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2019/01/06

ファンタスティック・ビースト2

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で悪役を演じるジョニー・デップを観ていると、どこかドイツ表現主義の代表作のひとつ『ドクトル・マブゼ』(フリッツ・ラング監督)を彷彿とするものを感じました。描かれる時代が近いこともありますが、この混乱する時代の中で、この突如現れた不気味な価値観が人を無残なまでに「分断」していく様子が似ているように思えたり。またそれは現代社会にも相通じるものであることは明らかです。

前にニューズウィークの記事で読みましたが、映画なり原作なり「ハリー・ポッター」シリーズに触れて育った人の多くは、自ずとトランプ大統領の排他的な主張に疑問を持つ傾向にあるようです。確かに、このシリーズは一貫して「寛容な社会」を希求するメッセージを発し続けてきました。それはJ・K・ローリングが脚本を務めた『ファンタスティック・ビースト』でも同じ。「ハリー・ポッター」で大きくなった「かつての子供達」に向けて、ローリングはまた新たなメッセージを発しているのだと思います。この複雑で予測不能な世の中、しっかりと自分の目で真偽を見極め、信じる道を進め、と。

そんな『ファンタスティック・ビースト2』のレビューです。(例のごとくご紹介する機会を逃しておりました。すみません・・・)

果たして3作目が世に出る頃、社会はどのような状態になっているのでしょうか。あらゆる映画は2、3年先の世の中を見越して制作されるものですが、作り手たちが少しでも希望を見出してくれることを願うばかりです。

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