【興行】北米週末Ranking Dec.16-18
先週までの復習は各自こちらにて行ってください。
【Dec.16-18 weekend 推計】
01 Sherlock Holmes 2 $40.0M
02 Alvin and the Chipmunks 3 $23.5M
03 Mission:Impossible 4 $13.0M
04 New Year's Eve $7.4M
05 The Sitter $4.4M
06 Breaking Dawn Part1 $4.3M
07 Young Adult $3.65M
08 Hugo $3.625M
09 Arthur Christmas $3.6M
10 The Muppets $3.45M
■クリスマス前のこの時期、人々はプレゼントの物色に時間を奪われ映画観賞どころではないらしい。今年は特に、ボックスオフィスの総計は昨年よりも14パーセントも減少しており、各映画情報メディアでは先週に引き続いて"slump"との言葉が躍っている。
■そんな中でNO.1デビューを果たしたのは人気シリーズ第2弾『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』だった。オープニング3日間での興収は4000万ドル。さてこの数字を高いとみるか、低いとみるか。ちなみに2009年に公開された前作のオープニング週末興収は6230万ドル。昨年の同時期に公開の『トロン:レガシー』は4400万ドルだった。通常、シリーズ物では2作目にドーンと観客が大量増員され、3作目ではやや減少するというパターンがよく見られるが、今回はちょっと違う結果がもたらされたようだ。観客層分布では25歳以上が68パーセント、35歳以下が50パーセント。また男女別ではが男性客が59パーセントを占めた。製作費は1億2500万ドル。
■2位に初登場の『アルビンとチップマンクス3』の興収は2350万ドルにとどまった。シリーズ1作目のオープニング週末興収が4430万ドル(2007年)、2作目は4890万ドル(2009年)であったことを考えるとダブルスコアの差がついたこととなる。観客層分布は25歳以下が53パーセント。男女別では女性客が54パーセント。製作費は8000万ドル。
■さて、3位には『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』デビューを果たした。といってもこれは21日の全国公開に先駆けてのIMAX限定公開。劇場数は上位2作の上映規模の約9分の1にあたる425館。そして1館あたりのアベレージを見てみると・・・3万2千ドル!!これは現在公開中の作品の中でもっとも高い数値だ。なお、本作のIMAX版上映前には来年公開のバットマン最終章、『ダークナイト・ライジング』の特別予告編(6分バージョン)が放映されており、これを目当てに足を運んだ観客もかなりいたようだ。
■先週の覇者『ニューイヤーズ・イヴ』は先週末比43パーセント落ちの740万ドル。下落率の善し悪しを決めるボーダーが「50パーセント」であることを考えると、やや下げ止まっているといえるだろうか。映画の題材が“年越し”なだけに、これから気を吐いてくれることを期待したいものだ。10日間の累計興収は2480万ドル。製作費は5600万ドル。
■先週2位の"The Sitter"は5位へダウン。主演のジョナ・ヒルは『マネーボール』の演技で各映画賞の助演男優賞に連続ノミネート中だが、一方の本作はそれほど芳しくなく、先週末からの下落率は55パーセント。10日間の累計興収は1770万ドル。製作費は2500万ドル。
■映画界では先週末、ゴールデングローブ賞の候補作発表が行われたばかりだが、そこに名を連ねる『ヒューゴの不思議な発明』や"The Descendants"はさすがに数字を落とし、我慢比べの時期に差し掛かってきている。今後、アカデミー賞に向けての機運の高まりと共にどれだけ勢いを立て直せるか?同じく賞レース常連組の『ヤング≒アダルト』(2週目)は新たに980館ほど劇場数をプラスし、現在のところ1000館弱での公開が続いている。
これらオスカー絡みの映画は、大衆系エンタテインメントに比べて観客の動向を見極めるのがとても困難だ。今後もこのようにして賞レースの進展とあわせての微調整が続いていくことが予想される。
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