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2012/06/30

【NEWS】トム・クルーズが離婚

トム・クルーズとケイティ・ホームズが5年に渡る結婚生活に終止符を打ち別々の道を歩むことを決めたそうだ。ふたりの間には6歳になる娘がいる。

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2012/06/29

【予告編】Looper

『ブリック』や『ブラザーズ・ブルーム』で知られるライアン・ジョンソン監督のSFサスペンス・アクション"Looper"のUS版の新予告編がお目見えした。タイムトラベル技術が闇社会でのみ活用されている未来世界では、葬り去りたい人間を穴に放り込んで30年前で待ち構える殺し屋に始末させるという手法が常套化していた。今日もまた指定された場所で銃を構えて仕事の準備に入る殺し屋(ジョゼフ・ゴードン・レヴィット)だったが、いざそこに送還されてきた人物が30年後の自分(ブルース・ウィリス)であると悟ったとき、物語は大きく動き始める―。未来や過去の自分に囚われるという手法はSFにありがちな図式だが、本作もそれらを周到に練り込んだ意欲作と言えそうだ。出演は他にエミリー・ブラント、ジェフ・ダニエルズ、ポール・ダノ。米公開日は9月28日。

Looper

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【レビュー】くそガキの告白

英語で「shit」はいわゆるcurse wordの典型として知られる。テレビで登場すると必ずピー音がかぶせられるし、もしも生放送でこれが飛び出すといまだに大問題に発展したりもする。また現在ハリウッドで企画中の新作映画"American Bullshit"もそのタイトルゆえに「改題を余儀なくされるのでは」と囁かれている。自由の国アメリカが一部でかくも神経質な文化を併せ持つ一方、礼節の国ジャパンでは逆に意外とリベラルな側面が見え隠れすることもあるらしい。そんな感慨を、映画『くそガキの告白』のタイトルを見つめながら湧きあがらせていた。

いや、待てよ。むしろその逆なのではないか。つまりは日本におけるくそとは英語のshitとは程遠い概念なのかもしれない。「くそガキ」と呼ばれたところで、その語感には愛らしさや勢いの良さすら滲み出ている。今から幕を開けるこの物語はたしかに精神的に未熟な「ガキ」の話だ。けれど「くそ」と冠するからにはそれに輪をかけた未熟ぶりで、それゆえ全てを覆して一気にプラスに転じていく可能性をも秘めている。僕にはそのようにも読みとれてやまない。

鈴木太一監督の初長編作品『くそガキの告白』は2012年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭で4冠(審査員特別賞、シネガーアワードほか)に輝いた。映画監督を目指す30代の主人公がどんずまりの中で意固地になっていく自分と社会とのギャップに苛まれる中、いつしか撮影現場で出逢ったひとりの女優の卵に恋をし、自分の立場を利用してDVD特典用のドキュメンタリー撮影と称して彼女を巻き込んでいく物語だ。お笑いコンビ“キング・オブ・コメディ”の今野浩喜といえば『ちょんまげプリン』でも思いがけない好演が光っていた逸材だが、そんな彼が本作では「俺はいつか絶対に凄い映画を撮って見せる!」と無根拠の自信を周囲にぶつけて当たり散らすのである。こんな友達は嫌だなあと思う。できれば関わりたくはないと思う。でも誰の心の中にも彼のような人格は必ず存在するのではないかとも思う。

今は世界的な不況ゆえに堅実な生き方が求められがちだが、理想としては人間いくつになってでも躍進するチャンスを秘めているべきだし、失敗しても這い上がれるチャンスに満ちていてほしいと思う。そうした社会こそが本来は健全なはずだし、『宇宙兄弟』も描いていたように“無根拠の自信”というものが社会を躍動させていく部分は大きい。翻って言えば、この不確定な時代に“根拠ある自信”に行きつける人間なんてひとりも存在しない。もちろん才能だけでも生き残ってはいけない。要は何事も執念を重ねるしか術はない。

『宇宙兄弟』の主人公たちが爽やかな夢追い人だったのに対し、『くそガキの告白』の主人公は性格が健全ではないし、人間的にも、人付き合い的にも問題が多い。でも描いている部分は同じだ。

僕は幸運にも一番最初の一般上映会イベントでこの映画を観たのだが、その舞台挨拶で本作に出演しつつ本業は映画監督でもある辻岡正人さんが「この主人公は今はあんな感じだけれど、でももうじき彼は成功するんじゃないかなという気がする」とコメントしていたのが印象的だった。本作で描かれるのは確かに独りよがりで、どんずまりで、最低の日々かもしれない。でも実は夢を実現している誰もがここを通過してきているのではないか。この苦難を経由するからこそ、屈折した想いは強烈に花開くのだと思う。

そして本作ではヒロインの田代さやかという女優がここまで根性が据わって飛び抜けた存在であったことにも驚かされるし、何よりも田代と今野が紡ぐ超長回しのラストシーンが衝撃的なのだった。どれだけ低予算の映画にしても、また逆に高額の超大作であったにしても、こんなシーンはそう簡単に作れるもんじゃない。間違いなく作り手たちの執念の結晶であり、フィクションとノンフィクションとの越境であり、映画という記録紙に刻まれた幸福なマジックでもある。また鈴木太一監督にとっては今後の活躍に向けての名刺代わりのシーンともなることだろう。

『くそガキの告白』の「くそ」の中にはとびきりの夢が詰まっている。それはとんでもない悪臭を放ち、周囲の人間を引きずり込む「くそ」というよりは「沼」のような存在かもしれないが、「くそ」かと思っていたものが実は「黄金」で、そいつがアマゾンの奥地で見るかのようなとびきりケバケバしい花を咲かせる瞬間って、意外とそのような生々しさに満ちているのではないだろうか。

ちなみに本作には僕の中学じだいの同級生の太田正一という男がワンシーンだけ出演していた。彼を見つけた瞬間、とても胸躍った。その声のトーンと、存在感が好きだ。彼は30代半ばでこの業界に留まりつづけているだけの映画のジョイント部分をしっかりと担っており、なおかつとても頭の良い人間なのでその役割を充分に全うしていた。この映画には主人公やヒロイン以外にも夢に向かって躍動感みなぎらせる「くそ」がふんだんに詰まっている。太田自身もまた「くそ」だ。親しみと尊敬の意をこめてそう呼ばせていただく。そして本作を観ると誰もが「俺もくそならなきゃ!」と感じずにはいられなくなる。くそにまみれなければ、何事も始まらない。始まるわけがない。

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【予告編】Silver Linings Playbook

寡作なことで知られる名匠デヴィッド・O・ラッセルが、絶賛された『ザ・ファイター』から2年と経たないうちに新作を発表する。そのタイトルは"Silver Linings Playbook"。心の病にかかり数年間の病院暮らしを余儀なくされた元教師が、社会生活に復帰後、元妻との復縁を望む一方で、同じく心の病を抱えた隣人の女性と仄かな親交を温め始める―そんな人生のセカンドチャンスと育まれゆく愛を描いたヒューマン・コメディ。出演はブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーヴァー、クリス・タッカー、ジュリア・スタイルズ。米公開は11月21日。

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ノーラ・エフロン

ここ数日、長崎に滞在している間に、映画監督のノーラ・エフロンが亡くなった。

Noraephron
脚本家として、作家として、コメンテーター、エッセイストとしても知られた人物だったが、僕にとっては何をおいても彼女の遺作となった2009年の『ジュリー&ジュリア』があったからこそ、この引き合いに出すにはあまりに恐れ多い拙ブログを細々と続けてこられているのだった。

彼女の作品はありふれた日常とそこから遠く遠く離れた場所とをさりげなく結び付ける運命を描くことが多かった。だからこそエフロンがどんなに想像を駆使しても辿りつけない遠いところに行ってしまったことを知っても、その実なんだかいつも近くにいて微笑んでいてくれそうな気がする。"You've Got Mail!"と着信音の響く天国であってくれればと思う。心よりご冥福をお祈りいたします。

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2012/06/28

【予告編】トータル・リコール

『ダイハード4.0』のレン・ワイズマン監督が新たに描く『トータル・リコール』の第2弾予告編が披露された。映像からは懐かしき1990年のポール・バーホーベン監督版の臭いは消え去り、『ブレードランナー』と“ジェイソン・ボーン”シリーズを足して2で割ったような印象が伝わってくる。出演はコリン・ファレルをはじめ、ケイト・ベッキンセール、ブライアン・クランストン、ビル・ナイ、ジェシカ・ビール、イーサン・ホーク、ジョン・チョウ。米公開は8月3日。

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2012/06/26

【予告編】Robot and Frank

今年のサンダンスで大きな反響を呼んだハートフルSF"Robot and Frank"の予告編がお目見え。元宝石泥棒の老人とそのお手伝いロボットとの交流を描く。出演はフランク・ランジェラ、ピーター・サースガード(声の出演)、スーザン・サランドン、リヴ・タイラーほか。アメリカでは8月24日に公開。

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2012/06/25

【興行】北米興収TOP10 Jun22-24

先週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Jun.22-24 weekend 推計

01 Brave $66.7M
02 Madagascar 3 $20.2M
03 Abraham Lincoln: Vampire Hunter $16.5M

04 Prometheus $10.0M
05 Rock of Ages $8.0M
06 Snow Whiteand the Huntsman $8.0M
07 That's My Boy $7.9M
08 The Avengers $7.04M
09 Men in Black 3 $5.6M
10 Seeking a Friend for the End of the World $3.8M

■"Brave"ことディズニー&ピクサーの『メリダとおそろしの森』が大ヒット始動。危なげない稼働で1位を獲得した。観客の57パーセントが25歳以下、また43パーセントが25歳以上。男女比では女性が若干多い57パーセント。つまりは幅広い観客層に訴求力を持つ動員が実現している様子だ。製作費は1億8500万ドル。ちなみにディズニーの戦略なのか、邦題からジブリ映画っぽい印象を受けるのは僕だけだろうか。

■V3の夢破れた『マダガスカル3』は2位へランクダウン。累計興収は1億5757万ドル。製作費は1億4500万ドル。

■3位には初登場『リンカーン/秘密の書』。リンカーンとは言っても伝記ではなく、こちらのキャラクターは昼間は大統領、夜はヴァンパイア・ハンターという特殊な二本のわらじを履いた人物。アメリカではR指定での公開となった。製作費6900万ドルながらオープニング3日間でわずか興収1650万ドルにしか満たなかった。『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフが監督を務め、ティム・バートンが共同でプロデュース、『ダーク・シャドウ』のセス・グレアム・スミスが原作、脚本を手掛けている。

■4位のリドリー・スコットのSF巨編『プロメテウス』は3週目にして興収1億ドルを突破。現在までの累計興収1億854万ドルはスコット作品の中で歴代5位の数字。製作費は1億3千万ドル。

cf.スコット作品の米累計興収ランキング
1:グラディエーター(1億8770万ドル)、2:ハンニバル(1億6500万ドル)、3:アメリカン・ギャングスター(1億3000万ドル)、4:ブラックホーク・ダウン(1億864万ドル)、5:プロメテウス(1億854万ドル)

■ロック・ミュージカル映画『ロック・オブ・エイジズ』は2週目にして下落率が44.6パーセント。やや下げ止まりが働いた形か。累計興収は2876万ドル。製作費は7500万ドル。4週目のスノーホワイト』は6位に。累計興収は1億3710万ドル。製作費は1億7000万ドル。

■8位の『アベンジャーズ』は8週目にして累計興収が5億9800万ドルと6億ドル突破目前。アメリカの歴代興収ランキング2位の『タイタニック』が6億5867万ドルなのだが、果たしてこれを越えることはできるのだろうか?

