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2012/03/27

【NEWS】バト・ロワにも熱い視線?

Imagesca9xp83o 既報の通り、ただいま多くの国々では"The Hunger Games"が大ヒットを記録中。アメリカでのオープニング3日間興収は1億5250万ドル(確定)に昇り、『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』、『ダークナイト』に次ぐ歴代3位の座を獲得している。

ところで、「全米各地から選出された少年少女たちが一堂に会し、そこで最後の生き残り1名が決まるまで殺し合いが繰り広げられる」というプロットを聞いて、日本人ならば深作欣司監督の『バトル・ロワイヤル』(2000)を思い起こさずにはいられないだろう。ではアメリカではどうだろう。かの国で『バト・ロワ』は過去幾つかの映画祭や限定公開という形で上映されてはきたものの、決してソフト化されることはなかった。しかしながらそれでもコアなファンたちは早くからその映画の存在を聞きつけ、あらゆる方法を駆使して本作に接する機会を得て、この12年間、ジワジワとカルト的浸食を続けてきた。

そこにきて今回のティーンのあいだで大人気を誇る『ハンガー・ゲーム』の公開である。ふたつの作品は決してストーリーを同じくするものではないにしても、ファンの間では「『バト・ロワ』はこのジャンルにおける先駆者」との見方が根強い。

LAタイムズによると、アメリカで『バト・ロワ』の権利を持つのはアンカー・ベイ・エンタテインメントという会社。ここの買い付け首脳陣のひとりも、この10年来、映画に魅了され続けてきた1人だそうだ。彼はミラマックス、ニューライン・シネマという映画会社を転々とする中で本作を買い付ける方向性を模索したが、うかくいかず断念。しかし彼が所属をアンカー・ベイへと移したことで転機は訪れる。『バト・ロワ』は同社のヒット・ラインであるホラー映画ビジネスに驚くほど容易に合致したという。

アンカーベイが東映より米国内配給権を獲得したのは2010年のこと。映画版『ハンガー・ゲーム』製作の話を察知した同社は、『バト・ロワ』を世に送り出す時期をあえて遅らせ、『ハンガー・ゲーム』のタイミングに合わせようと画策してきた。これまで本作のカルト的存在を聞きつけていた層に加え、『ハンガー・ゲーム』の影響で初めて本作の存在を知った消費者にも興味関心が拡がり、潜在的なマーケットはさらに広がっていくという算段だ。

そして3月20日、アメリカではようやくDVD&ブルーレイの発売が始まった。1作目とその続編それぞれを単品で贈りだすと同時に、4枚組のBOXセットも発売。このパッケージは初期の『ハンガー・ゲーム』の宣伝ポスターからインスピレーションを受けてデザインされたらしい(筆者にはその違いがよく分からなかったが)。

同社は現段階での具体的な販売本数などは明らかにしていないものの、ブルーレイBOXはこの記事(LAタイムズ)がリリースされた時点でAmazon.comの映画&テレビ部門の売り上げランキング38位を記録しているのだとか。(そして拙ブログ記事をリリースする時点では52位)

また同社はニッチなビジネスを模索すべくこれまでにも19の劇場にて本作の深夜上映を行ってきたが、今後はさらに8つの劇場を加えることを予定しているという。

日本人にとってはすっかり干支が回ってしまったが、それでも歴史はある一定の周期で輪廻していくものだという。いまこの時代に『バトル・ロワイヤル』と『ハンガー・ゲーム』が不思議な縁を経て海外にて繋がっていることの意味をいまいちど考えてみたいものだ。

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