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2011/10/31

【興行】北米週末Ranking Oct.28-30

先週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Oct.28-30 weekend 推計

01 Puss In Boots 3D $34M
02 Paranormal Activity 3  $18.5M
03 In Time   $12M
 
04 Footloose 
$5.4M
05 The Rum Diary $5M
06 Real Steel $4.7M
07 The Three Musketeers $3.5M
08 The Ides Of March $2.7M
09 Moneyball $2.4M
10 Courageous
 $1.8M

Puss ■『シュレック』シリーズの名物キャラとなった「長靴を履いた猫」をひとりスピンオフさせたドリームワークスの新作"Puss In Boots"が3400万ドルを売り上げNO.1デビュー。アントニオ・バンデラスが引き続き声の出演にあたっている。観客層別に見ると、女性の割合が59パーセント、25歳以上が55パーセントに昇る。12歳以下の子供層は32パーセント、その親たちも36パーセントを占めた。また、3D上映のシェアは全体の51パーセントにあたる。

■『パラノーマル・アクティビティ3』は先週末比65パーセント減の1850万ドル。10日間の累計興収は8130万ドルとなった。

■『ガタカ』のアンドリュー・ニコル監督が手掛け、ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライドが主演する"In Time"は1200万ドルでNO.3スタート。製作費は3500万ドル~4000万ドル。本作は人類が外見上25歳以上は歳を取らなくなった世界で巻き起こるSFサスペンス。その該当年齢たる25歳以上の観客は全体の58パーセントを占めた。

Rum_2  ■初登場、ジョニー・デップ主演の"The Rum Diary"は5位。オープニング3日間の興収が500万ドルにしか満たないというデップらしくない結果に。本作でデップは『ラスベガスをやっつけろ』に続いてゴンゾ・ジャーナリズムの代名詞たるハンター・S・トンプソン役を演じる。映画自体は2009年に撮影されていたが、その後、『パイレーツ・オブ・カリビアン4』や『ダーク・シャドウズ』などの撮影時期を経て、デップが充分にプロモーションに時間を割けられる確保してからの劇場公開となった。でもその割には客入りが少なめなのだが。しかし一方で、劇場の大衆に受け入れられるハンター・S・トンプソンというのも想像しがたいものがあるわけで。

■トップ10圏外ではシェイクスピアの謎に迫る"Anonymous"が265館で封切られている。観客層は65パーセントが30歳以上と高め。監督は『インデペンデンス・デイ』や『2012』のローランド・エメリッヒ。製作費は3000万ドル。

■もうひとつトップ圏外で今年のサンダンス映画祭で審査員大賞(最高賞)受賞の"Like Crazy"が全米4館で封切られ、1館あたりのアベレージが3万ドルを超す好調ぶりを見せつけている。主演はアントン・イェルチン、フェリシティ・ジョーンズ。

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【TIFF】東京国際映画祭・受賞結果

第24回東京国際映画祭が9日間の全日程を終えて幕を閉じました。今年はフランス映画に軍配の上がる年だったと言えるのかもしれません。グランプリ&男優賞に輝いた『最強のふたり』も観客賞受賞の『ガザを飛ぶブタ』は共にフランス映画。それに監督賞を獲得した『プレイ』は物語の舞台こそスウェーデンですが、実質的にはフランスとの合作によって成立しています。

審査員長のエドワード・R・プレスマンは「今年は“移民”をテーマにした映画が幾つも見受けられた」と指摘しています。それは突き詰めると「異なる者どうしの関係性」という部分に行きつき、これは『最強のふたり』の通奏低音としてもしっかりと聴こえてきたものでした。

受賞結果は以下の通り。リンクのあるものは拙ブログにレビューがあります。

【コンペティション部門】
・東京サクラグランプリ 『最強のふたり
・審査員特別賞 『キツツキと雨』
・最優秀監督賞 『プレイ』 リューベン・オストルンド
・最優秀女優賞 『アルバート・ノッブス』 グレン・クローズ
・最優秀男優賞 『最強のふたり』フランソワ・クリュゼ&オマール・シー
・最優秀芸術貢献賞 『転山』 『デタッチメント
・観客賞 『ガザを飛ぶブタ』

【TOYOTA EARTH Grand Prix】
・グランプリ 『鏡は嘘をつかない』
・審査員特別賞 『ハッピー・ピープル タイガで暮らす一年』

【アジアの風】
・最優秀アジア映画賞 『クリスマス・イブ』
・スペシャル・メンション 『鏡は嘘をつかない』『TATSUMI』『ラジニカーントのロボット』

【日本映画・ある視点】
・作品賞 『ももいろのそらを』

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【TIFF】転山 KORA

空前の自転車ブームだという。11月には『僕たちのバイシクル・ロード』というドキュメンタリー映画の公開を控える中、ひと足早く東京国際映画祭にて中国の自転車映画がお披露目された。それがこの『転山』。若くして亡くなった兄の意志を継いで、大学を出たばかりの台湾人青年が自転車でチベットのラサを目指すロードムービーだ。

57330408

原作は「KORA」という小説。そのタイトルは西チベットの聖山巡礼を意味する言葉なのだとか。

主人公のシューハオは最初のシーンからずっと俯き加減で、それが彼の元来の性格なのか、あるいは兄の死を悼む気持ちがそうさせるのか判然としない。しかしどう転んだとしても、彼が挑むのは麗江からラサまでのチベットの山々の激しい高低差を超えて突き進む1800キロ。多くの旅行記やロードムービーがそうであるように、彼もまた旅によって大きく成長する。そのバロメーターとして彼の表情がみるみる変わっていく様子が、まるで植物が水を得てみるみる生気をみなぎらせていくようにヴィヴィッドに描かれている。

そのきっかけとなるのが人との出逢いだ。人から騙されるという歯切れの悪いスタートを切ったシューハオはやがてひとりの中年男シャオチュアンと運命のめぐりあいを果たす。無口なシューハオに比べて、旅の大先輩たるシャオチュアンはよく檄を飛ばし、よくしゃべり、夢を語り、いつもポジティブで、笑顔を絶やさない。彼もまた旅によって大きく性格が変わったひとりだという。

15_1 また、ふたりが足を踏み入れるチベットの宿泊先では、ひとりのシングルマザーとその息子がシューハオに笑顔を授けてくれるのだった。人から慕われる喜びを改めて知った彼は、その後のペダルを漕ぐ足や上り坂の苦闘でも一段の力強さを見せるようになっていく。

そして彼らには最大の試練が。かつての兄と同じく、生命の危機に見舞われたりも。病院に担ぎ込まれたり、野良犬の群れに襲われたり、バラバラになりそうな部品を紐で括りつけたりもしながら進む旅路。くじけそうになる心を何度も奮い立たせて、もはや兄の追悼の想いを超えた、他ならぬ自分の限界との闘いへ突入していく。セリフも霧消させながら、映像の迫力だけで延々と続いていくこの時間。その孤独、強靭さ、意志の力―。

15_2_2 その変移を彩るあまりに雄大な景色もこの映画の重要な見どころのひとつだ。ロードムービーの醍醐味とは、主人公のみならずスタッフもキャストも同じ道のりを越えていく“旅人”であること。そしてチベットの牧歌的な村々から、標高5000メートルの岩肌、急勾配の下り道、アルプスを望む崖の淵に至るまで、映画というエンタテインメント装置で見られる内容としてはレベルの違いすぎるダイナミックな映像の数々が次々と提示され、驚きと共に享受されていく。

その意味でこの『転山』という物語の向こう側には、この映画作りにまつわるもう一枚の物語が複層を成して付着している。「どうやって撮ったんだろう?」 そんな観客の気持ちを察してか、エンディングにはその撮影の裏側までもが登場。この手の“おまけ”が無条件で許されるのは、ジャッキー・チェンとこの映画くらいのものだ。

それはそうと、本作のドウ・ジャーイー監督も、同じくコンペ部門に出品の『キツツキと雨』の沖田修一監督も、僕とおなじ77年生。同世代監督たちがこれら秀作のペダルを漕ぎ唯一無二の道程を築き上げていく姿に、こちらも大きく突き動かされる想いがする。

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2011/10/30

最強のふたり

*このレビューは2011年の東京国際映画祭の折に書いたものです。

人は不足した部分を互いに補いあいながら、次第に最強になっていく。だから性格も趣味も思考も違う男女が惹かれあい、いつしか夫婦になるというケースは生物学的に見て当然なのだと―テレビで言っていた。テレビを信じることはあまりないのだが(テレビは僕の不足部分を補ってくれないから)、他ならぬ映画が証明してくれるのならばその学説も少しは信じられそうな気がする。

これは男女の惹かれあう秘密を解き明かすラブストーリーではない。障害を抱えた富豪と、無職の黒人青年というまるで違うバックグラウンドを持つふたりが、いつしか最強のパートナーとして互いを高めあっていく実話を基にした物語。東京国際映画祭のコンペ作としては珍しいほどの完成度を誇る一作と言っていい。堂々としている。主張にぶれがない。物語の動線がハッキリしている。その意味ではグランプリが獲れるのかどうか分からないが、少なくともこの映画祭の中で1、2位を争うフィールグッド・ムービーであることは確かだ。

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冒頭からアクセル全開。藪から棒にカーチョイスが幕を開ける。しかもバックではアース・ウィンド&ファイア。この王道路線。この滑り出しの映像にはそもそも金がかかっているし、警察沙汰になる彼らがそのピンチを切り抜けるコンビネーションも気が効いている。何よりもセリフの応酬がウィットと小気味良さとで満ちている。

173548664francoiscluzetetomarsydesi パラグライダーの事故で首から下が動かせない身体になってしまった富豪フィリップは、新しい介護人の面接に現われた黒人男性ドリスの荒々しい態度に惹かれ、彼に試用期間を与えることを決める。

当のドリスにしてみれば、単に失業手当を得るために面接不採用のサインが欲しかっただけなのだが・・・。

しかしフィリップにしても単に黒人青年に富の救済を与えようとしているわけではなかった。ドリスであれば自分を富める者、障害者としてではなく、ひとりの個性として気兼ねなく接してくれると確信したからだ。彼は誰かが自分の心の中に土足で転がり込んできてくれるハプニングを期待していたのかもしれない。

この映画に関して言えばフィリップとドリス、どちらも互いの運命を操る神にはなることはない。だからこそ、いつしか個性が共鳴し合い、関係性が平等に進展していく様が心地良く思えてくる。その境地に立って人ははじめて、掛け値なしに相手のために何かしてあげたいと思える。相手の喜ぶ顔を見ることで、むしろ自分の中に何かが培われていくのを実感できるから。そんな光景を目の当たりにして、周囲の佳き人々も皆がハッピーな表情になっていく。誰かのための自分でありたいと切に願うようになっていく。

25_2 首から下の自由が効かない役柄のフランソワ・クリュゼは、その極度に制限された演技の中、最高の紳士ぶりと笑顔で観客を魅了してやまない。それに相対するオマール・シーは軽妙なダンスさえ披露しながらこの映画の躍動感のパートを司る。他人の心に土足でツカツカ入り込むような彼の荒療治があってこそ、またはアースの楽曲にビバルディの「四季」をブレンドするような人生のマッシュアップあってこそ、ふたりの可能性の窓はいま、勢いよく開け放たれるのだろう。そしてクライマックスにパラグライダーで空を舞うのはフィリップだけではない。ドリスもまたギャーギャー悲鳴を上げながらも舞い上がり、いつしか上空で「ヒョー!」っと歓声を上げている。あの子供のように無邪気な表情ときたら!

ふたりの心が昇華されていくのをこれほど的確に象徴するシークエンスは他にない。また、ドリスがセッティングした海辺のサプライズでしっとりと締めくくるエンディングもセンスを極めている。このサプライズ自体、ふたりの人間性が大きく作用しあい、前に進みはじめる勇気を得た最高の証しなのだろう。

監督を務めたのはエリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ。彼らも互いの才能を絶妙に補いつつ、まさにタイトルどおりの“最強のふたり”を自認するにふさわしいコンビと言えそうだ。

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【TIFF】より良き人生

良いことなんて何もない。人生の9割方が悪いことばかり。後の1割くらいで、一発逆転の“兆し”くらいは見えるけれど、結局は打ち返されて、足元をすくわれて、あるいは自分の努力と緻密さが足りなくって、結局は床に這いつくばってぐうの音も出ないほど貧しい生活を余儀なくされるだけ。それでも月々の返済期限は相も変わらず迫ってくるし、そして人生はどこまでも続いていく。

そんなことは誰にも分かってる。

しかしそれにしても、なんだろう、この映画に漂う不思議な透明感は?

Better
実に個人的なことなのだが、映画祭でこの映画に触れたとき、すでにその日4本目の観賞だった。それなのに俄然元気になって、この映画が水や空気のように身体にすんなりと沁み込んでくるのを感じた。セドリック・カーン監督のまなざしは主人公とやがてその家族となる人々に対してとても優しい。

冒頭、ヤン(ギョーム・カネ)がレストランで「雇ってくれないか?」と懇願し、門前払いされるシーンをサラりとした連続性で描ききり、そこに胸の痛くなるような社会の世知辛さをにおわせないどころか、ウェイトレスを「一服しないかい?」と誘い、調子よくデートの約束まで取り付けてしまう。たったワンシーンでヤンの長所も短所を捉え、そして男女の運命の絆さえもにおわせるこの巧みさ。

Better02 ナディアと言う名のウェイトレスはシングルマザーだった。ヤンは彼女と、その9歳の息子とも打ち解け、ある日、湖のほとりの空き家を見つける。「これだ!」と直感したヤンはここに自分の店を持つことを決意する。さあ、銀行だ。売買手続きだ。改修工事だ。ここまでとんとん拍子。つまりは「わらしべ長者」みたいな映画なのかなと思わせる。

が、違った。全然違った。このあとの転落ぶりは果てしない。充分な元手もなく資金を得て、開業したら何とかなるさと思っていたら、そこに漕ぎ着くまでにまだまだ金と手間が要る。次第に二重ローンも焦げ付き、泥沼化。しだいに生活もあっぷあっぷ。こんなときに「ナニワ金融道」ならば何らかの救済の手を差し伸べてくれるのかもしれないが、セドリック・カーン監督にできることと言えば相変わらずの優しい目線で彼らの顛末を見つめ続けることのみ。

いつしか男女の関係も険悪になる。よりよい仕事を求めてカナダに行くと言い出すナディア。しばらくの間、息子の面倒を見ていてほしいと言う。あちらで軌道に乗ったら必ず息子を呼ぶから、と。しかしいつしか連絡が途絶える。その後ずっとヤンと男の子はふたりきり。血はつながっていない。家族でもない。もはや面倒を見る義理もない。しかも債務に追われる生活。喧嘩もする。口をきかなかったりもする。やつあたりもする。万引きしては怒られる。二人して犯罪めいたことをして小銭をためる。福祉事務所からも調査が入る。

でもなんだか、このふたりを見ているだけで、胸があったかくなる。それはだらしない男だと思っていたヤンがギリギリのところで人の道を誤らなかったり、彼らの行く先々が美しくもダイナミックな映像(あの波の荒さは何なんだろうか)に彩られていたり、息子のひとことが全てのネガティブな要素を霧消してくれたりするからだろうか。

Better03 中盤でとつぜん連絡を絶つナディアも、とても綺麗でパワフルな女性だ。彼女を加えた3人がスクリーンに映し出されている間だけは、世界のすべてのバランスが調和したかのように、すごくしっくりとくる。

どういうわけか、この映画に触れた人の多くは、彼らがどんなに底辺へ落ちようとも、ぜったいにどうにかなると、無根拠にも近い自信を抱いてしまうのではないか。経済的な論理で言うと彼らは幸福とは無縁の存在かもしれない。しかしセドリック・カーンが紡ぐ映画の論理の上では、彼らがどんなに離れ離れになろうとも、どんな事態に巻き込まれて、幾度も「もうだめかも」という思いが脳裏をよぎろうとも、ただ3人が同じフレームに舞い戻るだけで、あの安定感は確実に蘇り、映画的幸福として経済以上の説得力を得る。

経済評論家の勝間さんからみれば一蹴されてしまいそうな要素ばかりだ。しかしセドリック・カーンはあえてこれらを承知の上で、彼らの身の上の諸々を剥ぎ取り、そこに沈殿する愛と絆だけを抽出して、それだけを皿に乗せ、給仕してみせる。その盛り合わせ、彩り、焼き加減、芳香、口内に広がる豊潤さ。

