2017/04/25

ノー・エスケープ 自由への国境

映画.comにて『ノー・エスケープ 自由への国境』のレビューを執筆しました。トランプ政権下で何かと取り上げられることの多い「メキシコとの国境」ですが、まさにここを舞台にした極限サバイバルが誕生。

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『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督の息子、ホナスによる初の商業長編監督作です

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2017/01/11

ニコラス・ウィンディング・レフン取材

昨年、最新作『ネオン・デーモン』を提げPR来日を果たした北欧の鬼才、ニコラス・ウィンディング・レフン監督にお話を伺う機会がありました。その時の模様について記事アップされましたので、ご興味おありの方は是非ご覧いただければ幸いです。

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『ネオン・デーモン』Nicholas Winding Refnインタビュー/NeoL

取材前に幾人かの方に「どのような方ですか?」と聞くと、「まるでミュージシャンのような」という答えが多く返ってきました。お会いしてみてその意味がわかりました。決して気難しい人柄ではなく、かといって映画監督にありがちな、一つの質問に対して数分間もしゃべり続けるといったタイプでもなく、答えがたった一言、それでおしまい、だったりもする。そして映画に関するこちらの解釈などに関しては、作り手の考えを押し付けることは絶対にしない。「なるほどね、そういう解釈もあるかもね」と微笑む、のみ。

そこで自ずと話の流れは、作品に関することを離れて、彼自身のクリエイティブに対する取り組み方、考え方、そしてそもそも「映画の枠組み」というものをどのように感じているのかといった方向へ。映画の公開を前に果たしてそのPRにふさわしい内容になったかどうか分かりませんが、世界が静かに熱狂する「レフン」という人間の頭の中を少しだけ垣間見たような気がしました。

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2016/08/09

X-MEN:アポカリプス

『X-MEN:アポカリプス』のレビューを執筆しました。

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最強の敵、降臨。世代を超えたメンバーの勇気と絆が試されるトリロジー最終章/映画.com

若き日のメンバーが活躍するシリーズもこれで完結。最強の敵”アポカリプス”を前に、X-MENたちに打つ手はあるのか。ハードルが高ければ高いほど絆も強まるということで、まさに最終章にふさわしきスケールの大きさとなっています。ご鑑賞にあわせてご覧いただければ幸いです。

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2016/08/02

『秘密』織田梨沙インタビュー

映画版『るろうに剣心』やNHK大河ドラマ「龍馬伝」などでもお馴染み、大友啓史監督が放つ最新作『秘密 THE TOP SECRET』。もうじき公開を迎える本作で映画初出演を果たした織田梨沙さんにお話を伺いました。これから一体どんな活躍を見せてくれるのか本当に楽しみです。

織田梨沙『秘密 THE TOP SECRET』インタビュー/NeoL

映画も、そしてインタビュー記事もぜひご覧ください。

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2016/07/07

TOO YOUNG TO DIE

宮藤官九郎監督、脚本作『TOO YOUNG TO DIE』について書きました。

主演二人の15年史から紐解く「TYTD」の魅力/リアルサウンド

暑くて、熱くて、イマジネーションに満ち溢れたとっても楽しい映画でした。本作で共演した長瀬さんと神木さんについて書いております。いくつもの物語、いくつもの役柄を演じては転生を繰り返す”俳優”という職業は、どこかこの映画の輪廻転生と似た部分があるのかもしれません。それにしてもこの二人が走り抜けてきた15年の輝きたるや凄まじいものがありますね。これから15年、どのような変化を見せてくれるのかも非常に楽しみです。

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2016/02/05

シュワちゃん主演の異色作『マギー』

アーノルド・シュワルツェネッガー主演のゾンビ映画『マギー』のレビューを執筆しました。いつもハリウッド大作ばかりでおなじみの彼ですが、今回はなんとインディペンデント製作で、しかも脚本に惚れ込んだシュワちゃん自身がプロデューサーも担っています。本当に、いろんな意味で驚きに満ちた珍作でした。

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シュワルツェネッガー史上最大の珍作”戦わない”ゾンビ映画『マギー』/リアルサウンド

見る人によっては「なんで戦わないんだ!?」と文句の一つも言いたくなるでしょうし、あるいはシュワちゃんの新たな挑戦に賛辞を送りたくなる人もいるかもしれません。演技一本で勝負するシュワルツェネッガーの新たな境地を、あなたはどう見る?

