« 【興行】北米週末TOP10 Jan25-27 | トップページ | 【興行】北米週末TOP10 Feb.08-10 »

2013/02/04

【興行】北米週末TOP10 Feb01-03

先週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Feb.01-03 weekend 推計

01 Warm Bodies $19.5M
02 Hansel and Gretel: Witch Hunters $9.2M
03 Silver Linings Playbook  $8.1M

04 Mama  $6.7M
05 Zero Dark Thirty $5.3M
06 Bullet to the Head  $4.5M
07 Parker $3.2M
08 Django Unchained $3.0
M
09 Les Miserables $2.44M
10 Lincoln  $2.41M

■アメリカにおける一大イベント「スーパーボール」にあたる週末は、例年ひとびとがテレビの試合中継に釘づけになり映画興収が激減することで知られている。この時期を支えるのはむしろ女性客。男性がスポーツに夢中になっている間、女性陣はそんなムードに嫌気がさして甘いムードあふれる映画を求めて劇場へと導かれる・・・そんな潮流はいまだ健在なのか、それともとうに都市伝説の域に達しているのか。

ともあれ、週末ボックスオフィスで初登場1位を獲得したのは"Warm Bodies"だった。週末3日間の興収は1950万ドル。これに木曜深夜のスクリーニング興収を足して、累計は2000万ドルをちょっと超えた地点。

Warmbodies
本作の主演は『アバウト・ア・ボーイ』の強烈な子役で知られるニコラス・ホルト。あんなブチャムクレだった彼も『シングルマン』をきっかけに注目株へと成長。今年はブライアン・シンガー監督による超大作『ジャックと天空の巨人』の公開が控えている。ゾンビが美しい少女と恋に落ちる・・・というストーリーラインは、見方によっては『トワイライト』シリーズ好みの女性陣の感性アンテナを意識しているとも思われ、はたまた、もしかすると神以上にロメロを信仰するゾンビ映画の歴史家(単なるゾンビ映画好きの男子っていう意味ですけれど)たちをもターゲットにした内容なのか。

その二つの勢力が劇場で相まみえることほどおぞましい光景はないが、少なくとも数字の上では6割が女性客、そして年齢層においても65パーセントが25歳以下という結果が出ている。監督は『50/50』のジョナサン・レヴィン。

■先週首位の"Hansel and Gretel"は2位へ。先週末に比べての下落率は53パーセントほど。大作系にしてはまずまずの下げ止まりと言えそうだ(それほど高評価のレビューは見かけないのだが)。10日間の累計興収は3450万ドル。制作費5000万ドルまで届くかどうか。

■3位にはいまだ好調ぶりが続く"Silver Linings Playbook"。今年のオスカー有力作でもある本作は先週末に比べて下げ幅がたったの14パーセントという強さを見せつけた。累計興収は8000万ドルに到達している。制作費は2100万ドル。

■ジェシカ・チャステインが主演を張る2作はなおもチャートに悠然と踏みとどまっている。制作費1500万ドル規模の低予算ホラー"Mama"は累計5630万ドルにまで歩を進めた。公開7週目のオスカー候補作"Zero Dark Thirty"は累計7780万ドルに達した。この勢いだと、授賞式に向けてまだまだその先の風景が見れそうだ。制作費は4000万ドル。

■さて、つい先日にはシュワルツェネッガーが久々に単独主演に返り咲いたアクション映画"The Last Stand"が不発に終わって人々を大いに動揺させたばかりだが、今度はシルヴェスタ・スタローンまでもがピンチにはまった模様。かれの新作アクション"Bullet to the Head"は週末3日間で450万ドルしか興収が上げられなかった。本作の観客層は6割が男性、そして25歳以上が81パーセントに昇るとのこと。

オスカー候補という泊のついた作品がひしめき合うこのシーズン、シュワやスタや"Parker"のジェイソン・ステイサムら、いわゆる「消耗品(Expendables)」の称号を持つ申し子たちの純然たるアクション映画は市場からお呼びではないと烙印を押されたかの印象だ。

■その肝心の「オスカー候補」組だが、タランティーノの"Django"が累計1億5千万ドルを突破。日本でも大ヒットを遂げた"Les Miserables"も累計1億4千万ドルを突破。またスピルバーグ監督作にして今あらゆる意味において一番オスカーに近いとも言われる"Lincoln"も1億7千万ドルに達している。

■忘れてはいけないべん・アフレック監督主演作"Argo"は先週の18位から11位へと再びせり上がってきた。累計興収は1億2千万ドルを超えている。

■ちなみに制作費の面では"Django"が1億ドル。『レミゼ』と『リンカーン』は共に6千万ドル級。そして『アルゴ』に至っては4500万ドルというレベル。つまりは映画制作に1億ドル規模の予算をかけるよりは、4千万ドル~6千万ドル(このレベルでも日本映画の基準とは比較にならないくらい巨額だが)にて上質なドラマを描いた方がよっぽど堅実なビジネス展開が可能となるわけだ。少なくとも現時点のアメリカのボックスオフィスにおいては。

記事が参考になったらクリックをお願いします。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

« 【興行】北米週末TOP10 Jan25-27 | トップページ | 【興行】北米週末TOP10 Feb.08-10 »

全米BOX OFFICE」カテゴリの記事