"はまずその脚本執筆に関してニコルに依頼があった。彼はこれを手掛けたあと、ジャスティン・ティンバレイク、アマンダ・セイフィルド、キリアン・マーフィらが出演する"Now"を監督。そのあと、いまだなお監督探しを続けていた"The Host"のプロデューサーらとミーティングを重ね、「監督もお願いしたい」という展開になったのだとか。

本作はシアーシャ演じるヒロインが知的生命体によって浸食され身も心も乗っ取られようとするものの、どういうわけかうかく行かず、次第に彼女の感情や記憶に魅せられながら、奇妙な同居生活を繰り広げていくという、まさに「寄生獣」を彷彿とさせるお話。

『ロード・オブ・ウォー』公開時に来日した彼に話を伺ったことがあるが、「あなたの手掛ける作品は誰も思いつかないような画期的なものばかりですが、アイディアが出てこなくなる恐怖はないのですか?」と尋ねると、「そんなことはないよ。こうしているうちにも泉のようにとめどなくアイディアが湧きだしくるんだ。もし仮にそれが枯渇してしまったとしたら、僕はすぐにあの窓から飛び降りてしまうだろうね」と返してくれたのが印象的だった。

また、「あなたが自分の作品で一貫してこだわり続けるテーマとはなんですか?」と聞くと、「自分について分析的になるのは差し控えているのだけれど、あえて言うならば、社会を取り巻くひとつの“システム”と人間との関わり合いといったところかな」。

彼が手掛ける"The Host"も特殊なシステム下における、人間と生命体との関係性の物語。そこにどのような彼なりのビジョンが彩られていくのだろうか。

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ウォシャウスキー&テイクヴァ監督作のキャスト発表

『マトリックス』で名高いアンディ&ラナ・ウォシャウスキー(かつてはアンディ&ラリーだったが、いつの間にかラリーの表記は女性扱いになっている)監督と『ラン・ローラ・ラン』や『パフューム』で知られるドイツ人監督トム・テイクヴァが揃ってカンヌへ乗り込み、彼らが3人で共同監督を務める最新作"Cloud Atlas"について業界関係者の前で語った。

デヴィッド・ミッチェルによるこの原作は、19世紀に太平洋上を航海する男の話からはじまり、30年代を生きる貧しい音楽家、70年代カリフォルニアで取材を進めるジャーナリスト、21世紀初頭の野心的な出版社、近未来における人間と反目するクローン、そして荒廃した未来のハワイ原住民にいたるまで、時代も場所も違う6つのストーリーが順を追って互いに相関しあい、やがて一本の線で結ばれていく壮大な物語。

その中でもメインとなったのは、本作の出演者の追加発表だ。トム・ハンクスを筆頭に、ハル・ベリー、ヒューゴ・ウィーヴィング、ベン・ウィショーまでは公表済みだったが、これに新たにスーザン・サランドン、ジム・ブロードベントが加わることになった。どの俳優もひとつにとどまらず複数の役どころを演じることになるそうだ。

製作費は1億ドル、撮影開始は9月ごろになる模様。北米での配給は『マトリックス』『スピードレーサー』でウォシャウスキー姉弟と組んだワーナーブラザーズが担当する。

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2011/05/12

映画界の台風の目ミーガン・エリソンが「ターミネーター」に入札

現在、CAAという代理店を通して「ターミネーター」製作の権利が「主演シュワルツェネッガー×監督ジャスティン・リン×その他」というパッケージで売りに出され、はたしてどのスタジオが権利を勝ち取るのか注目を集めている。

過去記事はこちら

Ellison244x300_2 Deadlineによると、昨日まではライオンズゲートが最有力に躍り出て、もはや敵なしと見られていたらしい。しかし突如としてミーガン・エリソン率いるアナプルナ(Annapurna)がホイと更なる高値を提示し、本作をめぐる闘いは全く先が読めない状況に突入してしまったという。

このミーガン・エリソンという女性、資本家のラリー・エリソンの娘にして、最近ではポール・トーマス・アンダーソンやキャスリン・ビグローといった名だたる映画作家の新作を資金面でバックアップする強力な存在として業界を騒がせている。その年齢も弱冠25歳というのだから驚きだ。まさに映画界における台風の目。

そんな作家主義の庇護者たる彼女が、なぜ「ターミネーター」なんかを?

もしかすると彼女にとって作家主義はほんの手始めに過ぎず、この先どんどんメジャー戦線へと乗り込んでいこうとしているのだろうか。たしかに世界の長者番付で6番目に位置する父親ラリー・エリソンを越えるには、これくらいのシリーズ化&フランチャイズ化の見込める大きな賭けに打って出ないとしょうがないのかもしれない。

「ターミネーター」製作権をめぐる攻防は、もうじき決着がつくものと見られている。

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ピーター・チャン監督作"Dragon"

Poster_wuxia_thumb最近では『孫文の義士団』をプロデュースしたことでも知られる新時代の中国映画の仕掛け人、ピーター・チャン監督がカンヌ映画祭の非コンペ部門に最新作"Dragon"を出品。

公式上映を14日に控え、フィルムマーケットでは早くもワインスタイン・カンパニーによって北米をはじめとする配給権がお買い上げとなった。また同社は本作のリメイク権も取得している模様。

"Wu Xia"、または"Swordsmen"とも呼ばれるこのアクション時代劇は、人里離れた村で製紙業を営むひとりの男が主人公。美しい妻と子供たちと共に慎ましくも穏やかな生活を送ってきた彼のもとに、ある日ひとりの官吏が現れる。不可解な殺人事件について捜査を進めていた彼は直感的にこの男に不信を抱き、その隠された過去を暴こうとする。と、次第に事態は家族のみならず、村全体を巻き込んだ騒動へと発展していき・・・。

出演は『イップ・マン』や『孫文の義士団』のドニー・イェン、ピーター・チャン監督作『ウォー・ロード』でも主演した金城武、『ラスト、コーション』のタン・ウェイ、そして『片腕必殺剣』などでも知られる伝説の俳優ジミー・ウォング。彼が映画出演するのは17年ぶりとも言われている。

権利を取得したハーヴェイ・ワインスタインは「真のアーティストと言うべきピーター・チャン監督は、こと本作において私の愛する“フィルム・ノワール”と“マーシャル・アーツ”を融合させるという、まさに夢の所業をを成し遂げてくれました!」と語っている。

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2011/05/11

トリアー率いる製作会社VODに進出

デンマークの映画監督ラース・フォン・トリアー率いるプロダクション「ゼントローパ」が、5月18日、自らが運営するVOD(ビデオ・オン・デマンド)サイト「Zentropaondemand.com」を立ち上げるそうだ。インディペンデントのレーベルによるVODプラットフォームの運営はこれが初となる見込みだ。

このサイトでは1984年のトリアーのデビュー作『エレメント・オブ・クライム』から今年のアカデミー賞外国語映画部門のオスカーに輝いたスザンネ・ビア監督作『未来を生きる君たちへ』に至るまで、全てのライブラリー作品を視聴することができる。

今となっては懐かしい響きを讃える「ドグマ95」の関連作品だって揃っている。トマス・ヴィンターベア監督作『セレブレーション』やクリスチャン・レヴリング監督の『キング・イズ・アライブ』、ソーレン・クラーク・ヤコブセン監督作『ミフネ』、それに『17歳の肖像』で注目されたロネ・シェルフィグ監督による『幸せになるためのイタリア語講座』だってある。また、トリアー監督の初期の代名詞だったTVシリーズ「キングダム」や、そのほか門外不出のショートムービーも楽しめるそうだ。

発表の行われたカンヌで、ゼントローパのピーター・アルバク・イェンセン代表は「文化帝国主義の時代が到来したのです!」と興奮気味に宣言していたそうだが、なるほど彼らは今後もどんどん映画作品という名の領地を無限に増やし続けていかねばならないのである。

新サイトでの視聴料は、新作が4ユーロ(5.75ドル)、旧作が3ユーロ(4.3ドル)、またTVシリーズや短編作品は1ユーロ(1.44ドル)。まさに明瞭会計の極みといえよう。

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たとえば、これらの作品は日本でとうに廃版となっているのだけれど、ネット上であればいつだって気軽に視聴機会が手に入ることになる。しかも運営側もデータ化された映像素材であれば在庫を大量に抱え込んでその倉庫管理費にあえぐなんてこともない。ライブラリーがほぼ無限に蓄積されていくわけですね。

