« 長崎へ 二日目〜五島の無人島に建つ教会〜 | トップページ | 長崎へ 四日目〜真っ暗闇の平戸で大手を振って歩く〜 »

2018/12/18

長崎へ 三日目〜親愛なるウシたちとの出逢いと別れ〜

野崎島から無事帰ってきて、ホッとした心境で迎えた3日目。

小値賀島で宿泊した「島宿御縁」があまりに気持ちのいい空間だったので、ここは天国なのかというくらいにゆったりとくつろいでしまいました。部屋の窓からはすぐそこに海が見え、ふとんはフカフカで、食事は美味しいし、何よりも個室にトイレとお風呂が付いているのが嬉しいところ。通常の島宿ではあまり得られない充実した空間が広がっていました。

また、ご主人もとてもエネルギッシュかつ情熱に溢れた方。元々は外国人の旅行者をつれて日本国中を案内して回るツアー・コンダクターとして活躍されていたのだそう。その後、実家のある小値賀島へ戻り、これまでのように自らいろんな場所に出向くのではなく、この小値賀の地こそを「世界中から人の集まる場所」にすべく日々構想を巡らされているのだそうです。

生まれてからずっと小値賀でがんばっている方もおられる一方、UターンやIターンで小値賀で暮らし始めた若い世代も多いとのこと。外の世界で何らかのプロフェッショナルの腕を磨かれ、それを用いてこれまでになかった様々な新風が吹いている模様。「島宿御縁」さんが提供する居心地のよい空間もそうですが、ほかにも島のご自慢の特産物を洗練されたデザインのパッケージングと打ち出し方で全国へと届ける「しまうま商会」さん、そして今回、通りかかったときにはすでに完売御礼と張り出されていた「こじこじぱん」さん、家業の活版印刷を用いておもしろい取り組みを続ける「OJIKAPPAN」さんなど、気になるお店は数知れず。都会と比べてアイディアをどんどん具現化していくことのできる島という空間は、ある意味、ひとつの大きな可能性のかたまりなのかもしれません。

そんな島にとっての新時代の到来を感じつつ、今回は佐世保行きのフェリーがでるまで、小値賀島の名所やお店を出来るだけ回るつもりでした。島宿御縁さんで電動自転車を借り(初めて乗りましたが、坂道でもスイスイ、全く疲れない!感度的!)、まずは最も遠いとおぼしき斑島へとゴー。しかしここで思いがけない落とし穴が待っていました。というのも、なんと島にはウシさんがいっぱい。この可愛らしさときたら・・・!!

Ojika01

それもウシさん達、海の近くの牧場に佇んでいたりするので、この「海とウシ」というコンビネーションにとにかくやられまくってしまいました。その結果、ずーーーっとウシさんの写真を撮り続けてしまうという。。。そこにウシさんがいるだけで、日常風景にウシさんを添えるだけで、なにもかもが魅力的にみえてしまうのです。

Ojika02

そして島にはこんな名所も。ウシさんのマークがとても素晴らしいです。

Ojika04_3

Ojika05

これほどウシさんを追いかけていたこともあり、行きたかった場所をすべて網羅することは到底叶いませんでした。時間配分を完全に間違えてしまったと、複雑な気持ちになって島宿にもどると、ご主人が優しい笑顔で「ちゃんと回れました?」。僕は「ウシに魅了されるあまり、まったくまわりきれませんでした」と返事。すると「多少なりとも”訪ね残した場所”があったほうがいいんです。その方が2度目、3度目につながる。またいつか絶対、忘れ物を探しにきてくださいね」。優しい言葉に、ほっと胸の内側が緩やかになっていくのを感じました。ええ!もちろん!また来ます!

Omiyage_ojika01

ずっと手に入れたかった「しまうま商会」さんのかりんとうもゲット!ちゃんぽんの美味しいお店「おと家」さんで購入した「牛に注意」ステッカーとコースターも貴重な思い出の品となりました。

午後2時10分、フェリーから佐世保行きのフェリーが出港します。ターミナルまで送迎してくれたご主人との別れを噛み締めつつ、またも仰向けになって目を閉じて微動だにしない態勢で、4時間近い時間をやり過ごしました。降りるとそこは佐世保。かつて僕が訪れたことのある佐世保とは似ても似つかぬ洗練され、あか抜けた商業地が広がっており、なかばカルチャーショックを受けながら周囲をぶらぶらと。すると「坂道のアポロン」の漫画版にも登場した三浦町教会もクリスマスシーズンということで美しくライトアップされてました。

Sasebo_01

Sasebo02

生まれて初めて買い求めた、長崎スマートカード(PASMOやSuicaのようなもの)で松浦鉄道を北上し、「たびら平戸口」に到着。こちらは日本最西端の鉄道駅なのだとか。

Tabira_eki

真っ暗闇の道路を手探り状態で進行し、通りかかる自動車のドライバーに僕のことがわかるように(危なくないように)、できるだけ大手を振りながら30分かけて宿舎に到着。フロントでは「イノシシに遭われませんでしたか?」と謎の質問をされ(本当にイノシシが出没するのだそう)、ゆっくりと平戸温泉の美肌の湯に浸からせてもらって、ぼんやりと遠のいて行く意識の中で、はて美肌なんて自分に意味はあるのだろうか、と今更のようにおもってみたり。そんなこんなで3日目が過ぎ去って行きましたとさ。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

« 長崎へ 二日目〜五島の無人島に建つ教会〜 | トップページ | 長崎へ 四日目〜真っ暗闇の平戸で大手を振って歩く〜 »

旅の記録」カテゴリの記事