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2011/08/31

【NEWS】ジョニー・デップ新作にベテラン脚本家が参加

Thin ディズニー映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の主演ジョニー・デップとロブ・マーシャル監督が今度はワーナー傘下で再び手を結ぶリメイク版『影なき男』に、ベテラン脚本家デヴィッド・コープが参加することになりそうだ。

Deadlineによると、これまで『バッド・ボーイズ2』などで知られるジェリー・スタールが脚本執筆するものとみられていたが、実際にはまだ何も書いてはおらず、今回新たに『ミッション:インポッシブル』や『スパイダーマン』『ザスーラ』『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』『メン・イン・ブラック3』などの脚本で知られ、『シークレット・ウィドー』ではジョニー・デップを主演に監督を務めた経験のあるコープに白羽の矢が立ったようだ。

Koep ダシール・ハメットの原作をもとに1934年に映画化された『影なき男』は、ウィリアム・パウウェルとマーナ・ロイが夫婦探偵ニック&ノラを軽妙に演じた推理ドラマ。リメイク版では当然デップがニックを演じるわけだが、肝心のノラ役はまだ決まっていない。また、一部ではロブ・マーシャルがこの古き良き時代を舞台にした本作でお得意のミュージカル・シーンを用いるのではとの噂もある。

デヴィッド・コープといえば、つい先日、彼が監督&脚本を手掛けた「ハロー・ゴースト」という佳作を観たばかりだった。アメリカでは不発に終わったこのコメディだが、教科書通りの題材やキャラクターでも過不足なく的確に味付けていくコープの持ち味は健在で、ラストにはホロッとさせる場面もある。

彼はジョゼフ・ゴードン=レヴィット、マイケル・シャノン主演の"Premium Rush"の監督&脚本を手掛けたばかり。またパラマウントが進めるトム・クランシー原作の“ジャック・ライアン”シリーズ最新作の脚本リライトにも参加している。

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【NEWS】WスティーヴンがTVシリーズで強力タッグ

エンターテインメント界で“スティーヴン”といえば、スピルバーグとキングが代表格。そのふたりが米ケーブルネットワークShowtimeのTVシリーズでチームを組むこととなった。スピルバーグ率いるドリームワークス・テレビジョンが製作を務める。

Wsteven
今回映像化されるのはキングの2009年の長編小説「アンダー・ザ・ドーム」。メイン州にあるとある小さな町が突如透明の幕をのようなもので外界との交流を遮断され、その内部に暮らす人々が徐々にパニックに蝕まれていく物語だ。スピルバーグはこの大絶賛された原作がリリースされた直後に映像化権を獲得しており、それが2年間の熟成期間を経たのち、ようやくスタートラインに立てたことになる。現在は脚本家探しの真っただ中。この流れだと、スピルバーグはキングと共に製作総指揮の立場にとどまるものと見られる。

スピルバーグとキングがチームを組むのは2006年に「タリスマン」が浮上して以来。当初は映画として起動した企画だったが、その後、TVシリーズで、ということになり、それもまたいつの間にか霧消してしまって現在に至る。

「ダーク・タワー」の映画&TVシリーズ化が暗礁に乗り上げて以来、ここのところ多くのキング作品が一斉に映像化の兆しを見せ始めている。

我々の目では知覚できない社会のひずみのようなものを色濃く抽出してきたキングだけに、彼の名作群が再び映像化ラッシュを迎えるという事実は、少なからず現代社会の有り様を投影、あるいは社会が無意識下のうちに彼の作品を求めていることの顕れなのかもしれない。

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2011/08/30

【NEWS】「レ・ミゼラブル」にアン・ハサウェイが出演?

Lesmiserables 『英国王のスピーチ』で映画界の頂点を極めたトム・フーパー監督の次回作として注目を集めるミュージカル映画版「レ・ミゼラブル」。そのキャスティングについて様々なウワサが飛び交っている。

まず主人公ジャン・バルジャン役にヒュー・ジャックマンの起用が本命視されているのは既報の通り。

では他の役は?

たとえばIT'S ON THE GRIDが持ちだすウワサとしては、ジャン・バルジャンを追うジャベール警部役にラッセル・クロウ、作中で主人公らの足を引っ張るテナルディエ夫妻に『英国王のスピーチ』のジェフリー・ラッシュ&ヘレナ・ボナム・カーター、そのほか夫妻の娘エポニーヌ&コゼット役候補にルーシー・ヘイル、エマ・ワトソン、ミランダ・コスグローヴ、ヘイデン・パネッティーアら。さらにファンティーヌ候補にはエイミー・アダムス、レベッカ・ホールなど。

Hathaway 一方、Broadway World.comは新たに「ヒュー・ジャックマンがファンティーヌ役にアン・ハサウェイを推薦している」との情報を紹介。真偽は不明ながらもこの“可能性”は少なからず読者の琴線に触れたようで、「これはありえるかも!」との納得と共に一気に拡がりを見せている。

思い返せば、ふたりはヒュー・ジャックマンがオスカーの司会を務めた際、舞台上でワンシーンだけのミュージカル・シーンを披露し、このときのアン・ハサウェイの歌唱力の高さは大きな話題となった。

ともあれ、トム・フーパー版「レ・ミゼラブル」は2012年初頭に撮影開始予定。そろそろキャスティングも詰めの作業に入っていくものと思われる。

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【NEWS】クルーニー、「ナポレオン・ソロ」を降板か?

Uncleジョージ・クルーニーが盟友スティーブン・ソダーバーグ監督作"The Man from U.N.C.L.E."からの降板手続きに入っているとの情報が拡がっている。

60年代のTVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」をベースとする本作は、世界の平和を守る国際機関UNCLE(United Network Command for Law and Enforcement)の凄腕エージェントであるソロ(ロバート・ヴォーン)が、相棒(デビッド・マッカラム)と共に数々のミッションをこなすスパイ物。

Deadlineによると、クルーニーの降板理由についてはまだ詳細が掴めていないようだ。製作スタジオとなるワーナーはいまのところこれまで同様に2012年2月の撮影開始を予定しているとのこと。

Idesofmarch これは個人的な推測なのだが、この時期ともなると、クルーニーはオスカー参戦もウワサされるほど期待が高まる自身の監督作"The Ides of March"(大統領選を題材にしたポリティカル・サスペンス。主演はライアン・ゴズリング)のPRのためにある程度のスケジュールを確保しておかなければならないはずだ。

2012年のアカデミー賞授賞式は2月26日。これに向けて年末年始からおびただしい数の映画賞が次々に発表され、仮にクルーニーの監督作がこのレースを最後まで走りきろうとするならば、これら全てに顔を出し、受賞スピーチをこなし、彼自身が主役となってアカデミー賞の票集めのために最大限アピールして回らなければ。

あるいは、他にまた理由があるのかどうか?

ともあれ、ソダーバーグは依然として50歳を目前にしての監督引退宣言を撤回していないご様子だ。監督をやめて絵描きになるのだとか。ニューヨーク・タイムズの取材に対して彼は「映画以外のアートの形態にも取り組んでみたいんだ」と語り、「もし(絵描き生活が)うまく行かなくて金に困ったら、その時はまた監督復帰して『オーシャンズ』のような映画を作る。そんなこと言う人間、僕が初めてだろうな」とも。

現在のところ彼は公開待機作を2本抱えている。マット・デイモンをはじめ、スター総出演のウィルス感染パニック"Contagion"と、アクション映画"Haywire"。加えて、チャニング・テイタム主演の男性ストリッパー映画"Magic Mike"、再びマット・デイモン&マイケル・ダグラスと組む"Lierace"、それに"UNCLE"が製作準備中。50歳まであと2年間のタイムリミットでこれらをすべてこなすのは至難の業だ。

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【NEWS】『オールドボーイ』主演にジョシュ・ブローリン

Deadlineによると、2003年の韓国映画『オールド・ボーイ』のハリウッド・リメイク版の主演に以前より候補者リストの最上位に挙がっていたジョシュ・ブローリンが決まったようだ。本作は名匠スパイク・リーが監督を務めることでも話題となっている。撮影は3月より開始予定。

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もともとは日本のコミックを原作とするこの映画。ある日わけも分からず拉致され、15年ものあいだ理由も明かされず監禁された揚句、またある日突然解放された男が、“理由”を求めて繰り広げる壮絶なる復讐劇を描く。オリジナル版ではパク・チャヌクが監督を務め、チェ・ミンシクが主演。カンヌ映画祭ではタランティーノの絶賛のもとで審査員特別賞を受賞している。

今や『グーニーズ』の兄貴役だったと説明する必要もなくなったブローリンは、『メン・イン・ブラック3』の撮影を終えたばかり(タイムスリップが大きな要素を占める本作で、彼はトミー・リー・ジョーンズの若かりし頃を演じる)。続いてワーナーが力を入れる"Gangster Squad"に出演するほか、ジェイソン・ライトマン監督作"Labor Day"の出演も控えている。

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【NEWS】ビヨンセご懐妊でイーストウッド新作はどうなる?

Beyonce 28日、MTVビデオ・ミュージック・アワードに出席したビヨンセは、お腹の中に夫でありラッパーのJay-Zとの第一子を宿していることを明らかにした。これを受けてエンタメ界では祝福ムードが高まっているが、と同時に映画界ではビヨンセ主演、クリント・イーストウッド監督で進められるリメイク版「スター誕生」の撮影スケジュールにも注目が集まっている。

Deadlineによると、本来ならば2012年2月ごろに予定されていた撮影が後退を余儀なくされるかもしれないとのこと。仮にそうなると1年に1本のペースで地道に一毛作を続ける翁イーストウッドにとっても年間スケジュールの調整が必要となる。その一方で、これにより超難航しているビヨンセの相手役のキャスティングには若干の時間的な余裕が生まれそうだ。

イーストウッドがコミットメントする以前からワーナーのもとで温められ続けてきたリメイク版「スター誕生」は、これまでにもウィル・スミスやクリスチャン・ベイルなどが男性パートの主演候補に挙がってきたが、いずれも実現はしていない。イーストウッドの手に渡ってからは彼の最新作"J.Edgar"で主演するレオナルド・ディカプリオなどにも主演の話が及んでいたが、結局のところ結論が出ないまま撮影現場を終えており、こちらの実現見込みは低いものと見られている。

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2011/08/29

【NEWS】故ピート・ポスルスウェイトを讃えて

Pp名優ピート・ポスルスウェイトが亡くなったのが今年の1月。あれからすでに半年が経過し、世界でも日本でも実に様々なことが起こった。後の時代に遺されし我々としてはその激動の中に彼の存在がポッカリと空白となっていることが今もって信じられないわけだが、それを埋め合わせるかのように彼の生まれ故郷、英国チェシャー州ウォリントンにあるピラミッド・アーツ・センター内のスタジオが彼の名前を身にまとうこととなった。

名優の遺した業績と、彼が故郷へと注いだ限りない愛情を讃えるために付けられたその名は「ポスルスウェイト・スタジオ」。この先、演劇のみならず、主に若い利用者のためパフォーマンスの練習やリハーサルに使用されていくことになる。

金曜に行われたオープニング・セレモニーには、ピートの妻ジャクリーヌ・モーリッシュさんと息子のウィリアムさんが参列。ジャクリーヌさんは「彼がウォリントンのあらゆる人々を愛していた理由がよく分かります。ほんとうに感激しています」と語った。

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【NEWS】『シン・シティ2』にベテラン脚本家投入

William 米ハリウッド・リポーターによると、ロバート・ロドリゲスとフランク・ミラーが共に進めるヒット作『シン・シティ』の続編企画に、新たにオスカー受賞脚本家ウィリアム・モナハンが投入されるようだ。原作者ミラーが手掛けたドラフトをもとにこれから具体的な撮影用の肉付けを加えていくことになる。

ロドリゲスとミラーが共同監督を務めた前作(2005年公開)は世界中でカルト的なヒットを記録。すぐさま続編への期待が高まっていたものの長らく実現せず、ここにきてようやく機が熟したことになる。ロドリゲスが7月に語ったところによると、すでに本作の資金調達は完了しており、脚本さえ完成すれば年末にでも撮影を開始したい構えだという。また、前作で生き残ったキャラクターたちの再登板も大いにあり得るのだとか。

ディパーテッド』で脚色賞オスカーを受賞したモナハンは、つい先日にも"The Gambler"(1974)のリメイク企画でマーティン・スコセッシと再タッグを組む可能性が明らかになったばかり(主演候補にはディカプリオの名前も)。彼は他にもリドリー・スコット監督作『キングダム・オブ・ヘブン』や『ワールド・オブ・ライズ』、マーティン・キャンベル監督作『復讐捜査線』などで名を残し、トム・クルーズ主演で進められている"Oblivion"も進行中。そして昨年にはコリン・ファレル、キーラ・ナイトレイ主演のサスペンス"London Boulevard"で監督進出も飾っている。

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【米興収】北米興行成績Aug.26-28

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Aug.26-28 weekend 推計

01 The Help  $14.3M
02 Colombiana  $10.3M
03 Don't Be Afraid of the Dark $8.69M
 
04 Rise of the Planet of the Apes 
$8.65M
05 Our Idiot Brother $6.58M
06 Spy Kids:All the Time in the World $5.7M
07 The Smurfs $4.8M
08 Conan the Barbarian $3.1M
09 Fright Night $3.0M
10 Crazy, Stupid, Love.
 $2.9M

■アメリカは巨大ハリケーン“アイリーン”の襲来で東海岸にある1000もの劇場が休業。映画界は大打撃を受けた。

Hurricane_irene
金~日のすべての映画興収の合計は9000万ドルにしか満たず、これは2月初頭のアメフトの頂上決戦スーパーボール(多くの観客がテレビ中継に奪われる)シーズンに次ぐ今年2番目に低調な数字とのこと。昨年の同時期に比べても25パーセントも下落している。なお、今回の興収推計は“推計”に見合うだけの十分なデータが収集できていないこともあり、現地時間で月曜朝に発表される確定興収との間にかなりの開きが生じる可能性もある。

■そんな中で首位を獲得したのは、先週に引き続き"The Help"だ。

Thehelpmovie

公開3週目となる本作はその人種問題を扱ったテーマ性ゆえか南部で強い観客動員があり、ハリケーンの影響をものともしなかった模様。通常の映画だと公開翌週には50パーセント下落、そのまた翌週にも50パーセント下落といった具合に半減半減の計算式を辿っていくのだが、本作に関しては公開翌週に23パーセント下落、そのまた翌週は28パーセント下落と、下げ止まりの度合いがハンパではない。累計興収は9660万ドルに昇る。製作費は2500万ドル。

Colombiana ■2位にはリュック・ベッソン製作のアクション映画"Colombiana"が初登場。目の前で両親が何者かに殺害され、その後伯父のもとでスゴ腕の暗殺者として特殊な訓練を受けて成長してきたヒロインが、ついに長年追い続けてきた復讐の相手を見つけ出し孤独な戦いを開始する―というベッソンお得意の方程式。可憐な女性&銃となると、『ニキータ』や『レオン』とも系譜を同じくする作風と言えそうだ。

主演は『アバター』のゾーイ・サルダナ。監督は『トランスポーター3』のオリヴィエ・メガトン。本来ならば製作費4000万ドルの半分くらいは回収しておきたかったところだが、興収は1000万ドルほどにとどまった。しかしヒットの鍵を握る女性客が57パーセントを占めるという傾向は注目に値する。そして25歳以上が65パーセント。ウィークデイでの巻き返しが図れればいいのだが。

Dark ■3位にも大物プロデュース作が続く。ギレルモ・デル・トロ製作のホラー"Don't Be Afraid of the Dark"。1973年のテレビ映画のリメイクにあたる。