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ジェームズ・フランコ監督作"Sal"

たとえオスカー授賞式のホストぶりを酷評されようとも、才能ある人間は自分で活躍の場を作り出す。俳優であり、これまでにも何本かの映画を手掛けてきたジェームズ・フランコは、現在、俳優サル・ミネオの伝記映画の撮影開始を今夏に控えて着実に準備を進めている。伝記本"Sal Mineo: A Biography"(マイケル・グレッグ・ミショー著)の権利を自ら取得した彼は、この映画の中で脚本執筆と監督を手掛ける。

Rebelwithoutacause
主演にはヴァル・ローレンという俳優が決定している。

Val
サル・ミネオは『理由なき反抗』(1955)でのジェームズ・ディーンとの共演で広く知られ、本作と『栄光への脱出』(1960)とで2度の助演男優賞オスカー候補入りを果たしている。

当時としては珍しくゲイであることを公言した俳優でもあり、とりわけ『理由なき~』のプレイトー役では、演出、演技においてそのセクシャリティを微かに匂わす趣向が取られたことはあまりに有名。その後、1976年、ウェスト・ハリウッドにて暴漢に襲われ、37年間のあまりに短い人生に幕を閉じた―。

ちなみにジェームズ・フランコは2001年に製作されたテレビ映画"James Dean"でタイトル・ロールを演じ、この役でゴールデン・グローブ賞の「テレビ映画&TVミニシリーズ部門」で主演男優賞を獲得した経歴を持つ。

そう聞くと、本作"Sal"のディーン役にも彼以上のキャスティングはないのではないかと考えてしまうのだが、今のところフランコの出演は予定されていないようだ。

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カンヌ契約、第一号か?

Cannes_4カンヌの華々しいレッドカーペットや大観衆を前にしてのスクリーニングの裏側では、もう一つのメインイベントとも言うべき熾烈な商戦が繰り広げられている。Deadlineによると、ワインスタイン・カンパニーが早くも本映画祭における配給権の契約第一号を結びそうとのこと。

その作品とは、一足遅れてコンペティション入り決定した"The Artist"。『OSS117 カイロ、スパイの巣窟』にて東京国際映画祭のグランプリを獲得したフランス人監督ミシェル・アザナヴィシスによる新作だ。関係者を驚かせているのは、彼が3Dうんぬんのこの時代にあえてサイレントかつブラック&ホワイトの映画を作り上げたことだ。

Artist_2
物語の舞台は1927年のハリウッド。サイレント映画の大スターのジョージはトーキーの到来によってそのキャリアの終焉を迎えようとしている。それと時を同じくして、とあるエキストラの女性はこの新技術に新たな可能性の到来を確信していた―。出演はジーン・デュジャルディン、べレニス・ベジョー、ジョン・グッドマン。ジェームズ・クロムウェル、ペネロープ・アン・ミラーなど。

同映画祭にて日曜日にお披露目される本作は、すでに複数の配給会社による争奪戦がスタートしていた。追加エントリーとして緊急コンペ参戦を果たしたものの、結果的にスピード契約が成立することになりそうだ。

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いよいよカンヌがはじまります

Cannes_2  5月11日よりカンヌ国際映画祭が開幕。今年はどんなドラマが待ち受けているのでしょうか。

同映画祭には河瀬直美監督や三池崇史監督がエントリーされたコンペティション部門や、加瀬亮出演の『永遠の僕たち』(ガス・ヴァン・サント監督)も上映される"ある視点"部門のほかに、シネフォンダシヨン(映画製作を勉強する学生らによる作品)や短編部門が存在します。そしてこの短編部門には日本からも田崎恵美監督の『ふたつのウーテル』("Paternal Womb")がエントリーを果たしています。彼女の活躍にも、日本から大きな大きな声援を贈りたいものです。

このシネフォンダシヨン&短編部門の審査員長を務めるのが『』エターナル・サンシャイン』などでお馴染みのミシェル・ゴンドリー。また同審査員として、以前このブログでもご紹介したジュリー・ガイエさんの名も!

彼女は一昨年の東京国際映画祭で来日し、このとき出品された製作・主演作『エイト・タイムズ・アップ』(日本で言う七転び八起き?)で主演女優賞を受賞。果たして彼らはどの作品に今年の冠を授けるのでしょうか。

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レイチェル・ワイズが『ボーン』交渉中

Waisz 『ブラック・スワン』の日本公開日(5月11日)に合わせたかのように、ダーレン・アロノフスキー監督の元妻レイチェル・ワイズの情報が飛び込んできた。

彼女についてはつい先日にもサム・ライミ監督作"OZ:The Great and Powerful"の出演交渉に入っているとお伝えたしたばかりだが、今回はまた別の作品。なんとジェレミー・レナー主演の"The Bourne Legacy"だという。レナーによって再起動を切る本作で彼女がどのような役を持ちかけられているのか詳細はまだ分からないが、善役であれ悪役であれ、フランカ・ポテンテやジョーン・アレン級の存在感を示すであろうことだけは間違いなさそうだ。

果たしてワイズが"OZ"と"Bourne"の両方を手掛けるかどうかは判断の難しいところ。Deadlineによると、"Oz"は今夏にも撮影開始が見込まれており、対する"Bourne"は9月に撮影入り。二作の撮影期間が重複する可能性も否めないようだ。

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2011/05/10

【レビュー】メアリー&マックス

大学生になって上京したてのころ、慣れない新宿の真ん中で街頭アンケートに答えたことがあった。その中の設問を今でも忘れない。

「人間は究極的に、孤独な存在だと思いますか?それとも、どこかで誰かと繋がっていると思いますか?」

当時の僕はなんの躊躇もなく「孤独」にマルをした。が、それは間違いだったと今では思う。実際、僕が孤独だと思い込んでいたものは、その孤独をを受け入れてくれる、周囲の温かな繋がりによって成立していた。僕は単に視界が開けてなくて、それが見えてないだけだった。

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メアリー&マックス』を観ながらどうしてそんな遠い日の記憶がよみがえったんだろう。これはオーストラリア・メルボルンに住む薄幸な10代の少女と、アメリカ・ニューヨークで暮らす40代の中年男性との20年間に渡る交流の物語だ。

少女メアリーはアルコール中毒の母親に育てられ、学校ではいじめられ、それでも人生はそんなものなのだと思っている。幸せな自分の姿をこれまで一度も見たことがないから。

そんな矢先、ふと湧きあがった疑問を誰かに尋ねようと想っても、尋ねるべき人がいない。彼女には友達がいなかった。

なので、ふいに破り取った電話帳に載っていた人物に手紙を出すことにした。まるでダーツの旅のような要領だ。受取人はニューヨーク在住のマックスという男性だった。

Maxマックスは独特な人だ。アスペルガ―症候群を抱え、不安が膨らむと心が爆発したきり戻ってこれなくなることもある。友人はいないようだ。唯一、部屋の隅からじっとこちらを見つめている人の気配を感じることがあるが、これは彼の病状がもたらすものらしかった―。

もしも彼らが新宿の真ん中で同じ質問をされたなら、いったいどう答えただろうか。躊躇することなく「孤独」にマルをしただろうか。あるいはメアリーはまだ孤独というものを知らず、「繋がっている」と答えただろうか。

この物語はビター・コメディと言わんばかりにふたりの運命に悪戯をしかける。ふたりは手紙を通して繋がろうとしたあまり、いつしかその手痛い代償を支払う羽目になる。言葉はときに誤解を生み、絶望を突きつける。唯一の友から返事が来ない地獄なんて、友を得る前には知るよしもなかったものだ。

だがここで不思議なことに気づく。主人公たちはこんなにも苦難の日々にさらされているのに、僕らはこの映画を観ながら、絶望とは真逆の、大きな希望さえ感じている。ふたりの姿を目の当たりにしながら、心が陽だまりの中へいざなわれていくのを感じる。なぜだろう。

Mary 答えは明白だった。クレイ・アニメによって綴られる語り口があまりに優しく、このカメラが、作り手のまなざしが、言葉を超えた映像の魔法で、彼らの孤独を柔らかく否定してくれるのだ。

