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2019/09/10

バート・レイノルズとワンス・アポン・ア・タイム

‘69年当時のハリウッドの状況や、俳優たちの生き様に思いを馳せることで味わいが増していく『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。たとえば、ディカプリオ演じる主人公には、バート・レイノルズを始めとする様々な実在俳優たちの姿が投影されていると言われる。となると、ブラピの役どころの一部には、レイノルズのスタントマンとして知られるハル・ニーダムあたりが降りているのだろうか。人生の低迷期を経験した二人だが、70年代になるとニーダムが監督を務めた『トランザム7000』で大ヒットを獲得。俳優とスタントマンの関係性でいうと、他にも『大脱走』のバイクシーンで名高いマックイーンとバド・イーキンズなどが有名だ。

タランティーノの『ワンス・アポン〜』に出演する予定だったレイノルズは、2018年に惜しくも急逝。また、一説によると、本作には若き日のレイノルズ役としてジェームズ・マースデンがキャスティングされていたものの、最終的に「スペシャル・サンクス」としてクレジットされるにとどまったという。出番がなくなった理由は定かではないが、こうすることでレイノルズの魂は出演者の一人としての域を超え、「主人公の一部」となって吸収、融合されていったように思えてならない。極めてタランティーノらしい追悼の仕方と言えるのかも。

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