2018/08/29

トゥモロー・ワールド

『ブレード・ランナー』が描いた未来世界2019年を間近に控え、何かと「未来」や「技術」というものを問い直す機会が多くなってきた昨今。もちろん映画史には『ブレード・ランナー』という揺るぎない金字塔が存在する一方、個人的にはさらに高くそびえる山として、いつもこの傑作映画『トゥモロー・ワールド』の事を思い出さずに入られません。これほど胸に突き刺さって抜けない未来映画は他にないでしょう。そんな「知る人ぞ知る」この一作について、二本の記事を書かせていただきました。

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・時を重ね存在意義を増す『トゥモロー・ワールド』式リアルな未来

・圧倒的な”状況”を描き尽くした長回しの裏側

ちなみに本作の舞台となるのは2027年のロンドン。2006年の公開から数えるとすでに折り返し地点を越えましたが、いまだにこんな未来が本当に訪れるのではないかと怖くなります。微塵も古びることのないリアルなビジョンもまた秀逸です。是非、映画本編をもう一度見直しながらご覧頂ければ幸いです。

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ウインド・リバー

今年観た映画の中で10本の指に入る名作『ウインド・リバー』についてCINEMOREに二本の記事を書かせていただきました。

ネイティブ・アメリカン居留地にて起こった事件の真相に迫るダーク・サスペンス。一枚、一枚と襞をめくるかのように展開しつつ、この居留地システムそのものがこの国(アメリカ)の抱えるもう一つの歴史の闇でもあることを痛いほど突きつけられる作品です。

・傑作サスペンス『ウインド・リバー』が現代の”西部劇”でもある理由

・脇役俳優テイラー・シェリダンが、大注目の脚本家/監督になるまで

本作に興味ある方、すでにご覧になった方は是非お読みいただけると幸いです。そして11月にはこのテイラー・シェリダンが脚本を務める『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』も日本公開。こちらも非常に楽しみです。

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2018/07/20

ブリグズビー・ベア

もしかすると2018年の公開作の中で最たるダークホースかもしれません。それほど観た瞬間に「ん!!」と唸ってしまった怪作にして快作『ブリグズビー・ベア』についてCINEMOREにて記事を書かせていただきました。

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冒頭15分に驚きがいっぱい!?スピルバーグを魅了したコメディ界の異才が送る、着ぐるみクマさんの奇妙な大冒険『ブリグズビー・ベア』

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ビューティフル・デイ

CINEMOREにて映画『ビューティフル・デイ』の記事を二本執筆させていただきました。映画を観て気に入った方、もうちょっと深く掘り下げてみたい方は是非お読みいただければと思います。

カンヌ二冠(男優賞、脚本賞)。論理的な理解を超え、観る者の感性をダイレクトに揺さぶる映像世界

『ビューティフル・デイ』監督リン・ラムジーの苦悩と再生から見えてくるもの

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2018/05/30

デッドプール2

この世はアメコミヒーロー映画が乱立する戦国時代。その中でもひときわ異色の香りを放つ珍ヒーロー『デッドプール』がついにスクリーンに帰ってきました。

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続編には、むやみやたらとスケールだけを広げようと空回りしてしまうパターンと、むしろ『ターミネーター2』みたいに大化けしてしまうパターンとがありますが、本作に関して言えば完全に後者でしょう。いやあ、本当に面白い仕上がりでした。相変わらず過激だけれど、すべてを捧げ尽くすライアン・レイノルズのサービス精神と、どこまでもアイディアを詰め込むデヴィッド・リーチの演出が相まって、素晴らしい笑いとアクションのケミストリーが生まれていた。ちょっと感動を覚えるほど。

そんな『デッドプール2』のレビューを映画.comに書きました。この映画が気になっている方は是非チェックしてみてくださいませ。

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2018/05/29

ビューティフル・デイ

映画.comの「ビューティフル・デイ」特集ページに寄稿させていただきました。

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怪優ホアキン・フェニックスと、リン・ラムジー監督がタッグを組んだこの強烈な作品は、観る者を惑わせ、狂わせ、そして虜にする傑作。是非ともスクリーンに挑みかかるような覚悟で、本作と心ゆくまで格闘していただきたいです。

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2018/04/14

女は二度決断する

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ドイツの名匠ファティ・アキンの作品を初めて観たのはイギリスのとある映画館だった。何とは無しに『Head-on』(邦題は『愛より強く』)チケットを買い求めたところ、これが脳天から頭をカチ割られたみたいな衝撃作。終映後、居合わせた2、3人の観客同士で、すごかったね、衝撃的だったね、などと言いながら興奮が収まるのを待ったものだった。ミニマルでパンキッシュなストーリーは今なお私の脳天を記憶の内部から刺激してやまない。あんな劇場体験は今後もう二度と得られないだろう。

あれから13年が経ち、アキンの作風は、随分と骨太さ、重厚さを増したように思う。そして今回の『女は二度決断する』ほど「死」や「憎悪」といった深刻なテーマに真正面からぶつかっていったのは初めてじゃなかったか。悲劇は仲睦まじい家族に突如として襲いかかってきた。爆弾テロによって夫と息子を喪ったヒロインは、絶望のどん底でのたうちまわる日々を過ごしながら、やがて法廷で容疑者と対面することとなる。

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心と体と

*以下、『心と体と』のレビューです。読む人によってはネタバレと受け止める箇所があるかもしれません。各自の判断でお読みください。

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不思議な、とても不思議な映画を見た。ハンガリーから届いた作品だそうだ。かつて『私の20世紀』というとてつもなく惹かれるタイトルの、しかもパッケージがとてつもなく魅力的な映画DVDがリリースされていて、喉から手が出るほどほしかったが価格が高くて断念したことがあった。その監督による18年ぶりの新作とのこと。物語は幻想的なオープニングから幕を開ける。自然の中、雄鹿と雌鹿が、つぶらな瞳で互いを見合っている。ただそれだけなのだが、そこから鹿たちが陽光を見つめ、同じ陽光を人間たちが見つめるカットに切り替わる。観客としては幻想からいきなり現実へと連れ戻された形だが、このカットが見事。この導入部だけを見てもイルディゴー・エニェディが伝説の監督と呼ばれることに諸手を挙げて賛成を表明したい。

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2018/03/26

ビガイルド

ソフィア・コッポラの久々の新作『ビガイルド』についてCINEMOREに二本の記事を執筆しました。

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一本目は「画面アスペクト比1.66:1がもたらす心理模様」、そしてもう一本は「ソフィア・コッポラに着想を与えたイーストウッド主演映画とは?」。これまでのソフィア作品とはややイメージが異なったスリラーながら、その世界感の織りなし方はさすがです。ぜひ映画とあわせてお読み頂けますと幸いです。

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2017/11/17

アトミック・ブロンド

シャーリーズ・セロンの快進撃は止まらない。かつてバレエダンサーとして研鑽を積んだ身体性が、『マッドマックス』に続いて凄まじいアクションを繰り出す痛快作『アトミック・ブロンド』について書いています。一本目は「シャーリーズ・セロンが邁進する妥協なきフューリー・ロード」。二本目は「80年代ヒットナンバーが彩る、ベルリンの壁崩壊へのカウントダウン」。ぜひご覧くださいませ!

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