フランス映画祭開会式
映画祭オープニング・セレモニーでは、リュック・ベッソン団長、ユニ・フランス代表、それに今回の上映作品の監督たち、総勢8名が一人ずつ登場しました。
"Chantrapas"を出品したオタール・イオセリアーニ監督(77歳)は、その持ち前の存在感で観客を魅了しつつ、ゆっくりと、詩でも吟じるかのような響きをたたえながら、次のようなスピーチを披露しました。
こちらに来ることができてとてもうれしく思ってます。遠く離れたところに居ながら、ずっと日本のことが頭から離れませんでした。今の状況の中で、はっきりいって、映画に関して申し上げることは何もありません。この大震災に際し、これほど冷静に、誠実に振る舞われた日本の皆さんについて心から感銘を受けています。この地球上に、日本の皆さんのような方々が存在してらっしゃることを誇りに思っています。人は「不幸なことは自分では無く、他人に起こる」と思いがちですが、それは誤りです。誰だって不幸に見舞われます。日本の洗練された、そして愛されるべき文化は世界中に知られています。また、日本人の気遣い、礼儀正しさも世界中に知られてます。ほんとうに、みなさんに「ありがとう」と申し上げたい。(深く、一礼)
また、続く『セヴァンの地球のなおし方』のジャン=ポール・ジョー監督は、今回の滞在中に福島と祝島にも行かれたそう。スピーチの途中に、こんなハチマキをおもむろに取りだし、額に巻かれました。
ところが、あとで他のゲストのスピーチ中に会場から笑いが起こり、なんだろうと視線をやると、
いつの間にかイオセリアーニ監督まで、反対派の旗手となっていました。ほんと、お茶目な人です。
最後に登場したリュック・ベッソン団長。「なんて書いてあるんだい?」といった感じで覗きこむ様子が印象的でした。
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