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2011/05/23

カンヌ受賞作の興行収入

仮にカンヌ映画祭で最高賞(パルムドール)を受賞したとして、それはビジネス的な成功に直結すると言い切れるのだろうか。アート系、難解とも言われがちな作品群とより多くの観客を結びつける連結部として、カンヌはどれだけの効力を発揮しているのだろうか。

ハリウッド・リポーターによると、過去のパルムドール受賞作のうち、最も商業的成功を収めたのは2004年のマイケル・ムーア監督作『華氏911』だという。本作はアメリカをはじめ世界で2億2250万ドル(米国1億1900万ドル+そのほか1億325万ドル)を売り上げた。もちろんこの数字は受賞作のうちで過去最高のものだ。

対する昨年の受賞作『ブンミおじさんの森』は世界で100万ドル(米国15万9千ドル+そのほか94万6千ドル)しか売り上げていない。以下、最近の主要作における興行成績を概観してみると、

・2000年のラース・フォン・トリアー監督作『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は北米で420万ドル、そのほかでは3800万ドル。

・2001年のナンニ・モレッティ監督作『息子の部屋』は北米にて100万ドル、そのほかで1500万ドル。

・2006年のケン・ローチ監督作『麦を揺らす風』は北米で180万ドル、そのほかで2000万ドル。

・2008年の『僕たちのクラス』は北米で370万ドル、そのほかでは2330万ドル。

・2009年の『白いリボン』は北米で220万ドル、そのほかでは2040万ドル。

また『華氏911』に続くビッグヒットを記録しているのは、2002年の『戦場のピアニスト』だという。世界で1億2000万ドル(米国3250万ドル+そのほか8700万ドル)を売り上げ、本作は2003年アカデミー賞でもオスカー3部門に輝いている。

というわけで、ごく一部の大ヒット作をのぞくと、米国内の興行収入の約10倍にあたる数字がそのほかの地域での興収になるという定理がなりたつようだ。

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