この映画にはメインディッシュの魔法がある。そういう映画の力を信じたいがゆえに、僕らはこうして劇場へ足を運んでいるのだ。

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2011/10/29

【レビュー】ミッション:8ミニッツ

最初の8分間がやってくる―。

Sc目が覚めると電車の中だった。シカゴ行きの通勤急行。隣では見たこともない女性が自分に向かってしゃべりかけているが、その内容は微塵も要領を得ない。真横を通り過ぎる乗客が態勢を崩しコーヒーをこぼした。「あら、失礼!」 このリアルな感じ。実態を感じる。夢ではない。確かに目は覚めているのに、ただ記憶が定まらない。思いたってトイレに駆け込む。鏡には見慣れた自分とはまるで違う顔。俺はいったい何者なのか。何がどうなってしまったのか。と、そのとき、車両の前方でけたたましい爆音。まるでスローモーションを観ているかのように爆風と炎とがこちら側に迫り出して―(ザザーッ)

コントロール・ルームから声が響く。「聴こえますか?応答してください」 男は暗く冷たいコックピットで目を覚ます。二度目の覚醒。もはや何がなんだかわからない。自分ひとりの制御を超えたところで何かが始動している。コントロール・ルームは容赦なく言葉を続ける。「犯人の手掛かりは掴めましたか?」「 なんのことだ?」 「今朝、シカゴ行きの列車が爆破されました。乗客は全員死亡。テロ犯は第2第3のテロを引き越す可能性があります。あなたには列車が爆破される8分前の“ソースコード”へ潜入してもらいます。手掛かりがつかめるまで何度でも。それではもう一度、スイッチ・オン…」「 ちょ、ちょっと待っ・・・」

そして、2度目の8分間がはじまっていく―。

Sc02
ダンカン・ジョーンズの名前を手っ取り早く認識するためには、いまだに「デヴィッド・ボウイの息子」という肩書を持ちだすのが最適なのかもしれない。が、彼の初監督作『月に囚われた男(原題Moon)』はすでに英国エンタテインメント史を代表するSF作品の傑作と言われている(EMPIRE誌では英国映画BEST100の中の第24位に選出)。あの静謐な孤独の中で巻き起こるシュールなまでのミステリーは、論じるにあたって『2001年 宇宙の旅』が引き合いに出されるほどだ。

そんなジョーンズが今回はアメリカで、しかも爆破テロを題材に作品を紡ぐことになった。少なくとも冒頭8分間の様相だと、キューブリックと比較された前作とは180度異なり、むしろ列車アクション大好き人間、トニー・スコット御大の破天荒さを身に付けたかのよう。

が、映画が進むにつれて我々はこの男が本作に他のジャンル要素を幾重にも重ね合わせていることに驚かされる。導入部はさながらトニー・スコット。ほぼリアルタイムで紡がれていく物語は「24」的でもあり、突如現われ出るコックピットは日本のロボット・アニメでよく見られるそれのようでもある。

ラブストーリーでもあり、伝え忘れたメッセージを誰かに伝えようとする映画でもあり、そして『マトリックス』のようにソースコードに入り込むという趣向はもはやネタばれなどではなく、織り込み済みの前提条件。そして“8分間”を幾度も繰り返すといった意味で、多くの映画ファンは『恋はデジャブ』でビル・マーレイがコミカルに巻き込まれた「ループ迷宮」さえも彷彿とするのではないだろうか。もっとも、こちらは作風的にもかなり切羽詰まった状況が展開しているわけだが。

ただしハラハラドキドキしておしまいという快楽的エンタテインメントで終わらないのが本作の底力だ。この後半では主人公の背負った壮絶な宿命が、“人間と生命”、“個人を吸収する巨大なコンテクスト”、さらには“死のさらに向こう側”に触れる深い洞察へと昇華されていく。その瞬間、本作はかつてフィリップ・K・ディックをはじめ多くのSF古典作家たちが提示してきたような普遍性をも獲得。それはまさにジョーンズの前作『月に囚われた男』が内包していたテーマとも相通ずるものだ。

いずれにしてもエンタテインメントのなかでこれほど濃厚な作家性を点睛できる手腕、只者ではない。彼が英国出身の(ハリウッドにおける)アウトサイダーだから成し得たのか、それともやはり『地球に落ちてきた男』(デヴィッド・ボウイ)の息子としてのDNA的俯瞰能力がその才能を迸らせるのか。

Cloud_gate ちなみにラストに登場するモニュメントはシカゴのミレニアム・パーク内にある「クラウド・ゲート」。英国を代表する現代アーティスト、アニッシュ・カプーア(彼は2012年のロンドン・オリンピック会場でも巨大モニュメントを建設することになっている)が手掛けた作品だ。

劇中での言及は皆無だが、向かい合う角度によって様々な像を映し出すその反射装置としてのこの機能に、ダンカン・ジョーンズが自らの作品のテーマ性を寄り添わせたくなったのではないだろうか。

もひとつオマケに、この『ミッション:8ミニッツ』はそのストーリーとしてのポテンシャルの高さから、主人公を代えてテレビシリーズとしても起動していくことが決定している。時期などはまだ未定だが、「グレイズ・アナトミー」や「クリミナル・マインド」のマーク・ゴードンが製作を手掛けるだけに、質の高いものが期待できそうだ。

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2011/10/27

【NEWS】スピルバーグが語るジュラシック4、インディ5の可能性

Steven イギリスの映画情報誌EMPIREの最新号に『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』の公開を間近に控えたスティーヴン・スピルバーグが登場。その本題とは違う部分でのコメントが各媒体のニュースとして広がっている。というのもそれらが『ジュラシック・パーク4』と『インディ・ジョーンズ5』にかかわるものだからだ。

まず『ジュラシック・パーク4』に関しては、現在、『アイ・アム・レジェンド』や『マイティ・ソー』に携わったマーク・ポロテセヴィッチが脚本を執筆中だと言う。スピルバーグは「ストーリーがとても良い」としながら、「数年のうちに世に送り出したい」と語っている。

そして話は『インディ』へ。はたして5作目は本当に起動しているのだろうか。スピルバーグ曰く、「ジョージ・ルーカスに聞いてくれよ。ストーリーを立ち上げるのは彼の役目なんだから」「これまでも彼が全作のストーリーを立ち上げてきた。今回も彼が取り組んでいる最中だ。まだ脚本執筆にまでは進んでなくて、ストーリーの開発段階。素晴らしいストーリーに仕上がってくるのを待ってるよ」

Ind4_2さらに同誌は前作『インディ4』についても触れている。ファンの間ではあまり評判のよろしくない本作について、スピルバーグはどうコメントしているのだろうか。

「あのマクガフィン(主人公やストーリーを突き動かす動機や目的)が好きじゃないって意見には共感するよ。私もそうだったからね。ジョージとも議論を重ねた。エイリアンや超次元の存在とかって話にはしたくなかったんだ。でも私は親友に忠誠を誓っているからね。彼がこれだと信じるストーリーを仕上げたなら、たとえ私自身がその価値を認めていなくても、ジョージが思い描いたやり方で撮る。私はそこに独自のタッチ、キャスト、撮り方を呼び込むわけだけれど、常にこのシリーズのストーリーテラーたるジョージの意見に従うようにしている。彼とは決して衝突しない」

Nuke また、『インディ4』公開時には主人公が核実験から逃れるべく咄嗟に冷蔵庫の中に隠れるシークエンスに関してジョージ・ルーカスへの酷評が目立ったが、スピルバーグは「あれはジョージのせいじゃない、わたしのアイディアなんだ」と打ち明けている。

「私の下らないアイディアだよ。(それがきっかけで)観客はみんな"jump the shark"と言うのを辞めた。今ではみんな"nuked the fridge"って言う。そんな具合にポピュラーカルチャーに何らかの変化をもたらせたのは嬉しいし、誇りに思うよ」

ここで言う"Jump the shark"とは批評や感想などでもよく用いられる「旬を過ぎた」という意味。長く続くシリーズで「これはちょっとなあ…」と形骸化を思わせるような場面の形容として用いられる。が、『インディ4』公開後はあの冷蔵庫シーンに閉口したファンの間で"nuke the fridge"というフレーズが拡がり、いまや"jump the shark"を凌ぐほどだとか。みんなも機会があったら使ってみよう。

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2011/10/26

【NEWS】グレース・ケリーの奮闘を描く"Grace Of Monaco"始動

昨年は『英国王のスピーチ』でジョージ6世の人生にスポットが当たり、今年はミシェル・ウィリアムズがマリリン・モンローに扮する"My Week with Marilyn"(モンローが映画撮影のために滞在した英国での知られざる日々を描く)に注目が集まっているという。年末にはメリル・ストリープがマーガレット・サッチャー元英国首相を演じる"The Iron Lady"が封切られるなど、何かと“実在の人物”への関心が高まる今日この頃。果たして、次に映画が招聘する歴史上の偉人とは誰だろうか?

Grace 今回のニュースはその答えを導く手掛かりとなるかもしれない。というのも、アラッシュ・アメルが執筆し話題となっていた脚本"Grace Of Monaco"をプロデューサーのピエランジュ・ル・ポギャムが獲得し、本作が正式に映画化に向けて動き出したのだ。

本作はグレース・ケリーの伝記と言うわけではなく、この大女優がモナコ公国の公妃となってまだ間もない1962年、ふいに国を襲った政情の危機に立ち向かっていく姿を描く。

『ダイヤルMを廻せ!』や『喝采』などで名高いグレース・ケリーは、カンヌ映画祭でモナコ大公レーニエ3世と知り合い、彼のプロポーズを受ける形でモナコ公妃となる人生を選択。そのあまりにも華麗な転身劇は世界中で話題となった。

が、すぐさま試練は訪れる。当時、この小国がタックス・ヘイヴンとして経済的に潤っていくのとは裏腹に、隣国フランスとの間には幾つもの軋轢が重なり、当時のシャルル・ド・ゴール仏大統領はついにモナコとの協定を破棄する可能性を示唆する。

多くのインフラをフランスに頼っていたモナコではこれをきっかけに大きな混乱に包まれたが、猶予期間6か月のうちに内政、外政ともに様々な交渉が地道に続けられ、結果的にはこの年は、モナコの新憲法が制定されるなどの歴史的ターニングポイントとなるに至った。

この脚本の中身を知る人によると、何やら『英国王のスピーチ』を彷彿とさせる香りが漂っているとか。もしや女優から転身して間もない当時33歳のグレースが真の妃として成長していく姿が、あの苦難を克服し国を束ねたジョージ6世の姿と重なっていたりもするのだろうか。

ちなみに、この映画では描かれないだろうが、この20年後の9月13日、グレース・ケリーは愛車を運転中にガードレールに激突し、そのまま帰らぬ人となった。この訃報は世界中をかけめぐり、人々は驚きと共に大きな悲しみに包まれた。

さて、この"Grace of Monaco"、これから監督探しと、あと肝心なグレース・ケリー役女優のキャスティングがはじまっていく。はたしてどのような作品に仕上がるのだろうか。誰がグレース役ならば観客は納得するだろうか。続報を待ちたい。

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【NEWS】ロバート・ラドラム原作小説にまたもや映画化の動き

“ジェイソン・ボーン”シリーズが世界的に大ヒットし、その第4弾となるスピンオフ作品が2012年の公開に向けて製作入りしている今、その原作者ロバート・ラドラムの遺したさらなるサスペンス大作The Janson Directive"(翻訳版「メービウスの環」)がユニバーサルのもとで映画化に向けて動き出したことがわかった。

この原作はベトナム戦争にも従軍した元ネイビー・シールズ隊員、そして元国務省の作戦部隊所属という肩書を持つポール・ジャンソンという主人公が、今やフリーのセキュリティ対策の専門家としてひとりの人道活動家の救出に向かうも、何者かの罠にはめられ、彼自身が政府のお尋ね者として標的とされていく物語。

"The Shield"のジョン・ハラヴィンが脚色を手掛け、ベン・スミス、ジェフリー・ワイナーがプロデューサーを務める予定だ。

ロバート・ラドラムの小説には他にも映画化に向けて動き出しているものがある。おなじユニバーサル作品では"The Sigma Protocol"、それにロン・ハワード監督作として"Parsifal Mosaic"も調整に入っており、またサミット・エンタテインメントは『Red』のロバート・シュヴェンク監督作として"The Osterman Weekend"の可能性を探っている。

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【NEWS】注目監督の新作にブラッド・ピット出演決定

Mcqueen 現在、アカデミー賞シーズンに向けて徐々に評判を高めている作品に英国人監督スティーヴ・マクイーンが撮った"Shame"がある。セックス依存症に陥った男の夜の彷徨いをアーティスティックに描き出した作品として、今年のヴェネツィア国際映画祭では主演のマイケル・ファスベンダーが男優賞を受賞している。

そもそもこのマクイーン監督、本国ではターナー賞を受賞するなどのアート系の活動から頭角を現しはじめ、その後、多くのIRAの囚人たちを収容したメイズ刑務所でのハンガーストライキを描いた長編 "Hunger"(2008)で映画デビュー。これがカンヌ映画祭カメラドールを受賞するなどの賞賛を集め、いまや英国映画史における重要作品として位置づけられるに至っている。

Brad そんな彼が次回作として温めている作品が"Twelve Years A Slave"。これまで資金面などでなかなか新作が決まらなかったマクイーンが、今回はブラッド・ピット率いるプランBという後ろ盾を得て、つい先日のニュースでは"Hunger"、"Shame"に続いてマイケル・ファスベンダーの出演も決定。さらに今日届いたニュースでは製作を担うブラッド・ピットの出演も決定したとのこと。役柄の詳細は分かっていないが、テレンス・マリック監督の『ツリー・オブ・ライフ』に続いて、ブラピ自らの出演が世界の名匠を広く紹介する機会に一役買うことになりそうだ。

英国の黒人俳優キウェテル・イジョフォーが主演する本作は、19世紀中葉のニューヨーク、ひとりの妻子供のある黒人男性ソロモン・ノーサップが突如拉致され、ルイジアナで12年物奴隷生活を余儀なくされる物語。彼はとても高い教養と、冷静な思考、不屈の精神を身につけており、やがて自らの力でこの不正を法廷に訴え、再び自由を勝ち取っていく。また彼のしたためた自伝では過酷な状況に身を置いた同胞たちの暮らしぶりが克明に綴られ、今なおブラックカルチャーの精神的な礎を伝える重要な一冊と言われている。

一見、『アミスタッド』のような感動巨編にも仕立て上げられそうなこの題材に、あえてマクイーンのアーティスティックな手腕を持ちこむという方向性が興味深い。はたしてどのような作品になるのだろうか。

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【NEWS】ドラゴン・タトゥー、ミッション4の新ポスター登場

12月の米公開を前にデヴィッド・フィンチャー監督によるハリウッド・リメイク版『ドラゴン・タトゥーの女』の新ポスターがお目見えした。最近では映画ポスターの潮流として「見どころの詰め込み」的なものよりもアーティスティックな意匠が数多く見受けられるようになってきた。ポスター界にルネッサンスが勃興しているのだろうか。

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続いてこちらも12月公開の『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』の新ポスター。前作ではトム・クルーズの一枚岩だったものが、明らかなチームプレイへと移行しているのが見て取れる。

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2011/10/25

【TIFF】プレイ

『ドラゴン・タトゥーの女』や『ぼくのエリ 200歳の少女』、それにスザンネ・ビアやラース・フォン・トリアーという突き抜けた存在も。北欧産の映画はいつも観客の感性に何かしら鋭利な刃物を突きつけ、それが低温過ぎるあまり、僕らはそれに刺されていることにさえ気づいていない。気が付くと胸元から血が・・・血がっ!

