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2011/07/29

【レビュー】トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

たとえばオプティマスから藪から棒に「お前はこの映画が好きか?」と聴かれたとする。僕はきっと「好きだ」と答えるだろうが、その言葉は責任感を伴わない極めて軽めのものだ。それこそ「はい、食べ放題コースは大好きです」と答えるような気軽さ。もちろん年齢とともに翌日の胃もたれはしんどくなるし、中性脂肪のつきすぎや、痛風の気にも注意しなければいけないのだが、この飲み会には飲み会なりの、質より量、参加しておいて別にソンはない、と思わせるチカラ技の魅力があるのだ。

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『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』はそういう映画だ。世の評論家が言葉を尽くしてその大味ぶりを批判しても、スルリと身を交わして縦横無尽にハイウェイを滑走していくロボたちのように、あの灼熱のワシャワシャとした強引さを押しとどめるものはもうどこにもない。しかも冒頭こそ60年代の月面着陸から始まったかと思ったら、それに続く現代シークエンスはとことんアホだ。とくにあのビッチ娘ミーガン・フォックスから強制交代となった新ヒロインの登場する場面は苦笑してしまうほどとことんアホだ。なんなんだあのバーニーのぬいぐるみは。まるで米プレイボーイ誌のグラビア・ページのようで、あれは確実にマイケル・ベイの性癖をさらけ出していた(あんなのが好きなのか)。しかも劇中には我々日本人にとってはナーバスにならざるをえない場所での、まったくもってどうかしている銃撃戦が繰り広げられたりもする。ドキドキしていいんだろうか。ワクワクしていいんだろうか。不謹慎ではないだろうか。いや、いいんだろう。この瞬間だけは。

この細部の描写はともかく、ストーリー、とくに起承転結の「起」部分だけは気が効いている。思い返せば第2弾『トランスフォーマー/リベンジ』ではこの脚本がボロクソに批判されたものだった。これに対しマイケル・ベイ本人も否定はしない。「あれは本当にひどかった」という述懐の中で彼は、「あのときはちょうど脚本家協会がストライキに入るころでね。本当にありえない時間で突貫工事のようにストーリーをこしらえたんだ」と打ち明けている。これは「だからこそ今度の第3弾は自信を持って観客に提示できる」との意志表示だったのだろうが、なるほど、この言葉どおり、60年代以降のアメリカの歴史を絶妙に総括するような展開には魅力が光る。それにしても『X-Men ファースト・ジェネレーション』をはじめ、最近の大作映画がどこか宗教間の争いやテロリズムの匂いを払しょくした一昔前のノスタルジーを求めているように感じるのは気のせいだろうか。

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また、今回のひとつの主軸となっている3D効果のほどは凄まじい。それこそ食べ放題コース以上の、灼熱のバーベキューパーティーだ。「この肉、もう焼けただろうか?」くらいの勢いで、金属野郎たちがワシャワシャと立体トランスフォームに余念がない。なんと言っていいのか、上記でこれほどマイケル・ベイをアホだと言いながら、こんなチカラ技を成し遂げてしまうのは凄いと思った。圧倒された。思わず肉、焼き過ぎた。こんな巨大ダムをこしらえるような所業はベイのような剛腕だからこそ可能なのであって、インディペンデント出身の繊細な監督であったり、あるいは日本人がいくら頑張って背伸びをしたって生涯ムリなんじゃないかとも思った。奇しくもベイとタイプしてたら「米」と出た。そう、この映画を観てると久々に「アメリカに負けた」と否応なしに感じてしまうのだ。

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この3D撮影に挑むにあたり、マイケル米は1年間にわたり技術を学習したんだそうだ。この絶対に人任せにしない性格!コントロール主義者!そりゃ、ミーガン・フォックスが現場での彼を「まるでヒトラーみたいだ」と揶揄するわけだ。ちなみに世にある3D作品に関して「3D撮影」か「2Dからのコンバージョン」かでクオリティが大きく違うように思われがちだが、本作は『アバター』スタッフを大勢起用しての3Dカメラ撮影を行う一方で、手の込んだVFXの必要な場面では2Dカメラで撮影し、これを入念に3Dへとコンバージョンしていく方法が取られている。正直、この差は全く判別できず、一貫した熱狂と興奮を与えてくれる。

中でも見どころなのは、クライマックスの混沌とした、それこそスピルバーグの『宇宙戦争』&ヘンテコSF『スカイライン』を混ぜ合わせたかのような市街戦。とりわけ、あの予告編でもお馴染みの空中部隊が機体から意を決してダイブするシーンに尽きる。巨大ビル群の狭間を隊員たちがスーッ!!と立体的に滑空していく姿の美しさはまるで、胃もたれ中にハイと手渡された胃薬のように沁み渡ってくる。このシーンがもう少し長かったなら不覚にも涙がこぼれてしまっていただろう。

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これだけ強調してもやっぱり「食い放題・飲み放題」は嫌だと言う人に対し、マイケル米はもうひとつの裏メニューを用意している。俳優コースだ。そもそも上司役のジョン・マルコヴィッチのあの使い方ときたら常人の発想では考えられないものだし、それにフランシス・マクドーマンドとジョン・タトゥーロというメンツが揃い踏みしている姿を見ると、いま目の前で展開している映像が万が一にもコーエン兄弟作品なのではないかという錯覚さえ覚えてしまう。加えてこれまで王子様たる起用が多かったパトリック・デンプシーのまさかのキャスティング。そして、最終兵器としての『ハングオーバー』で大ブレイクしたケン・チョンの投入。

この豪華メンバーで贈る灼熱の食いだおれ祭り。CGの金属ロボだけじゃない、人間だってキャラの強さだけでこれだけの馬力が出せるんだってことを証明してくれる。

さあ、推せるだけのポイントはすべて推してみた。これでオプティマスも「よくやった」と褒めてくれるだろう。

あとはあなたが颯爽と飲み会場へ足を運ぶだけだ。胃薬は持っただろうか。終電の時間はチェックしたか。もしものときに介抱してくれる人はいるだろうか。そして中年男性には飲酒後のウコン服用がおススメです。

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ハリウッドの暴動騒ぎ

アメリカ現地時間の27日、夜。ハリウッドのチャイニーズ・シアター付近の大通りで暴動が巻き起こり、LAPDの警官隊が鎮圧に乗り出す騒ぎとなった。

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この日、チャイニーズ・シアターでは世界最大規模の音楽イベント「エレクトロニック・デイジー・カーニバル」に迫ったドキュメンタリー、その名も"Electoronic Daisy Carnival Experience"の招待制プレミア上映会を実施。

…にしてはあまりにたくさんの人が詰めかけ過ぎている(そもそもこんなに席があるはずがない)。群衆はやがて通りを遮断し、わけのわからない熱狂と混沌に包まれていく。そして警官隊の投入。それに抗う若者たちとの間で小競り合いが続き、やがてパトカーに乗り上がって咆哮する人、そしてパトカーが炎上しているとの未確認情報も飛び交い、やむを得ず警官隊が彼らに対して殺傷性のないビーンバッグ弾を発砲する事態にまで発展した。

この状況が巻き起こっているさなかでは各メディアもまだ詳細が掴めず、LAタイムズでも「多くの人が上映会場に入れろと声をあげている」といったリポートに終始していたのだが、ここから徐々に事の裏側が明らかとなってくる。

実はこの暴動の原因は有名DJによるツイットにあった。彼の名はDJカスケード。この日、チャイニーズ・シアターで上映されたドキュメンタリー作品にも登場するひとりだ。彼はフォロワーに対し「本日18時より、チャイニーズ・シアターにてブロック・パーティーを行う!」とのツイットを投稿(ブロック・パーティーとは無料で参加できる路上ライブのこと)。上映会の主催者側はこの動きを全く関知しておらず、彼の独断による呼びかけと思われる。未だその意図は不明なものの、彼なりに映画の出発を祝福しようとした可能性は否定できない。

Edce そしてこの結果、レイヴ・イベントさながらに、辺りにはおびただしい数の人たちが溢れかえってしまった。これを何とか諌めようと、上映会側も拡声器などを使って「DJカスケードは登場しません」とアナウンス。またカスケードも「みんなとにかく落ち着いてくれ。冷静になろう」とツイットで呼びかけ。しかしそれでもなお押し寄せる人波は絶えず、周囲は混乱の一途をたどり、一部の若者たちの暴徒化を生んだようだ。

結局、映画にとって絶好のアピールの場所だったにも関わらず、600人の招待者のうち、チャイニーズ・シアターまで辿りつけた人は300人ほどにとどまった。その中にはマスコミ関係者なども多く含まれ、その分、作品そのものに関するメディア露出の機会を大量に失ったことになる。

毎年6月に開催されるエレクトロニック・デイジー・カーニバルは、そのダンスミュージックと照明と花火を織り交ぜたド派手な演出と15万を超える参加者、それに付随する何かしらの事件や事故のニュースと共に、何かとメディアを騒がせる巨大イベントとして知られる。今回のハリウッドでの暴動も、その不名誉のひとつとして語り継がれることになりそうだ。

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ビグロー監督の新作、公開日決定

Kathryn_2  『ハート・ロッカー』の監督&脚本家コンビがネイビーシールズによる“オサマ・ビンラディン追跡ミッション”について描く最新作"Kill Bin Laden(仮題)"。その米公開日が発表された。2012年10月12日。これは『ソーシャル・ネットワーク』とあらかた同じパターンの公開日であり、配給側のソニーは『ソーシャル』と似た戦略でもってこのアカデミー賞受賞監督作を再度オスカー候補へと送り込む作戦のようだ。

このプロジェクトをめぐっては当初、過去に実際に展開されたビンラディン追跡ミッションとその失敗についてリアリスティックに描く予定だった。が、そこにきて突如、米大統領による「ビンラディン殺害」の緊急スピーチが飛び込んでくる。このまさに映画の企画途中に歴史が塗り替えられた瞬間を目の当たりにしたことで、キャスリン・ビグロー監督と脚本家マーク・ボールはストーリーの更なるアップデートを行うことを決意。つまり彼らは「ビンラディン殺害」までを映画に盛り込むことを決めたのだった。

本作は億万長者ラリー・エリソンの娘であり、暗礁に乗り上げていたポール・トーマス・アンダーソンの新作を救ったことでも知られるミーガン・エリソンが製作を務める。またシールズ隊員としてジョエル・エドガートンが出演するとの噂はあるものの、公式なアナウンスはまだなされていない。

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クルーニー監督作トレーラー登場

ジョージ・クルーニー監督作"The Ides of March"のトレーラーが到着。

大統領選の裏側でうごめく人、人、人。その流れをコントロールすべく躍起になる選挙対策本部の若き広報担当者をライアン・ゴズリングが演じる。共演者は他にジョージ・クルーニー、フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ。原作はボー・ウィリモンによる戯曲。舞台版では『スター・トレック』『アンストッパブル』のクリス・パインが主役を演じた。

なお、本作はヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品にして、コンペ部門出品作にもエントリーされている。

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2011/07/28

【米興行】年末公開日の微調整

Mi 年末シーズンは映画業界にとってとても大事な稼ぎ時。客足の読み間違いで大量の観客を失うこともよくある話で、だからこそ担当者は入念な打ち合わせを重ねてこのタイミングを決定する。そしてパラマウントが放つトム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は、これまでアナウンスしてきた米公開日12月16日よりも更にアドバンテージのとれる場所として、米公開を5日遅らせ、12月21日とすることが発表された。ただし米を除く、日本を含む世界の大部分では予定通り12月16日公開となる。

ここには2つの見立てが成り立つ。ひとつは元のスケジュール12月16日にはワーナーが放つ『シャーロック・ホームズ2』や『アルヴィンとチップマンクス』といった競合作品が存在することだ。とくに『ホームズ』は『ミッション4』とターゲット層をほぼ同じくすることから、同日公開にすると互いの集客能力を大きく食い合う可能性も高い。ここでパラマウントが先に身を引いたことを考えると、パラ社もまた、ホームズを相手にミッション4に勝ち目はないと見ているのだろう。

そしてもうひとつは、米国内でのトム・クルーズの不人気ぶりにある。前作『ナイト&デイ』も米国興行では伸び悩んだものの、海外ではいまだに彼のスター・パワーが健在であることを証明する数字が幾つも報告された。ゆえに、ここはミッション4も先に他国で封切り、その5日後、先んじて体験した世界の反応を米国民が“確かめる”かたちで劇場へ集う、という流れを築きたいのだろう。

しかし、ただでさえ強豪ひしめくこの時期ゆえ、公開日を前後させてもまた新たなライバルとの対峙は避けられない。

この新たな米公開日12月21日にはソニーがハリウッド・リメイク版『ドラゴン・タトゥーの女』を放つ。だが唯一の安心材料は、デヴィッド・フィンチャー監督が手掛けるこの作品はR指定レイティングも確実なことから、『ミッション4』よりも高めの年齢層がターゲットになることが予想されることだ。

むしろ問題はこの2日後だろう。12月23日にはスピルバーグ最新作『タンタンの冒険』が米公開を迎え、他にもキャメロン・クロウ監督による感動作"We Bought A Zoo"や"The Darkest Hour"、それにアンジェリーナ・ジョリー初監督作"The Land of Blood And Honey"も同じタイミングで公開を迎える。

Descendants 一方、この『ミッション4』の公開日変更から数時間後、今度はフォックス・サーチライト社が"The Descendants"の米公開日を当初の12月16日から11月23日へと前倒しすることを発表したようだ。本作は『サイドウェイ』のアレキサンダー・ペイン監督が久々に手掛ける長編作。主演はジョージ・クルーニー。

この12月16日には、アカデミー賞作品賞を獲得した『英国王のスピーチ』の配給元ワインスタイン・カンパニーが満を持して放つ"The Iron Lady"が控えている。

本作はメリル・ストリープが“鉄の女”ことマーガレット・サッチャー元英国首相を演じるヒューマン・ドラマ。完成前から早くもアカデミー賞候補の呼び声高く、おなじく高評価&アカデミーへのノミネーションが期待される"The Descendants"側がこれとのバッティングを避けたのではないかとも言われている

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【レビュー】赤い靴

なぜこの映画を知らずに生きてきたんだろう。自分を激しく恥じるとともに、逆にだからこそ現代の文脈においてこの映画と顔を合わせられる幸運に、湧きあがる興奮を抑えられなかった。マイケル・パウウェルとエメリック・ブレスバーガーが1948年に共同で監督を務めたこの奇跡のような136分。しかも今回の上映は、この映画の大ファンでもあるマーティン・スコセッシ監督の監修により、ファースト・カットから身を仰け反るほどの美しい画面に生まれ変わっている。そこに生える鮮烈な赤。そして芸術家どうしの激しい想い。まるで3D映画を思わせるほど立体的で幻想的なカメラの動き。

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バレエ映画?クラシック?アンデルセン童話?

それらの先入観はもうこの場で捨ててほしい。ここにあるのは新進気鋭の若き作曲家と、プリマを夢見るバレリーナ、そして変わり者として知られるバレエ団の座長とが、三者それぞれの見つめる方向性に向かって束の間の併走を繰り広げ、驚くべき幻想性と狂気とが入り混じった「赤い靴」公演を築き上げていく物語だ。

見せ場となるのは約16分間に及ぶこの公演シーン。舞台の全景を捉えていたカメラは、徐々に興奮を抑えきれずにその内部へと入り込んでいき、いつしか狭い舞台空間に宇宙を見出したかのように、果ての見えない創造世界をあの手この手の表現手段を駆使しながら獲得していく。

この映画の誕生から今日まで、このシーンに触発されて後の映画作りに生かしてきた人がどれくらいいることだろう。マーティン・スコセッシもそうだし、そして『ブラック・スワン』を大ヒットさせたダーレン・アロノフスキーが本作をかなり意識しているであろうことはすでに多くの人によって語られていること。だから、ということではない。たとえそれをきっかけに観たとしても、この“オリジナル”はあまりにパワフル。それらの血を分けた映画の遺伝子たちを軽く凌駕する破格のバイタリティに満ちている。

彼女は今なお、憑りつかれたようにあの赤い靴のステップをやめていないのではないか。そして劇場でこの映画を体感する者も、その瞬間から心のうちで赤い靴のステップが止まらなくなる。

その意味で、『赤い靴』は時間の止まった過去の写真ではなく、今なお躍動を続け進化を続ける、あくまで個人的な賞賛の言葉として言わせてもらえば、つまり踊る赤いバケモノのような存在なのだ。

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確かにDVDも発売されているんだけれど(スコセッシ監修版ではない)、このレビューはあくまでスクリーン観賞に関するものです。

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ダニー・ボイル新作にキャスト追加

『スラムドッグ・ミリオネア』『127時間』のダニー・ボイル監督による新作"Trance"が徐々にキャスティングを詰めてきている。すでにジェームズ・マカヴォイの出演が8割がた決まっている本作だが、Deadlineによると新たにヴァンサン・カッセルとロザリオ・ドーソンが交渉入りしているようだ。

Trance
アート泥棒たちがオークション・ハウスから名画を盗み出そうとするも、相棒が頭を強打しその隠し場所をすっかり忘れてしまう。頼みの綱は催眠術によって記憶の中に秘められたその場所を捜し出すことだけ―。

Mcavoy このあらすじを見るとドタバタ・コメディのようにも思えてくるが、あくまでサスペンス物のようだ。これまでにもマイケル・ファスベンダー、コリン・ファース、スカーレット・ヨハンソンといった名前が浮上していたが、現在のところマカヴォイはオークションハウスの従業員役として登場し、手引きをするはずの彼が記憶を喪失することから、話は思わぬ展開を迎えていくことになる。彼が記憶を取り戻そうと脳内奮闘する様子はもしかすると『X-Men:ファースト・ジェネレーション』に見る若き日のプロフェッサーXのようかもしれない。

ヴァンサン・カッセルは気性の激しい共犯者として登場。切羽詰まってマカヴォイを催眠術師のもとに連れていくのも彼の役目となる。Colliderなどの一部のメディアではロザリオ・ドーソンがこの術師を演じるのでは?との声もあるが、Deadlineでは「ふたりの男性と関わっていくことになる女性」と称するにとどまっている。

製作費はこの題材に見合った比較的安めのライン。作風としては『シャロウ・グレイブ』『トレインスポッティング』といったボイルの名を世界に知らしめた初期作品を彷彿とさせるものになる模様。

本作の監督を務めるダニー・ボイルは、2012年ロンドン・オリンピック開会式の芸術監督という大役に任命されており、もうじきするとスケジュールが完全に埋まってしまう。なにか新たな企画に着手するなら今このタイミングしかない。現在の予定では秋ごろに"Trance"の撮影をはじめ、ボイルがオリンピック仕事に携わっている間、いったんこの映像素材を寝かせ、そしてオリンピックが終わった段階で再び編集作業が再開される。公開は2013年3月ごろを予定。

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2011/07/27

R.ハワード、『ロスト・シンボル』は監督せず

Ron これまで『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』というふたつのダン・ブラウン作品を映画化してきたロン・ハワードだが、Deadlineによると現在始動中の最新作『ロスト・シンボル』では製作のみを手掛け、監督仕事は他の才能に託する意向のようだ。