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2012/06/23

【レビュー】アメイジング・スパイダーマン

サム・ライミによる旧3部作からまだそれほど年月を経ていないにも関わらず、早くもスパイダーマンがリブート(再起動)を遂げる。当時の映像技術の鋭意を結集させて生み出された旧3部作はヒーロー物としての醍醐味を余すとこなく伝えていて、サム・ライミらしいコミカルな場面をも併せ持っていた。このまとまりかたはライミの映画作家としての経験と皮肉めいたセンスによる部分が大きかったように思う。

では新たなる『アメイジング・スパイダーマン』はどうだろう。ソニー・ピクチャーズは『500日のサマー』のマーク・ウェブを監督に抜擢した。名前からすればスパイダー・ウェブ(クモの巣)を彷彿とさせる逸材だが、まだ俊英の域を出ない彼がこのような大舞台でこれほどの巨額バジェットを任される例は業界的に極めて異例の事態だ。

ストーリーも再びゼロからの仕切り直しとなる。まずはピーター・パーカーがスパイダーマンというアイデンティティをつかみ取っていくまでに、「アクションなし」のある程度の時間が必要となる。きっとサム・ライミならば映画のタイムラインを考えてここで緩急付けて後でバーン!といった具合にある程度ストーリーに求心力を持たせた演出を心がけたことだろう。

しかしながらマーク・ウェブ版を一言で表現するならば「自然主義的」ということになるのではないか。あまり複線やプロットといったものを意識させない。いや、むしろ、おおよその流れは旧3部作で周知されているのだから、ここではあえて場面ごとの空気感を大事に掬い取っていこうとする意志を感じる。

それゆえ序盤の流れは本当にヒューマンドラマやラブストーリーを垣間見ているかのようだ。ピーター・パーカーと今回のヒロインのグウェン・ステイシーのやり取りにしても緩急の効いた応酬というよりは、相手への最初の目線から徐々にその人柄が気になりだして、いつしか言葉を交わすようになって、次のステップへ行こうかどうしようかのもどかしい時間があって、そしてようやく食事の約束・・・といった流れを決して急がず、まるで本当にすべての段取りを映画の中の主人公たちに任せ切ったかのように描いて見せる。カメラは彼らが織りなす空気の醸成を写し取るだけ。即興かと思えるシーンも多い。それが僕が「自然主義的な」と感じたいちばんのゆえんだ。

これまでの映画作りの潮流ならば、登場人物の顔触れを仰ぎ見た時点である程度のストーリーが想像できるという定番感が重要だった。特にヒーロー映画はそうだ。これは「わかりやすさ」とも言えるのかも知れない。だが、時代がコミックスター「スパイダーマン」のリブートを必要とする段になって、潮流は明らかに変貌を遂げている。観客は世の中が分かりにくいものだと知ってしまっているし、それに呼応するようにマーク・ウェブはあえて助走をつけず、先行きを予感させることもなく、僕ら観客を主人公と同じ視点に立てせ、今この瞬間にも織りなされ広がっていくクモの巣へと自然体でいざなっていく。

そして流れがいざ3Dの醍醐味を最大に生かしたアクションシークエンスに雪崩れ込んでいく場面では、ソニーならではのカメラ技術も伴って、眼前に広がる幻想的なナイトビューを上下左右のスウィング運動によって活写。見ごたえのある、なおかつ流暢な動きを宿した3D趣向が繰り広げられるというわけだ。

これらのことを総じて、僕が本作に大満足かというと実はそうでもなく、個人的には『アメイジング・スパイダーマン』の魅力が若干二極化しているような印象も受けた。つまりは宿敵ザ・リザードが生まれる経緯がそうであるように、この映画も“突然変異”のようなもの。その特性を受け入れるにはある程度の時間が必要だ。マーク・ウェブ一味の野心的な試みは確かに興味深いものだが、一方でそれが僕の体内で定着するのに130分の大冒険ではまだまだ充分ではなかったようだ。

それは少なからずサム・ライミ版を知る者の副作用と言えるのかもしれない(あるいは僕の頭が固いせいか)。それらのワクチンをもたない若い世代のファースト・インプレッションのほうがむしろこの自然主義的な試みをすんなりと受容できるのではないだろうか。

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【NEWS】アーロン・エッカートが大統領役に

Aaron ここ最近、各種映画において“大統領役”のキャスティングが熱を帯びている。昨日も『マチェーテ2』の大統領役にチャーリー・シーンが決まったとお伝えしたばかりだが、Varietyによるとアクション映画"Olympus Has Fallen"ではアーローン・エッカートが大統領役を演じることになったそうだ。

ミレニウム・ピクチャーズが製作を手掛ける本作は、テロリストによって制圧されたホワイトハウスを舞台に元シークレット・サービスがたったひとりで死闘を繰り広げる物語。『トレーニング・デイ』などで知られるアントワン・フークワが監督を務め、ほかにもジェラード・バトラーの出演が決まっている。

実はハリウッドでは現在、これとほぼ同じ題材の映画がもう一本進行中だ。それはソニー・ピクチャーズが進める"White House Down"。『インデペンデンス・デイ』や『2012』のローランド・エメリッヒが監督を務め、チャニング・テイタム、マギー・ギレンホール、それに大統領役としてジェイミー・フォックスの出演交渉入りが確認されている。

同時期に同じホワイトハウス物が多発するのは偶然ではないだろう。アメリカは大統領選の年を迎えており、こういう年には現政権側が積極的にハリウッド映画などに協力的姿勢を見せることが多い。普段は舞台として扱いづらいホワイトハウスであっても、もしも描くならば今がチャンス。両作のプロデューサーは恐らく同じ時期に、同じ結論に至ったのではないだろうか。

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【予告編】リメイク版『ジャッジ・ドレッド』

シルベスター・スタローン主演の『ジャッジ・ドレッド』がリメイク版"Dredd"として蘇る。今回新たに“刑の執行人”として珍妙な特殊ヘルメット姿を披露するのは『スター・トレック』や『RED』でお馴染みとなったカール・アーバンだ。また監督を務めるのが『バンテージ・ポイント』でサスペンス・アクションの新たな地表を切り開いたピート・トラヴィスというのも気になるところ。ただし、この予告編のプロットが、いま世界中で話題沸騰中のインドネシア映画『The Raid』とちょっと似ている点はご愛敬。

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【NEWS】ジョニー・デップ主演"The Thin Man"は停滞中?

Deadlineによると、ワーナーブラザーズがジョニー・デップ主演で準備を進めてきたリメイク版『影なき男』("The Thin Man")が現在はややペースを落としつつあるそうだ。

本作はまだ正式なゴーサインは出されていない状態ではあるものの、順序的には『ダーク・シャドウ』、『ローン・レンジャー』の次に連なるジョニー・デップの待機作として起動中。本来ならば今年の11月ごろから撮影入りの予定だったが、監督を務めるロブ・マーシャル(『シカゴ』、『パイレーツ・オブ・カリビアン4』)は本作よりも先にディズニー製作のミュージカル映画"Into the Wood"を撮ることを決めており、これに呼応するかのようにジョニー・デップもしばらく休暇を取りたいとの旨を表明しているという。

また夫婦探偵が難事件に挑むという本作にはジョニー・デップとコンビを組む妻役も不可欠だが、長きにわたるキャスティング過程にも関わらず製作陣はこの役にふさわしい女優を見つけられずにいる。加えて、1億ドルを超えるとみられる製作費もまだワーナー側からの了承は得られていないようだ。これはデップ主演作『ダーク・シャドウ』が期待通りの興行結果を上げられなかったことも原因のひとつに挙げられるのだろうか。

とにもかくにも、"The Thin Man"は仮にこのまま企画を続けるにしても、当初の予定から大幅にずれ込んでの製作入りとなりそうだ。

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2012/06/22

【NEWS】チャーリー・シーンが米大統領役に

8lgnu 映画監督のロバート・ロドリゲスによるツイッターでの発言によると、彼が撮影中の『マチェーテ』続編の"Machete Kills"にお騒がせ俳優チャーリー・シーンがキャスティングされたとのこと。しかもその役柄は米大統領というから驚きだ。

続編では武器の密輸組織がアメリカ本土めがけて核兵器の照準を定め卑劣な脅迫を行うなか、かの大統領が他でもないマチェーテ(ダニー・トレホ)に敵の組織のせん滅を依頼するという筋書き。

本作にはチャーリー・シーンの他にメル・ギブソンの出演も予定されている。前作ではスティーヴン・セガールにロバート・デ・ニーロまで招聘して観客を驚かせたが、第2弾もいったいどんな素っ頓狂な映画に仕上がることやら。

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【予告編】リーアム・ニーソン主演『96時間』続編

昼間のパパは男だぜ。そんな忌野清志郎の歌を彷彿とさせる名作アクション『96時間』(原題:TAKEN)が続編となって帰ってくる。

昼間は暴力とは無縁の穏やかなパパ。そんな彼が家族にも明かしていない秘密、それは元CIAの特殊工作員だってこと。

前作ではパリ旅行中に人身売買組織に拉致された愛娘を救出すべくたった一人で現地に乗り込み組織を壊滅させたブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)が、今度は旅行先のイスタンブールで大暴れ。前作でファミリーを殺された組織のドンが今度はママ(フェムケ・ヤンセン)を拉致したのをきっけに、ブライアンはすかさず自らの制御を最大限に解放させ、狂犬のごとく組織壊滅に乗りだす。はたして今回も勝算はあるのか?そしてパパは再びカッコいいところを見せられるのか?

そんな"TAKEN 2"の予告編がドロップされた。監督は前作のピエール・モレル(彼の『パリより愛をこめて』もなかなか面白く仕上がってます)から『トランスポーター3』や『コロンビアーナ』のオリヴィエ・メガトンにバトンタッチしている。またリュック・ベッソンも前作と同じく脚本&プロデュースで参加。米公開日は10月5日。

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2012/06/21

【予告編】ジョー・ライト監督作「アンナ・カレーニナ」

『プライドと偏見』や『つぐない』のジョー・ライト監督による最新作『アンナ・カレーニナ』の予告編とポスター画像が公開された。

本作はロシアの文豪レフ・トルストイによる19世紀ロシアを舞台にした文芸大作をイギリスが誇る名戯曲家トム・ストッパード(『恋に落ちたシェイクスピア』『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』)の手により脚色。キーラ・ナイトレーがタイトルロールを演じるほか、ジュード・ロウ、アーロン・ジョンソン、ケリー・マクドナルド、マシュー・マクファディン、エミリー・ワトソン、オリヴィア・ウィリアムズなどなどが揃い踏みする。果たして俊英ジョー・ライトはどのような映像スタイルでこの大河ロマンに挑むのか。今回は特に『路上のソリスト』、『ハンナ』と2本の現代作が続いた後の、ライトにとって久々の文芸回帰となるだけに余計に期待が募る。劇場封切は11月9日。

Annakarenina

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【予告編】モンスターズ・ユニバーシティ

大ヒット映画『モンスターズ・インク』のプリークエルとしてディズニー&ピクサーが鋭意製作中の『モンスターズ・ユニバーシティ』から予告編が到着。今回はタイトル通り、マイクとサリーの学生時代の友情を描く趣向らしいのだが―。声の出演はビリー・クリスタル、ジョン・グッドマン、スティーヴ・ブシェミ、ケン・チョンほか。監督を務めるダン・スキャンロン曰く、この予告編用シークエンスにおけるビリー・クリスタルのボイス・アクトがあまりに面白かったので、今回は微妙に違う4つのテイクが各媒体にドロップされているらしい。『モンスターズ・ユニバーシティ』は2013年6月21日に米公開。

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2012/06/20

【NEWS】バーホーベンがイエス・キリストを描く!?