僕らが客席に座りこの視点に同調すると、彼らへ注がれた作り手の愛情がとめどなく流れ込んでくる。長所はおろか欠点さえも、唯一無二の個性として描かれるこのひととき。ペンギン・カフェ・オーケストラの名曲"Perpetuum Mobile"に乗せて、日常における一挙手一投足から都市の全景に至るまで、そこに息づく生命をありのままに抱き締めていく視点がそこには介在する。彼らは孤独ではない。つねに誰かの大きな愛によってスクリーンに照射されている。

ある人はそれこそ神の目線というかもしれない。ときに作り手というものは神の肩代わりをさせられる。仮にアダム・エリオット監督がそう呼ばれるとしたら、彼は2人にとってあまりに慈愛に満ちた神様なのだった。

*******

マックスは確かにアスペルガ―という病を患っているかもしれない。だが、クレイの魔法とも言うべきディフォルメによって、そのハンディキャップはいつしか、一人の人間の類稀なる強烈な個性として成立している。そこには語り継ぐに足る個性豊かなキャラクターが存在するだけだ。

そうしているうちに、またどこかから"Perpertuum Mobile"の調べが聴こえてくる。

日常が波のごとく寄せては返す。

かつてポール・オースターは「事実とは時に小説よりも奇妙なもの。だからこそ、この日常が持つ、ウソのようなホントの奇跡を、小説にも取り入れてみたい」と語った。事実に着想を得て紡がれたという『メアリー&マックス』は、やがてそのラストで、オースターの言葉を踏襲するかのようなささやかな奇跡をもたらしてくれる。

ほらね、やっぱり孤独なんかじゃなかった。

見上げた空は、一面の絆で覆われていた。それはあまりにも美しい情景だった。

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映画の冒頭に流れるのはペンギン・カフェ・オーケストラによる"Perpetuum Mobile"。寄せては返すさざ波のように、絶え間ない時間の流れをミニマルに讃えながら、なぜかゆっくりと、やさしい気持ちに導いていってくれる不思議な楽曲です。

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PTA新作が動き出す

Anderson Deadlineによると、ポール・トーマス・アンダーソンの『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』以来となる新作が6月13日より撮影開始となるそうだ。

かつて"The Master"とも呼ばれたこの作品は(現在ではタイトルが白紙に戻り、"untitled"状態となっている)、フィリップ・シーモア・ホフマン演じる主人公が第二次大戦の恐怖を目の当たりにし、ようやく生還した母国で自分自身を再発見していこうとする物語。その過程の中で、彼は奇しくも信仰システムのようなものを確立し、徐々にカリスマ性を帯びていくことに―。

共演は他にホアキン・フェニックス。これから女優選びも本格化していく予定で、PTAはマディセン・ビーティ、エイミー・アダムス、レナ・エンドレ、ローラ・ダーンらを候補に挙げているという。

本作はかつてはユニバーサルのもとで製作される予定だったが、あえなく撤退の憂き目に逢い、長らくパートナー不在の状態が続いていた。その崖っぷちの状況を救ったのが、資本家ラリー・エリソンの娘、ミーガン・エリソン。彼女率いるAnnapurna(アナプルナ)からの資金提供を経たのち、ようやく息を吹き返した。インディペンデント映画の製作が難しくなる昨今、彼女に救われる映画人は後を絶たない。最近では『トゥルー・グリット』、"Coogan's Trade"、そしてキャスリン・ビグローの新作もその恩恵にあずかるのではないかと見られている。まるでルネサンス期の芸術家とパトロンの関係ですね。

なお、本作の配給権をめぐってはワインスタイン・カンパニーがこれを獲得。同社はこの権利を引っ提げ、カンヌ映画祭のマーケットで世界各国への配給権の売買を展開するものと見られている。

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ジョニー・デップ、『パイレーツ4』監督との再タッグが決定

Thinman_2 『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の公開を間近に控えた監督ロブ・マーシャルと主演ジョニー・デップが、ワーナーブラザーズの旗印のもとで再びチームを組むことが正式発表された。

彼らが挑むのは1934年に製作された『影なき男』"The Thin Man"のリメイク。

『マルタの鷹』などで知られるダシール・ハメットによる推理小説を原作にしており、オリジナルではウィリアム・パウエルとマーナ・ロイがニック&ノラという夫婦探偵を好演。ふたりがテンポの合った掛け合いで難事件に挑む様子も見どころのひとつ。

ノラ役のキャスティングはこれから始まる。ジョニー・デップ演じるニックと充分に渡り合える強烈な個性が必要となるだけに、どんな女優が候補入りしてくるのか注目が集まる。もしも本作が順調に軌道に乗れば、ハリー・ポッター終了後のワーナーを支える強力なシリーズとなることだろう。

マーシャルは「このようなお洒落かつ不朽の作品でジョニーと再び組めることを心から喜んでいる」とコメント。『バッド・ボーイズ2』のジェリー・スタールが脚本を手掛ける。

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タランティーノ新作にソニーが製作参戦か

Tarasumith Deadlineによると、タランティーノが進めるスパゲッティ・ウェスタン"Django Unchained"の共同製作としてソニーが参戦する模様。同社はメインの製作会社ワインスタイン・カンパニーのカバーしていない国外配給も手掛ける。

本作はタランティーノによる注目作ということもあり複数のスタジオが共同製作に名乗りを上げていた。とりわけ『イングロリアス・バスターズ』で組んだユニバーサルは前作で大きな利益を得ただけに今回の続投も強く望んでいたらしいのだが、タランティーノの下した決断はソニー・ピクチャーズだった。

これにはタランティーノが主演の第一希望としてウィル・スミスの名を掲げていることが強く関わっている。スミスはソニーとコラボレーション関係を結んでおり、これまでにも多くの作品を実らせてきた。とりわけ昨年は彼の製作した『ベスト・キッド』が大ヒットを遂げ、現在は大ヒットシリーズ『メン・イン・ブラック3』の製作まっただ中。タランティーノはこのスタジオと手を結ぶことこそウィル・スミス獲得へのいちばんの近道と考えたようだ。

しかし当のスミスは、受け取ったばかりの脚本と対峙しながら今なお真剣にこの映画への出演を熟考中だという。なにしろ彼が打診されている主人公は、奴隷制時代を生きる黒人なのだ。差別的な表現も大量に盛り込まれるが予想され、これまでアフリカンアメリカンとしての高潔を保ってきたスミスにとってかなり決断を鈍らせるものとなっている。

はたしてこの獲得戦にはどのような結末が待ちうけているのだろうか。

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2011/05/09

キャスリン・ビグロー新作は前進あるのみ

米特殊部隊によるビンラディン殺害を受けて、映画界全体がキャスリン・ビグロー監督(『ハート・ロッカー』)の新作"Kill Bin Laden"(仮題)に注目しているということはすでに前に書いた。本作はかつて実際に行われたビンラディン追跡作戦を描くというものだったが、さて、事件から数日が経過し、事態は進展したのだろうか。

事件後の数日は各紙共にビグロー組について「しばらくは様子見」「イスラム世界の反応を見る」と報じていたが、LAタイムズ英ガーディアンを紐解くと、ビグロー監督と脚本家マーク・ボール(ふたりは『ハート・ロッカー』でもタッグを組んだ)はこの企画を前進させていくことに決めたようだ。それも最初の想定を大幅に変更し、本作はビンラディン殺害を何らかのカタチで踏襲した内容へとリライトされるという。

Animalまた、前から噂に上がっていたオーストラリア人俳優ジョエル・エドガートンがこの映画への出演にサインしたとの情報もある。

これまでにも様々なハリウッド作品への出演してきた彼は、2010年に公開されたオージー産映画"Animal Kingdom"で過去最大の注目を集めるに至った。

彼は特殊部隊の隊員役で出演する予定。ヒュー・ジャックマン、サム・ワーシントンらに続く実力派のオージー俳優としてこれから目が離せなさそうだ。

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【レビュー】ザ・ファイター

試写で腰をおろしたのは最前列だった。決して近すぎることはなかった。なにしろボクシングのファイトシーンを凌駕するほどの人間と人間との白熱したコミュニケーションのバトルを、毛穴レベルで観戦できたのだから。