2006年に公開された『ダ・ヴィンチ・コード』は世界で7億5800万ドル、2009年の『天使と悪魔』では4億8500万ドルを売り上げており、ハワードにとってもキャリアで最も成功した作品のひとつ。今回彼が監督しない理由はひとえに「何度も同じことをやりたくない」ことにあるようだ。

『ダ・ヴィンチ・コード』レビュー
『天使と悪魔』レビュー

『ビューティフル・マインド』(01)以降、ほかに大ヒット作が見当たらないハワードだけに、ここは第3弾もこの任にあたって成果をあげておきたいところなのだが、さすが名匠と呼ばれるだけあり、キャリアの“守り”に入るよりは新たな試みと共に“攻め”に転じることを選んだようだ。これを受けて製作スタジオのソニーは新たな監督探しに着手しはじめている。

ちなみに映画版『ロスト・シンボル』は、『堕天使のパスポート』『イースタン・プロミス』などで知られるスティーヴン・ナイトが昨年ごろから脚本執筆にあたっていたが、数ヶ月前になって原作者のダン・ブラウン自らがこの改訂作業に携わりはじめている。主人公のハーバード大学教授ロバート・ラングトン役は前作に引き続きトム・ハンクスが演じる。

ハワードに関しては、スティーヴン・キング原作の「ダーク・タワー」の映画化企画が暗礁に乗り上げ、大手ユニバーサルが離脱を表明したばかり。現在新たな製作パートナー探しが続けられているが、一方でハワードのもとにはこれに代わる監督仕事がいくつも打診されている。これまでのところ70年代を舞台にしたF1映画"Rush"が軌道に乗り始めており、その後はワーナー・ブラザーズのもとで"Under the Banner of Heaven"と"Spy vs. Spy"を手掛ける予定。

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ボーン続編キャスト、前作からの続投組

Joan『ボーン・アルティメイタム』以来となるシリーズ最新作"Bourne Legacy"(これは仮題だったはずだが、最新ニュースを重ねるたびにだんだん定着している気がする)に前作からの続投組が加わりそうだ。といってもこれはマット・デイモンのことではない。前3部作で主軸を担った彼は今回は登板なし。本作はデイモンの代わりにジェレミー・レナー演じる“もう一人の主人公”が、かつてジェイソン・ボーンが辿ったのと同じく、奪われたアイデンティティ奪還の道を模索していくストーリーになる。

というわけで、話を戻そう。前作からの続投組だ。現在、前2作でCIA捜査官を演じたジョーン・アレンと、ボーンらの運命を狂わせた極秘プログラム開発の責任者役アルバート・フィニーが再登板に向けて出演交渉に入っているという。

前3部作で脚本家として参加したトニー・ギルロイが脚本&監督を手掛ける本作は、ほかにもオスカー・アイザック、レイチェル・ワイズ、そして新たな悪役としてエドワード・ノートンの出演が予定されている。

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ミミ・レダーが『西部戦線異状なし』の監督に

Quiet 『ピースメーカー』『ディープ・インパクト』で知られるミミ・レダーが映画監督として復帰を果たす。彼女が挑むのは映画史に輝く名作『西部戦線異状なし』(1930年/アカデミー賞作品賞&ルイス・マイルストンが監督賞受賞)の原作"All Quiet on the Western Front"(エーリッヒ・マリア・レマルク著)の再映画化だ。本作は第一次大戦化の最前線を舞台に、理想に燃える若きドイツ兵があまりに過酷な戦線に身をさらし、その人間性を豹変させていく物語。

これまで原作にも映画版にも触れる機会のなかったレダーだが、レスリー・パターソン、イアン・ストッケルが執筆した脚本を読んで激しく心揺さぶられ、今だからこそ映画化する意義があると感じたようだ。現在、この企画は2012年のヨーロッパでの撮影開始に向けて製作パートナー探しが続けられている。

「ER」の演出などで注目されたミミ・レダーは、『ピースメーカー』で商業映画デビューを飾り、『ディープ・インパクト』『ペイ・フォワード/可能の王国』などを手掛けたあと、その後しばらくアメリカでの劇場公開作から遠ざかっている(日本で劇場公開された『ザ・エッグ/ロマノフの秘宝を狙え』はアメリカでは劇場公開されていない)。最近ではダスティン・ホフマン、ニック・ノルティ主演のHBOドラマシリーズ"Luck"を演出。本作はマイケル・マンらが製作総指揮に参加している。

またレダーは、自身と自分の父親との交流をベースにした"I Dismember Papa"という映画作品を温めているさなかでもある。彼女の父親ポール・レダーは映画監督として、1972年には「アルバート・ショック」(原題"I Dismember Mama")というホラー映画を発表している。

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2011/07/26

ボニー&クライド再映画化

Bonnieボニー・パーカー&クライド・バロウの物語が再び映画化される。

1930年代の恐慌期、ボニー&クライドは数多くの強盗と殺人を繰り返しながら逃避行を繰り広げ、最後はルイジアナで警官隊の銃撃によって絶命したことで知られる。このとき、ふたりはまだ23、25歳という若さだった。1967年に製作された映画史に輝くアーサー・ペン監督作『俺たちに明日はない』では、ウォーレン・ベティとフェイ・ダナウェイがこの役を演じた。

今回新たに映画化される作品では、新たな知られざるエピソードを付与したジェフ・グイン著"Go Down Together"がベースとなり、より事実に忠実なものとなる。『俺たちに明日はない』のようなロマンティックな要素も薄められる見込み。

監督には『幻影師アイゼンハイム』や『リミットレス』のニール・バーガー。『X-Men:ファースト・ジェネレーション』や『マイレージ、マイライフ』を手掛け、"By Virtue Fall"で監督デビューする予定のシェルドン・ターナーが脚色を務める。

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チリ鉱山の奇跡、映画化権交渉まとまる

Chilean 崩落したチリの鉱山内に渡り閉じ込められ、その69日後、世界のメディアが生放送で注目する中、33名の仲間たち全員が無事救出されたことは記憶に新しいが、この一連の出来事を映画化する話がようやくまとまった。当初はブラッド・ピット率いるプランBの担当者が幾度もチリへ飛び、交渉成立も秒読みかと思われていたのだが、予想を超える反響を経て33名の鉱員たちは、いまだ黙して語られぬ鉱山内でのエピソードや手記なども含めて、ハリウッドの大手代理店を通じてこの権利を売りに出していた。

最終的にこの権利を獲得したのは、『ブラック・スワン』や『シャッター・アイランド』を手掛けたプロデューサー、マイク・メダヴォイ。彼が率いるフェニックス・ピクチャーズが製作を担い、『モーターサイクル・ダイアリーズ』のホセ・リベーラが脚本執筆にあたる模様。来年にも本格的な製作に入る予定だという。生還者たちが公式に“お墨付き”を与える映画はこの作品のみとなる。

また公式書籍に関しても執筆が進んでいるようだ。ピュリッツァー賞受賞のジャーナリスト、ヘクター・トーバーがこの任にあたっている。

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2011/07/25

北米興行成績Jul.22-24

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Jul.22-24 weekend 推計

01 Captain America:The First Avenger $65.8M
02 Harry Potter 7 Part2 $48.0M
03 Friends with Benefits $18.5M

04 Transformers:Dark of the Moon $12.0M
05 Horrible Bosses $11.7M
06 Zookeeper  $8.7M
07 Cars 2 $5.7M
08 Winnie the Pooh $5.1M
09 Bad Teacher $2.6M
10 Midnight in Paris 
$1.9M

■先週あれだけ記録破りの快挙を讃えた『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』が早くも首位から脱落してしまった。代わりに天下を獲ったのは、『ジュラシック・パーク3』や『遠い空の向こうに』のジョー・ジョンストン監督作にして、マーベル・コミックの古株(1941年初登場)の活躍を描いた『キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー』だ。

America
この金~日のオープニング週末興収は推計段階で6580万ドル。『マイティ・ソー』の同記録は6570万ドルということで、現段階では僅かにリードしており今夏のヒーロー映画として最高のオープニング興収ということになる。但しあす以降の興収確定において若干の誤差修正が入るとこのヒーロー格付けも入れ換わる可能性が生じてくる。

劇場の出口調査によると観客の43パーセントが25歳以下。同年齢層が25パーセントにとどまった『マイティ・ソー』に比べるとかなり若い世代に訴求力を持った作品と言えそうだ。製作費は1億4000万ドル。

ただし今回も3D上映に関しては厳しい結果が突きつけられている。本作の興収に占める3Dスクリーンのシェアは40パーセントにとどまり、『マイティ・ソー』や『ハリー・ポッター』よりも低い数字となった。

なお、キャプテン・アメリカを含む、ソー、アイアンマン、ハルク、ニック・フューリーなどなどのマーベル・コミック・ヒーローたちは次回作来夏公開となる『アベンジャーズ』でついに念願の大集結を果たすことになる。こちらはジョス・ウェドンが監督を担う。

■あれだけ大スパークした翌週ということもあり、『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』は先週末比72パーセント落ちとなった。国内興収の累計は2億7420万ドル。これまでのシリーズTOPは1作目の『賢者の石』による3億1760万ドルなので、この記録を軽々と更新するのは確実だ。また、世界興収をすべて合わせると8億3460万ドルに達する。こちらもどれだけの早さで10億ドルを越えてくるのかがひとつの指標となる。

■3位は『ソーシャル・ネットワーク』のジャスティン・ティンバーレイクと『ブラック・スワン』のミラ・クニス共演んのR指定コメディ"Friends With Benefits"。最近の映画ビジネスの要となりつつあるR指定コメディの潮流だが、本作はどちらかというとナタリー・ポートマン主演の『抱きたいカンケイ』のタイプに類別されるケースが多いようだ。そして観客の6割以上が女性客とのこと。製作費は3500万ドル。

■4週目となるトランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』は国内累計興収が3億2580万ドルに達している。いよいよ今週末には日本公開となるので、世界興収にも更なる弾みがつくことだろう。R指定コメディ"Horrible Bosses"は興収8240万ドルとなり、果たして1億ドル越えられるか、ひとつの試練となる。同じくR指定コメディ"Bad Teacher"は累計興収9400万ドル。

■またランク外ではワインスタイン・カンパニー配給の"Sarah's Key"が全米5館で封切られ、1館当たりのアベレージ興収が2万3千ドルを超える混雑ぶりを見せつけている。本作は昨年の東京国際映画祭でもコンペ部門にも出品され、ジル・パケ=ブレネール監督が最優秀監督賞を受賞している。拙ブログのレビューはこちら

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2011/07/24

リス・エヴァンスが007出演を否定。そして起こったComic-Con後のハプニングとは?

Rhysつい数日前、ネット上には新「007」にウェールズ出身の俳優リス・エヴァンスが出演するとの情報が飛び交ったのはこのブログでもお伝えしたとおりだが、その当のエヴァンスがサンディエゴで開催中の巨大コミック・コンベンション(SF、ファンタジー、アクションなどを中心としたコミック、映画、テレビの祭典)"Comic-Con"に登場し、この噂の真偽について尋ねたComingsoon.netの取材に「その噂が出回ってることは俺も今日知った。(そんな話)なんにも聞いてないよ」と答えたという。そして続けてこう語った。

「ダニエル・クレイグは歴代で最高のジェームズ・ボンドだと思うね。彼は信じられないくらいに素敵なひとだ。彼がもしも俺にもう一回キスしてくれって言うんだったら、俺、空いてるから。ボンド映画の製作陣がこれ(インタビュー映像)を観てたら、ぜひ仕事くれよな!」

クレイグとエヴァンスは『Jの悲劇』(原題は"Enduring Love"。『つぐない』と同じくイアン・マキューアンによる原作)で共演したことがあり、このときはエヴァンスがクレイグを執拗にストーキングする役を演じた。結末までは言わないが、エヴァンスがここで語っている内容(キスとか)はあくまで映画の中でのはなし。

エヴァンスは『アメイジング・スパイダーマン』に新たな敵役“リザード”として出演しており、この日、同作品のプレゼンテーションに出席。その場でリザードの写真が初公開されたとのこと。それを目にした人の話では、これまでのヒーロー物の悪役に比べてかなり獰猛なモンスター然とした、つまり人間の感触を残していないキャラクター造型となっているようだ。

update1:このComic-Conでのプレゼンテーションの直後、舞台裏でリス・エヴァンスがちょっとした騒ぎを起こし、一時的に会場警備員に身柄を拘束されるハプニングが起きていたようです。詳しい原因などは分かっていない。

update2:原因はエヴァンスが舞台裏でタバコを吸おうとしたことにあるようです。一時、警察が呼ばれたまでも、逮捕にまでは至らなかった模様。

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2011/07/23

「ジュラシック4やるよ!」と公言

Jura 先日からウワサだけが独り歩きしていた『ジュラシック・パーク』シリーズ復活について、スティーヴン・スピルバーグはサンディエゴで開催中のComic-Con2012の観衆を前に公式に「やるよ!」と認めた。スピルバーグによると「すでに脚本家がシナリオ執筆にあたっている。うまく行けば、2、3年以内には着手したい」とのこと。

この席では名前は明かされなかったものの、この脚本家とは『ザ・セル』『アイ・アム・レジェンド』『マイティ・ソー』、それに最近ではリメイク版『オールド・ボーイ』をも手掛けるマーク・プロトセヴィッチと見られている。

『ジュラシック・パーク』『ロスト・ワールド』とスピルバーグが監督を務め、第3弾は『キャプテン・アメリカ』のジョー・ジョンストン監督へと引き継がれたこの人気シリーズだが、この新たに着手される第4弾が再びスピルバーグの監督作となるのかどうかもまだ未定のままだ。

VFX革命とまで言われた『ジュラシック・パーク』(1993年)の恐竜造型だが、あれからすでに20年近い月日が経過。技術も段違いに進歩し、恐竜なんてテレンス・マリックの『ツリー・オブ・ライフ』にまで平気で顔を出す存在と成り果ててしまった。さてスピルバーグ一味は、この待望のシリーズ復活により、いかなる新味をもたらすことができるだろうか。

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カウフマン監督第2弾、決定

Kaufman チャーリー・カウフマンとニコラス・ケイジという『アダプテーション』(2002年/スパイク・ジョーンズ監督作)のふたりが再びタッグを組むことになりそうだ。そのタイトルは"Frank or Frances"。カウフマンは『脳内ニューヨーク』に続いて脚本&監督を手掛ける。

出演者はこれだけじゃない。すでにジャック・ブラックが決定済みで、加えてスティーヴ・カレルも交渉中とのこと。ケイジに比べて後者のふたりとカウフマンとはなんの接点もないかと思いきや、ジャック・ブラックに関しては彼がヴォイス・キャストを務めた『カンフー・パンダ2』の脚本ブラッシュアップのためにカウフマンはほんの2週間ほど参加している。またカレルとカウフマンは共に1996年のTVコメディ"Dana Carvey Show"に参加している。

"Frank or Francis"の詳細についてまだ詳しいことは分かっていないが、どうやらフランクという映画監督と、ネット上で彼をディスるフランシスという名のブロガーの話になるようだ。

はたして監督役は?『アダプテーション』で脚本家役を演じたケイジ?ブロガー役は変質的でネチッこいブラック?だとすると、カレルの打診されている役どころは?かくも疑問でいっぱいになるところだが、ひとつだけハッキリと言えるのは、これが一筋縄ではいかない奇妙で複雑な映画になるだろうってこと。だってカウフマン印なのだから。

撮影開始は2012年を予定している。

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ソダーバーグ最新作"Haywire"予告編

50歳になる前に映画監督を引退することを宣言しているスティーヴン・ソダーバーグによるアクション・ムービー"Haywire"の予告編が公開された。この映画の主演として物凄い俊敏かつ強烈な攻撃を繰り出しているのは女性格闘家として名高いジーナ・カラーノ。共演にはユアン・マクレガー、チャニング・テイタム、マイケル・ファスベンダー、マイケル・ダグラス、アントニオ・バンデラスなどなど。脚本は『イギリスから来た男』でソダーバーグと組んだ経験のあるレン・ドッブス。

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2011/07/22

カンヌ監督賞"Drive"予告編

今年のカンヌ国際映画祭でニコラス・ウィンディング・レフンに監督賞をもたらした壮絶なカー・アクション映画"Drive"。そのUS版予告編が公開された。昼はハリウッド映画のスタントマン、夜は犯罪稼業のドライバー。そんな男がある日、思わぬトラブルに巻き込まれ、エンジン全開、命を賭けてハンドルを切ることに。出演には『ブルー・バレンタイン』のライアン・ゴズリング、『17歳の肖像』のキャリー・マリガン、そしてロン・パールマンに、このひとつ前のブログ・エントリーでご紹介したオスカー・アイザックもキレ味たっぷりの役で(予告にも)登場しています。原作はジェイムズ・サリスによる同名小説。

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“ボーン”最新作に追加キャスト

“ジェイソン・ボーン”3部作から派生するスピンオフとして「ボーン・レガシー(仮題)」という作品が進行しているのは以前にもお伝えしたとおり。本流がマット・デイモンだとすると、その支流とも言うべき「レガシー」のメインを担うのは『ハートロッカー』のジェレミー・レナー。彼もまた凄腕の暗殺者として洗脳&訓練されながら、ふと自分のアイデンティティに目覚める、もうひとりのジェイソン・ボーン的役柄を演じることになる。

トニー・ギルロイが脚本&監督を務める本作において、これまでのところ出演がウワサされているのは、レイチェル・ワイズとエドワード・ノートン。

そしてこのたびDeadlineによると、新たにオスカー・アイザックという俳優が仲間入りを果たすことになったようだ。

Oscar
彼の役どころは“記憶を消された暗殺者”役。しかしこれは単なる消耗要員ではなく、彼もまた主要なキャラのひとりとしての登板らしい(記憶が戻ってボーン一味の仲間入りを果たすかどうかは分からないが)。

同記事によると、実はこのアイザック、先に行われたスクリーンテストではジェレミー・レナーと共に主演候補としてリスト入りしていたという。結局そのときは役を奪取することは叶わなかったが、トニー・ギルロイ監督は彼の存在感を忘れることなく、後にこの別の重要な役で使うことを決断したようだ。

オスカー・アイザックはごく最近だと『エンジェル・ウォーズ』に出演するほか、ライアン・ゴスリング&キャリー・マリガン出演の"Drive"(本作はニコラス・ウィンディング・レフンがカンヌで監督賞を受賞)、マドンナ監督作"W.E."やチャニング・テイタム主演の"Ten Year"に出演。またマギー・ギレンホール主演の"Steel Town"の撮影が終了したばかり。

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アリーナ版「バットマン」開幕

どうやら世界は異常なほどヒーロー文化によって回転しているらしい。ブロードウェイではトラブル続きで6度の本公演延期に見舞われたミュージカル版「スパイダーマン」がようやく初日を迎え、そして英国では、アリーナ版「バットマン」がマンチェスターにて開幕した。こちらはスパイダーマンと違い、歌も歌わなければダンスも踊らない。その代わり、アリーナ内に建てられた巨大なゴッサム・シティのセットでバットマンとその敵が戦いながらサーカスさながらの大アクロバットを披露する。名づけて「バットマン・ライブ・ショウ」。

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実はこの「バットマン」でも事故が起こった。事前のリハーサルでバットモービルが暴走しゴッサムシティのセットに激突。ゴッサムの外見はなんとか突貫工事で誤魔化せたものの、車体のほうはかなり外見の損傷が激しかったらしい。しかし彼らにとって不幸中の幸いだったのは、このモービルが2台も制作されていたことだ。一台は本番用、もう一台は街の中心部で展示用として使われていた。そこで急遽この控え選手にお呼びがかかり、代役として出演することで事なきを得たということだ。

ヒーロー物のトラブルといえば「スパイダーマン」の例がある。スタッフ&広報陣は今回の事故が前者と比較されないように躍起になって事態収拾に務めた。「たいしたことじゃありません。ショーは予定通り行われます」の繰り返し。本当に大丈夫なのか?