Verhoven 最近のハリウッドの潮流といえばキリスト教の「聖書」。『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキーが挑む「ノアの方舟」に加え、スティーヴン・スピルバーグやリドリー・スコットも預言者モーゼに関する映画を検討中だとか。

そんな中で「そのジャンルは大得意だ!」とばかりにこの人までもが聖書の映画化に乗りだしてきた。彼の名はポール・バーホーベン。オランダ時代の奇怪ぶりはもとより、ハリウッド進出後は『ロボコップ』、『氷の微笑』、『ショウガール』、『トータル・リコール』、『スターシップ・トゥルーパーズ』などなどの怪作を生み出し続けてきた奇才である。

Nazareth Deadlineによるとバーホーベンが映画の中心に描こうとしているのは他でもないイエス・キリストだ。それもバーホーベン自身が20年に及ぶ研究の成果をまとめた著作"Jesus of Nazareth"をベースにしたものだとか。その中で彼は聖母マリアの処女懐妊やキリストの復活の宗教的解釈に異議を唱え、より人間としてのイエス・キリスト像に切り込んでいるとのこと。『パルプ・フィクション』でクエンティン・タランティーノと共にオスカーを受賞したロジャー・アヴァリーが脚本を手掛ける。またこの企画にはすでにミューズ・プロダクションのクリス・ヘンリーが資金提供を行うことが決定している。

もしもこれが完成すればスコセッシの『最後の誘惑』やメル・ギブソンの『パッション』にも増して論争を呼ぶことは必至。とはいえモンティ・パイソンの『ライフ・オブ・ブライアン』ほどには論争は呼ばないかもしれないが―とにもかくにも、バーホーベンが久々にいっちょぶちかましてくれることに変わりはなさそうだ。

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【画像】アンジェリーナ・ジョリー→マレフィセント

『アリス・イン・ワンダーランド』でヒットを飛ばしたディズニーが名作童話「眠れる森の美女」を悪い魔女マレフィセントの視点で再創造する意欲作"Maleficent"が遂に撮影開始を迎え、その初オフィシャル画像が公開された。

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ディズニーランドでお馴染みのあのキャラクターを演じるのはアンジェリーナ・ジョリー。さすが彼女の手にかかるとマレフィセントを演じるというよりはむしろアンジーの中の別人格が表出しているという印象。本作は『アリス・イン・ワンダーランド』や『アバター』でプロダクション・デザイナーを担当したロバート・ストロムバーグが長編としては初となる監督の役目を担う。出演はアンジーの他に、シャルトー・コプリー、エル・ファニング、レスリー・マンヴィル、サム・ライリー、イメルダ・スタントン、ジュノ・テンプル、ミランダ・リチャードソンなど。2014年の3月14日の米公開を予定している。

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【予告編】PTA最新作『ザ・マスター』Ver.2

ポール・トーマス・アンダーソンの最新作"The Master"がまた新たな予告編を投下してきた。今回はホアキン・フェニックスだけでなく、タイトルロールを演じるフィリップ・シーモア・ホフマンがいよいよ顔を露わにしている。ホフマン演じる退役軍人ランカスター・ドッドなる人物が大戦のトラウマを抱えながら興した宗教とは―。サイエントロジーの勃興期に着想を得たのではと噂される本作だが、さて一体どんな仕上がりになっているのだろうか。10月12日に米公開。

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【予告編】ダークナイト・ライジングVer.4

なんとこの機に及んで『ダークナイト・ライジング』が4本目となる予告編を仕掛けてきた。今回はワーナーブラザーズとNOKIAが組んで展開するものだとか。いずれにしても今回はハンス・ジマーによる劇判を聴かせるための映像クリップ集のようにも思えてならない仕上がりだ。同作は7月20日に世界公開となる。

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2012/06/19

【NEWS】映画興収EU諸国で格差拡大

ギリシアとスペインの財政危機に端を発し今や存亡の危機とまで言われているEU。そんな中、Varietyがヨーロッパ諸国の映画興収の推移を伝えている。

まず最も下降が顕著なのはイタリアだ。2011年には前年比10パーセント減だったのに対し、2012年の1月から6月までの映画興収の合計は前年同時期に比べて12パーセント減の3億7200万ドルにとどまった。

スペインはどうだろうか。昨年は2.7パーセント減という僅かな下げ幅だったのに対し、2012年は一気に12パーセントもポイントを下げている。

同じく財政状況の悪化が懸念されているポルトガルでは、2011年における3パーセント減から2012年では11パーセント減へと状況を悪化させている。

ギリシアに関してはまだ2012年の中間報告が出されていないが、2011年には7パーセント減、2010年には8パーセント減という下落傾向が続いている。

アイルランドも2010年、2011年に引き続き2012年も減少し、その下げ幅は7パーセントに昇っている。

映画興行は仮に若干数字を下げると翌年にはその反動で若干持ち直すという波の満ち引きのような動きを示すことが多いが、2年連続で立て続けに下降線をたどるという状況はその満ち引きの重力が成立しないほどの対外的な力にさらされていることを意味する。専門家の指摘によると、経済不況による25歳以下の失業者の増加がこの下落率を高めている一因を担っているという。

なるほど、どの国においても映画興行は封切後の週末にどれだけ爆発的に客足を伸ばせるかがその後のロングランヒットを決める決定打となる。そして多くの場合その原動力を担うのは流行に敏感でなおかつ元気あふれる若年層だ。そんな彼らが映画館から足を遠ざけているのだとしたらそれは業界にとって大きな痛手となりそうだ。もしかするとシニア割引よりもヤング割引を実施しなければならないくらいに事は深刻なのかもしれない。

かといってこの状況がEU全体に広がっているかというとそうでもなく、フランス、ドイツ、イギリスといった国々は依然として興収的に良好な状態が続いているという。

映画はそもそも不況に強いエンターテインメントとして知られてきた。『アーティスト』でも示されていたように、1929年の世界不況を経験しても映画業界だけはサイレントからトーキーへの発展も相俟って大きな成長を遂げ、庶民の沈む心を明るく照らし続けた。

その魔法はもはや消えかかっているのだろうか。

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【NEWS】サム・メンデスが舞台「チョコレート工場」を演出

Imagesca5np3om 映画監督であり舞台演出家でもあるサム・メンデスが、新たにロンドンのブロードウェイことウェストエンドにて上演されるロアルド・ダール原作"Charlie and the Chocolate Factory"のミュージカル舞台を手掛けることが発表された。同作は2013年6月23日にロンドン・パラディウムにてワールド・プレミアを迎える予定。

最近では2005年にジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督により映画化された本作は、貧しい家庭に育った少年チャーリーがチョコレートの当たりくじを手にし、工場主ウィリー・ウォンカの案内のもと、夢と不思議がふんだんに詰まったチョコレート工場を見学することになる物語。

Imagescaqoug91 今回のミュージカル版で誰が主演を担うかはまだ明らかになっていない。ワーナーブラザーズがケヴィン・マコーミック、ニール・ストリート・プロダクションと共に製作をバックアップ。ミュージカル「ヘアー・スプレー」のマーク・シャイマンとスコット・ウィットマンが楽曲を手掛けるほか、スコットランド人劇作家デイヴィッド・グレイグが脚色を、"Mathida"でオリヴィエ賞を受賞したピート・ダーリングが振り付けを担当する。

ちなみに会場となるロンドン・パラディウムは007シリーズと同じイアン・フレミングによる原作をベースにしたミュージカル版「チキ・チキ・バン・バン」を上演した場所としても名高い。この原作が1968年に映画化された折には「チョコレート工場」のロアルド・ダールも脚本家として参加。それでもって今回新たにミュージカル版「チョコレート工場」の演出家に決まったサム・メンデスは今年の後半に公開される007最新作『スカイフォール』の監督を担当。これにより人物と作品と会場をめぐる不思議な三角関係が出来上がったことになる。

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【NEWS】「ノアの方舟」にジェニファー・コネリー交渉入り

Connely_2  『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキーが次回作として準備中の"Noah"の出演に向けてジェニファー・コネリーが交渉入りしているそうだ。オスカー俳優ラッセル・クロウが神の予言を信じて巨大な方舟を作り続ける主人公ノアを演じる本作は、以前よりその妻役としてジェニファー・コネリーの起用が噂されていた。

言うまでもなくクロウとコネリーは2001年のオスカー受賞作『ビューティフル・マインド』にて夫婦役を演じた仲。またコネリーはアロノフスキー監督の長編第2作にあたる『レクイエム・フォー・ドリーム』にも出演している。

メインのキャスティングがほぼ決まり、いよいよ大海へ向けて船をこぎ出す本作。おさらいしておくと、ローガン・ラーマンとダグラス・ブースがノア夫婦のふたりの息子役、『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソンがブースの役と愛を育む女性役を演じる。またノアを糾弾する宿敵にはレイ・ウィンストンが決定している。

映画の撮影は7月よりニューヨークとアイスランドにて行われる。いまのところ2014年3月28日の米公開を予定。

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【NEWS】ハンス・ジマーが新生スーパーマンのスコアを作曲

Man Varietyによるとクリストファー・ノーラン版「バットマン」3部作で音楽を担当したハンス・ジマーが、ノーラン製作の新生「スーパーマン」こと"Man of Steel"の音楽も手掛けることになりそうだ。この映画の監督を手掛けるザック・スナイダーは過去の『300』、『ウォッチメン』、『ガフールの伝説』、『エンジェル・ウォーズ』のすべてにおいて映画音楽家タイラー・ベイツとのコラボレーションを重ねているが、今回それが叶わずジマーという人選に行き着いたことに"Man of Steel"におけるノーランの影響力が見え隠れする。

これまでにノーラン監督作『インセプション』を含む過去9回にわたりオスカー候補入りし、『ライオン・キング』では見事受賞も果たしているハンス・ジマー。一時はジェリー・ブラッカイマーとの仕事ばかりで大味な作風ばかりが目立っていた彼だが、ノーランとのコラボレーションではエディット・ピアフの楽曲に逆回転を加えたり(インセプション)、運命のうねりを予感させるような大胆なコーラスワークを組みいれる(ダークナイト・ライジング)など実験的な要素も多分に取り入れながら名スコアを生み出し続けている。

Imagesca8xp1ty しかしながら多くのファンにとって『スーパーマン』といえばその「S」文字と並ぶアイコンとしていまだにジョン・ウィリアムズの奏でる音楽が記憶の中で鮮明に蘇ってくるもの。2006年のブライアン・シンガー監督作『スーパーマン・リターンズ』ではジョン・オットーマンによるスコアの至る所に仕掛けられたジョン・ウィリアムズの引用が耳を楽しませたが、果たしてジマーはこの旧作群にオマージュをささげるのか否か。注目が集まるところだ。

クリストファー・ノーラン製作、ザック・スナイダー監督作"Man of Steel"は2013年6月14日に米公開予定。主人公の“鉄の男”ことスーパーマンを『インモータルズ』のヘンリー・カヴィル、悪役ゾッド将軍をマイケル・シャノンが演じるほか、ラッセル・クロウ、エイミー・アダムス、ケヴィン・コスナー、ダイアン・レイン、ローレンス・フィッシュバーンらが揃い踏みする。

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2012/06/18

【興行】北米週末TOP10 Jun15-17

先週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Jun.15-17 weekend 推計

01 Madagascar 3 $35.5M
02 Prometheus $20.2M
03 Rock of Ages $15.0M

04 Snow White and the Huntsman $13.8M
05 That' My Boy $13.8M
06 Men in Black 3 $10.0M
07 The Avengers $8.8M
08 The Best Exotic Marigold Hotel $2.2M
09 Moonrise Kingdom $2.1M
10 What to Expect When You're Expecting $1.3M

Madagascar3 ■『マダガスカル3』がV2達成。先週は興収6000万ドル級の高初動を見せた本作だが2週目も客足は先週比たったの41パーセント減という堅実な下げ止まりに支えられている(通常、2週目は50パーセント減を平均点として、その上下によって下げ止まりレベルが判断される)。累計興収は1億2000万ドル。製作費は1億4500万ドルとのことなので、来週の今頃には米興収だけでこれをカバーするのは必至だ。ちなみに『マダガスカル』の興収は1億9360万ドル、『マダガスカル2』は1億8000万ドル。今回の第3弾では念願の2億ドル越えが実現できるか?

