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2012/04/30

【興行】北米週末TOP10 Apr.27-29

先週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Apr.27-29 weekend 推計

01 Think Like a Man $18.0M
02 The Pirates! Band of Misfits $11.4M
03 The Lucky One $11.3M
 
04 The Hunger Games
$11.2M
05 The Five-Year Engagement $11.1M
06 Safe $7.72M
07 The Raven $7.2M
08 Chimpanzee
$5.46M
09 The Three Stooges $5.4M
10 The Cabin in the Woods
$4.5M

■“ゴールデンウィーク”とはもともと日本の映画業界で発生した言葉だった。今年も日本の映画館では勝負作ばかりが目白押しである一方、アメリカではかなり不振な週末となった。昨年の同時期、米で『ワイルドスピード MEGAMAX』が封切られ大ヒットを記録した週末興収に比べると、全体の売り上げは30パーセント近くダウンしている。あるいはこれは、今週金曜日にいよいよ米公開を迎える超大作『アベンジャーズ』を前にした束の間の静けさと見るべきか。

Think ■そんな中、首位を獲得したのは先週に引き続き"Think Like a Man"だった。10日間の累計興収は6090万ドル。黒人俳優らが織りなす映画としてはここ最近では最高となる出だし。先週末に比べての下落率は47パーセントと、やや下げ止まりが働いている感触か。

■2~5位はあまりに推計興収が近似しているので、現地時間の月曜日以降の興収確定により順位が入れ替わる可能性が大いにある。

■とりあえず現在までの推計ランキング第2位には「ウォレスとグルミット」などで知られるコマ撮りアニメ工房アードマンが放つ" Pirates ! "が登場。

Pirates
製作費5000万ドルと言われる本作、米興収だけみると1140万ドルと物足りないが、すでに世界のマーケットで7510万ドル(米興収含む)を売り上げており、トータル的に赤字に転じる心配は全くなさそうだ。なお観客層の詳細についてはまだ明らかになっていない。

■ニコラス・スパークス原作のラブストーリー"The Lucky One"は1ランク下落。10日間の累計興収は4000万ドル。先週末に比べるとその売り上げは50パーセントほど落ちており、これは2週目の経過推移として可もなく不可もなくといったレベル。"The Hunger Game"は公開6週目を4位で通過した。累計は3億7250万ドル。米歴代興収ランキングの17位にまで食い込んできている。なお、ライオンズゲート社によると本作の世界興収はこの週末でちょうど6億ドルを超えた模様。

Five ■初登場1位になるかと思われていたジェイソン・シーゲル&エミリー・ブラント主演のR指定コメディ"The Five-Years Engagement"は週末興収1110万ドル、5位デビューと完全に出遅れた。プロデューサーは『ブライズメイズ』のジャド・アパトー。初日の観客層はその57パーセントが30歳以上、また性別では女性客が64パーセントを占めた。製作費は3000万ドルほど。

■6位にはジェイソン・ステイサム主演のアクション"Safe"が登場。興収は770万ドルと、これまでの『メカニック』(1140万ドル)や『キラーエリート』(940万ドル)に比べても減少傾向にある。『アドレナリン2』(697万ドル)よりはやや良好な数字。観客層は25歳以上が73パーセントに上り、また男性客が58パーセントを占めた。

■もう一本の初登場作"The Raven"も物足りない結果に。

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とはいうものの、ジョン・キューザックがエドガー・アラン・ポー役を演じ、彼の著作に似た手口の連続殺人事件を解決すべく捜査に手を貸すのだが・・・というプロットはかなり興味を誘う。男性客が52パーセント、また25歳以上が6割を占めた。

■なお、米に先駆けること1週間。すでに海外39カ国のマーケットで公開済みの『アベンジャーズ』の興収は早くも1億7840万ドルに上っている。メキシコ、ブラジル、台湾、香港、フィリピンでは歴代最高の週末興収を記録したとのこと。イギリスでもヒーロー映画としての最高値を記録、オーストラリアでは歴代2位のオープニング興収となった。

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アイアンマンやマイティ・ソー、ハルク、キャプテン・アメリカといったマーベルヒーローが強力チームを組む本作。はたして来週の今頃、どれくらいの米オープニング興収を立ち上げているだろうか。

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【NEWS】ウルヴァリンはやっぱり日本でも撮影

Imagescab0i8jm 映画サイトColliderが20世紀フォックスの首脳トム・ロスマンにインタビューし、今年の後半にも製作入りする『ウルヴァリン2』について「日本でもロケを敢行する予定」とのコメントをひきだしている。

「X-MEN」でおなじみのウルヴァリンによるスピンオフ映画第2弾として起動中の本作は、そのストーリーの多くが日本で展開するものとみられている。企画自体は1年以上前から温められていたが、東日本大震災によって日本ロケどころではなくなったことや、監督に決まっていたダーレン・アロノフスキー(『ブラック・スワン』『レスラー』)が家庭の事情により降板を発表したことなど不確定要素が募り、事実上の足踏み状態が続いてきた。

その後、新監督として『3時10分、決断のとき』や『ナイト&デイ』で知られる名匠ジェームズ・マンゴールドが決まり、新たな体制のもとで製作準備が再開。つい先日は「オーストラリアでの撮影が決定」とのニュースが報じられ、日本でのロケはなし?との憶測も広がっていたが、晴れてこのたび、フォックス首脳から「日本ロケあり」との言葉が聞かれることとなった。まだ余震の続く毎日ではあるし、昨晩などは首都圏でもヒヤッとする揺れがあったりもしたが、なにはともあれこのフォックスの英断を歓迎したい。

また同インタビューの中でロスマンは「来月ごろからキャスティングが始まる。日本のタレントも大勢出演することになるだろう」とも語っている。果たしてどのような展開が待ち構えているのだろうか。

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【NEWS】ホビットの最新フッテージに戸惑いのリアクションも?

先週、アメリカはラスベガスで開催された最新映画の見本市"CinemaCon"。ここで注目を集めたプレゼンテーションのひとつが"The Hobbit"だった。『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の前日譚にあたるこの2部作は、前シリーズと同じくピーター・ジャクソンがメガホンを取り、前後篇を一度に撮りあげた3D大作である。

同作の製作陣はCinemaConにあわせて10分に及ぶ最新フッテージをお披露目。来場者からは歓喜の声でもって迎えられる一方、今回新たに採用した撮影方法を巡って戸惑いの声もあがっている。通常の映画は1秒間が24フレームの静止画から成っているが、この"The Hobbit"ではそれが2倍の48フレームに。そうやって撮られた映像がいざ上映して見ると一部の観客から「違和感がある」「テレビ映画みたいだ」との批判が噴出したのだ。

The_hobbit_movie
この反応を受けてピーター・ジャクソン監督は、「確かにその気持ちはわかる。この映像は慣れるのに少し時間がかかる。たった10分間では短すぎたかもね」と語り、また、この48フレームによる新フッテージが、これまでに事あるごとに蔵出しされてきた"The Hobbit"の映像クリップ集と大きく質感を違えているのも戸惑いの原因ではないかと指摘している。

それがどのような映像なのか実際に見てみないことには何も言えないのだが、通常に比べて1秒間の映像に詰め込まれた情報量が単純計算で2倍(24→48)になるわけだから、その分だけ映像の鮮明度が上がることが予想される。

なにしろジェームズ・キャメロンの『アバター』でも大きく貢献したジャクソン率いる特殊工房WETAデジタルが手掛けているのである。今回の48フレームの採用にも、更なる鮮烈な映像体験を求めての惜しみない努力が注がれているのは間違いない。いったいどのような映像世界を提示してくれるのか、楽しみに待ちたいところだ。

ジャクソンは今後も、予告編などを48フレーム技術で提示する予定はないとしている。どうやら我々は劇場ではじめてこの質感と出会えることになりそうだ。

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2012/04/29

【NEWS】サム・ライミがリメイク版『ポルターガイスト』をプロデュース

米ハリウッド・リポーターによると、旧『スパイダーマン』3部作で知られる映画監督のサム・ライミが、スティーヴン・スピルバーグによって1982年に製作され社会現象にもなったホラー『ポルターガイスト』のリメイクを手掛けることが決まった。ライミは監督ではなく、あくまでプロデューサーとしてこの作品に関わることとなる。また、ライミの最新監督作"Oz:The Great and Powerful"(2013)のコラボレーターであり『ラビット・ホール』などの劇作家としても名高いデイヴィッド・リンゼイ=アベアーが脚本執筆を手掛ける。

Raimi
同作は新興住宅地に越してきた幸せな家族が突如にして超常現象に見舞われ、ゴーストにさらわれた娘を取り戻すために奮闘する物語。このプロットの遺伝子は昨今の『パラノーマル・アクティビティ』や『インシディアス』などに引き継がれている。

『ポルターガイスト』シリーズは結果的に第3弾まで製作されたが、第2作目では撮影直後に俳優らが急死するなどの奇妙な偶然が続いたことでも話題となった。余談だが、筆者の記憶では『ポルターガイスト3』の公開にあわせて故郷・長崎の映画館にて地元の神主さんによるお祓いが行われたことを覚えている。まだローカル映画館が元気な時代だった。

一方、サム・ライミといえば、ちょうど『ポルターガイスト』と同じころ(正確に言うと1981年)に低予算ホラー『死霊のはらわた』で世界を驚愕させ、一躍カルト的人気を誇る存在となった。ちょうどこの『はらわた』も現在リメイクが進められている最中で、こちらもライミがプロデュースを務める。おそらくホラー・フィクションの領域では30年を周期として何らかのサイクルが存在するのだろう。

ちなみに製作スタジオのMGMでは現在、往年のホラー金字塔2作のリメイクが本格稼働中。この『ポルターガイスト』に加えてそびえるのは、あのスティーヴン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ監督の『キャリー』だ。こちらは主演に『キック・アス!』のクロエ・モレッツ、狂信的な母親役に『キッズ・オールライト』のジュリアン・ムーアがあたる予定。

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2012/04/28

【レビュー】ブライズメイズ

この不況期、ハリウッドが高リスクを避け、低リスク高リターンに舵を切っているのは見ての通りだが、その分、ハリウッドを覆う流行の回転スピードも速度を増している。良いものは下剋上的にのし上がり、ダメなものはたとえ一流であろうと一瞬にして廃れる。例としてエディ・マーフィ、ジム・キャリーといった一世を風靡したコメディ俳優は沈み、最近ではアダム・サンドラーも不調ぶりが顕著となってきた。

そう考えると、2011年のアメリカン・コメディとして最高の評価を手にした『ブライズメイズ』は、日本で劇場公開かDVDスルーかを悩んでいる場合などではなく、映画ファンが一時も速くその大ヒットの真価を見極めなくてはならない映画と言えるだろう。とりわけこの映画の脚本と主演を務めた「サタデー・ナイト・ライブ」出身のクリステン・ウィグは、今やTIME誌が「世界に最も影響を与える100人」として選出するほどの注目株。この映画を観ないことには、我々日本人はウィグが結果的にどの程度世界に影響を与えているのか判然としないままこの一年をやり過ごしてしまうことになる。

Bridsmaids
と、グッとハードルを上げたところで、この映画は女性版『ハングオーバー』と呼ばれているだけあり、親友の結婚準備をめぐる花嫁付添人(ブライズメイズ)たちの縦横無尽、やりたい放題の顛末を描いた物語だ。この付添人のまとめ役(ブライド・オブ・オーナー)に任命されるのが我らがウィグなのだが、このアラフォーな彼女は「素敵な式になるように、わたし精一杯がんばるわ!」と高らかに宣言しながらも、いつしか個性豊かすぎる"メイズ"たちの自己主張ゆえ、いやそれ以上に自分の胸の内にずっと抱えていた自信のなさがノイローゼ的に膨らんでいって、いつしかすべて「パーン!」と弾けてしまう。

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コメディで最も大事なポイントは「笑えるか、笑えないか」に尽きるのだろう。しかしそれはあくまで観客個人個人の沸点の違いが生み出す結果だ。私の沸点があなたの沸点よりも正しい理由は一つも無いし、だからといって未定義の“正しさ”の基準を導きだす必要性も全くない。だからここでは客観を述べよう。本作には我々日本人がよく知るような有名俳優はほぼ皆無だし、女優たちの織りなすコメディといってもセレブ臭のプンプンする『セックス・アンド・ザ・シティ』などとは対極的なセンスを併せ持つ。それに『ハングオーバー』に似ているからと言って、あの映画のようにプロット重視で突っ走る無軌道ぶりは持ち合わせていない。

では何があるかと言うと、いかにも自信満々な牡鹿のごとき人々ばかりが息づくこのアメリカで、当の主人公は何だかひどく手痛い傷を負っていて、ふと立ち止まると、気負った仮面の隙間から小心者の小ダヌキが自信なさげに顔をヒョイとのぞかせるかのような本音が詰まっているのだ。

人間は誰もが弱い。仕切りの能力を完璧に備えた人なんて一握りに過ぎない。でもほかならぬ親友のためなら、何だってしてあげたい。そんな複雑な心理のせめぎ合いからくる感情の起伏を、この映画は観客とともに果敢に乗り越えようとする。

ときにR指定の笑いとお下劣さも炸裂する。試着室での阿鼻叫喚の地獄絵図はコメディ映画史に残る大惨事として後世にまで伝えられていくだろう。だがそれらは決してワザとらしいものではない。むしろ人生の五臓六腑から搾り取られた一瞬の岩清水のように濃厚かつ澄み切っている。

そして私は、そんなリアルで生々しい感情に到達しようとする女性たちの大胆さと繊細さ、強引さと優しさのどうしようもない相克に、心底惚れたのだった。

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【NEWS】Railway Manに真田広之が参加

オスカー俳優コリン・ファースが主演する話題作"The Railway Man"の撮影がいよいよ本格的に始まろうとしているが、この映画に新たに真田広之とステラン・スカルスガルドが出演することが明らかとなった。そのほか既に決定済みのキャストには二コール・キッドマンや『戦火の馬』で注目された若手俳優ジェレミー・アーヴィンがいる。

本作はエリック・ロマックスという実在の人物が体験した物語がベースとなる。列車好きの英国軍将校だったロマックスは第二次大戦中に日本軍の捕虜となり、タイとビルマをつなぐ鉄道建設に強制労働させられる。その現場で彼を待ち受けていた過酷な運命は、その後、母国へ生還したあとも数十年にわたってトラウマとなって彼の心を苦しめ続けていた。ロマックスは妻の献身的な愛に支えられながら、いつしか過去の記憶、そして彼に苦痛を与えたひとりの日本兵の存在に直面することになる―。

戦時中のロマックスをジェレミー・アーヴィンが演じ、数十年後の彼にコリン・ファース、その古い戦友にスカルスガルド、主人公の記憶との対峙を助ける妻に二コール・キッドマン。また真田は日本人将校役を演じる。これまでにも『ラスト・サムライ』『サンシャイン2057』などの海外作品に参加してきた真田だが、2013年にはキアヌ・リーヴス主演の"47 Ronin"も公開を迎える。

"The Railway Man"の撮影はスコットランド、タイ、オーストラリアと進んでいく。監督は昨年"Burning Man"で注目を集めたジョナサン・テプリッツキー。

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2012/04/27

【画像】タランティーノ新作"Django Unchained"

クエンティン・タランティーノによる『イングロリアス・バスターズ』以来となる新作"Django Unchained"のファースト・スチールがネット上で公開された。

『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』をはじめとする往年のマカロニ・ウェスタン(これは淀川長治さんによる造語で、正式にはスパゲッティ・ウェスタンという。イタリアで造られた西部劇のこと)へのタランティーノなりの偏愛が存分に詰まった本作だが、そうは言いながらも彼らしいのは、今回の舞台がウェスタンなどではなく南北戦争前のバリバリのサザン(アメリカ南部)だということ。

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極悪のプランテーション農場主カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)に囚われた妻を救うために奴隷の立場から逃げ出した男ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)が、やがてドイツ人バウンティ・ハンターの力を借りて反撃に打って出る―という物語。出演はほかにケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、サシャ・バロン・コーエンなど。北米での劇場公開は年末の12月25日。

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2012/04/26

【NEWS】スパイク・ジョーンズ新作にルーニー・マーラ交渉入り

Rooney Varietyによると、スパイク・ジョーンズが企画中の新作(未タイトル)のキャストとして『ドラゴン・タトゥーの女』でオスカー女優候補となったルーニー・マーラが交渉入りしているそうだ。その役どころは依然として謎に包まれたままだ。もともとは『シェイム』『ドライヴ』のキャリー・マリガンが演じる予定だったが、彼女はスケジュール上の都合で降板せざるを得なくなったようだ。

同紙によるとスパイク・ジョーンズ本人が脚本を手掛ける本作はコンピューターの発する声に恋をした男をメインにした物語とのこと。ホアキン・フェニックスが主演するほか、エイミー・アダムス、サマンサ・モートンらの出演が決まっている。作家性の高い映画企画に出資することで知られる“映画界の救世主”ことアナプルナ・ピクチャーズのミーガン・エリソンが製作を務める。

スパイク・ジョーンズをめぐっては「世界の首脳陣が一堂に会し、石油価格から戦争のタイミングまですべてを決めていく」という風刺コメディも起動しているはずなのだが、今回報じられている作品がこれと同じものか、あるいは全くの別作品なのかも判然としていない。ほかでもないトリッキーな世界設定で知られるジョーンズだけに、すべてが謎に包まれたまま製作が進められているというわけだ。

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【NEWS】『ヘルプ』監督の次回作決定か?

