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2011/08/29

【米興収】北米興行成績Aug.26-28

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Aug.26-28 weekend 推計

01 The Help  $14.3M
02 Colombiana  $10.3M
03 Don't Be Afraid of the Dark $8.69M
 
04 Rise of the Planet of the Apes 
$8.65M
05 Our Idiot Brother $6.58M
06 Spy Kids:All the Time in the World $5.7M
07 The Smurfs $4.8M
08 Conan the Barbarian $3.1M
09 Fright Night $3.0M
10 Crazy, Stupid, Love.
 $2.9M

■アメリカは巨大ハリケーン“アイリーン”の襲来で東海岸にある1000もの劇場が休業。映画界は大打撃を受けた。

Hurricane_irene
金~日のすべての映画興収の合計は9000万ドルにしか満たず、これは2月初頭のアメフトの頂上決戦スーパーボール(多くの観客がテレビ中継に奪われる)シーズンに次ぐ今年2番目に低調な数字とのこと。昨年の同時期に比べても25パーセントも下落している。なお、今回の興収推計は“推計”に見合うだけの十分なデータが収集できていないこともあり、現地時間で月曜朝に発表される確定興収との間にかなりの開きが生じる可能性もある。

■そんな中で首位を獲得したのは、先週に引き続き"The Help"だ。

Thehelpmovie

公開3週目となる本作はその人種問題を扱ったテーマ性ゆえか南部で強い観客動員があり、ハリケーンの影響をものともしなかった模様。通常の映画だと公開翌週には50パーセント下落、そのまた翌週にも50パーセント下落といった具合に半減半減の計算式を辿っていくのだが、本作に関しては公開翌週に23パーセント下落、そのまた翌週は28パーセント下落と、下げ止まりの度合いがハンパではない。累計興収は9660万ドルに昇る。製作費は2500万ドル。

Colombiana ■2位にはリュック・ベッソン製作のアクション映画"Colombiana"が初登場。目の前で両親が何者かに殺害され、その後伯父のもとでスゴ腕の暗殺者として特殊な訓練を受けて成長してきたヒロインが、ついに長年追い続けてきた復讐の相手を見つけ出し孤独な戦いを開始する―というベッソンお得意の方程式。可憐な女性&銃となると、『ニキータ』や『レオン』とも系譜を同じくする作風と言えそうだ。

主演は『アバター』のゾーイ・サルダナ。監督は『トランスポーター3』のオリヴィエ・メガトン。本来ならば製作費4000万ドルの半分くらいは回収しておきたかったところだが、興収は1000万ドルほどにとどまった。しかしヒットの鍵を握る女性客が57パーセントを占めるという傾向は注目に値する。そして25歳以上が65パーセント。ウィークデイでの巻き返しが図れればいいのだが。

Dark ■3位にも大物プロデュース作が続く。ギレルモ・デル・トロ製作のホラー"Don't Be Afraid of the Dark"。1973年のテレビ映画のリメイクにあたる。

ひとりの少女が実の父と、もうすぐ自分の母になるその恋人と共に新居へと引っ越す。が、そこは地下に魔物の巣食う危険な屋敷だった。決して開いてはならない扉に手を触れた少女は―。と、デル・トロ作ではお馴染みの“屋敷”をひとつの主人公としてフィーチャーした映画ということになる。本作で監督デビューを果たしたのは、コミック・アーティストのトロイ・ニクシー。

別に巧いこと言いたいわけではないが、このタイトルを見ると「怖がるべきは暗闇よりも自然災害だったのでは?」と言いたくもなってしまうほど、公開タイミングが惜しまれる。製作費は2500万ドル。主演はケイティ・ホームズ、ガイ・ピアース。配給のフィルム・ディストリクトによると、今のところ25歳以下の女性客が多く、そしてラテン系アメリカ人の居住区で数字を伸ばしているようだ。

■公開4週目となる『猿の惑星 創世記』は先週の2位から4位へダウン。製作費は9300万ドルほどながら、興収は早くも1億5000万ドルに達しようとしている。

■今年の夏興行のひとつの顔となった“R指定コメディ”だが、初登場の"Our Idiot Brother"は兄貴がどれだけアホだとしてもハリケーンの前にはひれ伏すしか術がないことを証明する映画となった。ポール・ラッド、エリザベス・バンクス、ズーイ・デシャネル、エミリー・モティマーと芸達者揃いが顔を合わせているだけに残念。しかしひとつだけ好条件を挙げるなら、この映画の製作費がたった500万ドルだということ。興収はすでに650万ドルに昇りこれは軽くクリアしているのだが、キャストに対するヒット時の利益配分などえお考えると少なからず影響が出ることは避けられないだろう。出口調査では55パーセントが女性客、7割が25歳以上との数字が出ている。

■ハリケーンの影響は先週の不振組にもさらなる無慈悲な追い打ちをかけている。スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション』は劇場を10館ほど追加するなどし、先週末からの下げ幅も50パーセントとほぼ平均。製作費2700万ドルも来週の今頃までにはなんとか回収し終えているだろう。可哀想なのは"Conan the Barbarian"だ。先週末に比べ70パーセント近くも数字を落とし、製作費9000万ドルのところをいまだ1600万ドルしか回収できていない。ライオンズゲート社の重役陣の悲鳴が聞こえてきそうで、数字を見ているこちらさえも顔が青ざめてしまう。また"Fright Night"は先週末に比べて興収6割減。製作費3000万ドルのようやく半分を回収できた程度だ。

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