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2012/04/06

【NEWS】タイ版「マクベス」が上映禁止に

タイ政府文化省の映画検閲局は、シェイクスピアの「マクベス」を原案とするタイ映画"Shakespeare Must Die"を上映禁止扱いとする通達を出した。その禁止理由は「国民に政治的分裂をもたらす要素をはらんでいる」からというもの。

Shakespeare
タイの映画監督イング・カンジャナヴァニットが手掛けた本作は、タイと極めてよく似た架空の国が舞台となる。

原作同様、人間の権力への欲望をテーマとして扱うも、その作りは一筋縄ではいかない。本編中にはタイ政府に反旗を翻す市民のフッテージが挿入されたり、2006年にクーデターで失脚したタクシン元首相にそっくりのキャラクターが登場したり、また原作の「マクベス」同様、本作でもやはり「赤」が象徴的なカラーとして登場する。

ニュース映像などで既にお馴染みだが、ここタイ王国で「赤」はタクシン派のカラーとして知られる。現在もなお国家がタクシン派と反タクシン派とに分断され政治が立ち行かなくなっているタイにとっては、現政権のタクシン派(一周回って再び政権を獲得した)を揶揄するこの「赤」の使用に関してナーバスにならざるを得なかったようだ。

監督はBBCの取材に対して今回の上映禁止措置は「馬鹿げている」とし、「この国で今回のような禁止措置が下されるのはごく稀なこと。かの詩人(シェイクスピア)が死して400年が経つというのに、今頃になってはじめてそれが脅威だと言うのだから驚きです。タイの国民はそういう恐れの空気の中に暮らしているのです」と語っている。

シェイクスピアによって1600年頃に書かれたという「マクベス」は、スコットランドの将軍が権力欲に取りつかれるあまり主君を殺害し自らが王位を居座るも、その結果、政治を混乱させ忠臣たちの反感を買い、果てには自らも前王と同じく刃の前に倒れる―という物語。

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