« 【レビュー】LOOPER | トップページ | 【NEWS】クルーニー監督作にマット・デイモンも仲間入り »

2012/12/05

【NEWS】アラン・チューリング伝記映画の監督決定

もともとはワーナー・ブラザーズによる製作で、レオナルド・ディカプリオが主演する予定だった"The Imitation Game"の企画がリセットされて数ヶ月。一から出直しとなったこの英国の数学者にして暗号解読者アラン・チューリングの伝記モノに、新たな監督がセットされたようだ。Deadlineによるとその抜擢された人物とは、北欧映画『ヘッドハンター』で世界を驚愕させたモーティン・ティルダムとのこと。

そもそもアラン・チューリングといえば、第2次大戦中、ナチスドイツが展開する暗号機エニグマを打ち破る解読機を発明して、連合国の勝利に大きく貢献した人物。しかしながらその後は同性愛の罪で逮捕され、強制的にホルモン療法を受けるなどの仕打ちを受け、結果的に1954年、青酸カリを塗った毒リンゴを口にして自死したとされている。

2009年にはブラウン首相が、チューリングへの政府の対応を公式に謝罪したことが話題となった。しかしながら彼の功績はむしろ、現在のコンピューターの基礎とも言われる理論を生み出したことに集約されるのだろう。そのこともあって、2012年の6月にはチューリングの生誕100周年を祝してgoogleの検索窓がチューリング仕様にデザイニングされたことが記憶に新しい。またスティーヴ・ジョブズが自社をアップル社と名付けたのも、このチューリングにちなんでのことだったとの説もあるほどだ。

そんな英国の現代史にも、またコンピューターの歴史としても重要な人物について北欧監督がメガホンを取るという流れは、先ごろ英国のお家芸とも言われるスパイ文学「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」を北欧出身のトーマス・アルフレッドソン監督が『裏切りのスパイ』として映画化して絶賛されたことにも共通するものがある。何においても外からの目というものは大切だ。

果たしてティルダム監督はブラックリスト(ハリウッドが注目する未制作の優秀脚本リスト)入りを果たしたこの"The Imitation Game"の脚本をどう作品へと練り上げていくのだろうか。その手腕に期待したい。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

« 【レビュー】LOOPER | トップページ | 【NEWS】クルーニー監督作にマット・デイモンも仲間入り »

【映画×偉人】」カテゴリの記事