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2016/01/23

『サウルの息子』インタビュー

衝撃。苦悶。そして闇に差し込む一筋の光。映画の枠を超えたと言ってもいい衝撃作『サウルの息子』が公開中です。それは観客をアウシュヴィッツの現実へと突き落とし、「ゾンダーコマンド」という役割を担う男の目線に寄り添わせる物語。

ゴールデングローブ賞で外国語映画賞を受賞し、アカデミー賞の同部門でも最有力・・・そんな冠など正直どうでもいいと思えるほど、生涯忘れ得ぬ鮮烈ないかずちを打ち込まれる映像体験です。恐ろしいという感情など吹き飛びます。むしろこの一瞬一瞬を目に焼き付けたい。そう思わせる力強さを持った作品でもあります。

本作を手がけたユダヤ系ハンガリー人のネメシュ・ラースロー監督にお話しを伺いました。

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人間が内に抱えた凶悪性ーアウシュヴィッツ収容所で「ゾンダーコマンド」は何をしたのか/ウートピ

どんな剛腕な巨匠かと思ったら、なんとこれが初長編作となる新米監督。そして私とおんなじ38歳。

「インタビュー中の撮影はやめてほしい。話すことに集中できなくなるから」

という一言から始まった今回の取材。なかなか目を見て話してくれないなど、ちょっとシャイでナイーブな印象さえ受けるラースロー監督でしたが、そんな彼がこんな強烈な映画をこしらえてしまうところがまた凄い。 ぜひぜひ彼の言葉に耳を傾けてほしいです。

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2015/12/15

消えた声が、その名を呼ぶ

年末公開となる『消えた声が、その名を呼ぶ』という映画について解説しています。トルコ系ドイツ人、ファティ・アキン監督による最新作にして超大作。彼がこれほどスケールの大きな映画に挑戦するのは初めてのことで、マーティン・スコセッシやロマン・ポランスキー、アトム・エゴヤンといった巨匠たちのアドバイスも受けながら生み出された一作とのこと。

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ドイツの若き名匠が『消えた声が、その名を呼ぶ』で描く、”隠れた歴史”への壮大な旅路/リアルサウンド

声を失った主人公の旅路は一体どこまで続くのか。幾つもの国々でロケーションを敢行し、製作年数はトータルで7年にも及んだ作品です。魂にずっしりと重みを残す、その圧倒的な余韻も見所のひとつ。ぜひ主人公とともに、映画だからこそ可能な果てのない孤独な旅路を、じっくりと体感してほしいです。

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2013/07/28

【レビュー】ペーパーボーイ 真夏の引力

 『ハイスクール・ミュージカル』からのザック・エフロンのファンには申し訳ないが、もしも『ペーパーボーイ』が彼を単独主演に仕立てたイチモツであったなら、僕はこの映画にさほど関心を払わなかったし、映画自体も失敗していただろう。

 でも幸いなことに本作は、原作の持つダークネスを微塵も失わなかった。『プレシャス』で注目を集めた黒人監督リー・ダニエルズは、これまでに医療介護、俳優マネージメント業などを経てエリートコースとは言い難い迂回路を通りながら今の立ち位置を獲得してきた苦労人だ。それゆえエフロンのキャリア最大の挑戦にあたり、決して彼を捨て駒などにはしない。むしろその世間一般のイメージを使って、僕らをとんでもない藪の中、闇の奥にいざなっていく。ジャングルクルーザーを血なまぐさく逆ベクトルに押し進めたかのような衝撃の旅路が今始まるーー。

