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2011/06/13

北米興行成績Jun.10-12

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Jun.10-12 weekend 推計

01 Super 8 $37.0M
02 X-Men:First Class $25.0M
03 The Hungover 2  $18.5M
 
04 Kung Fu Panda 2 $16.6M
05 Pirates of the Caribbean 4 $10.8M
06 Bridesmaids $10.15M
07 Judy Moody and the Not Bummer Summer $6.26M
08 Midnight in Paris $6.14M
09 Thor $2.37M
10 Fast Five 
$1.7M

S8_3 ■スティーヴン・スピルバーグ製作&J.J.エイブラムス監督作『SUPER 8』が首位を獲得。当初の「2500万~3000万ドル」との興収予測を遥かに上回り、3700万ドルを売り上げた。これは『第9地区』とほぼ同じレベルで、スピルバーグ作品としては『マイノリティ・リポート』の興収にも近似している。

従来のビッグタイトルとしては物足りない数字だが、一方で「スターが登場しない」「徹底した秘密主義」「製作費は5000万ドル(ビッグタイトルとしては破格の安さ)」といった足枷を自ら課してマーケティング展開してきた本作ゆえ、観客らによる口コミ展開が期待される。実際、土日興行で予測を上回る伸びを記録したのもこの口コミの効果と見る向きも。

また興味深いのは本作に集った客層だ。ストーリーにも増して「スピルバーグ作品へのオマージュ」とのイメージを最前に打ち出し、『未知との遭遇』『E.T.』『ジュラシック・パーク』などの具体的なスピルバーグ作を遺伝子情報的に掲げてきたマーケティング戦略の賜物か、まさにスピルバーグ作品で育った世代、「25歳以上」が観客の7割以上を占める結果となった。また性別では男性客が56パーセントとやや上回っている。

加えて参考のために以下の数字も併記しておきたい。

●J.J.エイブラムス監督作
m:i-3 オープニング4774万ドル/総計1億3400万ドル
スター・トレック 7520万ドル/2億5773万ドル

●スピルバーグSF作
宇宙戦争 6488万ドル/2億3428万ドル
マイノリティ・リポート 3568万ドル/1億3200万ドル
A.I. 2935万ドル/7861万ドル
ロスト・ワールド 7213万ドル/2億2900万ドル
ジュラシック・パーク 4700万ドル/3億5700万ドル
E.T. 1183万ドル/1億7987万ドル
未知との遭遇 538万ドル/1億3200万ドル

■先週の覇者『X-Men ファースト・ジェネレーション』が2位へ。事前の興行予測では「『X-Men』によるV2の可能性もある」とされてきたのだが、結果的に1000万ドル以上の差が生じた。今タームでの売り上げは2500万ドル。オープニング週末よりも55%ほど下落しているものの、これは同じX-Menシリーズの中でいうと『X-Men2』に続く下支えの強さだという。本作の累計興収は9900万ドル。これに国外興収1億2420万ドルを加えると、世界興収は2億2250万ドルとなる。製作費は1億6000万ドル。

■3位の『ハングオーバー2』は3週目にして興収2億ドル越えを突破。最終興収2億7730万ドルの前作でさえ、2億ドル突破は5週目だった。このまま前作以上の伸びを記録するのか、やがて息切れしてしまうのか。いずれにしても製作費8000万ドルは楽々カバー。

■『カンフー・パンダ2』は4位。興収は1億2690万ドル。もっと近いと思われていた製作費1億5000万ドルまでの道のりが米国内だけではやや遠く感じられる。が、国外では中国をはじめヒットが続き、世界興収は3億3000万ドルを越えている。

■『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』も米興収2億ドルを突破。世界興収は8億8680万ドルと、依然として順調な航海を展開している。

■思わぬ伏兵ぶりでTOP圏内に居座り続ける"Bridesmaids"は累計興収を1億2400万ドルとした。製作費3250万ドルからすれば4倍近い利益を出していることになる。

■さて、6館→58館→147館と拡大上映を遂げてきたウディ・アレン監督作"Midnight in Paris"の勢いはなおも止まらず、金曜日からいよいよ994館での公開となった。これだけ拡大しても金~日における1館あたりのアベレージ興収は『X-Men:ファースト・ジェネレーション』とほぼ同等。各紙を概観すると配給担当のソニー・クラシックスはこの勝因を「パリという街が持つ、かつて訪れた人にも、訪れたことのない人をも惹きつける魅力」、そして「今回のアレン作品では、変人ではなく、ごく普通の人間が主人公」という点を挙げている。もちろんこれに加え、ウディ・アレンの脚本の筆致が相変わらず冴え渡っていることも理由として当然あるのだろう。

■カンヌ映画祭パルムドール受賞作ツリー・オブ・ライフ』も上映館数を4→20→47館と上げ、今週は11位にランキング。1館あたりのアベレージは1万8千ドルと、現在公開中の作品の中で最高値を叩き出している。

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