ひとりの少女が実の父と、もうすぐ自分の母になるその恋人と共に新居へと引っ越す。が、そこは地下に魔物の巣食う危険な屋敷だった。決して開いてはならない扉に手を触れた少女は―。と、デル・トロ作ではお馴染みの“屋敷”をひとつの主人公としてフィーチャーした映画ということになる。本作で監督デビューを果たしたのは、コミック・アーティストのトロイ・ニクシー。

別に巧いこと言いたいわけではないが、このタイトルを見ると「怖がるべきは暗闇よりも自然災害だったのでは?」と言いたくもなってしまうほど、公開タイミングが惜しまれる。製作費は2500万ドル。主演はケイティ・ホームズ、ガイ・ピアース。配給のフィルム・ディストリクトによると、今のところ25歳以下の女性客が多く、そしてラテン系アメリカ人の居住区で数字を伸ばしているようだ。

■公開4週目となる『猿の惑星 創世記』は先週の2位から4位へダウン。製作費は9300万ドルほどながら、興収は早くも1億5000万ドルに達しようとしている。

■今年の夏興行のひとつの顔となった“R指定コメディ”だが、初登場の"Our Idiot Brother"は兄貴がどれだけアホだとしてもハリケーンの前にはひれ伏すしか術がないことを証明する映画となった。ポール・ラッド、エリザベス・バンクス、ズーイ・デシャネル、エミリー・モティマーと芸達者揃いが顔を合わせているだけに残念。しかしひとつだけ好条件を挙げるなら、この映画の製作費がたった500万ドルだということ。興収はすでに650万ドルに昇りこれは軽くクリアしているのだが、キャストに対するヒット時の利益配分などえお考えると少なからず影響が出ることは避けられないだろう。出口調査では55パーセントが女性客、7割が25歳以上との数字が出ている。

■ハリケーンの影響は先週の不振組にもさらなる無慈悲な追い打ちをかけている。スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション』は劇場を10館ほど追加するなどし、先週末からの下げ幅も50パーセントとほぼ平均。製作費2700万ドルも来週の今頃までにはなんとか回収し終えているだろう。可哀想なのは"Conan the Barbarian"だ。先週末に比べ70パーセント近くも数字を落とし、製作費9000万ドルのところをいまだ1600万ドルしか回収できていない。ライオンズゲート社の重役陣の悲鳴が聞こえてきそうで、数字を見ているこちらさえも顔が青ざめてしまう。また"Fright Night"は先週末に比べて興収6割減。製作費3000万ドルのようやく半分を回収できた程度だ。

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2011/08/28

先祖との対面

映画的な遭遇とは、誰の身にも起こりえるものなんですね。僕の場合、しばらくお休みをいただいて故郷の長崎にある父方の実家を大掃除しているときに起こりました。もう7年も前に亡くなった祖父の書斎を整理していると、なにやら古ぼけたお菓子の箱が顔を出し、中を開けてみると、年代モノの品がいくつも見つかりました。

中でも驚いたのは、木製の枠で囲まれたお侍さんが現れたこと。江戸時代の末期に撮られたという先祖の写真です。恐らく僕の祖父のそのまた祖父にあたる人なのだと思います。

Dscn2129
長崎にある大村藩に砲術指南役として仕え、戊辰戦争にも討幕側として参戦したんだとか。この写真は出陣前に撮られたもののようです。彼が生きて帰ってきたからこそ後の自分の生命がいまここにあるのだと思うと、ほんとうに不思議な感じがします。

またその顔カタチがどこか亡くなった祖父や、父のそれを混ぜ合わせたような作りであることに驚かされます。直感的な血のつながりを感じます。そして先日、友人からは「お前自身にも似ている」とごもっともな指摘をいただきました。

そう、実は指摘される前から自ずと気づいていたことなんですが、この写真の人物とにらめっこしていると、何か鏡を見ているような感覚に陥るんです。自分の良い面も悪い面もすべてを見知った他者の人格がそこに存在するかのよう。もちろんあちらの目ヂカラのほうが100倍は鋭いですが。

そんなわけで、ご先祖様、関東襲来です。

彼がこちらへやってくるのは戊辰戦争以来のことでしょう。

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2011/08/27

【NEWS】スコセッシが『熱い賭け』をリメイクか?

Gambler_2  マーティン・スコセッシ監督が、パラマウントのもとで『熱い賭け』(1974年製作、原題"The Gambler")のリメイクに向けて動き出している事が分かった。彼と『ディパーテッド』で組んだウィリアム・モナハンがすでに脚本執筆を開始しており、今のところ主演候補にはレオナルド・ディカプリオの名前が挙がっているという。

ジェームズ・カーン主演のオリジナルは、英文学の教授がギャンブルにはまり、マフィアにどんどん金をむしり取られていってしまう物語。金が尽きたところでやめておけばいいものを、今度は自分の両親にまで金を無心し、さらなる危険なギャンブルへと足を踏み入れていく―。舞台がニューヨークということもあり、この街の描き方を誰よりもよく知るスコセッシという人選はかなり手堅いものがある。

Scosese_2 とはいえ、スコセッシもディカプリオも抱えている企画は盛りだくさん。秋に3Dファンタジー"Hugo"の公開を控えるスコセッシは、現在、彼の長年の夢とも言われる遠藤周作原作「沈黙」の映画化に向けて準備を始めているのだとか。そう言いながら、これまで順調にいった試しはないのだが。今度こそ順調であることを願いたいものだ。他にもディカプリオ主演でジョーダン・ベルフォート原作"The Wolf of Wall Street"を映画化する話もある。これに加えて、そういえばラース・フォン・トリアーとのコラボ企画(トリアーの命令で巨匠が自分の作品を5通りにリメイクする)もありましたね。。。カンヌでのナチ発言以来、これがどうなったのかウワサが全く聴こえてこなくなりましたが。

対するディカプリオはイーストウッドの"J.Edgar"の撮影を終え、今度はバズ・ラーマン監督のもとで3D版「グレート・ギャッツビー」の撮影に入っている。その後はタランティーノの新作"Django Unchained"で悪役に挑む予定。

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【レビュー】ハンナ

あのジョー・ライト監督がアクションに初挑戦する。『プライドと偏見』や『つぐない』など文芸ロマンの映像化で卓越した手腕を発揮しアメリカ進出した『路上のソリスト』では音楽を媒介として心の中に映り込む音色を映像化するという荒業さえ披露した彼。かくも少しずつ枠組みを広げつつある彼が、『つぐない』のシアーシャ・ローナンをふたたび主演に迎えて放つ今作『ハンナ』は、以前より言われていた“ボーン”シリーズのような激しいアクションというよりは、ジョー・ライトにしか生み出しえないアクション、もっといえば音楽アクション・ファンタジーとさえ言わせてもらいたい異色作だ。ごく一般的な王道アクションの免疫しかない観客にとってはかなりの肩すかしを食うことは確実ながら、ずっと彼の作品を観察してきたファンたちにとっては少なからず「これからも見つめ続けていきたい」とする手ごたえを感じることだろう。到達者であるよりは開拓者、完成された器であるより未完の不気味さであることを讃えるべき映画なのかもしれない。

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驚くほどにこの映画のテーマは、『路上のソリスト』以上に“音楽”なのだった。

本作の音と映像の絡み合いを受けてまず心に蘇るのは、『つぐない』の冒頭でシアーシャ・ローナンが打ち続けるタイプライター音と劇判とが静かに融合して鼓動を刻むあの感覚だ。あの頃から、いやもっと昔から、ジョー・ライトは音楽に対してストーリー以上のこだわりを見せてきたのかもしれない。そして今回はタイプのカタカタ音をもっと激しくドライブさせたかのようなケミカルブラザーズのサウンドトラックが映画の通奏低音を成す。どちらかというと、こちらが先に完成し、それにジョー・ライトが映像を載せていったような印象さえも残る。

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雪と氷に閉ざされて暮らしてきたハンナ父娘が復讐のスイッチを押し(あれこそ音楽の再生ボタンだったのだ)どんどん文明社会へと踏み込んでいく過程で、スクリーンには一気に音と情報と動きとが流れ込んでくる。それは過酷な自然を生き抜いてきたヒロインがラビット・ホールに落ち込んで触れる未知なる世界の衝撃のようなもの。どんどん音が生まれていく。ケミカルの音楽はその言い知れぬ心象を代弁し、ときに彼女の心を奮い立たせて再び疾走へと駆り立てていく。そして行き着く先には悪い魔法使いのごときケイト・ブランシェットが仁王立ちして待ち構える。

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それはこれまで「音楽」というものを百科事典でしか知りえなかった少女が、ひとつのオリジナルな音符として起ち、他者と激しくぶつかり合うことによって様々な音色を奏でていく姿でもある。とりわけどんなアクションシーンにも増して、彼女が親切な老人によって提供された部屋でおっぱじめる“演奏”にはジョー・ライトらしさを感じる。走る、跳ぶ、話す、息をする。すべて音楽。こういうごくありふれた日常を視点を変えて“変換”してくれる描写があるからこそ彼の作品を見続けることがやめられないのだ。

そんなハンナがやがて巡り合う、おませな少女とやんちゃな弟は、まるで『つぐない』の幼い姉弟が姿を変えて蘇ったかのようだ。彼らのヒッピーな父母を演じるオリビア・ウィリアムズ&ジェイソン・フレミングらも、『ハンナ』のメロディを展開させる軽妙な要素を成している。彼らを追う殺し屋を『プライドと偏見』で最も味のある役回りを担ったトム・ホランダーが怪演しているのも見どころのひとつ。

また、長回しシーンも用意されているから油断できない。駅に降り立った父親(エリック・バナ)が多くの追手を地下駐車場に連れ込み一網打尽にするシーンは、まさにジョー・ライトの代名詞とも言うべき肺活量の大きさを印象付ける部分だろう。

かくも『ハンナ』はジョー・ライトの系譜で見たときにはじめて意味を成す。

次回作の彼は大御所トム・ストッパードの脚本をもとにキーラ・ナイトレイとシアーシャ、それにアーロン・ジョンソン、ジュード・ロウを迎えてトルストイの「アンナ・カレーニナ」を奏でる。彼の最も評価の高い文芸路線へと舞い戻るわけだが、それにあたって『路上のソリスト』と『ハンナ』は絶好のリフレッシュの機会であり、実験的な要素も多分に持ち合わせた場所となったのではないだろうか。

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2011/08/26

【NEWS】ゴーストバスターズは来年撮影?

Ghostダン・エイクロイドがラジオ番組"Dennis Miller Radio Show"に電話出演し、なかなか本格的に漕ぎだせずにいる『ゴーストバスターズ3』について語っている。

現在もなお、ビル・マーレイひとりだけが出演を渋り続けているシリーズ最新作だが、この日エイクロイドは『ゴーストバスターズ3』の脚本が素晴らしい来栄えであることに触れたうえで、この撮影が2012年春に行われるとの見通しを明かした。そして彼自身、ビル・マーレイの正式参加を心待ちにしながらも、最悪の場合は彼抜きで撮影に突入する可能性さえ示唆している。

「たしかにビリーは、監督(アイヴァン・ライトマン)、ハロルド(・ライミス)、私(エイクロイド)、そしてシガニー(ウィーヴァー)と同じくシリーズの立役者のひとりだけれど、本作のコンセプトはもはや個人の域を越えていて、僕らから新たな世代へしっかりバトンを繋ぐってのが今回の使命なんだ」

マーレイの出ないかもしれない『ゴーストバスターズ』なんて、そんなリスキーなビジネスが成立するんだろうか。恐らくエイクロイドはこうやってちょくちょくメディアを通じてマーレイに呼び掛けているんだろう。まだまだ腹の探りあいが続いているようにも思えるが、もしかすると出演の可能性がほとんどゼロに近づいたときにこそ、マーレイは満を持してふらりと帰ってくるのではないだろうか。少なくとも彼演じるピーター・ベンクマンはそういう男だ。

ちなみにオファーしようにも連絡先の分からないことで有名なビル・マーレイは、"Moonrise kingdom"でウェス・アンダーソン監督と再コラボを果たし、続く"Hyde Park on Hudson"ではフランクリン・D・ルーズベルト大統領役に挑んでいる。まあ確かに『ゴーストバスターズ』なしでも彼の役者人生は十分に順調なわけで。

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【NEWS】ウォルバーグ兄弟のハンバーガー屋

Wahlberg 『ザ・ファイター』のヒットで過去最高の波に乗っている俳優のマーク・ウォルバーグが、ドニー(ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのメンバーであり、俳優でもある)とポール(料理人)というふたりの兄と共にハンバーガー・レストランを出店するそうだ。その名も「ウォルバーガーズ」。

実はこの名前、すでに他人により商標登録されたものだったのだが、周囲の交渉や手続きが功を奏して今回の商標取得が叶うこととなった。

ウォルバーガーズが開店するボストンのヒンガム・シップヤードは同じく兄弟経営するイタリアンレストラン"Alma Nove"からほど近い場所に位置する。客席数は店内に80、パティオに40とのこと。また来春にはピザ専門店を出す予定もある。

ちなみに『ザ・ファイター』でのウォルバーグはアマゾネス軍団のような母と姉妹たちに囲まれて奮闘する様が印象的だったが、実際の彼は9人兄弟の中で生まれ育っている。

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"The Artist"予告編、登場

フランス映画ながらも、舞台はハリウッド。「サイレント映画に言語の境界など存在しない」というあまりにも基本的な特性にあらためて畏敬の念をいだかずにはいられない話題作"The Artist"。その予告編が登場した。

これはサイレント時代の大スターがトーキー到来と共に没落し、それとは真逆に新進女優はどんどんスターダムへと伸し上がっていく物語。今年のカンヌで一躍注目の的となり、惜しくも最高賞は逃したものの、主演男優賞を獲得。2Dから3Dへと技術変移を遂げている近年、この映画は我々の心にどんな想いをいだかせてくれるのだろうか。

ちなみに予告編内にも登場するワンちゃんは、今年のカンヌでパルムドッグ(最高犬)を受賞しています。

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2011/08/24

【レビュー】 インシディアス

insidious―(形容詞)狡猾な、邪悪な、知らぬ間に進行する

Insidiousquadposter
血が一滴も流れないホラーが成立するのか?この答えとなるのが映画『インシディアス』だ。米ハロウィン興行の代名詞たる『パラノーマル・アクティビティ』と『ソウ』の創始者どうしがライバルとしての垣根を越えて強力タッグを組み、送り出すこのビックリおばけ屋敷。厳密に血が流れなかったかどうかは定かではないが、少なくともスプラッターシーンは皆無だ。腕がモゲたり、首が飛んだりもしない。まるでクリエイターたちが自らに足枷を付け、制限の中でいかに恐怖を演出するかのお化け博覧会に繰り出したかのようなアイディアの数々。

本作は製作費150万ドルというハリウッド映画にしては格安な仕込みながら、世界興収9000万ドルという数字を叩き出した。単純計算で原価の60倍の売り上げ(ちなみに『パラノーマル・アクティビティ』は製作費15000ドルで世界興収1億9300万ドルを記録)、この利益率は2011年の映画界において最高レベルとされている。

Insidious03

僕自身、かなり怖がりな人間ではあるのだが、それでも目を覆うようなシーンはなかった。前半こそ『パラノーマル』的な家の異変を徐々に醸成していき、中盤からはお化けたちが次々に家で知覚されていく。とくに印象深かったのは、何かを察知して外に飛び出したヒロインがあらためて家の中を見やると、そこでハワイアンのようなヒュルヒュルした音楽に合わせて、異形の者が楽しそうに身をくねらせてダンスに興じている場面だ。その者はヒロインの視線に気づくと「へへへ!」と言い残して逃げ去っていく。これは“インシディアス”と呼ぶにはあまりに楽しすぎるシークエンスだった。ちょっと怖かったけれど。