Deadlineによると、オスカー候補作『ヘルプ』のテイト・テイラー監督が次回作としてFOXと"The Jury"という作品の交渉に入っているという。この話がまとまれば、テイラーは脚本と監督を手掛けることとなる。

この原作となるのは2002年にイギリスのグラナダ・テレビジョンが製作したTVミニシリーズ。15歳の少年が殺害され、容疑者としてムスリムのクラスメイトが逮捕される。事件の裏側にはいったい何があったのか。12人の裁判員たちはそれぞれの目線で事件と向きあい、被告に対し法の審判を下そうとするのだが・・・。オリジナル版では英国随一の書き手として知られるピーター・モーガンが脚本を担当。『バンテージ・ポイント』で知られるピート・トラヴィスが演出し、ジェラード・バトラーやマーク・ストロングらがアンサンブルを固めた。

放送当時より高い評価を得ていたTVシリーズは2007年に映画化権が売買され、このときは『君のためなら千回でも』や『007 慰めの報酬』で知られるマーク・フォースターが監督を、『スーパーチューズデー』のボー・ウィリモンが脚本を担当する方向で調整が進められた(結局この案はうまくいかなかった)。このたびフォースターはプロデューサーに回り、すべてはテイト・テイラーの演出力に託されることとなりそうだ。

『ヘルプ』で役者陣のアンサンブル演出が絶賛されたテイラーだけに、重要な役どころが渦巻く本作でもそのそれぞれの持ち味を巧みに散りばめていくことが期待される。

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【NEWS】カンヌ審査員発表

Imagescanyi1sa 今年のカンヌ国際映画祭でコンペティション部門審査の責務を担うメンバーが公式アナウンスされた。

イタリアの映画監督ナンニ・モレッティが審査員長として率いることになるのは、パレスチナの女優であり監督でもあるヒアム・アッバス、英国人監督アンドレア・アーノルド、フランス人女優エマニュエル・デヴォー、ハリウッド女優ダイアン・クルーガー、スコットランド出身俳優ユアン・マクレガー、ハイチの映画監督ラウル・ペック、アメリカの映画監督アレクサンダー・ペイン、そしてフランスのファッション・デザイナー、ジャン=ポール・ゴルチエ(彼はリュック・ベッソンの『フィフス・エレメント』やジャン・ピエール・ジュネの『ロスト・チルドレン』でも衣装デザインとして参加)。今回で第85回を数えるカンヌ国際映画祭は、5月16日~27日に開催される。

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【NEWS】ローン・レンジャーの音楽は有名ミュージシャンが作曲

Lone現在撮影中のジョニー・デップ主演作『ローン・レンジャー』の劇中音楽を、あのジャック・ホワイトが手掛けることがディズニーより正式アナウンスされた。ザ・ホワイト・ストライプス、ザ・ラカンターズ、ザ・デッド・ウェザーのメンバーとしても知られ、自身のソロアルバム"Blunderbuss"を発表したばかりの彼だが、映画音楽への挑戦は今回が初となる。

Imagescabom8ji ミュージシャンによる映画製作への参加といえば、最近では『ソーシャル・ネットワーク』や『ドラゴン・タトゥーの女』のスコア作曲者としてナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーが起用され、大きな評価を獲得したことが記憶に新しい。はたしてジャック・ホワイトの起用は『ローン・レンジャー』にどんな魂を吹き込んでくれるのだろうか。

ジェリー・ブラッカイマー(製作)、ゴア・ヴァーヴィンスキー(監督)、ジョニー・デップ(主演)が再集結を果たした本作は、往年のテレビシリーズをもとに、マスク姿の正義の味方ローン・レンジャー(アーミー・ハマーが演じる)と彼の相棒たるネイティヴ・アメリカンのトント(こちらをジョニー・デップが演じる)が大冒険を繰り広げる物語。公開日は2013年5月31日。

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【予告編】Lawless

小説"The Wettest Country in the World"の映画版、その名も"Lawless"の予告編第1弾がネット上にお目見えし、前評判の高さも相まって、大きな反響を巻き起こしている。本作は禁酒法時代のアメリカを舞台に、シャイア・ラブーフとトム・ハーディ演じる兄弟が密輸業に手を染め始める物語。ほかにもゲイリー・オールドマン、ジェシカ・チャステイン、ガイ・ピアース、ミア・ワシコウスカという最高の俳優陣がそろい、彼らを束ねる監督には『ザ・ロード』のジョン・ヒルコート。今年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて初披露される。

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【画像】アン・リー最新作ファースト・スチール

『グリーン・デスティニー』や『ラスト、コーション』で名高いアン・リー監督は現在、ヤン・マーテル著「パイの物語」の3D映画化に取り組んでいる最中。動物を輸送していた船が大海で沈没し、命からがら救命ボートに乗り込んだ少年パイは、ベンガル・トラ、オランウータン、シマウマ、ハイエナらと共に長きにわたる洋上生活を余儀なくされることに…。

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このたび本作のファースト・スチールが公開された。主演の少年役にはニューカマーのシュラジ・シャルマ。共演はトビー・マグワイア、イルファン・カーン。これまで大作からインディペンデントの小品に至るまで、それぞれのフィールドであらゆる映画の可能性を提示し続けてきたアン・リー。彼の手腕が今回の3D新境地においてどのように結実するのか、今からとても楽しみだ。本作のアメリカ公開は12月14日。

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2012/04/25

【NEWS】ジャスティン・リンに新たな監督作が浮上

『ワイルド・スピード MEGAMAX』で大ヒット監督の仲間入りを果たしたジャスティン・リン。目下、『ワイルド・スピード』第6弾のイギリスでの撮影入りに向けて入念な準備を続ける彼が、新たに"Chinglish"という戯曲の映画化企画を進めていることが分かった。ジャスティン・リンは製作と監督を務める予定。

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デイヴィッド・ヘンリー・ホワンが執筆した本作は中国での起業に向けて画策する米人ビジネスマンがその文化や人間性の違いに翻弄されまくるコメディ。シカゴを本拠地とするグッドマン・シアターによって上演されており、話題が話題を呼びブロードウェイへ進出。これに魅了されたリンはすぐさまこの映画化を構想するようになったという。

デヴィッド・ヘンリー・ホワンはトニー賞を受賞した「M.バタフライ」などの作品で知られており、この作品は後にデヴィッド・クローネンバーグによって映画化された。

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【予告編】メリダとおそろしの森

ディズニー&ピクサー作品"Brave"こと『メリダとおそろしの森』の最新予告編が登場した。米公開は6月22日。声の出演はケリー・マクドナルド、エマ・トンプソン、ビリー・コノリーら。

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【NEWS】メル・ギブソン、『マチェーテ2』に出演?

Deadlineによると、現在メル・ギブソンがロバート・ロドリゲス監督が準備中の『マチェーテ2』に出演すべく話し合いを進めているという。本作をめぐってはロドリゲス監督のウィッシュリストにミシェル・ウィリアムズの名前も上っていたのだが、こちらがどうなっているのかは依然としてわからないままだ。

つい先日、ワーナーで準備中だった歴史劇が製作中止に追いやられてしまったギブソンだが、新作として"Get the Gringo"というアクションドラマで製作、脚本、出演を果たしている。近年、私生活で問題続きだった彼は、一時期『ハングオーバー2』でカメオ出演を果たす計画もあったが、こちらはスタッフやキャストの猛烈な反対に遭い、あえなくキャンセルとなっている。

その点、『マチェーテ』シリーズは主演ダニー・トレホをはじめ屈強なクセモノたちが多数集う作品だけに、ギブソンの奇行などものともしないというスタンスなのだろう。彼の加入で果たしてどんな化学変化が生まれるのか、むしろハプニングを期待したいところだ。

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【予告編】G.I.1ジョー2

『G.I.ジョー バック2リベンジ』の新たな予告編が公開された。これまでのバージョンに比べて多少なりともストーリーやキャラクターの素性が把握できる仕上がりとなっている。酷い評価を獲得した前作だが、果たしてその意味での“リベンジ”は果たせるのかどうか。今回は前作のスティーヴン・ソマーズに代わり、『ステップ・アップ』シリーズや『ジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー』のジョン・チュウが監督を務める。6月29日に全米公開。

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【NEWS】アイアンマン3にジェシカ・チャステイン出演か

Chastain_2  Deadlineによると、撮影入りに向けてキャスティング大詰めを迎える『アイアンマン3』にジェシカ・チャステインが出演する可能性が強まっているという。彼女が打診されている役どころは、ロバート・ダウニーJr.演じる主人公トニー・スタークと双璧をなすほど優れた科学者とのこと。

2011年は『ヘルプ』『ツリー・オブ・ライフ』『テイク・シェルター』"The Debt"といった数々の作品で高評価を収めたチャステインは以前にもこの役を打診されており、その時には決定済みの他作品の撮影スケジュール上(キャスリン・ビグローの新作"Zero Dark Thirty"と"The Disappearance of Eleanor Rigby")この話を断らざるを得なかった。

マーヴェル・スタジオ側は代わりにダイアン・クルーガーやジェマ・アタートンらと面接を重ねてきたようだが、その間にチャステインのスケジュールが若干修正され、『アイアンマン3』に向けて稼働できる時間が確保できたものと思われる。

『アイアンマン3』はダウニーJR.をはじめ、グウィネス・パルトロー、ドン・チードルらが再登場するほか、ガイ・ピアースとベン・キングスレーがダークサイド側として出演する予定。『キスキス、バンバン』のシェーン・ブラックが監督を務める。

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2012/04/24

【NEWS】カウフマンが人気小説シリーズを脚色

『マルコヴィッチの穴』や『アダプテーション』『エターナル・サンシャイン』などの奇想天外な脚本で知られ、また『脳内ニューヨーク』では待望の監督デビューも果たしたハリウッドきっての奇才チャーリー・カウフマンが、新たにパトリック・ネス原作のヤングアダルト小説"Chaos Walking(混沌の叫び)"シリーズの脚色を手掛けることとなった

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同作は互いの考えていることが相手に聞こえてしまうという特殊な世界が舞台。ふいに自分の住む町が何か大きな謎を隠しているんじゃないかという疑念を抱えた少年は、ある日、愛犬と共にこの街から逃げ出すことを決意するのだが…。

『トワイライト』シリーズや『ハンガーゲーム』シリーズで乗りに乗るライオンズゲート社が製作を手掛け、カウフマンはこのシリーズ第1作目"The Knife of Never Letting Go(心のナイフ)"を担う予定。

ちなみにカウフマンは現在、『脳内ニューヨーク』に続く監督作として"Frank or Francis"という作品を準備中。これはジャック・ブラック演じるしつこいブロガーとスティーヴ・カレル演じる映画監督が反目しあうストーリーだとか。

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2012/04/23

【NEWS】ノアの箱舟、ラッセル・クロウ主演で正式出港

Imagescag11j4k このブログではずいぶん前よりその動向をお伝えしてきたが、このたびパラマウントとニュー・レジェンシーが共同で、『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督手掛ける「ノアの箱舟」を題材にした"Noah"にオスカー俳優ラッセル・クロウが主演することを正式発表した。

脚本はアロノフスキーとアリ・ハンデルが執筆した初稿を『グラディエーター』や『ヒューゴの不思議な発明』のベテラン脚本家ジョン・ローガンがリライト。映画の公開日はすでに2014年3月28日にセッティングされている。

映画の撮影は今年の7月よりアイスランド(こちらは大自然のロケーションを取り入れるためだろうか)、そしてニューヨーク(こちらはスタジオだろう)にて行われる模様。

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【興行】北米週末TOP10 Apr20-22

先.週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Apr.20-22 weekend 推計

01 Think Like a Man$33.0M
02 The Lucky One $22.8M
03 The Hunger Games $14.5M
 
04 Chimpsnzee
$10.2M
05 The Three Stooges $9.2M
06 The Cabin in the Woods $7.75M
07 American Reunion $5.2M
08 Titanic 3D
$5.0M
09 21 Jump Street  $4.6M
10 Mirror Mirror
$4.1M

■『バトルシップ』の興行成績から。アメリカではまだ封切られていない(5月初旬公開)本作だが、世界ではすでに1億3000万ドルを売り上げている。当初は製作費2億ドル+マーケティング費の回収は難しいのではと見られていたが、作品の評価も相まってなかなかの初動の良さを見せている。何よりも米公開を後回しにしてまずは外堀から埋めていくという興行作戦(もちろんこういう世界同時公開を仕掛けるのも一苦労なのだが)が功を奏しているのは言うまでもない。

Think ■ついに『ハンガーゲーム』の牙城が陥落。首位を獲得したのはスティーヴ・ハーヴェイ著の啓発本をベースにしたコメディ"Think Like a Man"だった。最愛の恋人たちがハーヴェイ本を実践しはじめたことで途端にあたふたしはじめるケヴィン・ハートら4人の男たちの姿を描く。

本作は金曜~日曜のオープニング興収は3300万ドル。公開前の予測はこの半分くらいにしか満たなかったことを考えると、公開後の口コミが大きな渦を巻き起こしていると見ていい。しかも本作は他の全国公開作に比べてその劇場数が圧倒的に少なく2000館ほどしかない(『ハンガーゲーム』封切り館の約半分にあたる)。ゆえに1館あたりのアベレージ興収も現在公開中の映画の中で最も高い1万6千ドルを記録している。初日の観客の男女比は男性が62パーセント、30歳以上が62パーセントを占めている。製作費は1200万ドル。

Lucky ■初登場2位となったのは"The Lucky One"。おなじみニコラス・スパークス原作のラブストーリー。戦場で拾った写真の女性に逢うために、主人公が彼女を探す旅に出る物語。スパークス原作の映画化としては"Dear Johnに"続く2位の出だしとなった。主演はザック・エフロン。オープニング興収は2280万ドル。女性客が76パーセントに昇り、25歳以下52パーセントを占めた。

■公開5週目の"The Hunger Game"は興収1450万ドル。その下落スピードはまだまだ粘りを見せている。現在までの累計興収は3億5690万ドル。これは米歴代興収ランキングの19位にあたる。製作費は7800万ドル。なお、この映画に関しては先週、製作スタジオのライオンズゲートが続編監督として『アイ・アム・レジェンド』のフランシス・ローレンスにオファーを出している。

Chimpanzee ■4位には"Chimpanzee"。3日間の興収は1020万ドル。ディズニー製作のネイチャー・ドキュメンタリーとしては過去最高のオープニング記録となる。

■先週2位だった"The Three Stooges"は5位へ。興収は先週末に比べて46パーセントのダウン。平均的な下落率50パーセントに比べるとやや下げ止まりが働いている格好か。累計興収は製作費とほぼ同じ3000万ドルにまで達している。

■6位には"The Cabin in the Woods"。賛否両論のホラー・コメディは先週末比47パーセント減。わずかに下げ止まっている印象。しかしながらホラー映画に代表されるいわゆるジャンル映画は、通常、2週目はガクリと落ちる傾向にあり、それからすると堅実な口コミが働いていると言えるだろう。10日間の累計興収は2700万ドル。製作費は発表されていない。

American Reunion"の累計興収は製作費とほぼ同額の4800万ドル。今回の3Dに1800万ドルを計上した『タイタニック3D』は米国内だけで5300万ドルを売り上げている。9位の"21 Jump Street"は累計興収は1億3000万ドル直前にまで達している。