そして本番。ショーは無事、初日の幕を開けた。本作はバットマンと相棒ロビンがどうやってチームを組むことになったのエピソードが語られる。アクロバット、空中スタント、また大画面を使っての演出効果など盛りだくさん。また悪役も、ジョーカー、リドラー、ペンギン、ポイズン・アイビーと有名どころがずらりと並ぶ。

観客からも「シルク・ド・ソレイユのアクロバットとデヴィッド・カッパーフィールドのマジックとウェストエンドのお芝居とが融合した感じ」と好感触の声が聴こえてくる。とりあえずは満足のいくスタートをきることができたようだ。

本作はこれから10月までの間にUKとアイルランドで全87公演が行われ、その中の19回はロンドンのO2アリーナで開催される。その後、ツアーはヨーロッパを回り、翌夏にはアメリカへと上陸。プロデューサーによれば、この結果によっては今後も2016年ごろまで末永いツアーを展開していきたい構えのようだ。

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新生「スーパーマン」公開日が後退

Super『300』や『エンジェル・ウォーズ』のザック・スナイダーが監督を務める新生「スーパーマン」の公開日が2012年12月から翌年の6月14日へと後退することが発表された。

これは2012年末に「スーパーマン」と「ホビットの冒険」という2本の超大作を抱えるワーナーが、両者の公開時期を再検討したうえで、できるだけ両者のバッティングは避け、十分な時期を空けて臨もうとの意向に達した結果とみられる。

ワーナー・ブラザーズとレジェンダリー・ピクチャーズが製作する「スーパーマン」こと"Man of Steel"は、『ダークナイト』シリーズのクリストファー・ノーランが製作を務め、同シリーズのストーリーになってきたノーラン&デヴィッド・S・ゴイヤーが原案も担当。

主人公のスーパーアン=クラーク・ケント役にはヘンリー・カーヴィル、そのほか出演者にエイミー・アダムス、マイケル・シャノン、ダイアン・レイン、ケヴィン・コスナ―、それにラッセル・クロウ。今回は70年代の『スーパーマン2』に再度命を吹き込み、宇宙の極悪人ゾッド将軍(マイケル・シャノン)が飛来する趣向になる。

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2011/07/21

新「スパイダーマン」予告編、登場

話題作の予告編が大挙して届く毎日。ついにこの映画までもがその一部映像を解禁とした。サム・ライミ版から一転して『500日のサマー』のマーク・ウェブが監督を務める新生「スパイダーマン」こと、『アメイジング・スパイダーマン』(原題:The Amazing Spider Man)である。予告編を観て驚かされるのは、前半がまるで青春映画のようなこと。後半になるとその抑えていたエネルギーを発散するかのように、同キャラの伝統芸ともいえる空中遊泳を披露してくれる。なるほど、これは3Dで観ると臨場感が楽しめそうだ。公開はまだ1年先。2012年、7月3日

来年は5月4日に『アベンジャーズ』、7月20日には『バットマン』最終章が控える。ヒーロー映画の“頂き”に君臨することになるのは果たしてどの作品だろうか。

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新生「スパイダーマン」の主演はアンドリュー・ガーフィールド。英国映画『BOY A』の重い過去を抱えた青年像で高い評価を得て、その後は『ソーシャル・ネットワーク』、『わたしを離さないで』で注目度上昇中。『アメイジング・スパイダーマン』で更なる高みに昇ることは出来るのか?

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2011/07/20

レッドフォード VS シャイア・ラブ―フ

『明日に向かって撃て!』や『スティング』をはじめ映画史に残る名作にタス出演し、映画監督としても『リバー・ランズ・スルー・イット』『普通の人々』などで高評価を集めるロバート・レッドフォード。このたび彼が『トランスフォーマー』シリーズのシャイア・ラブ―フと組み、"The Company You Keep"という新作ポリティカル・スリラーに監督&主演することが発表された。

Company
FBIによって30年ものあいだその行方を追われ続けてきた元過激派組織のメンバー(レッドフォード)が、ある日突如現れた野心あふれる若き記者(ラブ―フ)によってその正体&秘められた過去を次々と暴かれ、徐々に追い詰められていく物語。

原作はニール・ゴードンによる同名小説。レッドフォード率いるワイルドウッド・エンタープライズがこの映画化権を取得し、ヴォルテージ・ピクチャーズと共にストーリーの土台を練り上げてきた。実質的な脚本執筆は『イギリスから来た男』や"Haywire"のレム・ドッブスが担当している。

本作は現在プレ・プロダクション段階に入っており、今年の9月ごろにバンクーバーで撮影を行う予定。

なお、レッドフォードは昨年、リンカーン暗殺に関わったとされる一人の女性とその弁護士の交流を主演ジェームズ・マカヴォイ&ロビン・ライトで描いた"Conspirator"を発表したばかり。いまだ日本公開には至っていないが、隠された史実に迫るこの渾身のヒューマン・ドラマの到着も、心して待ちたいものだ。

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レイフ・ファインズ監督第2弾

Ralph 『ハリー・ポッター』シリーズのヴォルデモートとして長き旅路を終えたレイフ・ファインズは、この最終作の撮影と機を同じくして映画監督としても新たな一歩を踏み出していた。シェイクスピアの「コリオレイナス」を現代風にアレンジしたその名もストレートに"Coriolanus"は、今年2月に開催されたベルリン映画祭でもコンペ部門に出品され、高い評価を獲得している。

これによほどの自信を得たのか、ファインズは早くも監督第2弾に向けて行動を開始したようだ。それは英国が誇る大作家チャールズ・ディケンズの秘めたる愛の物語。ディケンズは晩年、エレン・ターナンという女性と13年に及ぶ不倫関係を続け、このことは彼の死後もしばらくのあいだ秘密とされてきた。映画のタイトルは"The Invisible Woman"。入念なリサーチを経て書かれたクレア・トマリンによるベスト・セラーをベースにしている。

ファインズは現在、この映画のヒロイン役にふさわしい女優を探すべく、すでに何人かと面接を進めているという。彼のウィッシュリストにはイモジェン・プーツ、アビー・コーニッシュ、フェリシティ・ジョーンズ、キャリー・マリガンなどが含まれているとか。また、一時はファインズ自身がディケンズ役を演じるのでは?ともウワサされていたが、主演も務めた前作"Coriolanus"とは違い、今作では監督のみに徹する構えのようだ。

Imagesca7o887l この企画を進める一方、レイフ・ファインズはトレヴァー・ナン演出のシェイクスピア劇「テンペスト」の公演を控えるほか、マイク・ニューウェル監督による「大いなる遺産」(原作はチャールズ・ディケンズ)ではマグウィッチを演じる予定。また彼は「007」の新作への出演も決定している。

余談だが、ディケンズといえば、クリント・イーストウッド監督作『ヒア アフター』ではマット・デイモン演じる主人公の愛読書としてディケンズの本が登場する。彼はディケンズの描く小説世界になぜか親近感を抱き続け、いつかロンドンを旅する際には必ずディケンズの自宅を訪れてみたいと思っている。そして映画のラスト、いまでは資料館となっている念願のその場所へ足を踏み入れ、言い知れぬ穏やかな気持ちに包まれる―。先の大震災の影響で(冒頭の津波シーンによる)なかなかDVD化されない本作ですが、もしも今後機会が得られれば、その点にも注目して見てみてください。

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『ティンカー、テイラー~』ポスター登場

スパイ小説の大家、ジョン・ル・カレによる代表作を、『ぼくのエリ/200歳の少女』のトーマス・アルフレッドソン監督が艶めかしく映画化。主人公の老スパイ“スマイリー”を演じるゲイリー・オールドマンをはじめ、コリン・ファース、トム・ハーディ、ジョン・ハート、キアラン・ハインズ、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチなどなど英国を代表する俳優たちが大集結を果たすことでも期待が高まるこの映画の公式ポスターが発表された。

本作は英国諜報組織“サーカス”に紛れ込んだソ連からのスパイをあぶり出すべく、すでに引退していた老スパイが呼び戻され、事態を覆う謎、一筋縄ではいかない構成員たちの背後を少しずつ解き明かしていくサスペンス。裏切り者は誰なのか。その連絡法とは。そしてKGBの仇敵カーラとの頭脳戦の果てにあるものとは。

ひと足先にお披露目された第一弾予告編はこちら

Tinker

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ウォン・カーウァイ最新作フッテージ

『花様年華』や『恋する惑星』のウォン・カーウァイ監督がトニー・レオンを主役に、あの伝説のカンフーマスター、イップ・マンの姿を描いた最新作"The Grandmasters"。全世界がその完成を待ちわびる中、ネット上にはその世にも美しいバトルシーンのフッテージが出回っている。アクション振り付けは『蛇拳』『酔拳』などで監督を務め、『マトリックス』の武術指導でハリウッドにも進出したユエン・ウーピン。

イップ・マンといえば今年に入ってから日本でも『イップ・マン序章&葉問』2部作が公開されたばかり。こちらではドニー・イェンがタイトル・ロールを演じていたが、さて、トニー・レオン版はいかに?

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2011/07/19

「ダークタワー」からスタジオ撤退

Dark スティーヴン・キングのファンにとっては残念なお知らせだ。ロン・ハワード率いるイマジン・エンタテインメントが進めていたキング原作の「ダーク・タワー」の映画化プロジェクトから大手映画スタジオ、ユニバーサルが撤退することが明らかとなった。

この企画は7部作から成るキングの人気長編シリーズを、映画3部作とその狭間を縫ってのTVシリーズ2本という前代未聞のストーリーテリング体制で、なるべく原作の壮大なスケールに忠実な形で映像化しようというものだった。

すでにアキヴァ・ゴールドマンが脚本を手掛け、ハビエル・バルデムが主演を務める形で進行していた本作だが、かねてよりこの企画を共に温めてきたユニバーサルは、資金不足などを理由にこれらに最終的なゴーサインを出すことを渋り、再三にわたって規模縮小を提案。しかしハワードらがこれに首を振ることはなく、両者の溝は埋まらなかった。

今年に入って『ワイルド・スピードMEGA MAX』を大ヒットさせているユニバーサルだが、ならば業績好調かと思われる一方、同スタジオは現在、ピーター・バーグ監督作"Battleship"やキアヌ・リーヴス主演の"47 Ronin"などの大作を製作中であり、今後これらの製作費に加えマーケティング費などの拠出も余儀なくされることから、ある程度の財政的余力を蓄えておきたいという考えがあるようだ。

「ダークタワー」と同じ末路を辿った企画は他にもある。ギレルモ・デル・トロがトム・クルーズ主演で製作予定だったHP・ラヴクラフト原作の"At the Mountains of Madness"は、高額な製作費とデル・トロが望む「R指定スリラー」という方向性との折り合いがつかず、「低い年齢層でも観れるスリラーを」と望んでいたユニバーサルはこのプロジェクトに危機感を募らせ、結局のところ撤退の道を選んだ。

デル・トロがいまだ"At the Mountains of Madness"をあきらめず、いつか他スタジオのバックアップで製作続行したいと野心を燃やしているのと同様、「ダークタワー」のロン・ハワード一味も、これで完全に製作中止というわけではなく、今後も希望を捨てることなく、ガンスリンガーさながらにハリウッドの砂漠をさまよいながら他の提携先を探すことになる。

とりあえずは空いてしまったスケジュールを埋めねばならない。ハワードはすでに"Rush"というタイトルのF1映画へのコミットメントを決めている。これは1970年代に熱き火花を散らせたUKレーサー、ジェームズ・ハントと、不死鳥とも呼ばれたオーストリア人レーサー、ニキ・ラウダとの壮絶なデッドヒートを描いた作品になる。脚本は『クイーン』や『フロスト×ニクソン』、『ヒア アフター』のピーター・モーガン。関連記事は以下をご参照あれ。

・F1映画の監督にロン・ハワード?
・F1界伝説のライバル役にこの男?
・注目のF1映画、不死鳥ラウダ役は?

ちなみに、『ダーク・タワー」は以前にも、『SUPER 8』のJ.J.エイブラムス監督率いる製作会社バッド・ロボットが権利を取得し、映画化に向けて試行錯誤を続けたものの、あえなく挫折した過去がある。ファンの期待が高い一方で、なかなかどうして映画人泣かせの難関企画と言えそうだ。

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ご冥福をお祈りします

名優、原田芳雄さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
僕の中では『歩いても、歩いても』『美しい夏キリシマ』での存在感がとくに心に刻まれているのですが、いやいやそれにも増して、「タモリ倶楽部」で列車を前にした原田さんの、あの活き活きとした笑顔が忘れられないのです。

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タランティーノ最新作にコスナ―出演か?

Kevin Deadlineによると、あのケビン・コスナ―がクエンティン・タランティーノの最新作"Django Unchained"のキャストとして交渉入りしているそうだ。タランティーノが敬愛するマカロニ・ウェスタンへのオマージュがふんだんに詰まった本作は、かつて奴隷だったひとりの黒人男ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)が今やドイツ人の凄腕賞金稼ぎ(クリストフ・ヴァルツ)のもとで修業を積み、愛する妻を奴隷として囲う大規模農場主にして非合法クラブのオーナー(レオナルド・ディカプリオ)に正義の鉄槌を下すという物語。

ここでは奴隷たちは単なる大農場の働き手としてだけではなく、"Candyland"と呼ばれる人間の欲望を叶える非合法クラブで男奴隷は殺し合いの道具とさせられ(『グラディエイター』を想像すればいいのだろうか)、女奴隷は売春に従事させられるという。コスナ―が打診されている役どころは、ここでディカプリオの部下として働く奴隷調教師だとか。『イングロリアス・バスターズ』のランダ大佐顔負けのサディスティックなキャラらしい。

コスナ―といえば、ワーナー・ブラザーズで製作中の新生『スーパーマン』にて主人公クラーク・ケントの地球上での父、ジョナサン・ケントを演じることが決まっている。ここでの慈愛に満ちたまなざしから一転して、タランティーノのさすがのキャスティング術は誰もが見てみたかったコスナ―の“別の顔”を巧みに引き出してくれそうだ。

なお、コスナ―は『Mr.ブルックス』という作品でシリアル・キラーを演じている。こちらもかなり手堅い評価を受けている一本なので、これまでの精悍なイメージを覆したい方はぜひ。

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バットマン予告編登場(今度はホンモノ)!

クリストファー・ノーラン版「バットマン」最終章、"The Dark Knight Rises"の第1弾トレーラーが到着した。現在、鋭意撮影中ということもあり、最新映像はほんの3カットくらいにしか満たないが、そこにはやはりあの怪人の相貌が盛り込まれていた。そしてシリーズ間に『インセプション』を挟んでいるだけあり、どこかそのイメージや世界観が尾を引いている気も。公開は約1年後。

これじゃあさすがに物足りないよ・・・という方は、こちらのフェイク予告編をご覧あれ。待ちきれないファンが作ったものだと思いますが、このクオリティ、映像抽出能力、凄すぎます。

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リス・エヴァンスも『007』出演?

Rhys_2デイリー・テレグラフのインターネット版を震源地に、サム・メンデスが監督を務める『007』の新作にウェールズ出身俳優リス・エヴァンスが出演するとの情報が拡がっている。その役柄についてはまだ詳細が掴めていない。ジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグとほぼ同年齢のエヴァンスは、2004年のロジャー・ミッチェル監督作『Jの悲劇』(原題"Enduring Love")でもクレイグと共演しており、このときはクレイグをストーキングする男を怪演している。

『007』をめぐっては、つい先週にもナオミ・ハリスがマネーペニー役を演じるのでは?という情報が流れたばかり。ほかにも『BIUTIFUL』のハビエル・バルデムがメインの悪役となり、『ハリー・ポッター』シリーズでヴォルデモートを演じ終えたばかりのレイフ・ファインズが善悪の判別つかない“複雑なキャラ”で登板することが取りざたされている。また同記事は、本作の多くの部分が南アフリカで撮影されることになるとも報じている。

脚本には当初ピーター・モーガンの名前が挙がっていたものの、現在は『クローサー』の舞台&映画を手掛けたパトリック・マーバーがこれを引き継いでいる。

来年の10月26日よりUKを皮切りに全世界で公開予定。

Rhysifans
リス・エヴァンスといえば、ロジャー・ミッチェル監督作『ノッティング・ヒルの恋人』に登場する“ブリーフ男”として世界に知られるようになった逸材だ。その後も、『ヒューマン・ネイチュア』『パイレーツ・ロック』に出演するほか、ローランド・エメリッヒ監督作『作者不詳』には後にシェイクスピア伝説と共に語り継がれることになるオックスフォード伯として主演。また、2012年7月公開の『アメイジング・スパイダーマン』では蜘蛛ヒーローの前に立ちはだかる悪役を演じる。

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2011/07/18

北米興行成績Jul.15-17

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Jul.15-17 weekend 推計

01 Harry Potter 7 Part2 $168.5M
02 Transformers:Dark of the Moon $21.25M
03 Horrible Bosses $17.6M
 
04 Zookeeper  $12.3M
05 Cars 2 $8.3M
06 Winnie the Pooh  $8.0M
07 Bad Teacher $5.2M
08 Larry Crowne $2.6M
09 Super 8 $1.9M
10 Midnight in Paris 
$1.89M

Hp7 ■各紙が"Harry Potter makes History!!"と讃えている。アメリカでは日付が変わって金曜日になると同時に封切られた『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』が、猛烈な勢いで各種記録を更新中だ。すでに封切直後の米深夜興行記録(4350万ドル)、初日興収記録を樹立(9210万ドル)している本作だが、続く金~日のオープニング週末興収においても『ダークナイト』(1億5840万ドル)を上回る1億6860万ドルという数字を打ち出し、めでたく新記録を樹立した。

『ハリー・ポッターと死の秘宝Part1』レビュー
『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』レビュー

また世界興収の勢いも止まらない。アメリカの1億6850万ドルに対し、ハリー・ポッターの文化的お膝元たるUKは3660万ドル。そのほか、オーストラリアは2670万ドル、ドイツは2570万ドル、フランス2390万ドル、日本2150万ドルなどなど。これら世界における初日~日曜の売り上げ総計は4億7600万ドルに昇り、これは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』が持つ3億9400万ドルを易々と上回っての新記録となる。

