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2011/10/13

【NEWS】ハリウッドVOD抗争は劇場主側の勝利

ここのところハリウッドの映画業界を騒がせていたのはユニバーサルがぶち上げた"Tower Heist"のVOD(ビデオ・オン・デマンド)配信構想だった。同スタジオは新しいビジネス・モデルのトライアルとして、ベン・スティラー、エディー・マーフィらが主演するこのクライム・コメディを劇場封切後たった3週間足らずで試験的にVOD配信することを発表(ただし都市限定で)。その料金は$55.99。1人分の観賞料金よりもかなり高額だが、外出せずに自宅で見られること、家族や友人らとみんなで楽しめることを考えると割安なケースもあるのかもしれない。

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これに対して劇場運営を司るオーナー連合は「劇場の観客が減少してしまう」と怒り心頭。全米NO.3チェーンのCinemarkをはじめ、様々な中小チェーンもボイコットを示唆してこの動きをけん制していた。

これを受けてユニバーサルはようやく本日、レスポンス。今回の試験的VOD配信を取りやめることを発表した。しかしこれからもVODの可能性を模索していくことは変わらないと付け加えている。

DVDやブルーレイの売り上げが減少している映画業界では、今これに代わる収入減の確保が早急に求められている。VODのようなシステムはこれにうってつけの可能性となるのだが、スタジオ側がこれと並行して進めたいのが“ウィンドウ”と呼ばれる“劇場封切からビデオリリースまでの期間”の短縮である。もちろんこの期間を短縮することは劇場側にとって自分たちの売り上げを明け渡すことにもつながりかねない。よって両者は同じ映画業界に居ながらにして、互いに一歩も譲らない、睨みあいの戦線を展開しているのである。

今回の"Tower Heist"では劇場主側に軍配が上がったが、これで抗争が終わりというわけではない。今後スタジオ側はどのような攻勢を見せるのか。ソフト部門の苦戦は世界中の映画業界が抱える課題なだけに、両者の攻防にこれからも注目していく必要がありそうだ。

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