これは崖っぷちに立たされたボクサーの再起の物語かもしれない。だが、年齢的にも体力的にも後がないはずの彼は、常にある種の、幾層にも渡る皮膜のようなもので守られている。それは地域社会であったり、恋人の存在であったり、そしてあの、奇妙な因縁と連帯感で結びついた巨大な家族の力であったり。

Fighterあんなにも面倒くさくて、しかしながら底知れぬ炎に包まれた人間社会の最小単位の人々が、この映画の中でひとつの試練と達成とを共有する。とりわけダンナすら足蹴にしそうなメリッサ・レオ演じる“とにかく凄すぎるママ”は、思うがままに家族をコントロールしようとニワトリのようにトサカを尖らせ、その様に観客を茫然とさせる。彼女ひきいる娘たちも、まるでアマゾネス集団とも言うべき異様な威圧感で他者を圧倒する。

また、クリスチャン・ベイル演じる兄貴は過去のたった一度の栄光を(それも相手がリング上の汗で滑ったおかげで勝ったというもの)人生の金メダルとして掲げ、それでいて、ひとたび苦難が迫るとすぐにクスリへと逃げる始末。しかしそんな自分の姿を心のどこかで必死に悔いてはいる。そしてトレーナーとして、愛すべき弟ミッキーをチャンピオンに導きたいと人一倍願っている。

主人公ミッキー・ウォードにとってみれば、彼らの存在は邪念ともいうべき足枷そのものだ。それを粉砕すれば、彼は途端に農場から解放された奴隷のごとく自由に羽ばたけるのかもしれない。

恋人もそう強く促す。「あの家族のもとに戻っちゃだめ!」と。アマゾネスとヤク中は血相を変えて反論する。「帰ってこい!われわれはファミリーなんだ!」と。

ふたつの両極端な主張に引き裂かれるように、ミッキーが下した決断が極めて象徴的だった。

彼はどちらの主張も絶対に切り捨てはしない。家族も、恋人も尊重しつつ、その両方を抱き締めながら栄光に向かって歩んでいく。

Thefighter このシーンを見つめながら僕は、以前、監督のデヴィッド・O・ラッセルにインタビューしたときの記憶を想いだしていた。それはちょうどアメリカがブッシュ大統領の再選を決定した時分だった。そのとき前作『ハッカビーズ』について投げかけた僕の質問に対し、彼はこう口にした。

「この国はすっかりレッド・ステイツとブルー・ステイツに分けられてしまったかに見える。でも大事なのはそんなことじゃない。数ある選択肢から自分の直感と判断に基づいて何かを掴み取るということなんだ」

映画も、政治も、往々にして物事を単純化しがちだ。赤か青か、恋人か家族か。生きるべきか、死ぬべきか。

人生とは選択によって切り開かれていくものと誰かが言った。しかし時に大事なのは、切り捨てることではなく、その両方を同じ圧力で抱き締めることなのかもしれない。

あのときのデヴィッドの言葉が、『ザ・ファイター』によってさらに濾過され、純化された状態で胸に響いてきた。そしてアカデミー賞では主役を差し置いて助演男優賞(ベイル)、助演女優賞(レオ)を獲得しながらも、実は若干影の薄いミッキーこそが、すべての調和を試みる世界の中心であり、その意味において彼はリングでも実生活でも真の「ファイター」であったことに相違はない。

この世に無駄なものなんて何ひとつ存在しない。

思い返せば、収監中の兄貴は弟の試合をつぶさに電話で実況してもらいながら、その勝利が決まると思わず「うぉー!」と咆哮する。その瞬間、兄の周りを勢いよく回転するカメラの動きに共振しない観客はいまい。

また冒頭、このウザい兄貴が工事現場でチャンピオンのごとく拳を天に突き上げると、カメラはそこから猛スピードで疾走し、止まらなくなる。かくも心に宿した激情とカメラとを絶妙にシンクロさせ、そこから生じるヴァイタリティによってこの物語に弾みをつける。その手の役回りは、実は全てこのダメな兄貴の仕事だった。

Melisaそして、ふと気づけば、あのママも、単なる猛烈アマゾネスなどはなかった。息子にどれだけ罵られて激高しようとも、決して袂を分かつことはなく、事の成り行きを執念深く見守りつづける。

彼女はきっと家族のためと信じたならば自分が一手に悪役を引き受けることだって辞さなかったろう。クライマックスではあれだけ反目しあった息子の恋人とリングサイドで言葉を交わすシーンがさりげなく盛り込まれる。そして勝利者となった息子の雄姿に、心の底から歓喜の情をほとばしらせる。

もしかすると、この映画で最初から最後まで巨大な石のように不動の重心を担い続けていたのは彼女だったのかもしれない―。

そんな“凄すぎるママ”こと実在の人物アリス・ウォードが、4月27日に亡くなった。享年79。

今年の母の日を、ウォード家の面々はいったいどのように過ごしたろう?巨星を失った彼らの傷心は察して余りある。

そんなことを考えるにつけ、『ザ・ファイター』はこの地上におけるあらゆる母親たる存在に、心からの感謝の意を捧げるべき映画なのだと、そう思えてならなかった。

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北米興行成績May06-08

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【May06-08 weekend 推計

01 Thor  $66.0M
02 Fast Five $32.5M
03 Jumping the Broom  $13.7M

04 Something Borrowed $13.1M
05 Rio $8.2M
06 Water for Elephants $5.6M
07 Tyler Perry's Madea's Big Happy Family $3.9M
08 Prom $2.4M
09 Soul Surfer $2.1M
10 Hoodwinked Too! Hood vs. Evil 
$1.8M

Mighty_thor■伝統のマーヴェル・コミックから、1960年代生まれのこのヒーローが巨大なハンマー片手に映画界へと乗り込んできた。神の世界から追放されしスーパーヒーローの宿命を描いた3Dアクション『マイティ・ソー』は、金曜~日曜までのオープニング興収6600万ドルを記録し、ボックスオフィス初登場1位を獲得。その観客層は25歳以上が72パーセントを占め、63%が男性とのこと。

他のマーヴェル・ヒーロー映画のオープニング興収と比較すると、『X-MEN』が5400万ドル、『スパイダーマン』が1億1500万ドル、『アイアンマン』が9800万ドル、『ハルク』が6200万ドル。

「幼いころ、ソーのコミックブックに夢中だった」と語るケネス・ブラナーが監督を務める。シェイクスピア物で知られる彼だけに、アクション&VFXシーンのみならず、アンソニー・ホプキンスらを配した神殿シーンの浮世離れした臨場感にも注目したい。日本からは浅野忠信が参戦しているのも見どころ。製作費は1億5000万ドル。

なお、この新ヒーローは、アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカなどマーヴェル・ヒーローが大集結する2012年公開予定作『アベンジャーズ』(ジョス・ウェドン監督作)の登板も決定している。

■先週の覇者『ワイルド・スピード MEGA MAX』は2位へ。先週末“ニトロ”で急加速しまくったせいか、興収は62%もダウン。それでもなお3250万ドルと強さを維持している。累計興収は米国だけで1億4000万ドル間近。製作費は1億2500万ドル。

■上位2作がこれだけ男子ムービーだと、そのカウンターとして女子映画も勢いを増す。初登場"Jumping the Broom"は1370万ドルを売り上げ、3位に。全く違う家庭環境で育った男女の婚礼を祝して、個性豊かな家族たちが詰めかけてくるコメディ。アフリカン・アメリカンをターゲットにした本作は女性客が7割、また35歳以上が65%を占めるという。製作費は700万ドル以下に抑えられており、現時点ですでにその2倍近くの興収がもたらされたことになる。

■4位に初登場のロマンティック・コメディ"Something Borrowed"も73パーセントが女性客で、65%が25歳以上。

■3Dアニメーション"Rio"は国内での累計興収が1億1490万ドルながら、国外での稼働率がなおも順調で、世界興収はすでに4億ドルを越えている。

■TOP10圏外ではヴェルナー・ヘルツォーク監督がフランスに古代より残る洞窟絵画を3Dカメラで活写した"Cave of Forgotten Dreams"が、劇場数を5館→45館に増やしてもなお好調。1館あたりのアベレージは7000ドルを越えている。これは現在公開中のあらゆる映画の中で『マイティ・ソー』(1万7千ドル)、『ワイルド・スピード』(8900ドル)に次ぐ3番目の数字。