Harrypotterdeathlyhallowsbtsimage15
Cinema Scoreによる劇場調査によると、観客の54パーセントは女性、また55パーセントが25歳以上と、この一大センセーションを構成する性別、世代の“偏りのなさ”が顕著となっている。また同調査による観客の映画評価は平均して「A」という驚きの強さを獲得。

ただし、映画業界的な不安要因を一つ挙げるとすれば、それはやはり3Dスクリーンが占める興収割合に尽きる。本作のアメリカにおける3D興収シェアは43パーセントにとどまり、『トランスフォ―マー3』で持ち直したはずの勢い(初週末には60パーセントのシェアを達成)に再び影を落とす結果となっている。

しかしそうは言っても、これほどの大きな興収記録を叩き出した作品ゆえ、3D興収はこれまた巨額の7250万ドルにまで到達している。これは『アリス・イン・ワンダーランド』のオープニング週末3D興収8130万ドルに次ぐ史上2位の成績にあたる。つまり『ハリー・ポッター』の米3D興行には明確な二面性がある。シェアの面で読み解くと暗い話となり、興収そのもので読み解くと明るい話となるわけだ。

■3週目となるトランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』はその国内累計興収を3億280万ドルとした。2週目となる"Horrible Bosses"は先週末と比べて下げ幅が38パーセント以下という強さを見せた(通常だと平均して50パーセントほど下落する)。製作費3500万ドルにして、累計はすでに6000万ドルを突破。同じく2週目の"Zookeeper"も先週比39パーセント減という下げ止まりぶり。上位2作と違って2Dフォーマットということもあり、カウンター・プログラムとして客足が動いた可能性もある。カーズ2』は『ハリー・ポッター』にごっそりと3Dスクリーンを持っていかれ、興収の推移にも陰りが見え始めてきた。現時点で累計1億6532万ドル。製作費2億ドルを国内だけで回収できるかどうかがひとつの指標となる。世界興収は2億9000万ドルほど。

■今週唯一の初登場となったのはディズニー名物キャラ「くまのプーさん」こと"Winnie the Pooh"。興収は800万ドルほど。ディズニーによる出口調査によると、85パーセントが子連れの家族客。62パーセントは女性客。38パーセントが11歳以下。そして53パーセントが18歳以上。一方、"Bad Teacher"は安く巧みに作って手堅い興収を確保する中規模ビジネスの典型。製作費2000万ドルながら累計興収は8800万ドルを超えた。これが1億ドルまで到達できるかどうか関係者は息を呑んで見守っているところだろう。

■また昨日、このブログでもお伝えしたが、10位の"Midnight in Paris"は金曜日分の興行でもってその累計興収が4000万ドルを越えた。この瞬間、ウディ・アレン監督作としては『ハンナとその姉妹』(興収4000万ドル)を超えるキャリア最大のヒットを樹立したことになる。

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2011/07/17

ハリー・ポッター、初日記録樹立!

Harry01世界中で快進撃を続ける『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』(←リンクは拙ブログのレビューに飛びます)。その米興収記録更新のニュースがぞくぞくと入ってきている。木曜深夜(0:01~/日付的には金曜)の上映で、『トワイライト・サーガ/エクリプス』の3000万ドルを大幅に上回る4350万ドルという深夜興収記録を打ち出したのも束の間、今度は金曜日の「初日記録樹立」の報だ。

上記の深夜興行4350万ドルを含む金曜日分の米興収の合計は、当初8000万ドルは確実に越える、などと囁かれていたものの、蓋を開けてみるとなんと、驚愕の9210万ドル!『トワイライト・サーガ/ニュームーン』の7270万ドルを大幅に上回る歴代記録更新となった。

参考)米初日興収ランキング
1、ハリー・ポッターと死の秘宝Part2 9210万ドル
2、トワイライト・サーガ/ニュームーン 7270万ドル
3、トワイライト・サーガ/エクリプス 6853万ドル
4、ダークナイト 6716万ドル
5、トランスフォーマー/リベンジ 6200万ドル
6、ハリー・ポッターと死の秘宝Part1 6168万ドル

では次に狙うは、どの記録か?それは『ダークナイト』を頂点とする「米オープニング週末(金~日)記録」である。現段階で本作は3D料金の助けもあって「1億8000万ドルくらい行くのでは?」との声もあり、いずれにしても、『ダークナイト』の1億5840万ドルを凌駕するペースであることに変わりはない。

参考)米オープニング週末(金~日)興収ランキング
1、ダークナイト 1億5840万ドル
2、スパイダーマン3 1億5111万ドル
3、トワイライト・サーガ/ニュームーン 1億4294万ドル
4、パイレーツ・オブ・カリビアン2 1億3563万ドル
5、アイアンマン2 1億2812万ドル
6、ハリー・ポッターと死の秘宝Part1  1億2500万ドル

なお、海外ではひと足早く封切られた国々の水曜日、木曜日分を含めた水~金の興収合計は1億5840万ドルに昇る。これにアメリカ分を加えると、オープニング3日間の全世界興収は2億4960万ドル。今の勢いだと、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の持つ3億9400万ドルを越え、世界オープニング興収における歴代チャンピオンに輝くのは確実だ。

参考)世界オープニング(初日~日曜)興収ランキング
1、ハリー・ポッターと謎のプリンス 3億9400万ドル
2、トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 3億8240万ドル
3、スパイダーマン3 3億8170万ドル
4、パイレーツ・オブ・カリビアン4 3億5060万ドル
5、パイレーツ・オブ・カリビアン3 3億4400万ドル
6、ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 3億3270万ドル
7、ハリー・ポッターと死の秘宝Part1  3億3000万ドル


*映画の封切日は世界各国でまちまち(例えば、日本では初日=土曜だが、アメリカでは金曜公開が一般的)。ゆえに、この世界オープニング興収の枠組みでは、各国の初日~日曜までの興収が合算されることとなります。

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ウディ・アレン、最高興収樹立!

現在アメリカを中心に公開中のウディ・アレンの新作"Midnight in Paris。その国内興収が金曜、ついに4040万ドルに達し、ウディ作品としては『ハンナとその姉妹』(86年)を上回る、キャリアNO.1興収となったことがわかった。

Midnightinparis
参考)ウディ・アレン監督作の米興収ランキング
1 Midnight in Paris(11) 4040万ドル(現時点/なおも上昇中)
2 ハンナとその姉妹(86) 4010万ドル
3 マンハッタン
(79) 3994万ドル
4 アニー・ホール(77) 3825万ドル
5 それでも恋するバルセロナ(08) 2321万ドル
6 マッチ・ポイント(05) 2315万ドル

Allen 5月20日に全米たった6館で封切られた本作はすぐさま人気に火が付き、1館あたりの週末アベレージ興収10万ドルに迫る猛スパークを見せた。各紙レビューなどもウディの本拠地である東海岸のみならず、アメリカ全土に満遍なく好意的に受け止められ、その必然として、ウディ・アレン作品としては極めて珍しいシネコンでの拡大上映が続々決定。その規模は最終的に1000館以上にまで及んだ。と、そんな中、地道に一歩一歩踏みしめていた興収の累積はいつしかウディ最高ヒット作『ハンナとその姉妹』の4010万ドルに迫る勢いとなり、配給元の米ソニー・ピクチャーズ・クラシックスではこれを後押しすべく、大作映画がひしめくこの時期に向けて怒涛のブッキング攻勢に打って出ていたとか(現在の上映館は700ほど)。その努力の甲斐と、なによりも作品の力とが相俟って、ついに7月15日、記録達成の美酒に酔いしれることが叶った。

ソニー・ピクチャーズ・クラシック配給作品としては、アン・リー監督作『グリーン・デスティニー』の1億2810万ドルにつづく、歴代2位の記録。

海外に目を向けると"Midnight in Paris"は今日までに3350万ドルを売り上げていおり、これと米興収を合わせると、世界興収は7390万ドルに及ぶ。連日の『ハリー・ポッター』の歴代記録更新とは比べるべくもないが、実際、製作費3000万ドル級のミニシアター系映画としてはかなり大きなヒットなのである。

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2011/07/16

ハリー・ポッター、こんなコスプレもアリ?

「これで最後だから、みんなで揃ってコスプレしようね」って言ったのに、ひとりだけ大きく方向性を違えてしまった人がいたようです。驚く友人、背後で泣きじゃくる少年。これもまた、ハリー・ポッターの風景。(写真はLAタイムズより)

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『300』続編監督はこの人

大ヒット映画『300』のスピンオフ作品"300:Battle of Artemisia"の監督として、米ワーナーブラザーズはイスラエル出身のノーム・ムーロを抜擢する方針を固めた模様

本作は『300』とは打って変わって敵のペルシア王クセルクセス1世をメインに据えた物語となる。前作で取り上げられたテルモピュライの戦いよりも以前、B.C480、クセルクセスがアルテミシオンの海戦でギリシア軍と壮絶な戦いを繰り広げるさまを描く。原作は前作と同じくフランク・ミラーが手掛けるグラフィック・ノベル。

本作はもともと前作同様ザック・スナイダー監督(『エンジェル・ウォーズ』『ウォッチメン』など)が手掛ける予定で、『300』のパートナー、カート・ジョンスタッドと共に脚本も準備していたのだが、彼は急遽、クリストファー・ノーラン指揮下で新生「スーパーマン」に本腰を入れることとなり、『300』は他人に譲らざるを得なくなった。

そこで白羽の矢が立ったのが、ワーナーの秘蔵っ子で『エスター』や『アンノウン』で知られるジャウム・コレット=セラと、"Smart People"や大ヒットゲーム"Halo"のキャンペーン短編で知られるノーム・ムーロだ。

結果的にコレット=セラが米版『AKIRA』の監督に起用されたことから、一方のムーロは来週初頭にも"300:Battle of Artemisia"の監督就任オファーを受けるものとみられる。本作は前作と同じくVFXを多用して製作される予定で、この手法に長けたムーロにとってまさに打ってつけの題材と言えよう。

ムーロ監督はこのほか、フォックスで待望の『ダイハード5』を手掛けることも決定している。

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注目のF1映画、不死鳥ラウダ役は?

F1
監督ロン・ハワード、脚本ピーター・モーガンという『フロスト×ニクソン』の黄金コンビで1970年代のF1界における熾烈なライバル争いを描く"Rush"が準備段階に入っている。

先日もお伝えしたように、UKのレーサー、ジェームズ・ハント役に『マイティ・ソー』のクリス・へムズワースが交渉入りする中、もう一人の立役者、“不死鳥”との異名を持つオーストリア人レーサー、ニキ・ラウダ役に、古くは『グッバイ・レーニン!』、最近では『イングロリアス・バスターズ』で印象的な役柄を演じたダニエル・ブリュールが浮上しているようだ。(Screen Daily

撮影開始は2011年の暮れを予定。

仮にこのふたりを押さえられれば、かなり手堅いキャスティングが実現することになる。

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「バットマン3」予告編(フェイクでした)!?

世界で封切られた『ハリー・ポッターとの死の秘宝Part2』の上映前にノーラン版「バットマン」最新作"The Dark Knight Rises"の予告編が流れるともっぱらのウワサだったが、それはこの映像と同一だったろうか?それとも全くの別モノだろうか?

続きを読む "「バットマン3」予告編(フェイクでした)!?"

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『ハリー』深夜上映明けのプレゼント

アメリカでも木曜日の深夜0:01より一般上映がスタートした『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』(←リンクは拙ブログのレビューに飛びます)。オーランドにあるシネコン「AMCユニバーサル・シネプレックス」では、この最終章を体感し終えたばかりの観客に「これから皆さんをハリー・ポッターのテーマパークへご招待します!」とのサプライズ・アナウンスが。午前3時から5時まで、観賞後のさらなる魔法体験を貸し切り状態で満喫したそうです。その様子はこちら。なるほど、パフォーマンス的には第4作目からの演出が多用されているんですね。

なお、本作の米興収はこの深夜興行だけで4350万ドルを記録。これは『トワイライト/エクリプス』が持つ3000万ドルを大きく上回る歴代NO.1の数字となる。

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ハリー・ポッター米興行、記録達成なるか?

進捗状況として聴いてほしい。アメリカでは木曜日の深夜0:01~(日付的には金曜日)より『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』の上映が始まった。まだ正式な数字は出ていないものの、推計段階では、封切前のチケット前売り段階だけで興収4500万ドルに達しており、その中の2700万ドルほどが深夜興行チケット分にあたるという。

第1回目のカウントダウン上映に関してはすでに予定されていた多くの劇場がチケット完売となり、ワーナーブラザーズは急遽スクリーン数を3000以上へと増加させる措置をとってこの巨大な需要を満たそうと奮闘したようだ。結果的にこの深夜興行だけで興収は4000万ドルに達するとの見方もでてきている。(update 深夜興行は4350万ドルに確定。これは『トワイライト・サーガ/エクリプスが持つ3000万ドルを大幅に上回る新記録

まだこれは序盤に過ぎない。実際にはこれが明けての金曜日こそが本格的なデビュー日なのだ。ここでは封切りの瞬間を祝えなかった子供たちが劇場に殺到すること確実で、興収はさらなる爆発的な伸びを獲得することが見こまれている。

これを受けて、現在、興行収入ウォッチャーたちの間ではすでに「『ダークナイト』が持つ週末興収レコード1億5800万ドルを越えるのでは?」との見方がより現実味を増してきている。とくに本作の場合は3D料金によるアドバンテージもある。一部ではウィークエンド興収が1億8000万ドルにも達するとの声もあるほど。

以上はすべてアメリカにおける興行状況だ。日本を含めそれ以前に封切られている各国の興収を合わせると、更なる大きな世界興収記録が生まれることが予想される。(update:アメリカでの木曜深夜興行が終わった時点で、世界興収はすでに1億ドルを突破している)

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2011/07/15

米版「AKIRA」に新監督決定

Jaume 大友克洋によるジャパニーズ・アニメの金字塔『AKIRA』(1988)のハリウッド・実写リメイク企画がワーナーブラザーズ傘下で進行中なのは以前にもお伝えしたとおり。

本作をめぐってはキャスティングが難航したのち、一時期は「主演にキアヌ・リーヴス?」とのニュースまで広まった(結果的に彼は役を辞退)。その直後の5月、今度は監督として全体を指揮していたアルバート・ヒューズが「方向性の違い」により突然の降板を発表。それからというものこの企画に関しては進捗状況がまったく聴こえてこない状態となっていた。

だが、この間にも製作陣は新たな監督探しに奔走していたようだ。

そしてこのたび、ワーナー作品として『エスター』や『アンノウン』を発表して確実に評価を上げてきたスペイン出身のジャウム・コレット=セラが新たにその任を引き受けることが判明した。

本作をめぐっては『ハリー・ポッター』シリーズを長らく手掛けたスティーヴ・クローヴスによるストーリー案が製作陣の高い評価を得ており、コレット=セラ体勢になってもこれを引き継ぐものとみられている。製作費は9000万ドルほどと、スタジオ作品としてはかなりリーズナブルな域と言える。

ただし、これ以前にコレット=セラ監督はワーナー傘下で"Harker"という作品(ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)の刑事がドラキュラ探しに着手するというスリラー)に着手しており、どちらを先にこなすのかのアナウンスは聴こえてこない。ワーナー側としてはこちらをいったん停止させて、いち早く『AKIRA』に向かってほしいのが本音だろう。

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スコセッシ最新作"Hugo"予告編

巨匠マーティン・スコセッシ監督がついに3Dに、しかも児童ファンタジーに初挑戦。その"Hugo"予告編が到着した。不思議なからくり人形をめぐってふたりの少年少女が1930年代のパリを駆け回る。 また後半には映画史における重要人物さえも登場する。その意味では古典の保存運動をも推進するスコセッシにとって、まさに「古きを温め新しきを知る」を広めるための打ってつけの作品といえよう。アメリカでの公開は2011年11月23日。

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ソダーバーグ監督作"Contagion"予告編

『アウト・オブ・サイト』『チェ2部作』で知られる映画作家スティーヴン・ソダーバーグによる最新作"Contagion"の予告編が届いた。

“感染”の名の通り、人と人とが不意に触れあうことで死の病がどんどん増殖していく。その恐怖のドミノ現象スリラーに、マット・デイモン、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、マリオン・コティヤール、ローレンス・ウィッシュバーンという錚々たる俳優陣が名を連ねている。人類の行き着く先には、どのような光景が広がっているのか。予告編で見る限りはどこか『28日後』や『ブラインドネス』を彷彿とさせるものがある。

続きを読む "ソダーバーグ監督作"Contagion"予告編"

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2011/07/14

『死霊のはらわた』復活!

Evildead ここ最近、ずっと噂が出回っていたのだが、ようやく決定報告が行われた。結論から言うと、サム・ライミ、ロブ・タパート、ブルース・キャンベルは彼らが80年代に手掛けた伝説的ホラー作品『死霊のはわた』をリメイクすることを決めたそうだ。

ライミ、タパート、ネイサン・カーハンの製作会社ゴーストハウス・ピクチャーズが後ろ盾となり、新鋭フェデ・アルバレスが監督を務める。アルバレスは"Panic Attack"という短編でプロデューサー陣の心を一気に虜にした才能の持ち主だとか。更にはアルバレスとロド・サヤグースが手掛けた脚本をもとに、目下、『JUNO』や『ジェニファーズ・ボディ』で知られるオスカー受賞脚本家ディアブロ・コディがブラッシュアップを加えているという。

プロデューサー陣は共同で「フェデ監督がオリジナルの要素に新たな視点をもたらすと共に、30年前には想像も及ばなかった撮影技術をもちいて新たな映画ファンを心底怖がらせることができる瞬間を、今からとても心待ちにしている」と声明発表している。

キャンベル主演の『死霊のはらわた』(1981)は、森のキャビンに泊ることになった5人の若者が何らかの悪霊を呼び覚まし、阿鼻叫喚の恐怖に侵されていくというストーリー。後に『スパイダーマン』まで手掛けることになるサム・ライミの名前をインディーズ&カルトのカラーにたっぷり付け込んで世界中に知らしめるには十分な破壊力と創造性を秘めた作品だった。このヒットを受けて、後に『死霊のはらわた2』と『キャプテン・スーパーマーケット(死霊のはらわた3)』という続編も生まれた。ライミ、タパート、キャンベルはオリジナル作のプロデューサーでもある。しかしキャンベルが“アッシュ役”として本作に再登板するかどうかについてはまだ詳細が掴めていない。

ちなみに、今年に入って日本公開された史上最低額の製作費を誇るゾンビ映画『コリン』のマーク・プライス監督は、この映画を手掛けるにあたって、多くの映画書籍やDVDコメンタリーなどで特殊技術について勉強したそうだ。以前、ツイッター上で彼に「どの映画のDVDがいちばん役立ちましたか?」と尋ねたところ、真っ先に返ってきたのがこの『死霊のはらわた』だった。とくにこの映画の“音声コメンタリー”が低予算の映画製作者にとって神の声にも聴こえるとても意義深い内容に満ちていたようだ。

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『シャーロック・ホームズ2』トレーラー到着

"Sherlock Holmes:A Game of Shadows"から新トレーラー(予告編)が届いた。監督は前作に引き続き、ガイ・リッチー。キャスト面ではロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウ扮するホームズ&ワトソンの名コンビに加え、新たなヒロイン役としてスウェーデン映画『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』のノーミ・ラパスが英語を喋って登場する。今後、リドリー・スコットの新作SF『プロメテウス』など英語圏の出演作が多数待機する彼女だが、その世界進出ぶりはいかに?

