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2012/09/29

【NEWS】アン・リー監督作"Life of Pie"がオスカー戦線に急浮上

Lifeofpiposterxlarge 映画界ではオスカー有力作のお目見えはトロント映画祭と相場が決まっていた。その言葉に偽りはなく、今年も"Silver Linings Playbook"、"Argo"、"The Master"と話題作には事欠かないのだが、注目すべきはそれだけではなかった。というのも、このたびニューヨーク映画祭のオープニング作品としてワールド・プレミアを迎えるアン・リー監督(『グリーン・デスティニー』『ブロークバック・マウンテン』)の3D作品"Life of Pie"がアメリカでの最速プレス試写を経ていちやくオスカー候補有力陣の仲間入りを果たしているのだ。

そもそもヤン・マーテル著の原作は「映画化など到底不可能」とされていた。有名俳優などひとりも登場しない。インド人青年の乗り込んだ大型貨物船が難破し、命からがら救命ボートに乗り込んだ彼は同乗者のベンガル虎とともに互いにいつ命を奪われるかわからない漂流の旅を繰り広げていく―。そんなアドベンチャーでもあり、世界のすべて、人生のすべてを凝縮したかのような物語。

いまさらリーほどの名匠が3Dテクノロジーに挑戦すると聞いて誰が胸躍らせるだろうか。逆にアン・リーも時代に屈したか、という嘆息が最初は多かったように思う。しかし4月にラスベガスで行われた映画産業のコンベンション"CinemaCon"にて15分のフッテージが公開されてからは世間の注目度が一変した。大海原にポッカリと浮かんだ一隻の船。これほどまでにミニマルな世界観を彩る3Dイマジネーションに観客は熱狂した。

そして"Life of Pie"は水曜日に一部のジャーナリストに先行披露され、ニューヨーク映画祭の先行プレス試写でも記者陣にお披露目された。そのリアクションの数々はすでに軒並み高評価でもってネット上に放出されている。アメリカの映画ブロガーたちの中には早くも本作のオスカーでの善戦を確実視しており、具体的には作品、監督、主演男優、脚色、撮影、編集、音楽、音響、特殊効果賞といった部門の名を挙げる者もいるほど。そして何よりも映画の提示する希望や精神性、そして力強い信念といった面にも賞賛の声が集まっている。

アメリカでの劇場公開は11月21日。"Life of Pie"の果てしない航海の旅はまだ始まったばかりだ。

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