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2011/06/21

『ハングオーバー2』訴訟に決着

Hangover 『ハングオーバー2』の米公開直前、それを差し止めようとする訴訟が持ち上がったことは既にこのブログでもお伝えしたとおりだが、長らく本作の関係者を悩ませ続けてきたこの問題についに終止符が打たれた。現時点ではワーナーの広報担当者、原告の代理人ともに「双方は友好的に和解した」と発表するにとどまり、和解の中身については一切明らかにされていない。

『ハングオーバー2』拙ブログのレビューはこちら

流れをもう一度整理しておこう。すべての発端は、本作で泥酔状態に陥ったエド・ヘルムスが翌朝目覚めると顔面に施されているタトゥーだった。誰がどう見てもマイク・タイソンのトレードマークたるタトゥーそのもので、それゆえ上映中も爆笑を誘うシーンなのだが、このデザインについて、かつてタイソンの顔にタトゥーを施した掘り師(タトゥー・アーティスト)S.ヴィクター・ウィットミルが「異議あり!」を唱えたのだ。デザインの考案者たる自分の許可なく使用された劇中のタトゥーは著作権侵害にあたる、と。

双方の主張は真っ向からぶつかり、ウィットミル側は映画の公開差し止めを求めるという強硬手段に出たものの、これには裁判所が公開2日前に「その必要はなし(そこまで事態を大げさにする必要なし)」との結論をくだし、スタジオ側もホッとひと安心。

しかしこの後も著作権侵害に関する審議が続くことには変わりはなく、もしもこのまま訴訟が長引けば、今度は『ハングオーバー2』のDVDリリースのタイミングに大きな影響を及ぼすことになる。ワーナー側はこれを深刻に受け止め、「DVDでは問題のタトゥーをCG処理して別のデザインにする」と驚愕の提案も口にしてはいたものの、結局は今日になって双方の「和解」という結論に至った。具体的な内容は分からないが、恐らくスタジオ側がそれなりの慰謝料を支払うという形で折り合いがついたのではないかと想像する。

というわけで、エド・ヘルムスの顔面タトゥーは今後もCGではなくそのままのデザインで世界中を席巻することになりそうだ。

『ハングオーバー2』は現在までのところ、アメリカだけで2億3300万ドルを売り上げ、この数値はまだ前作の2億7700万ドルには及ばないものの、米興収を含めた「世界興収」では前作(4億6700万ドル)を凌ぐ4億8900万ドルに到達。これはR指定作品として歴代最高となる数値だそうだ。

本作は日本をはじめ、これから封切られるマーケットを幾つも残している。今回の訴訟問題をむしろバネにしてまだまだ数字を伸ばしていきそうだ。

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