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2012/02/13

【賞レース】英国アカデミー賞は『アーティスト』が7部門制覇

Bafta 英国アカデミー賞の授賞式がロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスにて開催され、今年は12部門で最多ノミネートのフランス資本の『アーティスト』が、作品賞をはじめ監督、主演男優、脚本、撮影、作曲、衣装の7部門を制覇。

そのほか主演女優賞には米女優ながらも英国史上初の女性首相を果敢に演じてみせたメリル・ストリープ、助演男優賞には『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマー、助演女優賞には『ヘルプ』のオクタヴィア・スペンサーが輝いた。

Bafta_hazanavicius 2月末に控える米アカデミー賞でも最有力と見られる『アーティスト』は、すでにこれまでの賞レースにて数多くの受賞スピーチを経験しているだけあり、ミシェル・アザナヴィシウス監督のマイクパフォーマンス技術もすでに余裕が感じられるほどこなれてきている。

以前にもロバート・デ・ニーロから「発音しやすい名前に改名したほうがいい」ジョークのネタにされたアザナヴィシウスだが、今回はプレゼンターのブラッド・ピットに対して「私の名前をとても上手に発音してくれ、光栄です。ありがとう」と敬意を表して観客の笑いを誘いつつ、「私は監督という仕事柄、最悪の気分に陥る日も多々あるけれど、それでも今日という素晴らしい日のことを生涯忘れないでしょう」。

彼は脚本賞を受賞する際には「この映画はサイレント映画ゆえに脚本なんて存在しないものと誤解されがちなのですが・・・さすがは英国の皆さん、見るところが一味違いますね」。これまた多くの笑いを獲得していた。

Bafta1 またメリル・ストリープは自分の名前が発表された瞬間、大きく天を見上げ「オーマイゴッド!」と口にし、壇上に昇る際には階段につまづき靴が脱げてしまうというハプニングも。そこにプレゼンターのコリン・ファース(彼は昨年の主演男優賞の受賞者)がすかさずフォローに回り、ステージ上ではまるで「シンデレラ」のワンシーンのように片方の靴が持ち主の足へと帰還を遂げる光景が恭しく演じられた。

さて、英国アカデミー賞には英国映画のみに限定された部門も存在する。その「最優秀英国映画賞」に輝いたのはゲイリー・オールドマンが老スパイ“スマイリー”を演じる『裏切りのサーカス』(原題Tinker, Tailor,Soldier,Spy)だった。

本作の監督を手掛けたのは『ぼくのエリ 200歳の少女』で注目を集めたスウェーデン出身の映画監督トーマス・アルフレッドソン。ちなみに本作の製作会社にはフランス系のスタジオ・キャナルも名を連ねている。かくも多国籍な才能に加え英国の芸達者な俳優らが入り乱れた本作についてアルフレッドソン監督は「才能ある人さえ集まったなら、あとは傑作が生まれるのなんて至極容易いことです」とスピーチ。

さらには本作は最優秀脚色賞をも獲得した。壇上に立った脚本家ピーター・ストローガンは「『アーティスト』が原作モノでなかったことに感謝します」と切り出しながらも、共にこの作品の執筆にあたり完成版を観ることなく昨年他界した妻ブリジット・オコーナーの存在に触れた。

「素晴らしいシーンはすべて彼女が手掛け、僕がやったのはもっぱらコーヒーを淹れることくらい。ブリジット、愛してるよ。君のことがとても恋しい。心からこの賞を捧げます」

また、英国における新人監督作品の中から最も優れたものを選出するデビュー賞ではパディ・コンシダイン監督作"Tyrannosaur(ティラノサウルス)"が受賞している。

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