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2011/05/23

【決定】カンヌ映画祭授賞式

【パルムドール】プレゼンターとしてジェーン・フォンダが登場し、いよいよ受賞作が発表の瞬間を迎える

Tree_of

Terrencemalick001
パルムドールは『ツリー・オブ・ライフ』に。会場から「ブラボー!」の声。しかし伝説の監督、テレンス・マリックは会場に現れず。代理で受賞したのはプロデューサーのビル・ポーラッドとデード・ガードナーだった。

「テレンス・マリックはひどく内気な人ですが、これを受賞出来て喜んでいると思う。長い月日を経てできあがった作品です。本当に努力をして良かったと思う。私たちを選んでくれてありがとうございます」

テレンス・マリック監督歴37年にして5作目。『天国の日々』でカンヌ監督賞の受賞歴あり。もともと昨年のカンヌに出品されることが噂されていた本作だが、結局完成が間に合わず、断念。今回満を持してのエントリーとなった。メディアへの登場を嫌う彼は近くの街に滞在して、本作のカンヌ上映の前後には出演者やスタッフらと食事を共にしていたという。しかし会期を通じてマスコミの前で口を開くことはなかった(上映には一度だけ顔を出し、自分の映画を観賞したという)。

主演のブラッド・ピットはそんなマリックを擁護して「だって彫刻家がセールスマンも兼ねてたらおかしいだろ?」「たとえばお気に入りの曲があったとして、そのバンドがその曲や歌詞についてペラペラ解説してるのを聞いたら一瞬にして興ざめしちゃうよね」とも語っている。『ツリー・オブ・ライフ』の日本公開は8月。ディズニー配給。

【審査員特別賞/グランプリ】エミール・クストリッツァがプレゼンター。受賞作は2作品に。まずはダルデンヌ兄弟の監督作"The Kid with a bike"。(このあたりで筆者のパソコン接続がいちど切断。書き記していた文言が消失し、軽い呻き声が夜のしじまを貫きました)ダルテンヌ兄弟は『ロゼッタ』『ある子供』で2度のパルムドールに輝く、カンヌ常連監督。本作はすでに日本公開が決定している。

Dartenne

そしてもう一作は、トルコの名匠。ヌリ・ビルゲ・ジュイラン監督作"Once Upon a time in Anatolia"。ジュイランもまた"Uzak""Three Monkeys"などで複数のカンヌ受賞歴を持つ。「私の映画は最終日に上映されたのでみなさん疲れて楽しんでくれないのではないかと思っていた」。彼の作品はいまだ日本で劇場公開されたことがないので、ぜひとも今回は祈願したいところです。

Onceupon

【男優賞】プレゼンターはカトリーヌ・ドヌーヴ。受賞したのは"The Artist"ジャン・ドゥジャルダン。「この賞を(主演女優でもある)ベレニスベジョーと分かち合いたい。ミシェル・アザナヴィシウス監督は素晴らしい才能を持っています。彼と、そして愛すべき妻にも心から感謝したい」。本作に出演の名犬Uggyはパルムドッグ賞を受賞。サイレント&モノクロの本作は、サイレントからトーキーへと移り変わるハリウッドで没落する映画スター、そして興隆する新星スターの姿を描いたもの。公式上映での絶賛は凄まじいものがあり、パルムドール最有力とも言われていた。ミシェル・アザナヴィシウス監督&主演ジャン・ドゥジャルダンは東京国際映画祭にて「OSS117 カイロ、スパイの巣窟』でグランプリ受賞の経歴を持つ。

Theartist

【監督賞】ニコラス・ウィンディング・レフン"Drive"

Drive

「映画は監督にとって表現手段です。母に感謝。彼女は私が幼いころから何をしても、私のことを天才だと信じ続けてくれた。そして主演のライアン・ゴスリングに感謝。僕を監督に選んでくれてありがとう」。昼はスタントマン、夜はマフィアの運び屋に従事する男の追跡劇。デンマーク出身の監督。アメリカで映画を勉強した。

【女優賞】エドガー・ラミレスがプレゼンター。「映画は欲望。それは監督にとって女優を撮りたいとする欲望。観客にとっては女優を見たいという欲望。」。受賞者は"Melancholia"キルスティン・ダンスト。

