タランティーノ新作情報が増殖中…
クエンティン・タランティーノが新作にマカロニ・ウェスタン(そもそもこのワードは淀川長治さんが日本人用に翻訳したもので、正式には“スパゲッティ・ウェスタン”。セルジオ・レオーニなどに代表されるイタリア製の西部劇を指す)を準備中という情報はすでに広く知れ渡っていたこと。
だがファンサイトが昨夜、タランティーノの手掛けているとされる新作脚本の表紙画像を公開したことで、世界中のファンの歓声はマックスに達している。
そのタイトルとおぼしき場所に記されているのは"Django Unchained"の文字。
その後、Indie Wire内のエンタメ・ブログThonpson Hollywood がタランティーノが契約するエージェンシーWMEに取材した結果、「確認が取れた」と発表した。これによると、タランティーノはこの新作ウェスタンの最終ドラフト(草稿)を製作会社であるワインスタイン・カンパニーに提出したところ。『イングロリアス・バスターズ』(レビュー)で英・独・仏・伊の4カ国語を操る技量を見せつけたクリストフ・ヴァルツがの出演が予定されており(主演かどうかは不明)、あらすじとしては「元奴隷として働いていた男が、悪い農場主から妻を解放すべく、反旗を翻す」というものになるという。また、他にもこの24時間以内に、ネット上には新作に関する真偽不明の情報が山積している。
「ジャンゴ」と聞けば、セルジオ・コルブッチが監督を務め日本では『続・荒野の用心棒』(1966)として公開された作品(原題が"Django")の記憶へと直結する。本作はクリント・イーストウッド主演の『荒野の用心棒』とは何ら関係ないのに、「続」と名付けられてしまったことでも有名だ。この映画に主演したフランコ・ネロは数か月前、「タランティーノの新作に、クリストフ・ヴァルツ、トリート・ウィリアムズ、キース・キャラダインと共に出演する」とコメントを残している。このキャスティングが本当に実現するのかどうかも今回の見どころのひとつだろう。
現在のところ、キャスティングが順調にいけば、2011年の晩夏から秋にかけて撮影を始めたい構えのようだ。奇しくも『トゥルー・グリット』によって西部劇というジャンルに再び脚光が当たり始めている昨今。タランティーノらしい、これまでにないウェスタン(彼はこの試みを自分流に"Southern"と呼んでいるらしい。唯一無二という意味だろう)を提示してくれることを期待したい。
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