2018/05/01

アベンジャーズ インフィニティ・ウォー

映画.comにて『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』のレビューを執筆しました。ご興味おありの方は是非ご覧ください。

本作は北米のオープニング週末興収にて2億5570万ドルという桁違いの数字を叩き出し、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を上回る歴代最高記録を樹立しています。これから興収がどれくらいまで伸びていくのか見当もつきませんが、きっとこれまた北米興収のトップに君臨する『フォースの覚醒』(9億3660万ドル)を脅かすほどの猛追を見せてくれることでしょう。

*ちなみに時間軸からすると本作の直前に位置する『マイティ・ソー バトルロイヤル』のレビューも執筆しておりますので、参考までにご覧いただければ幸いです。

さてさて、上記のレビューは基本的にネタバレなしで書いていますが、でも実際問題として今回の『』アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』は、見た後にどうしても今後の展開を予測してあれこれ語りたくなる映画でもあります。以下、結末にモロに触れていますので、本編をご覧になった方のみ、個々の責任のうえでお読みください。


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2018/04/25

モリのいる場所

映画.comに『モリのいる場所』のレビューを執筆しました。本作は『キツツキと雨』や『横道世之介』などの名作で知られる沖田修一監督による最新作。画家であり書家でもあった熊谷守一(モリ)とその妻の「たった一日」を描いた物語です。気になっている方は是非お読みいただければ幸いです。

本作を観た後、どこか近場でモリの絵画を直接鑑賞できるところはないものかと調べてみたところ、ありました!『モリのいる場所』の舞台でもあるご自宅が、今では美術館になっているとのこと。しかも池袋のひとつお隣の、要町駅から歩いて8分のところにあるそうなので、これはもう行ってみるほかないでしょう。というわけで、映画の余韻を携えたまま、「豊島区立  熊谷守一美術館」へ足を運んでみました。

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2018/04/17

レディ・プレイヤー1

スピルバーグのフィルモグラフィを紐解く時、最も重要なのは「『シンドラーのリスト』と『ジュラシック・パーク』をを同一年(1993)に送り出したこと」だと私は思っている。『シンドラー』の撮影があまりに精神的に堪えるものだから、しょっちゅうロビン・ウィリアムズに電話して笑わせてもらっていたというのは有名な話だが、この二作を同時期に撮ったのに、何らかの「振り子作用」があったのは確実である。

ふとそんなことを思い出したのは、『ペンタゴン・ペーパーズ』と『レディ・プレイヤー1』もほぼ同時期に生まれたからだ。片や今の時代に必要な圧倒的なまでのリアリズム映画であり、片や実写撮影のみならずCGを駆使してイマジネーションを炸裂させた映画。実のところ『レディ・プレイヤー1』は2016年に実写部分の撮影が行われ、その後、膨大なCG作業の仕上がりを待つ間、スピルバーグは2017年に驚くようなスピードで『ペンタゴン・ペーパーズ』を撮り上げたのだとか。今のタイミング、この組み合わせでなければ生まれ得なかった正反対の双子、というのは言い過ぎだろうか。

さて、そんな本作を恐る恐る紐解くと・・・冒頭から未来世界なのになぜか80年代の空気が吹き込んでくる。懐かしき「Jump」が流れ、さらにTears For Tearsの「Everybody Wants To Rule The World」のイントロが流れ出した時には、前に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のオープニングで10ccの「I’m not in Love」が飛び出した時みたいに驚いて胸の内側がジワッと湿り気を増していくのを感じた。

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2018/04/14

心と体と

*以下、『心と体と』のレビューです。読む人によってはネタバレと受け止める箇所があるかもしれません。各自の判断でお読みください。

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不思議な、とても不思議な映画を見た。ハンガリーから届いた作品だそうだ。かつて『私の20世紀』というとてつもなく惹かれるタイトルの、しかもパッケージがとてつもなく魅力的な映画DVDがリリースされていて、喉から手が出るほどほしかったが価格が高くて断念したことがあった。その監督による18年ぶりの新作とのこと。物語は幻想的なオープニングから幕を開ける。自然の中、雄鹿と雌鹿が、つぶらな瞳で互いを見合っている。ただそれだけなのだが、そこから鹿たちが陽光を見つめ、同じ陽光を人間たちが見つめるカットに切り替わる。観客としては幻想からいきなり現実へと連れ戻された形だが、このカットが見事。この導入部だけを見てもイルディゴー・エニェディが伝説の監督と呼ばれることに諸手を挙げて賛成を表明したい。

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2018/03/06

リメンバー・ミー

映画.comにて『リメンバー・ミー』について書かせていただきました。ピクサーが放つ最新作で、アカデミー賞授賞式では見事、長編アニメーション部門のオスカーを獲得した作品です。さすがピクサーというべきか、今回もなんという崇高な題材へと挑んだものかと驚きと興奮を抑えられませんでした。

メキシコの「死者の日」を切り口に、死後の世界へ紛れ込んでしまった男の子の冒険が描かれます。でも死んでしまう映画ではありません。むしろご先祖様とのつながりを謳った映画です。

このテーマ性もさることながら、最後には「えっ!」という爽やかな感動が待っていて、四十路のおじさんもすっかり泣かされました。主役の男の子の歌声(字幕、吹き替え、ともに)も超絶品で素晴らしいです。皆さま、ぜひ。

