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2018/12/13

長崎へ 二日目〜五島の無人島に建つ教会〜

博多からのフェリー太古が五島列島の小値賀島に到着したのは午前4時40分頃。巨大な船体が走り去った後の周囲は、どこまでが陸でどこからが海なのか分からないほど暗い。ターミナルの仮眠室で朝まで過ごせるという。利用者は僕一人。ここでターミナル内にある「おぢかアイランドツーリズム」が開くのを待つ。

今回、小値賀島を訪れるきっかけとなったのは、ここからほど近い野崎島にある旧野首教会の存在だった。


禁教の時代、野崎島には潜伏キリシタンが移り住み、やがて新たな時代が訪れると自分たちの信仰の拠点として暮らしを切り詰めながら資金を捻出し、この教会の建造にあたったという。だが、いつしか時代の波に押されるように人々はこの地から離れ、やがてここは無人島に。こうしてかつてキリシタンの人々が暮らしていた場所は、今年決定した「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する12カ所のうちの1つとなっている。その野崎島には小値賀島から町営船で向かうこととなる。

おぢかアイランドツーリズムでお世話になった方から、今朝はどうやら無事出航できそうだとの情報を頂く。強風の影響であれだけフェリーが揺れたので、半ば欠航の覚悟もしていたのだが、思いがけない言葉にすぐさま頭の中を切り替えて島行きの準備を開始。欠航なら7時の町内アナウンスで知らせが入るはずだが、それも一向に無し。これは本当に船が出るらしい。待合室に着くと、今日の旅人は僕一人。それに付き添ってくれるわけではないが、船が出る日には必ず野崎島内の施設を管理したり、教会の鍵を開ける方が出向いてくださるらしい。町営船を利用する人がいなかった場合でも、チャーター船を利用して来島する方もおおいそうで、その対応の為にもスタッフの滞在はかかせないのだそうだ。

島にたった一人で寂しくなったりしませんか?と訪ねると、その方は最初の壁を乗り越えた瞬間のとある出来事について語ってくださった。孤独や寂しさを乗り越えようとするとき、もしかすると人は誰もが同じ行動をとるのかもしれないなと、人間の本質が垣間見えるようなお話だった。この話はまた別の機会に。

野崎島には住居がつぶれかかったような廃墟も多い。そこに何やらガサゴソと人の気配を感じるなと振り返ると、それは鹿だったりもする。最近はイノシシも出るとのことで、もしも遭遇したら目をそらさずに、後ずさりして距離を確保するようにとご指導いただいた。

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定期船の発着場所から歩くこと20分。野崎島自然学塾村という自炊や宿泊もできる施設があり、今回の帰りの船が出るまでの7時間ほどの滞在中はそちらを拠点に使用させてもらった。そこからほど近い場所に旧野首教会はある。

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