後半はさらにツイストに磨きがかかる。手に負えなくなった夫婦の依頼を受けてゴーストバスターズのようなチームが投入されるのだ。小柄のメガネ男と大柄のヒゲ男の二人組は、ひとりがそこで耳にした言葉を事細かに書き取り、もう一人がそれらを映像として記録する。さも二つの特性が融合したところに“映画”という文化が成立するのだと言わんばかり。この細かな趣向もニクイ。

そして彼らのもとにどんな恐怖をも吹き飛ばす最大の“邪悪者”が現れる。
(以下の画像はアメリカ版予告編でも使われていたものです。ネタばれは勘弁って方はご遠慮ください)

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2011/08/23

【レビュー】 キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

コミックスでは1941年に初登場を果たした、マーベルの中でも最古参ヒーローのひとり。この全身を星条旗であしらったかのようなコスチューム・デザインを一目見るや、なぜ彼がマーベル映画の世界戦略において最後の最後まで“出し渋り”されていたのか理解できるというものだ。

Ca
アメリカがまだある程度、世界のリーダーとしての余力を保っていた時代に彼がお目見えしたなら、それは世界中の反感を買ったことだろう。今だから許される。すっかり弱体化してしまったこの国に星条旗男の映画が産み落とされたとして、それはアメリカ万歳という発想には直結しない。むしろ生じるのは古き良き“ノスタルジー”。それを、あのロケットボーイズたちの挑戦劇『遠い空の向こうに』の名匠ジョー・ジョンストンが描くのだとするなら、そこで立ち現われてくるほろ苦い空気を観賞前の我々がイメージするのはそう難しいことではない。

主人公は小柄な体格で幾つもの持病もちの青年スティーヴ・ロジャース。1940年代、アンクル・サムが"I Want You!"と指をさして若者たちの戦意を高揚させていたころ、彼は幾度となく兵役検査に引っ掛かり入隊を断られていた。しかし彼ときたら、おそらくマーベル・コミックのヒーローたちの中でも1、2位を争うくらいに真っ直ぐな人間。映画の中でいくつも重ねられていく善人エピソードの数々。そうしていつの日か、彼にチャンスが訪れる。軍が進めるスーパーソルジャー計画の被験者となってもらいたいとスカウトされるのだ。二つ返事で承諾した吹けば飛ぶようなヒョロヒョロな彼は、装置に入って出てくるや筋骨隆々のたくましい男へと様変わりしていた。

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時は満ちた。このとびきりのパワーを使って彼はナチス・ドイツ極秘計画の粉砕にいざ向かう!!

などと、すんなりとはいかないのだ。

ページをめくると彼はステージ上のヒーローとして全国行脚しながら観客に戦時国債の重要性をミュージカル調でアピールしている。今や彼はアンクル・サムと同じ位置に収まった。もちろんスーパーパワーは持ち腐れ。それは彼を深い葛藤へと追い込んでいく。そして仲間の部隊が敵陣に囚われたとの情報を耳にしたとき、彼の中で決意が奮い立つ。ステージ上のキャプテン・アメリカは遂に現実のスーパーヒーローとなって、いま、最も危険なエリアへたった一人での突入劇を敢行しようとしていた―。

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長い!ここまでが長い!ヒーロー映画というよりは、ひとりの男の苦悩を綴ったドラマがひたすら続く。しかしそれが駄作であるというでは毛頭ない。だからこそ面白い!ドラマ最高!ビバ!ノスタルジー!まるで『遠い空の向こうに』の青年たちが、たったひとつのロケットを空に高く打ち出すべく胸熱くなる人間ドラマを醸成していったように、ここでもスティーヴ・ロジャースがヒーローとして起つまでをひたすら根気強く、丁寧に映像化していく。

とりわけジョンストン作品で幾度も描かれる“父子の関係”がここでもポイントとなる。そもそもロジャースには父親がいない。でもだからこそ、彼の長所を最初に見抜いたナチスからの亡命博士(スタンリー・トゥッチ)との間に堅い絆が香る瞬間がある。そして博士亡き後の軍隊生活ではトミー・リー・ジョーンズ演じる気難しい大佐にも武骨な背中が見え隠れする。彼らの一方通行のやり取りがまるで分かりあえない父子のようでなんとユニークなことか。彼らトゥッチとジョーンズのキャラがふたつ合体すると、理想的なロジャースの父親像ができあがってくるかのようだ。

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また、もうひとつの鍵となるのが次回作(2012年夏公開)となるマーベル・ヒーロー大集合ムービー『アベンジャーズ』への数々の布石である。『アイアンマン』、『マイティ・ソー』を次回作へと招聘すべく、人物、アイテムなど、これらとの結節部となるものがたびたび登場。どんどん世界が密接に絡まり合っていく様を、過去の視点から追体験することができる。

そして訪れるラスト、『アベンジャーズ』と時代背景を合わせるべく、キャプテンは現代へと降臨を果たす。その過程はしかと本編で確認していただくとして、そのクライマックスが切ない。こんなんでヒーロー映画と呼べるのかってくらい切なすぎる。試写が終わって感想を口にする人たちから幾度も「せつねー!」という声がもれきこえてきた。とくにロジャースの最後のセリフにほろっと泣かされる。

この余韻に浸りながら、今日、もう何度目だろう、またもや『遠い空の向こうに』のキュンキュンくる感触のことを思い出していた。そして帰り路のあいだ中、今日は早く戻って、あの名作のDVDを蔵出し再見しようと心に決めていた。僕の中で『キャプテン・アメリカ』はマーベル映画でありながら、かくもやはりジョー・ジョンストン印の、何かが噴射して空高く上昇していく映画なのだった。

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2011/08/22

北米興行成績Aug.19-21

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Aug.19-21 weekend 推計

01 The Help  $20.5M
02 Rise of the Planet of the Apes  $16.3M
03 Spy Kids: All the Time in the World $12.0M

04 Conan the Barbarian $10.0M
05 The Smurfs $8.0M
06 Fright Night $7.9M
07 Final Destination 5 $7.7M
08 30 Minutes or Less $6.3M
09 One Day $5.1M
10 Crazy, Stupid, Love.
 $4.9M

■2週目の"The Help"が先週の覇者『猿の惑星 創世記』(3週目)の売り上げを凌駕し、ボックスオフィスNO.1の座を獲得。通常の新作だと2週目で50パーセント以上売り上げが落ちるものの、本作はその下げ幅たったの21.4パーセント。人々の間でかなりの高評価の口コミが浸透しているのが伺える。製作費2500万ドルほどながら、累計興収はすでに7100万ドルに達している。

■『猿の惑星 創世記』は2位にランクダウン。製作費9300万ドルの本作は累計興収1億3376万ドルとなった。

■初登場作のうち最も高い成績を上げたのは『スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション』。3Dに“匂い”の演出まで加えて4Dとして公開された本作。興収1200万ドルは、前作(『スパイキッズ3D』2003年)のオープニング成績3300万ドルに比べるとかなりの低め。製作費は2700万ドル。観客の67パーセントが女性、そして65パーセントが12歳以下とのこと。

■シュワルツェネッガーの名作(1982年)を3Dリメイクした"Conan the Barbarian"は4位スタート。製作費9000万ドルの大作ながら興収は1000万ドルと伸び悩んだ。観客の65パーセントは男性、69パーセントが25歳以上。

■同じく初登場にして80年代の3Dリメイク作"Fright Night"も6位と低迷。製作費は3000万ドル。アントン・イェルツィン、コリン・ファレル主演のヴァンパイア・ムービー。監督は『ラースとその彼女』のクレイグ・ギレスピー。観客の6割が男性、そして同じく6割が25歳以上。

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2011/08/21

ウディ・アレン作なおも記録更新中

Woodyウディ・アレンの最新作にして、すでに彼の50年近い映画キャリアにおける最大ヒット作となっている"Midnight in Paris"。なおも好調なセールスを続ける本作が全米興収5000万ドルを突破したことが発表された。

これに海外での興収を加えると世界興収は8356万ドルとなる。製作費は3000万ドル。出演はオーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤール、エイドリアン・ブロディらが。

なお、アレンは現在、ジェシー・アイデンバーグ、エレン・ペイジ、ペネロペ・クルス、アレック・ボールドウィンらを配し、"The Bop Decameron"の撮影に入っている。

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ジェラード・バトラー主演「マシンガン・プリーチャー」予告編

Preacher 『チョコレート』、『ネバーランド』、『主人公は僕だった』、『君のためなら千回でも』、そして『007 慰めの報酬』などなど、映画やフィクションという表現手段を使いキャラクターの胸の痛みを巧みに昇華させてきたマーク・フォースター監督。現在イギリスでブラッド・ピット主演"World War Z"を撮影中の彼だが、そのひとつ前に撮り上げた公開待機作"Machine Gun Preacher"の予告編がお目見えした。

かつては社会の道から外れた毎日を送り、しかし洗礼をきっかけにそこから抜け出したいと願うようになったサム・チルダーズ。そんな彼がある日TVで目撃したのはスーダンの今を伝える悲惨な映像だった。身体の中に何かが湧きおこるのを感じ、すぐさまアフリカの大地へと降り立ったチルダーズ。だが、この国ではあまりに多くの問題がはびこり、とりわけ子供たちの身に突きつけられた暴力の刃は耐えがたいものだった。自らの無力に苛まれたチルダーズは、いつしかひとつの結論に辿りつく。それは神の名の下に自らがマシンガンを抱え、子供たちを守り抜くということ。“マシンガン・プリーチャー”の誕生した瞬間だった―これはすべて本当のお話。

主演はジェラード・バトラー。共演にはミシェル・モナハン、マイケル・シャノン。アメリカでは9月23日に劇場公開。

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2011/08/18

【レビュー】 おじいさんと草原の小学校

BBCワールド・ニュースを観ていたときのこと。ふいに映画の話題となり、リポーターが「ここ、ロンドンでは―」と切り出した(世界向けのニュースゆえ、“ロンドンのいま”を伝えているのだ)。

「"The First Grader"という新作が話題になっています。これは小学校教育が一律無料化されたケニアで、84歳のオジイサンが読み書きを習おうと、子供たちに交じって日々学校へ通う物語です」

リポートに合わせて劇中場面が映し出される。子供たちと同じ制服を着たオジイサンが草原をぐんぐん歩いて、一路、小学校を目指している。そしていざ授業が始まると、子供たちよりも懸命に教師の話に耳を傾け、必死にノートをとる。

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たったそれだけで「観たい!」と思った。そう思わせるパワーが、オジイサンの放つ無言のオーラが、この映像にはふんだんに詰まっていた。

こんな映画が日本で公開されるといいな、そう願いつつ、溜まっている試写状の整理をしていたら、あれれ、見覚えのあるビジュアルが一枚。たくさんの子供たちが頭上を向いて歓声を上げる中、ひとりだけオジイサンの姿。こ…これは!

というわけで、思いがけずも"The First Grader"は『おじいさんと草原の小学校』という邦題で日本公開が決まっていた。『ブーリン家の姉妹』で英国史に残る事件を情感豊かに描き出したジャスティン・チャドウィックの監督作。

映画はやがて、ひ孫ほどの子供らと机を並べるおじいさんが、実は50年近く前、イギリスの植民地だったこの国に独立運動の火を付けるきっかけとなったマウマウ団の一員で、祖国のために多くのものを犠牲にして生きてきた男ということが分かってくる。そして、やがてこの「84歳の小学生」のニュースが広まるにつれ、世界中がこの場所に熱い視線を注ぎ、ケニア政府の高官までもが「この国を有名にしてくれたありがとう」と表敬訪問するまでに。Thefirstgrader4hr

たしかに舞台はひとつの村、ひとつの小学校かもしれない。しかし、子供たちに象徴されるこの国の未来は、おじいさんの出現によってこの場に居ながらにして過去の記憶と邂逅を遂げる。なおかつ、世界の果てであったはずのこの地は、「84歳の小学生」のニュースが広まるにつれ、世界中の注目を集め、政府高官までもが「この国を有名にしてくれてありがとう」と表敬訪問するまでになる。つまり惑星直結のごとく何らかの縦軸横軸がこの小学校の頭上で見事に交錯するわけだ。それでいて、この国を覆う偏見や汚職といったものを添えることも忘れない。

これらの歴史を全く知らなかった僕には、とても意義深い映画探訪となった。そしてクライマックスに巻き起こる、おじいさん、校長先生(『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『28日後』のナオミ・ハリス演じる)、子供たちといったまさに3世代によるそれぞれの奮闘には映画的な高揚を禁じ得ない。

Firstgrader
先のBBCのリポーターはこうも語る。

「やや抒情的過ぎるとの意見もあるようですが―」

確かにそうかもしれない。でも、未知なるものを伝えるとき、抒情性に訴えかけることは、ひとつの効果的な手段でさえある。それよりも僕らは、この映画がケニア人ではない、英国人のチャドウィック監督によって作られたことに注目すべきなのかもしれない。その姿勢にはいくばくかの贖罪の意味も読みとれる。人は自分が被った痛みは生涯忘れないが、与えた痛みに関してはすぐに忘却してしまう。僕らと等しく、英国人にとってもこれは未知なる歴史、未知なる物語なのかもしれない。

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ダニエル・ラドクリフ主演"The Woman In Black"予告編

『ハリー・ポッター』が壮大なフィナーレを迎えて以来、ダニエル・ラドクリフが初めてスクリーンに帰ってくる。舞台版でも大きな賞賛を受けたゴシック・ホラー"The Woman In Black"の映画版。仕事のために寂れた田舎町を訪れた弁護士が、やがてひとりの女性の幽霊と遭遇することに。当初3D撮影を検討していただけに、2Dになってもかなり雰囲気を大切に作られています。

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"One Shot"トム・クルーズの相手役決定

Pike_2  『ユージュアル・サスペクツ』『ワルキューレ』をはじめ幾多ものブライアン・シンガー作品で脚本を手掛けてきたクリストファー・マッカリーが、トム・クルーズを主演に迎えて監督を務める"One Shot"。そのヒロイン役への照準が絞られた。彼女の名は英国女優、ロザムンド・パイク。これまで『007 ダイ・アナザ―・デイ』や『プライドと偏見』に出演し、最近では『タイタンの戦い2』ではアンドロメダ役、そしてローワン・アトキンソン主演"Johnny English Reborn"などでも顔をのぞかせている。

パイクは『キャプテン・アメリカ』のヘイリー・アトウェルや『タイタンの戦い』のアレクサ・ダヴァロスといったライバルに競り勝ってのヒロイン就任ということになる。

本作はリーチャイルド原作による“ジャック・リーチャー”シリーズの一作。かばんの中にパスポート、通帳、歯ブラシ服を詰め、あてもなくアメリカを放浪する退役軍人リーチャーが、常に弱い者の味方に立ち、自身がボロボロになるまで戦い抜くハード・ボイルド物だ。

"One Shot"はひとりの狙撃者が5人の人間を射殺した事件をめぐってリーチャーが裏側に隠された複雑な事情を嗅ぎつける。ロザムンド・パイクはこの逮捕された狙撃者の弁護士役。リーチャーと協力して彼を擁護するための手がかりを集めていくことになる。

撮影は今秋、ピッツバーグにて開始される予定。

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2011/08/17

英国芸術界の歴史劇にダコタ・ファニング主演

Deadlineによると、女優としても知られるエマ・トンプソンがオリジナル脚本を手掛けるビクトリア朝時代の恋愛劇"Effie"にダコタ・ファニングが主演することとなった。

