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2013/07/29

【興行】北米週末TOP10 Jul26-28

先週までの復習は各自こちらにて行ってください。

【Jul.26-28 weekend 推計

01 The Wolverine  $55.0M
02 The Conjuring  $22.1M
03 Despicable Me 2  $16.0M
 
04 Turbo  $13.3M
05 Grown Ups 2 $11.5M
06 Red 2  $9.4M
07 Pacific Rim $7.5M
08 The Heat  $6.8
M
09 R.I.P.D. $5.8M
10 Fruitvale Station  $4.6M

Thewolverinecovercreator

■X-MENの人気キャラクター、ウルヴァリンが単独主演するスピンオフ・ムービー第2弾"The Wolverine"が封切られ、週末3日間で推計興収5500万ドルを売り上げる好調なオープニング成績を記録した。第1弾"X-Men Origins: Wolverine"(2009)のオープニングが8500万ドルに達していた過去からするとやや物足りない数字に見えるが、しかし当時に比べ今やスタジオ各社がそれぞれにお抱えヒーローをフルタイム稼働させる時代。むしろ"X-Men: First Class"(2011)のオープニング成績5500万ドルと並んだだけでも良しとすべきなのかもしれない。

The_wolverine_digital_exclusive_2 過去のシリーズ北米興収は以下の通り。

・X-Men: First Class (2011) opening $55M/ gross $146M
・X-Men Origins: Wolverine (2009) $85M/ $179M
・X-Men: The Last Stand (2006) $102M/ 234M
・X-2 (2003) 85M/ 214M
・X-Men (2000) 54M/ 157M

今回の"The Wolverine"は日本が舞台になっており、日本国内での興行にも期待がかかるところ。それにしてもこの映画、こうして公開に辿り着くまでにはあまりに困難が多過ぎた。

元々は『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキーを監督に進められてきた企画だった。だが、アロノフスキーは「家族の事情」のため志半ばで降板。ちょうど同時期、日本は震災の影響でしばらくハリウッド映画のロケが出来ない状況へと陥ってしまう。それからしばらくして新たな監督が『3時10分、決断のとき』や『ナイト&デイ』のジェームズ・マンゴールドに決まり、また主演ヒュー・ジャックマンのスケジュールが空くタイミングを見計らった後、ようやく本格的な製作へと前進できる体制が整ったというわけ。

思えば今夏公開の映画はいわゆる難産を経て生み出された大作が多い。『ワールド・ウォーZ』もそうだし、『ローン・レンジャー』も同じ。また、ギレルモ・デル・トロが幾多もの監督作を断念した末に辿り着いた『パシフィック・リム』にも『ヘルボーイ2』以来となる5年分の熱量が詰まっている。

■2位以下もサッと見ていこう。先週首位の"The Conjuring"はワンランク・ダウン。この手のホラー物は2週目に6割くらい興収減となるものの、本作ではそのクオリティの高さゆえか下げ止まりが働き、47パーセント減に留まっている。日本での邦題は『死霊館』。米国での累計興収は8300万ドルに達しており、製作費が2000万ドル級ということを考えても大きな利益をもたらしそうだ。ちなみにジェームズ・ワン監督は、すでに次回作『ワイルド・スピード7』に向けて動き出しているようだ。

■ユニバーサルのドル箱"Despicable Me 2"は累計興収が3億ドルを越えた(前作は2億5千万ドル止まりだった)。対するフォックス&ドリームワークスの"Turbo"はイマイチ勢いに乗れておらず累計5577万ドル。両アニメーションとも下落率は先週比30パーセント台とかなり下げ止まりが働いている。もう一作、"Monsters University"は公開6週目を迎えてランキング13位。累計興収は2億5500万ドルを越えている。

■ギレルモ・デル・トロ監督の来日で盛り上がっている『パシフィック・リム』は製作費1億9000万ドルのところ米興収は8400万ドルほどに留まっている。多くのハリウッド大作はその世界興収における45パーセント〜50パーセントを自国興収で占めているが、本作の場合はその割合が若干異なっており、米興収シェアは全体の37パーセントに留まっている。つまり海外市場への依存度のほうが高いというわけだ。

■こちらもただいま家族で来日中。ブラッド・ピット主演"World War Z"は累計興収が1億9000万ドルを越え、これで米興収だけで製作費を回収し終えたことになる。

Blue_jasmine_poster ■最後に限定公開作品にも目を向けてみると、全米6館にて封切られたウディ・アレンの最新作"Blue Jasmine"が1館あたりのアベレージ興収10万ドルを越える混雑ぶりを記録している。アレック・ボールドウィン、ケイト・ブランシェットを配した同作は、少なくとも現時点において、2011年に同じく6館で限定公開スタートしたアレン監督作『ミッドナイト・イン・パリ』のオープニングアベレージ9万9千ドルをも越えたヒットを遂げていることとなる。

ちなみにウディ・アレン作を興収順(チケット価格の変動は考慮に入れず)で並べると、1位は『ミッドナイト・イン・パリ』の5600万ドル、2位は1986年の『ハンナとその姉妹』の4000万ドル、3位は79年の『マンハッタン』の3900万ドル、そして4位は77年の『アニー・ホール』の3800万ドルとなる。

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