Melancholia

「なんて一週間なんでしょう。。。女優としては一回しか与えられない機会だと思う。この作品をコンペティションに残してくれたことに対しお礼を申し上げます。そして私をこの映画で起用してくれたラースにも心から感謝したい」。記者会見での「私はナチだ。ヒトラーにも少しは共感できる」発言で映画祭から追放処分を受けたラース・フォン・トリアーによる監督作。キルスティン・ダンストは結婚を控えたヒロイン役。楽しい宴のさなか、宇宙からは謎の惑星が地球に接近していた…。

【脚本賞】プレゼンターはロザリオ・ドーソン。「脚本家はスーパーヒーローです。いろんな夢を見させてくれる。精神の力を持っている。命を奪い、与えもする。ペンを持ったヒーロー」。受賞者は"Footnote"ヨセフ・シダー。彼は現在テルアビブにいるとのこと。イスラエル。ヨセフ・シダーによる監督作。4作目。

【審査員賞】キアラ・マストロヤンニがプレゼンター。マイウェン・ル・ベスコ監督作"Police"が受賞。

Police

「(息を切らせながら)ありがとうございます。泣かずに話ができるかわからないが。編集、撮影のスタッフに感謝。とても困難な撮影だった。パリ市警の未成年保護課にもお礼を。人間の悲惨さを観察することを手伝ってくれた。」テレビのドキュメンタリーに触発されて製作。フランスでは10月に公開。マイウェン監督の前作『女優たちの宴』は今年のマイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルでも上映。拙レビューはこちら。

審査委員長ロバート・デ・ニーロ登壇。彼の紹介で審査員団入場。中国の製作者ナンサン・シー、フランス映画監督オリヴィエ・アサイヤス、ノルウェーの映画作家リン・ウルマン、中国の映画監督ジョニー・トー、女優マルティナ・グスマン、俳優ジュード・ロウ、チャドの映画監督マハマット・サレー・ハルーン、女優ユマ・サーマン。「わたくしの仲間たちと共に素晴らしい11日間を過ごしました。なるべく素晴らしい作品を選びたいと努力しました。すべてが素晴らしかった・満足のいく結果になっていることを望む」

【カメラドール/新人監督賞】ポン・ジュノ、マリサ・バルデス入場。「第一作目がたくさんあった。非常に難しい作業でした」パブロ・ジオルジェリ"Las Acacias"。アルゼンチンの監督。パラグアイからブエノスアイレスへ向かうロードムービー。

【短編部門】ミシェル・ゴンドリー「短編についてジャック・タチは短編の中にはチャップリンはいない」と語った。巨匠のことを知るのはいいが、巨匠のことは忘れたほうがいい」。短編部門のパルムドールは"Cross Country"。ウクライナのマリーナ・ヴロダの作品。もうひとつのスペシャルメンション"Swimsuit46"にはゴンドリーお手製トロフィーを授与。

クロージング作品"Beloved"のクリストフ・オノレ監督によると、「ペドロ・アルモドバルも、テレンス・マリックも、ナンニ・モレッティもいないようだね。そもそもテレンス・マリックにおいては受賞しても会場には来ないだろうが」

"police"のマイウェン監督が来場。彼女はその昔リュック・ベッソンの妻でもあった人で、『フィフス・エレメント』の宇宙人ディーバ役をはじめ幾つかのベッソン作品に出演している。最近では女優業のほかに監督業にも進出しており、今回は3作目。

Maiwen_2 Fifth_2

2:11am 審査員団が会場入り。審査員長のロバート・デ・ニーロ「あまりドラマが起こりすぎる映画はどうかと思う。私たちは静かな映画に魅了された」とコメント。

Cannes

5月11日よりはじまったカンヌ国際映画祭もいよいよ閉会式。そこで発表されるコンペティション部門の審査結果はいかに。はたして審査員長ロバート・デ・ニーロをはじめ、ジュード・ロウ、ユマ・サーマンら審査員団は、どの作品にパルムドール(最高賞)を授けるのでしょうか?

ムービープラスの生中継を観ながら、ブログ随時更新していきます。

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