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1850年代のロンドンを舞台にした本作で彼女はタイトルロールを演じる。その正式な名前はユーフェミア・グレイ。まだ若借りしころに美術評論家ジョン・ラスキンと結婚したものの、実際には心を重ねることもなく不幸な夫婦生活が続き、エフィーは次第に親交のあったラファエル派の画家ジョン・エヴェレット・ミレーへの想いを募らせていく。そして彼女は当時としては珍しく訴訟まで起こして離婚を勝ち取り、これで晴れてミレーと結婚。当時の男尊社会においてエフィーはこのスキャンダルのせいで激しく批判されることになるのだが、その後、ミレーは英国を代表する画家にまでのぼりつめ、ふたりは死が互いを別つまで幸せに暮らすことになる。

ちなみにミレーの描いた最も有名な絵画は、ロンドンのテート・ブリテンに展示してあるこの作品だろう。「ハムレット」の一場面を描いた「オフィーリア」。

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監督には『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』のリチャード・ラクストン、ラスキン役にはトンプソンの旦那グレッグ・ワイズ、ミレー役には『パイレーツ・ロック』で主演青年を演じたトム・スターリッジ、またエマ・トンプソン自身もエフィーが窮地に立たされた時に彼女を庇護するレディ・イーストレイク役で出演する。製作費は1000万ドル程度。撮影は10月中旬よりロンドン、スコットランド、ヴェネツィアなどで行われる。

ダコタ演じるエフィー役には他にもキャリー・マリガンやシアーシャ・ローナンらが候補に挙がっていた。最近、妹のエル・ファニングのほうが『SUPER 8』や『SOMEWHERE』、それにフランシス・フォード・コッポラの"Twixt"など活躍の場を広げているだけに、姉ダコタにとって正念場ともいえる気合いの入った映画になりそうだ。

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注目の黒人監督、新作決定

Steve英国を代表する美術賞“ターナー賞”受賞(1999年)の黒人アーティストであり、その後映画界に進出した"Hunger"(日本未公開)という作品でカンヌ映画祭カメラドール(新人監督)賞を受賞するなど、目覚ましい活躍をみせる才能スティーヴ・マックイーンが、新たにブラッド・ピット率いるプランBのもとで一本の映画を手掛けることが分かった。

そのタイトルは"The Twelve Years a Slave"。1800年代中葉、ニューヨーク在住のひとりの自由な身分(奴隷では無い)の黒人男性がある日、仕事を依頼すると見せかけた男たちに拉致され、その後、12年に渡ってルイジアナで奴隷生活を余儀なくされるという、原作者ソロモン・ノーサップの身に実際に起こった実話を基にした物語だ。高い教養を身に着けていたノーサップは自伝の中で黒人奴隷が置かれている生活環境や強制労働の内容、はたまた白人たちの言動なども克明に記し、やがて不屈の精神をたぎらせながら自らの手で再び自由を勝ち取っていく様も描かれる。まさにブラックカルチャーの伝説ともいうべき男の物語である。

Chiwetel このノーサップ役には英国の黒人俳優キウェテル・イジョフォーが決定している。『堕天使のパスポート』や『キンキー・ブーツ』に主演し、最近では『インサイドマン』『アメリカン・ギャングスター』『2012』や『ソルト』といった大作にも顔を覗かせる実力派俳優。以前、ある英国雑誌で「黒人俳優が007を演じるならば、誰がいい?」なる記事を見かけたのだが、その筆頭に挙がっていたのが他ならぬイジョフォーだった。そういう筆者も『堕天使のパスポート』以来、彼の大ファンを自称しており、『2012』では彼の出演シーン以外は目に入らなかったくらいだ。

なお、マックイーンとイジョフォーはここ数年来持ちあがっている企画、アフロビートの創始者にして黒人解放運動家フェラ・クティの伝記映画でもタッグを組むことになっており、このためイジョフォーはサックスとピアノのトレーニングまで積んできているのだとか。しかしながらブロードウェイ・ミュージカルをベースにした本作はなかなか資金集めが巧く行かず、正式なゴーサインが出せないままでいる。

Shame その間、マックイーンは"Hunger"で組んだマイケル・ファスベンダーと『17歳の肖像』のキャリー・マリガンを配した"Shame"を完成させ、本作は今年のヴェネツィア国際映画祭のコンペ部門でお披露目されることが決定済み。

ごく少数単位で遂行可能なアートと違い、映画製作はおびただしい数のキャストやスタッフが必要となる(もちろん、そうではない映画もたくさんあるが)。その狭間でマックイーンは常に製作費の壁に悩まされ続けている名匠のひとりということになるが、しかし今回ばかりはブラッド・ピットという後ろ盾もあり、今後の製作もある程度は(これまでの彼の作品に比べれば)スムーズに進むのではないだろうか。

では締めくくりとして、この酷暑を吹き飛ばすフェラ・クティ渾身のナンバー"Zombie"をお聴きください。

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ブラッドリー・クーパー、『クロウ』降板

Cooper ハリウッド・リポーター誌がブラッドリー・クーパーの『クロウ』降板ニュースを伝えている。

今年の4月ごろに『クロウ』(1994)のリメイク版に出演することが報じられたクーパーだが、最新のスケジュールによるとデヴィッド・O・ラッセル監督の次回作"The Silver Linings Playbook"を秋に撮影し、その後、来年初頭にはアレックス・プロヤス監督作"Paradise Lost"の撮影に入るものとみられており、これが『クロウ』の撮影時期と思い切り衝突する格好となっていた。

製作のリラティビティ・メディアはこれにより時間の空白の出来ることをいちばん恐れており、彼の予定が空くのを待つよりは代役を立ててでも撮影を始めたい構え。すでにリストアップもはじまっており、マーク・ウォルバーグやチャニング・テイタムの名が含まれているという。

Crow ふたりの名はまだ可能性の一端でしかないが、実はウォルバーグは過去にもこの役をオファーされながら辞退した過去がある。彼もまた『ザ・ファイター』を絶賛されて以降、大小様々な役に引っ張りだこな多忙人。対するテイタムも『G.I.ジョー2』や自身の経験をベースにした男性ストリッパーの物語"Magic Mike"などが待機中。果たして、ふたりとも『クロウ』に出演するスケジュール的余裕があるのかどうか。

ちなみにオリジナル版のストーリーは、ハロウィンの前日に恋人と共に殺されたミュージシャンの男が、カラスによってこの世に蘇り、奇怪なメイク姿で犯人たちへ復讐を遂げる、という物語。主演のブランドン・リー(ブルース・リーの息子)が撮影中の事故で死去したことでも知られる。

なお、リメイク版は『28日後…』のホアン・カルロス・フレスナディーロが監督を務める。

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2011/08/16

ブラピ、サスペンス・アクションへの出演決定か?

Brad ブラッド・ピットがジェームズ・グレイ監督作"The Gray Man"の主演に向けて最終交渉に入っていることが分かった。

これはマーク・グリーニーによる同名小説をアダム・コザッドが脚色したもので、元CIAの暗殺者がある日を境に自分が追われる身となり、ヨーロッパを舞台に体力と知力を駆使して凄腕エージェントらと対峙しつつ、身に危険の迫った大切な存在の生命をも守り抜く―といった“ジェイソン・ボーン”シリーズを彷彿とさせるサスペンス・アクション。ブラピにとってはアンジェリーナ・ジョリーと共演した『Mr.&Mrsスミス』以来となる暗殺者役だが、こちらはもっとハードでシリアスな内容のようだ。

2010年に執筆されたこの脚本は“ブラックリスト”と呼ばれる「大手スタジオ重鎮が選ぶ、未映画化の秀作脚本」にもランクインし注目を集めていた。また、アダム・コザッドはパラマウントがクリス・パイン主演で進める『レッド・オクトーバーを追え』『いま、そこにある危機』でお馴染み“ジャック・ライアン”シリーズ最新作の脚本も手がけている。

ちなみにブラッド・ピットはアンジェリーナ・ジョリーと交代で常にどちらかが子供たちの側にいるようスケジューリングしていることでも知られる。自身の初監督作"In the Land of Blood"に集中していたジョリーに続いて、いまブラッド・ピットは目下イギリスにてエイリアン急襲ムービー"World War Z"を撮影中。その後、今度はまたジョリーが現場復帰する番で、ブラピが"The Gray Man"に挑むのは更にその後と見られている。

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2011/08/15

北米興行成績Aug12-14

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Aug.12-14 weekend 推計

01 Rise of the Planet of the Apes  $27.5M
02 The Help $25.5M
03 Final Destination 5 $18.4M

04 The Smurfs $13.5M
05 30 Minutes or Less $13.0M
06 Cowboys & Aliens $7.6M
07 Captain America:The First Avenger $7.1M
08 Crazy, Stupid, Love. $6.9M
09 Harry Potter7 Part2 $6.8M
10 The Change-Up
 $6.2M

Theriseoftheplanetoftheapesposter3 ■4つの強力な新作が封切られた週末、それらの追随を交わし2週目の『猿の惑星 創世記(ジェネシス)』が米ボックスオフィスNO.1の座をキープ。

累計興収はすでに製作費の9300万ドルを越え、ヒットの基準とも言える1億ドルのラインも突破した。先週の高稼働ぶりにも関わらず、下げ幅は50パーセント程度と堅実な線を保っている。筆者も試写してきたばかりですが、猿たちの蜂起というスペクタクルにも増して、各キャラクターたちが織りなす繊細な感情表現が実に巧みに描かれた作品でした。

これが長編第2作目となるルパート・ワイアット監督は今回のあまりの高評価に驚きを隠せないらしく、「信頼している各紙のレビューに目を通したんだけど、どれも絶賛してくれてるんだ。そのときの気持ちはもう言葉にならなかった」と語っている。なお、仮にフォックスが続編を起動させるなら「ぜひ引き続き監督を務めたい。そのためのアイディアもたくさん用意している」とのこと。

Thehelp ■2位にはキャスリン・ストケットによるベストセラーを映画化した"The Help"。60年代の人種差別の残るミシシッピ州を舞台に、白人女性と黒人女性たちの交流を柔らかなタッチで描いた作品。出口調査によると、74パーセントが女性客で、60パーセントが35歳以上だったという。同じく女性層を狙った『ジュリー&ジュリア』や『食べて、祈って、恋をして』と同じタイプの興収傾向が指摘されている。

ビッグバジェットのスペクタクルとコメディがひしめく夏興行において、この手の"feel-good movie"はとても貴重だ。批評家や観客ともに評価は非常に高く、今後も口コミ効果により観客動員を維持していくものと思われる。製作費は2500万ドルほど。

■3位には『ファイナル・デスティネーション』シリーズ第5弾にあたる3D作『ファイナル・デッドブリッジ』が初登場。オープニング3日間の興収合計は1840万ドルほど。製作費は4500万ドルなので、これを回収するにはまだ時間がかかりそうだ。2009年公開のシリーズ第4弾は興収2740万ドルでデビューしており、今回の結果はこれを下回ったことになる。回を重ねるにつれ徐々に数字を上げてきた本シリーズだが、下回ったのはこれが初めて。出口調査では観客の54パーセントが男性。25歳を境にした年齢層で見ると、両者はちょうど半々だった。

なお、最近アメリカでは同じ映画ならば3D版よりも2D版を選ぶ人が増え、作品における3Dシェアも4割ほどに下落してきているのに対し、本作では75パーセントが3Dを選択したそうだ。

■4位『スマーフ』は累計興収1億ドルを突破。製作費の1億1000万ドル到達まであと少し。

30 ■5位には『ゾンビランド』のルーベン・フライシャー監督がまたもやジェシー・アイゼンバーグと組んで放つ"30 Minutes or Less"が登場。オープニング興収1300万ドルは、前作『ゾンビランド』の2470万ドルに比べると期待を下回る数字。R指定コメディのヒットが続く夏興行において低調な滑り出しといえる。

TVで本作を紹介するCNNのリポーターは「銀行強盗の映画なんですが、なかなか肝心の強盗は始まりません。それよりもこの映画、セリフの応酬が面白いんです」と語っていた。客層は男性客が58パーセント、また25歳以下が7割を占めた。製作費は2800万ドル。

■さて、今回のいちばんのサプライズといえば、大人気TVシリーズ「glee」の3Dコンサート映画、その名もそのまま『グリー ザ・コンサート・ムービー3D』が興収570万ドルにとどまり、TOP10にさえランク・イン出来なかったことだ(11位)。これはディズニーが展開したジョナス・ブラザーズやマイリー・サイラスの3Dコンサート映画に比べてもかなり低い結果だ。観客の内訳では女性が82パーセント、25歳以下が66パーセントを占める。

確かに他のブロックバスター系に比べ上映館数も2000館ほどと少な目なのだが、それにしては1館あたりのアベレージ興収で見ても他作品に完全に負けている(このようなファン向け映画ならばそれなりのアベレージが見こめるはずなのだが)。製作費は900万ドルほどと安価なのが救いか。

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2011/08/14

『オースティン・パワーズ』再始動か?

Austin HItfixによると、映画製作会社ニューラインとマイク・マイヤーズが『オースティン・パワーズ4』への出演交渉を成立させたとのこと。

しかし一方でDeadlineは「確かにマイヤーズの代理人がニューラインに対して“映画への興味”を伝えてはきたものの、まだ正式な交渉成立などには至っていない」と報じている。

どちらの言い分が正しいのか判断に苦しむところだが、ともあれ、2002年に公開されそれきりとなっているこの大ヒット・コメディに再起の可能性が浮上しているのは確かなようだ。

実はこの企画、2008年ごろにもいったん持ちあがり、当初は“パワーズ”ではなく、敵役“Dr.イーヴル”をメインにした物語になるアイディアもあった。これに関してマイヤーズも大いに乗り気でいたものの、同年に公開された彼の製作・主演・脚本作「愛の伝道師 ラブ・グル」(日本では未公開)が大コケしてしまい、その後『オースティン』に関してもウヤムヤな状態になってしまった。

今回、Hitfixが第一報を伝えてからというもの、そのネットでの浸透スピードたるや凄いものがある。これひとつとってみても『パワーズ』シリーズがいまだ訴求力を持っていることは明らかだ。

一方、過去3作の監督を務めたジェイ・ローチもまた、これまた失敗作となった「奇人たちの晩餐会 in USA」(日本では未公開)のプロモーションの折に『オースティン4』の構想について語る一幕もあり、関係者の中でも常に優先順位の高い企画であり続けているようだ。

今後の進展に期待したい。

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ロンドン暴動、劇場への影響

Riot 8月4日にトッテナムで起こった警官による市民の射殺事件をきっかけに、その後の6日土曜日の夜から大きなうねりを見せ始めたロンドン暴動。

英国民にとって30年来の厄日ともいわれるこの事件を受けて、各都市の映画館や舞台&音楽関係の劇場などでは警察の指導に従ってシャッターを下ろすものも少なくなかった。

英国最大の劇場チェーンOdeonでは117館のうち24館を休館とした(19館はロンドン中心部の劇場)。Cineworldも2館、アート系映画チェーンPicturehouseも4館を閉めた。2005年7月7日に起こったロンドン・テロの際にも「テロの驚異には屈しない」と営業を続けた各劇場だが、今回ばかりは特別措置を取らざるを得なかったようだ。

もちろん観客側の心理としても、こんな時にわざわざ危険を顧みず街中へ繰り出していくよりは自宅でジッとしていた方が無難と感じるもの。

騒ぎの実態がまだ把握しきれていなかった月曜日は、英国の映画興収の下げ幅も前週比16パーセントほどにとどまっていたが、火曜日になると下げ幅は前週比27パーセントにまで悪化した。その後の数字はまだ掴み切れていないが、当初の楽観視を覆す長期的な火種のくすぶりによって業界全体が大きなダメージを被ることは避けられない。