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2012/04/21

【レビュー】捜査官X

1900年代の初頭、中国の片田舎でとある事件が発生する。二人組の強盗が老夫婦を襲い、そこに居合わせた寡黙な製紙職人ががむしゃらに割って入った結果、どうやら強盗ふたりとも絶命してしまったようなのだ。従業員は「もう何が何だか、とにかく必死で」と弁明するが、一方で警察の調査によるとその強盗はともに指名手配中の極悪犯だったことが判明。彼は一躍、この村の英雄となる。だが、ひとりだけ捜査官のシュウ(Xu)だけは、この事件に何か隠された真実があると確信していた。偶然にも強盗を殺めてしまったこの男は、そう見せかけているだけで、実は凄腕の武術の使い手ではないのか―。正義は絶対だ。真実のみをとことん突き詰める。そう心に誓ったシュウの執拗な捜査は、徐々にこの善良なる男にまつわるとんでもない経歴を日の目にさらすことにつながっていく・・・。

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香港時代に『君さえいれば/金枝玉葉』や『ラヴソング』といった名作を生みだし、最近では『ウォーロード』で時代劇アクション、また大ヒット映画『孫文の義士団』のプロデュースも手掛けた大物映画人ピーター・チャン。ハリウッド進出も経験している彼が監督を務めるだけに、本作は中国を舞台にしながらも実にヨーロッパ的な洗練された所作を兼ね備えたスタイル、ドラマツルギーで観客をひきつける。物語のつくりが中国内でなく海外に向いているというべきだろうか。現に本作は昨年のカンヌ国際映画祭でお披露目され、大きな賞賛を博してもいる。

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そのひとつとして挙げられるのが、この映画の主人公たる寡黙な男(ドニー・イェン)と捜査官(金城武)とがヴィクトル・ユゴー作「レ・ミゼラブル」で言うところのジャン・バルジャンとジャヴェール警視の関係性に踏襲している点だ。謎を抱えたドニー・イェンの役どころが実は武術の達人であろうことは、捜査官演じる金城武にも増してわれわれ観客のほうがよく知っている。そんな強靭かつしなやかな身体能力を備えた彼に、金城武がシャーロック・ホームズ(もちろんロバート・ダウニーJR.版)並みの推理ビジョンを駆使した飄々たる存在感で立ち向かおうというのである。そこに軽妙な化学変化が生じないわけがない。

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加えて、本作は観客に決してその尾をつかませない。このシンプルなふたりの対立軸が完成したかと思えば、映画はすぐさま表情を激変させるのだ。あらかじめページのあちこちに仕掛けられた”袋とじ的”なエピソードが順を追って開封され、それらが映画の本流とダイナミックな合流を果たしていく。いつしか観客は個と個の物語が思わぬスペクタクルに転じていく様にあっけにとられてしまうだろう。そこに伴う映像の雄大さ。大自然の中での緑と青と褐色の美しいコントラストにも息をのむ。

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また、数少ないメインキャストにアン・リー監督作『ラスト、コーション』のタン・ウェイが含まれているのも嬉しい。本作でドニー・イェンの慈愛に満ちた妻役を演じる彼女は、『ラスト、コーション』で見せたセンセーショナルな演技、その波紋を呼ぶ役柄などから、中国国内ではその女優生命がほぼ絶たれた状態が続いていた。しかし政府のおかんむりに反比例して、映画人の中には彼女の才能を買う声も多く、ほとぼりが冷めつつある今になってまずは香港での女優活動が再開されている。

その上、『片腕ドラゴン』のジミー・ウォングが13年ぶりに俳優復帰を果たしているのも見逃せない。往年の武侠アクション映画ファンにアイコン的存在として知られる彼もやはり、中国国内に比べ海外での訴求力のほうが高いのかもしれない。中盤に金城の妻役で登場するリー・シャオランも中国国内では上映される余地のないタブーを扱ったダイ・シージエ監督のフランス資本映画『中国の植物学者の娘たち』で知られる女優だ。

『捜査官X』はかくも中国内でXとされる未知なる要素を多分に抱えた映画といえるのかもしれない。それらのブラックボックスを最小限のプロットにかけ合わせることで、アジアから世界へ、統制と暴走の織りなす極上のマジックを見事なまでに照射しているわけである。

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2012/04/20

【予告編】リトル・ミス・サンシャイン夫婦監督による最新作

『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)で旋風を巻き起こした夫婦監督ヴァレリー・ファリス&ジョナサン・デイトンが久方ぶりに新作を携え帰ってくる。そのタイトルは"Ruby Sparks"。仕事も私生活もスランプに陥った若手小説家が彼自身の思い浮かべる“パーフェクトな女性”を原稿に書き加えると、しばらくして彼女そのものが出現。どうやら彼の文章がそのまま彼女の個性となって反映されているようで…とにかく、奇妙なまでにロマンティックなひとときが主人公の頭上に降り注ぐことに。まあ、言葉で説明するよりも予告編を観てもらったほうが話は早い。

メガネ姿の小説家を演じるのは、『リトル・ミス・サンシャイン』でニーチェを愛するあまり沈黙の行に励む兄役を演じたポール・ダノ。夢の女性ルビーを演じるのは、ダノの実生活の恋人としても知られるゾー・カザン。彼女はかの有名な映画人エリア・カザンの孫娘という業界屈指のサラブレッドでもあり、本作の脚本を手掛けているのもほかならぬ彼女自身だ。

そのほかの出演者にはアントニオ・バンデラス、アネット・ベニング、スティーヴ・クーガンら。北米公開日は7月25日。

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【NEWS】ウルヴァリン2はオーストラリアで撮影

この映画も多難な紆余曲折を経てきた。ヒュー・ジャックマン主演の『X-MEN』スピンオフ企画『ウルヴァリン2』はそもそも『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキーが監督を務める予定だったが、約一年前、東日本大震災の前後にアロノフスキーはこの映画からの離脱を発表(親権をめぐる事情とのこと)。また、物語の舞台はその大部分を日本が占めているのだが(ヤクザやニンジャ、サムライがウルヴァリンと闘うのだとか)、予定されていた日本ロケは震災後のさまざまな影響を鑑みたうえで大幅な見直しを余儀なくされてきた。

その後、新監督は『3時10分、決断のとき』や『ナイト&デイ』で知られるジェームズ・マンゴールドに決まり、ロケ地探しも仕切りなおして始動。一時はトロントという地名も浮上していたが、このたびnews.com.auによるとオーストラリアはシドニーにて撮影されることになった模様。本作の製作費は8000万ドル強とみられ、ご当地にとってはディカプリオ主演の『グレート・ギャッツビー』に続いて映画製作による大きな経済効果が期待できそうだ。

『ウルヴァリン2』こと"The Wolverine"(これが正式タイトルになるようだ)は、ヒュー・ジャックマンがミュージカル映画『レ・ミゼラブル』の撮影を終えた後、2012年の後半にも撮影入りする予定。公開日はすでに2013年7月26日にセッティングされている。

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【NEWS】ハンガーゲーム続編監督はこの人に

Lawrence世界で大ヒットを記録中の『ハンガーゲーム』。その続編監督としてライオンズゲート側はフランシス・ローレンスに白羽の矢を立てた模様だ。

経緯を説明しよう。1作目の成功の立役者ともいうべきゲイリー・ロス監督(『カラー・オブ・ハート』『シービスケット』)が続編企画"Catching Fire"の降板を申し入れたことから、このところ製作スタジオのライオンズゲートでは緊急の新監督探しが続けられてきた。

Hunger とにもかくにも時間がない。主演のジェニファー・ローレンスは今や超売れっ子となり、来年の1月からはFOXにて『X-MEN ファースト・ジェネレーション2』の撮影も始まる。"Catching Fire"はその前に撮影を済ませておく必要があり、逆算しても8月中には製作入りしたいところ。前任者ゲイリー・ロスもこの「あまりの時間のなさ」を理由に本作を降板したわけだが、さてこの条件に見合う才能は見つかるのかどうか。

先日にもお伝えした通り、ライオンズゲート首脳陣のウィッシュ・リストにはデビッド・クローネンバーグ、アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥといった映画ファンならば泣く子も黙る異才がならんでいたのだが、時間の経過とともにもう少し現実的な名前が浮上してきて、そこには『マネーボール』のベネット・ミラー、『アイ・アム・レジェンド』のフランシス・ローレンス、『永遠のこどもたち』のホアン・アントニオ・バヨナ、『アタック・ザ・ブロック』のジョー・コーニッシュらがエントリー。最終的にはミラーとローレンスの一騎打ち状態となっていた。

Catching 世間の注目度からすれば『マネーボール』がオスカー候補入りしたミラーが最有力なのだが、しかし彼はFOXでスティーヴ・カレル主演の"Foxcatcher"という作品を企画中で、この時期に抜けることが叶わず。というわけで、結局のところスタジオ側はフランシス・ローレンス監督に白羽の矢を立てた模様だ。これから両者は本格的な交渉に入り、これがまとまればすぐさま怒涛のスケジュールで製作を進めていくことになる。

ローレンス監督は『コンスタンティン』や『アイ・アム・レジェンド』といった特殊なSF映画で知られ、昨年はこれまでからすると異色なドラマ『恋人たちのパレード』も発表するほか、ブリトニー・スピアーズやジェニファー・ロペス、グリーンデイといったアーティストのミュージック・ビデオ演出でも高い評価を得ている。

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2012/04/19

【NEWS】カンヌ・ラインナップ発表

今年の5月16日~27日に開催されるカンヌ国際映画祭。そのコンペティションをはじめとする上映作が発表された。ここに並んでいる作品数は54本。今後これに若干数の追加が行われる模様だ。

Cannes_film_festival_marilyn_monroe コンペティション部門
・Moonrise Kingdom/Wes Anderson(opening film)
・Rust & Bone/Jacques Audiard
・Holly Motoers/Leos Carax
・Cosmopolis/David Cronenberg
・The Paperboy/Lee Daniels
・Killing Them Softly/Andrew Dominik
・Reality/Matteo Garrone
・Amour/Michael Haneke
・Lawless/John Hillcoat
・In Another Country/Hong Sangsoo
・Taste Of Money/Im Sangsoo
・Like Someone In Love/Abbas Kiarostami
・The Angel's Share/Ken Loach
・Im Nebel/Sergei Loznitsa
・Beyond The Hills/Cristian Mungiu
・Baad El Mawkeaa/Yousry Nasrallah
・Mud/Jeff Nichols
・You Haven'n Seen Anything Yet/Alain Resnais
・Post Tenebras Lux/Carlos Reygadas
・On The Road/Walter Salles
・Paradis:Amour/Ulrich Seidl
・The Hunt/Thomas Vinterverg

今年のカンヌは『ライフ・アクアティック』や『ファンタスティックMr.FOX』のウェス・アンダーソン"Moonrise Kingdom"で幕を開け、それは同時にコンペティション部門のスタートをも意味する。

2006年に『麦の穂を揺らす風』でパルムドール受賞の巨匠ケン・ローチは過去11回のコンペ出品経験を持つ。戦い方を熟知した巨匠は新作"The Angel's Share"でどう挑むか。

『ザ・フライ』や『裸のランチ』の奇才デヴィッド・クローネンバーグはドン・デリロ原作の野心作"Cosmopolis"で勝負。2009年に『白いリボン』でパルムドール受賞のミヒャエル・ハネケは高齢夫婦の愛の試練を描くその名も"Amour"(英題はもちろん"Love")で観客を挑発し、『モーターサイクル・ダイアリーズ
』の名匠ウォルター・サレスは、1957年にジャック・ケルアックによって書かれたビートニク文学の金字塔"On The Road"をついに映画化。

『テイク・シェルター』でカンヌ批評家週間グランプリ受賞のジェフ・ニコルズは新作"Mud"でもマイケル・シャノンを伴い観客を鮮烈な渦にまきこむ。ニュージーランド出身のアンドリュー・ドミニクは『ジェシー・ジェームズの暗殺』で組んだブラッド・ピットと再び招聘して"Killing Them Softly"を。『ザ・ロード』が高評価を獲得したオーストラリアのジョン・ヒルコート監督は、トム・ハーディ、ガイ・ピアース、ゲイリー・オールドマン出演の"Lawless"を。

他にも、あまりに寡作なため伝説の映画監督となりつつあるレオス・カラックス、イランの巨匠アッバス・キアロスタミ、2009年に『預言者』でコンペ部門審査員大賞を獲得したジャック・オーディアール、『4ヶ月、3週と2日』でパルムドール受賞のルーマニアの俊英クリスティアン・ムンギウ、そして御歳90にもなろうかという巨匠アラン・レネも顔をそろえる。今年の審査員長を務めるのはイタリアの映画監督ナンニ・モレッティ。

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【画像】ホプキンス=ヒッチコック

現在、アルフレッド・ヒッチコック率いる一味がすべてにおいて常識外れの歴史的傑作『サイコ』を生み出したその裏側に迫る"Hitchcock"が撮影入りしている。その現場からヒッチコック役を演じるアンソニー・ホプキンスのファースト・スティールが公開された。

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もはや『羊たちの沈黙』で世界を恐怖に震わせた怪優の面影はどこにも残っていない。あのホプキンスのことなので、もちろん外見だけでなく喋り方などにも周到な役作りを施してくることだろう。

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【NEWS】TIMEが選ぶ、世界で影響力のある100人

1101120430_400_2  TIME誌が毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」を選出している。

昨年は東日本大震災関連で日本人のエントリーもあったが、今年は皆無。映画人に特化して見てみると、『ヘルプ』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたヴィオラ・デイヴィス、『ブライズメイズ』で大ブレイクしたクリステン・ウィグ、『テイク・シェルター』に『ヘルプ』に『ツリー・オブ・ライフ』と大活躍のジェシカ・チャステイン、『少年は残酷な弓をひく』のティルダ・スウィントン、テレビシリーズ"HOMELAND"が大ヒット中のクレア・デインズ、『英国王のスピーチ』や『アーティスト』で再びアカデミー賞常連プロデューサーとして返り咲いたハーヴェイ・ワインスタイン、『別離』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したアスガー・ファラハディらが名を連ねている。

また、この特集では人物紹介文をそれぞれゆかりのある人が執筆しており、そんな遊び心あふれる人選にも注目したいところだ。

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【NEWS】ハンガーゲーム続編監督はこの二人に絞り込み?