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2013/04/03

【レビュー】ザ・マスター

ポール・トーマス・アンダーソンの映画にヒーローは登場しない。誰もが自分の人生にもがき、格闘し、挙げ句の果てに人間の姿をした怪物へと変貌していく・・・いや、もしかすると“怪物”には至らないのかもしれない。だからこそ僕らはそこに息づくどの人間の生き様にも、あくまで実生活に根ざした人間的尺度のうちに、深く圧倒されてしまうのだろう。

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面白いことに、今作『ザ・マスター』に対して多くの人が「混乱した」と語っている。それは決してネガティブな意味ではなく、賞賛の意味を込めての感想のようだ。

「アンダーソンの新作は、宗教団体サイエントロジーの物語」という噂が流れたのはもう何年前のことだろうか。果たして彼は、トム・クルーズやジョン・トラヴォルタさえも従えるこの伝説的な教祖を、否定して描くのか、それとも慈愛に満ちた救世主として描くのか。完成までにはかなりの困難を要した。資金面の救世主が現れるまでに相当な月日を要した。ようやく完成した本作のふたを開けてみると、確かに宗教的な話ではありながら、一方で荘厳なる驚きが確かな混乱を引き起こした。教祖と信者。従属と支配。集団と個。救済と拒絶。そこに描かれているテーマは誰の人生にも起こりうる実に普遍的なものだった。 しかもその話の流れと来たら、何ら物語的なカタルシスを持つものではない。ふたつの巨大な魂のかたまりが、時に交錯したり距離を近づけたりしながら、最終的には並走を続けそのままフェイドアウトしてしまうという、どこまでいってもふたつの“焦点”なるものに辿り着くことのない位置関係、そして状況こそを提示している。

それゆえ観客の多くが「混乱した」と語るのも無理はない。確かに僕も大いに混乱した。この映画をどう受け止めていいのかわからなかった。でも一方で、誰もが心のどこかで、この映画を見事に着地させているのだ。たとえ「混乱した」という予定不調和的な着地スタイルであったとしても。

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おそらく同じ所業を他の無名監督が行ったならこんな反応は得られなかったろう。そこには恐らく僕らが、ポール・トーマス・アンダーソンという若き巨匠とともにこの混沌とした90年代、00年代を越えて、10年代を生きていることに理由がある。多くの映画ファンは90年代、00年代がそうであったように、10年代も彼と共に生きたいと願っている。彼はそれほどまでに観客による信託を受けた監督。それゆえ「混乱」など許容範囲のうちなのだ。いや、この混沌とした時代にわかりやすい物語など要らない。もっと正直に。もっと混乱させてほしい。それが観客の切実な願いなのではないか。

そしてこれと同じく、アンビバレントな精神を抱えるのが本作の主人公であるふたりだ。自分のテリトリーに異物を抱え込むというスリル。スリルを抱えることによってこそ安定がもたらされ、それはいつしか快楽へと変わっていく。

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『ザ・マスター』はそのタイトルと反転するかのように、でっぷりと太った中年教祖ではなく、むしろ彼に仕えたり仕えなかったりする太平洋戦争帰りの帰還兵ホアキン・フェニックスこそが主人公だ。 彼は戦争中に何らかのトラウマを抱えた様子でもないが、常時アルコールに浸り、暴発しそうなほどの性欲を持て余し、ちゃぶ台をひっくり返す行為が付随サービスでもあるかのように自らの獰猛性を制御する術を見失っている。 それでいて結婚を約束した若い娘に対して連絡を絶つという人間的に不成熟ながらも、意外と共感できなくもない側面さえ併せ持つ。

きっと僕らの「混乱」の要因の8割は、彼の予定不調和ぶりに起因するのだろう。彼のことを無茶苦茶な人間だと思いながらも、一方で、その願望と行動とがどんどん乖離していく人間性を、なぜだか僕らは自分の事のように共感できてしまう。この衝撃によって混乱はことのほか増幅していく。


