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2012/01/11

【NEWS】大女優が映画『アーティスト』に激怒

ハリウッドの関係者が当惑する事態が巻き起こっている。名女優キム・ノヴァク(78歳)が賞レースの先頭を走る映画『アーティスト』に対して憤怒し、業界紙Varietyに意見広告を掲載したのだ。

Artist
その文面には冒頭からあまりに辛辣な言葉が掲げられているので詳細を知りたい方はあえてリンク先で確認してほしいのだが、要はこの映画のクライマックス付近にキム・ノヴァクの代表作『めまい』の音楽(バーナード・ハーマン作曲)が使用されていたのを受けて、「他人のふんどしで相撲を取るなんて!!(超意訳)」という気持ちに達したようなのだ。

ほかにも「インチキ」だとか「モラルの欠如」だとか「恥を知れ!」と、激高しっぱなしの言葉が並び、「アルフレッド・ヒッチコックやジェームズ・スチュワートは(故人につき)申し立てを行えないが、私にはできる」とも書かれてある。Vertigo_art_2

しかしながら本作『アーティスト』のクレジットにはバーナード・ハーマン作曲による楽曲の引用がきちんと明記されている。権利的には何ら問題になる行為は成されていないし、通常ならば誰もが「オマージュ」として認める行為に過ぎない。

そのことはノヴァクも承知している。が、それにも関わらずのこの怒り。彼女はいったいどうしてしまったのか?

これはきっと彼女にしか理解できない境地に違いない。あえて想像力を働かせてみよう。自身の女優キャリアにおいて燦然と輝く名作の音楽がいま再び奏でられるとき、そこに自分の姿はなく、あるのは全くの別人の姿。そんな映像を目の当たりにしたときの衝撃。しかもその映画というのが、ほかでもない古き良きハリウッドを祝福するノスタルジーたっぷりのサイレント映画ときたもんだ―

どうだろう、御歳78になるノヴァクの精神世界に巻き起こった動揺、少しは共感できるだろうか?

なお、キム・ノヴァクは今なお現役のアカデミー協会員なのだが、現既約によると協会員が特定の映画作品について意見やコメントを記した広告を露出することは固く禁じられている。業界関係者の中には逆にノヴァクがこの件で何らかのペナルティを課せられてしまうのではないか、と心配する者も少なくない。

両者にとって穏便な幕引きが行われることを期待したいものだ。

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