世界中で大ヒットを記録中の『ハンガーゲーム』。その監督として、確固たる世界観の確立に貢献したゲイリー・ロス(『カラー・オブ・ハート』『シービスケット』)が続編製作からの撤退を表明したことからスタジオのライオンズゲートでは新たな監督探しにてんてこまいな状況が巻き起こっている。

各メディアではさっそく候補者リスト入りしている監督名が紙面を賑わせ、これまでにはスタジオ側の希望としてクローネンバーグ、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、アルフォンソ・キュアロンといった名前も漏れ聞こえてきていた。

だが、その潮流は今週半ばになってにわかに醸成されてきたようで、現在では『アイ・アム・レジェンド』のフランシス・ローレンスと、『マネーボール』のベネット・ミラーが最有力にあがってきているようだ。

ほかにも可能性は薄いまでも『永遠の子供たち』のホアン・アントニオ・バヨナ、『アタック・ザ・ブロック』のジョー・コーニッシュという名前もとりあえずは残っている。

監督名のインパクトからすると、『恋人たちのパレード』でやや失速したローレンスよりも『カポーティ』『マネーボール』でいまだ負け知らずのミラーのほうに勝機があるとの見方も強い。しかしながら、ミラーは現在、FOX制作の"Foxcatcher"を抱えており、こちらとのスケジュールの兼ね合いがどうなるのかが焦点となりそうだ。

『ハンガーゲーム』続編は主演のジェニファー・ローレンスが来年1月に『Xメン』の撮影入りを控えていることから、それまでにこちらの製作を済ませておいてしまう必要があるというわけで超急ピッチで準備が進められている。

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2012/04/18

【NEWS】ベストキッド俳優が『サイコ』脚本家役に

Images 現在、映画の神様アルフレッド・ヒッチコックがいかにして不朽の名作ホラー『サイコ』に挑んだのか、その舞台裏に迫る新作"Hitchcock"が撮影入りしている。そんな中、Deadlineによると、あの『ベストキッド』(1984)役でお馴染みのラルフ・マッチオが『サイコ』の脚本家ジョセフ・ステファノ役を演じることになったそうだ。マッチオは現在50歳、メインではないとは言え、ミヤギ氏より伝授された奥義を使ってどんな存在感を披露してくれるのか楽しみだ。

"Hitchcock"はアンソニー・ホプキンスがヒッチコック役を演じる他、オスカー女優ヘレン・ミレンが彼の妻アルマ役、スカーレット・ヨハンソンがジャネット・リー役、ジェシカ・ビールがヴェラ・マイルズ役、そしてジェームズ・ダーシーがアンソニー・パーキンス役を演じる。監督は『アンヴィル! 』のサシャ・ガヴァシ。

映画『サイコ』が原作とは大きく趣向を変え、冒頭の数十分間をヒロインのジャネット・リーに焦点が当てられるようミスディレクションしたのも、もともとはステファノのアイディアだったとか。名脚本家と呼ばれた彼も2006年にヒッチコック一味の待つ天国へと旅立っている。

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【NEWS】ハネケ新作は愛についての物語

世界に奇才多しと言えども、ハネケほどこの名称が似合う人はいない。『白いリボン』でカンヌ映画祭最高賞を受賞した彼が現在新たに取り組んでいるのは"Amour"というタイトルの作品だ。ジャン・ルイ・トランティニャンとエマニュエル・リヴァが御歳80を越えた夫婦役、そしてハネケ作品お馴染みのイザベル・ユペールが彼らの娘役を演じる。そのストーリーとは・・・

Amour
ジョージとアンの老夫婦はかつて共に音楽教師だった。今では二人とも引退し、音楽家の娘は海外で暮らしている。ある日、アンが病に襲われたことから状況は一変。夫婦は二人の愛の強固さを試される困難な時期を迎えることにー。

『ピアニスト』をはじめ、ハネケ作品では音楽が重要なファクターを占めるだけに、今回もどのようなジャンルの楽曲が響くのか非常に楽しみだ。そして他でもないハネケのことなので、やはり一筋縄ではいかない挑発的な愛の形を突きつけ、観客の反応をつぶさに観察してくることだろう。

さて、フランスでは10月末に公開となるこの映画だが、北米配給権はソニー・ピクチャーズ・クラシックスが取得。イギリス、スイス、そして日本でもすでに配給決定済みのようです。

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2012/04/17

【NEWS】トム・クルーズ最新作にエミリー・ブラント交渉入り

Imagescafu29r5 Varietyによると、トム・クルーズ主演でプリ・プロダクション中のSF大作"All You Need Is Kill"のヒロイン役として『アジャストメント』や"Salmon Fishing in Yemen"で知られるエミリー・ブラントが交渉入りしているという。日本のライトノベルが原作のこの映画は、この地球上でエイリアンと地球防衛軍との激しいバトルが展開する中、その渦中で一度は命を落とした戦士がふと気付くと一昨日前に戻っており、そのループを幾度も体験するうちに強靭なベテラン戦士に成長していくというストーリー。今回の交渉がまとまればブラントはクルーズと共闘する兵士役として出演することになる。『ボーン・アイデンティティ』や『ジャンパー』のダグ・リーマンが監督を務める。

古くは『プラダを着た悪魔』や『サンシャイン・クリーニング』で脇役に徹していたブラントだが、最近では『ヴィクトリア女王~世紀の愛~』で若き日のビクトリア女王を演じた頃を境に一躍トップ女優の座に躍り出る存在となった。彼女は目下、"All Need Is Kill"の他にも、ワーナーブラザーズがジョニー・デップ&ロブ・マーシャル(『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』監督)と共に進める『影なき男』(原題"Thin Men")のリメイク企画でも、デップと共に夫婦探偵を演じるコメディックなヒロイン候補として最終選考に残っているとのこと。その候補者リストには彼女の他にも『アメイジング・スパイダーマン』のエマ・ストーン、『ブライズメイズ』のクリステン・ウィグらが含まれている模様。

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【NEWS】キャリーの母親役、ジュリアン・ムーアが交渉入り?

『ボーイズ・ドント・クライ』の女性監督キンバリー・ピアースが進める『キャリー』(1976年)のリメイク企画。すでに主人公キャリー役には『キック・アス!』のクロエ・モレッツが決定済みだが、ホラー映画に強いサイトBloody Disgustingによると、次なるキャスティングの矛先“狂信的な母親役”としてジュリアン・ムーアが交渉入りしているという。同役をめぐってはジュリアン・ムーアの他にもジョディ・フォスターの名前が挙がっていた。

ピアース版ではスティーヴン・キングの同名原作により近いアプローチを取るものとみられる。ちなみに1976年のブライアン・デ・パルマ版でキャリー役を務めたのはシシー・スペイセク。言わずと知れた大女優ではあるものの、いまだに彼女の演技を見ていると36年前のあの怪演が頭をよぎっていく瞬間がある。最新出演作の『ヘルプ~心がつなぐ物語~』では、ブライス・ダラス・ハワード演じる娘に老人ホームへと送られる母親役を妙演。観客の笑いを誘っている。

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【NEWS】アイアンマン3は中国企業と共同製作

ロバート・ダウニーJr.主演で2013年5月3日に公開予定の『アイアンマン3』(監督は『キスキス、バンバン』のシェイン・ブラック)がその製作パートナーとしてウォルト・ディズニー、マーヴェル・スタジオに加えて中国のDMGエンタテインメントを迎えることとなった。同社は資金投資するだけでなく、本作の中国ロケをコーディネートし、さらにはウォルト・ディズニー・チャイナと共に本作の国内配給を司ることになる。『アイアンマン3』の撮影はこの1カ月以内にも、まずはノース・カリフォルニアで開始する予定だが、ご一行はその後に中国へと飛び、どんなシークエンスになるのか想像もつかないが、そこで一連の撮影を敢行することになりそうだ。

Ironman
100億ドル規模の多額の製作費とその確実な回収を不可欠とするハリウッド映画にとって、市場としてのポテンシャルを搭載した中国はもはや避けては通れない存在だ。しかも中国では3D映画への需要が軒並み高まっており、米国内では伸び悩んだ諸作品もここでは多くの観客を呼び、それに先日公開されたばかりの『タイタニック3D』も記録的な大ヒットを遂げている。

そしてもうひとつ大事なファクターとして、この“合作”というスタイルがある。中国政府は自国の映画産業を守るという意味での制度上、外国映画の輸入本数を50本に制限している。その中の25本はハリウッド映画で占められ、その他の枠を他外国が奪い合うという形になる(WTOによる規制緩和要請もあり、先日、習近平氏が訪米した際にはホワイトハウスで会談が行われ、ハリウッド映画の受け入れ拡大、または興収配分のパーセンテージに関する大きな歩みよりがあったとみられる)。

ただしこれらの映画製作に中国企業が参加している場合はこれは例外扱いとなる。今後ますます重要になる中国市場での自由な展開を見据えて、ハリウッド映画が中国進出する流れはさらに強まっていくことだろう。このブログも全米ボックスオフィスなどではなく、中国ボックスオフィスこそチェックすべきなのかもしれない。

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2012/04/16

【興行】北米週末Ranking Apr13-15

先.週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Apr.13-15 weekend 推計

01 The Hunger Games $21.5M
02 The Three Stooges $17.1M
03 The Cabin in the Woods $14.8M

04 Titanic 3D
$11.6M
05 American Reunion $10.7M
06 Mirror Mirror $7.0M
07 Wrath of the Titans $6.9M
08 21 Jump Street
$6.8M
09 Lockout $6.25M
10 Dr. Seuss' The Lorax
$3.0M

Hunger■変則的ではあるが、まずは全米TOP10ではなく、ついに劇場公開が始まった『バトルシップ』の興行成績から。本作はアメリカ公開(5月18日)に先行して世界24カ国で封切られるという“外堀り”作戦を取っており、現在までの世界興収は5800万ドルほど。北朝鮮からのミサイル発射に揺れた韓国では、その時勢を反映してか“続編モノではない映画”として歴代最高の初日興収をマークしている。

同作は製作費2億ドルに加えマーケティング費を加えると2億5千万ドルを超えると言われており、この巨額の投資から果たして利益が生み出せるか否かにも注目が集まっている。主演は『ジョン・カーター』のテイラー・キッシュ。

■それではいつものように全米興収ランキングを見ていこう。"The Hunger Games"がまたしても首位をキープ。4週連続の1位獲得は2010年の『アバター』以来のこと。現在までの米国内興収は3億3710万ドル、世界興収は5億3110万ドル。その割合から見ても海外に比べて米国内での人気が圧倒的(64パーセント)であることに気づかされる。製作費は7800万ドル。

なお、『ハンガーゲーム』をめぐっては既に続編製作が今夏撮影入りに向けて起動中であり、1作目のゲイリー・ロス監督の降板を受けて、ライオンズゲートによる急ピッチの監督探しが行われている。LAタイムズの情報によれば、スタジオ関係者が明かした複数人からなる候補者リストの中にはデヴィッド・クローネンバーグ、アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥといった一筋縄ではいかないビッグネームも含まれている模様。

Stooges ■さて今週、果敢に首位獲得に挑んだ作品の急先鋒となったのは"The Three Stooges"だった。これは「3ばか大将」の名前で知られる往年の人気コメディシリーズを、『メリーに首ったけ』などで知られるファレリー兄弟が再びスクリーンに召還した新作だ。初日の観客層は18歳以下が30パーセント、男性客が6割という結果に。製作費は3500万ドル。

■3位には"The Cabin in the Woods"が初登場。今年『アベンジャーズ』を世に放つジョシュ・ウェドン監督が共同脚本を務めたことでも話題のホラーだ。出演はクリス・へムズワース、クリステン・コノリー、リチャード・ジェンキンスら。男性客が57パーセント、25歳以上が65パーセントを占める。製作費は4500万ドル。この作品をめぐっては酷評する人と絶賛する人とがせめぎ合っているような状況。興行的に見ると初日の金曜から土曜日にかけて3パーセント近く興収がアップしており、何らかの口コミ効果が読みとれる。

■『タイタニック3D』は4位にランクダウン。しかしながら世界的に見るとこれが堅実なヒット中で、公開2週で世界興収1億9000万ドル。とりわけ中国では高い動員数を獲得しているのだとか(ちなみに中国では例のケイト・ウィンスレットのヌードシーンは「あまりにリアルで、みんなが手で触れようとする可能性がある」とのことで検閲に引っ掛かり、カットとなっている)

■5位の"American Reunion"は先週比50パーセントダウン(可もなく不可もなくといった感じか)。製作費5000万ドルのところ、現在までの累計興収は4000万ドルほど。ターセム・シン監督による「白雪姫」ムービー"Mirror Mirror"は興収5000万ドルほど。製作費は8500万ドル。タイタンの逆襲』(Wrath of the Titans)は7位に。こちらは製作費1億5000万ドルのところ7000万ドルを越えたあたり。"21 Jump Street"は製作費4000万ドルほどながら、累計興収は1億2000万ドルに達している。

■リュック・ベッソン製作のSFアクション"Lockout"は9位デビューとなった。オープニング3日間の興収は625万ドル。最近のベッソン・プロデュース作"Colombiana"や『パリより愛をこめて』や『トランスポーター3』といった作品(いずれもオープニング興収1000万ドル前後)よりも低い数字となっている。主演はガイ・ピアースとマギー・グレイス。65パーセントが男性客で、25歳以上と以下とではちょうど半々に分かれている模様。製作費は2000万ドル。

■トップ10圏外では15位にワインスタイン・カンパニー配給作"Bully"が仕切り直しで再デビュー。というのも、こちらの記事でお伝えしたように、このたび再編集版が新たなレーティング「PG-13」を獲得したことで、より多くの劇場で、幅広い年齢層の観客の観賞が可能となったのだ。現在のところ全米158館での上映となっている。

■また、さらに下位では今年のアカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされたカナダ・ケベック州(つまりフランス語)の映画"Monsieur Lazhar"が全米19館で封切られている。とある悲劇を体験した小学校のクラスに、新たな代理教師がやってくる。彼の名はラザール。懸命に子供たちに真向かおうとする彼だったが、実は彼もまたとてつもない悲劇を越えてこのカナダへやってきた人だった―。1館あたりのアベレージ興収6300ドル越えとなかなかの堅実な数字。この作品は『ぼくたちのムッシュ・ラザール』というタイトルで今夏日本公開となる。このところ筆者のおススメ映画として掲げている作品です。

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2012/04/14

【NEWS】ルヘイン小説が映画化へ。ディカプリオが主演予定

Leoワーナーブラザーズがデニス・ルヘインの新作小説"Live By Night"の映画化権を取得したとDeadlineが報じている。同スタジオは今後レオナルド・ディカプリオ率いる製作会社アピアン・ウェイと組み、レオの主演作としてこの企画を進めていく予定だ。

デニス・ルヘインといえば、過去にはイーストウッド監督作『ミスティック・リバー』、ベン・アフレック監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』、そしてスコセッシ監督とディカプリオが組んだ『シャッター・アイランド』の原作者としても知られ、これらの作品は原作、映画ともに高い評価を獲得している。

今回話題に昇っている"Live By Night"は今年の10月ごろに発売予定とのことで、その内容についてはまだ多くが謎に包まれたままだ。しかしながら第一次大戦末期のアメリカの混沌を描いたルヘイン著「運命の日」(原題"The Given Day")にはじまる3部作の中篇にあたり、前作の登場人物が禁酒法時代に繰り広げる物語―とされている。

この「運命の日」に関しても過去にサム・ライミ監督が映画化を検討したことがあったが、結局、結論が出せないまま権利が失効してしまっている。

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【NEWS】ブラピ&アンジー婚約

BBCによると、ブラッド・ピット(48)とアンジェリーナ・ジョリー(36)が婚約したことを広報担当者が認めたそうだ。挙式の日取りなどについてはまだ決まっていない。

2005年頃よりハリウッド最強のカップルとして知られてきた彼らは、これまで長らく事実婚の状態を続けてきた。今回の婚約に至った背景には、ふたりの間に育つ6人の子供たち(そのうち3人は養子)による強い勧めがあったようだ。

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【NEWS】アレン次回作はアメリカで撮影

Varietyによると、ウディ・アレンは新作"To Rome with Love"のローマ・プレミアにて記者の質問に応え、次回作はサンフランシスコとニューヨークでの撮影を予定していると明かしたそうだ。その詳しいプロットまでは分かっていない。

これまでは一部の報道によりアレンの次回作はデンマークの首都コペンハーゲンを舞台にするのではとの見方が広がっていた。

アレンの新作"To Rome with Love"は6月14日のロサンジェルス映画祭にて米プレミアを迎え、同月22日より全米公開される。

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2012/04/13

【NEWS】シン・シティ2製作決定

時は満ちた。2005年に第1弾が劇場公開されて以来、長らく続編製作の可能性が取りざたされてきた『シン・シティ』がついにファイナンスを完了させ、ロバート・ロドリゲス率いるクイック・ドロー・プロダクション、ARフィルムズ、ディメンション・フィルムズ製作のもと、今夏より"Sin City: A Dame to Kill For"の撮影に突入することが発表された。

続編ではロバート・ロドリゲスはもちろんのこと、原作グラフィック・ノベルの創造者であり映画版で共同監督を務めたフランク・ミラーも再登板を果たす。脚本はフランク・ミラーの草稿をもとに『ディパーテッド』などで知られるウィリアム・モナハンが執筆。また前作のキャスト陣もほぼそのままの形で再集結する見込みで、具体的なキャスティングは来週以降にはじまる。

ロバート・ロドリゲス監督は公式アナウンスメントの中で「一作目が完成した時からずっと(共同監督)フランク・ミラーと彼の創り出した世界へ再び舞い戻りたいと想い続けてきた。と同時に、ファンの期待を上回るような特別な作品でないと決して世に出せないぞという使命も感じてきた」と意欲満々。

一方で彼はこの4月に『マシェーテ』の続編となる"Machete Kills Again"を手掛けることになっており、それが終わり次第、こちらに本腰を入れるものと見られる。

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【NEWS】リドリー・スコット新作スリラーにブラッド・ピット、ハビエル・バルデム出演?

