2019/01/06

ファンタスティック・ビースト2

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で悪役を演じるジョニー・デップを観ていると、どこかドイツ表現主義の代表作のひとつ『ドクトル・マブゼ』(フリッツ・ラング監督)を彷彿とするものを感じました。描かれる時代が近いこともありますが、この混乱する時代の中で、この突如現れた不気味な価値観が人を無残なまでに「分断」していく様子が似ているように思えたり。またそれは現代社会にも相通じるものであることは明らかです。

前にニューズウィークの記事で読みましたが、映画なり原作なり「ハリー・ポッター」シリーズに触れて育った人の多くは、自ずとトランプ大統領の排他的な主張に疑問を持つ傾向にあるようです。確かに、このシリーズは一貫して「寛容な社会」を希求するメッセージを発し続けてきました。それはJ・K・ローリングが脚本を務めた『ファンタスティック・ビースト』でも同じ。「ハリー・ポッター」で大きくなった「かつての子供達」に向けて、ローリングはまた新たなメッセージを発しているのだと思います。この複雑で予測不能な世の中、しっかりと自分の目で真偽を見極め、信じる道を進め、と。

そんな『ファンタスティック・ビースト2』のレビューです。(例のごとくご紹介する機会を逃しておりました。すみません・・・)

果たして3作目が世に出る頃、社会はどのような状態になっているのでしょうか。あらゆる映画は2、3年先の世の中を見越して制作されるものですが、作り手たちが少しでも希望を見出してくれることを願うばかりです。

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2018/12/30

ダークシティ

SF映画界のダークホース的存在と言っても過言ではない『ダークシティ』(98)について書きました。

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『マトリックス』のようでいて『マトリックス』ではなく、またジョージ・オーウェルの「1984」にも似ているようでいて、これともやや色調の異なる異色作。この作品をご存知の方も、ご存知ない方も、お正月休みにぜひ一度、ご覧になってみてください。そして余裕があれば、こちらの原稿も紐解いて頂けると嬉しいです。ちょっとした小びっくりの世界を覗き見ることができるはず。

・R指定(米国)の理由は「奇妙だから」!? 公開20周年を迎えたSFノワール『ダークシティ』

・「AKIRA」「童夢」にドイツ表現主義まで!SF怪作『ダークシティ』の世界観に影響を与えしもの

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2018/12/29

ア・ゴースト・ストーリー

日々たくさんの映画に触れているつもりでも、一本たりとも似たような映画だと感じることはなくて、一つ一つが大切な個性を持って生まれていることをひしひしと実感します。しかし時々、こちらが「なんだこれは!?」とひっくり返りそうになる作品はあるもので、この仕事をしていて感じる楽しさは、そんな映画と真っ先に出会えることなのかもしれません。

その意味では『ア・ゴースト・ストーリー』は、こんな曖昧模糊としながら、特殊なニュアンスに満ちた作品が映画界で生まれ得ること自体が信じられなかった。ゴーストの物語でありながら、それを超える森羅万象の物語へと昇華していく感じがたまりません。観る人を選ぶタイプの作品かもしれませんが、機会があれば是非見ていただきたいです。

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そんなわけで、この映画について書いた記事をご紹介。

『ア・ゴースト・ストーリー』 可愛らしくて深遠な幻想譚が、極秘裏に製作された理由とは?*注!ネタバレを含みます

まだまだ今年の執筆記事を全然アップしきれていないので、年末年始に向けて時間を見つけて更新していきたいと思います。もしも気が向けば、2018年のベスト10も選んでみようかと思います。お時間に余裕のある方は引き続きお付き合いください。

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2018/12/25

ラブ・アクチュアリー!!

昨日、前に書いた『グレムリン』の記事を2本ご紹介したが、思いのほか読んでくださった方が多かったようなので、もう一本、クリスマスがらみの作品を。2003年公開のイギリス映画『ラブ・アクチュアリー』です。どうです、クリスマス映画のカップリングとして『グレムリン』と『ラブ・アクチュアリー』は最強だと思いませんか?

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・クリスマス群像劇の傑作の裏で下された、mr.ビーンをめぐる知られざる決断とは?

・『ラブ・アクチュアリー』にジョニ・ミッチェルの名曲"Both Sides Now"がもたらしたもの

そういえば、私個人の2018年最大の事件は、『パディントン2』の取材でヒュー・グラントに直接お会いしたことでした。その瞬間はもうバタバタしているうちにあっという間に過ぎ去っていきましたが、後から冷静になると、『ラブ・アクチュアリー』や『ノッティングヒルの恋人』などの彼の代表作が次から次に思い出され、まったく、俺はすごい人に会ったんだな、と汗が噴き出してくるほどでした。


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2018/12/24

聖夜はやっぱりこの映画!