■一方、ジョディ・フォスター監督作"The Beaver"が全米22館で封切られている。こちらはアベレージ4700ドルと伸び悩み気味。本作はジョディが、何かと問題続きだったメル・ギブソンに救いの手を差し伸ばしたかのような作品。今月11日より開幕するカンヌ映画祭での公式上映も決定している。

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2011/05/08

カンヌにイラン人監督作が緊急エントリー

カンヌ映画祭の開幕まで秒読み段階となった今、新たに2本の作品のエントリーが緊急発表された。これらは共に、イランで「反政府的な映画を製作した」との罪で「6年間の禁固刑、なおかつ20年間に渡る映画製作の禁止」を言い渡されたふたりの映画監督―ジャファール・パナヒとモハマド・ラスーロフが極秘裏に出品したものだという。

Jafar_panahi
ひとつはパナヒ監督による"This is Not a Film"という作品。判決を待ち続ける彼のとある一日を描写したものだそうで、こちらは特別上映枠でお披露目される。またもうひとつはラスーロフ監督による"Good Bye"。若きイラン人の弁護士がこの国を去るためにビザを得ようとする物語。こちらは「ある視点」部門での上映となる。

主催者側は「同じ境遇にある彼らが、同じ年に、同じタイミングでこれらの作品を届けてくれたことは、途方もない芸術的メッセージのこもった勇気ある行動です」とコメントしている。

また今年のカンヌ映画祭はジャファール・パナヒに、キャロッス・ドール(金の馬車)と呼ばれる功労賞を授与することを決めている。ジャン・ルノワールによる同名作に由来して名づけられた同賞は「革新的な資質と勇気、それに独立した精神」を称して贈られるもので、一昨年には河瀬直美監督が女性初の受賞に輝いている。

Empty_seat_2ここのところ、主要な国際映画祭では「ジャファール・パナヒの空席」が象徴的存在となっている。映画人たちは、かの表現の自由の制限された国家に対し、早急にパナヒ監督に自由を与えるよう働きかけを続けている。

そして彼のいち早い映画界への復帰を待ち望む意味をこめて、彼の名を映画祭の審査員メンバーの一員として記念碑的に刻み、その「不在」の意味を世界へ向けて訴えかけてきた。

昨年のカンヌではイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の『トスカーナの贋作』に主演した女優ジュリエット・ビノシュによってパナヒの不法逮捕の撤回が呼び掛けられたことが記憶に新しい。

あれから1年。映画人らによるイランと世界、双方における絶えざるアピールは、今年も大きなアクションとしてうねりを巻き起こすことになりそうだ。

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ビル・マーレイ=ルーズベルト映画に新たなキャスト

Linney ビル・マーレイが第32代アメリカ大統領フランクリン・ルーズベルト役を演じる"Hyde Park on the Hudson"の新たなキャストに『イカとクジラ』や『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』で知られるローラ・リニーが加わりそうだ。彼女は遠い従兄にあたるフランクリン(・ルーズベルト)と秘めたる愛を重ねる女性、デイジーを演じる。

以前にもお伝えしたとおり、『ノッティング・ヒルの恋人』のロジャー・ミッチェル監督が手掛ける本作は、ルーズベルト大統領の隠された情事と、英国王夫妻による史上初の公式訪米という大イベントが密接に絡み合っていく物語。

このときの英国王こそ、『英国王のスピーチ』でお馴染み、ジョージ6世だ。彼は第二次大戦前のきな臭い世相についてルーズベルトと意見を交換し、親交を温めるべく、当時ハイドパークにあったルーズベルト宅をも訪れたという。そしてタイトルにもなっているその場所こそが、このドラマの中心となる。

原作はBBCのラジオ劇。1939年の歴史的訪米からちょうど70周年目にあたる2009年にオンエアされ、大きな反響を呼んだ。

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また、この映画の製作に長らく携わってきたFILM 4は、かつて別方面から『英国王のスピーチ』の企画を持ちかけられながら、「現在、同じような“ジョージ6世”モノを扱っているから」という理由でこれを断った過去を持つ。

その後、『英国王』はアカデミー賞作品部門オスカーを受賞。

あのときの決断を後悔しないためにも、FILM 4の映画部は本作を必ず大傑作に仕上げようと、決死の誓いを立てていることだろう。

"Hyde Park on the Hudson"は5月11日から始まるカンヌ映画祭のフィルム・マーケットでも大きな話題となることが予想されている。国際セールスはフォーカス・フィーチャーズが手掛ける。

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2011/05/07

『ダーク・タワー』企画が暗礁に?

Tower スティーブン・キングの長編「ダーク・タワー」シリーズを映画3部作とその合間を縫って放送するTVシリーズとで映像化しようとする前例のない野心的な企画がイマジン・エンタテインメントとユニバーサルによって温められてきたのは周知の通り。

が、THRDeadlineといった業界メディアによると、これがあえなくご破算となる可能性が高まっているそうだ。

原因は莫大な製作費にある。ユニバーサルはコムキャストがその経営権を取得してからというものの、財政の引き締めに余念がなく、つい最近もギレルモ・デル・トロ監督がトム・クルーズを主演に据えて進めていた3Dモンスター企画"At the Mountains of Madness"が製作中止の憂き目にあったばかり(この製作費は1億5000万ドルほどだった)。

各メディアによる取材に対し、イマジン・エンタテインメントは「企画は今なお進行中」との主張を崩していない。しかし一方のユニバーサルはコメントを差し控えているという。

本作は『天使と悪魔』のロン・ハワードがメガホンをとり、ハビエル・バルデムが主演する予定だった。もしもユニバーサルがこのまま製作費に関して「NO」を貫くとすれば、この先イマジン・エンタテインメントは本作をバックアップしてくれる新たなスタジオ探しの旅に出ることになる。あるいは、このまま企画が完全封印される可能性もある。

続行か中止か、最終結論はもうじき発表される模様。

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『AKIRA』主演候補にキアヌ?

Reaction 『ザ・ウォーカー』のアルバート・ヒューズ監督による指揮のもとハリウッド版実写リメイク化が進められている『AKIRA』。

大友克洋が描いた原作&オリジナル版アニメは大胆に脚色され、ネオ東京もニューマンハッタンとして登場するらしいが、肝心のキャスティングについては依然として難航続きのまま。これまでにもこのような進捗状況をお伝えしてきたが、またも事情が変わってきたようだ。

現在もなお、「金田」役候補としてジェームズ・フランコ、ジョゼフ・ゴードン・レヴィット、ロバート・パティンソン、マイケル・ファスベンダーなどフレッシュな俳優(ファスベンダーがフレッシュかどうかは分からないが)がひしめく中、本日付の米ハリウッド・リポーターによると、新たにあのキアヌ・リーヴスまでもが候補入りし、スタジオ側とその可能性について話し合いを重ねているという。

まだ正式なオファーなどはなされていないが、もしもこれが本決まりとなれば年齢層がグッと上がることになり、「鉄雄」役のキャスティングについても候補が絞られてくるか、あるいは新たにリストアップしなおす必要が生じてきそうだ。

キアヌは現在、『忠臣蔵』を主題としたハリウッド映画"47 Ronin"の撮影まっただ中。彼にとって何かと日本絡みの企画が続く特別な年となるのだろうか?

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ウィル・スミスがタランティーノ新作に?