すべては『ノーカントリー』や『ザ・ロード』の原作で知られるピュリッツァー賞受賞作家コーマック・マッカーシーが極秘裏に新作小説ならぬ新作オリジナル脚本を書き上げていたことに端を発する。そのタイトルは"The Counselor"。人々の信頼を勝ち得たひとりの弁護士がドラッグ・ビジネスの沼に足を引きずりこまれ、そこからどうにか抜け出そうと決死の覚悟でサバイバルに挑む物語。

当代随一の作家が紡ぐオリジナル脚本というだけあって、映画界はすぐさま慌ただしく動きだした。そしてこの企画をいち早く自分の懐に抱えこんだのがリドリー・スコットだった。この人、巨匠は巨匠でも、とにかく他とはスピードが段違いだ。本作はあまたあるリドリーの準備作の優先順位を全部すっ飛ばして、製作中のSF大作『プロメテウス』に続く“次回作”として滑り込み。そして主演にはマイケル・ファスベンダーが決定した。

猛スピードの下準備はなおも続く。Deadlineが伝えるところによると、本作の共演者としてブラッド・ピットとハビエル・バルデムが本格的に交渉のテーブルに付いている模様。そしてアンジェリーナ・ジョリーにもヒロイン役としての出演の可能性が浮上しているとか。

そもそもアンジーとリドリー・スコットは、近い将来に女性冒険家ガートルード・ベルの伝記映画でコラボレーションを果たす予定だ。これが後回しとなった今、せめてもの埋め合わせとして彼女にこのような話が打診されているのかもしれない。とはいえ、ブラピとアンジーは片方が撮影中のときには片方が子育てに専念するといった具合にローテーション式に仕事をこなしており、この"The Counselor"に両者が揃って出演するなんてことあり得るのか、と疑問視する声もある。

なお、マイケル・ファスベンダーは『プロメテウス』で、ブラッド・ピットは『テルマ&ルイーズ』でそれぞれリドリー組の現場を体験済み。ハビエル・バルデムはコーマック・マッカーシー原作『ノーカントリー』でオカッパ頭の殺し屋役を演じオスカーを受賞している。

"The Counselor"の撮影は6月より開始予定。

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【NEWS】ステイサム、FAST SIXには出演せず

Jason かなりのハマり役だと思われただけにちょっと残念なニュースだ。昨年大ヒットを記録した『ワイルドスピードMEGA MAX』の続編となる"FAST SIX"への出演がウワサされていたジェイソン・ステイサムだが、Twitchが報じるところによるとステイサム側はこの話を断ったようだ。その明確な理由には触れられていない。

シリーズ6作目となるFast Six(仮タイトル)は来月より撮影開始予定。ジャスティン・リン監督ほか、ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカーやドウェイン・ジョンソンも再集結する。ジョンソンがつい最近マスコミに語ったところによると、6作目、7作目を一度に撮影するという当初の計画は消滅し、6はイギリス、そして7はドイツを舞台に別々のタイミングで撮影されることになるそうだ。

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【予告編】Looper

Looper ここ10年のうち鮮烈なる印象を受けた映画を10本挙げよと言われたなら、個人的に『ブリック』は必ずその群に含めるだろう。インディーズから這い上がってきた気鋭のフィルムメーカー、ライアン・ジョンソンがジョゼフ・ゴードン=レヴィットと組んだ新感触の学園ハードボイルド映画がそれだった。

あれから7年。すっかり世界の注目株へと成長したジョンソンが、ふたたびゴードン=レヴィットと組んで送るSFクライム・アクション"Looper"の予告編が登場した。今回の題材となるのは闇社会で利用されるタイムトラベル。マフィアの殺し屋として暗躍する主人公(ゴードン=レヴィット)のもとに送り込まれてきたのは、なんと30年後の自分自身(ブルース・ウィリス)だった!?

昨年のカンヌ映画祭のフィルムマーケットでも話題沸騰となった本作は、まだ完成前の段階でフィルムディストリクトが米配給権をお買い上げ。いったいどんな世界を垣間見せてくれるのだろうか。

出演はゴードン=レヴィット、ウィリスのほかにエミリー・ブラント、ポール・ダノ、ジェフ・ダニエルズら。米公開は9月28日。

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【NEWS】メル・ギブソンの新作、棚上げに

映画監督として『ブレイブハート』『パッション』『アポカリプス』というハイクオリティの作品を世に送り出したことでも定評のあるメル・ギブソン。しかし私生活はしっちゃかめっちゃかで、2008年以降、反ユダヤ的な発言を口走りユダヤ人団体の怒りを買ったり、DV疑惑が浮上したり。やがてすっかり映画オファーもこなくなり、でもこういう劣勢のときこそ攻勢に打って出ようと、彼はワーナーブラザーズのもとで"The Maccabees"という作品を企画中だった。古代ユダヤの英雄ユダ・マカビーの物語である。

*ユダ・マカビーについてはこちらの過去記事をご覧ください。

しかしながら、このたびワーナーブラザーズは『氷の微笑』などで知られるジョー・エスターハスによる脚本の完成度の未熟さを指摘し、本作の製作を棚上げすることを発表した。

ここで終わればよかったのだが、今度はエスタハース側が9ページも渡る怒りの書簡をギブソン側に送りつけ、その中で「すべてアンタが“アンチ・ユダヤ”であることが原因だ!」と糾弾。文中にはこの映画の企画途中でエスタハースが目にした数々のメルの常軌を逸した行動などが取りざたされている。

またこれに負けじとメル・ギブソンも反論の手紙を送りつけた。曰く、「ワーナーと私は、君の書いた脚本の草稿にほんとうに失望させられたんだ」「仮に私が君の糾弾するような内容の人間であったなら、速やかにこの仕事から手を引けばよかったじゃないか」「私は長らくこの映画が作りたいと強く望んできた。これからもその姿勢は変わらない。ただし君の脚本は抜きで」「この先、君と交流する機会は二度とないだろう。」

大人たちの泥仕合である。ひょんなことで紀元前160年の太古から騒動に巻き込まれた英雄マカビーも、たいそう迷惑していることだろう。

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2012/04/12

【NEWS】タランティーノ最新作の第1弾ポスター

現在、鋭意撮影中のクエンティン・タランティーノ最新作"Django Unchained"の第1弾ポスターがYahoo Movies経由で公開された。

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今回は1800年代のアメリカ南部を舞台に、黒人奴隷だった男がドイツ人バウンティ・ハンターに弟子入りして腕を磨き、いつしか妻が囚われた巨大プランテーションに殴り込みをかける―というストーリー。主演にはジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ケリー・ワシントン。そしてレオナルド・ディカプリオが悪役に挑戦しているのも見どころだ。

"Django Unchained"は今年の12月25日に全米にて封切られる。

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2012/04/11

【NEWS】トロントの街角に“東京”出現

Pacific_rim 『パンズ・ラビリンス』で世界に名高いギレルモ・デル・トロがいま監督作として取り組んでいるのは"Pacific Rim"というSF超大作。

地球上に出現した巨大モンスターを倒すべく防衛軍の精鋭たちがニュータイプのロボット兵器に乗り込み死闘を繰り広げるという、まさに日本人のオタク魂をくすぐる内容なわけだが、その期待に呼応するかのように、CBS NEWSがその撮影現場の様子を映し出している。

そこは広がるのは、紛れもないトロントの下町でありながら、なぜか見渡す限りのトーキョー・・・。どうやら一区画に表層的な装飾を施しているようだ。近所で働く女性は「わがオフィスには日本の国旗が掲揚されているわ。きっとセットの一部なんでしょうね」と語っている。

ハリウッド映画にはヘンテコなニッポンが登場するのが常だが、はたして今回のクオリティのほどは?そのディテール、このニュース映像でしかとご覧ください。

"Pacific Rim"(CBSでは別名"Silent Seas"とも紹介している)の公開日は2013年7月12日を予定。出演はチャーリー・ハンナム、イドリス・エルバ、チャーリー・デイ、ロン・パールマン、菊地凛子ら。

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【NEWS】舞台ライオンキングがブロードウェイ最高興収を記録

ブロードウェイ・ミュージカル「ライオンキング」が現在までの累計興収を8億5380万ドルとし、『オペラ座の怪人』の8億5310万ドルを上回り歴代トップとなった

「オペラ座の怪人」は1988年から続くブロードウェイ史上歴代1位のロングラン作品であり、舞台版「ライオンキング」はその9年後の1997年に封切られている。これほどの公演期間の差がありながらの「ライオン」の首位奪取。同作がいかに猛然たる勢いで人気を博してきたかが伺える。

ディズニーの同名アニメーション作品をベースとするミュージカル版「ライオンキング」は、映画監督としても有名なジュリー・テイモアが演出を手掛け、1998年のトニー賞では最優ミュージカル賞をはじめ、演出賞や衣装デザイン賞など6部門に輝いた。また本編中で歌われるナンバーはエルトン・ジョンが作曲を手掛けている。

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【NEWS】ハインラインのSF小説をアレックス・プロヤスが映画化

Imagescatc8at2 『ダーク・シティ』や『アイ、ロボット』で知られながらも、このところ新作として準備を進めていた"Paradise Lost"や"Dracula Zero"が製作費の都合上ことごとくストップしてしまう憂き目を見ていた映画監督アレックス・プロヤス。そんな彼が次回作としてSF小説の巨匠ロバート・A・ハインラインの"The Unpleasand Profession of Jonathan Hoag"を手掛けることが正式に決まった。この企画自体はずいぶん前から持ち上がっていたが、プロヤスの現状を鑑みての繰り上げ製作入りということになった模様。撮影は今年の秋ごろよりオーストラリアで行われる。

本作は自分が日中の出来事をなんら覚えていないことに気づいたひとりの男ジョナサン・ホーグ氏が夫婦探偵に「自分のあとを付けてくれ」と依頼。ごく簡単な仕事かと思われたが、いつしか状況は一変。夫婦はとんでもない事態に巻き込まれる羽目となり…。プロヤスは若かりしときにこの小説の魅力に取りつかれ、それが怪作『ダーク・シティ』を生みだす着火点となったそうだ。

長きにわたる製作トラブルの果てに自らの創造の源へ原点回帰することになったプロヤス。今回は彼の得意ジャンルを扱うだけに、ここ数年の鬱憤を晴らすような集大成を期待したいものだ。

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2012/04/10

【NEWS】「メリー・ポピンズ」の真実を描く映画にトム・ハンクス?

複数のメディアが伝えるところによると、映画「メリー・ポピンズ」の裏側に迫った"Saving Mr. Banks"の主演にトム・ハンクスとエマ・トンプソンの名前が挙がっているそうだ。

Saving
1964年に世界で大ヒットを記録した『メリー・ポピンズ』。誰もが心を高揚させ笑顔になれるこのファンタジー映画製作の裏側で、ただ一人だけ苦渋の表情を浮かべる人物が存在した。それは他でもない原作者の女流作家P.L.トラヴァースだった。彼女のもとにはこの原作をぜひとも映画化したいと望むウォルト・ディズニーが、じつに14年に渡って説得に訪れたという。そしてようやく承諾が得られたかと思えば、映画製作の過程で彼女は逐一厳しい要望を突きつけた。そして実際に完成した作品を目の当たりにしたとき、トラヴァースは絶望的な気持ちに襲われたと言う(とくに実写とアニメーションの融合シーンと、あの楽曲の数々に不快感をあらわにしたとか)。それに原作のポピンズは映画のように朗らかなやさしい人物というわけではなかった。いったい彼女にとって「メリー・ポピンズ」とはどんな想いのこもった物語だったのか―。

そんな興味深い背景に迫ったディズニー製作の新作"Saving Mr. Banks"。

ミスター・バンクスとは「メリー・ポピンズ」に登場する一家の堅物なお父さんのこと。彼のモデルとなったのはトラヴァースが幼い時に亡くなった実父で、彼女は父との関係性に戸惑いながら幼少期を送ったという。

『しあわせの隠れ場所』のジョン・リー・ハンコックが監督を務める本作は、現在キャスティング行程の真っただ中。ウォルト・ディズニー役にトム・ハンクス、トラヴァース役にはエマ・トンプソンと、あと以前はメリル・ストリープの名前も挙がっていたというが、メリルがいまだ候補内に留まっているかどうかは定かではない。

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2012/04/09

【興行】北米週末Ranking Apr.06-08

先.週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Apr.06-08 weekend 推計

01 The Hunger Games $33.5M
02 American Reunion $21.5M
03 Titanic 3D $17.4M
 
04 Wrath of the Titans
$15.0M
05 Mirror Mirror $11.0M
06 21 Jump Street $10.2M
07 Dr. Seuss' The Lorax $5.0M
08 Salmon Fishing in the Yemen
$0.975M
09 John Carter $0.82M
10 Safe House
$0.581M

Hunger ■"The Hunger Games"が3週目も軽々と首位を獲得した。金~日の興収は3350万ドル。先週末比43パーセント減という下げ止まりが働いており、女性にのみ人気だった『トワイライト』シリーズとの明確な違いが浮き彫りになっている。また累計興収は早くも3億ドルの大台を突破。現時点で『アバター』(7億6千万ドル)を頂点とする米歴代興収ランキングの第37位にまで達しており、2003年の『パイレーツ・オブ・カリビアン』が公開101日かけてようやく到達した興収ラインを僅か17日で越境したことになる。この先いったいどこまで数字を伸ばしてくるのだろうか。

この『ハンガーゲーム』をめぐってはすでに続編製作の下準備も始まっている。『スラムドッグ・ミリオネア』や『127時間』で知られるサイモン・ビューフォイが脚本を手掛けるほか、主演のジェニファー・ローレンスをはじめとするキャスト陣も再集結。監督のゲイリー・ロスに関しては一部で「続投なし」との報道も駆け巡ったが、実際は「まだ結論は出ていない」というのが真相のようだ。update:ゲイリー・ロスの続投はなくなりました。

Reunion ■さて、今週も王者『ハンガーゲーム』を倒せとばかりに果敢な挑戦者が現れた(結果的に敗北を喫したが)。その挑戦者たちを見ていこう。

■まず新作組の急先鋒となったのは『アメリカン・パイ』シリーズの久々の新作"American Reunion"だ。もちろんのことレーティングは「R指定」。金~日のオープニング興収は2150万ドル。これは1999年の『アメリカン・パイ』第1作目をやや上回る数字だ。この第1作目は公開後徐々に人気を拡大させ、最終的には1億ドルの大台を突破している。"Reunion"もその流れに連なることができるだろうか。

なお、"Reunion"初日の観客層は61パーセントが25歳以上。男女比では1パーセントだけ男性が上回った。

Titanic■3位に初登場したのは『タイタニック3D』。ただし本作は通常の金曜日公開を避けて「水曜日公開」の戦略を採っており、他作品の週末興収と単純比較するのは難しいかもしれない。1997年公開のオリジナル版に1800万ドルの3D加工を施し新たな衣でお目見えした今回の『3D版』だが、初日の劇場に終結した観客層を見ると、その51パーセントが25歳以下、60パーセントが女性客だったようだ。

■『タイタンの戦い』の続編『タイタンの逆襲』(Wrath of the Titans)は4位に落ち付いた。製作費1億5千万ドルの意欲作なわけだが、米興収は先週末に比べて55パーセントほどダウン。これは平均的な落ち方よりもやや下降が急勾配な印象だ。しかしながら本作は米興収に比べて海外興収のほうが順調との見方もある。米と海外を合わせると現在の世界興収(10日間)は1億3500万ドルほど。3Dであることも含め、どちらかというと米国内よりも海外セールスに照準を合わせるべきブランドなのかもしれない。

■逆に"Mirror Mirror"はやや下げ止まりが働き、先週末比39パーセント減。現在までの累計興収は3650万ドルほど。製作費は8500万ドルとのことなので、順調にペイしていければよいのだが。

■6位の"21 Jump Street"は公開4週目にして興収1億ドルを突破。製作費4200万ドルの作品ながら大きな成果を残したことになる。本作のヒットは主演のジョナ・ヒルとチャニング・テイタムの今後の出演作にも大きく関わってきそうだ。7位の"Dr.Seuss' The Lorax"は累計興収を2億ドル突破間近。製作費7千万ドル。

■伏兵"Salomon Fishing in the Yemen"は先週に比べて順位をワンランク上げてきた。ミニシアター系を中心に高い評価を受けている本作だけに今後どれだけ勢いを持続できるかにも注目があつまる。さて、ディズニーの"John Carter"は9位となった。公開5週目で興収は6800万ドル。何度も言うが、製作費は2億5000万ドル。本作の興行的失敗というかある意味“無謀さ”については然るべき検証が続けられていることだろうが、筆者個人の味方ではフォックスが『アバター』で成功を納めた後、どこの大手スタジオもそれに続けてばかりに大博打打って出るようなプロジェクトを浮上させ、『ジョン・カーター』もその流れの一環だったのだと思われる。ユニバーサルがもうじきリリースする『バトルシップ』もそのひとつ。こちらはどうか失敗せずに打ち上げられますように。