なおかつアンダーソンは教祖と獰猛な信徒の関係性をラブストーリーのごとく描く(同性愛ではなく、もっと広い人間的な愛の物語という意味で)。ホアキンが調合する危険なアルコールの力も少しは手伝ったのだろう。教祖は彼という異端分子を手元に置きたいと願っている。どうにかして彼を精神的混乱から救い出したいと思っている。ホアキンはホアキンで、目の前にアットホームな集団生活をチラ付かされ、もしかすると婚約して手に入れていた可能性も1ミリほどはあったかもしれない「家族」という幻想に心揺れる。

両者は本能的に相思相愛な仲だ。けれどそうであるがゆえに、最終的に融合することはなく、並走する運命を選んでしまう。ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンというふたりの怪優らも、結局のところ相手を凌駕し自分色に染めようと激しい演技対決の火花を散らしながらも、最終的にはどちらも微塵も染まることは無く、唯一無二のカラーを寸分たりとも濁すことなく自分の道を歩んでいく。

我々はこの物語にまたもや混乱する。それはこれまで観てきたどのストーリーラインにも集約されないふたりの道程のリアリティを描いているからだ。アンダーソンはこの脚本を少しずつ少しずつ温めていったという。彼は決してプロット先行型ではない。結論など全く想定しないままに、ふたつの対立軸をチェスの駒のように動かして物語を動かしていった。

思えば『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でも狂信的な牧師と怪物的な主人公の対決は描かれていた。もしかするとふたつの自我の物語は、あのときから既に起動していたのかもしれない。 けれど『ザ・マスター』において両者は肉体的な対決すらも、生命の奪い合いも行わない。そうして作品自体がむしろ、獰猛さと緩慢さと独特のぬめりを帯びた爬虫類的な生き物となり、その特殊な生態を充分にさらけ出したあと、劇的な終幕を迎えぬまま不意に長い舌をヒュルリと延ばし、身を翻して暗闇へとフェイドアウトしていってしまう。その饗宴の中、カメラだけは常に荘厳なまでに冷静な視線を保っているのも特徴的だ

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混乱の原因はまだある。物語が進むにつれ、どちらが“マスター”で、どちらが“信者”なのかわからなくなるところだ。互いは互いを強く必要としている。誰かに従属することとはつまり、相手に支配されることでもあり、また同時にその関係性のうちに相手を組み込むことによって逆に支配することでもある。そうやって互いに求め合う作用によって関係性はより強化されていく。そして最終的にここに描かれる男たちは、その関係性を断つという最も強靭な選択肢を採ることになる。そうすることで“あり得たかもしれない未来”を、より重圧の増した心のクサビとして延々と引きずっていくことになると知りながらも。

これはどこにでもある物語で、人は日々、小さな混乱と大きな混乱とに身をさらしながら生きている。気づけばまたあの波が、そして大海を掻き分け進みゆく船がもたらす水のしぶきが60ミリフィルムで撮られた映像を轟音と共に埋め尽くす。人類の史上、幾度も繰り返されてきた混乱と、従属と、支配。その残骸を掻き分けて船が進む。

未来をぼんやりと見つめるかのように、砂の女しか抱けなかったホアキンはうつろな表情を浮かべている。これは一度観た夢なのか、それとも単なる回想なのか。砂場は彼にとっての心のサンクチュアリ。そこから一歩踏み出して、外の世界に触れれば良いじゃないかと歯がゆさが募る。けれど、これはポール・トーマス・アンダーソンが奏でる物語。踏み出すことは彼の担う役目ではない。むしろ観客である我々に委ねられた役目。だからこそ僕らは、不意に突きつけられたホアキン・フェニックスのうつろな目線に、やはり、またしても、どうしようもなく混乱するのだった。

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