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2012/01/31

【NEWS】X-Men ファースト・ジェネレーション2にマシュー・ヴォーン続投

昨年公開され高い評価を監督した60年代X-Menこと『X-Men ファースト・ジェネレーション』。その待望の続編を前作に引き続きマシュー・ヴォーン監督が手掛けることが正式に決まった。

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本作にはブライアン・シンガーも再びプロデューサーとして参加。ただし脚本執筆を手掛けるのはヴォーン監督のコラボレーターとして知られるジェーン・ゴールドマン(『キック・アス!』『X-Men ファースト・ジェネレーション』など)ではなく、『エイブラハム・リンカーン/ヴァンパイア・ハンター』や『X-Men:ファイナルデシジョン』のサイモン・キンバーグになるのだそうだ。

当の赤髪の売れっ子脚本家ゴールドマンは、20世紀フォックスがティム・バートンの監督就任を見込んで企画中の"Miss Peregrine's Home For Peculiar Children"の脚本を手掛けると報じられている。はたしてキンバーグが『X-Men ファースト・ジェネレーション2』の初稿を執筆した後の合流(つまり、手直し作業)はあるのかどうか。気になるところだ。

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【賞レース】俳優組合賞で『ヘルプ』3冠

*一度エントリーしたはずだったブログ記事が消えていたので、もう一度トライ。一昨日のニュースです。

アメリカの職業俳優らが自らの手で「最も輝いていた同業者」を選出する俳優組合(SAG)賞の授賞式が行われ、今年は『ヘルプ』が主演女優賞(ヴィオラ・デイヴィス)、助演女優賞(オクタヴィア・スペンサー)、そして作品賞に相当するキャスト(アンサンブル)賞という3冠を獲得。誰もが予想しなかった一大旋風を巻き起こす事態となった。

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そのほか、映画部門の主演男優賞には『アーティスト』のジャン・デュジャルダン、助演男優賞には『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマー(彼は『サウンド・オブ・ミュージック』のトラップ大佐役でも有名)が輝いていいる。

SAG賞にてひとつの作品が複数の部門を独占するのは珍しいこと。さらにはヴィオラ・デイヴィスとオクタヴィア・スペンサーというふたりの黒人俳優が揃って受賞するのも歴史的に見て非常に貴重な一歩と見ることができる。これまでの賞レース結果ではオクタヴィア・スペンサーが助演女優オスカーに王手をかける強さを見せつけているものの、一方の主演女優賞枠は『マーガレット・サッチャー』のメリル・ストリープや『マリリン 7日間の恋』のミシェル・ウィリアムズなど強敵ぞろい。これに今回の受賞でヴィオラ・デイヴィスが株を急上昇させたことで、果たして誰がオスカーを手にするのかを予想することが全く容易ではなくなった。運命の行方はまさに神のみぞ知る状態だ。

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ところで、筆者がこの受賞結果に触れたのは、ちょうどこれから『ヘルプ』の試写会場に向かおうというさなかだった。

Help02 『ヘルプ 心がつなぐストーリー』の舞台はまだ黒人差別の根強く残る60年代のミシシッピ州だ。アメリカに公民権運動の嵐が吹き荒れる前夜とも言うべきその頃、ひとりの作家志望の女性が黒人メイドたちに匿名インタビューを敢行し、これまで聞かれなかった白人への本音をぶちまけてもらう。そこからあふれ出る抱腹絶倒のエピソードや、無慈悲かつ痛みをともなう悲惨な話の数々はやがて一冊の本「ヘルプ」へと紡がれ―。

物語はエマ・ストーン演じる作家の卵スキーターを中心に展開するも、本作の語り部となるのはヴィオラ・デイヴィス演じるエイビリーン。最初は喜怒哀楽のどれでもない表情でメイド仕事を続ける彼女だが、ひとつの過去が明かされ、次第にその瞳に意志の灯がともりはじめる。またその親友ミニー(オクタヴィア・スペンサー)のパワフルかつユーモラスな存在感ときたら、この映画の間口をグッと広げ、観客をフィール・グッドな語り口の渦に巻き込んでくれる。ほかにも一風変わった女性を演じるジェシカ・チャスティンや、偏見の固まりたる性悪女という役柄を一手に引き受けたブライス・ダラス・ハワードといったキャストも相俟って、“アンサンブル”の名にふさわしい極上の空気が醸成されている。2時間半という長丁場もあっという間に爽やかに過ぎ去っていく。

また、この手の人権を扱った映画では、たとえば2年前にサンドラ・ブロック主演の『幸せの隠れ場所』がそうであったように、どこか「白人が手を差し伸べる」といったくだりが忍び込むことが多く、逆に黒人側は黒人側で『プレシャス』のようなほぼ黒人キャストだけで織りなされた人間ドラマで「自らの手で這い上がる」というテーマを掲げることが多い。今回の『ヘルプ』のように両者がそれぞれの立場でよりベターな境地を目指すという語り口がこれほど巧く練りこまれて結実した例はあまりない。

2011年の8月に米公開された本作だが、最初はこれがヒットするだなんて誰も思ってもいなかった。しかし蓋を開けてみると観客は芋づる式にこの映画の評判を口コミで伝え、製作費2500万ドル足らずの本作は最終的にアメリカだけで1億7000万ドルもの興収を記録するに至っている。

そしてアカデミー賞では、作品賞、主演女優賞、助演女優賞(×2人)の4ノミネートを獲得。毎年必ず存在する“番狂わせ”的な立場を担いつつ、まだまだ『ヘルプ』旋風は続きそうだ。

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【NEWS】イーストウッド主演作の公開日決定

クリント・イーストウッドとエイミー・アダムスが父娘役で共演するベースボール映画"Trouble With the Curve"の米公開日が今年の9月28日に決定した。本作は老スカウトマンが娘と共に恐らくこれが人生で最後になるであろう新人発掘の旅に繰り出すロード・ムービー。

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季節労働者のように毎年1本ずつ監督作を上梓してきたクリント・イーストウッドだが、『J.エドガー』に続く作品になるはずだった監督作"A Star Is Born"は主演女優ビヨンセのご懐妊により製作延期。この空白期間を埋めるべく『グラン・トリノ』で宣言していた「俳優引退」を取り下げ、長年の製作パートナーであるロバート・ロレンツの監督デビュー作に主演俳優として返り咲くことを決めた。

また、娘役には当初サンドラ・ブロックが候補に挙がっていたものの、スケジュール上の都合でエイミー・アダムスへと託されることとなった。

一時は2013年公開と言われていた本作がこれほど早期に前倒しされるとは驚きだ。速撮りで知られるイーストウッドの仕事を間近で観てきたロレンツ監督だからこその速撮り、速編集、速公開というわけか。演じることに徹したイーストウッドがアダムスと共にどのような空気を醸成していくのかにも期待が募る。

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【NEWS】ルーニー・マーラがソダーバーグ作品に主演

Mara 現在『ドラゴン・タトゥーの女』のPRのために来日中のルーニー・マーラが、新たにスティーヴン・ソダーバーグ監督作"Side Effect"に主演することが分かった。

マーラは本作にて収監された亭主をめぐって精神的な不安定さを募らせ、徐々に大量の処方薬を服用するようになる若き妻役を演じる。当初この役はブレイク・ライブリーが演じる予定だったが、製作陣の間で意見の相違が生まれたのか、いま『ドラゴン・タトゥー』で女優としての株を上げたマーラに白羽の矢が立つことに。薬を処方する医師役をジュード・ロウ、旦那役をチャニング・テイタムが演じ、そのほかキャサリン・ゼタ=ジョーンズの出演が決まっている。

マーラは『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督が企画中の“ビンラディン追跡映画”への出演もウワサされているが、『ドラゴン・タトゥーの女』でアカデミー賞主演女優賞への候補入りを果たした彼女は現在そのPRのために大忙し。もうまもなく撮影入りするものと見られるビグロー作に本当に参加できるのかどうかにも注目が集まっている。

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2012/01/30

【興行】北米週末Ranking Jan.27-29

先.週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Jan.27 - 29 weekend 推計

01 The Grey  $20.0M
02 Underworld Awakening  $12.5M
03 One For the Money  $11.7M
 
04 Red Tails
$10.4M
05 Man on a Ledge $8.3M
06 Extremely Loud & Incredible Close  $7.1M
07 The Descendants $6.55M
08 Contraband $6.5M
09 Beauty and the Beast  $5.3M
10 Haywire 
$4.0M

The_grey_2 ■今度のリーアム師匠はオオカミと戦う。すべての映画ファンにとっての“導師”たる、おなじみリーアム・ニーソン主演、『特攻野郎Aチーム』のジョー・カーナハン監督作"The Grey"が興収2000万ドルにて初登場NO.1を獲得した。

乗っていた飛行機が墜落し、アラスカの大自然の中で立ち往生してしまった男たちのサバイバル・アクション。製作費は2500万ドルほど。また配給のオープン・ロード社は本作を500万ドルほどで買い付けたという。観客層は男性が6割を占めている。 ここ最近のリーアム・ニーソンのヒット作オープニング興収と比較すると、『96時間』が2470万ドル、『アンノウン』が2190万ドル。これらよりも製作費がグンと安価なことを考えると、申し分ない成績ということができるだろう。そしてまたしてもリーアム・ニーソンという俳優の劇場観客への訴求力は安定していて揺るぎがないことが証明された。

■先週の首位だった『アンダーワールド 覚醒』は2位へ。興収は先週末に比べて50パーセントほど下落しており、落ち方としては平均的といったところか。これまでの累計興収は4512万ドル。製作費は7000万ドル。

Oneforthemoneymovieposter ■キャサリン・ハイグル主演の"One for the Money"は3位スタートとなった。ジャネット・イヴァノヴィッチ原作による女性読者に大人気の「ステファニー・プラム」シリーズの代表作を映画化したもので、翻訳版タイトルは「私が愛したリボルバー」となっている。読者層はそのまま劇場観客層にも直結。79パーセントは女性客で、25歳以上が74パーセントを占めた。

また本作の劇場公開に際しては、この映画チケット(クーポン)がグルーポンにて$6で売り出され、およそ22万5千枚を売り上げた模様。時として興行各社の批判にもさらされるこのディスカウント戦法が果たして今回どのくらいの成果を納めたのかはまだ分かっていない。

■ジョージ・ルーカスによるプロデュース作"Red Tails"は4位に落ち着いた。下落率は先週比45パーセントほど。累計興収は3400万ドル付近に達している。製作費は5800万ドル。

■5位には初登場"Man on a Ledge"。サム・ワーシントンとエリザベス・バンクス主演のアクション・サスペンスだ。3000館規模で興収830万ドルとはやや出遅れた感が強い。観客の男女比はほぼ同じ、25歳以下が56パーセントを占めた。

■さて、アカデミー賞ノミネーションの発表が行われ、作品賞に候補入りを果たした各作品が上映館を増やしてきている。すでに2600館規模に拡大している6位の『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(累計興収2100万ドル)はやや減少しているものの、7位の『ファミリー・ツリー』は1400館ほど増加し、累計興収は5900万ドルに。『アーティスト』は235館増で累計興収は製作費の1500万ドルを少し越えた1700万ドル。『ヒューゴの不思議な発明』は累計興収5900万ドル、『戦火の馬』は7500万ドルに達している。

■なお、今タームの1位から12位までの興収合計は昨年の同時期に比べて7.6パーセントも数字を伸ばしている。大ヒットにこそ恵まれないものの、今年に入って一作一作の堅実な稼働ぶりが連帯となって、少しずつ映画業界への逆風を挽回していっているようにも思える。

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【NEWS】フィンチャー版ドラゴン・タトゥー、インドで公開中止に

Dragon 米Hollywood Reporterによると、インドで2月10日に予定されていたデヴィッド・フィンチャー監督作『ドラゴン・タトゥーの女』の劇場公開がキャンセルとなったようだ。

これはインドの映画検閲委員会(Central Board of Film Certification)が同作に登場する幾つかの性的表現について“そのままの状態では一般公開に適しない”と判断し、対するデヴィッド・フィンチャー監督もそれらのシーンをカットすることを拒否しているためで、ソニー・ピクチャーズ・インディアは両者の意向を尊重する形でもって本作の公開取りやめを決めたとのこと。

映画大国インドでは性表現に関する規制が厳しいというのはよく知られた話。最近では徐々に規制も緩和されていると聞くが、それでもなお『ドラゴン・タトゥーの女』はまだまだ刺激が強すぎると判断されたようだ。

本作は今年のアカデミー賞において主演女優、撮影、編集、音響編集、録音の5部門にノミネートされている。

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2012/01/29

【賞レース】監督協会賞は『アーティスト』に

第64回全米監督協会(DGA)賞の授賞式が執り行われ、今年の長編映画部門の受賞者には『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督が輝いた。『ヒューゴの不思議な発明』のマーティン・スコセッシや"Midnight in Paris"のウディ・アレンといった大御所らを退けての受賞である。

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賞とアカデミー監督賞の受賞者が異なった例は過去6回しかなく、今年も実質上アザナヴィシウス監督がオスカー最有力候補へと躍り出たことになる。

受賞発表の役目を担ったのは昨年の受賞者『英国王のスピーチ』のトム・フーパー監督。『英国王』も『アーティスト』も共にハーヴェイ・ワインスタイン率いるワインスタイン・カンパニーによる配給作である。

ステージに上がったアザナヴィシウス監督のスピーチは以下の通り。

「監督協会に心から感謝します。これまで獲得した中で最高の栄誉ではないでしょうか。私はこの監督という仕事に携わる人たちが大好きです。心の底から尊敬しています。ゆえにこの賞は私にとってとても感動的なものです。最優秀の監督だなんて、私にはそれが何なのかよく分かりません。私たちはひとりひとりが異なっていますし、誰がナンバーワンかなんて選出するのは極めて困難なことです。しかしながら、この賞を頂けたことには心から感謝します。みなさん本当にありがとう」