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2011/08/13

ジョニー・デップの『ローン・レンジャー』製作中止

update:各紙の取材に対して米ディズニーの広報担当者は沈黙を決め込んでいる模様。正式な反応が確認できるのは月曜日以降か・・・?なおこの先『ローン・レンジャー』一行には、ディズニーの手を離れ他スタジオとの共同製作を目指すか、あるいは製作費をもっと下げたうえで再度ディズニーとのコラボを試みるか、といった方向性は残されているので、完全なる絶望的なまでのシャットダウンというわけではなさそうです。

**********

Johnny かなりショックなニュースが飛び込んできた。海外各紙の速報によると、ジョニー・デップ主演、ジェリー・ブラッカイマー製作、ゴア・ヴァ―ビンスキー監督という元祖『パイレーツ・オブ・カリビアン』の強力チーム、しかも製作母体はディズニーという、まさに怖いものなしの布陣で準備が進められていたウェスタン・アクション"The Lone Ranger"が製作中止の憂き目を見ることになったようだ。

かつての30年代のラジオ&40~50年代のTVシリーズを基にする本作は、米開拓時代を背景に、白いハットと黒いマスクで素顔を隠し、相棒のネイティブ・アメリカン“トント”と共に悪をくじくヒーローの活躍劇。タイトル・ロールのローンレンジャー役には『ソーシャル・ネットワーク』で双子の兄弟を演じたアーミー・ハーマー、そしてジョニー・デップは「インディアン、嘘つかない」のセリフで有名なトント役に決まっていた。

今回の製作中止の背景には、見積もられた製作費がかなりの高額に及んでいたことが挙げられるという。Deadlineによると、製作陣は当初『パイレーツ・オブ・カリビアン4』と同等の2億5000万ドルという額を主張していたものの、対するディズニーはこれを2億ドルにまで抑えたかった。その5000万ドルの落差がなかなか埋まらなかったようだ。

Ranger と、これに海外媒体の多くが指摘する“もうひとつの要因”がある。それが同じ“ウェスタン”を売りにした『カウボーイ&エイリアン』の不振ぶりだ。アメリカでは7月の終わりに封切られた本作の現時点での興収は製作費1億6000万ドルの半分にも満たない7350万ドルにとどまっている。

西部劇の波は確実に“来ている”かと思われていた。なにしろコーエン兄弟の『トゥルー・グリット』が若者から年輩までを幅広く呼び込むヒットを記録し、ジョニー・デップが声優を務めたウェスタン・アニメ『ランゴ』も世界で大ヒット。しかもタランティーノまでもが次回作にマカロニ・ウェスタンを温めているという。しかし、異変はまず、ユニバーサルがスティーヴン・キング原作による荒れ果てた大地を彷徨うガンマンの幻想譚「ダーク・タワー」の映画企画から手を引いたことにはじまり、続いて大ヒットスタートを切るかと見られていたウェスタン・アクション『カウボーイ&エイリアン』がフタを開けてみると思わぬ失速ぶり。これを目の当たりにしたディズニー関係者がふいに夢から揺り戻され、急に足がすくんでしまった・・・なんてこともあり得ない話ではない。

それにしても、あれほどディズニーにヒット作をもたらしてきたこの最強の3人組をそう簡単に切れるのだろうか。しかも「ローン・レンジャー」はデップが『ダーク・シャドウズ』と並んで以前より温めに温め抜いてきた企画である。

近い将来『パイレーツ・オブ・カリビアン』の更なる続編に乗りだしたいディズニーにとって、ここで禍根を残すことは得策ではないはずだ。あるいは、もしやこの続編製作と『ローン・レンジャー』製作を交換条件に今後ふたたび両者が歩み寄る・・・なんてこともあり得るのだろうか。

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ディズニー『シンデレラ』の監督にマーク・ロマネク?

Romanek_3  『アリス・イン・ワンダーランド』が成功を納めてからというもの、各スタジオはバーゲンセールのように「白雪姫」やら「ヘンゼル&グレーテル」やら「眠れる森の美女」やら、すでに著作権の失効した“パブリック・ドメイン”のおとぎばなしを求め漁り、『アリス』の立役者である、ここ、ディズニーでも、「シンデレラ」の企画開発が本格化している。

『プラダを着た悪魔』や『幸せになるための27のドレス』を手掛けたアライン・ブロッシュ・マッケンナが脚本を担当することが本決まりしている本作だが、Deadlineによると、ここに監督候補として『わたしを離さないで』のマーク・ロマネクの名前が浮上しているという。まだ正式な契約などは結ばれていないが、同記事は「かなり堅い線なのでは?」という見解を併記している。

Cinderellaこの新バージョンはどのような時代設定となるのかについてはよく分かっていないものの、邪悪な陰謀によって政略結婚させられそうになっている王子様が、シンデレラの姿を一目見たことにより、たちまち恋に落ちてしまう―

という内容となる模様。

数々のミュージック・ビデオを手掛け、映画畑では『ストーカー』『わたしを離さないで』とかなり人間性の奥底へと沈みこんで何かを掴もうとする彼だけに、仮にこの起用話が巧くまとまるとすれば、いったいどのような作品に仕上がるのか興味が募るところだ。

またヒロインを力強く応援することで知られるマッケンナ節が、はたしてロマネクといかなる特殊な化学変化を巻き起こしていくのかも気になる。

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ジョナサン・デミがキングの最新小説を映画化

『羊たちの沈黙』『フィラデルフィア』のジョナサン・デミ監督が、ホラー小説の帝王ことスティーヴン・キングによる小説"11/22/63"の映画化権を獲得したことが分かった。

Kinganddemme
え?この小説のタイトルさえ知らない?それもそのはず、これは今年の11月に発売予定の1000ページから成る長編ミステリー。とある国語教師がタイムスリップしてジョン・F・ケネディの暗殺を食い止めようとする物語になるらしい。本作にはケネディやエルビス・プレスリーをはじめ60年代のアイコンが幾人も顔を覗かせ、そして主人公は、ハイスクールで司書を務める女性と運命の恋に落ちる-。

デミは監督のみならず、脚本、製作をも手掛ける予定。資金集めや配給探し等、これから本格化していく。そして本作がうまく製作の軌道に乗った暁には、キング自身も製作総指揮として参加する構えを見せている。

『キャリー』や『シャイニング』、果ては『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』などキング映画が軒並み脚光を浴びた80年、90年代からしばらく経ち、いま再び、彼がらみの映画の“仕込み”のシーズンが訪れている。

『ダーク・タワー』を映画3部作&TVシリーズとで壮大に映像化しようというロン・ハワード監督(『アポロ13』、『ダ・ヴィンチ・コード』)の目論見が大手ユニバーサルの撤退により棚上げになってしまったことは先日もお伝えしたとおり。この新たな製作スタジオ探しが今なお地道に続けられる一方で、『ハリー・ポッター』シリーズを完結させたばかりのデヴィッド・イェーツ(監督)&スティーヴ・クローヴス(脚本)はキングの「ザ・スタンド」を映画化する準備を進めている。

またワーナー・ブラザーズでは「It‐イット‐」の映画化に向けて歩を進めており、はたまたTV界ではピアース・ブロスナン主演で「骨の袋」(Bag of Bones)を4章からなるミニ・シリーズとして製作することが決まっている。

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2011/08/12

バート&アーニー、ふたりは同性愛?

Sesami 今日のCNNニュースは、株価変動やロンドン暴動といったシリアスな世界情勢を緩和する「ちょっとホッとする系」トピックとして、たびたびバートとアーニーの話題に触れていた。そう、「セサミ・ストリート」に登場する彼らのことだ

シリーズ始まってから40年以上ものあいだセサミ・ストリート123番地のアパート地下1階にルームメイトとして仲睦まじく暮らすふたり。これまで事あるごとに「ゲイなのでは?」と言われてきた彼らだが、そのウワサは先日ニューヨーク州での同性婚が法的に認められたのを皮切りにいっそう加速。いまやネット上で「晴れてふたりを結婚させよう!」という署名運動までもが巻き起こる事態に発展している。

果たしてふたりはゲイなのか?

CNNでは識者(?)がこう指摘していた。

「バートの眉毛に注目して見てください。ほら、こんなに太くて、真一文字に繋がっている。まずもってこのような眉に甘んじて平気でいられるゲイなんてどこにもいないでしょう」

Bert
あの識者がいったい何者だったのか、僕には今もってよく分からないのだが(名前や肩書をチェックし忘れたのだ)、まあ、専門家がそう言うのならば仕方がない。それで間違いないのだろう。

そして11日、PBSの番組プロデューサーはこのようなコメントを発表。

「バートとアーニーは親友です。彼らは未就学児に『人間って、自分らと全く異なる人とだって、とびきりの友達どうしになれるんだよ』ってことを教えるために生み出されました。仮に彼らが男性とみなされ、多くの人間的特徴や個性を持ち合わせていたとしても、基本、彼らはパペットなのであり、そこに性的指向が介在することはありません」

でもまあ、いちばん幸福なのは、10年後も、20年後も、
彼らをこのままの形で温かく見守ってあげることなのだろう。

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レッドフォード新作に追加キャスト

ロバート・レッドフォードが監督&主演を務める次回作"The Company You Keep"のキャスティングが大詰めを迎えている。これまでのところレッドフォードと火花を散らすもう片方の主演にシャイア・ラブ―フ、そしてニック・ノルティ、ブリット・マーリングらが共演者として控える中、新たにスーザン・サランドン、ジュリー・クリスティー、リチャード・ジェンキンスの参加が確認された。

Keep
ニール・ゴードンの同名小説をベースにした本作は、FBIによる指名手配から逃れ30年ものあいだ潜伏生活を送ってきた元過激派組織の男(レッドフォード)が、ある日、若き野心あふれるジャーナリスト(ラブ―フ)によってその正体を暴かれ、炙りだされるかのように必死の逃走を余儀なくさる物語。

サランドンとクリスティーも同じ過激派組織の元メンバー役で、かつては主人公らと共に銀行強盗などに身を投じた女性陣として描かれる。また、ジェンキンスの役どころは奇しくも『扉をたたく人』と同じ大学教授役にして、潜伏生活を送る元メンバーたちを繋ぐ重要なパイプ役という設定らしい。

撮影は来月より、バンクーバーにて行われる。

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ジャスティン・リン監督、『ハイランダー』リメイクから撤退

Justin 『ワイルド・スピード MAGA MAX』が大ヒットし、一躍ハリウッドの重要監督として注目される存在となったジャスティン・リン監督が、以前より関わっていた『ハイランダー/悪魔の戦士』(1986年)のリメイク監督の座から身を引くことが明らかとなった。

このリメイクはサミット・エンタテインメントが2008年に権利を取得し、翌年にはリンが監督として関わることでプロジェクトは徐々に動き始めていた。しかし彼にとって2011年は思いがけない節目となった。『ワイルド・スピード』シリーズ第5弾の成功と共に、そのまた次回作へのコミットメントを表明。さらには『ターミネーター』最新作で監督を務めることも決まっている(ただし、その後のシュワルツェネッガーの隠し子騒動により、なんとも先の見えない足踏み状態になっているが)。

High 今後、リンは製作総指揮としての立場で本作を支援することになる。サミット側はすぐさま新たな監督探しを開始する予定。2012年に公開する『トワイライト』シリーズ最新作と共に、同スタジオの2大ファンタジーとして強力布陣を組んでいきたい構えのようだ。

1986年に公開されたオリジナル版『ハイランダー』はクリストファー・ランバートを主演に、ショーン・コネリー、クランシー・ブラウンらが出演。不老不死一族の末裔が、同じく不死の宿敵と対決するSFアクション。クイーンが楽曲提供したことでも話題に。一作目のヒットにより、その後の続編とTVシリーズが製作された。

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ガーフィールドのブロードウェイ・デビュー

Deadline Hollywoodによると、来年公開の『アメージング・スパイダーマン』で新たなピーター・パーカー=スパイダーマンを演じるアンドリュー・ガーフィールドが、3月に幕開けする舞台「セールスマンの死」でブロードウェイ・デビューすることが決まったそうだ。

いやいや、アーサー・ミラーによるこのピューリツァー賞受賞の名作戯曲でガーフィールドが演じるのは主役ではない。60代で人生のすべてに疲れ、過去の幻影に憑りつかれつつも、全米を旅して営業活動を続けるタイトル・ロール(サラリーマン)には名優フィリップ・シーモア・ホフマン。

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一時期は新「スパイダーマン」における敵キャラ就任もウワサされたホフマンが(というようより、彼ほどの役者になると、どんなキャスティングにおいてもとりあえず名前が挙がるわけだが)、『アメージング・スパイダーマン』の公開と同じ2012年、全く別の領域にてガーフィールドと共演を果たすことになる!

…と熱くなりすぎて(天候のせいもあるのだが)ガーフィールドの役名を忘れてしまった。ええと・・・主人公の、息子の、ビフですね。父の過度な期待に応えられず、低迷した青年期を送る長男役とのこと。ともあれ、シーン撮影で細切れ分割される映画現場に比べて演劇は共演者どうしの長丁場に渡る濃厚な空気によって成り立つもの。ホフマンほどの名優と間近で対峙できることは今後のガーフィールドにとっての大きな糧となることだろう。

1949年にエリア・カザン演出、リー・J・コッブ主演により初演を迎えた本作は当時のアメリカが抱えた家族や社会の問題を色濃く投影した傑作として観客&批評家の大絶賛を浴びロングランを記録。その後もダスティン・ホフマンやブライアン・デネヒーらを主演に迎え幾度にも渡って再演を繰り返している。

なお、この今回の演出を務めるのは映画、舞台ともに大ベテランとして名声を誇るマイク・ニコルズ。長いキャリアを持つ彼が現代演劇の教科書とも言える本作をどう味付けするのかにも興味が募る。そしてプロデューサーには映画界でもお馴染み、スコット・ルーディン。『ソーシャル・ネットワーク』をきっかけに結ばれたルーディン&ガーフィールドの縁がここでも発揮されることになりそうだ。

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エミネムのボクシング映画からスタジオ撤退

Eminem アントワン・フークワ監督が白人ラッパーのエミネムを主演に進めていたボクシング映画"Southpaw"から、製作の母体のドリームワークスが手を引くことが明らかとなった。

その詳しい理由については分かっていないが、製作費について折り合わない部分があったとか、アカデミー賞でも注目された『ザ・ファイター』をはじめ“殴り合い系”の映画が量を増している…などが挙げられるのでは?との声も。

本作はウェルター級チャンピオンになった左利きボクサーが突如大きな悲劇に見舞われるも、幼い娘と自分自身のために再び拳を握りしめ頂点を目指すという物語。

エミネムにとっては2002年のカーティス・ハンソン監督作『8マイル』以来の映画主演ということで話題となっているが、脚本を執筆した"Son of Anarchy"のカート・シャッターによると、この映画におけるボクシングはメタファーのようなもので、実質的には『8マイル』に連なるエミネムの人生の投影図としても解釈しうる作品を目指しているのだとか。

ドリームワークスの離脱により本作は新たな製作母体に求めてセールスを開始することになる。当初は来年の1月に撮影入りする予定だったが、スケジュール的にも大きな変更が求められそうだ。

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2011/08/11

ビグロー新作に異議あり?

