2017/02/07

BFF<ベスト・フレンド・フォーエバー>特集

NeoLというウェブサイトでは、先月末からBFF<Best Friends Forever>特集と称して様々なカルチャーを紹介する記事が連続アップされています。

先月末の大統領就任から、ニュースを見るたびに心が折れそうになっている人も多いことでしょう。嫌になってSNSを開くのをやめてしまった、という話もよく耳にします。世界的に排他的な考え方が広がり、なおいっそうの分断が進むかもしれない中、もう一度、人と人とがつながりあうことの意味を考えてみたい。そんな思いを込めて私も、BFFという視点で5本の映画作品を選出してみました。どの作品も、見終わった後にしっかりとした後味が心の中に沁み込んでいくものばかりです。もしご覧になっていない作品があれば、この機会に是非。

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2016/12/01

私の少女時代

青春映画『私の少女時代』についてレビューしています。台湾では2015年の興収NO.1を記録し、その余波はアジア諸国にも拡大しているというメガヒット作です。

台湾の青春映画ってどこか日本の80年代、90年代を思い出させる懐かしさがあるんですよね。特に本作はヒロインの少女時代をフラッシュバックさせていることもあり、90年代の要素てんこ盛り。タイプカプセルを開いたかのようなノスタルジーが胸に広がっていきます。また、 この映画は”アンディ・ラウ”というアイコンを非常に特殊な形で語りの手法に取り入れており、その大胆さにも思わずニヤリ。

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2016/06/19

エマニュエルの作戦会議

中学校時代からの友人である太田正一くんが出演する舞台を観に、代々木上原の住宅街の一角に溶け込んだIto・M・Studioへ。”エマニュエルの作戦会議”による「あの娘のランジェリー」。映像作家としても知られる浅野晋康さんの作・演出。コンパクトな世界の中にポップな部分と、そのノリの良さの向こう側からせり出してくる不可解な人間性の闇みたいなものがバランス良く同居する作品だった。

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2015/09/05

『ボーイ・ソプラノ』監督インタビュー

リアルサウンドにて、『ボーイ・ソプラノ』(原題 Boychoir)のフランソワ・ジラール監督へのインタビューの模様を執筆しております。

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美声に包まれた音楽映画『ボーイ・ソプラノ』監督が語る、映画作りで才能よりも大切なこと

ジラール監督といえば、映画にとどまらず、演劇やオペラ、そしてシルク・ドゥ・ソレイユの巨大なステージまで演出してしまう底知れぬ才人なのですが、とにかく謙虚な人で、「あなたの才能の源泉は何ですか?」といった質問をしても「いやいや、僕には才能なんてものがあるのかどうか。毎日が自問自答の連続で、ほんとうに嫌になるほどなんだ・・・」と率直に胸のうちを語ってくれたのが印象的でした。

9月11日公開となるこの『ボーイ・ソプラノ』。男子たるもの誰もが“声変わり”の瞬間を経験するわけで、とするとこのボーイ・ソプラノの歌声は、ほんの束の間、神様から許された奇跡の瞬間とも言えるのかもしれません。

きっと誰もがこの歌声のように唯一無二の才能に恵まれているはず。本作を観ながらつくづく「ああ、人生って無駄遣いできないものだなあ」と思い知らされました。

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2014/01/08

いちばんのお気に入り映画は?

三井住友銀行グループのクレジットカードCedynaの会員様サイトPremium webに「いちばんのお気に入り映画」についてコラム執筆させていただいております。私が選んだのは、2013年に観た映画で最も感銘を受けた『横道世之介』という作品。このチョイスに「そうか、そうか」と笑顔で納得してくださる方、逆に「なんで!?」と首を傾げる方、反応は様々でしょう。自分がなぜここまでこの映画に惹かれるのか。感化されるのか。おそらく私の年齢的なものも大いに関係しているのだと思います。

自分の能力に限界を感じたり、才能のなさに絶望したり、急に言い知れぬ不安が身体を貫いたり。そんな時に私は世之介のことを思い出します。すると、彼があたかも自分の学生時代の親友でもあったかのように、過去から現在に向けて一筋の光を放ってくれる。進むべき道を照らしてくれる。そんな気がするのです。