クエンティン・タランティーノによる新作スパゲッティ・ウェスタン"Django Unchained"の主演候補としてウィル・スミスの名前が急浮上している。

The Hollywood Reporterによると、タランティーノは現在、ワインスタイン・カンパニーと共に製作・配給を推し進めるパートナー・スタジオを選ぶべく、各社の担当者と協議を重ねているさなか。関係者によるとその中で、タランティーノは主演俳優の第一希望としてウィル・スミスの名前を挙げているという。まだ正式なオファーなどはなされていないが、スミスの元にはすでにこの作品の脚本が到着済みとのこと。

Tarasumith
本作はジャンゴという名の元奴隷が、ドイツ人賞金稼ぎと結託して大農場主に囚われた妻を救出しようとする物語。タランティーノはこの賞金稼ぎ役に『イングロリアス・バスターズ』でアカデミー賞助演男優賞を獲得したクリストフ・ヴァルツを当て書きしていると言われており、彼の出演は確実視されている。またそのほかの重要な役としてサミュエル・L・ジャクソンの名前も挙がっているようだ。

ただし、同記事はウィル・スミスが自らのイメージを大事にする俳優であることも指摘。アフリカン・アメリカンが虐げられてきた時代を題材にし、彼らに対する差別表現(記事内ではN-wordと記してあるが)も大量に飛び出すことが予想され、これまでにも黒人俳優の地位向上に寄与してきた彼だけに、本作の世界観を許容しうるかどうかがひとつの大きな難関になることは否めない。

タランティーノは本作の撮影を秋ごろにも始めたい構え。ロケ地には南部のルイジアナあたりを想定している。

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イーモウ監督、クリスチャン・ベイルについて語る

『ダークナイト』シリーズの主演俳優にして、今年のアカデミー賞では『ザ・ファイター』で助演男優賞オスカーに輝いたクリスチャン・ベイルは、つい最近、中国にてチャン・イーモウ監督作"Nanjing Heroes"の撮影を終えたばかり。

本作は旧日本軍による南京事件の巻き起こる中、13人の娼婦たちが見せる決死の勇気を描いた物語。ベイルはその中で、娼婦や女学生をはじめたくさんの現地人を教会内に匿うアメリカ人司祭を演じている。

Baleyimou

AP通信によると、ベイルは2月2日、たったひとりで撮影の地、南京にやってきたという。

特別扱いを望まなかった。。宿泊先も監督やスタッフと同じ場所を求め、バースデー・パーティーなどにも積極的に参加した。大スターであることを気取ったりする場面は一度もなかった。

チャン・イーモウ曰く、

「ハリウッドのA級俳優が外国の撮影現場までひとりで旅してやってきて、数カ月間にわたってよく知らない何百人もの外国人たちに囲まれながら、撮影の毎日を送る―これは俄かには信じられないこと。私の心に深い印象を焼きつけました」

また、彼はこうも語る。

「私がひとつの演技を求めると、彼は3つのアプローチを提示してくれました。私が3つのアプローチを求めると、今度は彼は5つ提示してきました。彼は常に私が求める以上のものを提示しようとし、そのおかげで私はより幅広い選択肢を持ちうることができています。彼のプロフェッショナリズムはしばしば私の胸を打ちました。中国人俳優にとっても稀有なお手本というべき存在です」

イーモウは撮影前の段階からベイルの研究熱心さに入念さに感銘を受けたと語っていた。彼について良く言われる「ストイックさ」は、舞台を中国へ移したところでいつもとまったく変わらなかったようだ。

"Nanjing Heroes"は中国映画としては破格の9000万ドルをかけて製作され、VFX処理なども施して当時の南京の状況を再現するという。撮影は6月まで続けられ、中国での公開は12月16日を予定している。

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2011/05/06

スピルバーグ監督作『リンカーン』追加キャスト発表

Lincoln 長きに渡りスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化の道を模索しつづけてきた"Lincoln"。

いよいよ本格的に動き始めた本作の主役、第16代アメリカ大統領エイブラハム・リンカーン役には、すでにダニエル・デイ=ルイスが就任し、その妻にはサリー・フィールドが決定済みだが、このたび新たに交渉中の追加キャストが発表された。

その出演者リストに名を連ねるのは…

トミー・リー・ジョーンズ、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ハル・ホルボルック、ジェームズ・スペイダー、ジョン・ホークス、ティム・ブレイク・ネルソン、ブルース・マッギル、ジョセフ・クロス。

BOSSのCMでもおなじみトミー・リー・ジョーンズはペンシルヴァニア選出の下院議員にして強力な奴隷廃止論者として名高い共和党リーダー、タデウス・スティーヴンスを演じる。

またゴードン=レヴィットはエイブラハム・リンカーンの長男ロバート・トッド・リンカーンを演じる。エイブラハムには他にも3人の息子がいたが、みな若くして亡くなっており、ロバートだけが82歳という長寿を全うし、米陸軍長官を務めるなど米国政府の発展にも名を残している。

本作はリンカーン内閣で交わされた激しい政治バトルに焦点をあて、彼らがいかにして奴隷制廃止、南北戦争終結への険しい道のりを歩んでいったのかを描く。

原作となるのはピュリッツァー賞受賞の歴史家ドリス・カーンズ・グッドウィンによる"Team of Rivals"(翻訳版のタイトルは「リンカン」)。

この脚色を「エンジェルス・イン・アメリカ」シリーズ(部隊&TVシリーズ)でピューリッツァー賞やトニー賞に輝き、スピルバーグと組んだ『ミュンヘン』ではアカデミー賞候補入りを果たした脚本家トニー・クシュナーが担当する。

撮影は2011年の秋ごろ、映画の劇場公開は2012年の暮れを予定している。

ちなみに『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』以来、新作発表の機会から遠ざかっていたスピルバーグだが、2011年の暮れには初の3Dアニメーション作となる『タンタンの冒険/ユニコーン号の謎』、そして有名舞台を映画化した"War Horse"の相次ぐ公開が決定している。

ことアメリカでの封切日に限って言えば、『タンタン』が12月23日、"War Horse"がその翌週となる12月28日という、あまりにあり得ないスケジュール設定。ボックスオフィスではスピルバーグVSスピルバーグの白熱したバトルが期待できそうだ。

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パラノーマル3の監督決定

Catfish柳の下で思わぬ具合に2匹目のドジョウをつかまえ、この秋、3匹目の獲得に挑む『パラノーマル・アクティビティ』シリーズ。オーレン・ペリをはじめとする製作陣は今回、ヘンリー・ジョーストとアリエル・シュルマンというふたりの新しい才能に白羽の矢を立て、『パラノーマル3』の監督を任せることに決めた。

このふたりの名前にピンときた人はかなりの映画通に違いない。彼らは『ソーシャル・ネットワーク』がセンセーションを巻き起こした昨年、アメリカのアートシネマで限定公開された"Catfish"というドキュメンタリー映画を手掛け、話題を集めた。

キャットフィッシュとはドジョウ・・・ではなく、ナマズという意味。これはフェイスブックを通して出逢った男女にまつわる、キツネにつままれたようなちょっと信じられない顛末を描いた作品。封切後にこれがホンモノのドキュメンタリーか否かで論争が続いたことでも知られる。

『ナマズ』は間違ってもホラーに分類されるものではないが、この観賞後に残るザワザワする感覚はオーレン・ペリの心にも深い印象を与えたようだ。『パラノーマル』シリーズが果たして3作目までヒットしうるかどうかは分からないが、かくも異色の新鋭を迎え入れられたことは大きな惹きの要因となることだろう。

2作目のクリストファー・B・ランドンが引き続き脚本を手掛け、今回は1980年代を舞台にしたすべての発端となるストーリーが描かれる予定。全米公開は10月21日。

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ダニー・ボイルの新作スケジュール

Boyle Deadline Hollywoodによると、『スラムドッグ・ミリオネア』、『127時間』で快進撃を続けるダニー・ボイル監督が次回作"Trance"を9月に、ロンドンで撮影する意向を固めたそうだ。つまり、オリンピックの仕事に携わる前にこの仕事をやっつけてしまおうというわけだ。

記事によると、同作は美術品強盗をモチーフとし、ボイルの出世作『シャロウ・グレイヴ』や『トレインスポッティング』の系統を継ぐエッジの効いたテイストになる。脚本家などはまだ決まっていない。ボイルとプロデューサーのクリスチャン・コールソンは現在、製作参加、世界配給などに関してフォックス・サーチライトやPatheと協議中とのこと。製作費は『スラムドッグ』『127時間』と同じ1000万ドル台になる模様。

2012年のロンドン・オリンピックでは開会式の芸術監督という大役を担うことになったダニー・ボイル。2008年のチャン・イーモウに続き映画界からの大抜擢ということで注目が集まっているが、ボイルは来年1月からこの仕事一本に没頭することになり、その間は"Trance"もじっくり棚上げ、いや、熟成されることになる。そして8月以降、彼が重責からようやく解かれた後に満を持して製作が再開される。今のところ本作の公開予定は2013年3月ごろとされている。

2012年のオリンピックには、ボイルのほかに、『リトル・ダンサー』『愛を読む人』のスティーヴン・ダルドリー監督もセレモニーの総合演出ほか総合プロデューサーのひとりとしても深くかかわることになっている。

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2011/05/05

007新作はインドで撮影?