■トップ10圏外ではインドネシアから世界に放たれたアクション映画"The Raid"が公開3週目にして12位にまで浮上してきている。世界の映画祭で人気と認知度を獲得してきた本作だが、来週以降さらに劇場数を増やしてくる模様だ。リメイク企画もあるそうで、今後の動向にも気をつけておいた方がよさそうだ。

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【NEWS】BullyがPG13を獲得

Bullyアメリカではハーヴェイ・ワインスタイン率いるワインスタイン・カンパニー配給のドキュメンタリー"Bully"をめぐって大きな議論が巻き起こってきた。アメリカの学校にはびこる深刻ないじめ問題に真っ向から切り込んだ本作は何にも増して同年代の青少年に観てもらいたい映画なのにもかかわらず、MPAA(Motion Pictures Association of America)が下したレーティング判定は「R指定」(17歳以下は保護者の同伴なしでは観賞不可)。理由は「本編中に青少年にとって悪影響となる言葉が複数回使用される」というものだった(アメリカではFワードに代表される"curse word"の使用に関して厳しい判定がなされる)。

ワインスタインらはこの判定を不服として今年2月に異議申し立てを行ったが、その時にはMPAA評議員の多数決により否決された(ほんの一票差での否決だったとか)。

しかし一行はめげなかった。すでにアメリカでは劇場公開が始まっているが、MPAAより下された「R指定」は身にまとわず、あくまで青少年へ門戸を閉ざさぬように「レイティングなし」の状態で上映をはじめた。アメリカの劇場のほとんどではMPAAがレイティング基準を示した作品のみを安定供給する方針なので、この「レイティングなし」は実質上アメリカのごく限られた劇場でしか上映できないことを意味する。

と同時に"Bully"のリー・ハーシュ監督は地道に本作の再編集を続け、本編中に6回繰り返される“とある言葉”の大部分を削除することに踏み切った。ただしメインのシーンではそのまま残す形で。これにより本作はMPAAから最終的に当初のR指定よりも1ランク規制のゆるい「PG-13」(13歳以下は保護者の同意が必要)というレイティングを獲得した。これは中学校などでも上映可能なレベルである。

ハーシュ監督はクリエイティブな意向が損なわれない形でPG-13を獲得できたことを「勝利」であるとしながらも、一方で「これらの(問題となっている)言葉は、実際にイジメにあっている子供たちが毎日のように突きつけられているもの」という言葉も残している。なるほどこれらの心地の良くない言葉は、彼らにとっての日常でもあるわけだ。結果的に観客を真実から遠ざけることを促すこととなったMPAAの判断、そしてレイティング・システムの是非について今後も議論が続いていくことになりそうだ。

この新レイティング「PG-13」が付与された再編集版は4月13日より全米公開される。

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2012/04/08

【レビュー】SPEC 天

かつてマーティン・スコセッシ監督は、自身の初となるTVドラマシリーズ「ヴォードウォーク・エンパイア」を始動するにあたり、「(これまで自分が取り組んできた)映画の2時間という限られた枠ではなく、もっと長期的なスパンでキャラクターを描いていくということに興味が湧いた」と語っていた。

その言葉は僕が映画版『SPEC』の公開に胸をときめかせ、わざわざ劇場へと足を運んだ理由にもあてはまる。普段はテレビドラマになんて露ほどの関心も示さない僕だが、このシリーズに関しては一話も欠かさず視聴しており、その中で僕は自ずと主人公の成長に長期的に寄り添ってきたことになるからだ。

今回の映画版は実質上のファン感謝祭に等しい。僕にとってはこのプレゼントを受け取らない理由なんて何もなかった。と同時に、シリーズを知らない人にこれを無理やりお勧めしようという想いは毛頭持ち合わせていない。

自分がこの「SPEC」シリーズに惹かれた理由は3つある。それは「堤幸彦のTVドラマ演出は好きだ」「主題歌とそのタイトルバックがカッコ良い」「ほんのささやかな特殊能力(スペック)を持つキャラクターたちが味わい深い」というもの。とくに3つ目に関しては、古くは「NIGHT HEAD」から『X-MEN』『PUSH』「HEROES」「七瀬ふたたび」などの伝統路線を好む人にはたまらないものがある。彼らのスペックが地味であればあるほど面白い。その趣向を毎回どのように斬新なカット割りで映像表現するのかというのも楽しみの一つだった。

繰り返しになるが、映画版はファン感謝祭だった。しかし上記の僕を魅了した3つの要因はどれも含まれなかった。テレビシリーズのリズムやカメラ・アングルやカット割りは映画のスクリーンに映し出されるとちょっとした違和感を生じさせるものだし、テレビ版スペシャルドラマ「翔」同様に主題歌のタイトルバックは省略されていた。それに、ささやかなスペックの数々は映画版にあわせてCG満載のスペクタクル系のそれへと変貌していた。つまり僕は自分がこのシリーズを好んでいた理由を上映中に再確認することなく、それを前提条件とした上での観賞を余儀なくされたわけである。

作話上の疑問もある。映画内に散りばめられるキーワードや展開にはなぜか「エヴァンゲリオン」を彷彿とさせるものが多く含まれていた。これは意図的なのか、否か。世界と未来を巻き込む陰謀論を描くにあたってこれは避けられない道だったのだろうか。

「SPEC」シリーズにおいて「映画版」は最高傑作とか集大成といった類のものではない。ファンにとってのモチベーション更新の機会、あるいはひとつの通過点に過ぎない。また最近のテレビドラマはオンエア時よりもDVDセールスがビジネスの肝となることでも知られている。今回の映画版も、これによって関心を持った人々をDVDへと引き寄せるためのひとつの誘導装置として考えるならば、それはそれで大きな成果を伴う的確な戦略と言えるのだろう。

すべてはスコセッシが語るように「長期間かけて育てる」過程なのである。

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2012/04/07

【NEWS】X-MEN続編は1月に撮影

結論から言うと、『X-MENファースト・ジェネレーション2』の撮影は来年1月ごろに行われることになりそうだ。

X-MENの続編といっても現代版(1~3)ではなく、60年代を舞台にした「ファースト・ジェネレーション」の続編となる。斬新なビジュアルとストーリーラインで新たな金鉱を掘り当てたこの新機軸には、第2弾でも引き続きマシュー・ヴォーン(『キック・アス!』)が監督に再登板することで話が進んでいる。が、ことキャスティングに関してはマグニートでもプロフェッサーXでもなく、あの変幻自在のミスティークを演じたジェニファー・ローレンスをめぐってスタジオ間の争奪戦が繰り広げられてきた。

Jenifer
すべての原因は彼女の主演作『ハンガーゲーム』が現在大ヒットを記録中なことにある。この映画が封切られるや多くの若者たちに支持されすっかり時代のアイコンと化したローレンス。その『ハンガーゲーム』には列記とした続編が存在し、こちらの製作も迅速に進められていくことが予想されている。すでにキャストやスタッフのとの契約交渉もはじまり、今のところ第2弾は8月か9月ごろに撮影入りするとの見方が強まっている。

対する『X-MEN ファースト・ジェネレーション2』は当初、秋ごろの撮影入りを示唆していた。しかしこれでは両作のスケジュールが衝突しかねない。となると、ローレンスにとってあくまで助演レベルに過ぎない『ファーストジェネレーション』には降板の可能性すら生じてしまう。

『X-MEN』を製作する20世紀フォックスにはこのまま『ハンガーゲーム』のライオンズゲート社とトコトンやりあうという選択肢もあったのだが、やはり何よりもジェニファー・ローレンスの獲得を第一と考え、最終的には平和裏に撮影時期を1月へと後退させるという決断に達した模様だ。

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2012/04/06

【NEWS】グレース・ケリー役でニコール・キッドマン交渉入り

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現在、映画界ではグレース・ケリーにまつわる伝記映画"Grace of Monaco"のキャスティングの行方に注目が集まっている。『エディット・ピアフ 愛の賛歌』のオリヴィエ・ダアンが監督を務める本作は、ハリウッドの大女優にしてカンヌ映画祭で出逢ったモナコ大公にプロポーズされモナコ公妃となったケリーが、やがてこの国に訪れる1961~62年の政治的危機へと果敢に立ち向かっていく物語(詳しくはこちらをご覧ください)。アラッシュ・アメルが執筆したこの映画の脚本は昨年のブラックリスト(スタジオ首脳が選ぶ、未製作の優秀脚本リスト)入りを果たしている。

そしてVarietyによると、このケリー役として現在、ニコール・キッドマンが交渉入りしているのだとか。この人選の可能性については当初より「大いにあり得る」との声が高まっていた。この役に不可欠なのはグレース・ケリーの神秘的な美しさと、国家の危機に際し国民の心を一つにまとめていく芯の強さ。それは同時代の俳優だとニコール・キッドマンくらいにしか体現できない域であることは誰もが納得するところだろう。

とはいえ、この交渉はまだ締結には至っていない模様なので、まずは順調に進展していくことを祈りたいものだ。

映画界では『英国王のスピーチ』を皮切りに、歴史上の偉人の隠れたエピソードに焦点をあてる企画が大流行。『マリリン 7日間の恋』や『マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙』に加え、アルフレッド・ヒッチコックにまつわる映画製作も起動し、はたまたダイアナ妃の晩年に焦点を当てた"Caught in Flight"にはキッドマンの親友ナオミ・ワッツの主演が決定している。

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【NEWS】タイ版「マクベス」が上映禁止に

タイ政府文化省の映画検閲局は、シェイクスピアの「マクベス」を原案とするタイ映画"Shakespeare Must Die"を上映禁止扱いとする通達を出した。その禁止理由は「国民に政治的分裂をもたらす要素をはらんでいる」からというもの。

Shakespeare
タイの映画監督イング・カンジャナヴァニットが手掛けた本作は、タイと極めてよく似た架空の国が舞台となる。

原作同様、人間の権力への欲望をテーマとして扱うも、その作りは一筋縄ではいかない。本編中にはタイ政府に反旗を翻す市民のフッテージが挿入されたり、2006年にクーデターで失脚したタクシン元首相にそっくりのキャラクターが登場したり、また原作の「マクベス」同様、本作でもやはり「赤」が象徴的なカラーとして登場する。

ニュース映像などで既にお馴染みだが、ここタイ王国で「赤」はタクシン派のカラーとして知られる。現在もなお国家がタクシン派と反タクシン派とに分断され政治が立ち行かなくなっているタイにとっては、現政権のタクシン派(一周回って再び政権を獲得した)を揶揄するこの「赤」の使用に関してナーバスにならざるを得なかったようだ。

監督はBBCの取材に対して今回の上映禁止措置は「馬鹿げている」とし、「この国で今回のような禁止措置が下されるのはごく稀なこと。かの詩人(シェイクスピア)が死して400年が経つというのに、今頃になってはじめてそれが脅威だと言うのだから驚きです。タイの国民はそういう恐れの空気の中に暮らしているのです」と語っている。

シェイクスピアによって1600年頃に書かれたという「マクベス」は、スコットランドの将軍が権力欲に取りつかれるあまり主君を殺害し自らが王位を居座るも、その結果、政治を混乱させ忠臣たちの反感を買い、果てには自らも前王と同じく刃の前に倒れる―という物語。

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【NEWS】ゴードン=レヴィットがタランティーノ最新作への出演を取りやめ

Levitt 『(500)日のサマー』や『インセプション』で知られるジョゼフ・ゴードン=レヴィットがMTVの取材に対して、クエンティン・タランティーノ監督作"Django Unchained"への出演を取りやめたことを明かしている。彼は本作にほんの小さな役として顔を出す予定だった。

理由は「スケジュール上の都合」ということだが、これは現在準備中の彼の初長編監督作(タイトル未決定とのことだが、"Don Jon's Addiction"と報じる媒体も)の動きが本格化し、他作品に顔を出す余裕がなくなったことを意味する。タランティーノは今回のゴードン=レヴィットの監督デビューについてとても協力的だったようで、時間がとれるかどうかわからない彼に負担がかからないように、"Django Unchained"の役柄をほんの小さなものにして最終決断までずっと待っていてくれたそうだ。ゴードン=レヴィットにとってもタランティーノ作に参加することでその撮影現場から様々なことを吸収したいという想いがあったのかもしれない。

とはいえ、ゴードン=レヴィットの2012年は収穫の季節でもある。今夏にはクリストファー・ノーラン監督作にし「バットマン」最終章となる『ダークナイト・ライジング』がいよいよ封切りを迎えるほか、名脚本家デヴィッド・コープが監督を務める自転車サスペンス"Premium Rush"、ゴードン・レヴィットの出世作となった『ブリック』のライアン・ジョンソン監督が紡ぐSF映画"Looper"、そしてスティーヴン・スピルバーグ監督作"Lincoln" ではエイブラハム・リンカーンの息子役を演じる。

当の"Django Unchained"は2012年の暮れに公開。こちらは1800年代の南部を舞台に、逃げ出した黒人奴隷ジャンゴがドイツ人バウンティ・ハンターの力を借りて、悪名高き巨大プランテーション農場主に囚われた妻を奪還しようと画策する物語。主演にはジェイミー・フォックス、悪役にはレオナルド・ディカプリオ、そのほかクリストフ・ヴァルツ、サミュエル・L・ジャクソン、ケリー・ワシントン、カート・ラッセル、サシャ・バロン・コーエンなどが揃い踏みする。

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【予告編】オリバー・ストーン最新作"Saveges"

Savages オリバー・ストーンといえば80~90年代の寵児となりながらも、『ウォールストリート2』にて決定的に時代遅れと化したことを露呈した過去の遺産だと思っている。しかしこの最新作"Saveges"(翻訳本タイトルは「野蛮なやつら」)だけは、何よりもドン・ウィンズロウによる原作の面白さに賞賛の声が集まっているだけに、すっかり忘れていた期待心を再び呼び起こさずにはいられない(ウィンズロウは脚本執筆にも参加)。

本作はカリフォルニアのラグーナ・ビーチでマリファナを栽培して暮らすふたりの青年とひとりのガールフレンドが織りなすクライム・サスペンス。彼らを傘下に加えようとメキシコのドラッグ組織が手を伸ばし、ついには彼女を誘拐して要求を突きつけてきたことから事態は急速にヒートアップ。はたして彼らに出口はあるのか!?出演はテイラー・キッチュ、アーロン・ジョンソン、ブレイク・ライブリー、ジョン・トラヴォルタ、ベニチオ・デル・トロ、ユマ・サーマン、ダミアン・ビチル、サルマ・ハエック、エミール・ハーシュ。米封切は7月6日。

というわけで、新たにネットに投下された2分30秒予告編をどうぞ。

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2012/04/05

【NEWS】ハムナプトラが再興

Imagescal4v6ks Varietyによると、現在、ユニバーサル・ピクチャーズがヒット作『ハムナプトラ』(原題"The Mummy")シリーズを再起動させようと動き出しているらしい。続編ではなく再起動ゆえ、つまりは『アメイジング・スパイダーマン』みたいに監督、キャスト共に一変して新体制で臨むことを意味する。

今回の新たな軸としては、本作の脚本を手掛ける予定のジョン・スパイツの存在がある。リドリー・スコット最新作『プロメテウス』にも脚本家として携わった彼だが、どうやら『エイリアン』の原点を探るこの映画に関わったことが『ハムナプトラ』への興味と強く結びつくきっかけとなったようだ。スパイツ曰く、

「私はこの(ハムナプトラ)シリーズに『プロメテウス』のような可能性を見ています。つまり我々はシリーズのダークで恐ろしい要素にまみれた起源にまでさかのぼり、同時にこれまでにない壮大なスケールへの道筋を切り開いていくというわけです」

スパイツはデイモン・リンデロフと共同執筆した『プロメテウス』以外にも"The Darkest Hour"(日本では未公開)や"The Passengers"、"World War Robot"、それにジェリー・ブラッカイマー製作の未タイトルのスペース・アドベンチャーを手掛ける注目株。これからの映画界を支える発想の源泉としてその動向に熱い注目が集まっている。

『ハムナプトラ』シリーズは、99年公開の第1作目で世界興収4億1500万ドル、01年の続編は4億3300万ドルを記録。02年にはスピンオフ映画として『スコーピオン・キング』を発表し、ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンのアクションスターとしての道筋を作った。また08年の第3弾では世界興収4億100万ドルとやや数字は失速しているものの、ユニバーサル側はこれらのフィールドにはまだまだ大きな可能性が眠っていると考えているようだ。

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【NEWS】海洋アドベンチャー、主演にブラッドリー・クーパー?

