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2011/07/05

「キャプテン・アメリカ」のタイトル問題

Imagescact4ve3_2 映画の原題がそれぞれの上映国の思惑で多かれ少なかれ変更を加えられるのはよく聴くはなし。着想時より世界中に波及することを運命づけられたビッグバジェットのアメリカ映画に関してはなおさらのことだ。しかし、ヒーロー映画でこの事態は少し珍しいかもしれない。奇しくも『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』のタイトルを通じ各国の“アメリカ”への想いが浮き彫りになっているニュースを見つけた。

ニューヨークタイムズによると、本作のタイトルをめぐっては世界の多くの国々で"Captain America:The First Avenger"が使用されるものの、「アメリカ」という言葉を前面に押し出すことを危惧した約3カ国、ロシア、ウクライナ、韓国だけは、このヒーローの固有名詞を冠することなく"The First Avenger"というタイトルで公開することが決めたそうだ。その理由についてマーベル&パラマウントは今のところノーコメントを貫いている。

同記事では他にも、「アメリカ」という言葉にまつわる幾つかのエピソードを紹介している。たとえば、2006年に公開された『スーパーマン・リターンズ』では有名な"truth,justice and the American way"が"truth,justice and all that stuff"に変えられた。また2009年にパラマウントよりリリースされた『G.I.ジョー』はオリジナルにあった副題"A Real American Hero"を廃し、代わりに"The Rise of Cobra"を添えている。

面白いのは本作を売り込むアメリカ側が、最近ではかなり意識的「アメリカばんざい」を薄めようとしていることだ。莫大な製作費の回収をアメリカ国外の興行収入に依存する最近の潮流においては、これはビジネス的に避けがたいことなのかもしれない。とくにロシア、中国の意向には耳を貸さないわけにはいかない。

ちなみにこの『キャプテン・アメリカ』、中国での公開見通しは立っていない。中国では毎年における外国映画の公開本数の上限が20本と決められており、本作がこの中に含まれるか否か、まだ結論が出されていない状態だという。

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