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2019/11/24

ボーン・アイデンティティー

『ボーン・アイデンティティー』ほどのメジャー映画に、今さら語るべき点などないと思っていた。この手の映画は作品内で起こることがすべてで、それ以上深掘りしても、せいぜい「ボーンのアクションにはフィリピンの格闘技カリの要素が含まれている」程度のトリビアしか得られないだろう、と。

しかしいざ掘り下げると、本作にはダグ・リーマン監督の強い思いが発露していることに気づかされた。そのあたりについてCINEMOREで書かせてもらっています。前に『バリー・シール』の映画評を書いたときに知った事実なども絡まり、やはりこの監督、ただ者ではないと思い知らされました。

『ボーン』シリーズは2作目以降のポール・グリーングラス監督の方が評価されがちだけど、リアルに徹する彼に比べ、前任者ダグ・リーマンはむしろ飄々と面白いものを次々と生み出す発明家っぽいところがある人だと、僕は思ってます。決して一箇所にとどまらず、常に興味のアンテナを張り巡らし、動き続ける。そしてちゃんと結果を出す。そこが凄い。現在ポスト・プロダクションに入ってる新作はチャーリー・カウフマン脚本だというし、トム・クルーズと再タッグを組む『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の続編も楽しみです。

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