Prometheus ■さて、巨匠リドリー・スコットのSF巨編『プロメテウス』は先週の過熱がやや冷めたのか興収60パーセント減と下降。累計興収は8885万ドルに達している。さてスコット卿は以下の個人記録にどこまで迫れるだろうか。

cf.スコット作品の米累計興収ランキング
1:グラディエーター(1億8770万ドル)、2:ハンニバル(1億6500万ドル)、3:アメリカン・ギャングスター(1億3000万ドル)、4:ブラックホーク・ダウン(1億864万ドル)、5:ロビン・フッド(1億527万ドル)

Imagescacu2o6y ■さて、今週初登場となったロック・ミュージカル映画『ロック・オブ・エイジズ』はオープニング3日間の興収1500万ドルでスタートすることになった。

映画『エア・スプレー』などで実績のあるアダム・シャンクマン監督がトム・クルーズ、アレック・ボールドウィン、ラッセル・ブランドなどのスターを従えた期待作なだけにこの数字を良好とみなす人はほとんどいないだろう。

だが一方でミュージカル映画というのはそれほど客足を伸ばせないことでも知られている。『ロック・オブ・エイジズ』のオープニング興収もミュージカル映画の分野において史上6番目の数字。またブロードウェイ人気ミュージカルの映画化としては歴代3位にあたる。

すべてはこの観客層が表している。いわく、女性客が62パーセント、25歳以上が74パーセント。ターゲットとしては決して外しているとはわけではなさそうだが若年層の取り込みが圧倒的に少ない。これが初動で躓いた原因と言えるだろう。あとは現在とりこんでいる観客層をいかに保ち興収をロングテール化していくか。女性層がウィークデイにも着実に動員を増やしてくれることを願うのみだ。製作費は7500万ドル。

■3週目のスノーホワイト』は4位へ。累計興収は1億2260万ドル。製作費は1億7000万ドルなので、まだまだ持久力が必要だ。

■5位にはアダム・サンドラー主演のコメディ"That's My Boy"が初登場。製作費7000万ドルながら、オープニング興収は1400万ドルほどしか稼げていない。サンドラーの前作『ジャックとジル』は見事にゴールデン・ラズベリー(サイアク映画)賞に輝く快挙を成し遂げたが、今回も同じような道のりを辿るのだろうか。観客層は男性客が54パーセント、25歳以下が52パーセント。

■『メン・イン・ブラック3』は6位。累計興収は1億5268万ドルほど。興収にほとんど伸びがなくなってきているが、はたして『メン・イン・ブラック』の米興収2億5070万ドル、『メン・イン・ブラック2』の1億9042万ドルは越えられるだろうか。ちなみに『3』の製作費は2億2500万ドル。

■7位の『アベンジャーズ』はその累計興収を5億8673万ドルとした。米歴代興収ランキング2位の『タイタニック』は6億5千万ドルほどなので、これを越えるにはまだまだ長期的な積み重ねが必要となりそうだ。製作費は『MIB3』とほとんど変わらない2億2000万ドル。

■ジョン・マッデン監督による”いぶし銀”オールスターキャストのイギリス映画The Best Exotic Marigold Hotel"はこれまで少しずつ劇場数を積み重ねる地道な拡大戦法をとってきたが今週になってはじめてその数を減らしてきた。米デビューから7週目を迎え、ややピークは越えたとの読みだろうか。それにしてもアメリカで単館上映から始まった英国映画がいつしか興収3500万ドルに達しているのは凄いことだ。

■その後にピッタリと付けているのがウェス・アンダーソン監督作"Moonrise Kingdom"。こちらはまだまだ劇場数を釣り上げているさなかで、今週も80館ほど増加させて180館にしている。それでも1館あたりのアベレージは1万2千ドルを超える盛況ぶり。まだミニシアター興収にちょっと毛の生えたレベルなので累計興収的には何ともいえないが(現在までに680万ドルほど)、昨年のウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』や今週8位の"The Best Exotic~"という興行拡大調整の良いお手本がいるので、それにならって地道に展開させていきたいところだ。

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2012/06/17

【NEWS】ポピンズ作者の父親役にコリン・ファレル

Imagescaffmst7 1964年に大ヒットしたファンタジー映画『メリー・ポピンズ』製作の裏側にはウォルト・ディズニーと原作者P.L.トラヴァースの間における14年間にも及ぶ説得の日々があった―。そんな制作秘話が映画化されようとしているのは以前にもお伝えした通りだが、Deadlineによると本作"Saving Mr. Banks"の新たなキャストとしてコリン・ファレルが交渉入りしているそうだ。

サンドラ・ブロックに主演女優オスカーをもたらした『しあわせの隠れ場所』のジョン・リー・ハンコックが監督を務める本作は、トム・ハンクスがディズニー役、エマ・トンプソンがトラヴァース役を演じる予定。そこにもうひとりのキャストとして加わるコリン・ファレルは原作者トラヴァースの父親役を演じる模様。

これまでの繰り返しになるが、もう一度解説しておくと―

MaryP.L.トラヴァースは「メリー・ポピンズ」シリーズを執筆するにあたり、ポピンズが家庭教師として受け持つバンクス家の主人ミスター・バンクスに幼き日の自分の父親の面影を込めたのだという。実はこの父、トラヴァースが7歳のころに亡くなっており、彼女は父とあまり良い関係を築くことなく生き別れてしまったことをずっと悔いていたのだった。

これほど作者個人の思い出がこもった原作なだけに、ウォルト・ディズニーが「映画化させてください」と持ちかけても、トラヴァースはそのオファーを何度も突っぱねたという。しかも突っぱねること14年。ディズニーの熱意にようやく折れた彼女は、製作現場でもいろいろと注文を突きつけて彼を大いに悩ませた。

そして時が経ち、この映画『メリー・ポピンズ』がようやく完成したとき、プレミア会場の大熱狂とは裏腹に、原作者トラヴァースは自分の大切な原作小説が大幅に改編されてしまったことに大きなショックを受ける。とりわけあの有名なアニメーションとの融合シーン、さらにはシャーマン兄弟が織りなす有名なミュージカル楽曲には我慢がならず、上映後、怒りのあまりディズニーに激しく詰め寄ったとも言われている―。

この"Saving Mr. Banks"、製作スタジオはディズニーなので、『メリー・ポピンズ』のフッテージを劇中で流すことも版権上それほど大きな障害はないはずだ。父親役のコリン・ファレルは恐らくフラッシュバック形式で生前の姿を演じることになるのだろうが、一方でもしかするとこの劇中映画『メリー・ポピンズ』におけるミスター・バンクスもファレルが演じる、なんてこともありうるのかもしれない。

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2012/06/15

【NEWS】スノウ・クラッシュの監督にジョー・コーニッシュ

Snow_crash 昨年、イギリスでセンセーションを巻き起こしたキッズ・アクション映画『アタック・ザ・ブロック』で一躍その動向が注目される存在となったジョー・コーニッシュ監督。一時期は『ダイハード5』の監督候補にも挙がるなど今やハリウッドでも注目株となった存在の彼が1992年に発表されたニール・スティーヴンソン原作のサイバーパンクSF「スノウ・クラッシュ」の映画化を手掛けることになったと、Deadlineが伝えている。

本作のプロットに目を通すとまさかこれが1992年に書かれたものとは俄かには信じがたい(それほど時代を先取りしていたSF小説だったのだ)。舞台は近未来のアメリカ。各州がフランチャイズ化され、大企業とマフィアがすべてを掌握する状況となったこの国には、現実世界とともに電脳世界メタヴァースが存在する。

そんな折、パソコン画面を通じて人の脳にも感染するコンピューター・ウィルス“スノウ・ホワイト”が蔓延。誰が?何のために?天才コンピューター・ハッカーでありピザ配達屋、そして優れた剣術使いでもある主人公“ヒロ・プロタゴニスト(本来プロタゴニストとは“主人公”という意味の言葉だが、ここではそういう名前として登場する)”は、高性能スケートボードを操る少女と共に巨大な陰謀に立ち向かう―。

Imagescagl4cw5 本作を統括するのはパラマウントと、スピルバーグのコラボレーターとしても知られるプロデューサーのキャスリーン・ケネディだ。ジョー・コーニッシュはスピルバーグ作『タンタンの冒険』に脚本家の一人として参加しており、そこで得た繋がりにより「スノウ・クラッシュ」の映画化を画策し続けてきたケネディからこの原作小説を紹介されたとのこと。

未来世界での少年少女の冒険といえば、まさに『アタック・ザ・ブロック』を彷彿とさせるコーニッシュ的な世界。そこに『マトリックス』や『サマー・ウォーズ』を想わせるサイバーパンク趣向が加わったとき、それは一体どんな映像作品として結実するのだろうか。次こそがコーニッシュの大ブレイクの時と言われているだけに、作る側も見る側も自然と力が入りそうだ。

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【予告編】バイオハザード5

ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の「バイオハザード」シリーズ最新作のフル・トレーラー(2分30秒版)が公開された。第5弾となる本作の予告編は何やら物語がリセットされたかのような不可思議なノリで幕を開け、違う意味で身の毛がよだつが、後になるとその理由が分かってくるという算段だ。監督を手掛けるのはジョヴォヴィッチの旦那でもあるポール・W.S.・アンダーソン。米公開は2012年9月14日。

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【NEWS】オスカー俳優がスコセッシ新作に出演

Imagescab8kwgf Varietyによると『アーティスト』でオスカーを受賞したフランス人俳優ジャン・デュジャルダンがマーティン・スコセッシ監督の最新作"The Wolf of Wall Street"の出演に向けて交渉入りしているそうだ。

ジョーダン・ベルフォートによる回顧録の映画化にあたる本作は、レオナルド・ディカプリオ演じる株ブローカーがウォール街の狂騒的な日々のもと人生の上昇気流と、急転直下の没落を経験する物語だ。

この中でデュジャルダンは主人公の会社の不法なマネーロンダリングにかかわるスイス人銀行家を演じる。

出演はそのほかに主人公の親友でありビジネス・パートナーでもある人物にジョナ・ヒル、そしてベルフォードの不正を暴こうと奔走するFBI捜査官にカイル・チャンドラー。

「ボードウォーク・エンパイア」のテレンス・ウィンターが脚本執筆を手掛け、今のところ8月にニューヨークでの撮影開始を予定している。

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【NEWS】中田秀夫がグラフィック・ノベルを映画化

Deadlineによると、日本で大ヒットしたホラー映画『リング』やそのハリウッド・リメイク第2弾『ザ・リング2』などで知られる中田秀夫監督が、ロイ・リー、一瀬隆重といったプロデューサー陣とともにグラフィック・ノベル"The Suicide Forest"を映画化することを決めたようだ。

エル・トーレス原作、ガブリエル・エルナンデス画によるこの作品は富士の樹海をめぐる深い闇の物語。この森で死んだ恋人の呪いにさらされる東京在住のアメリカ人男性の運命に、いつしかここで監視員として働くひとりの女性までもが絡まってくるというストーリーラインとのこと。

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2012/06/14

【NEWS】名撮影監督の長編デビュー作はクリストファー・ノーランがプロデュース

Wally_2 クリストファー・ノーランの常連コラボレーターとしてお馴染みの撮影監督ウォリー・フィスターが自身の長編監督デビュー作を準備中であることは前にもお伝えした通りだが、最新作『ダークナイト・ライジング』の製作もひと段落したこの時期、フィスターの監督作にクリストファー・ノーランとその妻エマ・トーマスがプロデューサーとして参加することを正式に決めた。

肝心の映画内容については「タイトル未決定のサスペンス」ということしか明らかにされていない。脚本もジャック・パグレンという新人によるもので、その名前から作風を予測することも難しい状況だ。アルコン・エンタテインメントが製作を務め、今年の秋から冬にかけての撮影入りを予定している。

フィスターは『メメント』以降の全ノーラン作品の撮影を担い、『インセプション』ではアカデミー賞撮影監督賞を受賞。ほかにも『マネーボール』や『ミニミニ大作戦』などを手掛けている。またCM監督としてはすでに実績を残しており、とりわけダーレン・アロノフスキーやアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥらに並んで手掛けた青少年の覚せい剤使用撲滅キャンペーン"Montana Meth Project"では高い評価を受けている。

なお、クリストファー・ノーランが自身の監督作以外をプロデュースするのは新生「スーパーマン」こと"Man of Steel"に次いで2度目となる。

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【NEWS】未解決ハイジャック事件が映画化

Skyjack_cover__120613165604275x419 "Easy A"や"Friends With Benefits"などでヒットを飛ばしたウィル・グラック監督が次回作でD.B.クーパー事件を題材にしたサスペンス・コメディに挑むことになりそうだ。

本作のベースになるのはジョフリー・グレイによるベストセラー本"Skyjack: The Hunt For D.B.Cooper"。

D.B.クーパーといえば、ある程度の年齢ならばアメリカ人で知らない者がいないほど。事件は1971年の11月24日に発生した。その日、ボーイング727型機内にて「ダン・クーパー」と名乗る人物が乗務員にメモを差し出した。

"I have a  bomb here and I would like you to sit by me."