007ことジェームズ・ボンドが新作にてインド上陸を果たすかもしれない。

地元紙The Mid-Dayに引用された関係者情報によると、007新作の監督に決定しているサム・メンデスが4月中旬ごろ、プロダクション・デザイナーのテリー・バンバーを引き連れ、極秘裏にムンバイを訪れていたという。

同関係者によると、「新作はモンスーンの時期にムンバイとゴアで約1カ月に渡って撮影される予定」なのだとか。ゴアは2004年公開の『ボーン・スプレマシー』のカーチェイスでも使用されている。またムンバイは『ミッション:インポッシブル』最新作『ゴースト・プロトコル』でもアクション・シーンに使用された地だ。

同紙はボンド新作のライン・プロダクション(予算や現場をはじめ、その他あらゆる製作管理)をムンバイに拠点を持つTake One Productionが担うとも報じている。同社は『スラムドッグ・ミリオネア』や、現在製作中のアン・リー監督作"life Of Pi"にも参加している。

過去にはロジャー・ムーア扮するボンドが『007 オクトパシー』(1983)の中でインドを訪れており、これが実現すれば2度目のインド上陸となる

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米映画レビュー・サイトがワーナー傘下に

全米で話題になってるあの映画、実際のところ観賞者の評価はどうなの?ってときによく引き合いに出させるのが"Rotten Tomatoes"だ。ユーザーの評価によって投げつけられるべきトマトの色合い"fresh or Rotten"が決まるこのレビュー・サイト、映画好きの方ならば一度は耳にしたことがあるだろう。

昨日、アメリカより驚きのニュースがもたらされた。このTomatoesをコンテンツのひとつとして所有するソーシャル・ムービー・サイト"Flixter"を、米大手ワーナー・ブラザーズが買収する方向で話がまとまったというのだ。この案件に関する詳しい交渉内容などは明らかにされていないが、今年の3月末にこの動きをいち早く察知したAll Things Digitalは当時の記事内で「買収金額は6000万~9000万ドルほどになるのでは」と報じている。

この買収劇を受けユーザー側からは当然「Rotten Tomatoes」の独立性はどうなるのか?という疑問が突きつけられることだろう。同サイトにワーナー作品に対する手厳しい酷評が掲載されたとき、彼らは行儀よく黙って見ていられるだろうか。

今のところワーナー側は「FlixsterとRotten Tomatoesは、これまで同様、独立した運営を進めていく」としたうえで、これからFlixsterの持つデジタル技術を取り入れ、このモバイル化した時代におけるエンタテインメント提供の新たなカタチをさらに開拓していくことを宣言している。

また、ワーナーはFacebookにおいても作品視聴サービスを提供しはじめたばかり。

DVDセールスが落ち込む今、それになり代わる二次提供の枠組みを確立することが映画界の喫緊の課題と言える。そしてユーザーと情報との接触率について考えたときに、ソーシャル・ネット―ワーク・サービスほど映画産業にふさわしい媒体はないという結論こそ大手各社に共通する認識なのだ。

劇場では3D化、手元ではモバイル化。ユーザーの必要に応じて大きくも小さくもなれる。それが新時代のライフスタイルに見合った映画の在り方、というわけか。

5年後、10年後の未来、映画はいったいどう進化(ある者はそれを退化と呼ぶことになるのかもしれないが)を遂げているだろうか。

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2011/05/04

レイチェル・ワイズが"OZ"交渉入り

各エンタメ・メディアが伝えるところによると、ディズニーが監督サム・ライミ、主演ジェームズ・フランコを擁して送る「オズの魔法使い」の前日譚"OZ: The Great And Powerful"の新たなキャストとしてレイチェル・ワイズが交渉入りしていることが分かった。

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本作は自分の魔法の力に気づいたヘビ油のセールスマン(ジェームズ・フランコ)が、いつしか気球に乗って舞い降りた不思議の世界で、本物の魔法使いとなっていく物語。レイチェル・ワイズの交渉が成立すれば、彼女は悪い魔女“エヴァノラ”を演じることになる。これは『ブラック・スワン』のミラ・クニス演じる妹魔女を徐々にダークサイドへと引きずり込もうとする役なのだとか。

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『Host』主演は、シアーシャ・ローナン

Ronan 『トワイライト』シリーズの原作者ステファニー・メイヤーが手掛けた、もうひとつのシリーズ「The Host」。すでに『トワイライト』3部作が世界中のティーンの間で大ヒットを飛ばし、今後もそのシリーズ続編"Breaking Dawn"2部作が公開を控える一方、"Host"も映画化に向けて大きな一歩を踏み出した。

今朝がた飛び込んできたニュースによると、本作の主演に『つぐない』の少女役、『ラブリー・ボーン』の主演、そして『つぐない』のジョー・ライト監督が手掛ける最新作"Hanna"ではアクション・スリラーにも挑戦するシアーシャ・ローナンが決定したとのこと。すでに契約も成立した状態だという。

彼女が演じるのは地球侵略を目論む“ソウル‐Soul”と呼ばれる知的生命体に戦いを挑むメラニーという人物。ある日、この生命体のひとつ“ワンダラー”が彼女に取りつき、身も心も乗っ取ろうとするのだが、どういうわけかうまく行かず、ひとつの人間の身体の中で、二つの人格が奇妙な同居生活を繰り広げていく―って、これは女性版「寄生獣」じゃないですか!

製作を担うインフェルノ・エンタテインメントは5月11日より始まるカンヌ映画祭にてセールスを開始する予定だ。

メイヤー著「トワイライト」原作シリーズの売り上げは全世界で1億冊とも言われており、『トワイライト』サーガとして公開された映画版はというと、2008年の第1作が米1億9300万ドル/世界3億9300万ドル、第2作が米2億9700万ドル/世界7億980万ドル、第3作が米3億ドル、世界6億9800万ドルを記録している。

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2011/05/03

ビンラディン死亡が映画界に与える影響

Bigelowオサマ・ビン・ラディン死亡のニュースにより世界中に激震が走った2011年5月1日。その余波はさっそく映画界にも及んでいる。とりわけ多くのエンタメ・メディアが注目するのはアカデミー賞監督キャサリン・ビグローが始動中だった新作企画の行く末だ。

"Kill Bin Laden"という仮題で知られる本作は、ビグローが『ハート・ロッカー』の脚本家マーク・ボールと共に進めるサスペンス・アクション。かつて米特殊部隊がビン・ラディン捕縛のためにアフガニスタンとパキスタンの国境付近で実際に展開した軍事作戦をベースにしている。ビグローは目下、キャスティング作業の真っ最中で、とりわけ主演候補のジョエル・エドガートンと話し合いを重ねている状況だった。

そこにきての今回の大事件である。これはラッキーなのか、アンラッキーなのか。このまま計画通りにカメラを回すべきか、それとも大幅な改訂が必要なのか。いずれにせよ歴史は更新されてしまった。これからビグローをはじめとする製作者たちは難しい決断を迫られることとなりそうだ。

またアメリカでは今回の極秘作戦を遂行し勝利を収めた海軍・特殊部隊"ネイビーシールズ"について綴られた新刊本"The Seal Team Six"が今月中に発売となる。これを受けハリウッド・スタジオ間では早くも本作の映画権獲得をめぐる水面下のバトルがはじまっているとの情報もある。

ちなみに、ビン・ラディン追跡モノの映画企画はパラマウントにも存在した。

2006年、同社は2001年に遂行された軍事作戦の詳細を綴った元CIA工作員ゲイリー・バーンツェン著"Jawbreaker"の映画化権を取得。これは一時期、『ワールド・トレード・センター』に続くオリバー・ストーンの監督作として温められていたのだが、うまく進展することはなかった。

またパラマウントは、この「ビン・ラディン追跡」という題材を『今、そこにある危機』『トータル・フィアーズ』などで知られるトム・クランシー原作“ジャック・ライアン”シリーズの再起動に応用しようと検討したこともあるが、こちらもあえなく頓挫し、現在はまったく違う題材にて脚本執筆が進んでいる。