第24回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されているスウェーデン映画『プレイ』もその一端を担う作品だ。主な出演者は子供たちのみ。ショッピングモールでの長回しにはじまる冒頭、黒人少年グループが同年代くらいの白人の男の子に声をかけ、すかさずぐるりと取り囲む。それは一言で言えば“カツアゲ”。しかしそこに暴力はいっさい介入しない。彼らは矢継ぎ早に言葉を並べ立て、一人が血気盛んならばもう一人はそれを抑える役目といった具合に巧妙に連携しあい、次第に対象となる“カモ=白人少年”を精神的に追いこんでいく。

Playtiff
題材となったのはスウェーデンで本当に起こった事件。作り手はこの少年たちの巧みな連携プレーにドラマツルギーにおける魅了効果、つまり"Play(演劇性/遊戯性)"を見出したのだという。

周囲の大人たちもこれが暴力沙汰となれば咄嗟に止めに入るのだろう。しかしここで映し出されるのはあくまで子供たちの対峙に過ぎない。カモの男の子たちも「大人の助けを求めなきゃ」と「いや、自分でなんとか対処できるかも」の微妙なラインで踏みとどまり、これがアリ地獄のように深みにはまっていく。

17_1 店内で、街中で、電車内で、黒人少年たちは怖いものなど存在しないとばかりに、大人たちまでも小馬鹿にしてケラケラと笑う。スクリーンを眺める自分も次第にムカムカを取り越して、“意志疎通のできない恐怖”に震えが止まらなくなる瞬間に苛まれた。日本のような国ならまだ安全だが、多種多様な民族が共存する西欧諸国ではこんな情景も日常茶飯事なのだろうか。観客には当然、これを「不快だ!」としてすぐさま放り出すことも可能だ。しかしそれは日本の安全無臭な島国気質を世界のリアルに求めてしまうかのようで、逆に自分がカゴの中の鳥であることを露呈することに繋がりかねない。とりあえずはこの顛末を見つめてみよう。それが国際映画祭の意義ではないか…

なんとか気持ちを落ち着け、座り直す自分がいる。でも3分後、やっぱりムカつきが再発する。この繰り返し。本作においては観客もまた“Play”に参加させられた一人なのだ。まるで少年たちにカツアゲされ続けるかのような2時間。しょうがないので必死になって水中深くから酸素を求めて手をばたつかせ、上へ上へと伸し上がり、なんとかこの映画を上方から俯瞰して見ようとしてみる。

17_2 すると他にも、アンデス地方の衣装に身を包んだ移民たちが、街中で騒音にも似たボリュームで民族音楽をかき鳴らしている様が、時おり意味不明にも挿入されていることに気づく。これも彼らなりの“play”の在り方なのだろう。黒人少年たちの犯罪とはまた別種だが、これもまた観客をひとつのレトリックに誘い込むことによって成し遂げられる何らかの効果を描いているように思える。かくも世の中は、playとplayの狭間に自分のplayを挟みこむことによって強引に成立する、あるいは成立していると思いこむ類のものなのかもしれない。これを鏡面的に受け取るならば、日本の文化は「あらかじめ決められたplay」ということもできるのかもしれない。

また、これもまた時おり挿入されるシーンだが、列車の乗降口に置き去りにされた“ゆりかご”のエピソードも印象的だった。自分のものだと名乗り出る者はいない。そこで“揺られているべき”幼子も存在しない。空っぽ。そして乗務員もまたこれを早急に列車外へ放り出したい。が、それもままならない事情がある―。

この“ゆりかご”が何を象徴しているのかは推して知るべしだ。

それらの描写が幾つも、後になって覆いすがるように蘇ってくる。不気味で、挑発的。まさに映画祭でなければ見られない他国のリアルな現状を冷やかに浮き彫りにした一作だ。

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【NEWS】ジョブズ伝記映画の脚本家候補にアーロン・ソーキン?

Sorkin誰でも考えることは同じらしい。LAタイムズによると、ソニー・ピクチャーズが進める故スティーヴ・ジョブズの伝記映画(世界同時に発売され、爆発的な売れ行きを見せている“ジョブズ公認”伝記本/ウォルター・アイザックソン著/の映画化)の脚本家候補としてアーロン・ソーキンの名前が挙がっているようだ。

まだ候補者のひとりとして浮上しているにすぎないが、『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞(脚色賞)を受賞し、新作『マネーボール』でも高い評価を集めるソーキンとソニー・ピクチャーズとの関係性だけに、ここはむしろ候補に挙がらない方がおかしいと見るべきだろう。

また生前のジョブズがソーキンと既知の仲だったことも、このコラボレーションの可能性を強める一助となりうる。(ソーキンはジョブズの死後、NEWSWEEKにてジョブズと交わした最後の電話でのやりとりを紹介している)

現在までのところ、ソニーとソーキン側ともに、この件へのコメントを差し控えているという。

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【NEWS】デイモン&アフレックが伝説のギャングスターの半生を映画化

Matbencasey ベン・アフレックとマット・デイモンが強力タッグを組む新作企画が起動しはじめた。

ワーナー・ブラザーズのもとで、ふたりのパール・ストリート・フィルムズが製作するこの映画は、ニュー・イングランド史上もっとも悪名高きギャングスターと言われるホワイティ・バルガーの半生を描いたもの。デイモンがホワイティ役を主演し、アフレックはこれに共演しながら監督業も兼任する。またベンの初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』に主演した彼の弟ケイシー・アフレックも出演する予定だ。人気TVドラマ「ボードウォーク・エンパイア」を創作&脚本執筆したテレンス・ウィンターが脚本を手掛ける。

さて、このホワイティとはいかなる人物か?かつて『ディパーテッド』でジャック・ニコルソンが演じたギャングのボスもこのホワイティをモデルにしており、ボストン育ちのマット&ベンは幼いころよりその伝説を聞かされて育ってきたのだとか。若かりし頃にアルカトラズに収監された彼は、そこを出所した後に殺人、麻薬密売、恐喝などに手を染め、やがてマフィアのボスの地位にまで昇り詰めていく。と、その一方で数十年に渡りFBIの内通者としての活動も行っていたという。その後、FBIが掲げる最重要指名手配者の一人として1994年より16年に渡って逃亡生活を続けたあげく、今年の6月、遂にサンタモニカで逮捕。その年齢は81歳に達していた。

ただいま新作"Argo"を撮影中のベンは他にもワーナー絡みで幾つかの作品を抱えており、つい先日にはスティーヴン・キングの「ザ・スタンド」の監督を打診されたばかり(彼がこれを受けるかどうかは分からないが)。またデイモンも監督デビューのタイミングを狙っているとみられ、一昨日にも新作企画がスクープされたばかり(追記:ひとりのセールスマンがとある小さな町に着き、そこで人生を変えるような経験をする物語だとか。詳しい内容はまだ分かっていない。“『エリン・ブロコビッチ』のような”という噂はどうやら間違いのようだ)。

企画の実現がいつ頃になるのかわからないが、ふたりがカメラの表と裏でこれほどガッチリと組むのは『グッドウィル・ハンティング』以来とあって、いやがおうにも期待は高まる。

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2011/10/24

【NEWS】米版AKIRAにオールドマン?ボナム・カーター?

最近よくスクープを連発するTWITCHが気になる情報を紹介している。

ワーナー・ブラザーズのもと、『エスター』や『アンノウン』のジャウム・コレット=セラが監督就任してふたたび前へ進み始めたハリウッド実写版「AKIRA」だが、その主人公、金田正太郎役には『トロン:レガシー』のガレット・ヘドランドが最有力とされる一方、新たにゲイリー・オールドマンとヘレナ・ボナム=カーターにもキャスティングのオファーが及んでいるという。

まずオールドマンには敷島大佐役、そしてボナム=カーターには教団を指揮する老婆ミヤコ役。常日頃、世界の映画界から多種多様なオファーを数多く受け取っている二人なだけに、このオファーを本当に受けるかどうかは定かではないが、いちおう可能性の枠内として受けとめておきたいところだ。

米版『AKIRA』は来年の春ごろに撮影開始予定。

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【NEWS】エルヴィス&ニクソンの配役決定

キャリー・エルウェスが監督&脚本を務める"Elvis & Nixon"という映画の主演ふたりが決定した。エルヴィス役にはエリック・バナ、ニクソン役にはダニー・ヒューストン。バナは本作の製作総指揮も務める。

Elvisnixonとはいえ、エルヴィスとニクソン、ふたりの接点とは?そして、この映画で描かれるエピソードとは?

実はこのふたり、1970年の12月に会談を果たしたことがあった。

きっかけはエルヴィス・プレスリーが書いた一通の手紙。彼はワシントンD.C.へやってきてそれを政府関係者へと手渡す。その文中、エルヴィスはドラッグ・カルチャーに飲みこまれたこの国を憂うと共に、「自分ならば何かしらの役に立てる」と書き記していた。その後すぐさまニクソンとの会談がセッティングされ、この件についてふたりは更に熱く語り合う。この結果、彼はなんと麻薬捜査官の資格を手にしてしまったのだとか。

またこのとき、エルヴィスがニクソンへの手土産として45口径のコルト拳銃を贈ったというウソのようなホントの話も、今なお語り継がれるエルヴィス伝説の一端を担っている。

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【NEWS】ホームズ第3弾の仕込み開始

『シャーロック・ホームズ2』の米劇場公開を12月に控える(日本公開は3月)ワーナー・ブラザーズが、早くも更なる続編製作に向けて動き出していることが分かった。まずはすべての起点は脚本にありということで、『ホームズ2』と同じくドリュー・ピアースが起用され、これから執筆に向けて最終手続きを進めていくものとみられる。

Sherlockholmes
ピアースは同じくワーナーとレジェンダリー・ピクチャーズが手掛けるギレルモ・デル・トロ監督作"Pacific Rim"にも参加しており、目下、ロバート・ダウニー・Jr.が主演する『アイアンマン3』の脚本を執筆中。

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【興行】北米週末Ranking Oct.21-23

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Oct.21-23 weekend 推計

01 Paranormal Activity 3 $54.0M
02 Real Steel  $11.3M
03 Footloose  $10.8M

04 The Three Musketeers 
$8.8M
05 The Ides of March $4.9M
06 Dolphin Tale $4.2M
07 Moneyball $4.0M
08 Johnny English Reborn $3.8M
09 The Thing $3.1M
10 50/50
 $2.8M

Paranormal3■ハロウィン・シーズンの風物詩『パラノーマル・アクティビティ3』が前2作を上回る興収5400万ドルを売り上げて首位スタート。ハリウッド映画における続編モノの法則では「Part2は1を大きく上回るが、3は2に勝てない」というケースがほとんどなのだが、本作はそれを不気味に覆したことになる。まあ、ひとつは昨年までのように『SAW』というライバルがいないので、“一人勝ち”状態に突入してしまったというのもあるだろう。ともあれ、この「bloodless(血が出ない)」ホラーに対しては「安心して見れる」という声と「だからこそ怖い」と言う声とがせめぎ合って聴こえてくる。製作スタジオのパラマウントは「今のところ4作目の製作は未定」としながらも、なお観客側の反応に手ごたえを感じている様子。

『パラノーマル2』は劇映画出身の監督が手掛けていたが、今回はドキュメンタリーなのかモキュメンタリーなのか分からない奇妙な映画として評判を集めた"Catfish"の2人組監督(ヘンリー・ジュースト&アリエル・シュルマン)が登板。Part1とPart2の時間軸を大きく遡り、エピソード1的な内容になっている。

極度に少ない製作費をもとに巨額の利益を上げることで知られているこのシリーズ。今回は製作費500万ドルとのことなので、オープニング3日間(しかもアメリカのみ)だけでその10倍を稼ぎ出したことになる。ちなみに1作目は製作費1万5千ドルにして世界で1億9340万ドル(米興収は1億800万ドル)を稼ぎ、2作目は製作費300万ドルにして1億7750万ドル(米興収は8500万ドル)を稼ぎ出している。

面白い結果をもうひとつ挙げるなら、前作に比べ年齢層が若干変化していることがある。昨年6割を占めていた25歳以下の観客層は47パーセントに減少し、代わりに昨年4割だった25歳以上層が47パーセントに上昇している。性別で見ると、女性客が男性客をやや上回り、54パーセント。

■2位には『リアル・スティール』。累計興収は6700万ドル。短評はこちらにて。

■3位の"Footloose"は先週末に比べて下落率30パーセントという強力な下げ止まりを発揮。興収は3100万ドルほど。製作費は2400万ドル。

Three_2 ■初登場『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』は4位スタート。『バイオハザード』シリーズのポール・W.S.アンダーソン監督とその妻ミラ・ジョヴォヴィッチが組んだ製作費9000万ドルと言われるこの3D大作なのだが、週末の米興収はたったの880万ドルにしか満たなかった。ただし海外では好調なようで、その合計はすでに6400万ドルほどに達している。

一方、観客層は全体の64パーセントが25歳以上。男女比はほぼ半々だったようだ。このブログでもお伝えしたように、本作をめぐっては米配給をてがけるサミット・エンタテインメントに対してミラ・ジョヴォヴィッチがツイッター上で「ファミリー向け映画としての宣伝を怠っている!」と大批判を繰り広げたが、まさにこの通りの結果(若年層の動員が少ない)という結果になった。

映画の短評はこちらからどうぞ。

■ジョージ・クルーニー監督作"The Ides of March"は累計興収3000万ドル間近。映画のレビューとしてはこちらのブログがとても参考になりました。気になっている方はチェックしてみてください。5週目の"Dolphin Tale"(製作費3700万ドル)は累計6400万ドル。『マネーボール』(製作費5000万ドル)は6300万ドルに達している。

■さて、今週のもう一本の初登場作。ミスター・ビーンとしてもお馴染みの英コメディアン、ローワン・アトキンソン主演の"Johnny English Reborn"は興収380万ドルしか上げられなかった。製作費はその10倍以上の4500万ドル。観客の35パーセントがファミリー層で占められているのだとか。アトキンソンがファミリー層って…?

しかしながら興味深いのは、アメリカ以外では意外と好調で、すでに海外興収の合計は1億ドルを越えているのだ。つまりは『三銃士』にしても『ジョニー・イングリッシュ』にしても、アメリカ以外で訴求力を持つ作品と言えそうだ。

■先週3位の"The Thing"は一気に9位へ下降。興収下落率は63パーセントという高いものになっている。累計興収は1400万ドル程度。

50/50 フィフティ・フィフティ』は製作費800万ドルながら、下落率も緩やか。累計興収2900万ドルほど。

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【レビュー】一命

狂言強盗というのは聞いたことがある。では、狂言切腹はどうだろう。

時は江戸初期。生活に困った浪人侍が大屋敷の門をくぐり、「庭を貸してくれ。切腹がしたい」と願い出る。屋敷の主人は驚いて、「切腹とは穏やかではない。何か事情がおありか?」と相談に乗り、果てにはその侍に「これを生活の足しになさい」と金子さえ与えてくれる。このことを耳にした輩が次から次に同様の手口で狂言切腹をダシに金子を手にしているという。

そしていま、ひとりのやつれた男が井伊家を訪ね、かぼそい声で「切腹をさせていただきたい」と言う。家人は彼を座敷に通したうえで、「考え直すなら今のうちだ」と諭し、こう続ける。

「以前にもそなたと同じような用件で尋ねてきた若侍がいた。だが当家では狂言切腹なるものは通用しない。彼がその後、どのような末路を辿ったか知りたいか?」

それでも男の決心は変わらない。時は満ち、庭先での切腹の準備が始まる。そして男は、自分の介錯を3人の若者にお願いしたいと言う。が、彼らは皆、どういうわけか行方が分からなくなっている者ばかり。家中の者たちの顔色が変わる。この男はいったい何者なのか?そこで彼がポツリと語り始めたこととは・・・。

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三池崇史の容赦のない演出には『十三人の刺客』に続いて圧倒された。前回は動だが、本作はとことん静でいく。しかしその静謐な世界観の中でとんでもない人間の残酷さと、その対極にある純粋さが激しくせめぎ合いを見せる。その背後には関ヶ原の合戦からだいぶ経ち、平和な世の中が浸透するにつれて武士の価値観が少しずつ変容をきたし始めている社会状況がある(『十三人の刺客』はそれから更に時が進んだ江戸末期が舞台だった)。

ここに描かれる顛末はそのような日常に投下された劇薬のようなものだ。登場するのは刀は差しても合戦はおろか、人を切ったこともない者ばかりである。その渦中で瑛太が見せるハラキリの無念さ、エグさ、とことんさ。あそこが目をそむけたくなるほど酷いからこそ、後続の物語がその余韻のもとになだらかに連なっていったのだと思う。よくぞ躊躇せずにあそこまで描ききったものだ。

そして肝心の市川海老蔵はというと―。

数ヶ月前、この映画の音楽を手掛ける坂本龍一(彼のサウンドトラックは、水滴や風の音さえも聴こえてきそうなほどの静謐さに富んだものだった)がJ-WAVE「Radio Sakamoto」の中で海老蔵の起こした傷害事件について「あれは仕方ないと思った。(当時、彼が取り組んでいた役は)それくらいの壮絶な役だから」と語っていたのを思い出す。