彼は乗客と乗務員の身の安全と引き換えに、現金20万ドルとパラシュートを要求。その後、機体の後部昇降口よりアメリカ北西部にむけてダイブしたきり、その後の足取りは途絶えたまま現在に至る。つまり犯人はまだ捕まっていないのだ。

この未解決事件をめぐっては「自分がD.B.クーパーだ」と名乗る人物も数多く現れる始末。本作はクーパー容疑のかかる3人に焦点を当てて、その証言からクーパーの正体に迫っていく構成を取るようだ。

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【NEWS】ジョン・マッデンとシャーリーズ・セロンが新作推理サスペンスに挑む

『恋に落ちたシェイクスピア』や最近では英国のいぶし銀俳優らを配した"The Best Exotic Marigold Hotel"が世界でヒット中のジョン・マッデン監督が新たに準備中のサスペンス・コメディ"Murder Mystery"でシャーリーズ・セロンと組むことになりそうだ。セロンは本作のプロデュースと主演を兼任する予定。脚本は『アメイジング・スパイダーマン』のジェームズ・ヴァンダービルトが手掛ける。

作はアメリカ人夫妻が旅行先の外国でミステリーの謎解きに挑むことになるという、まさにアガサ・クリスティの世界観を現代風にアレンジし、アクションとコメディとミステリーをブレンドした内容になる見込み。2013年の初旬にも撮影開始される予定だ。

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2012/06/13

【レビュー】アベンジャーズ

すべては『アベンジャーズ』に向けての周到な計画だった。『アイアンマン』、『インクレディブル・ハルク』のエンドクレジットで控え目に描かれてきたクロスオーバーの試みは、『マイティ・ソー』や『キャプテン・アメリカ』ではもはやその核となる部分までもが軌道を同じくして描かれ、あの青白く照射された光の矛先は今ついに一本の映画にて像を結ぶ。

冒頭から観客は渦中へと突き落とされる。地球の安全を守る特殊機関シールド本部が木っ端みじんに破壊され、謎の解明が待たれていた“キューブ”が研究者もろとも『マイティ・ソー』の宿敵ロキによって奪われてしまう。どうやら彼の背後には異次元に巣食う闇の勢力が存在するらしい。時空に穴を空けるほどの強大な力を持つキューブを、いったい何に利用しようとしているのか。少なくともこれから起こりうる事態は手負いのシールドでは到底太刀打ちできないものだ。シールド長官ニック・フューリーは決意を胸に、これまで自身がチョイ役出演して地道な種を撒き続けてきた各映画の主演ヒーローたちに、いよいよ本格招集をかけるのだが―。

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アイアンマン、マイティ・ソー、ハルク、キャプテン・アメリカに加えて、彼らほどの超人というわけでもないホーク・アイやブラック・ウィドウ。皆、驚くほどマイペースなヒーロー揃いで、協調性は低い。パトリオット精神に溢れるキャプテン・アメリカでさえ、「史上初の政府認定ヒーロー」であるがゆえに考え方が古く、軍隊的な目線で命令を下すなど、皆とは波長が合わないことが多い。

これまで各々のルールだからこそ巧くやれてきたオレ様キャラたちにとって、共闘とは無理難題に等しいのだろうか?

しかしながら映画『アベンジャーズ』の魅力としては、これがスケールの大きなアクション大作であるのみならず、ついに顔を合わせる個性豊かなキャラクターたちがそれぞれに対して批評的であるということが挙げられる。

そもそも現代はヒーローを必要としない時代とよく言われてきた。正義の意味合いは多様化し、世界を見回しても傑出した個の存在は大衆の結束力の前に影をひそめる。その潮流に関してヒーローたちも自覚的だ。だからこそ彼らは大義名分ではなくあくまで個人の理由のもとで闘い続けようとする。

それゆえ、彼らは今ここで“結束”を余儀なくされることに躊躇し、ことあるごとに互いに辛辣な相互批評をはじめる。ソーに対して「シェイクスピア劇か何かか?」とか、キャプテンに対して「年寄り」だとか。さすが同業者なだけにそれらすべての批評は的を得たものばかりで、だからこそ相手を余計にカチンとさせることに不自由しない。

それでも意外だったのは、彼らにも増して見事な批評眼を持っていたのがなんのスーパーパワーにも恵まれないエージェント・コールソンだったことだ。いつもヒーローたちをサポートし続けてきた彼が、宿敵ロキのキャラクター性に対して手痛い批評をかますのだ。あの時のロキほどの動揺した表情はめったにお目にかかれないものだ。

また本作は「理由はともあれ、ヒーローが結束するには“きっかけ”が必要」とするプロットに関して出演者たちがとても自覚的である点が面白い。なるほど、彼らはスーパーパワーで百戦錬磨の勇者たちであるのみならず、見方によっては数々の“ドラマ”を繰り広げ、自己演出し、自分の物語を盛り上げてきたドラマツルギーのスペシャリストたちでもあるわけだ。彼らが“きっかけ”を意識しないはずがない。

ちなみに今回ハルク役として初参加するマーク・ラファロが、人のよさそうな皺だらけのジャケット姿から一転して怒りの権化へと変わりゆく姿もきっかけの一端を担う。いったん豹変すると敵も味方も見境なく突進してしまう無軌道ぶりも、アベンジャーズの内側に予定不調和という最大の武器を搭載しえたことを物語っている。

かつて『インクレディブル・ハルク』で主演を務めたエドワード・ノートンは、製作過程でいろいろと衝突しすぎたため、シリーズ復帰することは無かった。結果的にラファロというこれまでになかったヨレヨレのヒーロー像を盛り込むことで、アベンジャーズはより多様な個性の集合体として魅力を放つようになったとみていい。

この辺の演出感覚、そして随所に挿入されるちょっとしたユーモア感覚が、脚本も手掛けたジョシュ・ウェドン監督のとびきりの巧さと言えるだろう。

とくにメンバーが最高のワンフレームに納まっているラストは、彼らの言葉要らずして通じ合えるコンビネーション、そして集団としての空気感を絶妙に讃えたベストショットだ。早々に席を立って見逃さないようにご注意を。

蛇足ながら、ヒーロー映画とはそもそも世界の投影でもある。こうしているうちにも現実世界では問題が山積だ。日本では民主と自民とが意地を張り合い、国連ではシリア内戦への対処に向けて各国の足並みが揃わず、またEUにおいてもギリシア、スペイン救済に向けてなかなか出口が見えてこない。

『アベンジャーズ』は単なるヒーロー映画というのみならず、価値観や主義主張の多様化した時代において連合体の採るべき方向性を指し示してくれる指針のような存在だ。

為政者たちも正義とは何かに行き詰った時には『アベンジャーズ』でも観て、自らの信じる可能性についてもう一度熟考してみてはどうだろうか。

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【NEWS】ヒュー・ローリーが「ロボコップ」悪役?

Varietyによると、ジョゼ・パジーリャ監督が手掛けるリメイク版『ロボ・コップ』の悪役としてTVシリーズ「Dr.House」の主演ヒュー・ローリーが交渉入りしているそうだ。

Robo

彼が打診されている役はロボコップを開発するオム二社の最高責任者。1987年のポール・ヴァーホーヴェン監督のオリジナル版ではロニー・コックスがこの役を演じている。

リメイク版「ロボコップ」はタイトルロールを演じるジョエル・キナーマンを筆頭に、ゲイリーオールドマン、アビー・コーニッシュ、サミュエル・L・ジャクソンといった俳優陣が出演決定、あるいは交渉入りしている。撮影は今年の9月よりカナダ・トロントにて開始。公開は2013年の夏頃を予定している。

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2012/06/12

【NEWS】ノアの宿敵役はレイ・ウィンストンにオファー

Winsutone 『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督が次回作として手掛ける聖書最大のエピックドラマ"Noah"。すでに主人公ノア役には『グラディエーター』のラッセル・クロウが決定しているが、このたび彼の宿敵役として英出身のレイ・ウィンストンにオファーが出された模様。ウィンストンは『ディパーテッド』や『ヒューゴの不思議な発明』、そして最近では『スノー・ホワイト』にも出演している。

同役にはこれまでリーアム・ニーソン、ヴァル・キルマー、リーヴ・シュレイバーなどが候補に挙がっていたが、これらを強豪を制してのキャスティングということになる。

現在までに決定済みの"Noah"出演者は、他にローガン・ラーマン、ダグラス・ブース、エマ・ワトソンなど。

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2012/06/11

【興行】北米週末TOP10 Jun.8-10

先週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Jun.08-10 weekend 推計

01 Madagascar 3 $60.3M
02 Prometheus $50.0M
03 Snow White and the Huntsman $23.0M

04 Men in Black 3 $13.5M
05 The Avengers $10.8M
06 The Best Exotic Marigold Hotel $3.2M
07 What to Expect When You're Expecting $2.7M
08 Battleship $2.3M
09 The Dictator $2.2M
10 Moonrise Kingdom $1.6M

■トップ2の興収がそれぞれ5千万ドルのラインを超えるというボックスオフィス大躍進の週末となった。首位12作品の興収合計は1億7200万ドルにのぼり、これは『スーパー8』がデビューした昨年同時期に比べて30パーセントの増量にあたる。

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2012/06/09

【画像】ミシェル・ゴンドリー最新作"Mood Indigo"

『エターナル・サンシャイン』や『僕らのミライへ逆回転』などで知られる奇想天外な映画監督ミシェル・ゴンドリーの最新作"Mood Indigo"の初オフィシャル画像が公開された。その相変わらずの独創性といったら、もうワクワクしてしまうほどだ。

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【NEWS】ニュートンがアクション大作の主人公に?

Newton 『ワイルド・スピード』などのアクション大作で知られるロブ・コーエン監督が、『ロッキー』のプロデューサー、ジーン・カークウッドと組んで、あの「万有引力の法則」で名高いアイザック・ニュートンを蘇らせようとしているようだ。しかもアクション大作の主人公として。

現在、ロブ・コーエンが執筆中という脚本は、学者としてのニュートンではなく、人生の後期における王立造幣局の長官としてのニュートンに着目。ここで目の当たりにする庶民の不正や偽造紙幣などに対し、ニュートンは最大の味方ともいうべき“科学”を援用して華麗なる対決を挑むこととなる。コーエンはそんなニュートンの活躍をアクションとサスペンスを交えてフィクショナルに描きたい構えのようだ。と同時に、彼はこのストーリーを映画のみならずグラフィック・ノベルとしても展開させていきたいとのこと。つまりは歴史上の知名度を有効活用した新たなヒーローの誕生を模索しているのだろう。

ニュートンといえばレオナルド・ダ・ヴィンチにも匹敵する数々の怪しげな研究やら、発明でも有名だ。もしもこれが順調に映画化されればロバート・ダウニーJr.版の『シャーロック・ホームズ』のような新テイストのアクションに仕上がるのではないだろうか。少なくとも「食らえ!万有引力の法則の応用だ!」なんていうセリフが飛び出してきたら、観客としても少なからず気分が高揚してしまうかもしれない。

しかしその手の斬新なビジョンとはちょっと無縁になりつつあるロブ・コーエンだけに、この企画を軌道に乗せていく体力があるのかどうか、ちょっと心配なところだ。

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【NEWS】アビー・コーニッシュが「ロボコップ」に参加か

Cornish ジョエル・キナーマン、ゲイリー・オールドマン、サミュエル・L・ジャクソンときて、続くはアビー・コーニッシュ。ジョゼ・バジーリャ監督がMGMのもとで展開中のリメイク版『ロボコップ』の出演者の顔触れがだいぶ固まってきたようだ。

