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2012/01/14

【NEWS】英キャメロン首相、映画産業へ提言

Davidcameron 英国ではデイヴィッド・キャメロン首相が語った自国の映画産業への提言に対して様々な反応が噴出している。首相はこの産業の40億ポンド規模の経済効果と文化的貢献をたたえながらも、今後はさらに商業的高みを目指すべく、より世界で訴求力を持つメインストリーム系の映画製作を支援していくべきだと語っている。

これは元文化大臣クリス・スミス率いる審議会が来週にも「これからの政府の映画政策はどうあるべきか」に関する展望を示したレポートを提出するのに先行しての発言である。このレポートの中でもまた、英国映画が大きな利益を上げていくために採るべきメインストリームに力点を置いた世界戦略が盛り込まれるものと見られる。それは例えば、これまでインディペンデント中心だった補助金の在り方などにも少なからず影響してくるのだろう。

英国では労働党から保守党への政権交代を受けて財政再建のための緊縮政策が採られているさなか。しかもこの不況期において映画産業の屋台骨でもあった『ハリー・ポッター』シリーズが終了するなど、今まさにメインストリームの新たなカリスマの出現が求められている。かといってインディペンデントシーンに目を向けると、そこには『スラムドッグ・ミリオネア』や『英国王のスピーチ』など初めは誰もここまでヒットするなんて想像すらしなかった作品も数多く存在する。

Ken この首相発言を受けて英国映画界の重鎮ケン・ローチ監督はBBCの朝の番組に出演し、「滑稽だよ。作る前からなにがヒットするか分かっていれば誰も苦労はしない。政府のやるべきことは多様性を支援することだ。ヒットしそうなものだけでなく、オリジナル色の強いもの、クリエイティブなものそれぞれを支援する。そうすることで消費者の選択肢の幅は広がり、産業が活発化していく」と語っている。

またエンパイア誌はこの首相方針を「つまりはこういうことだろ?」と言わんばかりに、たった5語で端的に言い現わしている。

"The King's Speech2: Speech Harder"

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