« 【NEWS】タランティーノ新作、コスナーの代役はカート・ラッセル? | トップページ | 【NEWS】トワイライト・ゾーン監督候補にこの面々? »

2011/10/02

【短評】マネーボール

*試写などでいち早く観た映画を、体裁を整えぬまま、メモ代わりに集約。

マネーボール

Moneyball
ゆっくりとオーソドックス、だが誠実さが積み重なってやがてパワフルさを獲得する。おそらく表向きでホームラン級の大砲を打ち上げたものは誰もいないが、それぞれのキャスト、スタッフらの実の詰まった仕事ぶりがすべて相俟って、3割越えの成果を成し遂げたかのよう。まさにマネーボール理論を実践するかのような映画と言っていい。テーマは「貧乏球団は金持ち球団を凌ぐことはできるのか?」。アスレチックスのGMビリー・ビーンは、名門大学出の若者の力を借り、データに基づく新たな選手獲得をスタートさせるのだが―。データ主義には善し悪しがあるに違いないが、『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキンの脚本はこれを選び取ることで逆境に挑んだビリーの選択を、かつての彼の選手時代の苦い思い出をフラッシュバックさせる手法を用いて丹念に描き切る。またついつい感情的になりがちなビリーにサッと合いの手を入れる補佐役ジョナ・ヒルの絶妙な存在感にも魅せられる。『カポーティ』のベネット・ミラー監督の演出は熱し過ぎず冷めにくい、安定感のあるスイング。そして何よりブラッド・ピットだ。久々の単独主演作として、彼の呼吸が映画全体を成す。はずれのシーンなど無かった。すべてのシーンに魂が宿っていた。凄い役者になったものだと感心した。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

« 【NEWS】タランティーノ新作、コスナーの代役はカート・ラッセル? | トップページ | 【NEWS】トワイライト・ゾーン監督候補にこの面々? »

一言レビュー」カテゴリの記事