事件の前日に映画を撮り終えたばかりだったという海老蔵は、役が沁みついて離れないまま、あの事件の日を迎えたのだろう。そして気持ちの整理が付かないまま、荒れてしまったのだろう。その行為は決して正当化されるものではないが、実際にこの映画を目の当たりにすると、役者とはこれほどまでに壮絶な職業なのかと、そのギリギリまで追い詰められた表情、目の動き、そして嗚咽に近い感情の発露の映し出される様に打ちのめされた。海老蔵が役作りにおいてとことんまで自分を追いこんでいたのは間違いない。そうしなければ表現できない境地に彼は達していた。海老蔵だとか、11代目とか、容疑者だとか、そんなスクリーンの外の事象を吹っ飛ばすほどの人生を背負ったキャラクターがそこには存在していたのだった。

一方、本作が時代劇史上はじめて3Dに挑戦したことはどのような成果を遺しただろうか。

そもそも三池崇史の『十三人の刺客』を観た時、僕はその冒頭、日本家屋の小さな扉を開くたびに次から次に恐怖譚が飛び出すという趣向に慄きながらも魅了された。あの極度の閉所感覚は他国では考えられないだろう。『十三人の刺客』を海外映画祭で発表した三池は観客の反応からそのことを実感したはずだ。

だからこその『一命』の3Dである。あの欧米人にとっては縮尺を間違えたかのような閉所感覚と、ふとした瞬間に柱と柱の隙間に引きずり込まれてしまいそうなほどに深い闇。それら表現するには3Dはまさに取り組み甲斐のある新技術と言えるだろう。

が、弱い。せっかく多様な日本家屋の建築技術が登場するのである。その細かく造りこまれた意匠、そして光&影のコントラストを世界に知らしめることのできる最高技術を手にしながら、それを充分には生かし切れていない。3Dはもっと深く表現されていい。もっとデコボコしていていい。そして臆せず、暗闇の裂け目として、もっともっと闇を表現していい。その意味で特筆すべき効果を上げていたのは、冒頭の玄関口を映し出したシーンと、雪の舞い落ちるシーン。これくらいだろう。

序盤に映し出される勇壮な鎧兜は、クライマックスではすっかり形骸化した象徴と化している。そのことが指し示す意味合いは深い。と同時に、昨今の大作映画における3D技術がこのような「鎧兜」になっている例がどれほど多いことか。奇才・三池崇史のことである。もしかするとそのような意味合いを含めての壮大なアンチテーゼだった・・・ってこともあり得るのだろうか。

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2011/10/23

【NEWS】ミラ様が米配給会社をツイッターで罵倒

東京国際映画祭にミラ・ジョヴォヴィッチがやってきた。彼女の最新作である『三銃士』を携えて。そして忘れてはならない、夫であり映画監督のポール・W.S.アンダーソンと、その他の出演者たちを引き連れて。

そのTOKYOまでのフライトの中で彼女が放ったツイットが話題となっている。なんと彼女は『三銃士』のアメリカでの配給&宣伝を手掛けるサミット・エンタテインメントを名指しで罵倒したのだ。

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金曜日よりアメリカで封切られている『三銃士』だが、ミラ様はこの映画のアメリカでの浸透ぶりの低さと、本作がファミリー向けアドベンチャームービーとして認知されていないことにおかんむりのご様子。サミット・エンタテインメントに対して「彼らは『トワイライト』シリーズの成功にあぐらをかいてるんじゃないかしら」と言い放ち、最後は"Shame on You !"と結んでいる。

また、これに対してサミット・エンタテインメントの首脳陣も黙ってはおらず、Deadlineの取材に対して「彼女(ミラ)はここのところずっとカナダで『バイオハザード5』の撮影に没頭していたから、(サミットが展開した)映画のキャンペーンについて全く把握していない。それなのにこんなことを言い出すなんて、お門違いもいいところだ。そもそも何か不満があるのなら、まずは会って話し合うってのが筋ってものだろう」とやり返している。

これがもしアメリカで大ヒットする兆しがあればこんな罵倒合戦にはならないわけで、金曜から日曜にかけてのオープニング週末興収の予測でも低い数字が見込まれている。詳細はまだ分からないが、ミラの期待した“ファミリー向け”とは全く異なった、中高年の男性客の割合が多いという情報もあり(先のDeadline記事によると、その層に訴求力のあるスポーツ番組のCM枠でスポットを集中投下したのだとか)、もしかするとこの報に触れた彼女が飛行機上から怒りをあらわにした…なんて可能性も考えられる。

しかし、そもそもミラ・ジョヴォヴィッチという女優像は『バイオハザード』で鳴らした戦うヒロインそのままなのであり、今回の猛々しいツイットもまさに映画の延長線上にあるかのよう。また今回の一件で多くのエンターテインメント・メディアがミラと『三銃士』について取り上げたことで、良くも悪くも、これまでで最高の媒体露出が無料で成し遂げられたことは言うまでもない。

ともあれ、震災後の様々な影響を鑑みてハリウッドの大物たちが軒並み来日キャンペーンを控える中、ミラ様は神々しくも来日してくれたわけであり、それだけでも日本人としてはこの映画『三銃士』を応援せずにはいられない。昨夜の映画祭オープニングと、このツイット事件の双方を眺めながら、素直に「ありがとう」との想いが湧きあがった。

『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』の短評はこちら

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2011/10/22

【NEWS】ゴードン=レヴィットがタランティーノ作"Django Unchained"に出演?

Godon Varietyによると、『500日のサマー』『50/50』のジョゼフ・ゴードン=レヴィットがクエンティン・タランティーノ最新作"Django Unchained"に出演すべく交渉入りしているという。

ゴードン=レヴィット自身はこの話に乗り気のようだが、なにしろ現在クリストファー・ノーラン監督作『ダークナイト・ライジング』やスティーヴン・スピルバーグ監督作『リンカーン』などに引っ張りだこの彼だけに、これを実現させるためには多少のスケジュール調整が必要となりそうだ。撮影開始は1月を予定。

タランティーノが彼の愛するジャンル“マカロニ・ウェスタン”に挑戦する本作は、ジェイミー・フォックス演じる元奴隷の男が、血も涙もない巨大プランテーション農場&遊技場主(レオナルド・ディカプリオ)に囚われた妻を救出すべく、ドイツ人賞金稼ぎ(クリストフ・ヴァルツ)の力を借りて大反撃を繰り広げる物語。その他の出演者にサミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ドン・ジョンソンら。ゴードン=レヴィットの役柄はまだ分かっていないが、これが実現すれば『インセプション』に続くディカプリオとの共演となる。

本作の米公開日は2012年12月25日。

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【NEWS】ザ・スタンドの監督にベン・アフレック?

Affleck Deadlineが思いがけないニュースを放っている。スティーヴン・キング著「ザ・スタンド」の長編映画化を進めるワーナー・ブラザーズが、その監督にベン・アフレックを指名したというのだ。(あまり詳細に触れられていない記事なので、まだ100パーセント信じることはできないが)

本作はウィルス蔓延によって人類の多くが死滅した黙示録的世界を舞台に、生き残った人間たちが戦いを繰り広げるという大長編ストーリー。かつて90年代にはTV版ミニシリーズとして映像化されたこともある。

今回の長編映画化をめぐってはこれまで『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』で大人気シリーズに最高のフィナーレをもたらしたデヴィッド・イェーツがその監督最有力と言われていたのだが(そして脚本家には『ハリー・ポッター』シリーズのスティーヴ・クローヴスの名前が挙がっていたのだが)、この話はすでに霧消したということか。。。

言うまでもなくアフレックとワーナーとの信頼関係はかなり強固なもの。『ゴーン・ベイビー・ゴーン』、『ザ・タウン』と優れた監督作を提示し、今現在は最新作"Argo"を監督中のアフレックだが、さて、キングの著作との相性や整合性はいかに?

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【予告編】アンジェリーナ・ジョリー初監督作"In the Land of Blood and Honey"

戦争をテーマにした映画の予告編が続きます。今回はアンジェリーナ・ジョリー長編初監督&脚本作"In the Land of Blood and Honey"。ボスニア紛争を背景にした過酷なラブストーリーです。アメリカでは12月23日公開。

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2011/10/21

【予告編】イーモウ最新作"The Flowers of War"

中国の巨匠チャン・イーモウ監督が南京大虐殺を描いた巨編"The Flowers of War"の予告編が公開された。本作はアカデミー賞外国語映画部門の中国代表にも選出されている。主演は『ダークナイト』のクリスチャン・ベイル。本編は12月16日、北京で行われるワールドプレミアにて初披露される予定

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2011/10/20

【NEWS】ロスト・シンボルの監督候補にマーク・ロマネクが浮上

Romanek Deadlineによると、ダン・ブラウンのベストセラー小説シリーズ第3弾『ロスト・シンボル』を映画化するにあたって、『ストーカー』や『わたしを離さないで』で知られるマーク・ロマネクがその監督最有力として浮上してきているという。

第1弾『ダ・ヴィンチ・コード』は世界で7億5800万ドル、続く『天使と悪魔』は4億8600万ドルの興収を記録している本シリーズ、これら前2作を監督したロン・ハワードは今回はプロデューサーに徹することを決めている。製作&配給のソニー・ピクチャーズでは監督候補をリストアップして検討を重ねてきており、独特の映像演出手腕に定評のあるロマネクとの間では、近いうちに交渉が始まるのではないかと見られている。が、過去に『ウルフマン』を撮影数週間前に離脱したことのあるロマネクだけに、このまま順調に進むかどうかまだ油断できなさそうだ。

映画版『ロスト・シンボル』に関しては、こうして監督探しが続く傍で脚本だけが地道に練られ続けてきた。はじめは『堕天使のパスポート』や『イースタン・プロミス』で知られるスティーヴン・ナイトがこれを手掛け、今はそのバトンを受け継ぐかたちで、原作者のダン・ブラウン自身が執筆を行っている。主人公ラングドン役には前作と同じくトム・ハンクスの再登板が予想されるものの、それに向けての交渉事などはまだ行われていない。

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2011/10/19

【NEWS】エクスペンダブルズ2、ミッキー・ロークの出演は無し?

Rourke Deadlineによると、どうやらミッキー・ロークは『エクスペンダブルズ2』に出演しない構えのようだ。彼は現在、マーティン・マクドナー監督の次回作"Seven Psychopaths"の出演に向けて交渉入りしており、もしこれが正式に決まると、撮影スケジュールが『エクスペンダブルズ2』と丸々重なってしまう。それゆえ荒くれ者たちの一人として再登板を果たすのは難しくなってしまう―という事情らしい。

マーティン・マクドナーは英国を代表する劇作家として日本でも長塚圭史らによってそのいくつかが上演されているが、2008年には"In Bruges"(日本では「ヒットマンズ・レクイエム」というタイトルでDVDリリース)にて映画界へ初進出。これがゴールデン・グローヴ賞主演男優賞(コリン・ファレル)を獲得するなどの大絶賛を受けた。

今回の"Seven Psycopaths"はマクドナーが手掛ける長編第2作目。LAを舞台に、コリン・ファレル演じる脚本家が"Seven Psychopaths"と銘打たれた作品を執筆するさなか、犬泥棒に手を染めるふたりの友人たち(サム・ロックウェル&クリストファー・ウォーケン)に巻き込まれ、そこに愛犬を行方を血眼で探す狂えるギャング(ミッキー・ローク)までもが乱入してくるという物語だ。

なおマーティン・マクドナーの兄、ジョン・マイケル・マクドナーも今年に入って"The Guard"という作品で長編監督デビューを果たしたばかり。ブレンダン・グレッソン、ドン・チードル、マーク・ストロングが出演するクライム・コメディで、こちらもなかなかの高評価を受けている。

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【NEWS】IMDb訴えられる

Im 映画業界やその周辺で日銭を稼ぐ者にとってなくてはならない情報源となっている映画データベースIMDbが、利用者によって訴えられる事態が起こっている。

訴訟を起こしたのはテキサス在住の匿名の女優(アジア系であることが確認されている)。このサイトは有名映画やそれに携わる俳優やスタッフのプロフィール詳細にアクセスできるのみならず、売り出し中の新進俳優らが自分の情報をキャスティング・ディレクターらにアピールするひとつのきっかけとなることでも知られているが、今回の訴状で原告が問題視しているのはその「年齢」部分のようだ。

AFPによると、そもそも原告がIMDbに登録したのは2003年頃。実年齢がキャスティングに大きな影響を与えると考えていた彼女は、自分の年齢を非公開として活動を続けてきた。その流れで、2008年、同サービスがよりディープな業界内情報を提供する課金制のIMDb Proの運営をはじめたのに併せて、彼女もこれに登録。だが、その際に登録画面で求められたクレジットカード情報(生年月日やカード期限)を入力すると、自分の画面にこれまで記載のなかった実年齢が表示されるようになったという。その後、プライベートにかかわる該当部分を表示しないようにサービス運営側に求めたところ、これを拒否されたそうだ。

原告は訴状の中で「実年齢を公表され不利益を被ったこと」や「クレジットカード情報を転用している可能性があること」などの可能性を指摘したうえで、詐欺、契約違反、消費者権利や私生活の侵害などでIMDbとその親会社であるAmazonに100万ドルの損害賠償を求めている。

現時点でAmazonの広報担当者は「係争中の問題に関してはコメントしない方針になっている」と返答するにとどまっている。

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【NEWS】アン・ハサウェイがレ・ミゼラブルに正式参戦

Hathaway  『英国王のスピーチ』のトム・フーパー監督の次回作として動き出しているミュージカル映画版"Les Miserables"。80年代よりロングラン公演中の有名ミュージカル(原作は1860年代にヴィクトル・ユーゴーによる)をベースにする本作に、アン・ハサウェイがキャスティングされることが決定した。

彼女が演じるのは、娘コゼットの養育費を払うために工場で働き、歯を売り、長髪を売り、果てには売春にまで身を堕として病を患っていく悲劇のヒロイン、ファンティーヌ。ちなみに英国オーディション番組でスーザン・ボイルの名を一躍世界に知らしめた楽曲"I dreamed a dream(夢やぶれて)"も、このファンティーヌの心の内を歌ったものだ。

本作にはすでに主人公ジャン・ヴァルジャン役にヒュー・ジャックマン、彼を追うジャベール警部役にラッセル・クロウが決まっている。劇場公開は2012年12月7日を予定。次年度のオスカーレースへの参戦が予想される強力な一本となりそうだ。

ハサウェイは、同じく来年公開のクリストファー・ノーラン監督による“バットマン”第3弾『ダークナイト・ライジング』にてキャットウーマン役を演じている。

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2011/10/18

【レビュー】明りを灯す人

かつて『あの娘と自転車に乗って』という映画があった。なんとも胸を打つ純朴な響きだが、坂の多い長崎で育った自分には現実問題として“あの娘”と“自転車”という要素が一文の中に結実することなどあり得ないことで、未知なる世界だった。それゆえ舞台となったキルギスも、ほぼファンタジーの国に思えた。しかし、これだけは確実に言える。かの国にはいまだ「あの娘と自転車に乗る」ことに価値を見出す稀有な純情野郎が存在するのだ。

アブディカリコフ(ロシア名)。またの名を、アリム・クバト(キルギス名)。そんな彼の最新作が届いた。それが『明かりを灯す人』である。

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これはいざ旅するとなるとあまりに遠すぎる国キルギスへの脳内トリップを実現させてくれる貴重な作品であり、地平線の先まで広がる草原の広大さを見つめていると、僕自身の身体に沁み込んだ“日常”という概念の矮小さを思い知らされる。その気づきはまさに旅の効能と同じものなのかもしれない。

英語のタイトルは"The Light Thief(明かり泥棒)"。監督自身が演じる「ミスター・ライト(明かり屋さん)」は、その職能を使って各家庭に電気を導く日々を送っている。それが彼の仕事かと思いきや、なにやらこれは彼の善意、いや言葉を代えれば、タイトルどおりの「泥棒」行為のようだった。つまりはそこらの宙を貫く電線からちょっとだけ電力を拝借しているのだ。しかし彼自身、富める者と乏しい者とが共存する世界において、この行為を悪事などとは露ほども考えていないようだ。