そのほか、ドキュメンタリー部門には"Project Nim"のジェームズ・マーシュ、テレビ映画/ミニシリーズ部門には"The Kennedys"のジョン・カザール、テレビシリーズのドラマ部門には"The Killing"(その中のパイロット版エピソード)のパティ・ジェンキンスが輝いた。ジェンキンスはつい最近『マイティ・ソー2』の監督を降板したばかり。女性監督として初となるヒーロー映画への進出は叶わなかったが、また別の面で大きな成果を獲得したことになる。またテレビシリーズのコメディ部門には"Curb Your Enthusiasm"(そのなかの"Palestian Chicken"というエピソード)のロバート・B・ウェイドが輝いている。

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【NEWS】オスカー候補『ツリー・オブ・ライフ』の製作者クレジット決定

映画製作とは一筋縄ではいかないもの。大規模なスタジオ映画ならまだしも、インディペンデント映画においては多くの才能や企業や出資者ががぶりよつに組んで作品作りの道筋を形成していく。よって一口に「プロデューサー」といっても一人ではなく複数人が関わってくる場合がほとんどだ。でも一方で、栄えあるアカデミー賞においては「作品賞候補作のプロデューサーとして名を連ねられるのは3人まで」との規定がある。仮にオスカーを受賞してもステージに上がってトロフィーを受け取れるのは原則3人のみなのだ。

Tree というわけで、今回ご紹介するのは『ツリー・オブ・ライフ』のお話。今年のアカデミー賞の作品賞候補9本にエントリーを果たした本作には5名のプロデューサーが存在する。ビル・ポラッド、サラ・グリーン、ディード・ガードナー、グラント・ヒル、そしてブラッド・ピット。

本作はアカデミー賞の原則に従ってポラッド、グリーン、ガードナーの3人をエントリー用の製作者として絞り込んでいた。だが1月24日に発表されたアカデミー賞ノミネート発表を見て関係者は驚いたという。作品賞枠に入閣を果たした本作に添えられた製作者名が"To Be Determined(後日決定)"となっていたのだ。

その理由は簡単。当初3人の枠に入れなかった4人目のプロデューサー、グラント・ヒルがアカデミー協会に対して自分もクレジットに入れるように例外適用の申し立てを行っていたのだ。この事案を精査、決定を下すのは協会の製作者部門委員会の仕事。そしてこのたび、『ツリー・オブ・ライフ』における貢献の比重が評価され、協会はグラント・ヒルを4人目の製作者として認める旨を発表した。よって本作のプロデューサーとしてアカデミー賞に名を連ねていないのはブラッド・ピットのみということになる。

しかしながら、今さら強調するまでもなく2011年はブラッド・ピットにとって大躍進の年だった。それを象徴するのは何も『ツリー・オブ・ライフ』だけではなく、彼は『マネーボール』でも製作&主演としても大きな評価を獲得。本作はアカデミー賞にて作品賞、主演男優賞、助演男優賞、脚色賞でノミネートを果たしており、もちろんブラッド・ピット自身も主演賞候補のみならず、映画の3人のプロデューサーのひとりとして作品賞クレジットに名を連ねている。

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2012/01/28

【NEWS】ダニー・ボイル、オリンピック開会式について語る

Boyle  今年の7月27日より開催されるロンドン・オリンピック。そのオープニング・セレモニーで芸術監督を務めるダニー・ボイル(『トレインスポッティング』『スラムドッグ・ミリオネア』)とエグゼクティブ・ディレクターのスティーヴン・ダルドリー(『リトル・ダンサー』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』)が揃って今回の趣向について語っている。

ボイルによると、彼が手掛けるショーのテーマは"Isles of Wonder(不思議の島)"。これはブリテン島そのものを表したもので、このアイディア自体はシェイクスピアの「テンペスト」に着想を得たものだとか。これまでの開会式の例に漏れず、今回も開催国の紹介も兼ねて、国内に溢れる数多くの“ワンダー”を力の限り祝福する趣向となるようだ。

始まりを告げるのは、スタジアムに設置された27トンに及ぶ巨大な鐘の音。ビッグ・ベンの鐘を手掛けたホワイトチャペル社が特別に鋳造するこの鐘には、「テンペスト」の中で怪物キャリバンが口にする"Be not afeard; the isle is full of noises(恐れるでない。この島はいろんな音で一杯なのだ)"というセリフが刻まれるそうだ。なるほど、その音=noisesこそがこの国の愛すべき構成要素ということか。

London_2 ダルドリーもこのセレモニーを「いったい我々が何者なのかをめぐり過去から未来までを貫く旅」のような内容になると語り、"Isles of Wonder"というタイトルについても「豊饒な歴史、多様性、数ある発明、ウィット、創造性を祝福するのに打ってつけのもの」と語っている。

参加するエキストラは2万人に昇り、そのうち900人は地元の学校に通う子どもたち。そしてどういうわけか看護師たちも重要な役どころとして登場するらしい。これは英国独自のユニークな側面として健康保険制度(National Health Service)をフィーチャーするためのもので、もしかするとダニー・ボイルらしいちょっとしたユーモアも兼ねての演出ということになるのかもしれない。

ちなみに今回の開閉会式にかける予算は8100万ポンド(1億2580万ドル)。当初の予定の2倍にまで膨れ上がったこの数字について、製作陣は「それでも過去2回のオリンピックに比べると極めて安上がりだ」と強調している。

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2012/01/27

【NEWS】モンティ・パイソンのメンバーが映画出演

Varietyによると、イギリスの伝説的コメディ集団“モンティ・パイソン”のメンバーが揃って映画出演することになりそうだ(ただしエリック・アイドルだけはまだ交渉中とのこと)。

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企画されているのは"Absolutely Anything"というSFコメディで、CGと実写が合成された質感の映画になるとのこと。メンバーのひとりであり『ライフ・オブ・ブライアン』や『モンティ・パイソンの人生狂想曲』などを手掛けたテリー・ジョーンズが監督、脚本を務める。予定ではこの春にでも製作開始されるとのこと。

本作でパイソンズの面々は宇宙人御一行のボイス・キャストを務める。彼らがひとりの地球人に「何でも願いが叶う」というパワーを授け、それがきっかけで雪崩式に混乱が乗じていく様を観察しつづける―といった彼らならではのユニークかつシュールな内容らしい。またここに登場する人間の言葉を話せる犬役にはロビン・ウィリアムズが声をあてる予定だ。

テリー・ジョーンズは「モンティ・パイソンの映画ってわけじゃないが、確かにそんな感覚はあるね」とコメントしている。

パイソンズをめぐってはもう一本の映画が製作中。こちらは1989年に亡くなったメンバーのグレアム・チャップマンが遺した回顧録を基にした3Dアニメーションで、やはりエリック・アイドルを除いたメンバー全員がボイス・キャストとして参加している。年末にも劇場公開される予定。

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2012/01/26

【NEWS】スピルバーグ、モーゼ映画への監督就任まで秒読みか?

Spielberg 2011年末には『タンタンの冒険』と『戦火の馬』の2作品をお披露目し、ともに各賞に続々ノミネートを果たす好調ぶりを見せているスティーヴン・スピルバーグ監督。目下、エイブラハム・リンカーンとその仲間たちの奮闘を描いた『リンカーン』を撮り終え、次なるロボット黙示録映画"Robopocalypse"の準備にも着手しはじめたことが伝えられる中、また新たな監督候補作が実現まであと一歩の地点まで浮上してきているようだ。

Deadlineによるとその作品の仮タイトルは"Gods And Kings"。ユダヤ教、キリスト教において預言者として讃えられるモーゼを主人公にした伝記映画である。スチュワート・ヘイゼルディン(Paradise Lost)とマイケル・グリーン(グリーン・ランタン)が手掛ける脚本はこのモーゼの出生から死にまでを描き切った内容とのこと。

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ヘブライ人の虐げられしエジプトの地に生まれ、赤子の頃に死と引き換えにナイル川へと流されたモーゼ。それを拾い上げた王家の者によって育てられるも、やがて家を去り、軍を組織し、ヘブライ人を引き連れて“約束の地”を求め彷徨い続ける(=出エジプト)―その過程で紅海を真っ二つに引き裂き窮地を脱したり、神より「十戒」を授けられるなどといった逸話の数々は、セシル・B・デミル監督作『十戒』などでも鮮烈なビジュアルのもとで描かれてきた。

とはいえ、同じモーゼを中心としながらも、今回の"Gods and Kings"はこれまでとは大分違うアプローチが取られる。というのも、Deadlineによると、「より『プライベート・ライアン』的なリアルさを追究」しつつ、「戦士としてのモーゼ」なおかつ「『ブレイブハート』的な戦闘描写」に焦点があてられることになるらしいのだ。

今のところ3D技術などは使用しない方針とのこと。果たしてスピルバーグの最終決断はどのように下されるのか。製作を手掛けるワーナー・ブラザーズは2013年の3月か4月ごろにも撮影を始めたいと考えている模様だ。

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【NEWS】サンダンスで失神者

サンダンス映画祭の深夜上映枠で観客が気を失い、救命隊員が駆け付ける事態が発生した。

Deadlineによると、そのとき上映されていた作品は"V/H/S"というタイトルのホラー映画。いちばん最初の恐怖シークエンスにてひとりの男性客が気を失ってしまった。彼は恥ずかしさゆえ客席から離れることを一旦は拒んだのの、ガールフレンドの強い勧めもあってしぶしぶ劇場外へ。その後、回復して戻り、監督らとも対面を果たしたという。またこれとは別に吐き気を催した観客も確認された。

Vhs
この"V/H/S"という作品は最近流行りの"a found-footage horror(発見映像ホラー)"モノ。とある荒廃した屋敷に押し入りレア物のVHSテープを盗み出してくるように命じられた男たちが、そこで更なる身の毛もよだつビデオを発見してしまうというストーリーだ。複数の監督らが参加したアンソロジー的作品となっている。

このところ、尖鋭的な作品が集まる映画祭で、いわば最初の被験者となる観客らが失神に至るケースが続いている。Deadline同記事内ではトロント映画祭でふたりの失神者を出した"The Incident"、そしてかつてニューヨーク映画祭で『パルプ・フィクション』が上映された際に失神者が発生した記憶に触れているが、ほかにもダニー・ボイル監督作『127時間』もそれがお披露目されたテルライドやトロントの映画祭で失神者を出したことが記憶に新しい。

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【NEWS】ハングオーバー3、もう間もなくギャラ交渉成立?

『ハングオーバー』といえば、当初まだ名前も知られていなかったブラッドリー・クーパー、ザック・ガリファナキス、エド・エルムスの3人を一躍スターダムへと押し上げ、ゴールデン・グローブ賞作品賞(コメディorミュージカル部門)をもたらした下剋上ムービーとしても名高い。製作費3500万ドルだった第1弾では一人100万ドルにも満たなかったという彼らのギャラも、第2弾では500万ドルにアップ(これに興収配当金付き)。これを反映するかのように世界興収も第1弾の4億6700万ドルから第2弾では5億8100万ドルへと上昇し、作品のクオリティ的には批評家筋から様々な酷評が投げつけられたものの、少なくとも主演3人は彼らなりの役目を果たし、なおかつ大きな成果を出したと言える。

Hangover
ここまでくれば更なる続編は必然。多くのファンが第3弾の勃発を今か今かと待ち構える中、主演3人は目下、スタジオ側とギャラ交渉中だ。要求額は前作から更に大幅アップし、1500万ドル。そして、米ハリウッド・リポーター誌によると、しばらく平行線をたどっていたこの交渉も、どうやらワーナー側が3人の要求を呑む形で、もうまもなく締結に至りそうだと言う。

ワーナーとしては2011年に『ハリー・ポッター』が終幕を迎え、「AKIRA」や「Arthur & Lancelot」には製作ストップがかかったまま。2012年には『ダークナイト・ライジング』という巨星が控えるものの、それに続く来年度以降のラインナップの拡充が急がれる状況だ。首脳陣としてはこの『ハングオーバー3』をいち早く製作スタートさせ、2013年のメモリアル・デイ(5月の最終月曜)公開に向けて照準を合わせていきたい構え。

なお同記事によると、ただいま鋭意執筆中の『ハングオーバー3』の脚本はロサンゼルスを舞台に展開し、これまでの「飲んだくれて記憶喪失」というお決まりの方程式とは軌道を異にするストーリーが予定されているとのこと。

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2012/01/25

【訃報】テオ・アンゲロプロス

各メディアがアカデミー賞候補作発表の話題に湧く中で、極めて哀しいニュースが飛び込んできた。あのギリシアの至宝とも呼ぶべき映画監督テオ・アンゲロプロスが亡くなったのだ。氏は火曜日の夜に道路を横断中にバイクにはねられ、その時の内臓の損傷と脳出血が原因でアテネ市内の病院で息を引き取った。76歳だった。

Theoangelopoulos
『旅芸人の記録』(’75)、『霧の中の風景』(’88)、『ユリシーズの瞳』(’95)、『永遠と一日』(’98)などで知られる彼は、目下、ギリシアの経済破たんにまつわる新作映画を撮影しているさなかだった。
心よりご冥福をお祈りすると同時に、数々の素晴らしい作品群を残してくれたことに改めて感謝したい。

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【賞レース】オスカー候補発表

今年もLA時間の早朝(午前5:30)、全世界に向けてアカデミー賞のノミネーションが発表された。なるほど、そこにあるべきはずだった名前がなかったり、あるいは予想もしなかったサプライズ・エントリーがあったり。さすがオスカー。そう簡単には運命を先読みさせない。