また、本作にはあの「ホームズ」シリーズには欠かせないモリアーティ教授も登場する。この仇敵を演じるのはジャレッド・ハリス。あの『ハリー・ポッターと賢者の石』&『秘密の部屋』でダンブルドア校長を演じた故リチャード・ハリスの息子である。奇しくも『ハリー・ポッター』シリーズがフィナーレを迎えるこの年に、息子ジャレッドがかくも大きな役で世界進出を果たすことになろうとは。

本作の全米公開は2011年12月16日。

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米版「ゴジラ」に有名脚本家起用

Goyer Deadlineによると、新たにハリウッド版"Godzilla"企画を進めるレジェンダリー・ピクチャーズはその脚本家としてデヴィッド・S・ゴイヤーの起用を決めたようだ。ゴイヤーはクリストファー・ノーランの『バットマン』3部作、それに続く新生『スーパーマン』でもストーリーの熟成&脚本執筆に大きく貢献してきた人物として知られる伝統シリーズを現代の文脈で巧みに蘇らせてきた手腕がこの「ゴジラ」でも大きく必要とされているのだろう。

本作をめぐってはすでに『エクスペンダブルズ』のデヴィッド・キャラハムが執筆した草稿が存在する。ゴイヤーはこれを基に肉付け作業を行っていくことになる。

なお、本作の監督を務めるのは低予算インディペンデント映画『モンスターズ/地球外生命体』(7月23日よりシアターN渋谷ほか全国ロードショー)で脚光を浴びた英国人クリエイター、ギャレス・エドワーズ。これまでTVを中心に数々の作品歴を築きあげてきた彼は、緻密で繊細なVFX描写をすべて一人で手掛けてしまう才能としても知られる。現に『モンスターズ』でもゴジラ規模の怪獣が人々を襲う様子を、最小限のスタッフ&キャストと現地人エキストラを交えてとてつもなくリアルな触感に仕上げている。

"Godzilla"といえば、かつてソニー・ピクチャーズがローランド・エメリッヒ監督と共に世に送り出した初ハリウッド・リメイク作でも知られるが、さて新作は賛否両論あったあの作品を越えられるだろうか?

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クリントの息子

Scottクリント・イーストウッドの息子といえば、いちばん有名なのは音楽家/俳優でもあるカイル・イーストウッドだが、その下には父の跡を継ごうと役者一本で勝負する末っ子がいる。

彼の名はスコット・イーストウッド。1986年生まれのスコットは、これまで父の『父親たちの星条旗』『グラン・トリノ』『インビクタス』に顔を出し、そのほかにもインディーズ映画を中心に出演を重ねてきた。

そんな彼がこのたび"The Texas Chainswa Massacre3D"に出演することになった。彼は男性パートのメインを飾るとのこと。ライオンズゲートが製作を手掛け、"Lockdown"(00)、"Takers"(10)のジョン・ラッセンホップが監督を務める。今週からルイジアナ州で撮影開始。

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ハリ・ポタ最終章は記録破りの嵐

update:アメリカでの金曜午前0時01分の封切を前に、『詩の秘宝Part2』はすでにチケット前売り興収3200万ドルを越えた。これもまた史上最高額にして、今なお記録更新中。
***********
Harry2 10年間に及んだこのシリーズもいよいよフィナーレを迎える。過去7作品における累積興収の合計は世界で64億ドルに昇り、これはあらゆるシリーズの中でトップに位置する記録。その最終章であるだけに、『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』には多種多様な記録破りの期待が寄せられている。

レビューはこちら

北米でのスクリーン数は既に記録破りの連続だ。本作には4375館、11000超のスクリーンが用意され、これはシリーズ最高の公開規模。その中で3D上映は3000館に及び、スクリーン数にすると4250。これは映画史上最高。またIMAXでの上映は274館。これも史上最高。ドライブインでも270カ所で上映される。これも史上最高。

これだけの前人未到の上映規模を擁し、まずは『ダークナイト』のもつ国内オープニング週末興収レコード(金~日)1億5840万ドルに挑むこととなる。シリーズ内でのオープニング週末記録は『死の秘宝Part1』の1億2500万ドル。

また、『アバター』の7億6000万ドルを頂点とするアメリカ国内累積興収でみると、シリーズTOPは1作目の『賢者の石』(01)で3億1757万ドル。これに『謎のプリンス』(09)の3億200万ドル、『死の秘宝Part1』(10)の2億9500万ドルが続く。

一方、アメリカ国内だけでなく、世界興収でもガツンと高い数字を叩き出すべく、本作の公開日はほぼ世界同時に照準を合わせてある。水曜日にはフランス、イタリア、ロシア、オーストラリアで封切られ、木曜日にはドイツ、韓国が加わり、そして金曜にはイギリス、スペイン、日本。ブラジル、メキシコと続く。中国だけは8月4日とちょっと遅め。

オープニング世界興行(初日~日曜までの累計興収)だけでみると、これまでの映画史上1位に君臨するのは意外や意外、『謎のプリンス』の3億9400万ドル(アメリカ1億5800万ドル+国外2億3600万ドル・・・本作はアメリカで水曜に公開されており、上記の国内オープニング“週末”興収には水・木の興収がカウントされていない)。

世界興収全体でみると、シリーズ首位はやはり1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』の9億7470万ドル。

さて、『詩の秘宝Part2』はこれらの成績にどれだけ迫れるor越えられるか?

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2011/07/13

あの俳優がボーン・シリーズ悪役に?

Ednorton Varietyによると、新生“ボーン”シリーズ(現在は仮題として"The Bourne Legacy"と呼ばれている)の悪役としてエドワード・ノートンが交渉入りしているという。ただしどのような役どころなのか、その詳細については未だ不明のままだ。

これまでのシリーズとは趣向を変え、過去3部作の脚本を担当してきたトニー・ギルロイが監督を務めるこの新機軸。「(2、3を手掛けた)ポール・グリーングラスが監督しないのなら出演しない」と宣言したマット・デイモンに代わり、本作のリード・パートを務めるのはジェレミー・レナーだ。

彼は“ジェイソン・ボーン”ではなく、彼と似た境遇を経てやがて自我に目覚めていくまた別のキャラクターを演じる。つまり本作はこれまで築いて生きた世界観を更に押し広げるためにスピンオフ的作品と言えるのかもしれない。またこうした設定にしたのは、いずれまたグリーングラス&デイモンがシリーズに舞い戻る余地を残しておくためであることは想像に難くない。

これまでのところ詳しいストーリーどころか、“ジェイソン・ボーン”に代わる主人公の新しい名前さえも伝わってこない。が、唯一、レイチェル・ワイズが出演することが決定済み。アメリカでの公開は、2012年8月17日。

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マルフォイ俳優はラッパー志向?

7月15日公開の『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2』で10年に及んだシリーズにも幕が下ろされる。最初は子役だった出演者たちも今や20歳を越え、中には結婚した者までいる。またダニエル・ラドクリフをはじめメインの3人が今後も俳優として出演作を抱える中、英国のタブロイド紙サンによると、この男は音楽志望、しかもラッパーになると言いだしたようだ。

彼の名はトム・フェルトン。『ハリー・ポッター』シリーズを通してホグワーツ魔法魔術学校におけるハリーのライバル“ドラコ・マルフォイ”を演じ、ふたりの決着はもちろん最終章でもひとつの重要なポイントとして描かれている。ティーンの祭典、MTVムービーアワードで「最優秀悪役賞」を受賞するなどの根強い人気を持つ彼だが、きっとファンならば今回のニュースにも動じないのではないだろうか。というのも、彼はこれまでにも幾度となく音楽愛を口にし、YouTube上にも様々なパフォーマンスをドロップしているからだ。

同紙でフェルトンはUKのグライム・ラップ・シーンにおいて「N-Dubzのダッピーのようなラッパーになりたい」と語っている。すでにインディペンデント・レーベルとレコーディング契約も結んでいるとか。これまでとはガラリとイメージを変える方向性を模索しているようで、「詳しくはまだ話せないんだ」。うーん、映画ファンとしてはホアキン・フェニックスみたいな前例もあるので、これもまたモキュメンタリー映画の宣伝の一部なのではないかと疑ってしまうところなのだが。

と同時に、俳優としてのトム・フェルトンは『ハリー・ポッター』以降もすでに5作品への出演が決定している。その中のひとつは『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』。『ハリー』卒業後の彼がスクリーンでどんな存在感を見せるのか、はたまたいずれステージでどんなラップを刻むのか、とても気になるところだ。

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2011/07/12

ジョニー・デップ&ディズニー、新たなタッグ作2本決定

Kolchakディズニーはジョニー・デップの製作会社Infinitum Nihilと組んで新たに2本の企画をスタートさせることを決めた。本決まりではないものの、今のところ両作品ともデップが主演する可能性が高いと見られ、彼とInfinitum Nhilのパートナー、クリスティ・デンボロウスキ―がプロデューサーを務める。

まずは一つ目。こちらは1970年代にABCにて放送されたTVシリーズ"The Night Stalker"(邦題「事件記者コルチャック」。日本テレビにて放送)の映画化だ。

本作はカール・コルチャックという新聞記者が、毎回、常識では説明のつかない怪奇な事件を捜査するという内容。取り扱われるのは狼男、吸血鬼、幽霊から宇宙人に至るまで盛りだくさん。オリジナルではダーレン・マクガヴィンが主演を務め、たった1シーズンしか放送されなかったものの、後にファンの間で波及力を強め、今やカルト的な影響力を誇るまでになった。

Paul_revere_22本目は歴史モノ。

ポール・リビアという人物をご存じだろうか。1700年代、ボストンの銀細工師にして、後にアメリカの独立戦争における英雄として讃えられた男だ。とりわけ独立戦争の皮切りとなった1775年のレキシントン・コンコードの戦い前夜、イギリス軍の進軍情報を民兵たちに知らせようと必死に駆けまわった功績は「真夜中の騎行」として今なお語り継がれている。

ジェニー・デップが演じるとなると、それはもちろんリビア本人なのだろうが、この肖像を見た限りだと、どこかジャック・ブラックを彷彿とさせる相貌が。。。

Paulrevereride
公開中の『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』が世界興収10億ドルを超える好セールスを記録中のディズニー&ジョニー・デップは、つい先週にも『パイレーツ』の更なる続編についての意見交換を行ったばかり。

しかしながら彼が抱える新作は数多く、まずは先ごろワーナーでティム・バートンとタッグを組んだ"Dark Shadows"を撮り終えたばかり。続いてディズニーにて『パイレーツ』旧3部作のゴア・ヴァ―ビンスキーと再タッグを組む"The Lone Ranger"が待機中。その後、またまたワーナーに舞い戻り、今度は『パイレーツ4』のロブ・マーシャル監督と『影なき男』リメイクを手掛けることになっている。

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「バットマン3」ポスター登場

米現地時間の月曜、"The Dark Knight Rises"の公式サイトに変化が見られた。そこに現れ出たのは、新着ポスターだった。まるでクリストファー・ノーラン監督の前作『インセプション』を思わせる都市の造型。アメリカでは『ハリー・ポッター』最終章の上映前に本作の予告編が流れるのでは、ともっぱらの噂になっている。

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F1界伝説のライバル役にこの男

以前もお伝えしたとおり、現在、70年代に火花を散らしたF1レーサーたちの伝説が着々と映画化に向けて歩を進めている。"Rush"と銘打たれた本作は“不死鳥”との異名を持つオーストリア人レーサー、ニキ・ラウダと、プレイボーイとして名を馳せたイギリス人レーサー、ジェームズ・ハントの物語。

そしてこのたびDeadlineによると、ハント役として『マイティ・ソー』のクリス・へムズワースが調整に入っているというニュースが入ってきた。これがもし順調に成立した暁には、来年初頭にも撮影が開始される予定。なお、ニキ・ラウダ役のキャスティングに関しては未定のままだ。

Rush
本作をめぐってはもともとポール・グリーングラスが監督を引き受けるかどうか検討していたものの、結局、離脱。その後、今度は『アポロ13』『ビューティフル・マインド』『ダ・ヴィンチ・コード』のロン・ハワードが検討に入り、いまや彼のイマジン・エンタテインメントがワーキング・タイトル社などと共に製作に参加する流れとなっている。

脚本には実話のドラマ化に定評のあるピーター・モーガン。『クイーン』や『ヒア アフター』、それにロン・ハワードと組んだ『フロスト×ニクソン』でも知られる彼は、本作"Rush"のほかにも、フレディ・マーキュリーの人生を描いた新作映画でも脚本を手掛けている。

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スパイク・リーに決定!

Lee02  スパイク・リー監督が『セント・アンナの奇跡』以来、3年ぶりに映画を撮る。このたびマンデイト・ピクチャーズが進める韓国映画『オールド・ボーイ』のハリウッド・リメイク企画の監督として、スパイク・リーの名前が正式発表された。

本作は『アイ・アム・レジェンド』の脚本家マーク・プロトセヴィッチが、原作となった日本の漫画を土台として執筆しているものと見られていたが、Colliderに掲載されたマンデイト・ピクチャーズのプレス・リリースを見る限りだと、プロトセヴィッチについて「韓国版(脚本)の脚色を手掛けている」と書かれている。このリメイク企画をめぐっては2008年にはじめて明るみになったその当時から権利関係をめぐって日本の出版社、韓国の映画会社、ハリウッドとの間で様々な行き違いが生まれてきた。それが最終的にどのようなカタチに着地しているのか、まだ詳細は伝わってこない。

パク・チャヌク監督作『オールド・ボーイ』(03)は、15年ものあいだ理由も分からず監禁され続けてきた中年男がある日突然解放され、その後、自分をこんな目に合わせた黒幕を暴くべく死闘を繰り広げるサスペンス。その年のカンヌ国際映画祭に出品され、審査員特別賞を受賞している。

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『タンタンの冒険』新着トレーラー

スティーヴン・スピルバーグ監督による2011年末の公開待機作『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』から新バージョンの予告編が届いた。本作は10月末よりベルギー、フランス、イギリスなどで先行公開され、日本到着は12月1日。アメリカでの公開日はそれよりもうちょっと遅い12月23日。同国ではこれからほどなくしてスピルバーグのもう一本の最新作"War Horse"が12月28日に封切られることが決まっており、ボックスオフィス・ランキングにてスピルバーグVSスピルバーグという前代未聞の決戦が繰り広げられることとなる。

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2011/07/11

北米興行成績Jul.08-10

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Jul.08-10 weekend 推計

01 Transformers:Dark of the Moon $47.0M
02 Horrible Bosses $28.1M
03 Zookeeper $21.0M

04 Cars 2  $15.2M
05 Bad Teacher $9.0M
06 Larry Crowne $6.26M
07 Super 8 $4.83M
08 Monte Carlo $3.8M
09 Green Lantern $3.1M
10 Mr. Popper's Penguins 
$2.85M

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』がV2達成。ビッグ・デビューを果たした先週末に比べても興収の下落率は52パーセントと、まだまだその威力をキープしつづけている。その米興収の累計は製作費の1億9000万ドルを2週目にして楽々と超え、現段階で2億6100万ドル。すでに『ハングオーバー2』の記録を下し、2011年アメリカにおける興収NO.1作品の座を獲得している。

世界興収(世界全体)も6億4500万ドル。現時点で『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の10億1500万ドルに次ぐ2011年世界興収第2位。筆者もつい先週に試写してきたばかりだが、ほんとうに炎天下のバーベキューパーティー、真夏の食べ放題&飲み放題、カルビ十人前的な、パワーみなぎる映画に仕上がっていた。ジョン・マルコヴィッチ、フランシス・マクドーマンド、ジョン・タトゥーロという芸達者な名優たちのコラボレーション、あ、そうそう、これに『ハングオーバー』シリーズでお馴染みのケン・チョンも登場。

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やっぱりおかしな役で、楽しませてくれます。

Horriblebosses ■2位には初登場"Horrible Bosses"。なんということだろう。またもやR指定コメディがスパークしてしまった。本作は製作費3500万ドルとやや安上がりながら、関係者の期待値を上回る2810万ドルの興収を記録。『ハングオーバー2』→"Bridesmaids"→"Bad Teacher"の流れにまた新たな系譜が加わりそうだ。3人の会社員がそれぞれのボスをいっちょ殺してしまおうと計画を立てるのだが、それが思わぬ具合に空転して…。出演はジェイソン・ベイトマン、チャーリー・デイ、ジェニファー・アニストン、コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス、ケヴィン・スペイシーと豪華面々が揃い踏み。なるほど、最近のヒットの法則にはこの“アンサンブル”という要素が不可欠なようです。観客層は51パーセントが男性、そして64パーセントが25歳以上。

■一方、ファミリー・コメディはちょっと伸び悩んでいるようだ。ケヴィン・ジェームズ主演の"Zookeeper"は製作費8000万ドルにしてオープニング興収は2100万ドルにとどまった。この数字をどう受け止めるかは非常に微妙なところ。"Horrible Bosses"と同じ3000万ドル級の製作費ならばこの成績で万万歳だったのだろうが、来週以降どのような伸びを見せるのか、じっくり観察した方がよさそうだ。。観客層は52パーセントがファミリーだという。

ちなみに本作にも、あの男が顔を覗かせています。

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ケン・チョンの活躍は目覚ましい。今回の興収ランキングではTOP15以内に彼の出演作が3つもエントリーするという神ワザぶり(トランスフォーマー、Zookeeper、ハングオーバー2
)。彼の飛び道具的立ち位置がバブルに終わるのか、それとも息の長いコメディ投手としてもっとドでかいことをやらかそうとしているのか。どっちに転んでも期待が高まります。

■4位は『カーズ2』。米国内での累計興収は1億5000万ドル達成間近。しかし製作費は2億ドルとまだまだゴールは遠い。しかしながら世界興収ではすでに2億7000万ドルにまで到達している。

■製作費2000万ドルの"Bad Teacher"は累計興収8000万ドル手前まで伸ばしてきた。ヒットの指標となる1億ドルの壁を突破できるかどうかひとつの鍵となることだろう。

Mr.Popper's Penguins"はようやく製作費の5500万ドルを国内興収のみで回収できた。とりあえずはおめでとうと伝えたいところだが、こちらも“ファミリー・コメディ”という括りで苦労していることを考えると今後の同ジャンルの先行きが不安になる。