ニューヨーク・マガジンのエンタテインメント・ブログ"Vulture"によると、ワーナーブラザーズがレジェンダリー・ピクチャーズと共に長らく温めている"Here There Be Monsters"の監督としてジャウム・コレット・セラが交渉入りしているそうだ。

Imagescann556w 本作は『L.A.コンフィデンシャル』や『ロビン・フッド』のブライアン・ヘルゲランドが脚本を手掛けた海洋アドベンチャー。独立戦争の英雄ポール・ジョーンズ(実在)がまだ若き頃、大西洋では商戦が次々に消息を絶つ事件が多発し、船舶会社の依頼によりジョーンズがその調査に乗りだすのだが、航海先でふと気がつくと、そこ、ここ、かしこは海洋モンスターの巣窟だった…。

なんともディズニーの『パイレーツ・オブ・カリビアン』の対抗軸を目指しているかのような匂いもするストーリーラインだが、ヘルゲランドのこの脚本に魅せられ、これまでロバート・ゼメキスやブラッド・バードといった有名監督らが興味を示してきた。が、今回名前が挙がっているのはそのどちらでもないスペイン出身監督、ジャウム・コレット・セラ。彼は『エスター』や『アンノウン』で知られ、最近ではハリウッド版『AKIRA』の監督として脚光を浴びた(製作費の高騰を理由にやむなく製作休止に追い込まれてしまったが)。

また現時点で製作陣は"Here There Be Monsters"の主演としてブラッドリー・クーパーを据えたい構えだとか。

当のクーパーはワーナーの大作"Paradise Lost"が暗礁に乗り上げ、現在は"Serena"の撮影中。それから『ハングオーバー3』をこなした後、ようやくスケジュールに空きが出るらしい。製作陣はそのタイミングを狙っているようだ。

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【NEWS】ダウニーJr.が弁護士役に?

Downry02 Deadlineによると、ワーナー・ブラザーズとロバート・ダウニーJr.は新たな映画企画"The Judge"の脚本家として2011年のブラックリスト(スタジオ首脳が選ぶ未製作の優れた映画脚本リスト)入り脚本家ビル・デゥブークの起用を決めたそうだ。主演にはダウニーJr.が予定され、監督にはデイヴィッド・ドブキンが決まっている。

"The Judge"の主人公は大都市で活躍する弁護士。ある日、母の死の知らせを受けて久々に帰郷した彼は、すっかり疎遠となった父に殺人の容疑がかかっていることを知る。真実を探るべく職能を生かして捜査に乗り出す彼。ひとつ、またひとつと真実へと近づくにつけ、かつて袂を分かった家族とも再び絆を取り戻していく―。なんだかダウニーJr.にしてはいつもの破天荒さが薄れ、とても綺麗なプロットに仕上がっている印象だ。

ダウニーJr.は今年の目玉作『アベンジャーズ』に出演、来年には『アイアンマン3』を控える。またティム・バートンと初タッグを組んで「ピノキオ」を起動する可能性を温めているほか、『シャーロック・ホームズ3』への再登板にも期待が高まる。一方のドブキン監督は同じワーナーブラザーズにて長らく"Arthur & Lancelot"に携わり続けているが、一度は予算超過につき製作中止の憂き目を見た本作も、最近になって再興してきたようで、目下、新たなキャスティングが急がれている。

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【NEWS】アバター続編公開は2015年以降?

もともとのアナウンスメントによると、『アバター』は3部作となり、2作目と3作目は間をおかずに一度に撮影が行われるということだった。そして『アバター2』は2014年暮れに封切られ、『アバター3』はその1年後の2015年暮れに公開―。

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つい先日には世界で最も深い海底(マリアナ海溝)への単独潜水を成功させたジェームズ・キャメロン監督だが、世界のニュースサイトを賑わせたそれらの快挙とは裏腹に映画ファンのあいだでは「で、アバターは間に合うの?」との疑問が湧きあがっている。そしてここにきて英EMPIREが『タイタニック3D』の公開にあわせてプロデューサーのジョン・ランドーに取材を試みたところ、案の定こんな答えが返ってきた。

「具体的な時期は示せないが、2014年ってのはちょっとキツいんじゃないかな」

そして公開日にこだわり、早く早くと求める潮流にひと釘刺すかのように、"Movies make release dates, release dates don't make movies."(映画が公開日を成すのであって、公開日が映画を成すわけではない)と格言じみた言葉を残している。

世間一般ではよく「締め切りが仕事のクオリティを決める」ともよく言われるが、『タイタニック』や『アバター』で自分自身に対して極限までストイックさを貫き、問答無用の映像革命を巻き起こしてきた監督チームだからこそ経験則的に口にできるこの言葉。これぞ真の意味でのクリエイティヴの自由。

しかしながら続編の製作はしっかりと進展しているようだ。現在はニュージーランドの特殊工房WETAデジタルにてアニメーション・スーパーバイザーのリッチー・ベインハムと特殊効果スーパーバイザーのノーラン・マーサ率いるチームが海中シーンにおけるパフォーマンス・キャプチャーに取り組んでいるという。

これらの海中は『アバター』における浮遊する山々のように印象的な映像で彩られるとのこと。また本編の中で海という要素は、我々が足を踏み入れ、一度は立ち去り、また再び帰ってくるものとして描かれるようだ。きっとそこには生命誕生の歴史と未来とが象徴されているのだろう。

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2012/04/04

【NEWS】リーアム・ニーソン、航空サスペンスに主演か

Neeson ある時はジェダイ・マスター、またある時はゴッサム・シティを恐怖に陥れる謎の人物、あるいは誘拐された娘のために元CIAの特殊能力を駆使したった一人で相手組織を壊滅させる怒りの男―そんな映画界の頼れるアイコンことリーアム・ニーソンが、新たに"Non-Stop"という映画の出演交渉に入っていることが分かった。

Varietyによると、本作は心身ともに疲れきった航空保安局の刑事が国際線の旅客機内で前代未聞の脅威に見舞われるという内容。その脅威の実態が何なのかはまだベールに覆われたままだ(いずれにしてもリーアム師匠はその脅威を全力でせん滅してくれるはず)。ジョン・リチャードソン&クリス・ローチが脚本を執筆し、今のところ"Never Back Down"のジェフ・ワドロウが監督を務める予定。製作にはジョエル・シルバー率いるダークキャッスル・エンタテインメント。ダークキャッスルとニーソンが組むのは2011年のヒット作『アンノウン』以来となる。

リーアム・ニーソンの出演作といえば2012年も枚挙にいとまがない。超大作『バトルシップ』に続いては『タイタンの逆襲』に再登板、今夏にはあの待望の映画にも(以下、自主検閲)。さらには、あのスーパー親父アクションとして当たり役となった『96時間』の続編撮影も終えており、こちらは10月の劇場公開に向けて現在ポスプロ段階に入っている。またニーソンをめぐっては『プレシャス』のリー・ダニエル監督が手掛ける"The Butler"でジョンソン大統領役を演じるのではとのウワサも広がっている。

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【NEWS】オバマ大統領が名作紹介

USAネットワークにて4月7日に予定される『アラバマ物語』(原題:To Kill a Mockingbird)放映の際に、オバマ大統領がテレビ画面に自ら出演し、この映画の公開50周年を祝福するコメントを寄せることが明らかとなった。

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ハーパー・リーによるピューリツァー賞受賞の小説を基にした本作は、婦女暴行の容疑で起訴された黒人青年トム・ロビンソン(ブロック・ピーターズ)を弁護すべく、弁護士アッティカス・フィンチ(グレゴリー・ペック)が地元民の反感を買いながらも、徐々にその事件の背後にある南部特有の文化的な側面を解き明かしていく物語。アカデミー賞ではアカデミー賞主演男優賞ほか、脚色賞、美術賞の3部門に輝いている。

人権問題について多くの示唆を与える作品として多くの人々に愛されてきた同作は今年で公開50周年を迎える。同作はユニバーサル映画創立100周年における「名作クラシック12本のデジタル・リマスター化事業」にもエントリーされており、今回のテレビ放送はその生まれ変わった画質でのテレビ初放映ということになる。

USAネットワークは現在、差別や偏見を無くし社会的弱者に光をあてる"Characters Unite"という公共キャンペーンを展開しており、同作の放映もその一環にあたる。一方の大統領側としても何のメリットもないところにわざわざ顔を出すはずがなく、同キャンペーンへの賛同を通して、大統領選を控えるこの時期に改めて自らの人権派としての立場を印象付けたい構えか。

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【予告編】アレン新作"To Rome With Love"

今度はローマだ。イタリアだ。このところ本拠地NYを離れ、ヨーロッパ諸国を舞台に映画作りを続けるウディ・アレンの最新作"To Rome With Love"の予告編が公開された。前作『ミッドナイト・イン・パリ』の極力数を抑えたカルテット・キャスト編成から一変し、今回は様々なカップルやその周辺人物たちが入り乱れる群像劇タイプとなっている模様。出演はウディ・アレン、ジェシー・アイゼンバーグ、アレック・ボールドウィン、エレン・ペイジ、ペネロペ・クルス、ロベルト・ベニーニほか。米公開日は6月22日。

なお、アレンの映画人生において最大の興行的ヒットを記録し、アカデミー賞で作品賞ノミネート、脚本賞オスカーに輝いた『ミッドナイト・イン・パリ』は5月にようやく日本にお目見えとなる。

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ちなみに筆者の最も好きな(なおかつ初めて観た)アレン作品は『ブロードウェイと銃弾』です。

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【NEWS】デヴィッド・リンチの自作曲ミュージック・ビデオ

映画監督としては『インランド・エンパイア』(2006)以降の新作がない奇才デヴィッド・リンチだが、一方のマルチ・アーティストとしての活動は留まるところを知らない。その一環として昨年末にはミュージシャン:デヴィッド・リンチ名義で初アルバムを発表。そしてこのたび、収録曲のひとつ"Crazy Crown Time"を自ら演出したミュージック・クリップが満を持してネット上で披露された。

リンチ映画に漂うあの不協和音性、ナイトメアな触感は相変わらず。期せずして深夜帯にこの映像と対面してしまった筆者は、その後どうにも心のざわめきが抑えきれなくなってしまった。ある意味、危険。これからご覧になる方はくれぐれもご注意を。

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右側のMP3ページでは視聴もできます。

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2012/04/03

【NEWS】エメリッヒ、ホワイトハウス奪還劇を監督か

Deadlineによると、『インデペンデンス・デイ』や『2012』で知られるローランド・エメリッヒ監督の最新作として"White House Down"という作品の交渉に入っているようだ。

これは『ゾディアック』や『アメイジング・スパイダーマン』の脚本家として知られるジェイムズ・ヴァンダービルトが執筆し、つい先週、ソニーピクチャーズによって300万ドルの値で買い求められたもの。どうやら軍事的勢力に占拠されたホワイトハウスの奪還劇がストーリーの核となるようで、つまりは『ダイハード』的な内容かと注目を集めている。ソニー側は今秋にも撮影入りしたい構え。

エメリッヒ監督は『2012』というディザスター・ムービー(今の日本人にとってこれほど観たくないジャンルはないだろう)をこしらえた後、この手の作品からすっかり足を洗うことを宣言しており、その公約通り次なる作品として「シェイクスピアの正体とは?」という謎に迫った歴史サスペンス"Anonymous"(日本未公開)を発表している

また彼は他の企画として"Singularity"というSF映画も温めている最中。しかし脚本執筆などが順調に進まず、2013年以降へと持ち越しになっている。

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【レビュー】ヘルプ~心がつなぐストーリー~

アメリカ公開時、正直、誰も期待していなかったし、キャスティングや監督名などに秀でた“売り”があるわけでもなかった。しかしその評価は観客の間でジワジワと口コミを広げ、果てにはアカデミー賞作品賞候補として名を連ねるまでに至った。いわゆる毎年必ず一本は現れるサプライズ・ヒット枠(思いがけないヒットにより下剋上的に伸し上がってきた映画)である。批評家筋の間で評価された作品に比べ、こういう作品は勢いが止まらなくなるので決して侮れない。

Help
時はアメリカで公民権運動の熱が徐々に高まりだす60年代。舞台は南部ミシシッピ州のジャクソンという町。黒人への差別が根強く残るこの地で、作家志望の主人公のスキーターは幼いころより黒人メイド=ヘルプの手によって育てられた。南部の家々も様々だ。虐げる者もいれば、家族同等に接する者もいる。そして彼女の育った家は比較的、使用人の黒人への配慮のある家柄のはずだった。だが大学を卒業して実家へ戻った彼女は、実の娘以上に優しく育ててくれた老メイドがいつの間にか暇を言い渡されていたことを知る。

アメリカは価値や意識の大きな転換期を迎えようとしている。それなのにこの街には未だにその兆しが見えない。家族も、友人も、ご近所も。

そんな中、早々と結婚して家庭に入る友人らを尻目に、いまだ婚期の訪れないスキーターは新聞社でコラム執筆の仕事を手にする。今週の題材は何にしよう。そうだ、友人が雇っている物知りのヘルプに生活の知恵を伝授してもらおう。だが、いつしかスキーターの関心ごとは「生活の知恵」などではなく、この街の住人として逃れようのない人種問題へと向かい始める。テレビからはまたも人種間の衝突のニュース。それにキング牧師の姿。彼女はこの激動の時代を生きるヘルプたちに興味をいだく。彼らは常日頃、なにを考え、どんな生活を送っているのか。白人の雇い主に対してどんな想いをいだいているのか。それらの打ち明け話を匿名の証言集として本にまとめるべく周囲の黒人たちに声をかけはじめる。

初めは「そんなことすればどんな痛い目を見るか分からない」と固辞する彼ら。しかし日常の中で膨れ上がる理不尽な出来事やわだかまりに耐えかね、徐々に心の内をさらけ出しはじめる。そこから湧き出る抱腹絶倒の逸話から深刻な人権侵害に至るまでのエピソードの数々。そのムーブメントは次第に輪を広げ、秘密のインタビュー場所には「わたしのストーリーも聞いて!」と長蛇の列が並び始める。

その成果はいつしか「Help」と名付けられた一冊の本となって、全米にセンセーションを巻き起こす一滴のしずくとなり・・・。

The20help
2時間半もの長丁場に渡る作品だが、この語り口に飲みこまれると一気に感情を持っていかれる。これはストーリーの地力なのか、それとも役者陣や演出による表現力の賜物なのか。これまで我々が接してきた“人権問題”やら“公民権運動”といったテーマに身を寄せた作品には圧倒的なまでにシビアかつ骨太な語り口が不可欠だった。が、この映画はそれらとはまるで違う。時代の“傍観者”から“行動者”となったスキーターの姿を通して、観客を南部の大らかさへと誘い、深呼吸のように清々しい感触でやさしく包み込んでくれる。

それに、いくら白人女優エマ・ストーンを主演に据えているからといって、よくある“白人の視点から見た虐げられた黒人像”という上から目線には陥らない。これまで星の数ほど作られてきたそれらの啓発物語を踏襲せぬよう作り手が細心の注意を払い、この極上の雰囲気と友情、それに『ブライズメイズ』顔負けのお下品な爆笑シーンまでもがふんだんに詰め込まれている。

一方、スキーターらが起こすムーブメントは一つ間違えば危険な代償を伴いかねないものである。いつ過激派に嗅ぎつけられ生命の危険にさらされるとも分からない。しかしこれらの現実的な脅威はあくまで状況説明の範疇にとどめ、この物語は“語りのファンタジー”とも言えるエクスキューズによって、登場人物がそれぞれ伸びやかに個性を発揮し、マイナスさえもプラスに変えながら、メロディを奏でるように互いの存在感を縦横無尽に絡ませていく。

Thehelpcast

冒頭に私は「キャスティングに秀でた点があるわけでもない」と書いたが、しかしそれゆえにメインとなる5人(エマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー、ブライス・ダラス・ハワード、ジェシカ・チャステイン)の女性たちは、たとえ反目する役柄どうしであっても、その衝突が見ていて苦痛ではない見事なニュアンスを形作っていく。そのアンサンブルの結果として、本作の語り部でもあるヴィオラ・デイヴィスはアカデミー賞にて主演女優賞に候補入りし、オクタヴィア・スペンサーは助演女優賞オスカーを獲得するなど、ふたりして映画界の絶賛を勝ち取ったが、その背後には先の5人絡みのガッチリとしたスクラムがあったことも併せて指摘しておきたい。