Hugo
最多ノミネートは『ヒューゴの不思議な発明』の11部門、これに『アーティスト』の10部門、『マネーボール』と『戦火の馬』の6部門が続く。またスタジオ別にみると、『ドラゴン・タトゥー』『マネーボール』『Midnight in Paris』を擁するソニー・ピクチャーズが21ノミネーション、これにパラマウントの18、ワインスタイン・カンパニーの16、ディズニーの13、フォックスの10、ユニバーサルの7が続く。

授賞式は2月26日、コダックシアターにて執り行われる。司会はビリー・クリスタル。

●作品賞(9本)

The Artist
The Descendants
Extremely Loud and Incredibly Close
The Help
Hugo
Midnight in Paris
Moneyball
The Tree of Life
War Horse
*昨年は作品賞候補に10本の作品が挙がったが、今年からはその候補枠が5~10本という変則的なものへと修正。最終的な候補作数はノミネーション発表までベールに包まれてきたが、いざフタを開けると、今回の候補作は9本に昇った。

●監督賞
Michel Hazanavicius/The Artist
Alexander Payne/The Descendants
Martin Scorsese/Hugo
Woody Allen/Midnight in Paris
Terrence Malick/The Tree of Life

●主演男優賞
Demian Bichir/A Better Life
George Clooney/The Descendants
Jean Dujardin/The Artist
Gary Oldman/Tinker,Tailor,Soldier,Spy
Brad Pitt/Moneyball

●主演女優賞
Glenn Close/Albert Nobbs
Viola Davis/The Help
Rooney Mara/The Girl with the Dragon Tatto
Meryl Streep/The Iron Lady
Michelle Williams/My Week with Marilyn

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2012/01/24

【動画】ギリアム短編"The Wholly Family"

新作長編に向けて長らく準備を続けるテリー・ギリアムが、知らぬ間にイタリアで短編なんぞを撮っていた!スポンサーはイタリアのパスタ・メーカー“ガロファロ”。クレジット決済(視聴料金250円)するとその日から30日間のリミットで5回の視聴が可能です。

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【レビュー】ヒューゴの不思議な発明

人生いつまで経っても冒険の連続である。なにしろ御歳70になろうかという巨匠マーティン・スコセッシが児童ファンタジーに、それも3Dの領域に踏み込もうというのだ。かつては『タクシー・ドライバー』や『レイジング・ブル』といった作品群を擁しアメリカン・ニュー・シネマの切り込み隊長を担っていた彼が新たに挑む、この伝統的な語り口と映像技術との融合絵巻。その心のどこかで「せめて孫と語らえるような作品をひとつ」との想いが過ったかどうかは知らないが(なにしろ彼の映画はギャング物ばかりなので)、とにかく巨匠の心境としてはこの試み自体が69歳のロスト・ヴァージニティ。あるいは覚悟を決めたジェットコースター・ライドであったことは想像に難くない。

Hugo
だが、我々はこの映画が光を見出すその前、まだ暗闇の中にオープニング・クレジットを映し出す段において、すでにスコセッシの周到な思惑が起動していることに気づくだろう。というのも、そこで背後に響き渡るサウンドは紛れもなく列車の到着を告げるものであり、言うまでもなくこの音色は映画の歴史、それも映画がこの世に産声を上げた瞬間を象徴するもの(1895年、リュミエール兄弟がパリ・グランカフェで行った世界最初の上映会で上映されたうちの一本は「列車の到着」と呼ばれるものだった)。そう、この『ヒューゴの不思議な発明』は大胆なフィクションを加味しながらも、その実、物語自体が映画史と密接な関りを持っているのである。

舞台は1930年代、パリ。みなしごの少年ヒューゴは、数多くの出逢いと別れの集約地―駅にて構内時計のネジまわしをしながら暮らしている。

いつも一人ぼっちの彼には使命があった。亡き父が残した一体の壊れたカラクリ人形を修理し、そこに隠された秘密を探ることだ。そのためには必要な部品を揃えねばならない。ヒューゴは駅構内にある玩具店でおもちゃの部品を失敬しては、カラクリ人形の復活にあてていた。しかしある日、その犯行は店主の知るところとなる。大目玉をくらったヒューゴは腕を掴まれ、ポケットの中にあった大事なノートさえ取りあげられる始末。でもそこに記されたカラクリ人形のスケッチに店主の表情が豹変した。明らかにショックを受け、狼狽している様子だ。この店主は何者なのか?そして彼とカラクリ人形とを結ぶ秘密とは―?

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はたしてこのストーリーがどのように映画の起源と結びついていくのか。それを伝えるのはこのレビューの役目ではない。記すべきは、マーティン・スコセッシ監督がかねてより世界中に散逸した数多くの歴史的フィルムを収拾し、専門機関による永久保存=アーカイブ化を推進してきた人物であるということだ。

本作もまた、クライマックスに向けてその志をスコセッシと華麗に重ね合わせていく。共鳴の輪は拡大する。きっとこの映画に触れた誰もが初期映画に興味を持つことだろう。そしてそれら貴重なフィルムの多くが今もなお歴史に埋もれて散逸されたままであることの“真の意味”に近づくことができるだろう。

“フィルム”とはつまり、そこに刻まれた“思い出”であり“記憶”である。

そしてスコセッシが精力的に取り組み続け、なおかつ本作のテーマとして暗に忍ばせるのは「失われた思い出を回復させ、蘇らせること」に他ならない。

これはある意味、少年がカラクリ人形を修理・回復し、そこに父との記憶を見出そうとする行為とシンクロニシティを持つものなのかもしれない。

またここまでが既に原作「ユゴーの不思議な発明」に織り込み済みのエッセンスだとするならば、そこにリュミエールの「列車の到着」からジョルジュ・メリエスの「月世界旅行」といった実際の歴史的フィルム映像を巻き込み、それらイマジネーションの源流をめぐる冒険を3Dビジュアルで描くと言う趣向は、まさに一本の映画の内部における映画史の昔と今の結実。スコセッシだからこそ成し得た恐れを知らぬ大胆極まりない行為と言えそうだ。

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2012/01/23

【興行】北米週末Ranking Jan.20-22

先.週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Jan.20 - 22 weekend 推計

01 Underworld Awakening $25.4M
02 Red Tails $19.1M
03 Contraband  $12.2M

04 Extremely Loud & Incredible Close 
$10.5M
05 Haywire $9.0M
06 Beauty and the Beast 3D  $8.5M
07 Joyful Noise $6.0M
08 Mission: Impossible 4 $5.5M
09 Sherlock Holmes 2  $4.8M
10 The Girl with the Dragon Tattoo 
$3.75M

Underworld ■ケイト・ベッキンセール主演の『アンダーワールド』シリーズ第4弾『アンダーワールド 覚醒』が2540万ドルを売り上げ首位を獲得。初日観客の内訳をみると、男性客が若干多く55パーセント、そして25歳以上の観客が全体の6割を占めた。ソニーピクチャーズとレイクショア・エンタテインメントの共同制作による本作は製作費7000万ドルとも報じられている。なお、シリーズ第1~3作目のオープニング興収と比較すると、以下のようになる。
・アンダーワールド(’03) オープニング興収2175万ドル
・アンダーワールド:エボリューション(’06) 2690万ドル
・アンダーワールド:ビギンズ(’09) 2070万ドル

■さて、面白い動きを見せているのはジョージ・ルーカスが20年にもわたって温め続けてきたというプロデュース作"Red Tails"だ。

Redtails
第2次大戦中の黒人空挺部隊を描いた本作だが、主要スタジオと製作提携を結ぼうにも「主演がすべて黒人だから」という理由で資金提供が受けられず、結局は製作費5800万ドルをルーカス自身が捻出したとのこと。そこまで覚悟を決めた想いが観客い通じたのか、シネマスコア調査による初日観客満足度指標は「A」を獲得している。観客層別にみると51パーセントが男性、66パーセントが25歳以上。黒人層に訴求力のあるエリアで高い興収を獲得しているのはもちろん、そうでないエリアでもアメリカ全体で押し並べて良好な数字が弾き出されているという。

■先週の覇者"Contraband"は3位へ転落。興収1220万ドルという数字は先週末に比べて50パーセントの下落ということになる。下落率としては標準といったところか。本作は製作2500万ドルのところ、すでに国内累計だけで4600万ドルに達している。なお、本作には『アンダーワールド 覚醒』のケイト・ベッキンセールがヒロイン役として出演しており、つまるところ彼女は今週の米映画興行における“顔”ともいえそうだ。

Incredibly■4位には『リトル・ダンサー』のスティーヴン・ダルドリー監督の最新作『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』がランクイン。クリスマス・シーズンから全米数館にて限定上映を続けてきた本作が、このオスカーシーズンに合わせていよいよ全国展開(6館→2630館)へと踏み切ったというわけだ。しかしながら9.11という米市民にとっては非常にデリケートな題材を加味した作品なだけに、この数字からは潜在的な観客層が未だ周囲の反応を慎重に観察して動こうとしているようにも受け取れる。

■そして5位には監督業の一時停止を目前に控えてラストスパートで精力的な活動を続けるスティーヴン・ソダーバーグのアクション映画"Haywire"が入閣。総合格闘家ジーナ・カラーノを主演に抜擢したハードなアクションが見ものの一作。観客層別にみると、55パーセントが男性客、35歳以上が64パーセントを占めている。製作費は2300万ドル。

■米累計2億ドル突破間近の『ミッション:インポッシブル4』は世界興収では5億3400万ドル地点。『シャーロック・ホームズ2』は国内累計1億7800万ドル、世界興収4億4000万ドル。『ドラゴン・タトゥーの女』はようやく米国内興収だけで製作費9000万ドルを回収し、9500万ドルにまで到達。1億ドル突破まであと一歩のところに迫っている。

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2012/01/19

【NEWS】リチャード・カーティスの次監督作はタイムトラベル物

Curtis 古くはMR.ビーンことローワン・アトキンソンとのコラボレーションで知られ(彼らは共にオックスフォード大出身)、その後は『フォー・ウェディング』『ノッティングヒルの恋人』『ブリジット・ジョーンズの日記』といった名脚本や、『ラブ・アクチュアリー』や『パイレーツ・ロック』といった監督作でも賞賛の声が絶えない才人リチャード・カーティス。彼の作品はいつも英国のいちばんイイところがふんだんに詰まっていて、対外的にまさにこの国の宣伝大使と呼ぶにふさわしい仕事ぶりを残していると感じるのは筆者だけではないはずだ。

そんな彼が自身の最新監督作として低予算のタイムトラベル物を準備中であることが分かった。その内容はまだ謎に覆われたままだが、タイトルは"About Time"というらしい。パートナーを組むのはお馴染みワーキング・タイトル社。予定としては今年の夏頃の撮影入りを目指しており、キャスティングも徐々に進行中の模様。

彼の最新のフィルモグラフィーとしては、スピルバーグ監督作『戦火の馬』の脚本を手掛けたことが挙げられる(リー・ホールと共作)。また彼は『リトル・ダンサー』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のスティーヴン・ダルドリーが監督を務める"Trash"という新作の脚本も執筆中とのこと。

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2012/01/18

【NEWS】ポン・ジュノ米進出作に有名俳優が続々交渉入り

『グエムル』や『殺人の追憶』で知られる韓国の奇才ポン・ジュノが国境を越えて米進出を果たす。その記念すべき作品となるのは"Snow Piercer"。ジャン=マルク・ロシェットらが著したフレンチ・コミック"Le Transperceneige"を原作とし、ポン・ジュノとパク・チャヌク(『オールド・ボーイ』)が共同で脚本を担当。またチャヌクは本作のプロデューサーも務める。

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そのストーリーも一口には説明できないほどの変わりモノ。氷河期を迎えた地球上を舞台に、生き残った人々が生命を繋ぐ満員電車の中でなんとか共存しようと奮闘するというもの。原作ではこの電車は1001両もの長さに連なっており、乗客も格差によって車両を異にする。こんな状況下ゆえ、次に起こるのはもちろん下剋上なわけで―。果たして原作通りに展開するかどうかは分からないが、ポン・ジュノらしい独自のエンタテインメントへの仕上がりが期待できそうだ。

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さて、肝心なのはそのキャスティングだ。先日にも本作の出演者のひとりとして『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンスの名が挙がったばかりだが、Varietyによるとまた新たに『ナルニア国物語』のティルダ・スウィントンと『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベルが出演交渉に入っているようだ。撮影は今年の3月、プラハで開始される予定。

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【NEWS】英国映画界の未来へ向けての提案書

このブログでもお伝えしたように、英国映画界ではこの数日、英キャメロン首相が「これからの映画界はメインストリーム系の映画を中心に更なる高みを目指すべきだ」と語ったことを機に「アート系作品に厳しい時代がやってくるのではないか」との憶測が広がっていた。

Chris そして月曜、政府の依頼により「これからの映画界はどうあるべきか」を議論してきたクリス・スミス(スミス卿)元文化相を座長とする審議会はついにその報告書"The Future of British Film"を提出した。

この中身は政府や業界の指針を決めるにあたり大きな要素を占めるとされるだけに「キャメロン発言を補強する内容なのでは?」と皆が戦々恐々としていたのだが、いざ蓋を開けてみると、キャメロンが放った反感の火種を取り除くかのように、「商業映画からアート系映画に至るまで、幅広い種類の映画を支援すべき」と提唱しており、関係者の間でも歓迎の声が広がっている。

「英国映画界は黄金期に突入しており、世界中の観客を巻き込むことに成功している。しかしこれに甘んじてはいけない。この経済状況下、映画産業は若者に魅力的かつ彼らにプロフェッショナルなキャリアを提供し、国内における数多くの雇用を創出するものでもある。この報告書では政府と映画産業が現段階の成功をより確かなものにするために必要な事項をまとめたものである」