Hurtlocker キャスリン・ビグロー(監督)&マーク・ボール(脚本)という『ハート・ロッカー』の強力タッグが、ただいま米特殊部隊によるビン・ランディン追跡作戦の映画化を進めていることは以前にもお伝えしたとおり。

彼らがビンラディン死亡のニュースに触れたのはまさにこの企画の開発途中で、このとき「進む」か「辞める」かの判断に迫られた彼らは、これから立ちはだかるかもしれない数々の逆境を恐れることなく、本作を「ターゲットの死亡」をも盛り込んだ、いわばビン・ラディン追跡劇の最新版にして最終版にすることを決めた。

そこには『ハート・ロッカー』でも実証済みの元戦地ジャーナリスト、マーク・ボールの幅広い人脈と精緻な取材力が必要となることは言うまでもない。

ところが、これに噛みついた人が現れた。共和党の米下院議員ピーター・キングが、この企画について「政府側から機密性の高い内部情報がもたらされているのではないか」として綿密に捜査するよう求めているのだ

この要求はニューヨークタイムズにひとつのコラムが掲載されたタイミングと前後している。

モウリーン・ドゥードによるこの記事は、「ホワイトハウス側は大統領選のさなかに公開されるキャスリン・ビグロー&マーク・ボールの新作が、オバマ政権のテロ対策成果をより広くアピールしてくれることに期待を寄せている」「製作者はトップレベルの情報へのアクセスを許されている」などと言及。キング氏はおそらくこれを読んでこの映画のことを知り、途端に目くじらをたてはじめたのではないかと推測されている。

これに対してホワイトハウスの報道官は「ばかげている」と、重要機密が明かされているとの疑いを一蹴。この応酬に見え隠れする党利党略に対し嫌悪感をあらわにし、「軍はこれまでにも『トップガン』や『パールハーバー』など多くの映画に協力してきましたが、これらに関して批判する政治家はほとんどいませんでしたよ」と述べている。

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ムーア「マット・デイモンを大統領候補に」

マット・デイモンの行動が、『華氏911』などで知られるドキュメンタリスト、マイケル・ムーアの心をいたく捉えているようだ。ムーアはFDLにて行われたオンライン討論の中で、デイモンを「次期大統領候補としてふさわしい」と表現。

これがどこまで本意なのか定かではないが、彼にそう確信させるきっかけとなったのは、先月末にワシントンDCで行われた教育関係者たちによる大規模な抗議集会での堂々たる物言いにあるようだ。

教育者である母の紹介を受けて壇上に立った彼のスピーチは以下の動画で観ることができる。またその後のリポーターとの激しいやり取りも大きな注目を集めており、YouTube上での視聴回数はすでに170万回を越えている。

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2011/08/10

米俳優が英国民になる条件

米映画業界誌ハリウッド・リポーターが、イギリスへの居住に関する新たな枠組みについて紹介している。

イギリス政府は移民の流入を厳しく取り締まる一方、ハリウッドで活躍する映画人がイギリスの市民権を獲得するのを容易にする新たな条項を制定した。これによると、新たにアカデミー賞、ゴールデン・グローヴ賞、英国アカデミー賞、エミー賞などで受賞、あるいはノミネートされて5年以内の映画人は煩雑な手続きや審査を経ることなく、別口でイギリス居住を歓迎されるご身分となるようだ。もちろん就労ビザを手に入れる必要もなく、イギリス内での経済活動も自由に行える。雇い主がなくとも永住することさえ可能だ。

言うまでもなくイギリスでは数多くのハリウッド映画の撮影が行われている。これに伴い、毎年ハリウッドからも大勢の俳優が訪れる。その中の一握りくらいは、この国を愛し、ここに住みたいな、と感じてくれる人がいるかもしれない。あるいは映画界の頂点に輝いたハリウッドスターらが、更なる高みを求めて本場シェイクスピアに挑戦するのもキャリアの上では有効な道筋かもしれない。

たとえばケヴィン・スペイシーなどはアメリカ出身ながら、いまやロンドンにある劇場の芸術監督を務めてさえいる。彼は以前、現在の仕事を永く続けるために「条件さえ整えば市民権を獲得するかも」と発言したことさえある。彼ほど英国文化にコミットメントする存在になると、ほんとうに市民権を獲得してしまったほうが暮らしの上での支障が少なくなるのかもしれない(彼は2009年と2011年にゴールデングローブ候補となっているので、今回の新条件には合致する)。

しかし依然として問題は多い。ひとつは税金の問題。かつてローリング・ストーンズは70年代初頭、自分たちの稼ぎの多くがこの国の税金として徴収されていくのに耐えかね、隣国フランスへ移住したことがあった(その様子はドキュメンタリー映画『ストーンズ・イン・エグザイル~メイン・ストリートのならず者~』に詳しい)。ハリウッド・リポーターの同記事には「投資会社スカンディアによると、イギリス在住の億万長者の半数以上がその高額税率のために国外への移住を真剣に考えている」という記述まであるくらいだ。

もはやイギリスといえども、歴史と誇りある自国の文化にあぐらをかいている時ではないのかもしれない。奇しくもこの新たな枠組みが制定された8月9日、かのロンドン暴動は各地へ飛び火し、ソニーの巨大倉庫が燃え上がった。事態は根深く、混迷の一途をたどっている。

これは単にタイミングが悪かっただけなのか。それとも何か象徴的な意味合いを含んでいるのか。

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若きテロリスト・ハンターの物語

『ソーシャル・ネットワーク』や『トゥルー・グリット』といった名作群を世に送り出しますます名声が高まっているプロデューサー、スコット・ルーディンが、ソニー・ピクチャーズと組んで若きテロリスト・ハンターについての映画の製作に着手しはじめているそうだ。

これはニューヨーク・マガジンに掲載されたルポ"The Terrorist Search Engine"をベースとするもので、ネットをはじめあらゆるコミュニケーション・ツールを駆使してテロリストに関する重要な証拠を集め、連邦政府へと情報提供してきたエバン・コールマンなる人物に焦点をあてたものとなる。

FBIでは彼を「テロリズムに関する(天才少年)ドギー・ハウザー」と呼ぶ声も上がっていたほど(*たとえば彼の関与はニューズウィークのこの記事にも紹介されています)。彼の情報は多くの被疑者の容疑を確定する上で大きな役割を果たしたものの、一方で彼はこの仕事で生計を建てるために、FBIにとって都合のいい情報ばかりを提示していたとの側面も指摘されている。

このような映画を製作するにあたり、Deadlineが報じるところによると、スコット・ルーディンはまずオーレン・ムーヴァーマンを脚本家として起用することを決めたという。いまのところ彼の参加は脚本のみとなっているが、監督&脚本を兼任した"The Messenger"でアカデミー賞絡みの高評価を納めた彼だけに、本作に監督として関わる可能性についてももゼロとは言い切れない。

ルーディンはこうした人選により脚本のクオリティを確保しつつ、最終的にはこの天才少年エバン・コールマン役に『ソーシャル・ネットワーク』でマーク・ザッカーバーグ役を演じたジェシー・アイゼンバーグを起用したい構えのようだ。なるほど、これはかなりイメージの掻き立てやすい絶妙なキャスティングのように思える。

名プロデューサーのこの目論見、はたしてうまくいきますかどうか。

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ブルース・ウィリスがGIジョーに?

Willis ハリウッド・リポーター誌によると、前々から噂のあったブルース・ウィリスが『G.I.ジョー2』に出演すべく既に交渉入りしているという。

もしもこれが成立すれば、ウィリスは1980年代のコミックシリーズにてシリーズの要たる特殊チームを組織したジョー・コルトン司令官を演じることになる。『ステップ・アップ』(2&3作目)シリーズや『ジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー』のジョン・M・チュウが監督を務める本作"G.I.Joe 2:Retaliation"は、不評だった前作からキャストの大部分をとっかえ、ドウェイン・ジョンソン、エイドリアン・パリッキ、レイ・スティーヴンソン、RZAなどの新顔を投入することが決まっている。さて、これにアクション映画のベテランたるウィリスが名を連ねることになるのかどうか。

撮影は今月末よりニュー・オリンズではじまる。公開は2012年6月29日を予定。

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『英国王のスピーチ』が舞台化へ

今年のアカデミー賞で栄えある作品賞オスカーを獲得した『英国王のスピーチ』が舞台化されることが決まった。

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この流れ、まあ当然といえば当然か。というのも、この脚本を手掛けたデヴィッド・サイドラー(彼はこの映画で脚本賞オスカー受賞)は、当初これを映画ではなく舞台作として執筆していたからだ。その後、「これではうまくいかん」と自作を映画用へと脚色し、これが功を奏して映画界の頂きを手にすることに。

今回晴れてその“オリジナル”が念願の舞台上で花開くこととなる。これには映画の中で舞台俳優を目指しオーディションを受けまくっていたオールトラリア出身の言語療法士ライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュが演じた)もさぞやご満悦のことだろう。

この舞台版は"Grey Gardens"や"Bat Boy"を手掛けたマイケル・アルデンがプロデューサーを、2005年に「チキ・チキ・バン・バン」をブロードウェイでヒットさせたエイドリアン・ノーブルが演出を務める。映画版との違いとしては、舞台版のほうがより多くの歴史的背景を扱い、兄であり愛のために王位を捨てたエドワード8世との関係性についてもより時間をかけて描いていくという。

本作は2012年にまずはロンドン南西部に位置する都市ギルドフォードのイヴォンヌ・アルノー・シアターで幕を開け、その後3月にはロンドンの舞台の本場、ウェスト・エンドでお披露目。同年の秋ごろにはブロードウェイ進出したい構えのようだ。ちなみに今のところ映画に出演した役者陣の再登板の予定はない。

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2011/08/09

ロンドン暴動

メディア王を窮地に立たせたタブロイド紙盗聴問題や世界同時株安などを隅に追いやり、現在、イギリスではロンドンを震源とした大規模な暴動騒ぎが連日のニュースのトップ項目を飾っている。単なる平和的なストライキではなく、投石、略奪、放火にまで発展しているこの非常事態。キャメロン首相も休暇を切り上げて官邸入りすることを決めている。

Londonriots
すべては、4日にロンドン北部トッテナムにてひとりの黒人男性が警官に呼び止められ、その後、射殺されたことにはじまる。人々はこのことに抗議する意味で集結したはずだったが、一部の若者たちがこれに便乗して騒ぎを拡大させているようだ。イギリスでは以前よりキャメロン政権による学費値上げ問題で学生たちが反旗を翻していた経緯もある。政権交代を経て財政引き締め、弱者切り捨てなど、様々な要因が絡まりあって複雑さを増しているイギリス。それらの禍根が今回の射殺事件をきっかけに一気に噴出した形となっているようだ。

もちろんこの騒ぎはエンタテインメント業界にも大きな影響を及ぼしている。なにしろ有名劇場が軒を連ねるウェスト・エンド付近でも店舗が略奪されたりしているというのだから、もはやロンドン全土のミュージカル、演劇、映画、コンサート小屋など、十分すぎるほどの警戒態勢を取らざるを得ない。

いまのところ一時休業などに追い込まれた例は報告されていないが、観客の身の安全を預かる側として予断を許さない状況が続いていることは確かだ。

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ラッセル・クロウが市長役に

ラッセル・クロウがノワール映画"Broken City"でマーク・ウォルバーグと共演することが決まった。

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本作では元刑事という肩書を持つ私立探偵をウォルバーグが演じ、彼がクロウ演じる市長に「妻の浮気を調査してくれ」と依頼されることから全てが始まっていく。やがて夫人がクロだと判明。そしてその浮気相手の死体が発見される。ただならぬ事の異様さに気付いた探偵は、市長の周辺での調査を開始し、そこでひとつの疑惑に行き当たるのだが・・・。

ブライアン・タッカーが2008年に執筆したオリジナル脚本は、その年の“ブラックリスト(ハリウッド重鎮らが注目する新作脚本リストをこう呼ぶ)”入りを果たすほど評価されている。監督を務めるのは『ザ・ウォーカー』を手掛けた兄弟監督のひとり、アレン・ヒューズ。11月より撮影開始。

ウォルバーグのタフさと、クロウのあのふてぶてしさが色濃く抽出された作品になりそうな予感。もう一人の要、市長夫人役が誰になるのかにも注目が集まる。

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バットマン撮影風景がWEBに登場

ピッツバーグで撮影中のクリストファー・ノーラン版「バットマン」最終章"The Dark Knight Rises"で撮られた現場映像がYouTube経由で出回っている。粉雪が舞う中、無数の屈強な男たちと警官らが殴り合いドツキ合いに興じる中、その中央にはバットマンと悪役ベインの姿も。もちろんこれらは真夏に撮られているわけであって、真冬の服装に身を包んだエキストラたちはたっぷりと水分補給した上で臨んだそうだ。

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2011/08/08

北米興行成績Aug.05-07

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Aug.05-07 weekend 推計

01 Rise of the Planet of the Apes $54.0M
02 The Smurfs $21.0M
03 Cowboys & Aliens $15.7M
 
04 The Change-Up $13.5M
05 Captain America: The First Avenger $13.0M
06 Harry Potter 7 Part2 $12.2M
07 Crazy, Stupid, Love. $12.1M
08 Friends with Benefits $4.7M
09 Horrible Bosses $4.6M
10 Transformers: Dark of the Moon 
$3.0M

■ついにやってきた。伝説的シリーズ、再び。どこまで本気でシリーズ再起を図ろうとしているのかイマイチ謎な部分も多い『猿の惑星 創世記(ジェネシス)』が米ボックスオフィス初登場NO.1を獲得。しかも2位以下に2倍以上の興収差をつける圧勝ぶりだ。興収5400万ドルというと、同じフォックス作品では初夏の『X-Men:ファースト・ジェネレーション』(5500万ドル)とほぼ横ばい。まさかここまでいけるとは誰も予想しなかったろう。

作品の評価も軒並み高い。ここ最近、評論家と観客との間に異なる評価が生まれることが多かったが、今回はそのどちらにも支持されている。その後の観客による口コミも着実に浸透しており、通常のハリウッド大作ならば初日・金曜に比べて土曜は比較的数字を下げるところを、本作に関してはその下げ幅が2パーセント程度にとどまるという強さを見せつけている。

劇場の出口調査によると、観客層の56パーセントは25歳以上だが、全体的にはあらゆる世代に満遍なく行きわたっているとか。女性客も46パーセントを占めており、男性一辺倒というわけではなさそうだ。製作費は9300万ドル。

しかしこれほどの高評価であっても、2001年のティム・バートン監督作『PLANET OF THE APES/猿の惑星』のオープニング興収6853万ドルは越えられていない。

Riseoftheplanetoftheapesmovieposter
シリーズ第1作『猿の惑星』に連なる“プリークエル(前日譚)”にして、この地球上でいかにして猿が蜂起したかに迫るこのスペクタクル。今回の猿たちはお馴染みの“着ぐるみ”ではなく、ピーター・ジャクソン率いるウェタ・デジタル社がモーションキャプチャー技術によって生みだした最新鋭のCGキャラ揃いだ。その先頭に立つ“シーザー”を演じるのは『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム役としても名高いアンディ・サーキス。一方の人類代表には『127時間』のジェームズ・フランコと『スラムドッグ・ミリオネア』『ミラル』のフリーダ・ピント。そしてあの『ハリー・ポッター』のマルフォイ役トム・フェルトンも出演している。監督を務めるのはイギリス映画"The Escapist"が高評価を得たルパート・ワイアット。

■2位は『スマーフ』。先週の今頃『カウボーイ&エイリアン』とのデッドヒートを繰り広げ、結局のところ敗北を喫した本作だが、それらの週末興行とは裏腹にウィークデイに入ると『スマーフ』の圧勝が続いていた。ゆえに今回の2週目での順位逆転は、ボックス・オフィス・ウォッチャーの誰もがが納得するところだ。しかも先週末に比べての下げ幅は41パーセントと下げ止まりが働いている(通常ならば50パーセントほど下げる)。累計興収は7600万ドル。製作費は1億1000万ドル。

■3位の『カウボーイ&エイリアン』は先週末比56パーセント落ち。その観客を構成する世代が高かっただけに、2週目以降の下げ止まりが期待されていたのだが、それほど強くは働かなかったカタチだ。累計は6740万ドルほど。製作費1億6000万ドルにはまだ遠い。

■今週初登場のコメディ"The Change-Up"は4位スタートとなった。『グリーン・ランタン』のライアン・レイノルズとジェイソン・ベイトマンの身体が入れ換わるコメディ。"The Hangover2""Bridemaids""Bad Teacher""Horrible Bosses"とR指定コメディの隆盛するハリウッドにおいて「もう一つの起爆剤」となるか期待されたが、そこまでの訴求力は発揮できなかった。観客の半数は30代以上。そして観客の6割が女性客。製作費は5200万ドルと、この手のジャンルにしてはちょっとだけ割高。

■5位の『キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー』だ。は3週目にして製作費の1億4000万ドルをちょうど突破したところ。これは『マイティ・ソー』と同じペース。これでようやく安心して次回作『アベンジャーズ』へとバトンを繋げるか。6位の『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』は累計興収3億4280万ドルに達した。これに追われる側の「2011年最大ヒット」の座にとどまる『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』は6週目の累計興収を3億4400万ドルとした。あと僅かでポッターに抜かれる!がんばれ!