はたして10年後の自分は、そして30年後の自分は、変わらずこの映画を好きだと、胸を張ってそう言えるのでしょうか。そうであっても、そうでなくても一向に構わない。人は刻一刻と変わっていくものなのですから。ただ、2014年の自分の中で『横道世之介』という映画をめぐって瞬間最大風速が吹いていた事実だけは、これからも大切に抱きしめて生きていきたいと思います。

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2013/10/06

【レビュー】クロニクル

この映画のファーストカットで唐突に映し出される顔がある。あのとき鏡に映りこんだ少年の像が忘れられない。彼の表情には初めてカメラに触れる無邪気さとは無縁の険しさがあった。親の怒鳴り声が響いているせいか、その目は血走っていたようにも思えた。

僕はこの時、妙な予感を覚えた。 この少年は死のうとしているのではないか。 なけなしの貯金をはたいてカメラを買ったのは、いわゆる遺書として自分の生きた断片を記録したかったからではないか。病床の母。暴力を振るう父。友人も居ない。スクールカーストの最底辺にある毎日。彼にとってカメラは自分にとっての地獄のような毎日を違う目線で見つめる最後の命綱でもあった。 あるいはカメラは、いつも自分をないがしろにするこの世の全ての存在に対し、自分は見ている、自分は存在するのだと、主張する銃弾でもあった。言わずもがな、彼がこの映像をYouTubeにでもアップすれば、彼に危害を加えたすべての相手も滅びる。相撃ちも辞さない覚悟。現代は極度に危なっかしくも、そういう世の中だ。

しかしここで急展開を迎える。彼はこのカメラを手にした直後、今度はふたりの同級生と共に突如スーパーパワーを手に入れてしまう。手も触れずに物を想い通りに動かし、自分の身体を宙に浮かせ、さらには空を飛ぶことさえ容易くできるようになる。驚くべきこのパワーは彼に、これまでとは全く違う自分を見せてくれた。その一部始終にカメラは運命共同体のように随行する。

ただ、彼がパワーを手にした瞬間からこの映画は変貌しはじめる。もちろんドキュメンタリー然とした作りに巧妙なVFXが加味されることで映画の触感も変わってくる。でもそれ以上に、カメラと少年の立ち位置が変わっていくのだ。序盤はカメラが少年の主観となって映像を織り成してきたが、中盤からは彼自身の姿が映像に頻出しはじめる。これは少年がパワーを駆使してカメラを浮遊させ、リモコン操作でもするかのようにそのレンズを自分自身へと向けさせているから。これによって彼は、この映画の記録者という立場から被記録者へと様変わりしていく。

『クロニクル』は日々の息苦しさに喘ぐ少年が突如として超能力を手にし、一度は学園の脚光を浴びる存在となりながらも、その後、インジケーターが振り切れるかのようにダークサイドへと転落していく記録(クロニクル)だ。低予算(1200万ドル)で作られた本作は世界の劇場収入だけでざっとその10倍にあたる1億2600万ドルを売り上げている。その魅力はやはりクライマックスの街中で繰り広げられる壮絶なバトルだろう。VFXを駆使した一連のシーンは、もはやこの部分に製作費の8割を投入したのではないかと思えるほど手が込んだ上に迫真のクオリティに仕上がっている。

とは言いながらも、クライマックスがあれほど見事に心に突き刺さるのも、その世界観が緻密に設計されているから。中でも「カメラ」の存在をよくぞここまで研ぎすませて考え抜いたと賞賛せずにはいられない。

まるで心と身体が袂を分かったかのように遠のいて俯瞰へと転じていくそのカメラ。我を失って暴走するラストではもはや彼自身のカメラは機能せず、他者のカメラ、あるいは防犯カメラ、テレビカメラなどから多角的に見つめる映像へと切り替わっている。すべての関係性は吹き飛び、街は荒れ果てていく。スクリーンの映像が再び彼の主観へと回帰していく可能性などそこには一寸たりとも残されてなどいない。