こう書き出された報告書は、政府や業界に対し56の具体的な提案が成されている。その中の目新しい事項としては、「テレビ局への働きかけ」と「成功報酬のありかた」などが挙げられる。

・前者は現在、BBCやChannnel4が映画事業で大きな役割を果たす中、SkyやITVといった他テレビ局も英国インディペンデント映画の製作、配給、上映に積極的に関わっていくことを促すもの。(BBCは年に1200万ポンドの映画事業への投資を行っている)

・後者は英国での映画製作に大きな役割を占める宝くじ基金に関して、もしもそれを利用した映画が商業的成功を収めたならば、その利益の返還を義務付けることなく、それらをプロデューサー、監督、脚本家らの成功報酬とする一方、彼らが関わる次作品の製作資金にあてることも提案している。要は成功を一度きりにとどめることなく、成功者が二度目、三度目の挑戦に切り出しやすい体制を整えていこうとするものだ。

他にも、ハリウッドでは全体の14パーセントを占めるファミリー映画の割合が、英国では2パーセントと低迷していることから、このジャンルを補強しようという主張、それに興行面に関しても映画館の客が減少するシーズンには英国映画、英国インディペンデント映画を上映しようという提案がなされている。

そして興行的成功をめざすべく、映画の未完成段階において観客テストを行い、その反応によって変更を加えるなどの方法も取り入れるように促している。だが同時に、たとえば"Fish Tank""Red Road"で名高い女性監督アンドレア・アーノルドや『Shame -シェイム-』のスティーヴ・マクイーン監督らに代表されるアート系映画の試みはこれに該当しない としている。

また、長期的なビジョンとしては「すべての学校で映画に関する授業を取り入れ、生徒たちが英国映画に触れ、理解し、学べる機会を設ける」とか、「映画館のない地方のコミュニティ・ホールにデジタル上映機器やプロジェクターを設置する」といった観客を育てるための環境づくり、そして「海賊版や知的財産を不法に氾濫させる行為の撲滅に力を入れる」といった法整備の必要性を訴える提案が見受けられる。

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【NEWS】マッカーサー役にトミー・リー・ジョーンズ

終戦直後の日本を舞台に、「天皇に戦争責任はあるか?」をめぐって紛糾するGHQの面々がひとつの結論に達するまでを描く新作映画"Emperor"。

もう間もなくニュージーランドと日本で撮影入りするとも伝えられる本作だが、日本学エキスパートにしてかの命題追究の責任者に抜擢される主人公ボナ・フェラーズ役をTVシリーズ「LOST」のマシュー・フォックスが演じる一方、Deadlineによるともうひとつの極めて重要な支柱とも言うべきマッカーサー元帥役にトミー・リー・ジョーンズが決定したようだ。

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デヴィッド・クラスとヴェラ・ブラシが脚本執筆した本作は、上記の重要決定がいかにして成されたかの内幕を描きつつ、かつてフェラーズが母国アメリカで出逢い心奪われた女子留学生との日本での再会などの側面も加えられている。フォックス、トミー・リーに次ぐこのヒロイン役のキャスティングにも大いに注目したいところだ。

『真珠の耳飾りの少女』や『ハンニバル・ライジング』のピーター・ウェバーが監督を務める。

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2012/01/17

【NEWS】現代版ホームズ、第3シリーズも決定

世界的にはロバート・ダウニー・JR.主演の映画版『シャーロック・ホームズ』が人気を誇る中、イギリスではBBC製作の現代版ホームズの冒険を描いたドラマ"Sherlock"が依然として大きな人気を誇っている。

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日本でも昨夏、NHKで第1シリーズ(全3話)が放送され話題となったが、イギリスでは2012年の元旦より3週に渡って第2シーズン(やはり全3話)が放送され、1月15日に幕閉めとなったばかり。元旦放送の平均視聴者数は880万人に昇り、最終回も790万人という高い数字をキープした。かの国の人口が約6千万人であることを考えるとこれは社会現象ともいえる水準だ。

気になる最終話のタイトルは「Reichenbach Falls(ライヘンバッハ滝)」。コナン・ドイルの原作エピソード「最後の事件」ではホームズと宿敵モリアーティ教授が対決し共に落下することで名高い滝の名前だ。果たして現代版ではこれらがどのような趣向のもとで描かれているのだろうか?

また、本作の仕掛け人でもあるスティーヴン・モファット&マーク・ガティスはツイッターにて「もちろん第3シリーズもやるよ!」と発言しており、原作同様、シャーロック・ホームズが再降臨することを示唆している。

しかしながら、問題なのは主演俳優ふたりのスケジュールだ。ホームズ役のベネディクト・カンバーバッチはJ.J.エイブラムス監督作『スター・トレック2』に出演することが決まっており、またワトソン役のマーティン・フリーマンは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの前日譚を描く『ホビット』2部作への主演仕事で大忙し。"Sherlock"の第3シリーズが決定済みとはいえ、彼らのカムバックまでファンは1年ほど待ちぼうけを食うことになりそうだ。

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2012/01/16

【興行】北米週末Ranking Jan.13-15

先.週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Jan.13 - 15 weekend 推計

01 Contraband $24.1M
02 Beauty and the Beast 3D $18.5M
03 Mission: Impossible 4  $11.5M
 
04 Joyful Noise 
$11.3M
05 Sherlock Holmes 2 $8.4M
06 The Devil Inside  $7.9M
07 The Girl with the Dragon Tatoo $6.8M
08 Alvin and the Chipmunks 3 $5.8M
09 War Horse  $5.6M
10 The Iron Lady 
$5.4M

Contraband ■アメリカでは月曜日がキング牧師記念日で祝日。ゆえにボックスオフィスにも通常の週末と比べてやや良好な観客動員が見受けられる。

■そんな中、首位を制したのはマーク・ウォルバーグが製作・主演を担った"Contraband"。元スゴ腕の密輸業者の男が義理の弟を救うために自らが身体を張ることになるサスペンス・アクションだ。興収は2410万ドルとまずまずの成果を上げている。51パーセントは男性、55パーセントは30代以上。見るからに男臭そうなこの映画が49パーセントにのぼる女性客が獲得できていることに驚きの声が上がっている。共演はジョバンニ・リビシ、ケイト・ベッキンセール製作費は2500万ドルほど。

■ディズニーの3Dリバイバル『美女と野獣』は1850万ドルを売り上げ、『ライオン・キング3D』のオープニング興収3000万ドルには遠く及ばなかったものの、興収ランキング2位につけた。

■『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は3位へ下降。米国内での累計興収は1億8670万ドル。これはシリーズ第1作の興収(1億8100万ドル)をちょうど越えたあたりで、引き続きシリーズNO.1ヒットの『MI‐Ⅱ』(2億1540万ドル)の高みを目指すことになる。なお、本作の製作費は1億4500万ドル。

■4位は初登場"Joyful Noise"。クイーン・ラティファとドリー・パートンがライバル関係にある聖歌隊の指導者を演じるミュージカル・コメディだ。観客の7割異常が女性で、65パーセント以上が35歳以上。製作費は3000万ドルほど。『幸せの隠れ場所』のアルコン・エンタテインメントが製作を手掛けている。

■5位には『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』。累計興収は1億7000万ドルに達した。

■さて、先週の覇者"The Devil Inside"は予想通りの先週末比76パーセント下落。しかしながら本作の製作費は100万ドルにも満たず、現在までの累計興収が4600万ドル越えしていることを考えると利益率はかなりのものとなる。

■『ドラゴン・タトゥーの女』はようやく米興収だけで製作費9000万ドルを回収。シリーズ2弾、3弾の製作にもゴーサインがだされそうだが、まずはこの第1弾がこれからの賞レース本番でどれだけ数字を伸ばせるかに注目したいところ。またスピルバーグ監督作『戦火の馬』も国内興収だけで製作費6600万ドルをようやく回収しおわった地点。

■つい先ほどゴールデン・グローブ賞でメリル・ストリープが主演女優賞(映画/ドラマ部門)を獲得したばかりの『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』は、この週末に5館から802館へと劇場数を拡大し、一気にTOP10圏内に切り込んできた。

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【賞レース】ゴールデン・グローブ賞授賞式

オスカーと並ぶ2大祭典のひとつゴールデン・グローブ賞が発表された。本命候補不在の大激戦を制したのは果たしてどの作品だったのか?

*同賞はとにかく部門が数多いことで知られています。たとえば一口に作品賞といっても、「映画/ドラマ部門」「映画/ミュージカルorコメディ部門」「TV/ドラマ部門」「TV/ミュージカルorコメディ部門」「TVミニシリーズ/TV映画部門」などに細分化されています。これらの名称に慣れるまではかなり根気が必要ですが、ここはひとつ、年に一度の大らかな気持ちで、気長におつきあいください。

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・作品賞(映画/ドラマ)‐『ファミリー・ツリー』(The Descendants)
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・主演男優賞(映画/ドラマ)‐ジョージ・クルーニー『ファミリー・ツリー』(The Descendants)
・作品賞(映画/ミュージカルorコメディ)‐『アーティスト』
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・主演女優賞(映画/ドラマ)‐メリル・ストリープ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

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・主演男優賞(映画/ミュージカルorコメディ)‐ジャン・デュジャルダン『アーティスト』
・TVシリーズ(ミュージカルorコメディ)‐"Modern Family"
・監督賞(映画)‐マーティン・スコセッシ『ヒューゴの不思議な発明』
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・助演女優賞(映画)‐オクタヴィア・スペンサー『ヘルプ』

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・主演男優賞(TV/コメディorミュージカル)‐マット・ルブラン "Episodes"
・主演女優賞(TV/ドラマ)‐クレア・デインズ"Homeland"
・外国語映画賞‐"A Separation"(イラン)

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・助演女優賞(TVミニシリーズ/TV映画)‐ジェシカ・ラング"American Horror Story"
・脚本賞(映画)‐ウディ・アレン"Midnight in Paris"

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・アニメーション作品賞(映画)『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』
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・助演男優賞(TVミニシリーズ/TV映画)‐ピーター・ディンクレイジ"Game of Thrones"
・主演女優賞(映画/ミュージカルorコメディ)-ミシェル・ウィリアムズ『マリリン 7日間の恋』

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・主演男優賞(TVミニシリーズ/TV映画)イドリス・エルバ"Luther"
・主題歌賞(映画)‐"Masterpiece"『W.E.』
・作曲賞(映画)‐ルドヴィック・ブルース『アーティスト』
・TVシリーズ(ドラマ)賞‐"Homeland"
・主演男優賞(TV/ドラマ)‐ケルシー・グラマー"Boss"
・主演女優賞(TVミニシリーズ/TV映画)‐ケイト・ウィンスレット"Mildred Pierce"
・TVミニシリーズ/TV映画賞‐"Downton Abbey"
・主演女優賞(TV/ミュージカルorコメディ)‐ローラ・ダーン "Enlightened"
・助演男優賞(映画)‐クリストファー・プラマー『人生はビギナーズ』

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【NEWS】タランティーノ選出2011年のベスト

昨年に引き続き、今年も映画監督クエンティン・タランティーノが年間マイ・ベストを発表した(via The Quentin Tarantino Archives)。前回の反響の大きさに気を良くしたのか、今回は作品ランキングのみならず、監督、脚本、脚色、ワースト(上記サイトではいつの間にか消されているのだが・・・)、それに「ナイス・トライ!」賞まで創設されている。

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Quentin Tarantino's Top 11 of 2011

Paris1. Midnight in Paris
2. Rise of the Planet of the Apes
3. Moneyball
4. The Skin I Live In
5. X-Men:First Class
6. Young Adult
7. Attack the Block
8. Red State
9. Warrior
10. The Artist/ Our Idiot Brother(tie)
11. The Three Musketeers

昨年の1位『トイ・ストーリー3』から色調が打って変わり、今年はウディ・アレンの高評価作が首位を獲得。4位のペドロ・アルモドバル監督作"The Skin~"は監督、脚色部門にも名前が並ぶ。また最大のサプライズは11位に『三銃士』が入っていること。本作にはタランティーノの盟友クリストフ・ヴァルツが出演していることも関係しているのだろうか。

Others considered in no particular order

50/50
Begginers
Hugo
The Iron Lady
Carnage
Green Hornet
Green Lantern
Captain America
The Descendants
My Week With Marilyn
Fast Five
The Tree of Life
The Hangover 2
Mission:Impossible-Ghost Protocol
The Beaver
Contagion
The Sitter
War Horse

Nice Try Award

Drive
Hanna
Drive Angry
Real Steel


Best Director

Pedro Almodovar
Bennet Miller
Woody Allen
Jason Reitman
Michel Hazanavicius

Best Original Screenplay

Midnight In Paris
Young Adult
Red State
Attack the Block
Our Idiot Brother
Begginers

Best Adapted Screenplay

Moneyball
The Skin I Live In
Carnage
Rise of the Planet of the Apes
Hugo
X-Men : First Class

Worst Films

Sucker Punch
Potiche
Miral
Insidious
Rampart
Straw Dogs
Paranormal Activity 3
Meek's Cutoff

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2012/01/15

【NEWS】ゴールデン・グローブの座席不足

Globe 今年もいよいよゴールデン・グローブ賞授賞式がやってくる。現地時間の1月15日にロサンゼルスのビバリー・ヒルトンで開催される同賞は映画界にとってまさにアカデミー賞に次ぐ知名度を誇るものだが、今年の授賞式が直面している最大の問題は紛れもなく「座席不足」と言われている。座席数1200と言われるビバリーヒルトンの会場キャパ、しかも場所をとるディナー形式ゆえ、出席を希望する関係者を収容しきれないのだ。

その原因としては各部門のノミネート作に「アンサンブル作品」が並んでいることが挙げられる。これは紛れもない昨今のヒット作の潮流だろう。主演俳優がたったひとりの存在感で作品を牽引する時代は過ぎ去り、すべては団体戦へと変貌。テレビドラマ"Glee"、"Game of Thrones"、"Boardwalk Empire"といったテレビシリーズはもとより、今年ノミネート作に数えられる『ヘルプ』や"Bridesmaids"、それにウディ・アレン監督作"Midnight in Paris"といった映画作品に関してもその傾向が顕著となっている。

今年の映画部門ノミネート作はこちら

今回のゴールデン・グローブに誰が出席し、誰が出席しない/できないのか。毎年この“線引き”に苦悩する配給会社担当者も、今年はより深刻に頭を痛めているらしい。そしてVultureによると、ミュージカル・コメディ部門の作品賞にノミネートされている『50/50』はヒロイン役のアナ・ケンドリックや同作のプロデューサー兼脚本家でもあるウィル・レイサーが出席できない模様。

そして今年のサプライズ・ヒット作"Bridesmaids"の仕掛け人ジャッド・アパトウは一時、「同作のプロデューサー全員と揃って出席できないのなら、俺は失礼させてもらうぜ」と語っていたらしいが、改めて取材陣が確認したところ広報担当者は「彼はちゃんと出席します」と答えたという。

かくも人間様が「出席/欠席」に揺れる中、Deadlineによるとキャンペーン先のロンドンから戻ったばかりの名犬ウギーはレッドカーペットからボールルームまでいっぱしの出席者として参加する見込みだ。

Artist
サイレント映画『アーティスト』で俳優をも凌駕する存在感を見せたこのジャック・ラッセル・テリア犬は、そのあまりの愛らしさにより既にカンヌ関連企画の“パルムドッグ賞”を受賞済み。ゴールデングローブでは彼自身のノミネートこそないものの、映画の最多受賞に向けて力強い応援部隊となってくれることが期待される。

ともあれ彼のディナーは特注品となるのだろうか?

