米マフィア映画"Gotti"、ジュニア役決定
ニューヨークを根城とする五大マフィア・ファミリーのひとつ「ガンビーノ一家」の盛衰を描く"Gotto: In The Shadow of my Father"の要とも言うべきジョン・ゴッティ・ジュニア役に、『3時10分、決断のとき』や『ザ・メカニック』の注目株ベン・フォスターが決定した。
バリー・レヴィンソンが監督を務める本作は、スタジオ映画ではなく、あくまでインディペンデント作品として製作を進め、一家を統率したジョン・ゴッティ・シニアとその息子ジュニアの関係性を軸に物語が進む。この父親役にはすでにジョン・トラヴォルタが決定している。出演者は他に、アルパチーノ、ケリー・プレストンなど。
この映画の監督にはもともと『きみに読む物語』や『わたしの中のあなた』の名匠ジョン・カサヴェテスニック・カサヴェテス(平然と父親の名を掲げておりました。正しくは息子のニックです。ご指摘ありがとうございます!)が決定していたものの、スケジュールが逢わずにこれを降板。代わりに『ダイナー』『レインマン』『バグジー』『スリーパーズ』などなど数々の名作を残すレヴィンソンが後任を引き継いでいた。撮影開始は2012年1月を予定している。
そうしているうちに本作をめぐってはまた別の問題も発生。出演の決まっていたジョー・ペシが製作会社を相手に訴訟をはじめたのだ。その言い分によると、はじめペシはジョン・ゴッティ・シニアの右腕とも言われるアンジェロ・ルジェロ役をギャラ300万ドルで演じるとのオファーを受け、体重を30ポンド(14キロ弱くらい?)も増やすなど役作りを進めていたにも関わらず、後日あらためて出されたオファーではギャラが100万ドル、しかも当初の打診よりも小さめの役に変更されていたという。これに怒り心頭したペシは、この決着を法廷に持ち込むことを決意。製作会社側もこれに真正面から受けて立つ姿勢を見せている。
とまあ、歴史よりも現実のほうが面白くなってきている"Gotti"プロジェクトなのだが、一見なにを考えているのかわからない、イノセントかつ冷たく不気味な魅力さえ漂うベン・フォスターが加わったことで、映画ファンや業界の注目を少しは映画本分へと向けさせることができるだろうか。
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