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2011/08/07

【レビュー】 モールス "Let Me In"

*本編をご覧になった方のみ、お入りください。

オリジナルの壁はそう易々と越えられない。仮に作り手が思い上がってオリジナルの上手に立とうとすると、その基本形がバラバラになって、成立するはずのものも成立しなくなる。シェイクスピア劇の翻案ならまだしも、つくづくリメイクに野心は禁物なのだ。所詮、人類が創造主に挑もうとすること自体、おこがましい。

それがスウェーデン映画"Let the Right One In"(邦題『ぼくのエリ/200歳の少女』)のリメイクとあってはなおさらのこと。すでにその基本線が美しい流線型を描いているので、あえてひねりを加える必要もない。リメイク版監督マット・リーヴスに出来ることは、ただただ謙虚な気持ちに浸りつつ、あの子供たちの旅立ちを笑顔で祝福してあげることだけだ。

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そこのところ、さすがにリーヴスは分かっている。自己主張のかたまりのような人材渦巻くハリウッドでこれほど謙虚で良いんだろうか、と心配になるほど、マット・リーヴスは身の丈をよくわきまえている。それは彼自身がオリジナル映画へと注ぐ限りない愛情と、畏怖心の表われだろう。オリジナルは越えられない。それなら自分にできることを精一杯やろう。英語圏にこの物語の素晴らしいエッセンスを伝えよう。

そこで踏み出す第一歩として、彼はオリジナルとは趣向を変え、こんな場面から映画を起動させる。

おぼろげな光が見える。やがてそれは赤い回転灯が列を成して車道を走る姿だとわかる。緊急車両がどこかへ向かっている。何か事件が起こったらしい―。

ファーストカットの時点でちょうどストーリーの半分が経過している。まるで昔の「観客入れ替えなし」の映画館で、途中入場して映画を見始めたときのような、ループ感覚。こうやって物語は唐突にはじまり、そこでいったん間を置いてから、あらためてフラッシュバックのように前半の記憶が呼び覚まされていく。

マット・リーヴスがどれほど確信犯的にやっているのか分からないが、実はこの語り口こそ、オリジナル版に込められた息吹を、リメイクする意義へと繋げる一つの重要なポイントといえる。

というのも、ヴァンパイア版『小さな恋のメロディ』とも言われるオリジナル版で、大人たちを魅了するのもまた、本作を彩るループ=輪廻の香りだったからだ。

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そもそも、この映画は劇中にタイムマシンのような劇的構造を宿している。あの“少女の父親”と思しき人物がいったい誰だったのか。詳述はされなくとも彼の目線でハッキリとわかる。原作「モールス」では少年とあの“父親”の動線が対比して描かれる部分が多数あり、彼らに何かしらの共通点があることを示唆している。同一人物とは言わない。が、明らかに似た立場ではある。片や「あり得たかもしれない過去」であり、片や「あり得るかもしれない未来」。老人はやがて去りゆく運命にある。そして新たな少年があの娘の守護者となる。歴史は繰り返される。ループ。そして役割の輪廻。

リメイク版であの父親を演じるのは『扉をたたく人』でアカデミー賞主演男優賞候補になったリチャード・ジェンキンスだ。いまいちばん油の乗っている名優をあの役にキャスティングすること自体、そこに重きを置き、観客の視線を自ずと導こうとしている証拠である。

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思い返せば、スウェーデン版オリジナルのクライマックス、少年と少女は二人で列車に乗り、次なる新たな住処を目指して旅に繰り出した。その到着地が北欧内でなきゃならない決まりは何もない。ヨーロッパでも、そしてこのリメイク版で描かれたアメリカでも一向に構わない。と考えたとき、今回の『モールス』は、リメイクというよりむしろ彼らが辿りついた矢先で巻き起こる“続編”だったのではないかとする見立ても成り立つ。同様にこれをオリジナルへ連なる“プリークエル”とする見方だって可能だ。

本作のエンディングでも少年と少女はまた二人して旅に出る。その先は南米?アフリカ?アジア?はたまた日本であったって全然構わないのだろう。どこだってこの物語は大いに成立する。そして行きつく先がどこであっても、いつの日か少年は、またバトンを、あの愛する少女を誰かに託そうとするだろう。この物語を貫くループはなおも延々と続いていく。かつて途中入場して観た映画のように、幾たびも冒頭の風景へと舞い戻り、物語を奏でていく。

マット・リーヴスは謙虚過ぎる映像作家かもしれない。けれど彼はここに「リメイクする意味」を見出し、それを理解する人々に対してのみ、壁ごしにひそやかな合図を送り続けている。

-・・-・・--・--・--・---・-

あのモールス信号のように。

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『ぼくのエリ 200歳の少女』レビュー

原作「MORSE」レビュー


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2011/08/06

クローネンバーグ新作に動きあり

Cronen 米メディア・ライツ・キャピタル(MRC)社がジョナサン・レセム著"As She Climbed Across the Table"の映画化権を取得した。この権利にはデヴィッド・クローネンバーグが監督、ブルース・ワグナーが脚本を執筆、さらにはスティーヴ・ザリアン&ガレット・バッシュがプロデューサーを務めるという条件がパッケージ化されており、クローネンバーグはとりあえず次なる新作の製作母体を得たことになる。が、今後、MRC社が単独で資金繰りを行うのか、あるいは単なる仲介役として権利を大手スタジオに売却しようとしているのか、まだ定かではない。

奇想天外な作風で知られるレセムが1997年に著した本作は、大学構内が主な舞台となる。主人公は大学教授の彼と、物理学者の彼女。関係良好だったはずのふたりだが、彼女が宇宙の起源に関する研究に没頭するあまり、少しずつ距離が生まれていく。そしていつしか彼女の研究チームがミクロサイズのブラックホールの開発に成功。“ラック”と名付けられたその未知なる成果と、それに魅せられる彼女と、なんとか彼女を取り戻したい彼。三者は奇妙なトライアングルを成していくのだが―。

この作品についてよく用いられるのが“アカデミックな世界のラビット・ホール”という言い方だ。ヒロインの名前が“アリス”ということからも、かなりこれを意識して書かれていることになる。

2007年の『イースタン・プロミス』以降、長編を発表する機会から遠ざかっているクローネンバーグだが、今年の後半には精神医学の2大巨頭フロイト&ユングの確執を描いた"A Dangerous Method"(ヴィゴ・モーテンセン、マイケル・ファスベンダー、キーラ・ナイトレー主演)を発表し、翌2012年にはすでに撮影の終了している次"Cosmopolis"(ロバート・パティンソン主演)が公開予定。

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新スパイダーマン、早くも続編公開日が決定

サム・ライミ監督の『スパイダーマン』3部作からバトンタッチを受け、マーク・ウェブ監督(『500日のサマー』)によって2012年7月3日に新装開店を迎える『アメージング・スパイダーマン』。その公開まであと11カ月を切ったいま(まだまだ長い…)、ソニー・ピクチャーズは早くも、更に先にそびえる『アメージング・スパイダーマン2』の米公開日を2014年5月2日とすることを正式発表した。

また、スタジオ側は1作目の脚本を手掛けたジェームズ・ヴァンダービルト(『ゾディアック』『ルーザーズ』)を続編でも起用することを決めている。

これは製作陣の新装第1弾への自信がよほどのもので、熱の冷めきらないうちに2作目以降の長期戦への参入を明確にしておこうということなのか。ちょうど『グリーン・ランタン』が1作目の不振を理由に2作目以降のゴーサインを渋っている現状と比較すれば、これは「大丈夫です。期待していいですよ」との信号に受けとめられる。

いすれにせよ、『ハリー・ポッター』シリーズが終焉し、今後ヒットの保証されるロング・シリーズはアメコミ・ヒーローくらいしかないと言われるこの時代において、ソニー・ピクチャーズは他社に先駆け2014年にまで及ぶ青写真を描き始めたということになる。

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Mrビーンが自動車事故に

Rowan Mrビーンことローワン・アトキンソンが4日夜、マクラーレン社製F1スーパーカーでケンブリッジ・シャーを走行中に、濡れた道路にハンドルを取られ、車体をスピンさせた後、車道脇の道路標識と樹木に激突した。

車体は大破した上、火を噴きあげたりもしたものの、アトキンソンは自力でここから脱出し、肩に負傷する程度で済んだ。その後、彼は救急車でピーターバラにある病院に運ばれ治療を受けているが症状は軽く、金曜日中には退院できるものとみられている。

この事故に他の車両が巻き込まれることはなかった。

「Mr.ビーン」では少々ポンコツなミニクーパーを恋人のように可愛がって運転するアトキンソンだが、実生活ではかなりの高級車コレクターとして知られており、自動車雑誌への寄稿を行ったり、今年に入ってからはBBCの自動車番組に出演したことでも話題になった。

事故を起こしたマクラーレンのF1は2007年に彼が100万ドル以上の大枚をはたいて購入したもの。一般道を走れる車としては世界最速クラスだそうだ。

大事に至らなくて本当に良かった。

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2011/08/05

ショート・サーキット、再び!

あの“ナンバー・ファイブ”がスクリーンによみがえる。

No5ディメンション・フィルムズが進める『ショート・サーキット』(1986年)の再起動プロジェクトに、『アルビン/歌うシマリス3兄弟』や『イースターラビットのキャンディ工場』でヒットを飛ばしたティム・ヒルが監督として参加することが決まった 。

本作は軍事用ハイテク・ロボットが稲妻に打たれ、想わぬ具合に“感情”を持ち始める物語。いつしか基地から逃げ出し、とある人間家族と知り合うことになる彼を、軍関係者は執拗に追跡するのだが…。

そもそもディメンションが『ショート・サーキット』のリメイク権を取得したのが2009年ごろ。それからしばらく企画開発が難航し、監督に決まっていたスティーヴ・カー(『モール・コップ』)もこれを離脱。その後、しばらく音沙汰のない時期が続いたのだが、今回新たに子供が楽しめるアドベンチャー物に強いティム・ヒルに白羽の矢が立つことになった。オリジナルでも名を連ねたデヴィッド・フォスターがプロデューサーを務める。

オリジナルから25年の月日が経過し、ロボット技術も比べ物にならないくらいに進歩した。また、ナンバー・ファイブの存在がなければ、後にピクサーの名作『ウォーリー』がこの世に誕生することもなかっただろう。

はたして今回はどんな騒動が待ち受けているのやら。3Dじゃなくていいので、親子そろって楽しめる、普遍性のあるエンタテインメントへの仕上がりを期待したいものだ。

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ソダーバーグが第2ユニット監督に!

Steven『オーシャンズ11』や 『トラフィック』をはじめ数々の監督作を残し、なおかつ映画プロデューサーとしても広く名前を知られているスティーヴン・ソダーバーグが、ここにきて"The Hunger Games"のヘルプに駆けつけることになった。

しかも監督、プロデューサーではなく、なんと第2ユニット監督として・・・。

The Playlistを皮切りにネットでも拡がりだしたこの報だが、もともとは映画スタッフがツイッターで「なんてこった!ソダーバーグが第2ユニットを監督しにやってくるってよ!」などと投稿したことで明らかとなった。その後、ネット上だけでなく、ちゃんとした関係者への問い合わせが行われた上で、これが事実であることが確認されている。

"The Hunger Games"の監督を務めるゲイリー・ロスはもともとソダーバーグと旧知の間柄で、かつてロスが手掛けた『カラー・オブ・ハート』ではソダーバーグがプロデューサーを務めている。また"Hunger~"のプロダクション・デザイナーを務めるエディー・ミルズがソダーバーグの常連コラボレーターだということも大きな要因として挙げられるだろう。

ソダーバーグが第2ユニット監督を率いることになった経緯は不明だが、ほんとうに人材不足で彼の助けが必要になったのか、あるいは"Contagion""Haywire"の公開を控えるソダーバーグにとってこれが絶好の話題作りの場になりうるとの算段なのか。はたまた、以前より「50歳の誕生日を前に映画監督から引退する」と宣言している少々ナイーヴなソダーバーグ(現在48歳)を、仲間たちができるだけ映画現場に連れ出し、「ね?映画って楽しいだろ?」と暗に思いとどまらせてくれている・・・なんて可能性もゼロではない。

しかしそれにしても"The Man from U.N.C.L.E"、"Magic Mike"、"Liberace"など、今後のソダーバーグの監督待機作はまだまだてんこ盛り状態だ。今後、彼の映画が大ヒットに見舞われ、「ふと気付くと55歳になってました(笑)」的な流れになるのがいちばんだと思うのだが。さて運命はソダーバーグに微笑んでくれるだろうか。

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2011/08/04

幻のヒッチコック関連作、発見

巨匠アルフレッド・ヒッチコックが関わったとされる作品で、すでに消失したと思われていた1924年の"The White Shadow"のフィルムの一部(全6巻のうち前半3巻)がニュージーランドで見つかった。この映画でヒッチコックは、助監督、美術、編集、脚本でクレジットされており、いまのところ現存するヒッチコック関連作のうち最初期のものとなりそうだ。

Whiteshadow_a_l

見つかったフィルムは映写技師、フィルム・コレクターであるジャック・ムルタなる人物が所蔵していたもので、彼の死後、1989年に家族の手によって同機関へと寄贈されたものの、詳細のわからないフィルムとして分類され、長らく陽の目を見ることなかった。

本作は非常に雰囲気を大事に描いた英国製メロ・ドラマ。ベティ・コンプソンが双子の姉妹を演じており、片や天使のように心やさしく、片や悪魔のように冷徹な演技を披露している。

製作当時、ヒッチコックは24歳だった。この翌年には『快楽の園(The Pleasure a Garden)』で監督デビューを果たしており、本作は映画一本を丸々背負って立つにふさわしい自信と信頼を勝ち得た頃の、貴重な映像資料ということになる。ちなみに8月はヒッチコックの誕生月でもあり、生誕112周年目にあたり、関係者は彼の霊前に嬉しい報告ができそうだ。

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『北北西』も『サイコ』も好きですが、ヒッチコックの中ではこの『海外特派員』がいちばん好きです。

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もっとも稼いだハリウッド男優は?