昨日のサミュエルに続いて今回新たに交渉入りが伝えられているアビー・コーニッシュは、ロボコップ役を演じるジョエル・キナーマンの妻役を打診されているらしい。警官の夫が死の淵でロボコップへと生まれ変わったことを知らず、その喪失に胸を痛める―という役柄になりそうだ。もちろん、ロボコップと化した主人公側にも以前の記憶が徐々に蘇り始め、両者がふたたび出逢うときにひとつのドラマが巻き起こることになる。

現在のところ決まっているのはロボコップにキナーマン、その開発者にオールドマン、街を支配するメディア王にジャクソン、そして最愛の妻にコーニッシュ。もしもこのリメイク版がオリジナルと似たプロットを辿るのだとしたら、ロボコップの相棒役となる女性警官の登場は欠かせないわけだが、さて、次なるキャスティング情報はどんな内容になりますことやら。

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2012/06/08

【NEWS】キングのITをキャリー・フクナガが監督

Imagesca815982 昨年、時代を超越した卓越したまなざしで『ジェーン・エア』を装いも新たに生まれ変わらせたキャリー・ジョージ・フクナガ。次の動向がいま最も注目されるこの新鋭が、なんとスティーヴン・キング原作「IT<イット>」の映画版を監督することになった。しかも前後篇の2作として。

米ハリウッド・リポーターによると、キャリー・フクナガは本作の監督のみならず共同で脚本執筆も手掛けるという。プロデューサー・チームにはロイ・リーやダン・リンとともに作家&脚本家として知られるセス・グレアム・スミスとデイヴィッド・カッツェンバーグらによるカッツスミス・プロダクションも参加。

1986年に出版された「IT」はキング作品における最巨編のひとつとしても知られる。物語の始まりは仲良し集団がピエロの姿をした“ペニーワイズ”の存在を知った幼少期に遡る。他には決して姿を見せず子供たちを恐怖のどん底に引きずり込むこの奇怪な生き物。彼がふたたび現代に現れたとき、今ではすっかりおとなになったあの頃のメンバーが久々に再会を果たすことに。しかし彼らにはあの幼少期、どうやってペニーワイズを撃退したのか、その記憶がすっかり失われていた―。

Tim 1990年にはケーブル局ABCにてテレビシリーズとして映像化されており、このときには『ロッキー・ホラー・ショー』等で知られるティム・カリーがペニーワイズを演じて視聴者を恐怖に震えあがらせた。この映画化権は2009年にワーナーブラザーズによって取得されており、その後、長らく映画化の可能性が探られていた。

今回ワーナーの大抜擢を受けたキャリー・ジョージ・フクナガ監督は、2009年に初長編監督作『闇の列車、光の旅』、そして『ジェーン・エア』の高評価に続いて全米ケーブル局HBOにてウディ・ハレルソン&マシュー・マコノヒー主演の刑事ドラマ"True Ditective"を手掛けることが決まっている。

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【NEWS】ノアの方舟にエマ・ワトソン交渉入り

Watson Deadlineによると『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督による意欲作"Noah"への出演に向けて『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソンが交渉入りしている模様だ。

これまで低予算の映画製作で知られてきたアロノフスキーだが、今回ばかりはそれなりに巨額の製作費をもって聖書の中で最も壮大な場面の映像化に挑むことになる。主演のノアには『グラディエーター』のラッセル・クロウ、その息子たちにダグラス・ブース、ローガン・ラーマンが決定済み。エマ・ワトソンはこのブースと惹かれあう役柄として打診を受けてるようだ。以前はシアーシャ・ローナンも候補入りしていたと伝えられた同役だが、このままいけばワトソンが勝ち取ることになる。

残る主要キャストはノアの妻と、ノアを糾弾する本作の悪役とも言うべき男のみ。前者に関してはジェニファー・コネリーの名も挙がっており、後者には以前リーアム・ニーソンが候補入りしていたが、これらの調整段階を経て果たしてどのような結果がもたらされるのか、すべてはもうまもなく明らかにされるものと思われる。

撮影はニューヨークのスタジオとアイスランドにて行われる。映画の公開予定は2014年3月28日。

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【NEWS】もう一本のジョージ・クルーニー監督作が浮上

*昨日はココログの調子が悪く、エントリーした記事にことごとくエラーが出る始末。ちょっと遅くなりましたが、以下の記事を今更ながらポストします。

ただいまフォーカス・フィーチャーズはデヴィッド・グランがニューヨーカー誌に寄稿した5月28日号の"The Yakee Comandante"という記事の映画化権を取得交渉中。その監督としてジョージ・クルーニーの名を据えているという。この話がまとまれば、ストイックな語り口で知られるジョージ・クルーニーが監督としてまた新たな歴史の知られざる一幕に迫りゆくことになりそうだ。

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これはカストロ率いるキューバ革命軍に参加したアメリカ人兵士ウィリアム・アレクサンダー・モーガンの人生に迫った物語。彼はチェ・ゲバラに次ぐ外国人兵士としてカストロの信頼に応え革命軍において司令官の地位に昇りつめたものの、権力を手にした後のカストロの社会主義政策に失望したとされ、CIAに情報提供していたとの容疑で身柄を拘束され、その後処刑された。モーガンの目論見がいったい何であったのか、非常に不可解かつ複雑な部分が多いのだが、当時はCIAのフーバー長官も彼がどっち側の人間なのか必死になって部下に探らせていたとか。

なお、クルーニーはもうひとつ、自身の製作、監督、主演作として"Monuments Men"という作品にも着手している。こちらは第二次大戦のさなか、ナチスがヨーロッパ諸国から強奪した名だたる美術品を奪還すべく編成された美術スペシャリストたちによる専門部隊のお話。

どちらも非常に興味深い視点で綴られる近代史。クルーニーがどんな作品にしあげてくるのか楽しみだ。

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【NEWS】マギー・ギレンホールがWhite House Downに参加

Maggie 昨日のジェイミー・フォックスに続いて、今度は女優マギー・ギレンホールがローランド・エメリッヒ監督作"White House Down"の出演交渉に入っていることが分かった。

『ゾディアック』や『アメイジング・スパイダーマン』のジェームズ・ヴァンダービルトが脚本を手掛ける本作は、タイトル通りホワイトハウスが何者かによって占拠されてしまうサスペンス・アクション。各メディアでは早くも「ダイ・ハードのホワイトハウス版」とも呼ばれている。主人公のシークレット・サービスにはチャニング・テイタム、ジェイミー・フォックスが大統領を演じ、ギレンホールはヒロイン役を演じることになりそうだ。

マギー・ギレンホールといえば弟ジェイクと同様、決して大作主義に陥らない作品選びに定評のある女優。これまでにも『ダークナイト』で悲劇のヒロインを演じ切ったかと思えば、ジェフ・ブリッジスにオスカーをもたらした『クレイジー・ハート』では主人公を優しく支えるシングルマザー役を好演。また、昨年製作の主演作"Hysteria"では精神医学的な治療器具として発明された“ヴァイブレーター”にまつわる歴史的秘話をコミカルに伝えている。そんな彼女がエメリッヒ作品に出演するなんて・・・この企画に彼女が「やりたい」と思わせる何かがあったと捉えていいのだろうか。

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2012/06/07

【NEWS】サミュエル・ジャクソンが「ロボコップ」に出演

Imagescayh0fqc まったくもって"Django Unchained"俳優のキャスティング・ニュースが続く日だ。サミュエル・L・ジャクソンもその出演者のひとり。最近では『アベンジャーズ』で個性豊かなヒーロー軍団を束ねるニック・フューリー役として存在感を見せた彼だが、米ハリウッド・リポーターによると、新たにリメイク版「ロボコップ」にて圧倒的な影響力を持つメディア王を演じることが決まったという。

1987年にポール・ヴァーホーヴェン監督によって産み落とされたオリジナル映画をリメイクするのは、ブラジル出身のジョゼ・パジーリャ監督。彼の代表作『エリート・スクワッド』シリーズはブラジル映画史を塗り替えるほどの大ヒットを記録した作品として知られ、特に第1作目はベルリン映画祭にて最高賞を受賞するほど高評価を受けている。

また、映画の要となるロボコップ=マーフィ役には"The Killing"のジョエル・キナーマン。そしてロボコップ技術の生みの親となる科学者役には『裏切りのサーカス』のゲイリー・オールドマンの参戦も決まっている。

本作は9月にもカナダ・トロントでの撮影入りする構え。2013年の夏頃の劇場公開を予定している。

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【NEWS】ジェイミー・フォックスが大統領役として交渉入り

Foxx 本日、タランティーノ監督作"Django Unchained"の予告編が初お目見えしたばかりというタイミングで、その主演のジェイミー・フォックスがサスペンス・アクション"White House Down"への出演に向けて交渉入りしているとのニュースが飛び込んできた。しかも彼が打診されているのは大統領役だという。

インデペンデンス・デイ』や『2012』で知られるローランド・エメリッヒの監督作として準備されている本作は、タイトルから想像しうる通りホワイトハウスが何者かの手により占拠されてしまうプロットが展開。そこではやはりブルース・ウィリスよろしく、この手のジャンルの王道というべきか、限定状況で悪に立ち向かう男の存在があるようで・・・その要の役としてすでにチャニング・テイタムが大統領を死守するシークレット・サービス役として主演を決めているものの、今回ジェイミー・フォックスの名前が飛び出しことを考えるに、闘うのはテイタムのみならず、本作の大統領もかなり行動派の役柄になるとみたほうがよさそうだ。

脚本を手掛けるのは『ゾディアック』や『アメイジング・スパイダーマン』のジェームズ・ヴァンダービルト。彼の脚本をソニー・ピクチャースが300万ドルでお買い上げしたことを発端にこの企画は急速に形を帯びてきた。製作側はこの夏にでも撮影入りしたい構えだという。

なお、ホワイトハウス絡みでは似た内容の"White House Taken"という映画企画も存在するらしく、こちらはジェラード・バトラー主演で話が進んでいるようだ。今後どちらかがタイトルを変えない限り、ちょっと紛らわしい事態が続きそうだ。

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【予告編】タランティーノ最新作Django Unchained

ついにこの新作の予告編が公開された。クエンティン・タランティーノ監督作"Django Unchained"は彼の映画脳に組み込まれたマカロニ・ウェスタン愛とブラックムービー愛をふんだんに散りばめ有機化合した代物だ。主演のオスカー俳優ジェイミー・フォックスに並んでドイツ人バウンティ・ハンター役を演じるのはタランティーノの前作『イングロリアス・バスターズ』で幾つもの言語を操るナチス将校役で世界を驚かせたクリストフ・ヴァルツ。そのふたりが手を組んでレオナルド・ディカプリオ演じる悪のプランテーション農場主に正義の鉄槌を食らわすべく地獄の猛攻を加えていく。はたしてこの新種のウェスタン(タランティーノが言うにはウェスタン/西部ではなく“サザン/南部”とのこと)はセルジオ・レオーネ作品らとともに後代にまで語り継がれるマスターピースとなりうるのか。全米での公開は年末の12月25日。

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【訃報】レイ・ブラッドベリ

Untitled またひとつの時代が過ぎ去った。「華氏451」や「火星年代記」などで知られるSF小説の巨匠レイ・ブラッドベリが5日、カリフォルニアにて逝去した。91歳だった。

個人的には自宅にVHSデッキが初お目見えした頃、パッケージの印象だけで面白いレンタルビデオを選び出すセンスに定評のあった母が「これ面白いんじゃないかな?」と『何かが道をやってくる』(1983)を借りてきたのを覚えている(小学生だった自分にとって、怖さとハラハラドキドキが絶妙なバランスの作品だった。いま見たらどう感じるのだろう?)。大学時代、トリュフォー監督の『華氏451』を友人の部屋でまったりと鑑賞したのも今となっては懐かしい思い出だ。

そんな具合に、僕らはブラッドベリ作品そのものよりも、彼の作品の映画版とか、はたまた彼の描いたSF世界の遺伝子を受け継いだ小説、映画、テレビ番組といったものをごく当たり前に、空気のように享受しながら成長してきたと言えるのかもしれない。

