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2019/08/25

スピルバーグ、もう一つの第一歩

偉大なキャリアにはその道を踏み出した第一歩がつきものだ。ちょうど先日、『アラビアのロレンス』に関する原稿の中で、スピルバーグが監督になろうと本気で決意したきっかけについて書いたばかりだが、それ以前にも彼が“動くイメージ”そのものに興味を持った瞬間があったそうだ。

名物番組「アクターズ・スタジオ・インタビュー」でその“きっかけ”として挙がったのは、チャールズ・ディケンズの名著「二都物語」。どうやら学校で読書感想文か何かの課題が出されたようなのだが、彼は当時、この本にちっとも興味が持てず、どうしていいものかと悩みながら時間を持て余すうちに、気がつくと「読む」のではなくページの隅っこに一生懸命パラパラ漫画を描いて遊んでいたそう。で、いま改めて振り返るとこれが1フレーム、1フレームを意識しながら“動くイメージ”を作り出した最初の一歩だった・・・というわけ。

誰もが敬意を捧げる威厳ある古典作品と、その片隅にひっそりと描かれた簡易なイラスト。キャリアの第一歩には現在に通じる何かしらの共通点が見つかる場合が多いが、この組み合わせにも、まさに今日の彼へと通じる「スピルバーグらしさ」がほとばしっているかのようだ。

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