■TOP10外ではウディ・アレンの"Midnight in Paris"が12位に。彼のキャリア中最大ヒット作『ハンナとその姉妹』(興収4000万ドル)を超えるまであと200万ドル足らず。このブログでもお伝えしたが、配給会社のブッキング担当者たちは『トランスフォーマー3』をはじめとする真夏のビッグタイトルがシネコンのスクリーン数を大量に奪っていく中、その中の僅かでも確保しようと必死になって電話を掛けまくっているようだ。

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【レビュー】ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

クライマックスを終え、エンドクレジットが始まった。ついに10年間に及ぶ長い長い旅路が終焉を迎えた瞬間、思わずふっとため息がこぼれた。長かったのか、あっという間だったのか。きっとそれぞれのディケイドがハリー・ポッターという物差しと共に存在する。ある者は同時多発テロをその起源に揃えて時代を論じ、またある者は自分の仕事での立場や家庭環境の変化、また生まれたばかりの赤ん坊だった我が子が小学4年生にまで成長している姿に目頭を熱くするかもしれない。少なくとも多くの人たちが、(大人たちに)見守られ冒険へと突き進む側から、愛する者を守る側へと変化を遂げてきた。作者のJ.K.ローリングにしても同じことがいえる。彼女はこの壮大な物語を紡ぎ始めて半年後に母を亡くし、それから間もなくし自らが母親となったという。つまりは人間にとって10年間とは、実にそのようなものなのだった。

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それにしても最終章『死の秘宝 PART2』はフィナーレを飾るにふさわしい見事な完成度だった。まずはこの『死の秘宝』を2部作にした判断を讃えたい。仮にこの原作をこれまで同様1つにまとめていたなら、Part2で描かれた最終決戦はクライマックスの30分ほどでちゃちゃっと描かれたに過ぎなかったろう。そもそも映画版『ハリー・ポッター』は原作のダイジェスト版的なストーリーのせわしなさが常に指摘されてきた。しかしこの最終章はどうだろう。その「30分しか与えられなかったかもしれない持ち時間」を2時間10分へと拡大させ、ストーリーを詰め込み過ぎるどころか、今回はその行間や登場人物の狭間に漂う空気をも濃厚に抽出する。激しい闘いも巻き起こる。だがその裏側ではハリーらメイン3人をめぐってバックに何の音楽もかからない静謐なシーンも数多い。ここでも彼らはこの10年間に培った集中力の高さで演技を、関係性をジッと研ぎ澄ましていく。この手法が結果的にこれまでのシリーズの中でもっとも緩急バランスを高め、観客の体感時計にちょうど適したストーリーテリングを紡ぎだしている。

また、これまでは最後に必ずダンブルドア校長をはじめ大人たちが助けに現れたり、「実はこういう理由だったんだよ」と打ち明け話を披露したりしたものだったが、今回は違う。最終章では頼もしい戦士となったメインキャストらが決して譲らない。彼らはすべてを自分たちで考え、自分たちで決断を下し、自らの力で運命を引き寄せていく。最終決戦の場はもちろんホグワーツ魔法魔術学校。彼らの子供から大人への離脱にふさわしい聖地だ。ハリーらを立派に育て上げたこの学び舎にて、彼らは外から襲い来るおびただしい数の軍勢を相手に『レッド・クリフ』さながらの防衛戦に徹する。この土壇場でマギー・スミスも高齢をおして両手をクルクルッと回転させて優雅に戦う。そして肝心な役を担うのはネビル・ロングボトムだった。

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想像できるだろうか。かつては何をするにしても臆病で行動の遅かった彼は、今やハリー不在時の学生レジスタンスを率いる傷だらけの闘士になっている。その行動力、勇気、そして何よりも仲間を想う気持ちは、彼という存在がこの物語の主人公のひとりであったこと―少なくとも4人目のメイン・キャラに位置していたことを、崇高な尊厳をもって印象付けている。我々はこの手の「5人目のビートルズ」「7人目のモンティ・パイソン」的立ち位置に弱く、そしてひとしく、映画版「ドラえもん」で逞しくなったのび太くんに涙腺を崩壊させがちな生き物。それとおんなじ原理だ。

そして今回、フィナーレを祝福すべく付与された3D効果。前作「Part1」では3Dリリースされると告知しながら結果的に製作が間に合わず、ワーナーも製作者も前代未聞の恥辱を味わう結果となった。その汚名返上の意味もあってか、僕が前日に観た『トランスフォーマー3』には到底及ばないものの、本作はそれなりの良質なクオリティに仕上がっていたと思う。特に透明マントやホグワーツ上空に張り巡らされる防衛の呪文、それに背景でうごめく絵画の中の人々、憂いの篩など、この3D技術が魔法と高い親和性にあったことに(ラストにして)気づかされた。本作は3Dカメラで撮影していないので、相当に手の込んだコンバージョン作業を念入りに進めてきたはずだ。こういう細かな演出を目にするにつけ、デヴィッド・イェーツをはじめとする作り手の愛情と、長らくシリーズを支えてくれたファンへの深い感謝の念のほとばしりを感じる。

最後にもう一点付け加えたいのが、この映画のラストシーンについて。ここからは原作を読んだ方のみご通行ください。

印象的なのは壮絶な闘いの後、学校を見つめるキャラクターらの姿だった。このとき、彼らの脳裏には様々な思い出がよぎっていたに違いない。が、ここで作り手たちは決して過去映像のフラッシュバックに甘んじない。彼らの“今”の姿を、これが最後とばかりにじっと、静かに、入念に映し取る。

これがどんな効果を及ぼすのかは実際に観てからご確認頂きたいが、彼らの幼き姿を具体的に“映さない”ことは、この後のフィナーレで物語が“すべての始まり”へと回帰し、ふたたび始まっていくことをより如実に映し出すことへと結実しているのだ。そこでは幼き日のハリーたちではなく、新たな世代が台頭している。新たな人生へ踏み出す不安で押しつぶされそうな顔が、あの場所に、いくつも並んでいる。

時代は移り変わる。そこで変わり行くもの、変わらないもの。その拮抗こそが物語に普遍性の胚芽を宿させる。

以前、J.K.ローリングはこのシリーズの結末をもうずいぶん前に書き終え、金庫の中に厳重に保管している(それはきっと小鬼たちの働くグリンゴッツ銀行に収められていたに違いない)―と口にしたことがあった。

その該当する箇所がこのラストかどうかは分からない。が、仮にそうだとするならば、もうずいぶん前から本シリーズのテーマは“移り変わり”にこそあったのだろう。そして、それは8作を通して描かれた主人公らの“成長”の集積でもある。

つまり、この瞬間から『ハリー・ポッター』について語ることは、過去と同時に、未来について語ることにもなりうる。この映画のラストからはその想いが原作以上に強く読みとれた。これは終わりであり、人生というまた新たなる壮大な冒険の始まりなのだ。

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2011/07/10

007出演交渉に動き?

アメリカの映画情報サイト&ブログは独立記念日前後のバケーションで更新頻度が落ち込んでいる。よって今回は普段あまり手をつけない、イギリスの有名タブロイド紙"Daily Mail"のインターネット版にも目を向けてみようと思う。

Naomie と、ここでは「007」のキャスティング情報が報じられていた。以下、確定情報ではないので話半分に聞いてもらいたいのだが、サム・メンデス監督は今年の初めごろからナオミ・ハリスと面会を繰り返しており、現在、出演交渉の最終段階にあるという。その役柄こそ彼女のスタイルの良さも手伝っててっきりボンド・ガールだと思われていたのだが、Daily Mailの記者はそれがジェームズ・ボンドの上司Mの秘書である“マニーペニー”である可能性を指摘している。

ハリスはダニー・ボイル監督作『28日後』や"Sex & Drugs & Rock & Roll"などのイギリス映画、『マイアミ・バイス』『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどのハリウッド作などでも有名。最近ではケニアが経てきた苦難の時代を見事に現代と邂逅させた名作『おじいさんと草原の小学校』(原題:The First Grader)という作品で若き校長先生役を演じ注目を集めている。そのほか、ダニー・ボイルが手掛けた舞台「フランケンシュタイン」でもヒロイン役を演じている。

マニーペニーは1962年の『ドクター・ノオ』以来これまで5人の女優達によって代々演じられてきたキャラクターで、中でもロイス・マックスウェルは14作品にも渡って顔を覗かせた(彼女は2007年に80歳で死去。多くのファンがその死を悼んだ)。ダニエル・クレイグが新ボンドに就任してからというもの未だ登場機会には恵まれていない。

また本作には『BIUTIFUL』のハビエル・バルデムに加え、『ハリー・ポッター』のヴォルデモートを終えたばかりのレイフ・ファインズの出演も噂されている(すでに内定済みと報じるメディアも)。メンデスとファインズはロイヤル・シェイクスピア・カンパニー時代からの古い付き合いらしく、ファインズにしか演じられないかなり複雑でダークな役柄を打診されているとの情報も。

さて、この中からどれくらいの内容が実現するだろうか。いずれにしても各紙ともに「メンデス版007はとても"classy(上質、高級)"な内容になりそう」と期待を高まらせている。

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2011/07/09

アレン作、自身の最高興収を越えるか?

現在アメリカで公開中のウディ・アレンの新作"Midnight in Paris"が客足好調なことは前にもお伝えしたとおりだが、これまでのところ米興収が3600万ドルほどまで到達。これにあと400万ドルほどが加わると、アレンの最高興収作『ハンナとその姉妹』の4000万ドルに追いつく計算となる。

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<参考:ウディ・アレン作品の米興収>
1、ハンナとその姉妹('86) 4010万ドル
2、マンハッタン('79) 3990万ドル
3、アニー・ホール('77) 3830万ドル

4、Midnight in Paris('11) 3600万ドル
5、それでも恋するバルセロナ('08) 2320万ドル
6、マッチ・ポイント('05) 2310万ドル

Woody 配給のソニー・ピクチャーズ・クラシックにとってはここからが意地の見せどころだ。作品の人気に合わせて一時は全米1000館へと上映規模を拡大したものの、すでに集客のピークは過ぎ、あとは上映館、興収ともに減少する一方だ。しかし負けてはいられない。The Wrapによると、ここをなんとか踏みとどめたいと劇場ブッキング担当者たちはかなり“アグレッシブ”にアートシネマだけでないシネコンなどの館数確保に動いている模様。ここからは『トランスフォーマー3』『ハリー・ポッター』によるスクリーン侵食との激烈な戦いとなる。代理戦争ではあるものの、ウディVS車ロボVS魔法少年の異種格闘技戦はいまこの瞬間にも続いているわけだ。

映画監督として40年以上のキャリアを誇るウディ・アレンの金字塔に貢献できることは配給会社にとっても映画史に名を刻める大きな功績となる。ブッキング担当者らの粘りの甲斐あり、毎週80~90レベルで減少していた上映館数は今週末にはマイナス40館ほどにとどめ、なお800館ほどで上映続行できそうだという。

とはいうものの、本作"Midnight in Paris"の製作費は3000万ドルほど。つまり頑張って4000万ドルに到達したところで、米興収だけでは製作費とマーケティング費をペイしたくらいにしかならないということだ。一方の米国外の興収は現時点で3000万ドルに到達したとのこと。この数字を概観しただけも、ウディ・アレンの作品ビジネスというものがいかにアメリカだけでなく、その国外からの興行収入に強く支えられているかがおわかりだろう。

さて吉報がもたらされるのは一体どのタイミングか。その瞬間まで劇場ブッキング担当者たちの闘いは続く―。

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スペース・インベーダーが映画化!?

米ハリウッド・リポーター紙によると、1978年にタイトーによって開発され、大ブームを巻き起こしたアーケード・ゲーム「スペース・インベーダー」が映画化に向けて動き出したそうだ。手掛けるのは、これまで『トランスフォーマー』や『G.I.ジョー』を映画版として世に送り出してきた大物プロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラと、オッド・ロット・エンタテインメント(今年のカンヌで監督賞を受賞した"Drive"の製作会社のひとつ)のジジ・プリッツカー。

監督や脚本家などは決まっておらず、肝心となるストーリーもこれから練られていくことになる。

「スペース・インベーダー」の要素は比較的シンプルで、宇宙から整列襲来するインベーダー(侵略者)という存在と、地球を守るプレイヤー。また、両者の間にはプレイヤーを守るブロックがあり、それに身を隠しながら敵にむかってレーザーを発射する。その発射音は決まってプシュン、プシュンでなければならない。そしてあの一度聴いたら忘れられないサウンド。

これらの要素さえ満たせれば、あとは『トランスフォーマー』的な壮大なスケールになろうが、『トロン』のようなメタ・ゲーム的な世界観となろうが、あとはフリースタイルで肉付けしていくことが可能なのではないだろうか。

とはいっても、このゲームに関しては過去にも幾度か映画化の企画は湧きおこったものの、どれも製作開始には至っていない。

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2011/07/08

デル・トロ新作のストーリーとは?

菊地凛子の参加も明るみになったギレルモ・デル・トロの新作"Pacific Rim"。

映画サイトThe Playlistにはその初期脚本を目にした執筆者によるあらすじが記されている。今後大きな変更が施されることも考えられるが、とりあえず世界観だけでも押さえておこう。

洋上に現れた巨大なクリーチャーを倒すべく組織された防衛軍。彼らはビル並みの大きさを誇るロボット"Jaeger"で敵と戦う。パイロットは2名。特殊訓練を受けた彼らはテレパシーにも似た力を駆使して共にこれを操縦する。物語はチャーリー・ハンナム演じる主人公が戦闘中に相棒の兄を亡くす場面から始まる。エドリス・エルバ演じる司令官(もともとはトム・クルーズが演じる予定だったとか)は、彼の新しい相棒として、同じくJargerのパイロットで相棒を失ったばかりの日本人女性"Mako Mori"(これが菊地凛子の役と見られる)を選任する。話す言葉も違う彼らはなんとか意志疎通しながらミッションを推進していくことを迫られる。一方、その頃、チャーリー・デイ演じる科学者は巨大クリーチャーの出どころを突きとめるべく調査を進めていた―。

かくも見るからに均整の取れたアンサンブル映画になりそうな予感。トム・クルーズなどをキャスティングするとそれだけで製作費がかさむので、これらの俳優を起用することでできるだけVFXに予算を傾注しようという目論見なのだろう。前出サイトの執筆者曰く、「『アバター』と『インセプション』『ゴジラ』とその他ジャパニーズ・アニメの要素を融合させ、それを独自の方向に放射させたかのようなストーリー」とのこと。これらの情報に触れながら、個人的には「エヴェンゲリオン」を彷彿とさせるものを感じた。

撮影は秋ごろを予定。すでに公開日は2013年の7月12日と決まっている。

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『鉄の女』トレーラー登場!

Theironlady ついに予告編が登場したのは、メリル・ストリープ主演の"Iron Lady"。メリル演じるのは、“鉄の女”と呼ばれ、英国政治史にただ唯一燦然と輝く女性の首相、マーガレット・サッチャー。彼女を偉人と讃える者もあれば、たとえば『リトル・ダンサー』『Thisi Is England』などにはサッチャー政権の残した“痛み”がくっきりと刻まれているのが見てとれます。

しかしながら本作の監督は『マンマ・ミーア!』でメリルと組んだフィリダ・ロイド。きっと政治の面以外の、彼女の人間的な側面を小気味よく描いてくれることでしょう。予告編を受けての印象だと、左のスチール写真に比べて、よりメリルらしさを強調したキャラクターになっている気がしないでもありませんね。

アメリカでの配給権はワインスタイン・カンパニーが取得し、12月16日の公開が決定しています。これは明らかにアカデミー賞狙いの出走体勢。昨年も『英国王のスピーチ』でイギリス映画を世界の頂点に導いたハーヴェイ・ワインスタインが、今年は「鉄の女」に映画の民の心を掴ませるべく猛烈な攻勢を仕掛けてくることはまず間違いありません。

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2011/07/07

デル・トロ新作に菊地凛子?

Comic 映画情報サイトColliderが、7月下旬にサンディエゴで開催される大型コンベンション"Comic-Con 2011"に初参加するレジェンダリー・ピクチャーズのプレゼンテーション詳細(同社によるリリース)を転載している。

同コンベンションは映画ファンやジャーナリスト、関係者らが一斉に集い、注目作の最新映像に触れたり、新作ラインナップ記者会見を行ったり、そして監督や俳優らと直接的に対話できるイベントとして有名だ。今年のレジェンダリーは"Pacific Rim"、"Seventh Son"、"Paradise Lost"、"Mass Effect"の4作品をプレゼンする。

以上を踏まえて、Collider掲載の詳細に目を通すと、なんとギレルモ・デル・トロの最新作"Pacific Rim"の登壇者として、デル・トロ監督、脚本家のトラヴィス・ビーチャム、主演チャーリー・ハンナム、イドリス・エルバはもとより、なんと菊地凛子の名前が!

同作は、凶暴なクリーチャー(怪獣?)に襲われる地球を守るべく、戦士たち(地球防衛隊?)がメカを駆使して闘うSFアクション。一部では人間が乗り込むロボが登場するなんて噂も。その概要はComic-Conで明らかになることだろう。

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『建党偉業』興収に不正?

8aea9c37bc001dd8bcdbd5753da0fcca 中国共産党の創立90周年を記念し、1911年の辛亥革命から1921年の党成立までの道のりを、実に100人以上の中華スターを散りばめて絢爛に描いた『建党偉業』が中国で大ヒット公開されている。

しかしその興行収入に関して思わぬ不正疑惑が浮上している。AP通信が香港のメディア「アップル・デイリー」を受けて世界へ向けて報じたところによると、とあるチェーン映画館の劇場窓口ではいったんこの映画のチケットを自動発券してから、それを手書きで他作品タイトル用に訂正するかたちで観客へと提供しているのだとか。この場合、支払われた金額はコンピューター上、『建党偉業』興収としてカウントされることになる。というか、これって昔の日本の映画館でもよく見られた光景ですよね。。。

AP通信の記者が本作の広報担当に連絡を取ろうと試みたところ、電話には出なかったそう。また同様に劇場チェーンに連絡を取ったところ、電話をかけ直すように言われたとのこと。

中国の映画興行収入をめぐってはレコードチャイナにも このような記事が掲載してあります。新作公開後の第1週目の興収は平均して50パーセントも水増しされるんだとか。

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スパイク・リーが『オールドボーイ』リメイク?

twitchによると、スパイク・リーが『オールド・ボーイ』のリメイク監督として交渉を進めているという。同様の企画は2008年にも浮上し、この時はスピルバーグとウィル・スミスが前向きに取り組んでいたものの、韓国のショーイースト社をめぐる権利問題のゴタゴタに巻き込まれ、あえなく頓挫してしまった。

今回再浮上してきた企画では、以前と変わらず『アイ・アム・レジェンド』『マイティ・ソー』のマーク・プロトセヴィッチによる脚本が生き残っているようで、権利問題をこじらせた韓国版『オールド・ボーイ』は除外したかたちで、あくまで土屋ガロン、峰岸信明による原作コミック「ルーズ戦記 オールド・ボーイ」に基づく内容となっている模様。

また、最初の映画化で名前の挙がっていたユニバーサル、ドリームワークスといった社名は消え、同記事内ではマンデイト・ピクチャーズのみが製作会社として名前を記されている。

とはいうものの、現段階でこのニュースを伝えているのはtwitchのみ。大手業界紙や米有力メディア・ブロガーらは沈黙を貫いており、何らかの裏が取れたという様子は伝わってこない。ここは過度な期待などせずに、気長に朗報を待ちたいものだ。

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2011/07/06

ハリポタ子役はなぜ順調に育ったのか?