創造上の冒険を得意とする巨匠がまたひとり向こうの世界へと旅立ってしまった。そこにはどんな風景が広がっているのだろうか。心よりご冥福をお祈りいたします。

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【NEWS】サリンジャーと代理人の交流物語

現在、「ライ麦畑でつかまえて」などで知られる作家J.D.サリンジャー(1919~2010)と彼の代理人との不可思議な交流を綴った小説"My Salinger Year"が年末に向けて出版準備中だという。そして原作モノの新たな潮流と言うべきか、有名プロデューサー、ビル・ポーラッド率いるリヴァーロード・エンタテインメントが早くもその出版前の小説の映画化権を獲得したことが明らかとなった。

Deadlineによると、この原作は実際にサリンジャーの代理人を務めたジョアンナ・スミス・ラコフが自身の体験を膨らませた形で、あくまで“小説”として上梓したものだという。

大学を卒業してエージェンシーに職を得た彼女が担当することになったのは、あの稀代の作家J.D.サリンジャー。世間から距離を置いた隠遁者として知られるサリンジャーと彼女がいかにして信頼関係を築いたのか。そして彼女はいかにしてサリンジャーの私生活を多くの好奇の目から守ろうとしたのか。あくまで小説というスタイルで詳細な輪郭はぼかされているとはいえ、少なくとも彼を知る関係者からの貴重な証言として興味は募るばかりだ。

また、今回の映画化に際してはもうひとつ注目すべき点がある。この映画の脚色を担うことになったのが、作家のエマ・フォレストだというのだ。

彼女は自身の回顧録"Your Voice In My Head"でその名を世間にとどろかせた存在。本作は、彼女が精神的に不安定だった若き日、唯一助けの手を差し伸べてくれた精神科医との交流を記したもので、実はこの医師、すでにこのとき不治の病に侵されており、彼女にそのことを一言も告げることなくこの世を去ったのだという。作はすでにワーナーブラザーズのもとで映画化も起動しており、『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソンがヒロイン役を、個性的な演技で知られるスタンリー・テュッチが彼女の忘れがたき恩人となった医師役にあたる予定。また、原作者エマ・フォレスト自身がこの映画の脚色も手掛けている。

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2012/06/06

【NEWS】ジャスティス・リーグは脚本執筆中

現在、世界ではマーベル・ヒーローが強力チームを組む『アベンジャーズ』が大ヒット中。この成功に続けとばかりに息を弾荒げているのは何もマーベル=ディズニー陣営だけではない。スーパーマンやバットマン、ワンダーウーマン、ザ・フラッシュ、グリーンランタンといったヒーローを抱えるDCコミックス陣営もまた、ワーナーブラザーズのもとで新たな“集合”を仕掛けようと苦心に苦心を重ねている。

本日、米業界紙バラエティが伝えるところによると、現在ワーナーは極秘裏に『ギャングスター・スクワッド』の脚本家ウィル・ビールにDCヒーロー大集合ムービー『ジャスティス・リーグ』の執筆を依頼して、その仕上がりを待っている状況だという。

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とはいえ、ワーナー=DCではこれまでにも幾度か『ジャスティス・リーグ』を浮上させては沈めてきた。古くは『マッド・マックス』のジョージ・ミラーが監督に据えられ、ザ・フラッシュやワンダーウーマンやバットマンのキャスティングなども決まりかけていたのに、それらは2008年、諸事情によりスクラップ。

その後、『グリーン・ランタン』の興行が不振だったり、テレビシリーズとして立ち上げを予定していた「ワンダーウーマン」が製作中止の憂き目にあったり・・・。なかなか『ジャスティス・リーグ』へと繋がる安定した道程が確保できずにここまで歩んできてしまった感がある。

しかしながら今年はクリストファー・ノーラン版「バットマン」こと『ダークナイト・ライジング』の公開を控え、来年にはザック・スナイダー版「スーパーマン」こと『マン・オブ・スティール』がお目見えする。敵陣営が『アベンジャーズ』で大成功を収めたこともあり、もう時期的にはそろそろ『ジャスティス・リーグ』が立ち上がってもおかしくないどころか、このタイミングを逃すともう二度と浮上できなくなる可能性もある。これはヒーローどころかワーナーやDCコミックの意地とプライドを賭けたタッグマッチとも言えそうだ。

ちなみにウィル・ビールは『ギャングスター・スクワッド』の脚本が高評価を受けたのをきっかけに、『リーサル・ウェポン』のリブート版や『2300年未来への旅』(原題Logan's Run)のリメイクなどにも抜擢されるなど、ワーナーからの寵愛を勝ち得ている存在。そんな彼がヒーロー史の原点ともいえるスーパーマン、バットマンらを従えてどんなストーリーをこしらえようとしているのか。新たな才能がこの閉塞感を勢いよく打破してくれることを期待したいものだ。

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【NEWS】キング作「十時の人々」が長編映画化

Imagesca9qfp95 『チャイルド・プレイ』や『フライトナイト』で名高いトム・ホランド監督が、実に16年ぶりとなる長編復帰作としてスティーヴン・キング原作の"The Ten O'clock People(十時の人々)"の脚本、監督を手掛けることが明らかとなった。

ホランドとキングの名前が並ぶのはテレビシリーズ95年の「ランゴリアーズ」、それに96年の『痩せゆく男』に続いて3度目のこと。

「十時の人々」はキングによる1993年の短編集"Nightmares And Dreamscapes"に収められている物語。タバコ中毒から脱出したいともがく主人公が、やがてこの世界を覆うとんでもない事実に直面させられるその顛末を描く。このストーリー自体がキングのタバコ中毒における過酷な状況をベースにしているとか。映画版では90年代ではなく、現代を舞台に描かれる。今夏の撮影入りを予定。

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2012/06/05

【NEWS】TV版レクター役にマッツ・ミケルセン

Imagescaaq021e カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞したばかりの北欧出身俳優マッツ・ミケルセンが躍進を続けている。『マイティ・ソー2』に敵役として登場することが報じられたかと思えば、今度はTVドラマでの大抜擢だ。

このたび米ケーブル局NBCが企画するTVシリーズ"Hannibal"にてミケルセンがタイトル・ロールを演じることが明らかとなった。「プッシング・デイジー」などで知られるブライアン・フュラーがプロデュースと脚本を手掛ける本作は、『羊たちの沈黙』、『ハンニバル』、『レッド・ドラゴン』、『ハンニバル・ライジング』と続いてきたいわゆる“ハンニバル・レクター”シリーズの流れを組むTVシリーズということになる。

ヒュー・ダンシー演じるFBIエージェント、ウィル・グラハム(この役は『レッド・ドラゴン』ではエドワード・ノートンが演じた)が心理学者レクター博士に助言を求めつつ連続殺人犯を追うというスタイル。第1シーズンは13話完結となり、パイロット版は『30デイズ・ナイト』、『トワイライト/エクリプス』のデイヴィッド・スレイドが監督を務める。

Imagescawxmfzf もはや言うまでもないことだが、レクター博士は『羊たちの沈黙』においてアンソニー・ホプキンスがその役を演じ、見事、アカデミー賞主演男優賞に輝いている。

マッツ・ミケルセンと言えば、北欧最高峰の俳優としてまさに国家を背負ったアイコンを演じるほどの存在でありながら、ことハリウッド映画に関して言えば『007/カジノ・ロワイヤル』の印象的な悪役や大作映画のちょっとしたアクセントとして起用されることが多かった。

カンヌ受賞からちょうど一週間。仮にこの起用の話が前々から水面下で動いていたとしても、今回の受賞はドラマ製作の首脳陣たちが彼の名前でゴーサインを出すにあたり最高の箔付けとなったに間違いない。

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2012/06/04

【興行】北米週末TOP10 Jun01-03

先週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Jun.01-03 weekend 推計

01 Snow White and the Huntsman $56.3M
02 Men in Black 3 $29.3M
03 Avengers $20.3M
 
04 Battleship $4.8M
05 The Dictator $4.7M
06 The Best Exotic Marigold Hotel $4.6M
07 What to Expect When You're Expecting $4.4M
08 Dark Shadows $3.8M
09 Chernobyl Diaries $3.0M
10 For Greater Glory $1.8M

Snow ■白雪姫をダーク・アクション・エンタテインメントとして大改編した『スノーホワイト』が北米3773館にて興収5626万ドルを売り上げボックスオフィスの首位を獲得した。製作費は1億7千万ドル。これに加えて多額の宣伝費もかかっている。観客の性別比では女性が53%と若干上回った。また年齢層では30歳以上が52%を占める。

本作は同時に世界の45カ国でも公開されており、各国の興収を合計すると3930万ドルとなり、これに米興収を加えた世界興収は9560万ドルに昇る。

■また、海外ではリドリー・スコット監督による『プロメテウス』が北米に先駆けて(米公開は6月8日)封切られ、活況を呈している。本作はスコット監督作『エイリアン』の起源となる物語として製作始動しながらも、やがて構想は膨らみ、いつしか“一本の独立した映画”として方向転換することになった逸話を持つ。現在までに封切を迎えた国はロシア、イギリス、フランスをはじめ15カ国に過ぎないが、それだけで興収3500万ドルをマーク。来週どのように北米でデビューを飾るのかに注目が集まる。

Mib ■2週目の『メン・イン・ブラック3』は2位へダウン。興収は先週末に比べ46%ほど下降しているが、これは大作映画にしてはかなり下げ止まりが働いた方ではないだろうか。本作の10日間の累計興収は1億1230万ドルに昇る。5週目のアベンジャーズ』は、拙ブログでもお伝えしたように遂に北米の累計興収(5億5270万ドル)が『ダークナイト』を上回り、米史上第3位の座を獲得。残る砦は『アバター』と『タイタニック』のみとなった。今のところ6億ドルは固いのではと見られているが、さてどうなる?

■4位以下の大作群は完全に息切れしている。『バトルシップ』の累計興収は5510万ドル、5位の『ディクテーター』は5080万ドル。8位まで下降した『ダーク・シャドウ』は興収7080万ドルほど。製作費の1億5千万ドルの米だけでの回収は難しそうだ。2週目となる"Chernobyl Diaries"は急降下の興収62%落ちを記録。

■逆にこの時期、公開規模の小さな作品が気を吐いている。いぶし銀俳優らが顔を揃えたイギリス映画The Best Exotic Marigold Hotel"は上映規模1300館ほどながらランキング6位にエントリー。まさに上位のブロックバスター系映画のカウンター・プログラムとなっている様相だ。この手の作品にしては珍しく世界興収1億ドルを突破している。

■先週末に興収アベレージ記録を打ち立てたウェス・アンダーソン監督作"Moonrise Kingdom"は劇場数を16館へと増加。興収ランキング的にはまだ13位に過ぎないが、1館あたりのアベレージで見ると相変わらずの好調ぶり(5万3千ドル)をキープ。スタジオ側は来週以降も徐々に劇場数を増やしていく構え。

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2012/06/03

【興行】アベンジャーズ、米歴代興収3位に

世界で大ヒット街道を驀進する『アベンジャーズ』の米興収がついに『ダークナイト』の5億3300万ドルを越え、米史上第3位にまで浮上したことが明らかとなった(現在の累計興収は5億3811万ドル)。残るは1位の『アバター』(7億6050万ドル)と2位の『タイタニック』(6億5861万ドル)のみとなる。

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なお、世界興収に目を向けると、こちらも『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』(13億2800万ドル)を越えて史上第3位に浮上している(累計興収13億3130万ドル)。こちらも1位、2位は米国内と変わらず、『アバター』(27億8230万ドル)と『タイタニック』(21億8530万ドル)というジェームズ・キャメロン作品の高い壁が相変わらずそびえ立つ。

米でも世界でもまだまだ『アベンジャーズ』の勢いは続きそうな気配。しかしながら今夏は『アメイジング・スパイダーマン』や『ダークナイト・ライジング』といったブロックバスターも待機している。今後、両者が互いの利益を食い合わず、まさに垣根を越えたヒーロー連合として興収の面でも共に切磋琢磨しあっていけることを望むばかりだ。

