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2019/11/05

ヒッチコックの名作『めまい』

今年に入って、立て続けにヒッチコック作品を鑑賞している。最初は初心者にも等しい知識量だったのに、回を重ねるごとにハッとするポイントは増えた。なるほどこれはあの映画のアイディアが再活用されているのかとか、このモチーフは他の作品で何度も繰り返されたものだなとか、視点も徐々にディープになりつつある。

だが今改めて思うのは、ヒッチコックを観るのに小難しい知識など要らないということだ。何度見ても、どの作品を見ても、純粋な驚きが詰まっている。観客を極限まで驚かせようとするサービス精神が詰まっている。何と言っても「わかりやすい」ところが良い。同じことを表現するにしても、ヒッチコックはそれを最もわかりやすく、簡潔に描く方法を知っている。それが絶妙に歯切れの良いテンポとリズムを生む。

Vertigo

今回、CINEMOREで取り上げた『めまい』は、従来の小気味良いエンタメ作からするとやや印象の異なる映画かもしれない。まるで霧を思わせる空気感の中、昨日見た夢のような幻想的なストーリーが展開する。タイトルは極めて有名だが、ヒッチコック作品としては難度の高い方かと。精神的な浸食度も高いので、「危ない映画」だと個人的には思ってます。

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