Herry1 映画版『ハリー・ポッター』シリーズがその10年に及ぶ歳月に幕を下ろそうとしている。

製作開始時に10歳そこらだった主役の3人は今や20代に突入。その姿からは、セレブの名に甘んじることなく、それぞれが思い描く未来にむけて着実に道を踏みしめていこうとする意志が伺える。だが、そんな彼らに付きまとう質問は一向に変わらないようだ。「映画界には道を踏み外してきた子役俳優があまりに多く存在するわけですが、あなたは不安を感じますか?」。ほら、また彼らのウンザリする表情が思い浮かぶ。では思い切って質問を変えてみよう。

「なぜ、ハリー・ポッター俳優は皆、これほど順調に育ったのでしょう?」

AP通信の記事が出演者、プロデューサー、監督らの証言からいくつかの要素を割り出している。

まずはダニエル・ラドクリフの答えが興味深い。

曰く、「アメリカとイギリスじゃシステムがまるで違います。アメリカでは子役は“子供”である以前にプロの“俳優”として扱われる。でもイギリスではまず“子供”として扱われます。“俳優”であることは二の次。12歳の時点ではまだ誰もプロの俳優とはみなされないのです」。

もちろんこれは演技初経験者の多い『ハリー・ポッター』の特有のものとも考えられるが、なるほど、この国では基本的に子役はまず俳優であるよりも“子供”であることを尊重される。そこにチヤホヤや特別扱いなどは存在しないのだ。

他にはどんな要素があるだろうか。まずは両親をはじめ家族の献身的なサポートが不可欠であることは言うまでもない。幼少期のモチベーションを形成するうえでは特に。

次に環境が挙げられる。『ハリー・ポッター』に関して言えば撮影がロンドン郊外にあるリーヴスデン・スタジオで行われたことも好条件のひとつだった。ここは多くの子役が挫折したハリウッドに比べて格段に誘惑が少ない。この場所で、若き出演者たちはホグワーツ魔法魔術学校さながらの寄宿生活にも似た撮影の日々を送り、互いに切磋琢磨していった。プロデューサー、デヴィッド・ヘイマンの言葉を借りればそれは「自分たちを繭で包み込んだかのように配慮が行き届き、安全な環境」だったとか。

Harry2 そしてスタッフ。周囲に信頼できる大人たちが大勢控えていた。主役3人とトム・フェルトン、ボニー・ライト、エヴェンナ・リンチ、マシュー・ルイスにはセットにチューターが就き、彼らが勉強から悩みごとに至るまで相談に乗った。プレミアやインタビューに向けて熟練したパブリシストによる受け答えのコーチングも行われた。

ここで彼らは少しずつ映画人としての職業倫理を身につけていく。スタッフはその成長をつぶさに捉え、映画のキャラクターの中にも大いに反映された。ラドクリフは映画の中のハリー・ポッターのように現場でも広く目の行き届いたリーダー役となり出演者を統率した。エマ・ワトソンは勉強熱心で自分自身を学問に投じるようなところがあった。ルパート・グリントは抜群のユーモアで現場を和ませ、なおかつロンと同じく自らの大家族のことをいつも想っていたとか。

こう見ると『ハリー・ポッター』シリーズとは、右も左もわからなかった子供たちが立派に俳優として成長を遂げていくその過程を見守るリアリティ映画のようにも思えてくる。

と、ここで最初の質問へと舞い戻ろう。

「他の子役出身俳優と同じく、うっかり道を踏み外してしまうことに恐怖を感じませんか?」

同記事(AP通信)のラストでダニエル・ラドクリフが率直な答えを口にしている。曰く、

「この質問に何度も答えているうちに、こう考えるようになりました。『神様、これほどたくさん同じことを聞かれるのだから、もし仮に僕が本当に道を踏み外したなら、この質問はなお一層、永遠に繰り返されることになるのでしょうね』。

でも、最近ではそのことを個人的な使命にもしているんです。もしも僕らがこの壮大なシリーズを順調に巣立ち、成功し、バランスの取れた私生活やキャリアを送ることができたなら、願わくばそれが敷石となって、もう次世代の子役たちが同じような質問に応える必要がなくなりますように、ってね」。

彼らの冒険の最終章にあたる『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』は、7月15日より日米同時公開される。

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ドラゴン・タトゥー監督がハリウッド新作の交渉入り

Oplev 現在ハリウッドでリメイク化がすすめられている『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』。そのオリジナル北欧版の映画監督として高い評価を得たニールス・アルデン・オプレヴが、その羽根をハリウッドへと拡げている。Deadlineによるとオプレヴは新たに"Game Theory"というハリウッド作品を手掛けるべく交渉に入った模様。

マイケル・アラン・ラーナーが脚本を担った本作は、ゲーム理論を専門とする大学教授を主人公に、彼が世界規模の危機に直面していく物語。

デンマーク人出身の彼は2009年に手掛けたスウェーデン映画『ドラゴン・タトゥーの女』が世界的な大ヒットを記録。本作は現在、『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャー監督によってハリウッド・リメイクが進められている。この成功をきっかけにオプレヴは国外からのオファーが舞い込むようになり、最近ではCBSによるTVドラマ"The Rememberer"のパイロット版を演出している。彼はもう一本、"The Last Photograph"という作品を準備中で、5月ごろにはクリスチャン・ベイルとショーン・ペンが交渉入りしていた。この進捗状況についてはまだ詳しいことが伝わってこない。

北欧監督の海外進出といえば、ひと足先に『ぼくのエリ/200歳の少女』のトーマス・アルフレッドソン監督がイギリスにてスパイ物の古典ともいわれる"Tinker,Tailor,Soldier,Spy"に抜擢済み(予告編はこちら)。アルフレッドソンは今後、ワーナーでSFアドベンチャー物「ラークライト」を手掛ける予定となっている。

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タランティーノ新作主演、正式決定

NMEによると、ジェイミー・フォックスがクエンティン・タランティーノ監督最新作"Django Unchained"に主演することを正式に認めたそうだ。フォックスは他の候補者だったイドリス・エルバ、ウィル・スミスに打ち勝ってこの役を得たことになる。

またこれについてCNNが「本作に関して何がいちばん楽しみですか?」と尋ねたところ、フォックスは「クエンティン・タランティーノ、サミュエル・L・ジャクソン、レオナルド・ディカプリオと共に仕事でき、語られるべきストーリーを伝えられること。ただそれに尽きると思う」とコメントしている。

独立記念日をはさんで皆がホリデー・ムードなこともあり、本作のキャスティングをめぐってはどこまでが正式決定なのか様々な情報が乱れ飛んでいる。「ディカプリオは正式にサインした」と書くものもあれば、「まだ正式発表はない」とするものもある。

タランティーノ陣営にとってはようやくカタチがまとまってきた本作なので、あとは最終交渉を慎重に進め、一斉にキャストを発表するタイミングを伺っている段階なのかもしれない。

本作は2012年のクリスマス・シーズンの公開を予定。

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【レビュー】ツリー・オブ・ライフ

時間の概念を放り捨てた。物語の筋を負うのをやめた。そんな小手先の物差しでは何ら通用しない。この映画に触れること、それは言うなれば、観客の身体を開く、あるいは心の奥底にひとふれの光の揺らぎを生じさせるのと似ている。僕らは誰ひとりの例外なく、この2時間半の映画に流れる海の香り、母の微笑み、壮大な惑星の歴史を、DNA上の記憶として太古の昔より脈々と受け継いできている。そこに最後のピース、自分自身の主体を組み込むことによって、壮大な生命の樹が完成する。大いなる存在の一部となる。大河が流れる。魂が邂逅を遂げる。そしてあの光の揺らぎが再来する―これらはすべて同義語なのかもしれない。

Thetreeoflife_quad
そもそも商業映画という範疇でこの壮大な映像詩『ツリー・オブ・ライフ』が生まれ出たこと自体、信じ難いことだ。どこのスタジオの社長がこんな企画に頷きを与えるだろうか。彼らを含め常人にはこの脚本からワンシーンたりとも具体的な仕上がりをイメージすることは困難だ。本作の出資者はきっとテレンス・マリックという人間こそを信頼したのだろう。彼らはこまでにマリックの手掛けた傑作群を通じて少なからず人生の真理に触れた者たちに違いない。そしていま、自らがマリックの描く世界の一部を担う宿命を、歓喜をもって受け入れられる人たちだ。

聖書の言葉と共にはじまる本作は、実際のところ、最後までこの言葉の枠内から一歩も外へ踏み出すことはないのかもしれない。そこには60年代を生きる「私」という存在が起動する。傍らには「弟たち」、そして「父」と「母」の姿。

が、テレンス・マリック監督は、突如としてそのカメラの見つめる先を、光の揺らめきへと移行させる。聖書の冒頭にある「光あれ」という言葉のようだ。そこから我々がスクリーンで目にするのはすべてのはじまり、惑星の起源だった。深淵の瞬間がおとずれる。地球の鼓動が聴こえる。呼吸が聴こえる。天地創造における“一週間”のように地上が形成されていく。その静かな衝撃たるや、『2001年宇宙の旅』のクライマックスに見る宇宙飛行士の精神の旅を彷彿とさせるものがある(追記:あとで知ったことなのだが、『ツリー・オブ・ライフ』には、『2001年宇宙の旅』『ブレードランナー』『未知との遭遇』で知られる伝説的SF職人ダグラス・トランブルがSFXスーパーバイザーとして参加し、22分間に及ぶ地球誕生シークエンスに生命を与えている。彼が長編映画に参加するのはほぼ30年ぶりだとか。)

この先、マリックはアダムとイブを降臨させるようなことはしない。そこにあるのは紛れもない進化の歴史だ。ほら、幼子の歩みのような生命の歩みが少しずつ見て取れる。微生物の発生。その吸収、分裂、生成。海から陸へ。そしてついに登場する・・・こ、これは、恐竜!?

あのマジックアワー(陽が落ちた後の、淡いオレンジ色の光が残る時間)を駆使してまでリアルな美しさにこだわり続けてきたマリックが、いまここでなんとCGを駆使して恐竜の姿を描いている。これぞ彼自身の“進化”と言わずして何と呼ぼう。このシーンついては世界中の観客が感銘を受けたり、逆に椅子から転げ落ちたりと、様々なリアクションが報告されているが、少なくとも後に人類が受け継ぐことになる「慈愛」をはじめて描いている点において、極めて重要なシーンと言える。筆者自身はこの描写の豪胆さに、感嘆の声を上げそうになった。

Tree これら数十分にわたる地球のシンフォニー。言葉は存在しない。息を呑むほど美しく、壮大な映像が受け継がれし生命の姿を伝える。そしてその絶えざる悠久の時間に連なるかたちで、60年代に生きる家族の肖像にあらためて光をあててみせるのだ。

世に家族の映画は数多くあれど、ここまで壮大なプロローグをもってして描かれるファミリー・ムービーは史上初だろう。

また、我々はこの映画の前半で長らく“地球の歴史”を見つめてきた感覚でもって、その同一線上に、家族のクロニクルを見つめる。ゆえに本作では、その登場人物がいまこの瞬間に何を感じているか以上に、その行為や感情がどこから来て、どこへ行くものなのかという連続性を絶えず意識することになる。母の慈愛に触れるとき、僕らはあの恐竜について想いを馳せる。父の考える“強さ”に触れるとき、父を嫌いながらも自分が最もその姿に近づいてしまう長男の複雑性に身を寄せる。そして多くの生命をはぐくんできた海、そして大河に、おびただしい数の“物語の集積”を感じる。

おそらくテレンス・マリックの成し遂げたかったこともそこなのではないか。この自分の立ち位置が定まらない時代、つねに何かの外的・内的な脅威におびえたり、あるいは何かを威嚇せずには生きられない時代において、カメラをひとたび神の視線に届くほどの高みに昇らせ、そこからあらためて人間の存在を俯瞰しなおしてみせる。それによって観客に深い安らぎを与える。悠久の意味について触れさせる。自分たちの生きる道、自分たちが元にいた場所、そして帰るべき場所を静かに照らし出してくれる。

これまで僕は、そのような気づきは宗教によってもたらされるものだと思っていた。

本作はもちろんキリスト教的観点を数多く持っているものの、究極的にはそれがショットという言語の連なりによって構成されている以上、映画以外のなにものでもありえない。

映画にそこまでのことが成し得るとは思わなかった。それは裏返すと、ペテン師と罵られる可能性すら秘めていることの表れなのかもしれない。カンヌ映画祭で賛否が大きく割れたと言われるのもそこらへんに原因を持つ。これを笑い飛ばすのはごく簡単なことだ。

だが、それにしてもあの、ブラッド・ピットがはじめて赤子に接する時の、大いなる奇跡と対峙するかのような厳粛な表情だけは誰にも笑い飛ばせはしまい。あれは本作におけるあまりに美しい瞬間だった。その美しさゆえ、すべてのことが無条件に信じられた。この先どんな時代が到来しようとも、あれこそは変わらず受け継がれていく地球の真実であり、人類の素顔であると信じてやまない。

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2011/07/05

「キャプテン・アメリカ」のタイトル問題

Imagescact4ve3_2 映画の原題がそれぞれの上映国の思惑で多かれ少なかれ変更を加えられるのはよく聴くはなし。着想時より世界中に波及することを運命づけられたビッグバジェットのアメリカ映画に関してはなおさらのことだ。しかし、ヒーロー映画でこの事態は少し珍しいかもしれない。奇しくも『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』のタイトルを通じ各国の“アメリカ”への想いが浮き彫りになっているニュースを見つけた。

ニューヨークタイムズによると、本作のタイトルをめぐっては世界の多くの国々で"Captain America:The First Avenger"が使用されるものの、「アメリカ」という言葉を前面に押し出すことを危惧した約3カ国、ロシア、ウクライナ、韓国だけは、このヒーローの固有名詞を冠することなく"The First Avenger"というタイトルで公開することが決めたそうだ。その理由についてマーベル&パラマウントは今のところノーコメントを貫いている。

同記事では他にも、「アメリカ」という言葉にまつわる幾つかのエピソードを紹介している。たとえば、2006年に公開された『スーパーマン・リターンズ』では有名な"truth,justice and the American way"が"truth,justice and all that stuff"に変えられた。また2009年にパラマウントよりリリースされた『G.I.ジョー』はオリジナルにあった副題"A Real American Hero"を廃し、代わりに"The Rise of Cobra"を添えている。

面白いのは本作を売り込むアメリカ側が、最近ではかなり意識的「アメリカばんざい」を薄めようとしていることだ。莫大な製作費の回収をアメリカ国外の興行収入に依存する最近の潮流においては、これはビジネス的に避けがたいことなのかもしれない。とくにロシア、中国の意向には耳を貸さないわけにはいかない。

ちなみにこの『キャプテン・アメリカ』、中国での公開見通しは立っていない。中国では毎年における外国映画の公開本数の上限が20本と決められており、本作がこの中に含まれるか否か、まだ結論が出されていない状態だという。

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2011/07/04

北米興行成績Jul.01-03

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Jul.01-03 weekend 推計

01 Transformers:Dark of the Moon $97.4M
02 Cars 2 $25.1M
03 Bad Teacher $14.1M

04 Larry Crowne $13.0M
05 Monte Carlo $7.6M
06 Super 8 $7.5M
07 Green Lantern $6.27M
08 Mr.Popper's Penguines $5.1M
09 Bridesmaids $3.5M
10 Midnight in Paris 
$3.4M

■7月4日は独立記念日。このホリデー・ウィークエンドでの集客を見込んでトランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』が全米4000館規模で公開。ボックスオフィス初登場NO.1に輝いた。

Images ここでの9740万ドルという数字はあくまで金曜~日曜の週末興収に過ぎない。通常の金曜公開ではなく、イレギュラーな火曜の夜に封切られた本作は、日曜日までに累計1億6200万ドルに達するものと見られており、独立記念日を含めた7日間興収は1億8000万ドルに届く見込みだ。製作費は1億9500万ドルと言われている。

本作をめぐっては多種多様な数字や記録が付随している。一つ一つを几帳面に扱っているとこの酷暑も手伝って頭が混乱してくるので、ここでは重要な点を3つだけ押さえておこう。

・初日(火曜の夜興行ではなく、その翌日にあたる)興収3720万ドルは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の3480万ドルを越え、2011年にける米初日興収記録。ただしこの数字は『トランスフォーマー/リベンジ』(2009)の初日興収6200万ドルには遥かに及ばない。(シリーズ第1作は2785万ドル)

・世界全体のオープニング興収(初日~日曜における世界興収の累積。作品ごと、国ごとに公開日はバラバラなので、あくまでその期間中に世界でどれだけ稼げたかの目安となる)は、3億7200万ドル。これは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(3億9400万ドル)、『スパイダーマン3』(3億8200万ドル)に次ぐ史上3位の記録。

・作品興収における3Dシェアが落ち込みをみせる米映画業界だが、本作では大きく持ち直し、全体の6割が3D上映からの売り上げとなった。ちなみにアメリカ国外だと、そのシェアは7割に昇る。

■2位には先週の覇者『カーズ2』。3Dスクリーンにおける『トランスフォーマー3』占拠率に影響を受けたのか、先週末に比べて下落率62パーセントとなった。国内の累計興収は1億1600万ドル。これを含めた世界興収は製作費とほぼ同額の2億ドル目前まで迫っている。

■3位にはキャメロン・ディアス主演のR指定学園コメディ"Bad Teacher"。製作費2000万ドルながら、累計興収はその3倍の6000万ドル間近にまで達した。

Crowne ■4位は初登場"Larry Crowne"。トム・ハンクス監督・脚本・主演と力の入った作品ながら、期待したほどの興収はあげられなかった。しかし劇場調査では観客の71パーセントが50歳以上、93パーセントが25歳以上という驚愕のデータが算出されており、まるで『トランスフォーマー』を受け付けない年配者たちがオルターナティブとしてこの作品を選んだかのようだ。緩やかかつ息の長い展開ができればよいのだが。製作費は3000万ドル。

■『SUPER 8』と『グリーン・ランタン』は共に累積興収が1億ドルを突破した。『SUPER 8』は製作費が5000万ドルゆえ、投資額と同額の利益を得たことになる。一方、『グリーン・ランタン』は製作費が2億ドル。あと1億ドルふんばって稼がなくてはならない。同作は世界興収もまだ1億3500万ドルほど。日本での公開は9月10日。"Mr.Popper's Penguins"もペタペタとペンギン歩きで少しずつ製作費を回収中。国内興収だけで5000万ドルまで到達。あと500万ドル分の歩を進めたいところだ。

■公開8週目"Bridesmaids"の達成した記録に関しては こちらのブログ記事にてご確認ください。

■公開7週目ウディ・アレンの"Midnight in Paris"は一時期の1000館に達する上映規模からはパワーを落としてきたが、その累計興収はついに製作費の3000万ドルを超えた。彼の作品がここアメリカだけで製作費をペイするのはとても珍しいことだ。

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史上最強のR指定女性コメディ誕生

Brides現在、アメリカで大ヒット中の"Bridesmaids"という作品をご存じだろうか。

製作費3250万ドルという安さながら、口コミを通じて安定した観客動員が続き、8週目となる今なお、ボックスオフィス・ランキング8位に踏みとどまっている。

この作品がついに『セックス・アンド・ザ・シティ』の持つ興収記録1億5260万ドルを追い抜き、晴れて史上NO.1のR指定女性コメディの座を獲得したことが分かった。

タイトルからも分かるように、本作は結婚式を祝福すべく集結する女性たち(bridesmaids)の巻き起こすハチャメチャかつ時に過激なコメディだ。

主人公は人生最悪の日々を過ごすアニー(クリステン・ウィグ)。この重大事にも関わらず親友からは幸せたっぷりの婚約報告を受け、しかもアニーに挙式を全面的に取り仕切る花嫁付添人(maid of honor)になってほしいと告げられる。「もちろん!喜んで!」と引き受けてはみたものの、実際にはこの挙式は問題だらけ。しかも続々と集結してくるブライズメイズ(挙式参加の女性たち)はひと癖もふた癖もあるド変人ばかり。疲労困憊して幾度も気が狂いそうになるアニーは、果たして彼女らを取りまとめ、無事この大役を乗り切ることができるのか!?