結果的に彼の願望は叶ったことになる。自らの存在を力の限り叫ぶ姿を数多くの人たちの記憶に焼き付けさせたわけだから。しかしその代償として彼は散った。ある意味、僕の嫌な予感はあたっていたのかもしれない。

少年の切実な想いがこんな最悪のかたちで成就するからこそ、『クロニクル』はこれほどまでに哀しいのだ。

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2012/05/17

【予告編】ミシェル・ゴンドリー最新作The We And The I

今年のカンヌ国際映画祭の監督週間に出品されているミシェル・ゴンドリーの最新作"The We And The I"の予告編が公開された。

舞台となるのはスクールバス車内だ。それも今日で最後となる家までの道のり。卒業生の彼らがタラップを降りてさよならを告げるとき、そこから先はこれまでとは全く違う新たな世界の始まりとなる―。

キャストのほぼ全員を無名の若者たちが占め、ゴンドリーお得意の手作り&即興性に満ちた世界観が彩られている。

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2012/04/09

【NEWS】BullyがPG13を獲得

Bullyアメリカではハーヴェイ・ワインスタイン率いるワインスタイン・カンパニー配給のドキュメンタリー"Bully"をめぐって大きな議論が巻き起こってきた。アメリカの学校にはびこる深刻ないじめ問題に真っ向から切り込んだ本作は何にも増して同年代の青少年に観てもらいたい映画なのにもかかわらず、MPAA(Motion Pictures Association of America)が下したレーティング判定は「R指定」(17歳以下は保護者の同伴なしでは観賞不可)。理由は「本編中に青少年にとって悪影響となる言葉が複数回使用される」というものだった(アメリカではFワードに代表される"curse word"の使用に関して厳しい判定がなされる)。

ワインスタインらはこの判定を不服として今年2月に異議申し立てを行ったが、その時にはMPAA評議員の多数決により否決された(ほんの一票差での否決だったとか)。

しかし一行はめげなかった。すでにアメリカでは劇場公開が始まっているが、MPAAより下された「R指定」は身にまとわず、あくまで青少年へ門戸を閉ざさぬように「レイティングなし」の状態で上映をはじめた。アメリカの劇場のほとんどではMPAAがレイティング基準を示した作品のみを安定供給する方針なので、この「レイティングなし」は実質上アメリカのごく限られた劇場でしか上映できないことを意味する。

と同時に"Bully"のリー・ハーシュ監督は地道に本作の再編集を続け、本編中に6回繰り返される“とある言葉”の大部分を削除することに踏み切った。ただしメインのシーンではそのまま残す形で。これにより本作はMPAAから最終的に当初のR指定よりも1ランク規制のゆるい「PG-13」(13歳以下は保護者の同意が必要)というレイティングを獲得した。これは中学校などでも上映可能なレベルである。

ハーシュ監督はクリエイティブな意向が損なわれない形でPG-13を獲得できたことを「勝利」であるとしながらも、一方で「これらの(問題となっている)言葉は、実際にイジメにあっている子供たちが毎日のように突きつけられているもの」という言葉も残している。なるほどこれらの心地の良くない言葉は、彼らにとっての日常でもあるわけだ。結果的に観客を真実から遠ざけることを促すこととなったMPAAの判断、そしてレイティング・システムの是非について今後も議論が続いていくことになりそうだ。

この新レイティング「PG-13」が付与された再編集版は4月13日より全米公開される。

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2009/10/11

少年トロツキー "The Torotsky"

いまのこの世の中に共産主義!?
ひとりの青年の死に物狂いの闘いは成就するのか?
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2009/07/08

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

2001年より続いてきた映画版もいよいよ第6作目に突入。今後、2010年の冬に『ハリー・ポッターと死の秘宝(前編)』が、そして翌年の夏には後編が公開され、これでシリーズはすっかり完結する。その意味でも最新作『ハリー・ポッターと謎のプリンス』はこれから3作分の序章となる内容となっており、まさにキャッチコピーにもあるように「クライマックスはここから始まる!」わけである。

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