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2011/08/13

ジョニー・デップの『ローン・レンジャー』製作中止

update:各紙の取材に対して米ディズニーの広報担当者は沈黙を決め込んでいる模様。正式な反応が確認できるのは月曜日以降か・・・?なおこの先『ローン・レンジャー』一行には、ディズニーの手を離れ他スタジオとの共同製作を目指すか、あるいは製作費をもっと下げたうえで再度ディズニーとのコラボを試みるか、といった方向性は残されているので、完全なる絶望的なまでのシャットダウンというわけではなさそうです。

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Johnny かなりショックなニュースが飛び込んできた。海外各紙の速報によると、ジョニー・デップ主演、ジェリー・ブラッカイマー製作、ゴア・ヴァ―ビンスキー監督という元祖『パイレーツ・オブ・カリビアン』の強力チーム、しかも製作母体はディズニーという、まさに怖いものなしの布陣で準備が進められていたウェスタン・アクション"The Lone Ranger"が製作中止の憂き目を見ることになったようだ。

かつての30年代のラジオ&40~50年代のTVシリーズを基にする本作は、米開拓時代を背景に、白いハットと黒いマスクで素顔を隠し、相棒のネイティブ・アメリカン“トント”と共に悪をくじくヒーローの活躍劇。タイトル・ロールのローンレンジャー役には『ソーシャル・ネットワーク』で双子の兄弟を演じたアーミー・ハーマー、そしてジョニー・デップは「インディアン、嘘つかない」のセリフで有名なトント役に決まっていた。

今回の製作中止の背景には、見積もられた製作費がかなりの高額に及んでいたことが挙げられるという。Deadlineによると、製作陣は当初『パイレーツ・オブ・カリビアン4』と同等の2億5000万ドルという額を主張していたものの、対するディズニーはこれを2億ドルにまで抑えたかった。その5000万ドルの落差がなかなか埋まらなかったようだ。

Ranger と、これに海外媒体の多くが指摘する“もうひとつの要因”がある。それが同じ“ウェスタン”を売りにした『カウボーイ&エイリアン』の不振ぶりだ。アメリカでは7月の終わりに封切られた本作の現時点での興収は製作費1億6000万ドルの半分にも満たない7350万ドルにとどまっている。

西部劇の波は確実に“来ている”かと思われていた。なにしろコーエン兄弟の『トゥルー・グリット』が若者から年輩までを幅広く呼び込むヒットを記録し、ジョニー・デップが声優を務めたウェスタン・アニメ『ランゴ』も世界で大ヒット。しかもタランティーノまでもが次回作にマカロニ・ウェスタンを温めているという。しかし、異変はまず、ユニバーサルがスティーヴン・キング原作による荒れ果てた大地を彷徨うガンマンの幻想譚「ダーク・タワー」の映画企画から手を引いたことにはじまり、続いて大ヒットスタートを切るかと見られていたウェスタン・アクション『カウボーイ&エイリアン』がフタを開けてみると思わぬ失速ぶり。これを目の当たりにしたディズニー関係者がふいに夢から揺り戻され、急に足がすくんでしまった・・・なんてこともあり得ない話ではない。

それにしても、あれほどディズニーにヒット作をもたらしてきたこの最強の3人組をそう簡単に切れるのだろうか。しかも「ローン・レンジャー」はデップが『ダーク・シャドウズ』と並んで以前より温めに温め抜いてきた企画である。

近い将来『パイレーツ・オブ・カリビアン』の更なる続編に乗りだしたいディズニーにとって、ここで禍根を残すことは得策ではないはずだ。あるいは、もしやこの続編製作と『ローン・レンジャー』製作を交換条件に今後ふたたび両者が歩み寄る・・・なんてこともあり得るのだろうか。

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