【NEWS】マカヴォイとチャステインが共演へ
一組の夫婦がたどる運命を“夫の視点“、“妻の視点”による独立した2本の映画として描く―そんな企画案を耳にして、あなたは興味を惹かれるだろうか。正直に打ち明ければ、僕は最初、微塵も心動かされなかった。でもそんな不感症組にこのふたりのキャスティングを見せたなら、もしかしたら反応は大きく変わるだろうか。
このたび"The Disappearance of Eleanor Rigby:Him"と"The Disappearance of Eleanor Rigby:Her"という対になった2本の映画に『つぐない』や『X-MEN/ファースト・ジェネレーション』のジェームズ・マカヴォイと『ヘルプ』や『ツリー・オブ・ライフ』のジェシカ・チャステインのふたりが主演することが本決まりとなった。
本作はニューヨークで暮らす一組の夫婦がひとつの出来事をきっかけに大きな変化、決断を迫られていく愛の遍歴を描いた物語。マカヴォイ演じる夫役はレストランのオーナーで、チャステイン演じる妻は大学に舞い戻り自分のやりたい道を追究しようとする役柄だという。
この企画については以前にも拙ブログでお伝えしたことがあったが、その時はジェームズ・マカヴォイではなく『アニマル・キングダム』や"Warrior"などで注目度が急上昇中のオーストラリア俳優ジョエル・エジャトンの名前が掲げられていた。今回のプレスリリースを見てこのキャスティング変更に驚かされたメディア関係者も多かったようだ。
この野心的な企画の舵を取るのは"In Defiance of Gravity"のネッド・ベンソン(脚本&監督)。映画を1本撮るだけでも大変な労力と資金を必要とするものなのに、それがいっぺんに2本も決まったとなると、それはそのままベンソンの執筆した脚本が巧みで面白く、出資者たちに「観たい!」と想わせたことの証左ということになる。
この厳しい経済状況の中、成功法ばかりが目に留まるハリウッド業界においてこの野心的・実験的な作品がどれほどの可能性を切り開くことができるのか、しかと注目したいところだ。
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チャステイン主演の"The Debt"が「ペイド・バック」というタイトルでDVDリリース決定。国際線の機内映画として観たことがありますが、主人公たちの若かりし頃と現在との揺り動かし方が効いたスリリングな作品でした。脚本は『キック・アス』のマシュー・ヴォーン&ジェーン・ゴールドマン。監督はジョン・マッデン。
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