おりしもキルギス中央では政府転覆、武力衝突、民族抗争と悲劇的な事態が巻き起こっているさなか。日常を支配する価値観なんて、いとも簡単に反転してしまう。その余波はこんなにのどかな村にまで。ミスター・ライトの朴訥な人柄がふと何かを察知したとき、そこには政治家を名乗る様々な人たちの姿が。不穏な風。惑う人々。果たして、この村はどう変貌を遂げてしまうのか―。

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監督であり、主演俳優でもあるアリム・クバトが9年もの歳月をかけたという本作。恐らくその過程では幾度もストーリーの変更を余儀なくされたことだろう(とくにキルギス2010年の政変などは映画自体に大きな衝撃を与えたはずだ)。

が、そこで複雑性を増すのでなく、むしろ完成した作品がよりシンプルかつ普遍的な身体を獲得していたことに驚かされる。それは序盤のミスターライトの「泥棒行為」、またはそれを「悪いこと」として取り締まろうとする権力の二律構造を、反転させ、繰り返し、このキルギスの草原という目線から国家、世界の在り方を見つめてみようとする試みでもある。

僕らはこの映画に遠く離れたのどかな国家を観るのではなく、ここで描かれる事象の多くが心理的・事象的にどんどん自分の身近なものへと近似していくことに愕然とさせられることだろう。

かの国はもはや冒頭に掲げた「ファンタジーの国」ではありえないのかもしれない。

だがライト氏が灯しつづける仄かな明かりだけは、世界のどこにでもあり、誰の心をも温かく照らす根源的な人間性の鼓動を象徴しているような気がしてならなかった。

そして、この朴訥な映画は、とある悲劇と共に幕を下ろす。

人間は、いや、我々ひとりひとりは、彼の意志を継ぎ、誰かのための「ミスター・ライト」と呼ばれる存在になれるだろうか。

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【レビュー】pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち

なるほど、そう来たか。『アバター』以降、様々な3Dを目にしてきたが、実際のところドキュメンタリーというジャンルほどこの質感にフィットするものはない。やはり観客は、最終的に3D技術を“目的”としてではなく、紛れもない“手段”として選びとっていくのだろう。

Pina

そしてこれは急逝した伝説の舞踏家ピナ・バウシュ率いるヴッパタール舞踏団が、ピナへの思慕を抱えながらも、いまその独創的パフォーマンスを全力で映像に焼き付ける作品だ。監督を務めるのはピナと親交の深かったヴィム・ヴェンダース。「ヴッパタールを撮るには3Dしかない!」と閃いた彼は、製作直前にピナの死に直面し、企画中断を余儀なくされながらも、いつしか再び立ち上がった。資料を紐解くと、彼は『アバター』を観ながら3D技術について幾度も研究を重ねたという。(ちなみに最近3D技術に挑戦した監督にドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォークがいる。彼は劇場で『アバター』を観ながら、だんだんと気持ちが離れていって3D眼鏡を外してしまったんだとか)

そこでついにお目見えする映像には時おりピナ自身も登場する。その存在は今なお団員やヴェンダース、そして観客の心のうちに生き続け、日常の中のささやかな創造性に火をつけ続ける精霊のごとし。いつしかセッティングの始まる舞台。幕開け。四季の移り変わりを最小限の身体の動きで祝福するパフォーマンスで列を組んで登場するヴッパタールの面々。もうここから鳥肌モノだ。客席に備え付けられたカメラが舞台を捉える。それは例えるなら、深夜、人間が寝静まったのを見計らって妖精たちが箱の中で全身全霊を込めて踊り続けている風景―そんなふうに僕には思えた。そして時にカメラの視点はグングンと舞台の内部にまで潜入し、優雅な舞のみならず、演者の激しい呼吸、筋肉の隆起さえも映しとっていく。

通常のドキュメンタリーならば取材者はカメラの背後で影になるべきなのだろうが、本作ではヴェンダースが、その存在こそ露わにしないまでも、技術や構成その他の面々で持てる芸術性をすべて注ぎこんでいる。団員が舞台を飛び出し、街のそこかしこで踊るとき、その画面構成はやはり数々の名作でお馴染みのヴェンダースの“画づくり”そのものなのだ。その意味で、彼自身も紛れもない出演者のひとりと言える。

いまふと「参加型」という言葉が頭をよぎった。

確かに常人にはあのダンサーたちような身のこなしは不可能かもしれない。だが、本作では誰もが舞台上のパフォーマンスに“自分”を添え、自分なりのやり方で、手を伸ばし、脚でリズムをとりながら参加することができる。

これはもともと存在する「作品」を再現したものではない。紛れもない一回性の体験。目の前に繰り広げられている「瞬間」を駆け抜ける冒険である。

そこにいま新たな観客が参加し呼吸を共にすることによって、舞台芸術とも全く空気の異なった唯一無二の息遣いを持った劇場空間が、世界中の映画館に星の数ほど生みおとされていくことになる。

それが3D映画『pina』の最たる祝祭性なのだと思う。

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【動画】マーベルのスピンオフ短編

数ある「マーベル・コミック」ヒーローがそれぞれのフィールドで活躍を続ける中、その間を取り持つのがこの男、エージェント・コールソン(クラーク・グレッグが演じている)。

そんな彼がスピンオフで活躍する短編シリーズ"Marvel One-Shots"の新作がお目見えした。第2弾となる今回は"A Funny Thing Happened On The Way To Thor's Hammer"と題し、なんとコールソンがちょっとしたアクションも披露。

ちなみに第1弾の"The Consultant"は『マイティ・ソー』のブルーレイ特典とし、今回の"A Funny Thing~"は『キャプテン・アメリカ』の特典として収録されているとのこと。

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2011/10/17

【興行】北米週末Ranking Oct.14-16

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Oct.14-16 weekend 推計

01 Real Steel $16.3M
02 Footloose  $16.1M
03 The Thing $8.7M

04 The Ides of March 
$7.5M
05 Dolphin Tale $6.35M
06 Moneyball $5.5M
07 50/50 $4.3M
08 Courageous $3.4M
09 The Big Year $3.3M
10 The Lion King
 $2.7M

■今回の週末興行は、昨年同時期に『ジャッカス3D』や『RED』が登場したときに比べると全体で36パーセント減。

Realsteel129
■ヒュー・ジャックマン主演、『ナイト・ミュージアム』のショーン・レヴィ監督作『リアル・スティール』がボックス・オフィスV2を達成。しかしながら、2位と僅差なことから、現地時間の月曜日以降の順位変動もあり得る。先週末からの下落率は40パーセント。平均的な2週目興行に比べて10パーセントほど下げ止まりが働いている格好で、口コミ浸透のほどが伺える。筆者もつい先週、試写してきましたのでその短評はこちらにて。

■2位には『フットルース』(1984)のリメイク、"Footloose"が登場。

Footloose

初日の金曜日興収分だけで見ると本作の週末成績NO.1獲得はほぼ間違いない様相だったが、さすがに『リアル・スティール』は土日のファミリー層動員が凄まじく、推計段階で逆転される結果となっている。それでも興収1600万ドルはスタジオ側の「1500万ドル~1700万ドル」との予測範疇とほぼ一致する。観客層を見てみると、75パーセントが女性。全体の27パーセントが18歳以下。また、1984年のオリジナル版を見ているであろう35~49歳も全体の20パーセントを占めた。

監督は『ハッスル&フロウ』や『ブラック・スネーク・モーン』といった音楽が奏でられる瞬間をつぶさに描いたドラマが高く評価されてきたクレイグ・ブリュワー。製作費は2400万ドルという安価なので、来週末までには回収できているだろうか。

■3位はジョン・カーペンターによる『遊星からの物体X』(1982)の前日譚を描く"The Thing"が登場。

Thething2011650
当初はリメイクを想定していたものの、プロデューサーもスタジオ側も「完璧なカーペンター作品をリメイクすることは、モナリザにヒゲを加えるのと同じこと」という見解で一致し、方向転換し“プリークエル”の創造に着手したとのこと。それほどの思い入れを宿しながらも、1位、2位と約倍近く離され興収870万ドルスタートとなった。観客の57パーセントは男性客。ファミリー層の『リアル・スティール』、女性に人気の『フットルース』とくると、男性狙いの本作にはもう少し集客できる余地があったような気もするのだが、やや期待を下回る結果に。

■ジョージ・クルーニー監督作"The Ides of March"は驚きの下げ止まり方を見せた。先週末比28.5パーセント減。通常の新作だと平均50パーセント下落するところを、ギリギリの底力で踏ん張って見せた。累計興収は2215万ドル。

■5位の"Dolphin Tale"は製作費3700万ドルのところ、累計興収はすでに5867万ドルに達している。6位の『マネーボール』の興収は製作費5000万ドルを越えて、5661万ドル。7位の50/50 フィフティ・フィフティ』は製作費800万ドル、累計興収2430万ドル。宗教畑から放たれた人間ドラマ"Courageous"は製作費200万ドルという安価な製作費から2137万ドルの売り上げを記録している。

■9位にはフォックスの新作コメディ"The Big Year"。スティーヴ・マーティン、ジャック・ブラック、オーウェン・ウィルソンと有名どころが揃い踏みしたものの、興収332万ドルにしか満たない撃沈ぶり。観客の70パーセントは25歳以上だった。製作費は2800万ドル。

■10位の3D版『ライオン・キング』はすでにブルーレイが発売されたのちもTOP10に居座り、その累計は9000万ドルに達している。1994年公開時の興収と合わせると4億1890万ドルとなり、これは全米歴代興収ランキングにおいて『トイストーリー3』を凌いでの9位となる。

■むしろ、注目すべきはTOP10圏外か。スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の最新作"The Skin I Live"が全米6館にて限定公開され、1館あたりのアベレージ興収38497ドルという高稼働を記録している。これほどまでに期待と評価を得ながらも、アルモドバル作品はスペイン国内の映画界からはそっぽを向かれている気配があり、先日お伝えしたアカデミー賞外国語映画賞の各国代表作品でも他作品がエントリーされるに至っている。

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【NEWS】ピノキオ前日譚の映画を制作か?

Levy ハリウッドではここのところ、『アリス・イン・ワンダーランド』の成功を皮切りに“おとぎ話”をひとつの金脈とみなすケースが多い。ひとつの理由にはすでに著作権と呼ぶべきものが失効した“パブリック・ドメイン”として自由に脚色可能なことが挙げられるのあろうが、それにしても現在進行中の企画だけで、「白雪姫」、「眠れる森の美女」、「ヘンゼルとグレーテル」、「ピノキオ」などなど。そして新たにもう一本の映画が加わりそうだ。

Deadlineによると、20世紀フォックスが"The Three Misfortunes of Geppeto"という脚本を購入したそうだ。“ゼペット”という響きだけでお分かりの通り、ここでフィーチャーされるのはピノキオの生みの親、ゼペットじいさんだ。彼が「ピノキオ」の世界に足を踏み入れるまでのプリークエル(前日譚)。その不幸な人生、戦争、そして愛する人をめぐる冒険を描いた物語が紡がれていく。

フォックスはこの作品を『リアル・スティール』がヒット中のショーン・レヴィ監督に託して先に進めていく予定。レヴィ率いる21ラップスが製作を担う。

レヴィはマックス・ランディス(名匠ジョン・ランディスの息子)脚本による「フランケンシュタイン」と、更にはジェームズ・キャメロン製作による『ミクロの決死圏』の3Dリメイク作を準備中。"Geppeto"はその次になるものとみられる。

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2011/10/16

【NEWS】映画版トワイライト・ゾーンの監督にマット・リーヴス

Reeves ワーナー・ブラザーズのもとで監督探しが続けられていた映画版「トワイライト・ゾーン」。その監督候補にはクリストファー・ノーラン、アルフォンソ・キュアロン、マイケル・ベイといった錚々たる名前が並んでいたのだが、Deadlineによると結局のところ『クローバーフィールド』や『モールス』などでゾワゾワっと奇妙な世界の醸成には定評のあるマット・リーヴスに白羽の矢が立ったようだ。

この先、月曜以降、細かな契約交渉などが進行していくものとみられ、撮影開始は来夏頃を予定している。

Twilightロッド・サーリングが創始したTVドラマとして名高いこの怪奇シリーズだが、今回新たに制作される映画版では80年代の映画版のようにオムニバス(スピルバーグ、ジョン・ランディス、ジョー・ダンテなどの有名監督がそれぞれのエピソードを担当)の形式はとらず、ジェイソン・ローゼンバーグが脚本執筆した1本のストーリーラインのもとで構築されていく。制作にはレオナルド・ディカプリオ率いる制作会社アッピアン・ウェイも参加する。

このところ「監督決定!」類のニュースでマット・リーヴスの名前をよく見かける。ケネス・オッペルによる原作をもとに、若き日のフランケンシュタイン博士を描いた"The Dark Endeavor"、ヴァンパイア・ムービー"The Passage"、宇宙人侵略モノ"8 O'Clock in the Morning"など。今回の「トワイライト・ゾーン」によってこれらの待機作の順番や流れがどのように変わってくるのかはまだ分かっていない。

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2011/10/15

【NEWS】アベンジャーズ予告編の再生回数、iTunes記録を樹立

Theavengers今週火曜日に披露されたマーベル映画『アベンジャーズ』の予告編が、その最初の24時間でダウンロード回数1000万回を突破し、iTunes記録を樹立した事が分かった。これまでのチャンピオンは24時間で600万回ダウンロードの『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』だった。

本作はマーベル・コミックでお馴染みのアイアンマン、マイティ・ソー、ハルク、キャプテン・アメリカなどがヒーロー連合を結成して巨大な敵に挑む新機軸となる。アメリカでの公開は2012年5月4日。

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2011/10/14

【予告編】Shame

マイケル・ファスベンダーがヴェネツィア国際映画祭で主演男優賞を受賞した"Shame"の予告編が登場した。監督のスティーヴ・マクィーンは映画史に名を刻む名優と同じ名前を持ちながらも、こちらは黒人のちょっとポッチャリ系。しかしながらターナー賞に輝くなどのアーティストとしても名高く、映画界に初進出した前作"Hunger"は英国では映画史に残る傑作として評価されているほど(日本では未公開)。

すでにレジェンドとして地位を確立しつつあるこの監督の第2作目はどんな仕上がりになっているのだろうか。「セックス中毒者の話」と言ってしまえば元も子もないのだが、予告編を見る限りだと研ぎ澄まされた映像の美しさが夜の呼吸のごとく静謐に貫かれている印象を受けた。アメリカでは12月2日に限定公開。アカデミー賞への参戦はあり得るのだろうか?

