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2011/05/23

カンヌ授賞式後の発言録

(何か情報が入れば随時更新していきます)

●受賞者たちは授賞式の壇上を降りたあと再びメディアの前で質問に答えたが、キルステン・ダンストだけは現れなかった。ラース・フォン・トリアーに関する質問を浴びることが不可避と考えたからだろう。

●授賞式後の記者会見で審査員のジュード・ロウはいくつかの受賞に漏れた作品を挙げた。"Sleeping Beauty""Le Havre""Pater""Habemus Papam"など。同じく審査員のリン・ウルマンはこれにペドロ・アルモドバル監督作"The Sking I Live In"を加える。ウルマンは「今年はとりわけ子供たちの素晴らしい演技が多かった」と語った。そして審査員長のデ・ニーロの仕事ぶりに対して「とても民主主義的で、皆の発言によく耳を傾けてくれた」。

●賞をめぐって審査員間で票が割れたり白熱した議論が起こったりといったことはなかった。すべてがあるべき場所(賞)へと着地していったということか。デ・ニーロ曰く「ドラマはスクリーンの中だけで十分だ」。これはトリアーをめぐる一連の騒動とも関係のあるコメントかもしれない。デ・ニーロは本当にゴタゴタした騒動が嫌いなようだ。しかしながらトリアーの『メランコリア』に関しては「映画祭側は本作を受け入れた。それは決定事項であり、それで万事OKだ」。

●審査員の間では一作品につき一つの賞を贈るとする認識があったようだ。ゆえに「ダブル受賞!」的なことはありえなかった。

●カンヌでパルムドールを受賞した『ツリー・オブ・ライフ』。壇上でトロフィを手にしたプロデューサーによると、テレンス・マリック監督はもう自宅のあるオースティンへ帰っちゃったとのこと。受賞を伝えるとたいへん興奮した様子だったという。「彼は普段からとても良い人で、単にプライベートに閉じこもるのが好きなだけ。決して無礼な人なんかじゃないんです。それが彼のやり方ってわけで」

●カンヌ映画祭で"The Artist"の米配給権をお買い上げしたハーヴェイ・ワインスタイン曰く「ここ25年のうち最高の年だった。異例の年、異例の審査員、そして彼らは素晴らしい選択をした」

●カンヌ審査員長を務めたロバート・デ・ニーロ曰く、「(『ツリー・オブ・ライフ』に決めた理由は)そのスケール、貫録、そしてテンションだった」。審査員の中でも全会一致というわけではなかったようだが、「我々のほとんどが素晴らしいと感じていた」

●キルスティン・ダンストによる女優賞受賞時のコメント「ほんと、なんて一週間だったんでしょう・・・。これは一生に一度あるかないかの栄誉です。本作をコンペティション部門に残してくれたカンヌ映画祭に心からお礼を申し上げます。そしてラース、私にこの映画の中で勇気を振り絞る機会を与えてくれて本当にありがとう」

●今回デ・ニーロの下で審査を務めたフランスの映画監督オリヴィエ・アサイヤスは、ラース・フォン・トリアー作"Melancholia"が受賞を果たしたことについて「間違いなく、本映画祭における最も優れた作品のひとつ。トリアー監督が記者会見で口にした内容については審査員全員が批難することで一致したが、映画自体は俳優たちの演技もよく、脚本も優れていて、ほんとうに素晴らしかった」

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