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2012/01/14

【NEWS】英キャメロン首相、映画産業へ提言

Davidcameron 英国ではデイヴィッド・キャメロン首相が語った自国の映画産業への提言に対して様々な反応が噴出している。首相はこの産業の40億ポンド規模の経済効果と文化的貢献をたたえながらも、今後はさらに商業的高みを目指すべく、より世界で訴求力を持つメインストリーム系の映画製作を支援していくべきだと語っている。

これは元文化大臣クリス・スミス率いる審議会が来週にも「これからの政府の映画政策はどうあるべきか」に関する展望を示したレポートを提出するのに先行しての発言である。このレポートの中でもまた、英国映画が大きな利益を上げていくために採るべきメインストリームに力点を置いた世界戦略が盛り込まれるものと見られる。それは例えば、これまでインディペンデント中心だった補助金の在り方などにも少なからず影響してくるのだろう。

英国では労働党から保守党への政権交代を受けて財政再建のための緊縮政策が採られているさなか。しかもこの不況期において映画産業の屋台骨でもあった『ハリー・ポッター』シリーズが終了するなど、今まさにメインストリームの新たなカリスマの出現が求められている。かといってインディペンデントシーンに目を向けると、そこには『スラムドッグ・ミリオネア』や『英国王のスピーチ』など初めは誰もここまでヒットするなんて想像すらしなかった作品も数多く存在する。

Ken この首相発言を受けて英国映画界の重鎮ケン・ローチ監督はBBCの朝の番組に出演し、「滑稽だよ。作る前からなにがヒットするか分かっていれば誰も苦労はしない。政府のやるべきことは多様性を支援することだ。ヒットしそうなものだけでなく、オリジナル色の強いもの、クリエイティブなものそれぞれを支援する。そうすることで消費者の選択肢の幅は広がり、産業が活発化していく」と語っている。

またエンパイア誌はこの首相方針を「つまりはこういうことだろ?」と言わんばかりに、たった5語で端的に言い現わしている。

"The King's Speech2: Speech Harder"

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2012/01/13

【レビュー】SHAME -シェイム-

かねてより「全編セックスだらけ!」と謳われている本作。通常ならば映画製作者たちは自作が厳しいレイティングを付与されることを嫌うのだが、本作はアメリカ公開の際にも問答無用で「NC-17(17歳以下は観賞不可)」を食らい、それに異議申し立てを行う者はいなかった。

その理由は本編開始直後に判明する。セックス描写どころか、主演のマイケル・ファスベンダーは隠すべき物も隠さず、なんのためらいもなく生まれ持ったものをブラブラさせながらカメラの前を横切っていく(日本公開版ではモザイクあり)。観客としては「あっぱれ!」と声かけたくなるほどの挑発的な場面だが、これはそのままスティーヴ・マクイーン監督(かの伝説的俳優とは全くの別人。彼はターナー賞受賞のアーティストでもある)の決意表明のようにも受け取れる。なるほど、我々はこの主人公ブランドンの生態を、人と人との限界境界線を越えてじかに垣間見ているのだ。そこでは「あえて隠す」ことのほうが作為的で不自然な行為なのかもしれない。

Shame
ブランドンはセックス依存症だという。バーで声をかけた行きずりの女性を抱いたり、コールガールを呼んだり、そして会社で我慢できなくなればトイレに駆け込んで自慰を決め込む。依存しているからには何か原因がありそうだが、この映画ではその核心部分が何一つ明かされない。いや、当の本人にとっても原因が欠落し行為だけが惰性的に繰り返されるからこその“依存症”なのだろう。

我々に与えられる手掛かりは原因や結果ではなく、そこに横たわる過程だ。

ナレーションだとか、狂言回しだとか、言葉としての説明もほとんど存在しない。我々はただ彼の生活を見つめることによって、そこにおぼろげながら追い詰められた精神的状況を浮き彫りにしていく。それは神秘的な輝きを放つニューヨークで、彼の心の奥底の恥部がゆっくりと観客だけにさらけ出されていく、そんな幻想的なフライトのようでさえある。

Shamemovie
と、そこに突如、キャリー・マリガン演じる妹が登場。その瞬間から本作は微かに不調和性が加味される。彼らは兄妹ゆえにお互いの過去を知っている。ふたりの間にはどうやら共通の記憶があるようなのだが、それについても具体的に詳述されることはない。ただ、彼女の投入によって観客は、永遠に続くかに思われていたブランドンの快楽性に一気にタイムリミットが内包されたのを察知する。限界がくると何かが弾け飛びそうな予感。なおも具体的なことはなにも語られないが、あらかじめ信管が抜き取られた爆発物とでも呼びたくなる作品の身体性が、観客の心理ををその内部に没入させてやまない。

我々はどこを走行中なのか、どこへ向こうのか。すべてはブランドンが通勤に使う地下鉄のように、ずっと進行形の状態なのだ。男と女が視線を絡ませ、薬指のリングを示しながらも構わず、手を触れずして危なげな駆け引きを続ける。そんなつかの間のアバンチュール。この街の闇はどんな汚物も隠してしまうほど深い。光は全てをさらけ出すほど眩い。人々はその境界線に佇むことで、生きながら死に、死にながら生きる。その繰り返し。

英国出身のスティーヴ・マクイーン監督がなぜニューヨークを舞台に選んだのか、その理由も気になるところだ。世界の金融不安の中枢ともなったこの地。今なお格差感是正を求めて多くが野宿し占拠するこの街。ブランドンの中毒に意識をそらされた我々は、そこに他にも数多くの"SHAME"が集約・象徴されていることを薄々と感じとるかもしれない。

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【予告編】ウェス・アンダーソン最新作"Moonrise Kingdom"

『ライフ・アクアティック』や『ファンタスティックMr.フォックス』で知られるウェス・アンダーソン監督の最新作"Moonrise Kingdom"の予告編がお披露目された。60年代、手を取り合って駆け落ちしたボーイ&ガールと、それを追いかける大人たちの物語。出演はブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・シュワルツマン。米公開日は5月25日。

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2012/01/12

【NEWS】ロブ・マーシャルがミュージカル"Into The Woods"を監督

ディズニーは、『シカゴ』や『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』のロブ・マーシャルがブロードウェイ・ミュージカル"Into The Woods"の映画版を監督することを発表した。

Woods

「ウェスト・サイド物語」や「スウィーニー・トッド」でも知られる大御所スティーヴン・ソンドハイムが手掛けた同作は1987に初演を迎えたフェアリー・テイル。魔女の呪いにより子どもを授かれずにいたパン屋夫婦が、それを解く手がかりを求めて飛び込んだ深い深い森の中で、ジャックと豆の木、赤ずきん、シンデレラ、ラプンツェルといったお馴染みのキャラクターと遭遇する物語。

ソンドハイムと共にオリジナル版の脚本を手掛けたジェームズ・ラパインが映画版脚本を執筆する。

なお、マーシャルはワーナー・ブラザーズにてクラシック映画『影なき男』をジョニー・デップ主演でリメイク版を監督することも決めており、こちらもただいま脚本開発中。

果たして彼がどちらを先に手掛けることになるのかについてはまだ決まっていないが、その決断は脚本執筆の進展ぶりと密接に関係することになりそうだ。

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【予告編】ファインディング・ニモ3D

2012年、3D技術は本格的に過去の名作と手を結ぶ。
『スター・ウォーズ』や『タイタニック』が続々と3Dリニューアルを遂げる中、昨年『ライオン・キング3D』をヒットさせたディズニーは今後も数々の名作群を3D公開していく方針だ。まず今週末には『美女と野獣3D』(2012年1月13日)が米公開を迎え、その後に控えるのが2003年に世界興収8億6760万ドルを稼ぎ出した『ファインディング・ニモ3D』(
9月14日)。他にも『モンスターズ・インク3D』(2013年1月)、『リトル・マーメイド』(2013年9月)にゴーサインが出されている。

そして本日、『ファインディング・ニモ3D』の30秒トレーラーが公開された。こうして見ると、最初から3Dに進化することを定めとして生まれてきた作品のような気がしてきますね。

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2012/01/11

【NEWS】大女優が映画『アーティスト』に激怒

ハリウッドの関係者が当惑する事態が巻き起こっている。名女優キム・ノヴァク(78歳)が賞レースの先頭を走る映画『アーティスト』に対して憤怒し、業界紙Varietyに意見広告を掲載したのだ。

Artist
その文面には冒頭からあまりに辛辣な言葉が掲げられているので詳細を知りたい方はあえてリンク先で確認してほしいのだが、要はこの映画のクライマックス付近にキム・ノヴァクの代表作『めまい』の音楽(バーナード・ハーマン作曲)が使用されていたのを受けて、「他人のふんどしで相撲を取るなんて!!(超意訳)」という気持ちに達したようなのだ。

ほかにも「インチキ」だとか「モラルの欠如」だとか「恥を知れ!」と、激高しっぱなしの言葉が並び、「アルフレッド・ヒッチコックやジェームズ・スチュワートは(故人につき)申し立てを行えないが、私にはできる」とも書かれてある。Vertigo_art_2

しかしながら本作『アーティスト』のクレジットにはバーナード・ハーマン作曲による楽曲の引用がきちんと明記されている。権利的には何ら問題になる行為は成されていないし、通常ならば誰もが「オマージュ」として認める行為に過ぎない。

そのことはノヴァクも承知している。が、それにも関わらずのこの怒り。彼女はいったいどうしてしまったのか?

これはきっと彼女にしか理解できない境地に違いない。あえて想像力を働かせてみよう。自身の女優キャリアにおいて燦然と輝く名作の音楽がいま再び奏でられるとき、そこに自分の姿はなく、あるのは全くの別人の姿。そんな映像を目の当たりにしたときの衝撃。しかもその映画というのが、ほかでもない古き良きハリウッドを祝福するノスタルジーたっぷりのサイレント映画ときたもんだ―

どうだろう、御歳78になるノヴァクの精神世界に巻き起こった動揺、少しは共感できるだろうか?