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【NEWS】コーエン新作の主演俳優決定

Isaac Deadlineによると、コーエン兄弟が進行中の企画"Inside Llewyn Davis"の主演としてオスカー・アイザックが抜擢されたそうだ。

本作は60年代のニューヨーク州グリニッジ・ビレッジを舞台に、デイヴ・ヴァン・ロンクやトム・パクストンをはじめ実在のミュージシャンをベースにしたキャラクターによるフォーク・ミュージック・シーンの興隆を描いた物語。

オスカー・アイザックがタイトル・ロールの“レウィン・デイヴィス”を演じるのかどうかまだ定かではないが、『エンジェル・ウォーズ』や『ロビン・フッド』を皮切りに、ライアン・ゴズリング主演の"Drive"での怪演、マドンナ監督作"W.E."、そして“ジェイソン・ボーン”シリーズ最新作"The Bourne Legacy"でも主演ジェレミー・レナーに続く主要なキャラを演じている業界大注目株の俳優なだけに、今回のコーエン作でその一般的な認知度は爆発的に上昇することになりそうだ。

コーエン兄弟と『ノー・カントリー』や『トゥルー・グリット』で組んだ敏腕スコット・ルーディンがふたたび制作を担う一方、本作はまだアメリカ国内の配給が決定しておらず、フランスの映画会社スタジオ・キャナルが唯一コミットメントを決めている。キャナルはフランス&その他の国の配給も担当する予定。

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【NEWS】外国語映画賞、各国代表出揃う

米アカデミー協会は現地時間の13日、第84回アカデミー賞授賞式で「外国語映画オスカー」獲得を狙う各国の代表作品63本のタイトルを明らかにした。ちなみに日本の代表選手は我が国における現役最高齢監督、新藤兼人の『一枚のハガキ』。また今年はニュージーランドの作品が初参加している。

国名をアルファベット順に並べると、そのエントリー作は以下の通り。この中から絞り込まれた末、1月24日に候補作が発表され、2月26日開催のアカデミー賞授賞式にてオスカー受賞作が発表される。

アルバニア "Amnesty" Bujar Alimani
アルゼンチン "Aballay" Fernando Spiner
オーストリア  "Breathing " Karl Makovics
ベルギー  "Bullhead" Michael R. Roskam
ボスニア・ヘルツェコヴィナ "Belvedere" Ahmed Imamovic
ブラジル "Elite Squad:The Enemy Within" Jose Padilha
ブルガリア "Tilt" Viktor Chouchkov
カナダ "Monsieur Lazhar" Philippe Falardeau
チリ "Violeta Went to Heaven" Andres Wood
中国 "The Flowers of War" Zhang Yimou

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【短評】リアル・スティール

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ずっと離れ離れだった父子のきずなの回復に、ちょっとだけ先の未来SF要素を加味。廃棄処分場で見つけたボロボロの旧型ロボットに自分自身を、そして父と子それぞれの大切な存在を重ね合わせて、それがいつの日かロボット・ボクシングの最高峰のリングにまで昇りつめていく過程を描く。『ナイト・ミュージアム』のショーン・レヴィによる演出、そしてヒュー・ジャックマン&子役少年の演技は全くもって非の打ちどころがない(ある人はその“非の打ちどころのなさ”を“非”と指摘するかもしれないが)。そしてこのVFXによって創出されたロボットが最後は『ロッキー』顔負けの白熱した臨場感と、拳一発の重みを振り絞っていく様、またそこに声援を送る観客の熱狂ぶりが、映画を観終わってもまだまだ体内に居残り続けている。2時間10分があっという間に過ぎ去っていった。

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【NEWS】ウディ・アレン新作、タイトル変更

Bop イタリアの製作・配給会社による資金注入のもとに撮影入りしているウディ・アレンの新作"The Bop Decameron"が、このたびタイトルを変えることになった。新たなタイトルは"Nero Fiddled"。変えた理由は「混乱するから」とのことだが、何がどう混乱するのかはアレンのみぞ知ることのようだ。

(追記)ハリウッド・リポーターによると、アレンは、世間のジョバンニ・ボッカチオ著「デカメロン」についての知名度が想っていたよりも低いことから、今回のタイトル変更を決意したとのこと。

本作はアレック・ボールドウィン、ロベルト・ベニーニ、ペネロペ・クルス、ジュディ・デイヴィス、ジェシー・アイゼンバーグ、エレン・ペイジらが出演。

批評家からも観客からも高評価で迎えられたアレンの前作"Midnight In Paris"は、今現在、アレンのキャリアの中で最も高い興収(5000万ドル)をマーク。世界中が彼の次なる一手に注目しているだけに、ベテランのアレンそのプレッシャーをどう軽妙に乗り切っていくのかも見どころである。

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【NEWS】マイティ・ソー次回作に女性監督を起用

Jenkins 以前よりお伝えしていたように、『マイティ・ソー2』の監督候補としてパティ・ジェンキンスの名前が浮上していたわけだが、このたび一連の交渉が成立し、彼女の起用が正式に決定した。クリス・へムズワース、ナタリー・ポートマンが再登板。2013年11月15日の公開となる。

ジェンキンスはその代表作『モンスター』にてシャーリーズ・セロンにアカデミー主演女優賞をもたらしたことで名高い。その後は映画畑から離れ、"The Killing"、"Arrested Development"といったTVドラマの演出などを手掛けている。

女性監督が描くマーベル・コミック・ヒーローはどんな新しい視座を提示してくれるだろうか。

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2011/10/13

【NEWS】ハリウッドVOD抗争は劇場主側の勝利

ここのところハリウッドの映画業界を騒がせていたのはユニバーサルがぶち上げた"Tower Heist"のVOD(ビデオ・オン・デマンド)配信構想だった。同スタジオは新しいビジネス・モデルのトライアルとして、ベン・スティラー、エディー・マーフィらが主演するこのクライム・コメディを劇場封切後たった3週間足らずで試験的にVOD配信することを発表(ただし都市限定で)。その料金は$55.99。1人分の観賞料金よりもかなり高額だが、外出せずに自宅で見られること、家族や友人らとみんなで楽しめることを考えると割安なケースもあるのかもしれない。

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これに対して劇場運営を司るオーナー連合は「劇場の観客が減少してしまう」と怒り心頭。全米NO.3チェーンのCinemarkをはじめ、様々な中小チェーンもボイコットを示唆してこの動きをけん制していた。

これを受けてユニバーサルはようやく本日、レスポンス。今回の試験的VOD配信を取りやめることを発表した。しかしこれからもVODの可能性を模索していくことは変わらないと付け加えている。

DVDやブルーレイの売り上げが減少している映画業界では、今これに代わる収入減の確保が早急に求められている。VODのようなシステムはこれにうってつけの可能性となるのだが、スタジオ側がこれと並行して進めたいのが“ウィンドウ”と呼ばれる“劇場封切からビデオリリースまでの期間”の短縮である。もちろんこの期間を短縮することは劇場側にとって自分たちの売り上げを明け渡すことにもつながりかねない。よって両者は同じ映画業界に居ながらにして、互いに一歩も譲らない、睨みあいの戦線を展開しているのである。

今回の"Tower Heist"では劇場主側に軍配が上がったが、これで抗争が終わりというわけではない。今後スタジオ側はどのような攻勢を見せるのか。ソフト部門の苦戦は世界中の映画業界が抱える課題なだけに、両者の攻防にこれからも注目していく必要がありそうだ。

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【NEWS】ダイハード新作タイトル&公開日

Hard 米20世紀フォックスが『ダイ・ハード』シリーズ第5弾"A Good Day to Die Hard"の公開日を2013年2月14日に定めた

ちなみに名作SF「スター・トレック」の中にクリンゴン人と呼ばれる異星人が登場するのだが、好戦的な彼ら独特の言い回しとして"It's a good day to die"などといったセリフが登場する。新タイトルはそこからアイディアを拝借したものだと思われる。

また、これまで伝えられているところによると、今回はブルース・ウィリス演じるジョン・マクレーンがアメリカを離れ、息子を救うためにロシアで駆けずり回るストーリーになる模様。『ウルヴァリン』のスキップ・ウッズが脚本を、『エネミー・ライン』『マックス・ペイン』のジョン・ムーアが監督を務める。

なお、フォックスは他にも待機作の公開日を発表。"Percy Jackson:Sea of Monsters"が2013年3月26日、リーアム・ニーソン主演の『96時間2』(原題は"Taken")は2012年10月5日、ジェラード・バトラー主演の"Of Men & Mavericks"は2012年10月26日、"Walking with Dinosaurs"は2013年10月11日。

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2011/10/12

【NEWS】ソダーバーグ新作はHBOのテレビ映画

50歳を目前にしての映画監督引退(最近では新作『コンテイジョン』の高評価により「引退ではなく、一時的なリフレッシュ」と発言修正)を宣言しているスティーヴン・ソダーバーグ。それが引退であれ、サバティカルであれ、残された歳月はもう僅かなことに変わりはないわけだが、その中でもソダーバーグが以前より温め続けてきた企画“リベラーチェの伝記映画”にようやく動きが見え始めてきた。これはめでたいと祝福したくなる一方で、次の瞬間、これが劇場映画ではなく、HBOでの放送を前提としたテレビ映画であることに愕然とさせられる。タイトルは"Behind the Candelabra"。

リベラ―チェは1950年代、ド派手な衣装とステージ、それに幅広いジャンルのピアノ演奏で爆発的な人気を獲得したエンターテイナー。ソダーバーグによる本作ではマイケル・ダグラスがこの役を演じ、マット・デイモン演じる愛人(リベラ―チェは早くから同性愛であることをカムアウトしていた)との長きにわたる関係性について焦点をあてた作品になるという。

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ソダーバーグにとって念願の企画なだけに劇場用として製作できない無念さは相当なものだろうと思いきや、当の本人は今回の決定について「2つの利点」を挙げており、それらは「適正なるクリエイティビティが確保されること」、それに「できるだけ多くの人に見てもらいたいこと」ということに尽きるようだ。なるほど、思い返せば『チェ・ゲバラ2部作』の商業的失敗で大きな痛手を被ったソダーバーグ。彼が“引退”の二文字をちらつかせ始めたのもこの直後からだったし、彼自身、「伝記モノには魔物が棲んでいる」との認識が痛いほど沁みついているのかもしれない。

撮影は2012年7月、LA、ラスベガス、パームスプリングスで行われる予定。素晴らしい作品になることを、それが功を奏して劇場スクリーンでの凱旋上映、てな展開になることを願ってやまない。

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【NEWS】イーストウッド俳優復帰作の共演にサンドラ・ブロック?

Side02_2 すべてはクリント・イーストウッドが監督する予定の"A Star Is Born"が主演女優ビヨンセのご懐妊によって撮影延期を余儀なくされたことに始まる。この時期的な空白を埋めるべく、急遽持ち上がったのがイーストウッドの『グラントリノ』以来となる俳優復帰話。彼の長年のコラボレーター(製作&アシスタント・ディレクター)であるロバート・ロレンツの監督デビューに際してイーストウッド自らがその映画の主演の役目を担うというのだが・・・。

かくしてイーストウッドが新作"Trouble with the Curve"への主演を検討し始めたと報じられたのがつい先週のこと。これが本決まりになったとの報告はまだ入っていないが、一方でTwitchによるともうひとつの要となる“娘役”としてサンドラ・ブロックが交渉入りしているという。

本作は老いた野球スカウトマンが視力に問題を抱えながらも、娘と共に、おそらくこれが最後になるであろうスカウト旅行に繰り出していくロード・ムービー。

サンドラ・ブロックは一昨年、ワーナー作品『しあわせの隠れ場所』の演技でアカデミー賞主演女優賞を獲得。それ以来となる新作"Extremely Loud & Incredibly Close"は年末に公開される予定。またアルフォンソ・キュアロン監督による宇宙空間SFスリラー"Gravity"も待機中だ。ワーナー作品とのコラボレーションが多いだけに、今回の"Trouble with the Curve"への出演も堅いのでは?との見方も強い。

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【NEWS】バイオハザード撮影セットで事故

トロントのシネスペース・フィルム・スタジオにて撮影中の『バイオハザード5』の現場でアクシデント発生。セットの足場が崩れ、16人のスタッフ&キャストらが足や背中、腕などを負傷し、そのうち11人が救急車で搬送されたそうだ。

事故当時、付近にはゾンビの格好をしたキャストが何十人もおり、その特殊メーキャップ込みの惨憺たる状況に、駆けつけた救急隊員も思わず目を丸くしたそう。負傷したゾンビたちが病院に担ぎ込まれる様はそれこそがシュール過ぎる描写のように思えてならない。

昨日の『ワールド・ウォー・ゼット』に続いて、ゾンビ映画のトラブルが続く。ちゃんとお祓いはしているのだろうか・・・?

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【予告編】アベンジャーズ

「火曜に予告編が登場」とネット上で囁かれていた通り、ついに『アベンジャーズ』の最新トレーラーがお目見えした。アイアンマンマイティ・ソーキャプテン・アメリカハルクらが一堂に会しヒーロー連合を結成、共に強大な悪に立ち向かっていくという、実写ヒーロー映画史上まさに“ターニング・ポイント”となる新機軸。アメリカでの封切りは、2012年5月4日。もちろん3D仕様。

いちばん綺麗な画像でご覧になりたい方はAppleにてどうぞ。

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2011/10/11

【NEWS】NY映画祭、謎の特別上映はこの映画

Hugo_scorsese_300 第49回ニューヨーク映画祭において数日前に緊急追加発表された覆面作品があった。何が上映されるかは当日その場で発表されるというサプライズ企画である。ただし事前には「どうやら巨匠級の監督による最新作らしい」というウワサも広がっていた。

「巨匠といえば、アレだろう」「うん、イーストウッドの"J.Edgar"に違いない」という憶測が徐々に広がりつつあったのだが、いざベールを上げてみると、巨匠は巨匠でもイーストウッドとは違う方の巨匠、すなわちマーティン・スコセッシ。彼による3Dファンタジー"Hugo"が“未完成”の状態で上映されたそうだ。

アメリカでは11月23日公開の本作は現在、仕上げ作業の真っただ中。本映画祭でこのようなwork-in-progressの作品が観客の眼前に提示されるのは、1991年の『美女と野獣』以来のこと。上映時にはスタンディング・オベーションに包まれながらマーティン・スコセッシ監督が壇上に上がり、色味やサウンド、VFXなどの面でもう少し作業が残されていることを観客に説明した。

"Hugo"は1930年代のパリを舞台に、父を失い今では広大な駅構内に暮らす少年が、ふとした偶然によって知り合った少女の力を借りながら、とあるカラクリ人形に秘められた謎を解き明かしていく物語。筆者も原作「ユゴーの不思議な発明」を紐解いてみたことがあるのだが、そこには初期の映画史を代表する名高い映画監督が重要な役どころでフィーチャーされており、なるほど児童ファンタジーの姿を借りながらも、スコセッシが精力的に活動を続けてきた「古典作品のアーカイブ運動」の一端をも担う作品であることが充分に伺えた。

また、原作本の多くがイラストレーションで構成されていることからも分かるように、この物語自体がとてもビジュアルを大事にしており、とりわけ駅構内の鍵穴のような1点から広大なパリ市内を覗き見たときの視覚効果は、まさに3Dで表現するにふさわしいものだ。

主演の少年と少女役にはアサ・バターフィールドとクロエ・モレッツ。そのほかジュード・ロウ、ベン・キングスレイ、サシャ・バロン・コーエン、レイ・ウィンストン、エミリー・モティマー、クリストファー・リー、そして我らがJ.D.(あえて名前は挙げません)もプロデュースのみならず出演も果たしている。

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【NEWS】ブラピ最新作にトラブル発生

ブラッド・ピット主演のゾンビ大戦"World War Z"に大問題が発生した。一行はグラスゴーでの撮影を終え、次なる舞台となるブタペストでの準備を始めていたが、ここでハンガリー警察対テロ特殊部隊の捜索を受け、小包に覆われて空輸された銃85丁が押収された。これらは映画撮影用の機能性のない小道具と報告されていたが、実際には機能性のあるものだったという。

撮影用とはいえ、もちろんハンガリーでも一般人による武器の輸出入は禁止されている。今現在、関係者の事情聴取が行われている最中だという。

本作はマックス・ブルックスによる原作をもとに、世界規模のゾンビ大増殖に対抗する人類の姿を描いた物語。ブラッド・ピットはこれらの伝染を食い止めようと世界を駆けまわる国連職員を演じる。『007/慰めの報酬』『きみのためなら千回でも』のマーク・フォースターが監督を務める。

予算&撮影日数ともにオーバーしていると言われる本作だが、これに加えての今回のトラブル。本作のプロデューサーも兼任するブラッド・ピットにしてみれば非常に胃が痛い場面であることは確かだ。

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2011/10/10

【動画】SNLにヒュー・ジャックマン登場

米の長寿コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」にヒュー・ジャックマンが登場。もちろん新作映画『リアル・スティール』のPRも兼ねての出演なんでしょうが、それにしても芸達者な人です。彼が扮するハリー・ポッターをとくとご覧あれ。

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【興行】北米興行成績Oct.07-09

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Oct.07-09 weekend 推計

01 Real Steel $27.3M
02 The Ides of March  $10.4M
03 Dolphin Tale  $9.16M
 
04 Moneyball 
$7.5M
05 50/50 $5.5M
06 Courageous $4.6M
07 The Lion King $4.55M
08 Dream House $4.5M
09 What's Your Number? $3.0M
10 Abduction
 $2.9M

Real ■ヒュー・ジャックマン主演、『ナイト・ミュージアム』のショーン・レヴィ監督作『リアル・スティール』がボックス・オフィス初登場NO.1を獲得した。

リング上で人間ではなくロボットたちが対戦する未来、元ボクサーの男が息子と一体の旧式ロボットと共に再起の道を模索し始める―。

オープニング3日間の推計興収は2730万ドル。観客層は36パーセントが18歳以下、51パーセントが25歳以下と、かなり若年層に訴求力を持っているようだ。男性客は全体の59パーセントを占めた。

また初日の金曜から土曜にかけて興収が27パーセントも上昇しているようで、“ファミリー映画”的な数字の伸び方をしているとのこと。製作費は1億1000万ドル。

Idesof ■2位にはジョージ・クルーニー監督が選挙戦の裏側で巻き起こるドラスティックな人間ドラマを描いた"The Ides of March"が登場。ボー・ウィリモンが手掛けた戯曲"Farragut North"をウィリモン自身と、クルーニー&彼のコラボレーター、グラント・ヘスロヴが脚色。出演はライアン・ゴズリング、フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、そしてクルーニー自身も大統領候補として顔を見せている。

製作費は1250万ドル。1位とはまるで客層が異なり、86パーセントが25歳以上。しかし年齢層が高すぎるというわけでもなく、40パーセントの観客が35歳未満だという。また58パーセントが女性客。

■先週の覇者"Dolphin Tale"は3位へ。製作費3700万ドルながら、累計興収は4900万ドルに達している。4位のマネーボール』は製作費の5000万ドルを国内興収だけでほぼ回収し終えた地点(筆者の短評はこちら)。2週目の『50/50 フィフティ・フィフティ』は興収下落率がたった36パーセントという下げ止まりが働いている。これは作品の高評価による口コミが働いている証拠か。累計興収は1700万ドル付近だが、製作が800万ドルとかなり安価なこともあり、今後も安心して動向を見つめられそうだ。筆者の短評はこちらから

■6位には2週目の"Courageous"。下落率は49パーセントと、ほぼ平均的なもの。累計興収は1600万ドルほど。製作費が200万ドルと格安なので、これも失敗作とレッテルを貼られる心配はない。ライオン・キング』はもともと10月4日のブルーレイ発売に合わせてのキャンペーン上映のような位置づけだったが、予想外のヒットを受けて発売後もロングランに突入。今回の再上映の累計興収は約8600万ドルに達している。1994年公開時と合わせると、本作の興収は4億1450万ドル。あと数日間もすれば『トイ・ストーリー3』を越えて米歴代興収ランキングの9位にランクアップする勢い。

■2週目の"Dream House"は下落率45パーセント。製作費5000万ドルもかかっているのだが、まだ1500万ドルほどしか回収できていない。本作はファイナル・カットをめぐってジム・シェリダン監督とプロデューサーのモーガン・クリークとの間でバトルが繰り広げられたそうで、結局はシェリダンではなくクリークによる最終版が劇場公開されるに至っている。

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2011/10/09

【NEWS】トム・クルーズ、ライトノベル映画化の主演交渉中?