Leo_2  米フォーブス誌が「もっとも稼いだハリウッド男優」のランキングを発表している。調査の対象期間は2010の5月から翌年5月まで。担当記者が該当俳優のエージェント、弁護士、プロデューサー、その他の関係者に話を聞いたうえで総合的に推計を算出しているそうだ。なお稼ぎの金額は税引き前のもので、関係者に支払われる仲介手数料や雑費などもここからさらにしょっ引かれていくことになる。

と、これらの前置きを踏まえた上で、栄えあるランキングの頂点に立ったのは、レオナルド・ディカプリオだった。彼は昨年の5位からの4ランク・アップ。『シャッター・アイランド』『インセプション』といった2大ヒット映画に出演し、ギャランティーやリベート等を含めるとその金額は7700万ドルに昇る。

ちなみに7700万ドルがどれほどの額かというと、これだけで『ハングオーバー2』が丸々製作出来てしまうくらいのレベル。逆にいうと、これ一本製作するとすべて泡と消えてしまう額でもある。

では2位は誰か。昨年の1位よりワンランク・ダウン、ジョニー・デップだ。5000万ドル。『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の米公開が5月20日なので、世界興収10億ドルを達成した本作のリベートなどはこの数字に含まれないものと思われる。そのほとんどは『ツーリスト』『ランゴ』、それに『アリス・イン・ワンダーランド』のリベートなどによるものか。おそらく来年の今頃はふたたび1位へ返り咲いているのではないだろうか。

3位以下は、アダム・サンドラー(4000万ドル)、ウィル・スミス(3600万ドル)、トム・ハンクス(3500万ドル)、さらにはベン・スティラー、ロバート・ダウニーJr.、マーク・ウォルバーグ、ティム・アレン、トム・クルーズと続く。

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2011/08/03

父コッポラ最新作トレーラー到着!

トロント映画祭にてお披露目されるフランシス・フォード・コッポラ監督の最新作にして究極のインディペンデント映画"TWIXT"の予告編が公開された。コッポラが挑むアラン・ポー的な怪奇世界とは?そして彼独自の理論に基づく3D趣向とは?巨匠と呼ばれる立場の人が、いまだ実験意欲を忘れずに突っ走る姿に思わず胸が熱くなります。

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『スーパーマン』の編集長役はこの人!

『ダークナイト』シリーズのクリストファー・ノーランによるプロデュースの下、ザック・スナイダー監督が進める新「スーパーマン」こと"Man of Steel"(2013年6月公開)に新たなキャストが追加された。

それは主人公クラーク・ケントがその正体を隠して日々お勤めする新聞社“デイリー・プラネット”の編集長、ペリー・ホワイト。持前の怒りっぽさを武器にオドオドと頼りないケントに愛の檄を飛ばすこのキャラに、なんとあの『マトリックス』のモーフィアスことローレンス・フィッシュバーンが決定したようだ。

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フィッシュバーンといえば、2シーズン半つとめた「CSI科学捜査班」の仕事を終えたばかり。『マトリックス』のときは穏やかに哲学的な言葉を口にしてネオを導くその存在感に「これぞ、上司にしたい俳優ナンバーワン」と感じたりもしたものだが、いざあんな人が上司になると、それはそれで相当面倒くさそうだ。というか、フィッシュバーンが怒り心頭する様は本当に怒髪天を衝く勢いで怖そう。

それはそうと、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』のジョン・マルコヴィッチや、ジョージ・クルーニー監督最新作"The Ides of March"のフィリップ・シーモア・ホフマンなど、いま上司役が熱い、のか?

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米マフィア映画"Gotti"、ジュニア役決定

Ben_foster ニューヨークを根城とする五大マフィア・ファミリーのひとつ「ガンビーノ一家」の盛衰を描く"Gotto: In The Shadow of my Father"の要とも言うべきジョン・ゴッティ・ジュニア役に、『3時10分、決断のとき』や『ザ・メカニック』の注目株ベン・フォスターが決定した。

バリー・レヴィンソンが監督を務める本作は、スタジオ映画ではなく、あくまでインディペンデント作品として製作を進め、一家を統率したジョン・ゴッティ・シニアとその息子ジュニアの関係性を軸に物語が進む。この父親役にはすでにジョン・トラヴォルタが決定している。出演者は他に、アルパチーノ、ケリー・プレストンなど。

この映画の監督にはもともと『きみに読む物語』や『わたしの中のあなた』の名匠ジョン・カサヴェテスニック・カサヴェテス(平然と父親の名を掲げておりました。正しくは息子のニックです。ご指摘ありがとうございます!)が決定していたものの、スケジュールが逢わずにこれを降板。代わりに『ダイナー』『レインマン』『バグジー』『スリーパーズ』などなど数々の名作を残すレヴィンソンが後任を引き継いでいた。撮影開始は2012年1月を予定している。

そうしているうちに本作をめぐってはまた別の問題も発生。出演の決まっていたジョー・ペシが製作会社を相手に訴訟をはじめたのだ。その言い分によると、はじめペシはジョン・ゴッティ・シニアの右腕とも言われるアンジェロ・ルジェロ役をギャラ300万ドルで演じるとのオファーを受け、体重を30ポンド(14キロ弱くらい?)も増やすなど役作りを進めていたにも関わらず、後日あらためて出されたオファーではギャラが100万ドル、しかも当初の打診よりも小さめの役に変更されていたという。これに怒り心頭したペシは、この決着を法廷に持ち込むことを決意。製作会社側もこれに真正面から受けて立つ姿勢を見せている。

とまあ、歴史よりも現実のほうが面白くなってきている"Gotti"プロジェクトなのだが、一見なにを考えているのかわからない、イノセントかつ冷たく不気味な魅力さえ漂うベン・フォスターが加わったことで、映画ファンや業界の注目を少しは映画本分へと向けさせることができるだろうか。

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『ザ・ファイター』監督作にB.クーパー出演か?

Cooper 『ザ・ファイター』で高い評価を受けたデヴィッド・O・ラッセル監督が長らく準備中のヒューマンドラマ"The Silver Linings Playbook"に『リミットレス』『ハングオーバー』のブラッドリー・クーパーが主演する可能性が浮上している。

マシュー・クイックの原作小説をもとにした本作は、精神を病んで入院した元教師の男が自宅に戻ったのち、元妻とのよりを戻そうと奮闘する物語。そこにまた更なる複雑な問題を抱えた隣人の女性が絡み合ってきて…。

Deadlineによると、実はこの企画の起動時、もともと主演を打診されていたのはクーパーだった。しかしその後、紆余曲折を経て、『ザ・ファイター』の主演にしてラッセルと気心の知れたマーク・ウォルバーグがこの役に収まっていた。このまま事は順調に進むかと思われていたのだが、今度はエキセントリックな隣人女性役に決まっているジェニファー・ローレンスの方に問題発生。アカデミー作品賞候補作『ウィンターズ・ボーン』を皮切りに、その後の『X-Men:ファースト・ジェネレーション』などで若手いちばんの注目株となった彼女は、いまハリウッドで最も熱い企画とされる"The Hunger Games"の撮影のためスケジュールが押してしまい、ウォルバーグとの調整が難しくなってしまったというのだ。

Winters_2  普通ならばここで主演男優のウォルバーグのスケジュールを優先して、ローレンスを変える、という道筋があってしかるべきだが、そうはいかないところが現在のローレンスの注目度の高さであり、またラッセル監督とウォルバーグとの関係性がそれだけフレキシブルに対応できる気軽かつ堅固なものであるということもできるのだろう。

なお、ローレンスの役は当初アン・ハサウェイが演じる予定だったが、彼女はクリストファー・ノーランの"The Dark Knight Rises"でキャットウーマンを演じることが決まったのち、この役を辞退している。

というわけで、主演男優の白羽の矢はブーメランのようにしてブラッドリー・クーパーへと戻ってきた。なおかつ、彼と『リミットレス』で共演したロバート・デ・ニーロにも本作における何らかの役が打診されているとか。ふたりとの交渉は今なお進行中のようだが、さてこのキャスティング調整はうまくいくのかどうか。

そもそもデヴィッド・O・ラッセル周辺に「変更」は付き物だ。古典ロマンスとゾンビ・ホラーの融合した「高慢と偏見とゾンビ」と人気ゲームの映画化「アンチャーテッド/エル・ドラドの秘宝」の監督を続け様に降板した彼だけに、今回のキャスティング変更にもさすがにもう驚きの声は聞こえてこない。

それはひとえに、変更に変更を重ねたとしても最後にはとびきり秀逸なものを作り上げるラッセルの手腕に、皆が信頼を寄せている証しなのかもしれない。

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2011/08/02

注目のキャリー・フクナガ監督、最新作決定

Cary 南米からアメリカまで、少年と少女が地元のギャング団に追われながら、運命の旅を繰り広げるロードムービー『闇の列車、光の旅』で大注目を集めたキャリー・ジョージ・フクナガ監督(名前からもわかる通り、彼は日系人だ)。その後、"Jane Eyre"というオーソドックスな文芸ロマンスにて、これまた新たな生命を吹き込んだとして大評価を浴びた彼が、次なる新作としてSFに挑戦することがわかった。

"Spaceless"と銘打たれたこの作品は、ふと宇宙空間で目覚めた殺し屋が、宇宙服の中で、なぜ自分はいまここに存在するのか必死にその経緯を思い出そうとする物語。そう、確か自分は、ひとつのミッションを成し遂げるべく宇宙ステーションを襲撃し、そこで生命を落とした―はず。酸素が無くなるまで稼働し続ける制御システムに生命を委ねながら、やがて、彼の頭にはこの空間がリアルなのかバーチャルなのか、その究極の疑問が浮かび上がってくる…。

本作は『アイ、ロボット』などを手掛けたジェフ・ヴィンターによるアイディアが基となっており、今後、フクナガは実質的な脚本執筆と監督を手掛けることになる。ヴィンターは製作総指揮を兼ね、もうひとりのキーマン、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのゴア・ヴァ―ビンスキーがプロデューサーを務める。

どこか『月に囚われた男』やアルフォンソ・キュアロンが製作中の"Gravity"をも彷彿とさせるが、あらすじを読むだけだと、これが果たしてSFなのか、それとも形而上学的なストーリーなのか判別がつきにくい。とりあえず“SF”と名乗っている分、たぶんそちらの方への振り幅が大きい作品になるのだろう。

ごく近い未来の巨匠となることを保証されたフクナガ監督だけに、どんな斬新な一手を見せてくれるのか楽しみだ。

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『ダイ・ハード』監督探し、仕切り直し

Diehard どうやら『ダイ・ハード5』の舵取り役を任されていたノーム・ムーロ監督がこの企画から離脱したようだ。彼はすでにワーナー・ブラザーズが進める『300 スリー・ハンドレッド』プリークエル(前日譚)の監督に決定しており、この仕事を受けるタイミングでもってすでに離脱の方向は出来あがっていたようだ。

さて、『ダイ・ハード』シリーズを司る20世紀フォックスは、この突如空いた大きな穴を迅速に埋めねばならない。すでにインターネット上の映画サイトではTwitchを震源地に「ジョン・ムーア監督が最有力」との情報がまことしやかに浸透しているが、一方、Deadline Hollywoodが伝えるところによると、フォックス首脳陣はこの『エネミー・ライン』や『マックス・ペイン』のアクション描写に定評のある監督の他にも、数人をリストアップしているらしい。

1人は『ワイルド・スピード5』を大ヒットさせ、『ターミネーター5』の監督にも決定しているジャスティン・リン。

2人目はカンヌ映画祭でカーアクション・サスペンス"Drive"が監督賞を受賞したニコラス・ウィンディング・レフン。

そして3人目となるのは、低予算で撮られた初監督作"Attack the Block"が激賞されているジョー・コーニッシュ。

同記事によると、フォックス側と監督らとの面談はまだ始まっていないとのこと。キャリアの面ではジョン・ムーアに一日の長があるように思えるが、彼はリメイク版『オーメン』のように酷評された映画を残していることも忘れてはいけない。かといってジャスティン・リンはすでにカラーが定着してきているし、かといってレフンは今後のプロジェクトが目白押しの状態。ここは思い切ってジョー・コーニッシュという選択肢がいちばん予測不能の事態を巻き起こしそうな気がする。

なお、スキップ・ウッドが脚本を手掛ける『ダイ・ハード5』は、どうやらロシアが舞台になるようだ。もちろん、ジョン・マクレーン役にはブルース・ウィリス。赤の広場でもやはり「どうしておれが、こんなことを・・・」というボヤキが聴こえてくるのだろうか。

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2011/08/01

北米興行成績Jul.29-31

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Jul.29-31 weekend 確定

01 Cowboys&Aliens  $36.43M
02 The Smurfs  $35.61M
03 Captain America:The First Avenger $25.5M 
04 Harry Potter 7 Part2
$21.9M
05 Crazy,Stupid,Love. 
$19.1M
06 Friends with Benefits
$9.3M
07 Horrible Bosses 
$7.2M
08 Transformers:Dark of the Moon
$6.0M
09 Zookeeper 
$4.3M
10 Cars 2 
$2.3M

■ボックスオフィスに大異変が発生。僕のタイプ・ミスなどではなく、現在の推計段階において、ほんとうに、マジで、2作品が暫定1位の席に鎮座しているのだ。片方はダニエル・クレイグ&ハリソン・フォードが主演を務める『カウボーイ&エイリアン』、もう片方は3Dアニメ&実写『スマーフ』。両者は共に3620万ドルという数字を叩き出して、どちらが本当の勝者であるかの決着は、あす以降の興収確定にまで持ちこされることとなった。→その後、興収が確定され、僅差にて『カウボーイ&エイリアン』が勝利しました。

Boyssmurf
■『アイアンマン』のジョン・ファヴロー監督が手掛ける『カウボーイ&エイリアン』はカルト的人気を持つビジュアル・ブックをベースに西部劇とSFアクションという2種類のエッセンスを果敢に融合させた作品。製作費に1億6300万ドルかかっており、当初スタジオ側はこのオープニング興収を4500万ドルほどと踏んでいたのだが、この基準からするとやや期待を下回る結果か。その理由には観客の年齢層の高さが挙げられる。出口調査によると全体の75パーセントが25歳以上、さらに39パーセントは50歳以上とのこと。

仮に構成年齢層がティーンの場合、興収の波は封切と同時に訪れ、翌週の落ち方は激しくなる。が、年齢層が高いと分散型となり、封切時の波が抑えられる分、翌週の落ち方も少なくなる。『カウボーイ』は後者の傾向が強そう。次週の興行成績も注視したいところだ。

■一方の『スマーフ』はコミック・ブックに登場して以来、すでに半世紀以上が経過するキャラたちの大冒険。1980年代のテレビシリーズでも人気を博した。製作費は1億1000万ドルに昇る。こちらは前者と逆で、当初の興行予測ではもっと低い数字が伝えられていたのだが、フタを開けてみると、カウボーイに匹敵する夕陽の輝きを全身に浴びる結果となった。観客の65パーセントは家族ぐるみでの来場とのこと。気になる3Dシェアは45パーセント。

■『キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー』は先週首位を独走してスパークした分だけ、今週は数字が急激に下降。62パーセントほどダウン。だが累計興収は好調で、早くも1億ドルを突破した。4位の『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』は3週目にして累計興収3億1845万ドルに達した。この瞬間、第1作目『賢者の石』の3億1760万ドルを越え、シリーズ最大興収を更新。世界興収はすでに10億ドルを突破している。

■スティーヴ・カレル&ライアン・ゴズリング主演の「PG-13」指定のコメディ"Crazy, Stupid, Love"は5位スタート。思いのほか多くの女性客を動員し、その占める割合は全体の64パーセント。また、観客の7割が25歳以上だという。

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』は国内累計を3億3789万ドルとした。現在までのところ、まだかろうじてアメリカにおける2011年最大興収の座をキープしているが、後を追う『ハリー・ポッター』との差は確実にジリジリと縮まっている。なお、本作の世界興収も今週中には10億ドルを突破する見込み。

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