なお、キム・ノヴァクは今なお現役のアカデミー協会員なのだが、現既約によると協会員が特定の映画作品について意見やコメントを記した広告を露出することは固く禁じられている。業界関係者の中には逆にノヴァクがこの件で何らかのペナルティを課せられてしまうのではないか、と心配する者も少なくない。

両者にとって穏便な幕引きが行われることを期待したいものだ。

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2012/01/10

【NEWS】グレース・ケリー映画の監督決定

Grace 以前、このブログでもお伝えしたように、モナコ女王グレース・ケリーが自国の危機を国民と共に乗り越えていく過程()を描く映画"Grace of Monaco"が起動中なのだが、Deadlineによると遂にその監督が決定したそうだ。『エディット・ピアフ 愛の賛歌』のオリヴィエ・ダアンがこの任にあたる。

アラッシュ・アメルが手掛けた本作の脚本はかつて“ブラックリスト”(優れた脚本でありながら未製作の映画脚本をスタジオ首脳陣がリスト・アップしたもの)入りするほどの評価を獲得。製作費1500万ドルは『ヒットマン』や『ミシェル・ヴァイヨン』のプロデューサー、ピエランジュ・ル・ポギャムが捻出する。

目下、ダアン監督と製作陣はグレース・ケリー役にふさわしい若手女優を探し求めているさなか。『エディット・ピアフ』でマリオン・コティヤールにアカデミー賞主演女優賞をもたらしたダアン監督だけに、そのキャスティングの行方にも注目が集まりそうだ。

『ダイヤルMを廻せ!』や『喝采』で名高いグレース・ケリーはカンヌ映画祭で出逢ったモナコ大公レーニア3世と恋に落ち、その妃となる人生を選択。当時、極小国ながらタックス・ヘイヴンとして経済的な潤いを享受していたモナコだったが、一方、隣国フランスとの間には軋轢が生まれていた。1962年、シャルル・ド・ゴール仏大統領はモナコに様々な面での改革を要求し、それが実施できなければ協定を破棄する可能性を示唆する。それはあらゆるインフラをフランスに頼っていたモナコにとって死を意味する。猶予は6カ月。このとき33歳だったグレース・ケリーは女優としてのキャリアを捨て、右も左も分からないながら王妃としての職務を全うすべく国民と共に奮起することを決意する。モナコ公国はこれを機に地道な交渉を続け、期限内に新憲法を設立。かくしてこの年は自国における歴史的ターニング・ポイントと謳われるまでになる。

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【NEWS】ヘンゼル&グレーテル公開延期

単なるグリム童話の映画化ではない。あれから15年後、ヘンゼルとグレーテルは幼い時に被ったトラウマをバネに、今や勇壮なバウンティ・ハンターとして魔女せん滅に明け暮れる日々を送っていた―

そんな脚色版グリム童話、"Hansel and Gretel: Witch Hunters"の米公開日が今年の3月2日から2013年の1月11日に延期されることが決まった。(公開されている画像は1カットのみ。Entertainment Weeklyより

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ジェレミー・レナー(ハート・ロッカー、ミッション:インポッシブル4)とジェマ・アタートン(アリス・クリードの失踪、プリンス・オブ・ペルシャ)が主演する本作。公開延期の裏側にはもしや深刻なトラブルでもあるのかと思いきや、どうやらスタジオ(パラマウント)側は新作ごとに着実な人気を獲得しているジェレミー・レナーが今年は『アベンジャーズ』(5月米公開)と『ボーン・レガシー』(8月)で更なる大きなブレイクを迎えるものと予測し、それらを経た来年の1月こそ公開時期としてベストと結論付けたようだ。

ウィル・フェレルやアダム・マッケイらがプロデュース。ノルウェー映画「処刑山」(英題は"Dead Snow")で注目を集めたトミー・ウィルコラが監督を務める。共演はファムケ・ヤンセン、ピーター・スト―メア。

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【NEWS】映画版24についてキファー・サザーランド語る

Images テレビ批評家協会主催で行われた新作ドラマのプレゼンテーションにてフォックスの新作"Touch"の放送を控えたキファー・サザーランドが登場。報道陣の質問などに答えた。とはいえ、ドラマはドラマとして気になるところだが、報道陣がもうひとつ聞かずにいられなかったのが、映画版「24 TWENTY FOUR」の進捗状況についてだ。

Colliderによると、そこで明らかになったことが幾つかあるようなので箇条書きにしておく。

●現在、サザーランドが手にしている最新版の脚本は第8シリーズの最終話の6カ月後という設定で幕を開ける。ストーリー的にも連続性がある。

●テレビ版と同じく1日‐24時間のストーリーであるものの、それらの出来事が2時間に集約されるかたちとなる。リアルタイムではない。

●サザーランド自身は4月の終わりか、5月の初め頃には撮影入りできればと考えている。

また、サザーランドはジャック・バウワー以外のキャストについて「答えられない」としているものの、一方、プロデューサーのハワード・ゴードンが記者の一人にメアリー・リン・ライスカブ演じるクロエ・オブライエンの再登板を認める発言をしたとの情報もある。

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2012/01/09

【興行】米週末Ranking Jan.06-08

先.週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Jan.06 - 08 weekend 推計

01 The Devil Inside $34.5M
02 Mission:Impossible 4 $20.5M
03 Sherlock Holmes 2 $14.0M
 
04 The Girl with the Dragon Tatoo 
$11.3M
05 Alvin and the Chipmunks 3 $9.5M
06 War Horse   $8.6M
07 We Bought a Zoo $8.45M
08 The Adventures of Tintin $6.6M
09 Tinker, Tailor, Soldier, Spy  $5.7M
10 New Year's Eve 
$3.2M

Devil ■映画業界に大きな衝撃と動揺が広がっている。大作ひしめくボックスオフィスにおいて製作費100万ドルにも満たない低予算ホラーが堂々1位を獲得したのだ。

その作品"The Devil Inside"はパラノーマル・アクティビティ』シリーズを手掛けるパラマウントの低予算映画部門Insurge Filmが仕掛けたトリッキーな一作。その目論見やネット上でのバイラル・キャンペーンはまたも大当たりし、初日の深夜興行だけで軽々と製作費をカバーする爆発的な初動ぶり。客席は若年層で占められており、その25歳未満が59%、34歳未満が85%に昇る。男女比では男性客が54%と若干上回った。

衝撃の理由はそれだけではない。米興行では「シネマスコア」という調査会社が初日観客の満足度を出口調査し、それを基にA+(最高)からF(最低)までの格付けを行うことで知られているが、なんとこれでまさかの「F」が飛び出したのだ。過去にF評価を獲得した作品には『ソラリス』(02)、『ダークネス』(02)、「ウルフ・クリーク」(05)、『BUG/バグ』(06)、『運命のボタン』(09)がある。

それにも関わらず、映画は大ヒット。おそらくこの「F」格付けが浸透する来週以降は客入りも激減することが予想されるが、少なくとも先行逃げ切り型としては大成功を収めたこととなる。

実際の観客アンケートの内訳はAが16%、Bが18%、Cが24%、Dが23%、そしてFは19%となっている。これに年齢層や性別などのデータを総合してのシネマスコア的最終格付けが「F」ということになる(決して集計結果の単純な平均というわけではない)。

■2位もパラマウント作品が続く。先週1位から下落の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』。累計興収は1億7020万ドルに達している。製作費は1億4500万ドルほど。3位も先週からスライド下降の『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』。累計は1億5700万ドルに達している。

■4位のデヴィッド・フィンチャーによるリメイク版『ドラゴン・タトゥーの女』はさほど爆発的な興収を上げているわけではないが下落率が低く、いつの間にか米興収は7700万ドルに達している。製作費9000万ドルを国内だけで回収するにはもう少しかかりそうだが、海外各紙が伝えるところによるとスタジオ側は予定どおり残る2編の続編にも着手すべく準備を進めているようだ。

■5位には"Alvin and the Chipmunks:Chipwrecked"。シリーズ前2作に比べると圧倒的不発ぶりが伝えられているものの、こちらも4週目にして1億ドルを突破(累計興収は1億1150万ドル)。製作費は7500万ドル。6位のスピルバーグ監督作『戦火の馬』は、製作費6600万ドルのところ米興収は5700万ドルほど。

■9位には先週から劇場数を750ほど増やした英国スパイ映画"Tinker, Tailor, Soldier, Spy"が就任。賞レースではゲイリー・オールドマンが主演男優賞にノミネートするケースが多々見られているが、その勢いと共に米国でもヒットを飛ばせるか注目したい。

■トップ10圏外では先週4館にて限定公開され1館あたりのアベレージ興収5万ドルを記録した"The Iron Lady"(邦題『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)が相変わらずの好調ぶり。現在、主演女優メリル・ストリープが各賞レースに続々ノミネートを果たす中、興行では上映館を1つ増やし、週末アベレージも3万5千ドルという高い水準をキープしている。

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【NEWS】ジョージ・クルーニー、ナチスに奪われた美術品の奪還作戦を映画化

ジョージ・クルーニーがパームスプリング・フィルム・フェスティバルで行われたThe Wrapの取材に対し、次回作として大戦中にナチス・ドイツによって奪われた名だたる美術品を奪還すべく編成された英米の専門家部隊、その名も「ザ・モニュメンツ・メン」の奮闘を描いた作品を準備中であると明かしている。

Clooney
ロバート・M・エドゼル著「ナチ略奪美術品を救え」(原題The Monuments Men: Allied Heroes, Nazi Thieves, and the Greatest Treasure Hunts in History)をベースとした本作にて、クルーニーは監督、出演するほか、相棒グラント・ヘスロヴと共に脚本も手掛ける予定だ。いつもは比較的低予算で製作されるクルーニー監督作だが、今回はノルマンディー上陸作戦を盛り込むなど、ビッグ・バジェットを投じた作品になるとのこと。

Monumentsmen1

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2012/01/08

【賞レース】全米映画批評家協会賞はこの作品に

年明けの重要な映画賞と位置づけられる全米映画批評家協会賞(National Society of Film Critics Awards)が発表となった。時に賞レースとは違う独自路線へと振り切れ多い同賞だが、ここ最近は『ハート・ロッカー』、『ソーシャル・ネットワーク』など、オスカー絡みの作品との同調ぶりも見受けられていた。その流れでみても今年の作品賞は『ヒューゴ』か『アーティスト』あたりかなと思っていたら、なんと、フタを開けてみるとビックリの『メランコリア』が受賞。

Melancholia
そして同作のキルステン・ダンストが主演女優賞を受賞。昨年のカンヌでの不用意発言が大問題に発展してしまったラース・フォン・トリアー監督による作品が、ここにきてまさかの大躍進である。同作は昨年末のヨーロッパ映画賞でも作品賞を受賞しており、どちらもオスカーへの布石とは言えないまでも、とりあえずは2冠獲得である。

ちなみに全米映画批評家協会賞の面白いところは各部門の上位3作品(人)の獲票数も公表されること。以下、主要部門を掲載しておく。

【作品賞】
Melancholia -29
The Tree of Life -28
A Separation -20

【主演男優賞】
Brad Pitt(Moneyball, The Tree of Life) -35
Gary Oldman(Tinker, Tailor, Soldier, Spy) -22
Jean Dujardin(The Artist) -19

【主演女優賞】
Kirsten Dunst(Melancholia) -39
Yun Jung-hee(Poetry) -25
Meryl Streep(The Iron Lady) -20

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2012/01/07

【NEWS】ティム・バートンとダウニーJrがワーナー版「ピノキオ」でタッグ?

ティム・バートン&ディズニーが『アリス・イン・ワンダーランド』を成功させてからというもの、どこのスタジオも競って童話映画の開発に余念がない。今後も「白雪姫」や「ヘンゼルとグレーテル」や「眠れる森の美女」などを扱った映画のお目見えが予定される中、いま新たに「ピノキオ」にもまた熱い視線がそそがれているようだ。

Ponoccio そしてここにきて気になるニュースが飛び込んできた。米ハリウッドレポーター誌によると、ブームの火付け人たるティム・バートンがワーナー・ブラザーズの企画する「ピノキオ」(TVシリーズ「プッシング・デイジーズ」のブライアン・フューラーが脚本を手掛けており、すでに高い評価を受けている)に興味を示しているという。しかも「主人公のゼペット爺さんにはロバート・ダウニーJr.で」というラブコールも発しており、関係者の話によればダウニーJr.自身もこのコラボレーションに興味を抱いているらしい。

ただし懸案事項もいくつかある。ただいまワーナー作品『ダーク・シャドウズ』のポスト・プロダクション中のバートン監督は次回監督作として20世紀フォックスの"Miss Peregrine's Home for Peculiar Children"も候補に入れており、一方のワーナー側は一刻も早い「ピノキオ」の製作入りを望んでいるという。もしもバートンが"Miss Peregrine's~"を選んだ場合、ワーナーは他の監督探しに入るかもしれない。

そしてダウニーJr.は今年、『アイアンマン3』という大仕事も控えており、こちらとのスケジュールの兼ね合いがとても重要になってくることは言うまでもない。

はたして実現する見込みはあるのだろうか。今後の成り行きを見守りたいものだ。

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【NEWS】アンジェリーナ・ジョリー主演「マレフィセント」の監督決定

Maleficent Deadlineによると、古典童話「眠れる森の美女」を魔女マレフィセントの視点で新解釈したディズニー肝入りのファンタジー映画"Maleficent"の監督が決定したようだ

といっても、以前候補に挙がっていたティム・バートンに匹敵するような奇才や名匠などではなく、監督業は初挑戦となる才能、ロバート・ストロムバーグがこの任にあたる。

そのキャリアを紐解いてみると・・・なるほど、彼は『2012』や『シャッター・アイランド』、『G.I.ジョー』『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』TVシリーズ「ボードウォーク・エンパイア」などのおびただしい作品群でVFXのスペシャリストとしても知られ、なおかつプロダクション・デザイナーとしては『アバター』と『アリス・イン・ワンダーランド』で2年連続オスカーを受賞(ただし連名で)しており、今後の参加作には"Oz:The Great and Powerful"などがある。

なお、"Malificent"の主演にはアンジェリーナ・ジョリーが予定されている。

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【NEWS】マット・デイモンの代わりはガス・ヴァン・サントに

Gus 昨日、マット・デイモンの監督デビューがスケジュールの都合により取りやめになったとお伝えしたばかりだが、今日になってThe PlaylistDeadlineが「デイモンの代わりに同作の監督を引き継ぐのはガス・ヴァン・サント」というニュースを報じている。

デイヴ・エッガーズの草稿をもとにマット・デイモンとジョン・クラシンスキー(彼はデイモンが主演作『アジャストメント』で共演したエミリー・ブラントの旦那でもある)が脚本執筆した本作は、デイモン&クラシンスキーが俳優としても出演する。とある小さな町を訪れた企業の経営陣のひとりが、そこでの出来事により自分の人生観を大きく突き動かされていく―そんなプロットを「フランク・キャプラ風」と紹介するメディアもあるようだ。製作費は1500万ドルほどになる予定。

ヴァン・サント(『ミルク』『永遠の僕たち』)といえば、デイモンの才能を大きく世に知らしめた『グッド・ウィル・ハンティング』(97)の監督としても知られる。あれから15年が経ち、再び彼らのコラボレーションが実現することとなる。

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2012/01/06

【NEWS】ハリウッド版「AKIRA」が急停止

これまでにも何度となく製作中止の危機を乗り越えてきたハリウッド版「AKIRA」がここにきてスタジオ側の意向で一旦停止の憂き目を見ることになったと複数のエンタメ・メディアが伝えている。バンクーバーを拠点にしたプロダクション・オフィスも閉鎖されるようだ。