Tomcruise 米ハリウッド・リポーターに「不人気のトム・クルーズが業界内でいまだに重きを置かれている理由」という記事が掲載されている。ギャラが安くなっている/業界人を魅了する力/作品に賭ける情熱、協調性などの理由がざっと挙げられるのだが、彼の今後の待機作に関して気になる記述を見つけた。

彼は『ミッション:インポッシブル:ゴースト・プロトコル』のほかにも"Rock of Ages"や"One Shot"、それに『トロン:レガシー』のジョセフ・コジンスキー監督のSF作品への出演も決まっている。そしてもう一本、彼はダグ・リーマン監督作"We Mortals Are"に主演する可能性をめぐって製作スタジオのワーナーとの間で話し合いに入っているようだ。

本作は桜坂洋による人気ライトノベル「All You Need Is Kill」をハリウッド映画用に脚色したもの。謎の地球外生命体に襲われるこの地上で、初戦闘で命を落とした主人公がふと目覚めると前日に戻っているという不思議なループに巻き込まれてしまう物語

果たしこの交渉の行方は―?

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2011/10/08

【レビュー】猿の惑星/創世記

各メディアで「泣ける!」「大感動!」との文字があまりに踊っているので、今回はこの二言を禁じてお届けしたい。が、それにしても本作について述べるとなれば、大方の文章はどれも似た書き出しとなるのだろう。

それは「誰もがこの最新作のヒットを予想だにしていなかった」ということだ。

Theriseoftheplanetoftheapesposter_2
当然、僕の中にも予告や宣伝を見るたびに嘲笑にも似た感情が芽生えていたことを告白せねばなるまい。また、BBCが伝えていたルパート・ワイアット監督への取材によると、今回の世界的な高評価に誰よりも彼自身が驚きを隠せないのだそうだ。いまだに戸惑いを引きずった彼は、ヒットの要因として「VFX技術をディテールに注いだこと」を挙げている。

それはつまり、ビッグバジェット映画にありがちな大規模カタルシス場面に技術を投入するのではなく、むしろ観客の体内に自然な形で入り込んでいくような場面にこそ手の込んだ作業を施しているということだ。たとえば我々は映画の中盤までくると、あのシーザーをはじめとする猿たちをひとつの個性、ひとつのキャラクターとして認識し、彼らの身体に流れる血潮や感情の起伏を一挙手一投足から読みとっている。これは『アバター』のモーションキャプチャー技術を応用して人間の俳優の顔面の動きまでをも猿の造型に投影したもの。かつてこれほど人間以外の外見をした生き物の感情に寄り添った映画体験があっただろうかと、映画が終わってから徐々に驚きが込み上げてくる。

また、今回の着眼点が我々の暮らしに、または現代社会の要素に深く通低していることも評価の要因だ。そもそも『猿の惑星』シリーズは、アメリカが公民権運動やベトナム戦争に揺れていた時代、当時の観客の意識を“虐げる者”から“虐げられる者”へと転換するのに画期的な役割を果たし、結果的に啓蒙を含んだエンタテインメントとしてその存在自体が時代と密接に結びつくに至った。ではこの現代においてふたたび「権利擁護」を掲げるのか?

いや、そうではない。本作では事の発端となる「アルツハイマーの特効薬」を糸口に、“老いていく生命“と“育ちゆく生命”とのベクトルの交錯点を身を切るほどの切なさで描ききっているのだ。

あの特殊技術で描かれた猿シーザー以上に、かつて怪優として鳴らしたジョン・リスゴーが思いもかけず要介護のおじいちゃん役で現われた瞬間、僕らはいったい何を感じるだろうか。僕は思わず「わー!」とか「ひゃー!」とか声にならない感嘆をあげそうになった。そして次の瞬間、同じような状況を自分の祖母と共に日々繰り返していることに思い至った。これは彼らの物語ではなく、私の物語であり、あなたの物語でもある。

その部分を旧シリーズのような衝撃を持って突きつけるのではなく、ゆっくりと提示して観客と共に価値観を共有しあっていく目線の在り方がとても心優しく思えたのだった。

かつて未来世界の黙示録を描いた『猿』はいま、観客と同じ風景と日常を見つめている。それはこの混沌とした時代を、憎しみ合いではなく慈しみ合いで乗り越えていこうとする作り手の意識の現われのような気がする。たとえ未来の結末がすでに(旧作によって)定められていようとも。

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【NEWS】ジョブズ伝記の映画化権をめぐりソニーが交渉中

Jobs複数の米映画メディアが伝えるところによると、『ソーシャル・ネットワーク』や『マネーボール』などの実話系の映画で定評のあるソニー・ピクチャーズが故スティーヴ・ジョブズ氏の伝記本の映画化権獲得に向けて交渉中だという。

ジョブズに関する本は星の数ほど存在するが、今回取り引きされているるのはまだ未発売のもの。その名も簡潔明解に"Steve Jobs"(当初は"iSteve:the Book Of Jobs"というものだったが、その後変更したそうだ)。

TIME誌編集長やCNNトップなどを歴任し、ヘンリー・キッシンジャーやベンジャミン・フランクリン、アルバート・アインシュタインなどの伝記本でも名高いウォルター・アイザックソンが、ジョブズの全面的な協力を受けて執筆しており、ここのところ映画業界で最も注目を集めている書籍のひとつと言われていた。アメリカでは11月21日に発売予定だったが、今回のジョブズ氏の急逝を受けて10月24日に前倒しされている。

『プライベート・ライアン』や『ミッション:8ミニッツ』をはじめ多数の映画作品で知られるプロデューサーのマーク・ゴードンがManegement 360と共同で製作を行う。

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2011/10/07

【NEWS】ジョニー・デップがDr.スースに?

多種多様なアイコニックなキャラクターを演じ続けるジョニー・デップが、今度は児童文学の巨匠Dr.スース(セオドア・ガイゼル)の生涯にインスパイアされた長編映画に目を向けているという

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ハリウッド・リポーターによると、デップはこの作品にスース役として主演することも視野に入れ、自身の率いるInfinitum Nihilと『怪盗グルーの月泥棒』のイルミネーション・エンタテインメントの共同プロデュース作としてこれを企画中。脚本家にはTVシリーズ"In Treatment"のキース・ブーニン。ユニバーサルが配給を手掛ける。

Dr.スースといえば『グリンチ』や『ハッとしてキャット』、またアニメ作品『ホ―トン』の原作者としても名高く、これらの映画作品の正式な原題にはすべて"Dr.Seuss'~"という文言が付けられている。

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【予告編】ジェイソン・ライトマン監督作"Young Adult"

サンキュー・スモーキング』、『Juno』、そして『マイレージ・マイライフ』―。コメディという枠組みの中に人間の可笑しみと悲哀とを絶妙に描き出す若き名匠ジェイソン・ライトマン監督が、ふたたび『Juno』の脚本家ディアブロ・コディと組んで送りだす最新作"Young Adult"の予告編が公開された。シャーリーズ・セロン演じる主人公はティーン小説の作家。ある日、真実の愛を求めて故郷に戻った彼女は、今では幸福な家庭を築いている高校時代の恋人を執念深く追いまわすのだが・・・。アメリカでは12月2日に限定公開、その後に全国拡大となる。新作を発表するごとに何らかのアカデミー賞候補入りを果たすライトマンなだけに、今回もその仕上がりが期待される。

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【NEWS】Bond新作のタイトルは"Skyfall"?

007 『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデスが監督を務める007シリーズ最新作(便宜上、現時点では"Bond23"と呼ばれている)のタイトルが"Skyfall"になるのではないかと、複数のメディアがその可能性を指摘している

なぜこのような事態になったのかというと、どうやらカギはドメイン名にあるようだ。というのも、これまでソニー・ピクチャーズ絡みの数千件に及ぶ登録業務を請け負ってきたMarkMonitor社が、今週に入ってJamesBond-Skyfall.comやSkyfallthefilm.comというボンドとの繋がりを連想させるような文字並びを無数に新規登録しているというのだ。

EMPIREによると、仮にこの"Skyfall"が本当だった場合、"Goldeneye"以来となる1単語タイトルであり、また"Die Another Day"以来となる原作者イアン・フレミングの著作表題から離れたタイトルということになる。ちなみに現在までに映画版で未使用のフレミングによる原作タイトルは、"The Property of a Lady""The Hilderbrand Rarity""Risico""007 In New York"だそうだ。

しかしながら、これは伝統あるスパイ映画なのだから、このような形でタイトルが漏れるようなことがあればMI6の沽券にかかわる。個人的には"Skyfall"でないことを願ってやまない。

007新作はイギリスで2012年の10月26日に、その後アメリカで11月9日より封切られる。

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2011/10/06

【NEWS】イーストウッドが俳優復帰か?

Eastwood 2008年の『グラン・トリノ』で俳優引退を宣言していたイーストウッドが、「そんな言葉、犬にでも食わせとけ」とばかりに、早くも銀幕復帰する動きを見せている。

すべてはイーストウッド最新監督作"J.Edgar"の次回作に予定されていた"A Star Is Born"が主演女優ビヨンセ・ノウルズのご懐妊でストップしてしまったことに起因する。季節労働者のように年1作のペースで新作を仕上げていたイーストウッドのスケジュールには、これによりポッカリ穴が空いてしまった。さてどうやってこれを埋めよう・・・?

ということでひとつの可能性として浮上しているのが、ベースボールを扱った映画"Trouble with the Curve"の主演仕事だ。本作は、年老いて視力に問題を抱えたスカウトマンが、娘とともに一路アトランタまで、恐らく最後になるであろうスカウト旅行に繰り出していく物語。イーストウッドもこの件を真剣に熟考中とのこと。

製作スタジオはワーナー・ブラザーズ。ランディ・ブラウンが脚本を手掛け、マルパソ・プロダクションにて長年イーストウッドとコラボレーション(助監督&製作)を重ねてきたロバート・ロレンツが監督就任の打診を受けているそうだ。これが実現すれば彼にとっての初監督作となる。

なお、ロレンツとイーストウッドのコミットメントが正式に固まり次第、娘役の女優キャスティングに移行していく模様。この話が順調に進んでいくことを祈るばかりだ。

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【NEWS】トリアー監督、「今後一切、公式な発言やインタビューを控えます」

Imagescapo1061 今年のカンヌ映画祭の記者会見でナチ発言をぶちかまし大問題となった上に映画祭からは「出入り禁止」通告を受けたラースフォン・トリアー監督。その余波はまだ続いていたようで、デンマーク時間の水曜、彼の自宅に現地の警察が訪れ、事情聴取が行われたそうだ。

これは先の発言が戦争犯罪の正当化を禁じたフランスの法律に抵触する可能性があるため。聴取後、トリアーは次のようなコメントを発表している。

「今回の申し立てによって私には自分の考えを明確に表明する能力が欠如していることが分かった。よって、本日よりあらゆる公での発言やインタビューを差し控えることに決めました」

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【予告編】マリリン・モンローが映画で蘇る"My Week With Marilyn"

『ブルー・バレンタイン』をはじめ、一作ごとに評価を増す女優ミシェル・ウィリアムズが、今度はマリリン・モンロー役に挑戦。時は1956年、ローレンス・オリヴィエのアシスタントだった若き青年コリン・クラークの目線を通して、『王子と踊り子』の撮影のために英国を訪れたマリリンの、とある一週間を描く。出演はウィリアムズ以下、ケネス・ブラナー、ドミニク・クーパー、ジュリア・オーモンド、エマ・ワトソン、ジュディ・デンチ。米公開日は11月4日。

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2011/10/05

【NEWS】コーエン兄弟がTV界に進出

Coen_2映画監督として知られるコーエン兄弟が、ついにテレビ界へと挑むことが決まった。彼らは"Harve Karbo"と銘打たれたシリーズで脚本家フィル・ジョンストン("Cedar Rapids")と共に原案と、そして製作総指揮を兼任する。

本作はハリウッドの有力者がらみの事件を調査する短気な私立探偵と、その風変わりな友人たちをめぐるコメディ。イマジンTVとフォックス・テレビジョンが共同で製作をつかさどり、(観客の笑いがかぶさる類の)スタジオ撮影ではなく、“シングル・カメラ”撮影による作品となる模様。

最近では映画監督のテレビ進出が甚だしい。いま思いつく限りでもマーティン・スコセッシの「ボードウォーク・エンパイア」やマイケル・マンの"Luck"、フランク・ダラボンの「ウォーキング・デッド」などが挙げられる。以前、スコセッシはテレビドラマの可能性について「ひとりのキャラクターを映画の2時間ではなく、もっと長い期間をかけてじっくりと描いていくことができる」と語っていたが、さて、いつも風変わりな作品で観客を魅了するコーエン兄弟は、このテレビの枠組みの中にいったいどんなことをしでかそうとしているのだろうか。

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【NEWS】F1映画"Rush"にオリビア・ワイルドが出演。ラッセル・クロウのカメオ出演もあり?

OliviaDeadlineによると、名匠ロン・ハワード監督がメガホンを取るF1映画"Rush"にオリビア・ワイルドが出演することになりそうだ。

1970年代、人々の記憶に焼きつけられた不死鳥ニキ・ラウダと英国貴公子ジェームズ・ハントの壮絶なライバル争いを描く本作は、主演にダニエル・ブリュール(ラウダ役)、クリス・へムズワース(ハント役)を配し、『クィーン』や『フロスト×ニクソン』のピーター・モーガンが脚本執筆を担当する。

Jamesオリビア・ワイルドの役どころはスーパーモデルとしてその美貌を誇り、いつしかF1ドライバーのジェームズ・ハントと婚約することになる女性、スージー・ミラー。

しかしその結婚生活は幸福とは言えず、当時プレイボーイとして名をはせたハントの遊びグセの悪さから彼女の心も次第に離れていった。そこでミラーが出逢うのが、当時エリザベス・テイラーと夫婦仲にあった英国俳優リチャード・バートン。

バートンはひと目で彼女の虜となり、2倍ほど歳の離れたふたりは急速に接近していく。その後、エリザベス・テイラーと離婚したバートンは、正式にミラーにプロポーズ。彼女の返事を受けて、彼はすぐさまジェームズ・ハントと連絡を取り、いまだ続いていたミラーとハントの夫婦生活に速やかなるピリオドを打つことを条件に、その離婚調停費用として100万ドルを支払ったとされる。この逸話によりハントは「自分の妻を100万ドルで売った男」としても揶揄される存在に。このあたりをハワードがどう描くのかにも注目したいところだ。

またDeadlineの同記事は、ロン・ハワードがこのリチャード・バートン役にラッセル・クロウの起用を望んでいることを明かしている。言われてみれば…確かに似てる!