その内容や予測不能の大ヒットぶりから、女性版『ハングオーバー』とか、『ハングオーバー』の妹分とも言われている。

製作を務めたのはジャド・アパトー。『40歳の童貞男』や『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』の監督としても知られ、その他多くのコメディ作品の製作を手掛けてきた彼だが、今回プロデューサーという裏方に徹したはずの"Bridesmaids"はこれまでに彼が関わったあらゆる作品の記録を凌駕し、結局NO.1アパトー作品と化してしまった。

Whip_2ちなみに本作の主演女優クリステン・ウィグは、アメリカでは「サタデー・ナイト・ライブ」などでも知られる有名コメディエンヌ。

日本公開作では『ノックトアップ』や、ドリュー・バリモア初監督作『ローラーガールズ・ダイアリー』でエレン・ペイジの頼れる姉貴分として登場する子持ちスケーター役として覚えてらっしゃる方も多いかもしれない。

彼女はこの"Bridesmaids"で自ら脚本執筆をも担当している。うーん、この才能と実績。これからの映画界でさらなる活躍が期待できそうだ。

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パイレーツ世界興収10億ドル突破

5月20日より公開中の『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の世界興収が10億ドルを突破した。過去にこの快挙を成し遂げた作品は『アバター』『タイタニック』『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』『トイ・ストーリー3』『アリス・イン・ワンダーランド』『ダークナイト』の7作品しか存在せず、本作は栄えある史上8作品目の10億ドル入りとなる。またこの勢いだと『デッドマンズ・チェスト』の世界興収10億6600万ドルを追い抜くのも時間の問題とみられる。

この『生命の泉』の世界興収10億ドルの内訳をみると、米国内が2億3370万ドル、米国外が7億7400万ドル。これを踏まえて、本作が現在までに成し遂げている記録を箇条書きしてみる。

・ここ18か月のうちディズニーにとって3本目の10億ドル突破(アリス&トイ3)。

・ディズニーにとって史上4番目となる10億ドル突破。(デッドマンズ~、アリス、トイ3)

・米国外興収の7億7400万ドルは、同カテゴリーにおける『アバター』(20億2000万ドル)、『タイタニック』(12億4000万ドル)に次ぐ史上3位。

・ディズニー作品としては史上最大の世界公開規模。

・世界58カ国において、『パイレーツ』シリーズ最大のヒット。

・中国、ロシアにおけるディズニー史上最大のヒット。

・日本での興収1億ドル突破目前。

と、ここまで数多くの世界的快挙に恵まれながら、なんとアメリカ国内では『パイレーツ』史上もっとも低い興収に甘んじている。順位の詳細は…『デッドマンズ・チェスト』(4億2300万ドル)、『ワールズ・エンド』(3億940万ドル)、『呪われた海賊たち』(3億540万ドル)、『生命の泉』(2億3370万ドル)。つまり、アメリカと世界とでは興行結果にかなりのズレが生じていることとなり、それらはやはりアメリカと世界の観客の3D上映への関心の落差とも密接に関わりを持っているようだ。

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2011/07/03

【レビュー】ラスト・ターゲット

U2のアルバム・ジャケットをはじめとする数多くのアーティストを被写体としたアートワーク、また独創性あふれるミュージック・ビデオの演出などでも知られるアントン・コービン。彼が監督第一弾に選んだ『コントロール』は、これまで自分の見つめ続けてきたミュージシャンの肖像をモノクロームの魔法で彩り、世界中から多くの賞賛を集めた。あれから2年、ついに監督第二弾が届けられる。今回は全編カラー。ひとりの殺し屋をめぐる物語だという。まさに助走から大いなる羽ばたきへとフォーメーションを変えたコービンの勝負どころの一本。その出来栄えのほどは、いかに。

American

原題は"The American"。ひとりのアメリカ人の殺し屋が、潜伏先の北欧で命を狙われる。どこからか情報が漏れたのか。「カステルヴェッキオで連絡をまて」。そう指示された彼は、中世の雰囲気を今なお讃えるこの美しい街で、北欧とは違う、眩しすぎるほどの陽光に身をさらしながら静かな毎日をやり過ごす。

最初はよそよそしかった住人たちとも少しずつ打ちとけていく。しかしそれでいて、いつまで経っても「おい、アメリカ人」などと呼ばれたりもする。彼は少しはイタリア語が話せるかもしれない。が、究極的には異邦人だであることには変わりなかった。そんな中、彼はひとりの娼婦と出逢い、徐々に惹かれていく。と、機を同じくして、もうひとりの女が登場。彼女はアメリカ人に銃の調達を依頼するのだが。。。

蝶が葉に止まった束の間を描いたかのような本作で、クルーニーは寡黙すぎるほどに言葉を発しない(アメリカ人なのに!)。どこからか感じる視線。後をつけてくる男の影。俺は命を狙われているのかいないのか。焦燥感だけが募る毎日。ときどきストイックに筋トレに精を出したりするものの(身体の引き締まり方がまるでスティーヴ・マックイーンのようだ)、ふと今度はストイックな目つきで外出するのでどこ行くのかと思いきや、なんとまあ、彼も人間ゆえ、不安を紛らすべく娼館に行きますわなあ。またここで惜しげもなく全裸をさらすネーチャンの、見るからにフワリとしたオシリのカタチには思わずため息がこぼれる。これだけで1800円払ってもいいくらいだ(俺も思い切ったこと言うなあ…)。

しかし主人公が殺し屋だからって、常に拳銃をバキュンバキュンと撃ちあう映画を思い描くと手痛い失敗をする。これは極めてアーティーなサスペンスだ。まるでLimboの世界で、もっと根源的な命のやりとりが行われているかのよう。美しさ&幻想性に包まれた街並みを背景に、最初から最後まで線をピンと張られた静謐感が身を浸す。きっとカステルベッキオ自体が主人公の心理を投影した箱庭的存在なのだ。そこに眩い光が満ちていれば彼の心にも光があふれる。彼の動線によって細かな道筋が分かり始め、いつしかこの街の全景が頭に思い浮かぶようになる。主人公が今日はどの道を通るかによって、その秘めたる目論見が伝わってくる。また、街が徐々に祝祭的雰囲気に包まれていくの従い、映画も、主人公も、ハイライトの到来を感じとり、じっと運命の瞬きを待ち続ける。

それ以上でも以下でもない。そんなミニマルなつくりだが、ラストはひとつの旅を終えたかのような感慨に包みこんでくれる。写真家がひとつのフレーム内に世界を閉じ込めるように、本作でもコービンは見事に生を凝縮してみせた。

なお、飛び立つ蝶に呼応するかのように、つい先日、アントン・コービンの監督第3弾が発表された。スパイ小説で名高いジョン・ル・カレのポリティカル・サスペンス"A Most Wanted Man"だ(詳しくはこちら)。この未知なる素材をどのように料理するのか。コービンの采配に期待したい。

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ウィンブルドン3D上映館の伸び悩み

Win テニスの4大国際大会の一つウィンブルドン選手権がいよいよハイライトを迎えている。NHKの生中継でもご存じの通り、昨晩は女子部門でチェコのクビトバがロシアのシャラポワを破って新女王の栄冠に輝くなど今年も数多くのドラマが生まれたが、少なくともここでお伝えしたいのはテニスそのものではなく映画館に関わるお話だ。

映像技術の3D化への流れを受けて、今回の大会ではソニーと全英ローンテニス・クラブ、それにBBCが協力して、世界の家庭のテレビのみならず、映画館での3D生中継を促進させようと試みが続けられてきた。今年の3月に主催者側が打ち出した当初の目標ブッキング館数は「全世界で800」。しかし実現したのはその3分の1にも満たない250館だったという。

3D生中継を妨げた要因は何なのか?答えは明白だ。時期を同じくして『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』が封切られたからだ。3D映画としては『アバター』以来の期待作と言われる本作は、最初の7日間で世界興収3億5000万ドルに到達するものと見られている。

たとえばワールドカップやオリンピックなどの国際スポーツ大会の開催時にはテレビの生中継などに客を奪われ、映画館やDVDソフト&レンタルの売り上げが激減すると言われる(なのでこの時期には大手チェンが100円セールなどを開催することが多い)。またそれを逆手に取った前回のワールドカップでは各劇場のスクリーンを使ったパブリック・ビューイングが行われ、これにより集客数を伸ばし、win-winの関係を築いた例も多分に見受けられた。

だが、フットボールに比べてテニス、あるいはウィンブルドン選手権そのものが劇場での熱狂性に見合っていなかったのかもしれない。最終的にスクリーン・ブッキング数は増加することなく、そして案の定、『トランスフォーマー3D』にスクリーン数をどんどん奪われる結果となった。

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2011/07/02

コッポラの新作には3Dも使用

Coppola フランシス・フォード・コッポラがナパバレーの私有地にして極秘裏に撮影したという新作"Twixt"。この部分的に3D映像まで組み込まれた作品を携え、コッポラが自らサンディエゴで開催される大規模コンベンション“Comic-Con”のプレゼンテーションに参加することが発表された。

同イベントでは本編映像の一部を披露すると共に、スコアを手掛けたエレクトロ・ポップ・ミュージシャン、ダン・ディーコンが生演奏を繰り広げるという、極めてインタラクティブな趣向となりそうだ。

気になるこの"Twixt"は、とある町を訪れた落ち目の物書きが、そこで起こった殺人事件の謎に取りこまれていく物語。ミイラ取りがミイラになるとよく言ったもの。やがて夢の中で"V"と名乗る幽霊と出逢った彼は、そこで告げられたヒントをもとに事件の核心へと急接近。だが、そうして辿りついた真相とは、思いがけずも彼の人生に大きな関わりを持つものだった―。

出演にはヴァル・キルマー、ブルース・ダーン、ベン・チャップリン、そして『SUPER 8』やソフィア・コッポラ監督作『SOMEWHERE』にも登場したエル・ファニング。

コッポラは本作について、「ある部分はゴシック・ロマンス、ある部分はごく個人的な映画、そしてまたある部分は私のキャリアの原点ともいえるホラー映画(彼はUCLA在学中に多くのホラーを手掛け、卒業後はB級の名手ロジャー・コーマンのもとで腕を磨いた)」と表現している。その作風はエドガー・アラン・ポーやナサニエル・ホーソーンにインスパイアされており、他にも彼がイスタンブール滞在中に見た夢もモチーフとなっているようだ。一部の情報では、この夢の中での幻想表現において3Dが使われるという話も。

コッポラがComic-Conを訪れるのは1991年の『ドラキュラ』以来。ここでのプレゼンテーションの多くは、ヒーロー物やSF、ファンタジー、アニメーション、ホラーといったファンの興奮を刺激するものばかりだが、さて巨匠コッポラの作品はここでの観客たちにどう迎え入れられるのだろうか。"Twixt"の登壇は7月23日。

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ケビン・スペイシー主演舞台に絶賛の嵐

R3rd 『アメリカン・ビューティー』で映画界の頂点に経ってから12年の月日が流れ、俳優ケビン・スペイシーと、演出家サム・メンデスが今度は舞台にて強力なタッグを結成した。

彼らが挑むのはシェイクスピアの代表作のひとつ「リチャード3世」。

この本公演がついにロンドンにあるオールド・ヴィック・シアターにて幕を開け、今のところたいへん評判よく、批評家たちからも惜しみない絶賛評を勝ち得ているようだ。

「リチャード3世」は王位に就くためならば手段を選ばない狡猾で残忍で、しかし何故か人を惹きつける魅力をも垣間見せる主人公の興隆と没落を描いた物語。

今回の時代設定は原作の15世紀(薔薇戦争真っただ中)から現代へと置き換えられ、どこか毎日の新聞を賑わせるリビア軍事政権さえも彷彿とさせる演出が施されているとか。

Richard
また、障害を抱えたリチャードは、いつも脚に金属器具を装着し、スティックで身を支えながら小股に身を動かす。なおかつ彼は複雑な精神構造をも兼ね備え、ふと内気な表情を覗かせたかと思うと、次の瞬間には怒り心頭して罵詈雑言を喚き散らす。

本作のいたるところに難易度の高いセリフが待ち構え、ケビン・スペイシーの舞台役者としての技量が大いに試される作品となっていることは言うまでもない。このパワフルかつ繊細な人物を自分の中に血肉化するため、スペイシーは酒とタバコをいっさい辞めて役作りに専念したんだそうだ。

この舞台はアメリカ人とイギリス人の俳優が共に古典劇を作り上げることを趣旨としたプロジェクトの最終章にあたる。ロンドン公演を終えた後には、ギリシア、香港、スペイン、シンガポールを経由し、2012年1月にはニューヨークにまで進出する予定。

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2011/07/01

「トワイライト・ゾーン」生みの親の伝記映画

Deadlineによると、CBSの伝説的TVシリーズ「トワイライト・ゾーン」の生みの親、ロッド・サーリングの半生が映画化されるという。『ウォール街』などを手掛けたスタンリー・ワイザ―が脚本を執筆し、故サーリングの夫人キャロル・サーリングもプロデューサーとして名を連ねる。監督やキャスティングなどはまだ決まっていない。

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あの怪奇SFシリーズに脚本のみならず、自ら出演しホスト役を務めたことでも名高いサーリングだが、その人生は前半における戦争体験抜きにしては語れない。彼は第2次大戦中に落下傘部隊や爆破部隊などを経て、激戦地フィリピンでは日本軍との戦いで大勢の仲間たちの死に目に立ち会ってきた。その経験と精神的後遺症はカタチを変えて「トワイライト・ゾーン」(1959~1964)のエピソードにも散りばめられている。また彼はほかにも多くのテレビやラジオ番組に名を残す一方、映画『猿の惑星』(1968)の脚本執筆にも参加している。

本作のプロデューサーのひとりAndrew Meieran(アンドリュー・メイアラン?読み方不明)は、「ロッド・サーリングはテレビ界きっての先見の明の持ち主でした。彼はたったひとりでテレビの常識を打ち破り、それを賢く駆使することで世界を変え得る、強力で芸術的なメディアとして生まれ変わらせました」と語っている。

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ドリュー・バリモアに新たな監督作浮上

Imagesca1gjw3b 昨年、多くの競合を相手にワーナーブラザーズによって映画化権の勝ち獲られたアリー・カーター著「怪盗ビショップの娘」(原題は"Heist Society")。この企画がスタジオ内で徐々に温められる中、ハリウッド・リポーターによると、現段階でドリュー・バリモアが製作&監督として調整に入っているという。もしこれが決まれば、ドリューにとって現在すでに予定中のロマンティック・コメディ"How to Be Single"に続く監督作ということになる。

本作は泥棒一家に育った少女が「こんな家族は嫌だ!」と一度は袂を分かったものの、ある日、父親がマフィアのアート・コレクションに手を出した疑いをかけられたことを知り、これは一家の一大事とばかりに家業復帰を決める―という物語。

なんともドリューらしい、あらすじだけでも映像が鮮明に見えてくるようだ。しかもこの脚本を手掛けるのは『ローラーガールズ・ダイアリー』でドリューと組んだショウナ・クロスだというから、もはやあのガーリーパワーの炸裂する空気感は保証されたようなもの。

*『ローラーガールズ・ダイアリー』レビューはこちら

ちなみに『ローラーガールズ』の原作&脚本を務めたショウナ・クロスは元ローラーゲームの選手でもあり、本作は彼女の実人生をベースにしている。現役時代の選手名は”マギー・メイヘム”。「どこかで聞き覚えのあるような・・」とお思いの方もいらっしゃるだろう。本編ではクリスティン・ウィグ演じるママさん選手がこの名前を冠して奮闘していた。この映画の中で主人公がメイヘムに並々ならぬ信頼を寄せるのも、こうした“未来の自分(?)”との遭遇的意味合いもあったのかもしれませんね。筆者の勝手な推測ですが。

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『マイティ・ソー2』の米公開日が決定

日本でも今週末より公開開始される『マイティ・ソー』だが、ディズニー&マーベルは本作の大ヒットを受けて、ヒーロー大集合映画『アベンジャーズ』とそれ以降に連なる流れをとどめぬために、はやくも第2弾の公開日を2013年、7月26日と定めた。

*『マイティ・ソー』拙ブログのレビューはこちら

主演のクリス・へムズワースの再登場はもちろんだが、一方の立役者ケネス・ブラナー監督は続投しない方向性のようだ。彼は最初の契約で「続編でも監督できる権利」を有していたのだが、方向性の違いか、それとも諸条件が合わなかったのか、すでに友好的に身を引いた。ただし次回作でもプロデューサーとして名を連ねることになる。

『マイティ・ソー』はこれまでに世界で興収4億3700万ドルを記録。日本のようにまだこれから公開される国も残っているので、最終的には5億ドル後半くらいまで届くだろうか。

これからのマーベル・シリーズの公開予定(あくまで米公開日)を記しておくと、まず2011年に7月22日『キャプテン・アメリカ』が封切られ、2012年5月にはアイアン・マン、マイティ・ソー、ハルク、キャプテン・アメリカらが勢ぞろいする『アベンジャーズ』が公開。そして翌年2013年の5月には『アイアンマン3』、同年7月に『マイティ・ソー2』となる。

また、このマーベル勢力に負けじと、ワーナーブラザーズに身を寄せる「DCコミック」ヒーローも動きを見せているらしいのだが(詳しくは拙ブログのこの記事をご覧ください)、さらなる進展のニュースを伝わってこない。この突如訪れたヒーロー飽和時代、各陣営ともに、どんな攻め方をみせてくれるのだろうか。

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