その理由についてはまだ不明な点が多い。たとえばハリウッド・レポーター誌が独自のソースから入手した情報では、大まかに(1)製作費の見直し、(2)脚本の改訂というふたつのポイントが挙げられている。(1)に関しては現在どこのスタジオも抱えている共通の問題であり、とりわけワーナーはここ最近、"Arthur & Lancelot"と"Paradise Lost"が見直しを宣告されたばかり。ただし「AKIRA」に関して言えば現監督のジャウム・コレット・セラ体制になってからというものすでに1億5000万ドル→9000万ドルへの規模縮小を打ち出しており、こちらには何ら問題はないとする見方もある。

要は(2)である。Deadlineによると、スタジオ側はデイヴィッド・ジェームズ・ケリーが執筆した最新草稿に満足せず、ベテラン脚本家の手による更なる改訂を求めているという。これが完成した時点で精査にかけられ、プロジェクトを進めるか否かの最終決断が下されることになる模様。

ハリウッド版「AKIRA」をめぐっては長い間難航していたキャスティングにもようやく光が差しはじめていた。ギャレット・ヘドランド、クリスティン・スチュワート、渡辺謙、ヘレナ・ボナム・カーターに加え、肝心の“鉄雄”役の候補者枠はデイン・デハーンとマイケル・ピットの2名にまで絞られていたという。仮にこのプロジェクトが再開できたとして、その頃に彼らが立ち残っているという保証はどこにもない。

プロジェクトの息の根を止められたわけではないものの、「AKIRA」がこの先どうなってしまうのか、まさに神のみぞが知る状況と言えそうだ。

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【NEWS】マット・デイモンの監督デビュー、取りやめに

Damon スピルバーグ、ソダーバーグ、スコセッシ、イーストウッドといった名だたる巨匠たちの撮影現場を経験し、いよいよ自身の手で映画監督デビューに踏み切るものとみられていたマット・デイモンだが、Vultureによるとその念願の挑戦はスケジュールの都合により取りやめになってしまったようだ。

デイモンとジョン・クラジンスキー、それにデイヴ・エッガーズが脚本を手掛ける本作は、ある小さな町を訪れたセールスマンが、そこでの経験を通して自身の人生を大きく豹変させていくというもの
。セールスマン役をデイモンが演じるほか、フランシス・マクドーマンドの出演も予定されている。

いまのところデイモンが主演する方向性は変わっていないようだが、彼の監督降板によって今後の製作体勢も大きく変更を余儀なくされるものとみられる。

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【画像】ボーン・レガシー

USA Todayが「2012年公開の話題作12本」の中で"ジェイソン・ボーン"3部作に連なる新展開"The Bourne Legacy"のファースト・スティールを掲載している。

Bourne
「なんだマット・デイモンじゃないじゃないか!」との声も聴こえてきそうなので説明しておくと、本作は“ボーン”シリーズと言えども主人公が異なる。『ハート・ロッカー』や『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』で新風を吹かせたジェレミー・レナーによって演じられる新たな主人公の名はアーロン・クロス。マット・デイモン演じたジェイソン・ボーンと同様、政府の極秘プログラムによって別人格になり果てた男が、失われたアイデンティティを取り戻すべく孤軍奮闘に身を投じる…というプロットが展開していく。

共演者にはレイチェル・ワイズ、ジョーン・アレン、オスカー・アイザック、そして悪役としてエドワード・ノートンが顔をそろえる。監督を務めるのは前3部作で脚本執筆を担ったトニー・ギルロイ(彼は『フィクサー』や『デュプリシティ』の監督でもある)。本作の米公開は8月3日。

いずれはマット・デイモン扮するジェイソン・ボーンをも再登板させ、複数人態勢でボーン・ワールドを展開させていきたいとする製作者たちの目論見は果たして成功するだろうか?

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【NEWS】ビンラディン追跡映画のキャスト情報

一昨年、『ハートロッカー』でオスカーを獲得したキャスリン・ビグロー(監督)&マーク・ボール(脚本)が着々と準備を進める「ビンラディン追跡映画」(タイトル未決定)に新たなキャスト候補たちが交渉入りしているようだ

Deadlineによると、今回名前が挙がっているのは昨年『ツリー・オブ・ライフ』や『ヘルプ』、『テイク・シェルター』などで脚光を浴びたジェシカ・チャスティン、『シャーロック・ホームズ』"Tinker, Tailor, Soldier, Spy"のマーク・ストロング、"Carlos"『ボーン・アルティメイタム』のエドガー・ラミレズの3人。

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彼らは以前よりキャスティングされているジェイソン・クラーク、クリス・プラット、そして一度はキャストから消えたかに思われたジョエル・エドガートンとの合流に向けて話を詰めていくことになる。

米軍ネイビーシールズによる長きにわたる追跡劇を描く本作は、その製作準備過程において突如オサマ・ビンラディン殺害の報がもたらされたことにより、その結末を大きく書きかえて(つまりビンラディン殺害までを盛り込む内容となる)再出発を図ることを余儀なくされた。

米公開日は12月19日。

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2012/01/05

【NEWS】「死霊のはらわた」リメイクに新進女優が交渉入り

Collins1981年にサム・ライミ監督が生み出し大ブームを巻き起こした『死霊のはらわた』が、現代の世に再降臨、つまりリメイクを遂げようとしている

以前にもお伝えした通り、この企画では前作のフロントランナーたるサム・ライミやブルース・キャンベルはプロデューサー側へと下がり、近年VFXを駆使した短編映像で注目を集めた南米出身の新鋭フェデ・アルヴァレズがメガホンを取る事が決まっている。またアルヴァレズらが手掛けた脚本をもとに『JUNO』や『ヤング・アダルト』の脚本家ディアブロ・コディが改訂作業にあたることも決定済み。

そんな中、スプラッター系ホラー映画情報に詳しいBloody Disgustingによると、この映画の主演として新進女優リリー・コリンズが交渉入りしているという。

追記:スケジュールの都合により、リリー・コリンズの参加はなくなりました。

打診されているのは“ミア”という名のヒロインで、オリジナル版でブルース・キャンベルが演じたアッシュの立場にあたるそうだ。仲間と数人で人里離れた山小屋を訪れそこで「死者の書」と出逢い、身の毛もよだつ恐怖体験に見舞われていくというプロットと共に、今回はミアが薬物中毒から立ち直った直後であるというひねりも加えられる(つまり目にしたものが幻影なのか真実なのか、当人にも周りにも判別が付きにくい状況に見舞われるわけだ)。

本作は3月にニュージーランドで撮影入り。2013年4月12日の米公開を予定している。

ミュージシャンのフィル・コリンズの娘でもあるリリー・コリンズは、サンドラ・ブロックがオスカー女優の座を獲得した『しあわせの隠れ場所』で一家の長女役で一躍注目を集め、『インモータルズ』のターセム・シン監督の最新作"Mirrror, Mirror"では白雪姫役を演じている。こちらは今年の3月に米公開を迎える。

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『死霊のはらわた』DVDはその特典映像&コメンタリーに大きな価値があると言われています。1万円以下で自主製作されたゾンビ映画『コリン』のマーク・プライス監督も「いちばん参考になった」と語っています。

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【NEWS】注目の英国俳優、スタートレックに参戦

Benedict Deadline Hollywoodによると、英国俳優ベネディクト・カンバーバッチがJ.J.エイブラムス監督作『スター・トレック2』(2013年公開)に主要な役で出演する模様。演じる役柄などの詳細はまだ明らかになっていない。

カンバーバッチはすでにステージやTVで英国内の高い評価を獲得している俳優だが、このところBBCが現代版シャーロック・ホームズを描いたドラマ「シャーロック」やスピルバーグ監督作『戦火の馬』、それにゲイリー・オールドマン主演の"Tinker, Tailor, Soldier, Spy"などで世界的にも徐々に知名度を上昇させつつある。今年は英国民待望の「シャーロック」の新シリーズもオンエアされ、加えて同作の相棒ワトソン役のマーティン・フリーマンが主演する『ホビット』2部作(ピーター・ジャクソン監督)にもカンバーバッチはボイスキャストとして出演している。

2009年に公開されたJ.J.エイブラムス版の新生『スター・トレック』は世界興収3億8500万ドルにも及ぶ大ヒットを記録。続編でも前作同様、「LOST」のデイモン・リンデロフ、「エイリアス」のアレックス・カーツマンらがエイブラムスと共に脚本を手掛け、クリス・パイン、ザッカリー・クイント、ゾーイ・サルダナの再登板が予定されている。

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上記の「シャーロック」DVDはUK輸入盤です。ご注意ください。

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【NEWS】ジャックマン&ソーキンがミュージカル舞台で強力タッグ

映画ではなくブロードウェイ・ミュージカルの話題である。実在した奇術師ハリー・フーディーニを扱った新作(2013~2014年に上演予定)で俳優ヒュー・ジャックマンと脚本家アーロン・ソーキンがタッグを組むことが明らかとなった。

Houdini
フーディーニは1920年代ごろ“奇術師””脱出王”として名を馳せ一躍時代の寵児となった人物。本作では大手メディアなども巻き込んで心霊術が注目を集めていた当時、フーディーニがそのインチキを暴こうと二人組の女性心霊術師と対決していく過程が描かれると言う。これらは史実に着想を得たオリジナル・ストーリーとのこと。

Houdini03
本作をめぐっては2010年頃から長らく調整が進められていたが、一時期参加が決まっていたダニー・エルフマン(ティム・バートン作品でおなじみ)は既に離脱しており、新たな作曲担当には"Godspell" "Pippin""Wicked"で知られる大ベテラン、スティーヴン・シュヴァルツが就任している。

ヒュー・ジャックマンは言わずと知れた映画俳優であると同時に、"The Boy from Oz"でトニー賞を受賞するなどミュージカル・スターとしても大活躍を果たしており、つい先日フィナーレを迎えた彼の最新作"Hugh Jackman:Back On Broadway"でも大成功を収めたばかり。彼は『英国王のスピーチ』のトム・フーパー監督が手掛けるミュージカル映画「レ・ミゼラブル」でも主人公ジャン・バルジャンとしてパフォーマンスを披露することが決まっており、こちらは来月にも撮影入りする予定。

一方、アーロン・ソーキンは『ソーシャル・ネットワーク』と『マネーボール』で「ハリウッドで最も優れた脚本家」としての地位を確立。ソニー・ピクチャーズが進めるスティーヴ・ジョブズの伝記映画に脚本家として参加するか否かに注目の集まる中、テレビ局を舞台にした新テレビドラマを起動させたり、はたまた今回のミュージカルへの参戦など、まったくもって驚きの挑戦が続いている。彼の初期代表作『ア・フュー・グッド・メン』はもともとステージ用に書かれた作品だが、それに輪をかけ“ミュージカル”の領域にまで足を踏み出すのは今回が初。

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【NEWS】レ・ミゼラブルの大役にアマンダ・セイフライド?

『英国王のスピーチ』で映画界の頂点に立ったトム・フーパー監督の次回作、ミュージカル映画版「レ・ミゼラブル」のキャスティングが山場を迎えている。すでに主人公ジャン・バルジャン役にはヒュー・ジャックマン、彼を追うジャベール警視にはラッセル・クロウ、ファンティーヌ役にアン・ハサウェイが決定しており、フーパー監督も「残りの主要キャストも間もなく発表できると思う」と公言する中、TWITCHによるとファンティーヌの娘コゼット役にアマンダ・セイフライド、そしてエポニーヌ役にはミュージシャンのテイラー・スウィフトにそれぞれオファーが出されているという。

Lemise
はたしてふたりはオファーを快諾するのか?いやそれ以前に、この情報の真偽のほどはいかに?

