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2012/07/24

フロイト博物館 Freud Museum London

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ロンドンはフィンチェリー・ロードの閑静な住宅街にあるフロイト博物館を訪ねました。かの有名な精神分析学者ジグムンド・フロイトがナチスドイツからの亡命後、晩年を過ごした邸宅です。

ロンドン・チューブ(地下鉄)を降りて歩いて15分ほどの距離。道幅の広いバス通りフィンチェリー・ロードから小高い丘に上がっていきます。地形の起伏の少ないロンドンの街並みの中でこれほどの坂にお目にかかるのも珍しいことです。ようやく昇りきったところでワンショット。

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坂を登りきったところには「博物館はこちら」という標識があるのだけれど、その矢印が微妙にどちらの方向を示しているのか分らず、別方向に歩いていく人が多数いました。旅先で不確定な局面に行き当たったときにはすぐに人に尋ねるのがいちばん。ここらはとりわけ高級住宅地なので皆が紳士的に教えてくれます。そうやって宅前に到着。外面だけだとそれが博物館であることなど見当もつきません。

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ロンドンの史跡には欠かせないブルー・プレートの存在が由緒正しき場所であることを示してくれます。

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この宅内は撮影禁止となっています。それに中はそれほど広くはなく、展示物も限られています。しかし中に封じ込められている空気の香り(それは少々カビっぽくも感じられるかもしれませんが)は凄いです。ここでフロイトが息をし、患者を診療し、研究に打ち込んでいたのだと思うと感慨深いものがあります。

それにフロイトの書斎にはエジプトからローマ、ギリシア、オリエントに至るまでのおびただしい数の手のひらサイズの考古学的なアンティークが並べられてあり、彼に小さな品を愛でる嗜好性があったことをひしひしと伺わせます(ちなみに彼のもう一つのこだわりはシガーだったとか)。もしも彼が海洋堂の仏像フィギュアコレクションなどを目にしたならば歓喜して収集に勤しんだかもしれません。他にも大勢の患者を横にならせたコンフォタブルなカウチなども展示されてありました。

博物館の締めくくりにはショップに立ち寄るのもお忘れなく。

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おみやげには、指人形の「フロイト君」がおすすめ。彼ならばこちらのどんなにくだらない独り言にでも根気強く付き合ってくれそうな気がします。

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ちなみにフロイトといえば「夢判断」を初めとする難解な著書で知られていますが、フロイト博物館のスタッフのエミリーさんにお聞きしたところ、フロイト関係の入門編としては講義録がお薦めとのこと。彼女が挙げてくれたのは以下の3冊でした。

・5 Lectures about Psychoanalysis (1909)
・Introductory Lectures on Psychoanalysis (1916)
・Outline of Psychoanalysis (1940) 

彼女をはじめ、スタッフは皆礼儀正しく、親切な人ばかり。こちらが好奇心を持って質問すれば丁寧に応えてくれます。そういう心遣いがフロイトという難解な存在を現代につなげ、人々にとってより身近なものとして再提示してくれるのだと感じました。

なお、ヴィゴ・モーテンセンがフロイト役を、マイケル・ファスベンダーがその弟子ユングを演じた映画『危険なメソッド』(デヴィッド・クローネンバーグ監督)は10月に日本公開を迎えます。フィクショナルな部分も多いようですが、こちらもフロイトへの興味のとっかかりとしては良いのかもしれません。

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