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2017/04/21

レントン、シック・ボーイ、スパッド、ベグビーらのホームタウンへ

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エディンバラの中心部からしばらく歩くと、『トレインスポッティング』の主人公、レントン、シック・ボーイ、スパッド、ベグビーたちのホームタウンが見えてきます。同じエディンバラ市内でもいささか雰囲気が異なるのは、港がすぐ近くに迫っているせいでしょうか。上空にはカモメの鳴き声が絶えず聞かれ、道端では年配の方が(カメラを構える私に対して)ちょっと怪訝そうなそぶりを見せながら横切っていきます。リース(Leith)には、ありふれているけれど忘れがたい街の記憶が刻まれていました。

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エディンバラの鉄道の要、エディンバラ・ウェイヴァリー駅から例のトンネル付近を経由してしばらく歩くと、リース・ウォークと呼ばれる通りが現れます。緩やかな下り坂になっているこの通りに関しては『トレインスポッティング』の原作にも記述があり、レントン曰く「この通りを下るに従って、顎を砕かれる可能性が高まる」とのこと。つまり、それだけ危険な通りということが言いたいのでしょう。少なくとも20年数年前はそうだったのかもしれません。さて、今では・・・?

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この付近のエリアになると、なぜかパブの軒先に「T」の文字がよく見られるようになります。お気付きの方も多いでしょうが、『T2 トレインスポッティング』でも、このTがまるで彼らの再会を祝福するネオンサインでさえあるかのように映し出されます。このTはスコットランドのご当地ビールであるTennent's Lagerの頭文字。つまり「テネンツ・ラガーをお出ししてますよ」というサイン。

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イングランドでは目かけなかったのですが、スコットランドでは身近なSainsbury'sでもちゃんと売っていました。クリーミーな飲み口で、一瞬遅れて爽やかな後味がグッとこみ上げてくる感じ。「トレインスポッティング」の作者アーヴィン・ウェルシュもお気に入りのようです。

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ここから本格的にリース(Leith)が始まるようです。先ほどまで周囲は観光客ばかりだったのに、すでに人通りがまばらな状態が続いています。


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時折、カラフルな落書き(アート?)にも遭遇します。

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Leithの中心部にたどり着きました。この時計台が印象的な建物は、かつてのリース中央駅(Leith central railway station)。駅のホームなどがあった場所にはスーパーマーケットや遊戯施設が入っています。

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リース中央駅と向かい合う形で、ヴィクトリア女王の銅像が建っています。この辺りがリースのヘソの部分かな?

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突如現れる、建物の側面に描かれた巨大な壁画。『T2 トレインスポッティング』にも一瞬だけ登場します。

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橋から「ウォーター・オブ・リース」を眺める限りにおいては、景観がとても綺麗に整備されていたように感じられました。

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すぐ間近には廃墟化した建物。以前、「知る人ぞ知るエディンバラの廃墟」的なニュースでも取り上げられていました。その形状から推測できる通り元々は映画館だったようです。今は「church」とありますが、扉には板が張られ、もはや教会ですらない様子でした。

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「ケーブル・ウィンド・ハウス」という公営住宅。入り口。

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別名「バナナ・フラット」と呼ばれ、昔からリース名物といわれています。

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なぜ「バナナ」かというと、この婉曲ぶりが上空から見るとバナナのようだから。実は80年代にはドラッグ売買の温床にもなっていたそうで、『トレインスポッティング』でもその名前が登場します。しかし今は一変。この建築物の歴史的な重要性が再評価されています。

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『T2 トレインスポッティング』では、レントンとサイモンによって「バナナ・フラット前の公園で初めてドラッグをやった」というエピソードが語られます。

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徒歩で三十分ほど離れたリースから無事、エディンバラの中心部へ戻ってきました。このトンネルまでくるとホッとします。

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右上に見えるのがエディンバラ城。左側のギリシア神殿のような作りの建物はスコットランドのロイヤル・スコティッシュ・アカデミー。

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エディンバラは昇ったり降りたりしながら攻略していく不思議ダンジョンみたいな街です。

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通りを抜けると先ほどまでの街並みとはガラリと異なる風景が待っている。まるでタイムトラベラーになったかのような気分が味わえます。

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スコットランド国会議事堂。『T2 トレインスポッティング』ではレントンとサイモンがプレゼンを行う場所として(外観が)使用されています。

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国会議事堂のすぐ近くにあるホリルード公園は、『T2 トレインスポッティング』でレントンとスパッドがトレーニングを行う場所。ハイキングの格好をした人が続々と横切っていきます。

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時間がなかったので、いちばん急勾配な道を登ることにしました。道が細く、地面も岩でデコボコしていて、しかも強風。かなり怖かったです(ホリルード公園では他にも様々なタイプの登山道があり、初心者でもゆるやかに登れるコースもあります)。

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先ほど訪れていたリースの街、ここから見えるかな?

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レントンやスパッドたちはホリルード公園内でも最も高い位置にあるアーサーズ・シートを目指し、そこからエディンバラの街を見下ろします。その頂は、茶色の岩肌の向こう側の、薄い緑色の丘にあります。左側を頭として、寝そべる獅子のように見えることでも有名。

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列車の時間が迫っていたので、なんとか中腹付近までたどり着いたところで引き返すことになりました。そこから眺めたエディンバラの街並み。


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