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2012/06/02

【レビュー】ジェーン・エア

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先日、『ソーシャル・ネットワーク』の脚本家アーロン・ソーキンが自身の得意とする“伝記の映画化”というジャンルについて「フォトグラフではなく、ペインティングだ」と口にしていた。つまり、題材をそのまま精密に描き起こすのではなく、いったん受け止めたうえで、そこで心のキャンバスに浮かびあがってきたイメージを自らのタッチで塗り固めていく―そのような趣旨であると僕は勝手に受け取った。

そして基本的に、文芸映画というジャンルもそれとまったく同じだと思うのだ。原作小説というものは時代とともに埃をかぶり過去の産物へとなり果てていくもの。読み手の受け取り方も大きく変わっていく。しかしながらその多くは“語り口”が違うゆえであって、ストーリーの面ではギリシア悲劇の時代からシェイクスピアを経て数百年後の現代に至るまで、我々はおなじ素材の周囲をぐるぐると回り続けている状態にひとしい。

そう、問題は“語り口”なのだ。同じ世間話を聞かされるのであっても、宴席の上座から繰り出されるご老人の訓示じみた語り口と、喫茶店でごく親しい友人の口から聞かされる「そういえばさ」という自然な口調の語り口とでは受け取り方に大きな差が出る。

その意味で、キャリー・ジョージ・フクナガ監督による『ジェーン・エア』はシャーロット・ブロンテによる原作小説を巧みに現代の息遣いで映像へと変換し得ていると言える。『闇の列車、光の旅』で鮮烈な長編デビューを果たしたこの若き才能が古典をこれほど独自の視点で捉えられるとは思いもしなかった。これは若き英国人映画作家ジョー・ライトが『プライドと偏見』を生き生きと蘇らせた功績に匹敵する(ライトは現在、またもや古典である『アンナ・カレニナ』の映画化の真っただ中)。それこそアーロン・ソーキンの語る“ペインティング”の賜物だ。

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そもそも映画には原作小説をそのまま細かく映像化していく時間的余裕はない。大事なのは2時間の映画的枠組みの中でいかに要素を(ダイジェストではなく)空気的密度として凝縮させ、いかに作品を貫く世界観を実写という具体性によって投影していくかに尽きる。

何よりもまず『ジェーン・エア』の冒頭を見てほしい。英国の内陸部は自然が厳しい。その寒さとぬかるみとゴツゴツした岩肌だらけの広大な荒れ野でミア・ワシコウスカがただひたすら歩き続ける姿を、キャリー・ジョージ・フクナガは手持ちカメラを駆使した視点でただただ無言で映し続ける。

自然の情景とはそこに描かれる作品世界の通奏低音であると同時に、主人公の心的世界の表れでもある。この不穏で重苦しい状況の中を、口を真一文字に結んだジェーンが行く。観客として気にならないわけがない。このお嬢さんにいったい何が起こったというのか。何がどうやって、今彼女はこの圧倒的な状況に身をさらしているというのか。

そうやって僕らは、気付くと映画の内側へと引き込まれている。驚くほど巧みに。

華麗に鳴り響く音楽も、劇的な場面展開も存在しない。地味にも思えるほどの描写はしかし、「気が狂いそうになるほど何もない寒村地帯」の中で静かに織りなされていく若き女性の心の遍歴を、観客と同じ視線で静かに彩っていく。肉親という存在に恵まれなかったジェーン。叔母にも見放され、冷徹な教師が監視する学校で親友を失い、心の中が幾度も空っぽのスカスカに陥りそうになりながらも必死に自分の歩調を守ろうと生きてきた彼女。善き知らせがあったとしても彼女が感情を表に出そうとすることはない。

やがて健気なヒロインの心的世界に恋のともしびが灯る。このときの微かな表情の変化をカメラは見逃さない。そしてこの愛が思いがけない狂気的な展開を迎えるときのジェーンの絶望と放浪に(ここが冒頭場面に繋がっていく)、ここまで共に心の遍歴を歩んできたからこそ、観客にもじっくりと感情レベルで寄り添わせてくれる。

このとき冒頭では見えなかったキャリー・ジョージ・フクナガ監督の心のキャンバスを、観客は2度目の到来でもって確実に共有できるようになっている。我々は同じビジョンで荒れ野に立ち、いまこのとき、ジェーン・エアの後ろ姿を同じ息遣いで見つめている。

時代と感覚とが完璧な調和を果たしたように感じるこの一瞬。

ジョージ・フクナガが描いた“ペインティング”を介して、僕らの感情が古典文学と見事に繋がった―そう確実に思えた瞬間だった。

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【NEWS】ヴェネツィア審査員長にマイケル・マン

カンヌが終わったかと思えば、もうヴェニスだ。8月29日から9月8日まで開催される第69回ヴェネツィア国際映画祭のコンペ審査員長に米映画監督のマイケル・マンが就任する運びとなった。『インサイダー』や『ヒート』といった骨太な作品で知られるマン監督が国際映画祭の審査員を率いるのは今回が初となる。

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実は昨年の同映画祭コンペにはマンの娘、アミ・カナーン・マンが監督を務めた『キリング・フィールズ 失踪地帯』が出品されており、マイケル・マンは同作のプロデュースも担っていた。映画祭での受賞は叶わなかったものの、父と映画祭がこのような形で結びついてしまうのだから縁というのは不思議なものだ。

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【予告編】自転車アクション、Premium Rush

ジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演の自転車アクション"Premium Rush"の新予告編がお目見えした。実はこの映画、公開時期が今年の1月より8月へ移動したことにより、いったんはプロモーションの熱が下火に。今回、この時期になってようやく仕切り直しのチェーンが回転し始めた状況だ。自転車映画といえばスタジオジブリの中編アニメ『茄子』やホイチョイプロダクションによる『メッセンジャー』などが懐かしい。だが、今回は予告編だけを見ても明らかにその描写の質感がパワーアップしている。自転車アクションというジャンルはもしかすると映画史初かも。監督と脚本を務めるのはハリウッドを代表する名脚本家として知られるデヴィッド・コープ。本作は8月24日に米にてお披露目となる。

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【NEWS】キックアス2、間もなく俳優陣と交渉成立か?

以前、『キックアス2』始動のニュースをいち早く報じたDeadlineが新たに伝えるところによると、現在、アーロン・ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、クリストファー・ミンツ=プラッセという主要3俳優は目下、本作の契約締結に向けて交渉大詰めを迎えているとか。

3名をめぐっては続編降板などの可能性もささやかれていたが、さすがに自身のキャリアを大きく引き上げたシリーズなだけに、多忙を極める現在であっても(とくにクロエ・モレッツ)再登板にも意欲的な様子。

彼らは前作製作時に1本分の契約しか交わしておらず、続編に関してはまた新たに契約交渉を行わなければならず、時間がかかっているものと見られる。3者の交渉が順調に進めば『キックアス2』は秋ごろにも撮影入りする見込み。前作の監督マシュー・ヴォーンはプロデューサーに下がり、新たにジェフ・ワドローが脚本&監督を手掛ける。

クロエ・モレッツといえば、最新作『ダーク・シャドウ』で久々に見せたファイティング・ポーズで『キック・アス』ファンを高揚させながらも、意外とあっさりと身を引いてしまう展開が少々物足りなかった。『キック・アス2』では再び彼女が必死に闘いぬく雄姿が拝めるだろうか。他にも新たな曲者キャラの登場が予定されているという続編を楽しみに待ちたいものだ。

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2012/06/01

【NEWS】FOXが新作公開時期を続々発表

20世紀フォックスが新作の米公開時期を続々と明らかにしている。すべて挙げていてはきりがないので、ここでは気になる大作群だけ見ていこう。

まずはルパート・ワイアット監督のもとで蘇った『猿の惑星』シリーズの続編"Dawn of the Planet of the Apes"。こちらが2014年の5月23日にセッティングされた。メモリアル・デイ(戦没兵追悼記念日)が重なるホリデーシーズンだ。もちろんワイアット監督と、シーザー役のアンディ・サーキスは続投する。というか彼らがいなければ全ては何も始まらない企画であることは前作で証明済みだ。

続いてマシュー・ヴォーンが手掛ける『X-MEN ファースト・ジェネレーション』の続編が2014年の7月18日に据えられた。

そしてフォックスがディズニー&ドリームワークスと組んで送るスティーヴン・スピルバーグ監督作"Robopocalypse"にも動きが。当初2013年7月3日に予定されていた本作だが、調整の結果、翌年の4月25日へと後退することになった。

本来、アメリカにおける7月4日の独立記念日周辺というのは映画業界にとってもとても重要なホリデーシーズンである。スピルバーグ作品ほどの大きな穴を埋めるためにフォックスは他のどんな作品を用意するのかと思っていたら、この日に急きょ、あの『インデペンデンス・デイ』の3D版が公開される運びとなった。フォックスは『タイタニック3D』で大きな実績を上げただけに、今回も名作を装いも新たに現代へと蘇らせるべく入念なるコンバージョン作業を施していく構え。

追記:ディズニーはジョニー・デップ主演作『ローン・レンジャー』を2013年の5月31日から同年7月3日へと移動している。

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【NEWS】マシュー・ヴォーンが新作小説の映画化権を獲得

Matthew Deadlineによると、『キック・アス』や『X-MEN ファースト・ジェネレーション』で知られるマシュー・ヴォーン監督が、来年出版予定のマックス・バリーによる新作小説"Lexicon"の映画化権を自費にて取得したそうだ。この先ヴォーンが自ら脚色し、また自ら監督する予定。

本作は“言葉”を武器として巧みに操る世界的秘密組織が古より暗躍する中で、ひとりの傑出した才能を持つ女性メンバーが規則を破り、なおかつ恋に落ちてしまうというストーリー。

出版前のこの原稿コピーを著者バリーのエージェントがヴォーン監督だけに送付し、彼が大いに気に入ってくれたため、とんとん拍子で交渉がまとまったようだ。

マシュー・ヴォーンは現在、来年初頭にはじまる『X-MEN ファースト・ジェネレーション』続編の撮影に向けてプリ・プロダクション中。同時進行で展開する『キック・アス2』にはプロデューサーとして関り、脚本を手掛けるジェフ・ワドローが監督を務める。

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【NEWS】スタローンとデ・ニーロがリングで対決?

『ロッキー』と『レイジング・ブル』。かつて一世を風靡したボクシング映画でそれぞれ身体を張った演技を見せたスタローンとデ・ニーロが、二人してリング対決に挑む可能性が浮上している。

Dreammatch
映画情報サイトThe Wrapによると、ふたりは『ゲット・スマート』のピーター・シーガル監督の新作コメディ"Grudge Match"の出演交渉に入っている模様。本作は引退した二人のボクサーが互いに積年の恨みをぶつけ合うためにもう一度リングに上がるといった物語らしい。

今のところ三者ともにコメントを避けている状態だと言うが、関係者によるとこの先順調にことが運べば来年の初頭にでも撮影入りできる構えだとか。スタローンは元より、かの有名なデ・ニーロアプローチが再び垣間見れることを期待したいものだ。

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【予告編】ボーン・レガシー

あの"ジェイソン・ボーン"シリーズが趣向を変えてカムバック。この夏公開のジェレミー・レナー主演『ボーン・レガシー』の新予告編が到着した。

マット・デイモンが率いた前作の世界観はそのままに、いま、もうひとつのサイド・ストーリーが起動しはじめる。主人公となるのはボーンと同じく極秘プロジェクトによって凄腕の暗殺者へと変貌させられた男。彼が生命の危機に気づいたとき、決死の逃亡劇がスタートすることに。今回はエドワード・ノートン、レイチェル・ワイズ、アルバート・フィニー、ジョーン・アレン、スコット・グレン、デヴィッド・ストラザーン、オスカー・アイザックらが出演。監督を務めるのは前シリーズで脚本を手掛けたトニー・ギルロイ(彼は『フィクサー』や『デュプリシティ』の監督でもある)だ。米公開日は8月3日。

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