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2011/05/02

北米興行成績Apr.29-May01

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Apr.29-May01 weekend 推計

01 Fast Five  $83.6M
02 Rio $14.4M
03 Tyler Perry's Madea's Big Happy Family  $10.0M
 
04 Water for Elephants $9.1M
05 Prom $5.0M
06 Hoodwinked Too! Hood vs. Evil $4.1M
07 Soul Surfer $3.3M
08 Insidious $2.7M
09 Hop $2.55M
10 Source Code 
$2.53M

■米映画界は5月1日よりサマーシーズンの幕開けとなる。その第一弾として人気シリーズ最新作がついに登場。関係者の予測を上回る猛スタートでその圧倒的な強さを見せつけた。

Fast5_poster_205x305日本では『ワイルド・スピード MEGA MAX』というマックの新メニューみたいな邦題で公開される本作の正式名称は"Fast and Furious 5"、略して"Fast Five"。これまで見どころだったアウトローなカー・レーシングの要素を踏まえつつも、新たな“クライム・アクション”として立ち上げられた本作には多くの観客による驚きと感嘆の声が上がっており、すでに6作目の脚本執筆にもゴーサインが出されているとのこと。

本作は金曜~日曜の3日間で8360万ドルを売り上げ、2011年公開作において最高となるオープニング興収を樹立した。これは前チャンピオン"Rio"のオープニング興収を2倍以上も上回る破格の数字だ。

記録樹立はこれにとどまらない。"Fast Five"は『ワイルド・スピード』シリーズ全体で見ても前作の7050万ドルを上回る最高の出だし。また、4月公開作としても歴代1位、さらにユニバーサル作品としても『ロスト・ワールド』(97)の7210万ドルを越え歴代1位の座を獲得している。

全米3600館レベルでの公開ながら、その1館あたりのアベレージ興収は2万3千ドルという高さ。3D作品ではないが、その映像の迫力ゆえIMAXシアターでも高稼働を見せている。

観客層別に見ると、52%が25歳以下。男性客ばかりかと思いきや、全体の44%は女性客で占められているという。また人種別に見てみると、白人が35%、ヒスパニックが33%、アフリカン・アメリカンが19%と、広く分布していることが分かる。ちなみに本作のジャスティン・リン監督は、台湾出身。データとしては上がっていないものの、恐らくアジア人に対する訴求力も少なくないことだろう。

これらの米興収に先週より封切られた米国外のいくつかのマーケットでの興収を合わせると、現在までの世界累計は1億6500万ドル。すでに製作費と言われる1億2500万~1億5000万ドルを大きく上回っている。これまで大ヒット作に恵まれず完全に勢いを失っていたボックスオフィスだが、今タームは昨年の同時期と比べて全作品の合計興収が53%増しだとか。これから続々登場するビッグバジェット映画にこの流れをつなげていけるか、非常に大きなポイントとなる。まずは今週末より『マイティ・ソー』が公開。さて、どうなる?

■ボックスオフィス2位に落ち着いたのは先週の覇者"Rio"。"Fast Five"と同じくリオ・デ・ジャネイロを舞台に繰り広げられる本作は、製作費9000万ドルを回収し、米国内興収だけで1億300万ドル越え。世界興収では3億6600万ドルに達している。

■たった900万ドルにて製作されたディズニー作品"Prom"は初登場5位。ティーンの動員はそれほど実らず、興収は500万ドルにとどまった。これを割のいいビジネスと見るかどうかは意見の分かれるところだ。ワインスタイン・カンパニーによる3Dアニメ"Hoodwinked 2"はパッとしない数字で前作を下回る結果となった。

■トップ10圏外に視野を広げると、ドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォーク監督がフランスの古代洞穴絵画を3Dカメラで撮影した"Cave of Forgotten Dreams"が全米5館で限定公開を迎えた。先行公開されているヨーロッパでの絶賛も手伝って、1館あたりのアベレージ興収は2万5千ドル越える高稼働ぶり。これは現在公開中のあらゆる映画における最も高い数字である。

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ワイルドスピードの脚本家!?

2011年最高のぶっちぎりのオープニング成績で全米デビューを果たした『ワイルド・スピードMEGA MAX』。その脚本家とおぼしき人物が米サイトThe Onionにゲスト出演していたと、mixi経由で小学校以来の友人に教えてもらいました。

動画の中でゲストの神々しい姿を見るにつけ、「なんと!この大ヒット作を手掛けたのはあなたでしたか!」と思わずひれ伏しそうになりましたが、ふたたび先の友人が教えてくれたところによると、このThe Onion、架空のニュースをもっともらしく報道する人気メディアなのだそうです。

やられたー!というか、このフッテージは面白すぎます。『ワイルド・スピード』シリーズに興味の無い人でも、これはきっと気に入るはず。

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2011/05/01

X-Men最新作の脚本クレジット論争

日本では『X-MEN ファースト・ジェネレーション』のタイトルで6月11日より全国公開される"X-Men: First Class"の脚本家クレジットをめぐる論争に一応の終止符がうたれた。

様々な紆余曲折(下記にて流れを説明)を経て製作された本作にはたいへん多くの脚本家が関わっており、その中で誰が"Screenplay by ~"として名前がクレジットされるのかについては非常に難しい問題となっていた。本作のようなブロックバスター映画に名前にクレジットされることは、名誉のみならずインセンティブやロイヤリティの面においても脚本家にとって重要なことだ。

最終的に全米脚本家協会が調停に乗りだす形で整えられた体裁は以下の通り。

●Story by~としてクレジット
シェルドン・ターナー("Magnete"と呼ばれる脚本を執筆)
ブライアン・シンガー(物語のアウトラインを構想)

●Screenpkay by~としてクレジット
アシュレイ・ミラー
ザック・ステンツ
ジェーン・ゴールドマン
マシュー・ヴォーン

■本作をめぐる経緯(The Hollywood Reporterから抜粋)

続きを読む "X-Men最新作の脚本クレジット論争"

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タランティーノ新作情報が増殖中…

300pxdjangounchainedクエンティン・タランティーノが新作にマカロニ・ウェスタン(そもそもこのワードは淀川長治さんが日本人用に翻訳したもので、正式には“スパゲッティ・ウェスタン”。セルジオ・レオーニなどに代表されるイタリア製の西部劇を指す)を準備中という情報はすでに広く知れ渡っていたこと。

だがファンサイトが昨夜、タランティーノの手掛けているとされる新作脚本の表紙画像を公開したことで、世界中のファンの歓声はマックスに達している。

そのタイトルとおぼしき場所に記されているのは"Django Unchained"の文字。

その後、Indie Wire内のエンタメ・ブログThonpson Hollywood がタランティーノが契約するエージェンシーWMEに取材した結果、「確認が取れた」と発表した。これによると、タランティーノはこの新作ウェスタンの最終ドラフト(草稿)を製作会社であるワインスタイン・カンパニーに提出したところ。『イングロリアス・バスターズ』(レビュー)で英・独・仏・伊の4カ国語を操る技量を見せつけたクリストフ・ヴァルツがの出演が予定されており(主演かどうかは不明)、あらすじとしては「元奴隷として働いていた男が、悪い農場主から妻を解放すべく、反旗を翻す」というものになるという。また、他にもこの24時間以内に、ネット上には新作に関する真偽不明の情報が山積している。

「ジャンゴ」と聞けば、セルジオ・コルブッチが監督を務め日本では『続・荒野の用心棒』(1966)として公開された作品(原題が"Django")の記憶へと直結する。本作はクリント・イーストウッド主演の『荒野の用心棒』とは何ら関係ないのに、「続」と名付けられてしまったことでも有名だ。この映画に主演したフランコ・ネロは数か月前、「タランティーノの新作に、クリストフ・ヴァルツ、トリート・ウィリアムズ、キース・キャラダインと共に出演する」とコメントを残している。このキャスティングが本当に実現するのかどうかも今回の見どころのひとつだろう。

現在のところ、キャスティングが順調にいけば、2011年の晩夏から秋にかけて撮影を始めたい構えのようだ。奇しくも『トゥルー・グリット』によって西部劇というジャンルに再び脚光が当たり始めている昨今。タランティーノらしい、これまでにないウェスタン(彼はこの試みを自分流に"Southern"と呼んでいるらしい。唯一無二という意味だろう)を提示してくれることを期待したい。

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