ちなみに主人公スキーター役のエマ・ストーンといえば、今夏公開の『アメイジング・スパイダーマン』でヒロインのグウェン・ステイシー役を演じる注目株。またこのスキーターの前に立ちはだかる強敵ビリーを演じるブライス・ダラス・ハワードの小悪なビッチぶりときたら、絶妙に小気味よく観客のイライラ度を募らせてくれるわけだが、そういうふたりが運命的対決を余儀なくされるのも納得、実はサム・ライミ版の『スパイダーマン3』ではこのダラス・ハワードこそがグウェン・ステイシー役を演じており(ライミ版でグウェンは脇役だった)、この映画は期せずして新旧スパイダー・ガールがまさかの60年代南部にて攻防を繰り広げる構図を生みだしている。この応酬に終始笑みが止まらなかった。

『ヘルプ』はあくまで過去の物語かもしれないが、しかしその実、映画界の新たな未来と可能性(こと女優陣に関して)とがふんだんに詰まった、大切な贈り物のような作品だ。

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【NEWS】オリンピック開会式にボンド登場

個人的にSunの記事とエイプリルフールに報じられるニュースは全て疑ってかかるようにしているのだが、どうやらこれは本当のことのようだ。ダニエル・クレイグ扮するジェームズ・ボンドがオリンピック開会式にあたって一役買って出ることが判明した。

Jamesbonddanielcraig007
現在「007」シリーズ最新作『スカイフォール』の撮影中のダニエル・クレイグはその合間を縫って開会式のクリエイティヴ・ディレクターを務めるダニー・ボイルのもとへ合流。ともに"The Arrival"と銘打たれたショートフィルムを撮影した。その内容とは、007が召集に従ってバッキンガム宮殿まで駆けつけ、そこで「オリンピックを開会せよ」との任務を拝命し、ヘリコプターに乗り込んで一路、東ロンドンのストラットフォードのオリンピック・スタジアムへ。そこから上空よりパラシュートでアリーナへと滑空していくというもの。つまりは冒頭のシークエンスということか。

これらはすべてBBCとオリンピック委員会が入念なる調整を重ね、最終的に女王陛下じきじきのお許しを頂いた上で撮影が認可されたもので、7月27日のオリンピック開会式生中継の一環として、スタジアム内はもとより、BBCを通じて世界中の視聴者のもとへ届けられる。なお、これに女王陛下がカメオ出演するのかどうかについては不明のままだ。

今年はオリンピックの開催年というだけでなく、女王陛下の在位60周年、なおかつ007がスクリーンに登場してから50周年となる節目でもある。今回のショートフィルム撮影について王室の広報側は「今年は在位60周の特別な年ということもあり、バッキンガム宮殿は例年になく数多くの撮影企画に関わっています。それらの詳細については然るべき頃合いが来るまでお答えしかねます」とコメントしている。

10月末の最新作公開に向けて格好のアドバータイズメントの機会を得たジェームズ・ボンド。その『007 スカイフォール』にはダニエル・クレイグが3度目のボンド役を演じ、悪役にハビエル・バルデム、ボンドガール役にベレニス・マーロー、M役にジュディ・デンチが登板するほか、レイフ・ファインズ、アルバート・フィニー、ナオミ・ハリス、ベン・ウィショーらが出演する。監督は『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス。

ダニー・ボイルといえば「007」の新作が始動する度にその監督候補として名前が挙がる存在だが、今回のショートフィルム撮影でそのウワサはいとも簡単に実現してしまったことになる。あるいはいつの日か、『スカイフォール』の次回作、そのまた次回作において、ボンド&ボイルがじっくりと長編タッグを組む日が本当にめぐってくるのだろうか。

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【ラジー賞】サンドラー作品、全10部門制覇

今年から開催日一カ月近く移動したゴールデン・ラズベリー賞(またの名を最悪映画賞)授賞式が、この賞にふさわしいエイプリル・フールの夜、カリフォルニア州サンタモニカにて挙行された。今年で32年目を数える同賞だが、今回は歴史的快挙が記録に刻まれた。なんとアダム・サンドラー主演のコメディ『ジャックとジル』が全10部門を制する快挙(?)を打ち立てたのだ。

Jackandjill
同作でアダム・サンドラーは双子の兄妹を演じている。ゆえに受賞部門も通常の2倍増。最悪映画賞はもちろんのこと、最悪男優賞にアダム・サンドラー(彼のもう一本の主演作"Just Go With it"の演技も含む)、最悪女優賞にもアダム・サンドラー(双子の妹ジル役として)、最悪助演男優賞(アル・パチーノ)、最悪助演女優賞(デイヴィッド・スペイド)、最悪アンサンブル賞、最悪監督賞、最悪脚本賞、最悪リメイク/改悪賞(エド・ウッド監督作"Glen or Glenda"のリメイクとして)、果てには最悪カップル賞としては同作のサンドラーとケイティ・ホームズ、サンドラーとアル・パチーノ、サンドラーとサンドラーの3カップルが受賞を果たした。

なお、一昨年前のサンドラ・ブロックのように授賞式会場に現れた勇気ある受賞者は今年はひとりもいなかった。

1980年に創設されたゴールデン・ラズベリー賞は今年で32回を数える。今回は試しにエイプリル・フールに開催してはみたものの、正直言って世間の注目はかえって薄くなっているのが現状だ。主催者ジョン・ウィルソンは「『以前のようにオスカー授賞式前後の方が好ましい』との意見が会員から寄せられている」と打ち明け、来年から元の鞘に戻る可能性があることも示唆している。

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ちなみに昨年の受賞作はM.ナイト・シャマラン監督の『エアベンダー』でした。

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2012/04/02

【NEWS】ジョブズ役にアシュトン・カッチャー

ジョブズ映画の企画はひとつだけではなかった―。

Apple
昨年の10月5日にアップル社創始者スティーヴ・ジョブズが亡くなってからというもの、さっそくジョブズ絡みの企画が動き出したのは周知の通り。しかしその注目の9割はウォルター・アイザックソン著のベストセラー「スティーブ・ジョブズ」の映画化権を獲得したソニーピクチャーズへと注がれており(ソニー側は『ソーシャル・ネットワーク』『マネーボール』のアーロン・ソーキンに脚本を依頼したがっているらしい)、まさかインディペンデント界で同様のジョブズ映画が始動していたなんて全くの死角だった。

今回のニュースはそのインディペンデント映画にまつわるものだ。"Swing Vote"のジョシュア・マイケル・スターンが監督を務める本作"Jobs"は、北カリフォルニアのヒッピー青年がやがて彗星のごとくIT業界に現れ、アップル社の創立によって世界中に革命を巻き起こしていく物語。そしてこのたび、本作の主演スティーヴ・ジョブズ役に『バタフライ・エフェクト』やチャーリー・シーンの跡を継いで緊急登板したCBSドラマ"Two and a Half Men"で知られるアシュトン・カッチャーが決定した。マット・ホワイトリーが脚本を務める。本作は5月ごろより撮影開始予定。

若き日のジョブズ氏と現在のアシュトン・カッチャー、その相貌の近似性は前々から指摘されていたことだが、はてさてカッチャーは映画の主演としてどれだけジョブズの生きざまに迫れるだろうか。

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【興行】北米週末Ranking Mar30-Apr01

先.週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Mar.30-Apr.01 weekend 推計

01 The Hunger Games $61.1M
02 Wrath of the Titans  $34.2M
03 Mirror Mirror  $19.0M

04 21 Jump Street
$15.0M
05 Dr. Seuss' The Larax $8.0M
06 John Carter $2.0M
07 Salmon Fishing in the Yemen $1.27M
08 Act of Valor 
$1.0M
09 A Thousand Words $0.9M
10 Journey 2:The Mysterious Island
$0.8M

■強力な新作が2本封切られた週末だったが、結果的には"The Hunger Games"の大ヒットの前には何の太刀打ちもできず、いとも簡単に同作のV2を許す形となった。週末興収は先週末に比べて60パーセント減の6100万ドル。公開10日間の累計興収は早くも2億5100万ドル。製作費は7800万ドル。

Thehungergamesscene

Wrathof_the_titans ■2位に初登場したのは『タイタンの戦い』に続く『タイタンの逆襲』(Wrath of the Titans)だ。思い返すと、2010年公開の前作は『アバター』に続く3D映画の台頭期を担い大ヒットを記録しながらも(オープニング3日間で興収6000万ドル越え)、一方の批評家からは酷評に伏された。続編ではこの烙印をいかに払しょくするかが腕の見せ所なわけだが、監督はルイ・リテリエから『世界侵略:ロサンゼルス決戦』のジョナサン・リーベスマンへとバトンタッチし、人類と神々、そして巨神との三つ巴の戦いを壮大なスケールで描ききっている。製作費は1億5000万ドル。

初日の出口調査によると、男性客が全体の66パーセント。また25歳以上の観客が全体の55パーセントを占めるとのこと。

ハリウッド・リポーターによると、ワーナーの興行責任者は本作に関して「たとえば『シャーロック・ホームズ2』もスタートこそ前作に劣っていましたが、現在では前作の興収を抜き去っています」と語っている模様。この路線に乗って堅実なヒットを狙えればという想いなのだろう。ちなみに海外ではこの『タイタンの逆襲』が『ハンガーゲーム』を凌駕し、海外興収1位の座を獲得しているようだ。

Mirror ■3位には"Mirror Mirror(鏡よ、鏡)"が初登場。『落下の王国/The Fall』『インモータルズ』のターセム・シン監督がその圧倒的なビジュアリティを駆使してえがく「白雪姫」の物語だ。いつもは血なまぐさいターセム節も今回は子どもから大人まで安心して楽しめる作品に仕上がっているようだ。主演はリリー・コリンズ、ジュリア・ロバーツ。製作費は8500万ドルという高額につき、回収するのにしばらく時間がかかりそうだ。

観客別にみると、全体の6割がファミリー層で、その内訳は12歳以下の子供客が37パーセント、その親たちが23パーセントということになる。そしてやはりその題材ゆえか、男女比では女性が76パーセントを占めるとのこと。

なお本作は、急逝した日本人デザイナー石岡瑛子さんが最晩年に衣装デザインを担った作品として、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀~デザイナー石岡瑛子~」でもその仕事ぶりが少しだけ映し出されている(番組のほとんどは舞台版「スパイダーマン」の製作風景だが)。

■4位の"21 Jump Street"は3週目にしてその累計興収を9300万ドルにまで伸ばしている。なにしろ先週末に比べてその数字が27パーセントしか落ちていないのが強みだ(通常だと毎週ごとに50パーセントずつ減少していく)。来週の今頃には軽く1億ドルを超えていることだろう。製作費は4200万ドル。5位の公開5週目"Dr.Seuss' The Lorax"は累計興収を1億8900万ドルとした。製作費は7000万ドル。4週目の"John Carter"は6位となった。累計6600万ドル。製作費は2億5000万ドル。

■さて、注目どころは公開4週目にして限定公開から劇場数を一気に360館上乗せしてきた7位の"Salomon Fishing in the Yemen"だ。

Salmon
本作は昨年のトロント映画祭を皮切りに大きな注目を集めながらも惜しくも2011年内の公開が見送られてきた作品。英国政府とイエメンとの交流事業として砂漠の国にサーモン・フィッシングを根付かせようと専門家&担当者コンビの奮闘がはじまる―というストーリー。主演はユアン・マクレガー、エミリー・ブラント。監督は『ギルバート・グレイプ』などでお馴染みのラッセ・ハルストレム。また本作の脚本を手掛けたのは『フル・モンティ』『スラムドッグ・ミリオネア』『127時間』で知られる英国最高の書き手のひとりサイモン・ビューフォイだ。彼は現在『ハンガーゲーム』続編の脚本執筆にもあたっている。

Bully ■さらにはワインスタイン・カンパニー配給のドキュメンタリー"Bully"がロスとニューヨークの5館で封切られ、1館あたりのアベレージ興収が2万5千ドルを超える好スタートを切っている。アメリカの学校におけるイジメ問題に真正面から切り込んだ本作はその内容や言葉の問題などによりMPAA(アメリカ映画協会)によりR指定を受けながらも、ワインスタイン社はこれを不服として認めず、最終的には「レーティングなし(unrated)」として公開する決断を下している。全米の多くの劇場はMPAAのレーティングを安全基準情報として観客に提示しているので、これがunratedな状態である以上、この先"Bully"の劇場増はあまり見込めないこととなる。同社は「R指定では見ることのできなくなる青少年にこそ見てもらいたい映画」と主張しているが、さてその希望は届くのか―。

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2012/04/01

【興行】ハンガーゲームV2確実

北米ボックスオフィスでは依然として『ハンガーゲーム』が記録的ペースで興収を伸ばす中、これに対抗すべく金曜日より『タイタンの逆襲』と"Mirror Mirror"という2本の期待作が封切られた。果たしてこれらの新作群はどのくらいの週末興収を上げられるだろうか。以下、その第1段階の予測(ごく初期の予測)を見ていく。
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まずは2010年のヒット作『タイタンの戦い』の続編作『タイタンの逆襲』はオープニング3日間(金~日)で3500万ドルを超える興収が予測されている。これは滑り出しとしては決して悪くない数字だが、なにしろ前作は同3日間で6120万ドルを稼ぎ出しているだけに、少なからず遜色はある。本作はサム・ワーシントン、リーアム・ニーソン、レイフ・ファインズが再登板。唯一、監督だけが前作のルイ・リテリエから『世界侵略:ロサンゼルス決戦』のジョナサン・リーベスマンに変わっている。製作費は1億5000万ドル。

Juliarobertsinmirrormirror対する「白雪姫」の映画版"Mirror Mirror"はオープニング3日間で2000万ドルを僅かに超える見込み。『ザ・フォール』『インモータルズ』のターセム・シン監督が相変わらずの極彩色の映像美を見せつけ、子どもから大人まで楽しめるファンタジーに仕上がっている。白雪姫には新鋭リリー・コリンズ(あのミュージシャン、フィル・コリンズの娘)、女王役にはジュリア・ロバーツ。王子様役には『ソーシャル・ネットワーク』『J.エドガー』のアーミー・ハマー。先日急逝した日本人デザイナー石岡瑛子の参加も見逃せない。タイトルはお馴染みのセリフ、「鏡よ、鏡よ」から引用したもの。製作費は8500万ドル。

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そして肝心の『ハンガーゲーム』は現時点で週末興収5500万ドル近辺になるとの見方が強まっている。となると、本作は容易に『タイタンの逆襲』と"Mirror Mirror"を凌駕し、V2を達成。封切後10日間の累計興収は2億5000万ドルほどとなる見込み。まだまだ勢いが衰えそうにない。

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英国式ブレックファスト

「イングリッシュ・ブレックファスト」と聞くとどんな朝食を想い浮かべますか?ガーデニングの行き届いた庭先で日差しを浴びながら、クロワッサンにサラダにスコーンに生ハムに淹れたての紅茶の匂いが濃厚に漂い・・・なんてのは映画の中での貴族の生活に過ぎません。

イギリス滞在中の妹が宿泊先B&B(ちょっと広めの民家を改造し、旅行者にBedとBreakfastを提供する民宿)で出された朝食の画像を送ってくれました。これが「イングリッシュ・フル(full)・ブレックファスト」と呼ばれるものです。

Photo
かの大作家サマセット・モームは「イギリスで美食にあずかりたいならば、朝食を3度食べるべし」と語ったそうですが、そこにあるのはスコーンにお紅茶という組み合わせとは程遠い、なんとも油ギッシュなプレートの内容。これにトーストとシリアルとコーヒーor紅茶が付くそうです。

朝からこんな食事をとると身体に悪そうですが、こと旅行中に摂取するイングリッシュ・ブレックファストは腹持ちがよく、この街を一日中歩き回るにふさわしいスタミナを一気にチャージさせてくれます。渡航先では腹が減ると急に弱気になっちゃいますからね。食事は何にも増して重要です。

とはいえ、現地のイギリス人が毎平日にこのようなボリューム満点の食事を口にしているかというとそうでもなく、多くは「コンチネンタル・ブレックファスト」と呼ばれるパンとコーヒーとフルーツいったシンプルな食事で事を済ませているのだとか。

つまり英国伝統のイングリッシュ・ブレックファストを必要とするのは、それなりにエネルギーを消費する力仕事に属する人か、あるいは旅人か、といったことになるのでしょう。

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イギリスでは桜が満開

余談ではありますが、現在ロンドンに滞在中の妹がipadで撮影して送ってくれた画像を見てビックリ。イギリスではすでに桜が満開のようです。この日は最高気温22度くらいまで上がる夏日だったとか。街中には半袖姿で歩いている人も数多く見受けられたそうです。

Cherry02

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