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2018/02/11

『ヘンリー・フール』3部作

ハル・ハートリーという映画作家がいる。

彼の手がける作品の魅力ついて一言で説明するのは困難だ。いや、どれだけ言葉を尽くしたとしても、最終的には「とりあえず観て。そこから始めよう」とこちらが匙を投げてしまうかもしれない。それほど彼の作品は、ある意味、掴みどころがなく、そうであるがゆえに、公開から20年以上が経った作品たちも今なお抗い難い魅力を放ち続けてやまない。その作品に触れると我々はまるで日向に横たわるみたいな心地よさに包まれる。その光の射す方へ向けた、やわらかないざない。

正直、ストーリーのことはあまり覚えていないのだ。ただ、コミカルな描写に思わず笑みがこぼれたり、繊細な演出に胸打たれたり、唐突もなく出演者たちが踊りだす(『シンプルメン』)可愛らしさにときめいたり、なんだか上映中にいろんな感情が刺激され「ああ、なんだかこの映画が好きだ」と感じてしまう。それくらいの説明が、語彙力の乏しい私には限界だ。

だが、1999年に日本公開を迎えた『ヘンリー・フール』は、これまでの「掴み所のなさ」とはやや違う、ストーリーとしての強度があったように思う。それは、どこからともなく、両手に大きなバックを抱えてやってきた謎めいた男が、ゴミ収集人のサイモンの自宅で暮らし始める物語。名はヘンリー・フール。「告白」と銘打たれた超大作を執筆中の彼は、どうやら自称・作家らしいのだが、どれほど凄い作家なのかは一向に分からない。

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2018/01/10

パディントン2

映画.comにて『パディントン2』のレビューを書かせていただきました。第一作目の公開から2年。今回もロンドンを舞台にコミカルで温かくて奇想天外なストーリーが展開します。

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いやはや、上映中ずっとニコニコしながら笑っている自分がいました。それでいて「多様性を抱きしめる」というテーマは前作からしっかりと受け継がれており、全くもってブレがない。主人公のパディントンを凌駕するほどのヒュー・グラントの演技も衝撃的。子ども向け映画?とんでもない!大人から子供までみんな楽しめる極上のエンタテインメント作品です。

ちなみに、先日の取材でヒュー・グラントとヒュー・ボネビルにも直接お話を伺うことができましたが、二人とも本当にウィットに富んだ素晴らしい方で、映画以上にキラキラ輝いて見えました。


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2017/12/15

キングスマン ゴールデン・サークル

映画.comにて『キングスマン ゴールデン・サークル』のレビューを執筆させていただきました。前作で銃弾に倒れたコリン・ファース演じるハリー・ハートも大復活。組織崩壊の危機に瀕したメンバーらが、はるかアメリカの地で繰り広げる新ミッションを描いた快作(ある意味、怪作かも)です。

そういえば、コリン・ファースとパディントンにも不可思議な繋がりがあって、実は当初、パディントンの声を担当するのはベン・ウィショーではなく、このコリン・ファースだったのだとか。しかし、いざ声を吹き込んでみると「ちょっとイメージが違うかな」ということになり、監督、プロデューサー、そしてファースが話し合った末に降板したそうです。

『キングスマン』で響くファースの声は相変わらずその深みにうっとりとしてしまうほど。『パディントン』の第三弾あたりでひょっこりと登場するなんてことにならないだろうかと、密かに期待しています。

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2017/11/30

パディントン駅

現在、イギリスで大ヒット公開中の『パディントン2』。世の中の「続編」には、スケールだけが無闇に大きくなって内容は全くの浅瀬に乗り上げてしまうタイプのものが多いですが、このシリーズはさすがに違った。前作以上に奇想天外な展開をふんだんに盛り込んだ秀作となっています。特に注目なのが、ヒュー・グラント。こんなヒューはこれまでに見たことがない!もはや、くまのパディントンを凌駕するほどの味わいで観客を惹きつけ続けてやみません。彼のファンも、そうでない人も、とにかく必見。あと、今回は『ハリー・ポッター』シリーズでマッドアイ・ムーディを演じたブレンダン・グリーソンが見事な怪演ぶりにて登場。パディントンと彼が出会う場所、状況も含めて、こちらもとことん楽しい演技合戦を繰り広げてくれます。本当に「お楽しみに!」の一言に尽きる仕上がりです。英国コメディとしても、アドベンチャーとしても、それから家族の絆をしっかりと描いたファミリームービーとしても大満足の一作。

ちなみに、実際のパディントン駅1番線ホームにある「パディントン像」はこんな感じ。

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2017/11/17

ゲット・アウト

現在公開中のホラー、スリラー、いやコメディ?とジャンルの境界線を溶解していく怪作『ゲット・アウト』。CINEMORE(シネモア)にて本作に関する記事を二本、執筆しております。一本目は「米コメディ界の異端児はいかにしてネタバレNGの最恐ホラーを作り上げたか?。二本目は「ホラー仕掛け人、ジェイソン・ブラムの”低予算の映画術”とは?」。2017年も様々なタイプの映画が公開されましたが、本作もこの時代だからこそ生まれ出でた、奇妙で、珍妙で、愛すべき必見作と言えそうです。

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