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2012/03/10

【NEWS】最初期のディケンズ映画を発見

イギリスで最も愛される作家としての王座はシェイクスピアに譲るとしても、生誕200周年に湧くご当地でこの人の存在を忘れるわけにはいかない。「クリスマス・キャロル」や「オリバー・ツイスト」の作者として名高いチャールズ・ディケンズである。彼の綴った物語群は今なお多くの読者を虜にし、たとえば最近ではクリント・イーストウッド監督作『ヒアアフター』にはマット・デイモン演じる主人公が毎晩その朗読に耳を委ね、終盤に渡英してからは、ディケンズのかつての住居にまで足を延ばすシーンが刻まれているほど。

また彼の作品は人々に愛されるがゆえに幾度となく映画化されてきた。2000年代に入ってからもロマン・ポランスキーが『オリバー・ツイスト』を撮り、現在では英国でまた新たな「大いなる遺産」が製作中の状態だが、さて、この起源を遡っていくと果たしてどんな映画作品に行き着くのだろうか?

そんな疑問への“答え”が更新された。BFI(British Film Institute)に保管される膨大なフィルム群の中から、恐らく最初期のものと思われるディケンズ映画の一部が新たに見つかったのだ。それがこの"The Death of Poor Joe"という1分ほどのフィルムだ。

これまで現存する最初期のディケンズ映画は1901年の11月公開の"Scrooge"か"Marley's Ghost"と想われてきたが、この"Poor Joe"は記録によるとそれを上回る1901年3月公開作とのこと。

フィルムが見つかったのは今年の2月のこと。キュレーターのブライオニー・ディクソン女史が全く別の調査に携わっていたところ、BFIの所蔵するフィルムカタログの中に"The Death of Poor Joe"に関する記述があることに目をとめる。この“Joe”がディケンズ作「荒涼館(Bleak House)」の登場人物であることに思い当った彼女は、すぐさまBFIのデータベースを洗い直し、そこで"Man Meets Ragged Boy"というタイトルで登録所蔵されたフィルムがあることを発見。それがこの"Poor Joe"だったというわけだ。

本作は映画製作のパイオニア、ジョージ・アルバート・スミスの手によるもの。1954年にブライトン在住の同じスミスという名のコレクターにより寄贈されたそうだが、同一人物かどうかはハッキリしない部分も多い。

まさにディケンズ生誕200年を祝って天から舞い降りたかのようなこの発見に関係者も驚きを隠せない様子だと言う。

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