ちなみにアマンダはかつて本格的に歌唱をトレーニングしていたこともあり、その歌声は『マンマ・ミーア!』でも堪能することができる。またテイラー・スフィフトは言わずと知れたカントリー歌手で、『ヴァレンタイン・デイ』では俳優としても出演している。

本作は今年の2月の撮影入りを予定しており、映画の公開日は既に12月7日と決定済み。

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2012/01/04

【NEWS】戦後GHQドラマにマシュー・フォックスが主演

Fox"Emperor"という映画が製作準備中なのをご存じだろうか。先日もお伝えした通り、本作は戦後日本の混乱期、GHQ内で持ち上がった最大の懸案事項「天皇に戦争責任を負わせるべきか否か」についてひとりの日本関連エキスパートにその熟考と決断が託される物語だ。監督を務めるのは『真珠の耳飾りの少女』でスカーレット・ヨハンソンを見出し、『ハンニバル・ライジング』では若き日のハンニバル・レクターを描いたピーター・ウェバー。

そしてVarietyが伝えるところによると、マッカーサーの右腕とも言われた主人公ボナー・フェラーズ役にテレビシリーズ「LOST」でお馴染みのマシュー・フォックスが決定したとのこと。フォックスは新作"World War Z"や"I, Alex Cross"にも出演しており、2012年は本格的な映画進出な年となりそうだ

撮影はニュージーランドと日本で行われる予定。

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【NEWS】製作者協会賞ノミネート発表

今年で23回を数える全米製作者協会賞のノミネート作品が発表された。映画企画の統括および仕掛け屋たるプロデューサーの視点で選ばれる同賞は映画作品部門に10本、アニメーション映画部門に5本、ドキュメンタリー映画部門5本(そのほかのテレビドラマ等はこちらでご確認ください)がノミネートを果たしている。受賞作品の授賞式は1月21日に行われる。

【映画部門】
The Artist
Bridesmaids
The Descendants
The Girl with the Dragon Tatoo
The Help
Hugo
The Ides of march
Midnight in Paris
Moneyball
War Horse

【アニメーション部門】
The Adventures of Tintin
Cars2
Kung Fu Panda2
Puss in Boots
Rango

【ドキュメンタリー部門】
Beats,Rhymes & Life:The Travels of a Tribe Called Quest
Bill Cunningham New York
Project Nim
Senna
The Union

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【賞レース】美術監督協会賞ノミネート発表

どんな映画も美術造型があってはじめてその世界観が拡がりゆくもの。そのクリエイティブな重責を担うのが“美術さん”なわけだが、そんな美術監督らによって選出される美術監督協会賞(Art Directors Guild Award)のノミネーションが発表となった。

同賞がカバーする領域は映画やテレビドラマやバラエティ番組、コマーシャル、授賞式など広範囲に及ぶ。そのなかで映画部門は時代劇、ファンタジー、現代劇の3つににジャンル分けされ、それぞれに5作品ずつ候補が挙げられている。受賞作の発表は2012年2月4日。

【時代劇】
アーティスト
ヒューゴの不思議な発明
ヘルプ
Anonymous
Tinker, Tailor, Soldier, Spy

【ファンタジー劇】
ハリー・ポッターと死の秘宝Part2
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
カウボーイ&エイリアン

【現代劇】
ドラゴン・タトゥーの女
The Descendants
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
ドライヴ
Bridesmaids

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【NEWS】舞台版スパイダーマンが記録樹立

Spidy クリスマスから年末年始にかけてのホリデーシーズンはブロードウェイの稼ぎ時として知られる。そんな中、フォックスウッド劇場で上演中のミュージカル版スパイダーマンこと"SPIDER-MAN:Turn Off The Dark"の12月28日~1月1日までの興行が、ブロードウェイにおける1週間興行の歴代最高興収(2,941,790.20ドル)と歴代最高観客数(17,375人)を打ち出した。これまでの同記録は「ウィキッド」が持つ約222万ドルだったが、今年の年末年始は「スパイダーマン」に限らずブロードウェイ作品は軒並み好調だったようで、「ウィキッド」が271万ドル、「ライオン・キング」が244万ドルという数字で2位以下に続いている。

2011年にブロードウェイ史上最高額の製作費7500万ドルをかけて誕生した本作は、プレビュー公演中に幾度も負傷者が出るなどして本公演が遅れに遅れ、最終的にはジュリー・テイモアらに代わって"The Boy From Oz"のウィリアム・マッキンリーが新演出家に雇われるなどして大幅な改変が施されるに至った。

同作のこれまでの観賞者数はのべ70万人に昇るものの、製作費を回収して利益を生み出すにはまだ相当の期間が必要となる。それにはまずブロードウェイの顔として「ライオン・キング」や「ウィキッド」に並ぶくらいの超ロング・ラン作品として定着することが求められるわけだが、少なくとも今回の記録樹立は本作がそれに向けての着実に歩を進めていることの証しと言えそうだ。

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2012/01/03

【NEWS】2011年興収NO.1のメジャー・スタジオは?

2011年の映画興行収入の数字が出揃い、ハリウッドのメジャー・スタジオの中ではパラマウントが米国内、世界シェアともに頂点の座を獲得したこと分かった。これは3年連続首位をキープしてきたワーナー・ブラザーズを下しての金星ということになる。

Paramount
パラマウントは米国内で19億6000万ドル(2位のワーナーは18億2000万ドル)、海外興収は史上初の3billion、つまり30億ドルを突破し、32億1000万ドル(2位のワーナーは28億6000万ドル)。これら国内外の双方を合わせるとパラマウントの世界興収は51億7000万ドルとなる(ワーナーは46億7000万ドル)。

もちろん、世界興行での稼ぎ頭は『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』の11億2300万ドル。これに『カンフー・パンダ2』の6億6570万ドル、『マイティ・ソー』の4億4930万ドル、『キャプテン・アメリカ』の3億6860万ドル、『スーパー8』の2億5990万ドル、『ランゴ』の2億4520万ドルなどが続く。またハイリスク、ハイリターンが当たり前のハリウッド・ビジネスにおいて、それとは真逆のローリスク、ハイリターンの金鉱を掘り続けるのも同社の特徴で、製作費500万ドル足らずの『パラノーマル・アクティビティ3』が世界興収2億ドルを突破する快挙を成し遂げたことは特筆に値する。

1912年にハンガリーからの移民アドルフ・ズーカーによって設立されたパラマウント社(当初は“フェイマス・プレイヤーズ社”)は、今年で創業100年目。久方ぶりに手にした栄冠を、この記念すべき年に守り抜くことができるだろうか。

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【賞レース】オンライン映画批評家協会賞

Tree インターネットを中心に活動する映画批評家らが選出する「オンライン映画批評家協会賞」の受賞作が発表された。今年で15回を数える同賞の作品賞を獲得したのは『ツリー・オブ・ライフ』。本作は他にも監督賞(テレンス・マリック)、助演女優賞(ジェシカ・チャスティン)、編集賞、撮影賞といった5部門に渡って受賞を果たしている。

そのほか男優賞には『SHAME -シェイム-』のマイケル・ファスベンダー、女優賞には"We Need to Talk about Kevin"(邦題は『少年は残酷な弓を射る』)のティルダ・スウィントン、助演男優賞には『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマー、脚本賞はウディ・アレンの"Midnight in Paris"、脚色賞は"Tinker, Tailor, Soldier, Spy"、アニメーション作品賞は『ランゴ』、外国語映画賞はイラン映画"A Separation"、ドキュメンタリー映画賞は"Cave of Fogotten Dreams"(邦題は『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』)。

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2012/01/02

【興行】米週末Ranking Dec.30-Jan.01

先.週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Dec.30 -Jan.01 weekend 推計

01 Mission:Impossible 4 $31.2M
02 Sherlock Holmes 2 $22.0M
03 Alvin and the Chipmunks 3  $18.2M

04 War Horse 
$16.9M
05 The Girl with the Dragon Tatoo  $16.3M
06 We Bought a Zoo  $14.3M
07 The Adventures of Tintin  $12.0M
08 New Year's Eve  $6.7M
09 The Darkest Hour  $4.3M
10 The Descendants 
$3.6M

■ボックスオフィスの年が明けた。まず2011年の総計を振り返っておくと、2011年のボックスオフィス総売り上げは2010年よりも3.4%ほど低い102億2000万ドル。また観客数は2010年よりも4.2%ほど低い12億8000万人。これは1995年以降で最も低い数字だ。

そんな中、かなり不調だったクリスマスシーズンを通り抜けた映画興行はその後、やや持ち直し気味の年末年始を迎えることになった。普段は週を重ねるごとに50パーセントずつ落ちていく興行収入も、今回はどの作品も先週よりも高い数字をはじき出す結果に。

■とりわけトム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の牽引力は大きく、これでV2を達成。興収は6%増の3125万ドル。累計は1億3400万ドルに達している。

Mi4

トム主演作で1億ドルを突破したのは2006年の『MI-3』以来となる。なお前作『3』は最終的な国内興収を1億3400万ドルほどにとどめており、つまるところ最新作は公開17日間でこの記録を凌駕したことになる。『4』の製作費は1億4500万ドル。

ミッション:インポッシブル(96)1億8000万ドル 
同2(00)2億1540万ドル
同3(06)1億3400万ドル

なお、海外興収でもすでに2億ドルを突破しており、米興収と合わせると3億ドル越えとなる。この勢いはまだまだ持続しそうだ。

■2位には先週と変わらず『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』。2210万ドルを売り上げ、累計興収は1億3210万ドル。製作費は公表されていない。2009年公開の前作は米国内だけで2億900万ドルをマークしているが、今回はそこまでの勢いは出し切れていない模様。

■3位は『アルビンとチップマンクス3』。ファミリー層の動員もあってか、先週末に比べて45%の増加。1830万ドルを上乗せして累計興収は9460万ドルに。前作と比べて不調といわれてきた本作だが、とりあえずは国内興収だけで製作費の7500万ドルを回収することができた格好だ。

■4位にはスピルバーグ監督作『戦火の馬』が勢いを増してきた。

Warhorse
現在までの累計興収は4300万ドル。先週の日曜日(25日)に封切られた本作は2時間半という上映時間の長さや2500館規模という劇場数の少なさも乗り越え、期待以上の動員の良さを見せつけている。対する7位のスピルバーグ監督作『タンタンの冒険/ユニコーン号の謎』はヨーロッパで好調なるもその勢いはアメリカに届かず。米累計興収は4800万ドルほど。

■5位にはデイヴィッド・フィンチャーが北欧傑作ミステリー映画をリメイクした『ドラゴン・タトゥーの女』。奇才監督と人気ミステリー小説が手を組んだだけあり、R指定ながらも不気味な堅実さで推移を見せている。週末3日間の興収は1630万ドル。国内累計は5710万ドル。製作費は9000万ドル。原作のお膝元のヨーロッパでも高数字が期待されるだけに、米国内では十分な数字といえる。

■高評価の割には数字が伴わなかった"We Bought a Zoo"は先週に比べ53%ほど興収をアップさせ、累計を4180万ドルとした。日本での公開タイトルは『幸せへのキセキ』だそうです。6月公開予定。

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2012/01/01

【2012】ごあいさつ

新年が始まりました。
その幕が上がる瞬間の醍醐味を我々は知っています。
もしかすると映画本編よりもこのドキドキ感の方が遥かに上をゆくことすらあるのかもしれません。

昨年、映画版のクライマックスを迎えた『ハリー・ポッター』のダンブルドア校長先生は、毎年度の締めくくりの挨拶でよくこんなフレーズを用いたものです。

"
Another Year Gone !"
また1年が過ぎ去った!

この感慨深げな言葉で大広間に集まった生徒たちの耳目を惹きつけたあと、彼は"What a year it has been"と続けます。日本語に訳すと「なんという一年だったろう」。

ほんとうに、何という年だったのでしょう。
今もなお起こったことがまだ夢か幻ではなかったかと思う時があります。

あの日、私の住んでいる街は全域が停電となってしまい、首都圏に居ながら日本でなにが起こっているのか全く理解できませんでした。16階の我が家からは遠くの湾岸で大爆発が起こるのが見えました。夜にラジオをつけると、司会者が「こんなときにはビートルズを聴きましょう」と語っていました。かかったのは"Blackbird"という曲。優しく沁み渡るメロディが不気味な夜のしじまをゆっくりと突き崩していくようで、思わず涙してしまいました。

Blackbird, fly
飛べ、ブラックバード
into the light of the dark,black night
闇夜に射す光を目指して

余震が収まらぬ東京で『モールス』という映画を試写しました。
座席下には防災ヘルメットが備えられていました。使うことはないだろうと思っていました。しかし映画がクライマックスに差し掛かると、学校のプールで炸裂する少女の怒りにあわせ身体が大きく揺さぶられるのを感じました。最初は感動や興奮の心的動揺なのかと思いましたが、どうやら本当の地震のようでした。咄嗟に座席下をまさぐる自分がいました。ヘルメットを被りながら映画を観賞するなんて最初で最後の経験だったと思います。

そのときに気づいたのはあまりに当然のことでした。もはや映画は3Dを越え、4Dの境地に到達している。4つめの「D」はエンタテインメントの領域を超えた「現実」です。震災に限らず、世界には各国、各地域を覆うそれぞれの現実があります。

これまでは映画の中でだけは別世界に浸れるのかと思っていました。
しかし日本のみならず世界中で、いま、現実のファクターがあまりにも重みを増して加速しています。映画に同調していても、外の世界のあらゆる衝撃は劇場の座席に座っている私たちをいとも簡単に付き戻してしまうでしょう。そんな中で映画の持ちうる可能性とは何でしょうか。フィクションの力とは何なのでしょうか。

かつて祖母が私にくれた言葉を思い出しました。

「世の中、変わらないものなんて何一つない。
その日々変わりゆく価値の中から、瞬間瞬間、自分の信じられるものを選びとっていかなければならない」

今年97歳になる祖母は、現在、介護施設のベッドから起き上がれなくなったり、ちょっとだけ回復したりの毎日が続いていますが、今なお身体を上下させての呼吸、手首から感じとれる脈拍、微かに浮かべる笑顔、うんと頷くその意志力に、こちらが巨大なパワーを貰っています。生きることはただそれだけで奇跡の連続なのだと感じます。何もかも大きく激変する中、きっとこれだけは変わらず信じられること。
同世代の多くはそれを我が子の誕生によって実感するのでしょうが、私はまだまだ祖母から多くのことを学ぶことになりそうです。

今年は年賀状にあまり「おめでとう」とは書かないそうです。
でもだからって、代わりに自分がどうしてこんなことを書いているのか、まったくもってどうかしてるとしか思えませんが、とりあえずはただただ、
そんなことを想う今日この頃です。

2012年が皆様にとって幸せの多き年となりますように。

そしてあらためて、皆様
ひとりひとりが私を力強く導いてくださる
かけがえのない存在であられますことに、心から感謝。

●2012年に公開される注目作(日付は米公開日)

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス3D 2月10日
ジョン・カーター 3月9日
タイタニック3D 4月6日
アベンジャーズ 5月4日
ダーク・シャドウズ 5月11日
MIB 3 5月25日
プロメテウス 6月8日
アメージング・スパイダーマン 7月3日
ダークナイト・ライジング 7月20日
ボーン・レガシー 8月3日
エクスペンダブルズ2 8月17日
ファインディング・ニモ3D 9月14日
バイオハザード5 9月14日
フランケンウィニー 10月5日
47Ronin 11月21日
レ・ミゼラブル 12月7日
ホビット 思いがけない冒険 12月14日
Django Unchained 12月25日
グレート・ギャッツビー 12月25日

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