Rash
現時点でこれがどれほど実現可能なアイディアなのか分からないが、かつて『ビューティフル・マインド』で見事なコラボレーションを披露したふたりなだけに、全くありえない話ではなさそうだ。

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【NEWS】米ディズニーが名作アニメの3D版再上映スケジュール発表

当然と言えば当然の流れか。最初はブルーレイ発売にあわせたキャンペーン上映的な位置づけだった3D版『ライオン・キング』が大ヒットしていることを受けて、米ディズニーは今度も過去の名作アニメに新たな3Dの生命を浮きこんでの再上映に力を入れていくようだ。

このたびディズニーは新たに以下の4タイトルと、その米公開日を発表した。『美女と野獣』(2012年1月13日)、『ファインディング・ニモ』(2012年9月14日)、『モンスターズ・インク』(2013年1月18日)、『リトル・マーメイド』(2013年9月13日)。

9月16日に封切られた『ライオン・キング3D』は現在までのところ8000万ドルの興収を積み上げており、1994年に2D版が封切られたときから数えると国内累計興収はすでに4億832万ドルに達している。これは『アバター』を頂点とする歴代の国内興収ランキング10位にあたる記録だ。

また、ディズニー&ピクサーでは現在『モンスターズ・インク』の続編"Monsters University"を製作中。こちらは3D版の前作が再公開(2013年1月18日)された6カ月後、2013年6月21日に公開予定。

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【NEWS】巨匠ヘルツォークが、トム・クルーズ主演"One Shot"の悪役に!

『アギーレ/神の怒り』や『フィツカラルド』などの怪作で知られるニュー・ジャーマン・シネマの巨匠ヴェルナー・ヘルツォークが、トム・クルーズ主演のハードボイルド・サスペンス"One Shot"に悪役として出演することが分かった。

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『ユージュアル・サスペクツ』の脚本などで名高いクリストファー・マッカリーが監督を務める本作は、アメリカ全土を放浪中の退役軍人ジャック・リーチャーが危険な謎に挑んでいく、リー・チャイルド原作による人気シリーズ。今回は5人を殺害した疑いで逮捕された狙撃手をめぐって、背後に隠された陰謀が明るみになっていく。その影に潜んでいるのがヘルツォーク演じる“ゼック”ということになりそうだ。

現在までのところ、トム・クルーズ以下、ロザムンド・パイク、デヴィッド・オイェロウォ、リチャード・ジェンキンス、ロバート・デュバルなどの出演が決まっている。

"One Shot"は2013年2月に公開予定。

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2011/10/04

【NEWS】ワイルド・スピード続編にあの男が・・・?

Fast現在、日本でも絶賛公開中の『ワイルド・スピード MEGA MAX』。拙レビューでは「好景気のブラジルに続く次回作の舞台は中国か、それともロシアか?」といった言葉で締めくくっているのだが、これまでに伝わってきている情報によると、どうやら次回作はヨーロッパで撮影される気配が濃厚のようだ。

本作に関しては相変わらず真偽不明のウワサばなしが多いのだが、このたびTwitch(このサイトは『オールド・ボーイ』リメイクのニュースをいち早く報じたことでも注目を集めた)が関係者情報として新たに2つの可能性を紹介している。

Statham ひとつは第5作目でドウェイン・ジョンソンが加入したこのバトル・リングに、今度は『トランスポーター』のジェイソン・ステイサムまでもが投入される可能性が浮上してきたということ。実現の見込みはまだ不明だが、製作サイドとステイサムの間では初期の話し合いが持たれているとのこと。

ふたつめは、今度の製作では第6弾と第7弾とがまとめて撮影されるかもしれないということ。つまりはヨーロッパ編2部作ということになるのだろうか。まだ未確定の情報ではあるが、もしもこれが本当だとすれば撮影にかかる期間も2本分ということになり、ジャスティン・リン監督がリメイク版『ハイランダー』や『ターミネーター5』の監督から退いたことにも納得がいく。

『ワイルド・スピード6』をめぐっては、ジャスティン・リン監督の口から「6作目のクライマックスの12分に及ぶシークエンスはすでに撮影済み」との発言も飛び出している。第5作目の大絶賛で自信をつけた彼らが今後どのような方向に爆走していくのか、ますます目が離せなくなりそうだ。

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【予告編】リュック・ベッソン監督作"The Lady"

リュック・ベッソン監督がビルマ民主化のシンボル、スーチー女史の半生を描いた"The Lady"の予告編が公開された。スーチー役にはミシェル・ヨー、その夫役にはデヴィッド・シューリス。『レオン』や『フィフス・エレメント』で知られるベッソンの作風とはまるで違うように思えるが、たとえば『ジャンヌ・ダルク』が自らの信念を貫き通すひとりの女性の物語であったように、この"The Lady"でも銃をもった何百人もの兵士たちに対して言葉と信念だけで立ち向かったヒロインの苦闘という意味では一貫している。主演二人の演技はすでに高く評価されており、これから本格化していく賞レースでの活躍が期待される。

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【NEWS】アロノフスキー版「ノア」、製作スタジオ決定

『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督が長年温めてきた「ノアの箱舟」の物語"Noah"がようやく動き始める。数か月にわたって続けられてきた交渉がようやく実を結び、20世紀フォックスに競り勝ったパラマウントが製作元のニューレジェンシーと共に本作の後ろ盾となることが決まった。早ければ翌春にも撮影スタートとなる見込み。

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アロノフスキーとアリ・ハンデルが手掛けた脚本を『グラディエイター』や『アビエイター』で知られるジョン・ローガンがリライトする。今回ばかりは過去のアロノフスキー作とも違った、かなりスケールの大きな作品となる予定だ。

本作の主演候補には依然としてクリスチャン・ベイルの名前が挙がっているが、まだ正式な参加決定には至っていない。

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【NEWS】ディカプリオ主演で「サトリ」映画化か?

ワーナー・ブラザーズがドン・ウィンズロウのベストセラー小説「サトリ」の映画化権を取得したことが分かった。Deadlineによると、主人公ニコライ・ヘル役にはレオナルド・ディカプリオが予定されており、彼率いる会社アピアン・ウェイも製作に参加する。

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本作は覆面作家トレヴェニアンによるハードボイルド小説「シブミ」の主人公ニコライ・ヘルにまつわる前日譚であり、日本人将校によって育てられ、殺しのスキルを叩きこまれた彼がいかにして戦後世界で凄腕暗殺者として暗躍するようになったのかを濃厚なサスペンスタッチで描ききった作品。碁の名手であり、彼の人物像の最大の特徴とも言える「シブミ」を体得した者としても、そのキャラに尽くされた筆致には日本的な感覚が根付いている。

ワーナーはこれを“ジェイソン・ボーン”タイプの人気シリーズとして開発していきたい構えのようだ。シェイン・サラーノに加えてドン・ウィンズロウ自身も脚本執筆に参加する。

ウィンズロウといえば今現在、オリバー・ストーン監督が著作"Savages"を映画化しているさなか。アーロン・ジョンソン、テイラー・キッチュ、ブレイク・ライヴリー、ベニチオ・デル・トロ、ジョン・トラヴォルタらが出演し、ウィンズローはこちらでもシェイン・サラーノと共同で脚本を担当している。

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2011/10/03

【興行】北米興行成績Sep.30-Oct.02

先週までの復習は各自こちらで行ってください。

【Sep.30--Oct.02 weekend 推計

01 Dolphin Tale $14.2M
02 Moneyball  $12.5M
03 The Lion King  $11.06M

04 50/50 
$8.85M
05 Courageous $8.8M
06 Dream House $8.2M
07 Abduction $5.65M
08 What's Your Number? $5.6M
09 Contagion $5.0M
10 Killer Elite
 $4.85M

■先週3位に甘んじた"Dolphin Tale"が2ランクアップで1位にまで浮上。傷ついたイルカを助けたいとするひとりの少年の純粋な願いが、やがて人と人とを結びつけ、必然の奇跡を呼び覚ましていく物語。

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同作は『しあわせの隠し場所』でサンドラ・ブロックをオスカー女優に導いたアルコン・エンタテインメントがワーナーと組んで製作を手掛けており、同じ類のフィール・グッド・ムービーと評判高い。その口コミ浸透率は先週末からの下落率を見ても明らか。通常は2週目で50パーセント以上下落するところが、"Dolphine Tale"はたったの27パーセントしか落ちていない。累計興行収入は3700万ドルと、製作費をカバーし終えた辺り。

■下げ幅といえば2位の『マネーボール』も口コミ効果が見られる。こちらは先週末比36パーセント減。劇場に足を運んでいる観客も年齢層が高め(先週末は64パーセントが35歳以上)だったので、"Dolphine Tale"に比べると若干ゆっくりと話題が浸透していっている感じかもしれない。累計興収は3847万ドル。来週の今頃までには製作費の5000万ドルを回収済みか。筆者も試写してきたばかりですが、主人公の心の変移にじっくりと寄り添った映画でとても見ごたえがありました(筆者の短評はこちら)。

■V2達成の『ライオン・キング』は3位へとダウン。累計興行収入は今回の上映だけで既に7950万ドルにまで達している。この数字を1994年の興行収入分に加えると米国内興収は4億820万ドルに達し、『スパイダーマン』が持っていた記録を凌いで、アメリカ歴代興収記録10位への参入を果たしている。

5050 ■4位にはジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演の『50/50 フィフティ・フィフティ』が初登場。批評家からは好意的に受け止められ、また出口調査でも高い評価を獲得しているものの、とりあえずは幾分ゆっくりとしたオープニング・ウィークエンド結果となった。観客層別にみると53パーセントが女性客、57パーセントが30歳以下。若者のガン克服ストーリーとあって、初週の動向を静観して観る/観ないを決めようとする潜在的観客が多いことも予測される。本作も1位、2位同様、口コミに支えられるべき映画と言えるのだろう。筆者の短評はこちらから

Courageous ■5位には"Courageous"が初登場。4人の警官をめぐって、信仰とは?勇気とは?あるべき父親像とは?といったテーマを投げかける人間ドラマ。現在公開中の全米公開作の中で1館あたりのアベレージがダントツに高い。とりわけアメリカの中西部から南東部にかけてのバイブル(聖書)・ベルトと呼ばれる地域で高い数字を獲得しているようだ。それもそのはず、本作は「ファイアー・ストーム」や「フェイシング・ザ・ジャイアンツ」のアレックス・ケンドリック監督による本作は、彼の所属するシャーウッド・バプテスト教会が製作を担っている。観客層は53パーセントが女性、77パーセントが25歳以上。製作費は200万ドルという安価。これも信者と信仰心のちからによるものだろうか。

■6位にはダニエル・クレイグ&レイチェル・ワイズという夫婦コンビが従事するホラー"Dream House"が初登場。名匠ジム・シェリダンが監督を務めながら、今回は“ファイナル・カット”をめぐりプロデューサーと激しく対立してしまったんだとか。それもあってか、公開前の批評家向け試写会なども一切行われていない。観客の54パーセントが女性、62パーセントが25歳以下とのこと。

というわけで、劇的にヒットした映画はないけれど、端々にアメリカの要素が垣間見えるランキング結果でした。

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【NEWS】トワイライト・ゾーン監督候補にこの面々?

ただいまワーナーブラザーズのもとで「トワイライト・ゾーン」の映画企画が起動中。その監督候補に超有名どころが名を連ねているという。

Varietyによると、その面々はクリストファー・ノーラン、マイケル・ベイ、アルフォンソ・キュアロン、続いて一馬身差をつけられて『猿の惑星/創世記』のルパート・ワイアット。これはなにも一方的な候補リストではなく、彼らはそれぞれこの企画への関心を表明済みなのだとか。以前はこれに『ハリー・ポッター』シリーズのデイヴィッド・イェーツが加わっていたが、こちらは過去の話となったようだ。

Twilight そもそも1983年の映画版はスティーヴン・スピルバーグ、ジョン・ランディス、ジョー・ダンテ、ジョージ・ミラーらがそれぞれに個別のエピソードを監督するオムニバス形式が取られた。が、今回のストーリーラインは一本。監督も一人になるという。

一人ずつの可能性を見ていくと…

まずは『ダークナイト』や『インセプション』などでワーナーとタッグを組んできたクリストファー・ノーラン。今回の「トワイライト~」ではレオナルド・ディカプリオ率いるアピアン・ウェイが製作参加することもあり、この『インセプション』で培われた堅い絆が再度効力を発揮することも大いにあり得る。

また、仮にマイケル・ベイに決まると、これはワーナーとの念願の初コラボレーションとなる。ベイは目下、ジェイソン・ローゼンバーグが執筆した本作の脚本に強い関心を示しているさなか。ただ一方、彼は"Pain and Gain"(ボディ・ビルの世界大会を扱ったブラック・コメディ)という作品をも開発中と言われ、この動向も大きな要因となりそうだ。

キュアロンに至っては『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』でワーナーの信頼を勝ち得ており、今現在は同じくワーナー作の宇宙空間スリラー"Gravity"が完成間近。つまりスケジュール的にはもうじき“空く”というわけで、今のところ彼が監督レースの先頭にいるとの説も囁かれている。

ちなみに4人目のルパート・ワイアットは、ヒット中の『猿の惑星/創世記』の更なる続編へのコミットメントが噂されながら、まだ正式なゴーサインは何ら出されていない。つまりこちらもスケジュール的には“空き”状態。ダークホースとしてまだまだ可能性が残っていそう。

この4人の中から監督が決まるのか。はたまた、更にとんでもない選択肢が浮上する余地も残っているのか。今後の動向から目が離せなくなりそうだ。

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2011/10/02

【短評】マネーボール

*試写などでいち早く観た映画を、体裁を整えぬまま、メモ代わりに集約。

マネーボール

Moneyball
ゆっくりとオーソドックス、だが誠実さが積み重なってやがてパワフルさを獲得する。おそらく表向きでホームラン級の大砲を打ち上げたものは誰もいないが、それぞれのキャスト、スタッフらの実の詰まった仕事ぶりがすべて相俟って、3割越えの成果を成し遂げたかのよう。まさにマネーボール理論を実践するかのような映画と言っていい。テーマは「貧乏球団は金持ち球団を凌ぐことはできるのか?」。アスレチックスのGMビリー・ビーンは、名門大学出の若者の力を借り、データに基づく新たな選手獲得をスタートさせるのだが―。データ主義には善し悪しがあるに違いないが、『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキンの脚本はこれを選び取ることで逆境に挑んだビリーの選択を、かつての彼の選手時代の苦い思い出をフラッシュバックさせる手法を用いて丹念に描き切る。またついつい感情的になりがちなビリーにサッと合いの手を入れる補佐役ジョナ・ヒルの絶妙な存在感にも魅せられる。『カポーティ』のベネット・ミラー監督の演出は熱し過ぎず冷めにくい、安定感のあるスイング。そして何よりブラッド・ピットだ。久々の単独主演作として、彼の呼吸が映画全体を成す。はずれのシーンなど無かった。すべてのシーンに魂が宿っていた。凄い役者になったものだと感心した。

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2011/10/01

【NEWS】タランティーノ新作、コスナーの代役はカート・ラッセル?

Kurt クエンティン・タランティーノの次回作"Django Unchained"への出演をめぐってカート・ラッセルが交渉入りしているようだ。

米ハリウッド・リポーターによると、ラッセルが打診されている役どころはつい先日ケビン・コスナ―がスケジュールの都合で降板したばかりの“エース・ウッディ”。悪玉レオナルド・ディカプリオ演じる巨大プランテーション&娯楽施設にて働く奴隷たちを冷酷非道に飼いならすキャラなのだとか。

タランティーノとカート・ラッセルは2007年の『デス・プルーフ』で共闘済み。精悍な相貌のコスナーがこの役を演じる分にはまだ意外性があったが、ラッセルが演じるとなるとこれはもう、『デス・プルーフ』で彼が演じたカー・スタントマン兼殺人鬼路線の再来かと思えるほど。ハマり役となるのは間違いなさそうだ。

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