幼少期に『グレムリン』を観たことは、自分の中のクリスマス観を決定づける大きな転機になったと思っています。

街が、食卓が華やげば華やぐほど、いやいやちょっと待てよ、ここには何か落とし穴があるんじゃないのか・・・・・・と警戒してしまうのです。とりわけこの映画のヒロインの告白は衝撃的でした。クリスマスと聞くだけであれほど胸が引き裂かれるほどの悲しみを感じる人がいるなんて。未だに年末年始に浮かれそうになるたび、心のどこかにあのエピソードが思い出されます。まるで、クリスマスだからこそ、自分とは全く境遇や立場の異なる誰かに思いを馳せよ、と言われているかのような。

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こういった大切な気持ちを教えてくれたジョー・ダンテとスピルバーグとギズモには感謝しています。本来クリスマスは、かくあるべきものだとも思うのです。

そんなわけで、過去に書いた『グレムリン』の原稿をご紹介。

・『グレムリン』 新鋭監督ジョー・ダンテが譲らなかった「ざわつくクリスマス」

・もっと残酷でグロかった!? 学生の脚本をヒット作に昇華させた、スピルバーグのプロデュース術

ヒロインが語る「人生最悪のクリスマス」エピソードを死守すべく、ジョー・ダンテがスタジオ側ととことん闘った舞台裏などについて書いています。ご鑑賞のお供としてぜひご覧くださいませ。メリー・クリスマス!

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2018/10/11

アントマン&ワスプ新聞広告

朝日新聞(10/5)に掲載された『アントマン&ワスプ』の広告にて、以前WEBで執筆したレビューの抜粋を使っていただきました。ありがとうございます!

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いよいよ本作の上映も11日で終了。アイディアと笑い満載で、文句なく面白い作品です。ぜひお見逃しなく。

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2018/09/14

プーと大人になった僕

9月14日(金)より公開を迎えるディズニーの実写映画『プーと大人になった僕』の劇場パンフレットにレビューを寄稿させて頂きました。映画館でのご鑑賞の折にはぜひ手にとってご覧いただけますと幸いです。『ドリーム』のアリソン・シュローダーや『スポットライト』のトム・マッカーシーらも脚本参加した、心がほっこりする秀作です。

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インナースペース

昔懐かしの映画『インナースペース』について書きました。いざ鑑賞するとすごく面白いのに、実際に観ている人、覚えている人はとても少ないように思える本作。製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ、監督は『グレムリン』でおなじみのジョー・ダンテです。

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・SF、バディムービー、アクション、コメディ、80年代特有のごった煮感をスマートに昇華させた傑作『インナースペース』

・興収は悪くてもVHSではヒット!80年代の巨匠、ジョー・ダンテが贈る名作SFコメディ『インナースペース』

当の私はというと、小学生の頃に観て、一週間くらい大興奮してしまったクチ。奇しくも現在公開中の『アントマン&ワスプ』と同じ”サイズ・チェンジ”ムービーとしても、意外と多くの共通項を持った作品ではないかと思います。ご興味ある方は、ぜひご覧ください。

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2018/08/29

アントマン&ワスプ

『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』でマーベル・ユニバースが大混戦を迎える一方、この世界一ちっちゃな全長1.5センチのヒーローこと”アントマン”が3年ぶりの続編となってお目見えです。

今回は前作以上のアイディアとイマジネーション満載で、大きくなったり、小さくなったりと、見る側も常に自らのサイズ感覚が揺さぶられっぱなし。さらに小ささの壁を超えて量子の領域にまで入り込んでいく世界観は、もはや大きいのだか小さいのだか、一言では言い表せないほどに無限の広がりを見せつけてくれます。

そんな『アントマン&ワスプ』のレビューを映画,comにて書かせていただきました。ご興味ある方は是非ごらんください。

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トゥモロー・ワールド

『ブレード・ランナー』が描いた未来世界2019年を間近に控え、何かと「未来」や「技術」というものを問い直す機会が多くなってきた昨今。もちろん映画史には『ブレード・ランナー』という揺るぎない金字塔が存在する一方、個人的にはさらに高くそびえる山として、いつもこの傑作映画『トゥモロー・ワールド』の事を思い出さずに入られません。これほど胸に突き刺さって抜けない未来映画は他にないでしょう。そんな「知る人ぞ知る」この一作について、二本の記事を書かせていただきました。

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・時を重ね存在意義を増す『トゥモロー・ワールド』式リアルな未来

・圧倒的な”状況”を描き尽くした長回しの裏側

ちなみに本作の舞台となるのは2027年のロンドン。2006年の公開から数えるとすでに折り返し地点を越えましたが、いまだにこんな未来が本当に訪れるのではないかと怖くなります。微塵も古びることのないリアルなビジョンもまた秀逸です。是非、映画本編をもう一度見直しながらご覧頂ければ幸いです。

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